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【発明の名称】 医療締結装置およびモジュ―ル式人工関節装置
【発明者】 【氏名】マイケル・ジェイ・オニール

【氏名】アーノルド・オヨラ

【氏名】デニス・サリバン

【氏名】エイミット・バーラ

【氏名】ジョン・イー・スレイミン

【氏名】デニス・ピー・コレラン

【氏名】ステファン・エム・ガブリエル

【氏名】ジョージ・ビー・チポレッティ

【氏名】リチャード・イー・ジョーンズ

【要約】 【課題】比較的構成部品数が少なく、且つ様々な患者の体の構造と関節状態に適合する広く多用性があるモジュール式人工膝装置用医療締結装置を提供し、又、異なる体の構造状態と生理的に幾何学的に適合する複数の構成部品のモジュール式人工膝装置用医療締結装置を提供する。また、右と左の勝手順の両方で使用するのに適切なモジュール式人工膝を提供する。

【解決手段】モジュール式人工膝装置用の医療締結装置は第1面、第2面およびその間に延在する穴を有する大腿骨構成部品を備えている。モジュール式アダプター要素は、大腿骨構成部品第1面に隣接して取り付け可能な第1端部と、第2人工装具構成部品と係合可能な第2噛合い端部とを有する。この装置はアダプター要素を大腿骨構成部品に嵌合させる第1ボルトも備えている。種々の接続オプションにより本装置の種々の構成部品を互いに固定することが可能である。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 第1面、第2面、および前記第1面と前記第2面との間に延在する開口を有する第1人工装具構成部品と、横軸に沿う幅より大きな縦軸に沿う長さを有するモジュール式アダプター要素であって、前記モジュール式アダプター要素は前記第1人工装具構成部品の前記第1面に隣接して取り付け可能な第1端部と第2人工装具構成部品と係合可能な第2噛合い端部とを有し、前記第1端部は前記モジュール式アダプター要素内に延在する穴を備えるモジュール式アダプター要素と、前記第1人工装具構成部品内の前記開口を通して第1ボルト構成部品が動かないように前記人工装具構成部品の前記第2面と係合可能なヘッド部分と前記ヘッド部分から延在する細長い軸部分を備える第1ボルトであって、前記細長い軸部分は前記第1人工装具構成部品の前記開口を通して前記モジュール式アダプター要素の第1端部の前記穴内に突出するのに十分な長さを有して前記モジュール式アダプター要素を前記人工装具構成部品の第1面に固定する第1ボルトとを含むモジュール式人工関節用の医療締結装置。
【請求項2】 第1面、第2面、および前記第1面と前記第2面との間に延在する開口を有する第1人工装具構成部品と、前記第1人工装具構成部品の前記第1面に隣接して取り付け可能な第1端部と第2人工装具構成部品と係合可能な第2噛合い端部とを有するモジュール式アダプター要素であって、前記第1端部は前記モジュール式アダプター要素内に延在する盲穴を備えるモジュール式アダプター要素と、前記人工装具構成部品内の前記開口を通して動かないように前記人工装具構成部品の前記第2面と係合可能なヘッド部分と前記ヘッド部分から延在する細長い軸部分を備える第1締結要素であって、前記細長い軸部分は前記人工装具構成部品の前記開口を通して前記モジュール式アダプター要素の第1端部の前記穴内に突出するのに十分な長さを有して前記モジュール式アダプター要素を前記人工装具構成部品の前記第1面に固定する第1締結要素とを含むモジュール式人工関節装置。
【請求項3】 関節面と対峙する骨係合面を有する大腿骨構成部品であって、前記骨係合面は、前記大腿骨構成部品と一体で呼称骨係合ベース面上に高くした安定化構成部品を有し、前記安定化構成部品の高質部分は大腿骨内に取り付け可能であり、前記前記安定化構成部品の低質部分は脛骨隆起を係合する空洞を定め、前記前記安定化構成部品はその高質部分と低質部分との間に延在する開口を有する大腿骨構成部品と、前記安定化成部品の前記高質面に隣接して取り付け可能な第1端部と第2人工装具構成部品と係合可能な噛合い端部とを有するモジュール式アダプター要素であって、前記第1端部は前記モジュール式アダプター要素内に延在する穴を備えるモジュール式アダプター要素と、前記安定化構成部品内の前記開口を通して動かないように前記安定化構成部品の前記低質面と係合可能なヘッド部分と前記ヘッド部分から延在する細長い軸部分を備える第1ボルトであって、前記細長い軸部分は前記安定化構成部品の前記開口を通して前記モジュール式アダプター要素の第1端部の前記穴内に突出するのに十分な長さを有して前記モジュール式アダプター要素を前記人工安定化構成部品の前記高質面に固定する第1ボルトとを含むモジュール式人工膝関節。
【請求項4】 内部にねじ切りされた面を備えた穴を有する第1人工装具構成部品と、前記第1人工装具構成部品の内部にねじ切りされた面と嵌合可能な外部にねじ切りされた面を備えた第1面と、先端側に先細になっている面を有する第2面とを有するアダプター要素と、前記アダプター要素の先端側に先細になっている面と嵌合可能な内部先細面を備えた穴を第1端部に有する第2人工装具構成部品とを含む人工関節装置。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は医療締結装置に関し、さらに詳細には膝形成外科手順中に使用されるモジュール式人工膝関節装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】膝形成外科は、疾患および/または損傷している膝関節を人工膝関節に置換する周知の外科手法である。典型的な人工膝は脛骨構成部品(component)、大腿骨構成部品および膝蓋構成部品を備えている。大腿骨構成部品は通常一対の離れた関節丘部を有し、その関節丘部の高質面は脛骨構成部品の一部と関節接合している。置換された膝関節に横方向安定化のために使用される大腿骨ステムアセンブリは、大腿骨の遠位部の骨髄管内に取り付けられ、カラーとボルトのような特殊なカップリング装置によって大腿骨構成部品に通常連結される。人工膝関節には大腿骨構成部品の低質面から延びて大腿骨ステムアセンブリーに固定可能な大腿骨スリーブと係合するモールス(Morse)テーパーポストとして知られた構造を備えるものがある。
【0003】骨髄管の開口スペースを塞ぐのを助ける大腿骨スリーブは、外科医が大腿骨構成部品の品揃えの1つに取り付ける異なった長さと直径のステムの品揃えから最も適切な大腿骨ステムを選択できるモジュール式アセンブリーに供給することができる。このモジュール式構造により、購入、貯蔵そして手術手順時の使用を必要とする個々の構成部品の数量が大分減少する。大腿骨ステムはその直径が何であれ大腿骨構成部品の内面に対して、通常、横方向に傾けられ、前後にオフセットされるかあるいは中央位置にあるが、大腿骨ステムを大腿骨構成部品の内面に対して垂直に向けることが望ましいことがある。例えば、特定の患者の要望により大腿骨ステムは大腿骨構成部品の前面に対して前方または後方にオフセットされることが必要である。同様に、この大腿骨ステムは大腿骨構成部品の前面に対して左または右に種々の程度に傾斜することが必要である。しかしながら、モールステーパーポストは、1個の分割できない大腿骨構成部品部分として一体的にキャストされる。さらに、全体の大腿骨構成部品のサイズ幅の要求がある。従って、全体の大腿骨構成部品サイズ、モールステーパーポストの前方/中間/後方の位置決め、およびモールステーパーポストの左傾斜/垂直/右傾斜の可能な組み合わせの全てを適合させるために、医者または病院は人工膝構成部品のかなりのストックを望ましくなく保持するよう要求される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】モジュール式構成部品を有する人工膝関節があるにも拘わらず、様々な患者の体の構造と関節状態に合わせるようにより広い多用性があるモジュール式人工膝関節のニーズが未だに残っている。従って本発明の目的は、比較的少ない構成部品数を維持しながら様々な患者の体の構造と関節状態に合わせるように広い多用性があるモジュール式人工膝関節を提供することである。本発明の別の目的は、異なる体の構造状態と生理的に幾何学的に適合可能な複数の構成部品を有するモジュール式人工膝を提供することである。さらに本発明の別の目的は、左右の膝処置の両方で使用するのに適切なモジュール式人工膝を提供することである。本発明の他の一般的な目的と、より特定の目的は以下の図面および説明から幾分明らかになるだろう。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は改良された多用性を有すると同時に全体の構成部品部品数を削減するモジュール式人工膝関節用の医療締結装置に関する。この発明のモジュール式人工膝の構成部品は左右両方の人工膝に関して使用できる。
【0006】本発明の具体的な実施形態においてはモジュール式人工膝は大腿骨構成部品、ボルトおよびモールステーパーポストを備えている。この大腿骨構成部品は高質面、低質面およびその両面間に延在する開口(aperture)を有する。このボルトは大腿骨構成部品を介するボルトの動きを抑制するために大腿骨構成部品の高質面と係合可能なヘッド部分と、ボルトのヘッド部分から延在する細長い軸部分から構成される。この細長い軸部分は開口を通して大腿骨構成部品の低質面から突出する十分な長さを有している。モールステーパーポストはボルトの細長い軸部分と係合可能で、大腿骨構成部品に対してモールステーパーポストを固定位置に保持し、モールステーパーポストの遠位端部は大腿骨スリーブ内に挿入可能である。
【0007】モジュール式人工膝は、モールステーパーポストと大腿骨構成部品の低質面との間に挿入できるカラーをさらに備えることができる。このカラーは、ボルトの細長い軸部分あるいはモールステーパーポストを中心方向あるいは横方向に大腿骨構成部品の低質面に対して直交するようにあるいは、ある角度で配置することができる。
【0008】さらに、大腿骨構成部品の開口は、ボルトの軸部分がその開口を通して大腿骨構成部品の低質面に対し所定の角度で延在し、カラーによって所定の角度に保持されるように形成できる。この開口とボルトは、モールステーパーポストを中央の基準位置に対して前後に配置するように協働的に形成される。
【0009】本発明の他の実施形態においては、モジュール式人工膝用のモジュール式膝締結装置は、ボルト軸の一部分がワッシャーの開口と大腿骨構成部品の開口から突出するようにボルトと大腿骨構成部品に係合可能なワッシャーを備えている。このワッシャーは、大腿骨構成部品に対しボルトを選択的に配置するようにワッシャーの中心にあるか、偏心しているか、弧を描くかの開口を有することができる。
【0010】本発明のさらに別の実施形態においては、モジュール式人工膝用の医療締結装置は、開口を有する大腿骨構成部品を備えている。大腿骨構成部品の開口の少なくとも一部分と整合する開口を有するワッシャーは、大腿骨構成部品を係合して大腿骨構成部品の開口を介するワッシャーの動きを抑制する。ボルトはワッシャーと係合し、ボルトの細長い軸部分がワッシャーの開口と大腿骨構成部品の開口を介して大腿骨構成部品から出てモールステーパーポストあるいは大腿骨ステムに係合する。ワッシャー開口の形態、ワッシャーでの開口位置、および大腿骨構成部品内のワッシャーの方向がモールステーパーホストあるいは大腿骨ステムの前後の配置を決定する。モールステーパーポストあるいは大腿骨ステムには、大腿骨構成部品に対しモールステーパーポストあるいは大腿骨ステムには、大腿骨構成部品に対してこのポストあるいはステムを傾斜させるように傾斜台を設けることができる。本発明の上記内容、他の目的、特徴、および利点は以下の説明および図面から明らかになるだろう。図を通して同じ符号は同様の部品を指す。
【0011】
【発明の実施の形態】図1に示したように、本発明のモジュール式人工膝10はモールステーパーポスト12と、カラー14と、大腿骨構成部品16と、固定用ボルト18を備えている。図示されたモジュール式人工膝10は右膝に適合した大腿骨構成部品16を有するが、モールステーパーポスト12、カラー14、および固定ボルト18は左膝に適合した大腿骨構成部品に関連して改造せずに使用するのに適合する。
【0012】モールステーパーポスト12に嵌合するように適合した大腿骨スリーブ20は、モールステーパーポスト12の遠位端部を収容するための第1空洞(cavity)22を定める第1端部を備える。この図では第1空洞22はテーパーを付けてモールステーパーポスト12に対して摩擦嵌合される。ヘッド26とシャンク28を有する大腿骨スリーブステムボルト24は大腿骨スリープ20内に配置可能である。シャンク28は、大腿骨スリーブ20の第2端部に定められる第2空洞30内に突出している。具体的な実施態様では大腿骨スリーブ20は、ヘッド26が第2空洞30内に入らないようにするか、大腿骨スリープ20内で大腿骨スリーブステムボルト24を固定する絞り部あるいは肩部32を有する。大腿骨スリーブステムボルト24は、種々の長さと直径の大腿骨ステム群から選択される大腿骨ステム34のねじ止め部分32に係合するように適合されている。図示された大腿骨ステム34は、相補的テーパーを有する大腿骨スリーブ20の第2空洞30内に収容可能なテーパー付き端部31を有する。本発明の他の実施形態においては、モールステーパーポスト12は大腿骨スリーブを使用せずに大腿骨ステムあるいは他の構成部品と直接嵌合可能である。
【0013】図1乃至図3を参照する。大腿骨構成部品16は、関節丘間領域あるいはボス40で接続される一対の関節丘部36,38を有する。大腿骨構成部品16は上関節接合面42と反対側の低質面44を有する。さらに、大腿骨構成部品16は後方側53と前方側51を有する。大腿骨構成部品16の前方側51は、内部に人工膝蓋構成部品(図示せず)を取り付ける図3に示した膝蓋くぼみ50を備えている。湾曲した関節丘部36,38の高質面42は、当業者によく知られた方法で脛骨の頭部に取り付けた人工脛骨構成部品(図示せず)と関節接合する。
【0014】ボス構造物40は低質上面40Bに対し通常直交する1対の略垂直側壁40Aを有する。この上面40Bは、以下さらに詳細に説明するように、カラー回転防止要素を構成する1対の突起リッジをその表面に取り付けてあることが好ましい。
【0015】図1および図3ではボス40は高質底面40D内に形成された空洞46を有する。空洞46で定められる開口48は、ボス構造物40のそれぞれ高質面42、低質面44の間に延在し、開口48が前後方向か中央横方向かに延びることができるように形状が選択される。開口48の形状は、楕円形、長円形、球形あるいはボルトを開口内に取り付けた際に、固定用ボルト軸の移動量が十分な他の適切な形状とすることができる。
【0016】図示した実施形態では空洞46は、以下さらに詳細に説明するように、ボルト回転防止機構を形成する1対のアーチ型の中央側壁、横側壁52と、1対の略平らな前後側壁54を有する。空洞46は、固定用ボルト18の対応した形状頭部を取り付けるための略球面形状か丸い形状の端部壁56を有する。
【0017】関節丘部36,38の低質面44は、大腿骨構成部品の前後側間に延在する一連の一体面を形成する。図2を参照する。図において各関節丘部の低質面は、略垂直前面58、前面取り面60、略水平面62、後面64、略垂直な後面66から構成されている。各関節丘部の水平面62は、各関節丘部の低質面に一部が延在するくぼみ68を有する。このくぼみ68により外科医が適切な処理器具により大腿骨構成部品を把持し、処理できる。当業者は大腿骨構成部品16、ボス40および関節丘部36,38が種々の形状をとり得ることが分かるだろう。
【0018】図4(A)乃至図5(B)は、図1の固定用ボルト18の好ましい実施形態を示す図である。図4(A)に関し、第1実施形態のボルト18はボルトヘッド72から上方外側に延びる軸部70を有する。その軸は、ボルトヘッド72の外径より細い外径(D1)を有する下無ねじ部70Aと、その下無ねじ部70Aと一体の上ねじ部70Bを有する。くぼみネック部70Cはボルト18の上部70Bと下部70Aを分離する。上部70Bの外径(D2)は下軸部70Aの外径よりわずかに細くできる。
【0019】ボルトヘッド部72はボス開口係合面74と、頂点76Bで合う1対の傾斜面76Aを構成する対向高質面76を有する。ボス開口係合面74はボス空洞46の端部壁56の形状に相補的な丸み形状あるいは球面形状を有することができる。ボルトヘッド72の開口係合面74と、ボス空洞46の造形端部壁56の嵌め合いによってボルト軸を開口48内に配置する。ボルト軸70は開口48の形状とカラー14の取り付け角度によって決められる設定角度でボス上面40Bから延出する。開口48の形状は、以下さらに詳細に説明するように、ボルト軸に開口領域内で傾斜させそして移動させ、そして最終的にその内部の設定位置に取り付けることによってボルト軸の許容角度と移動範囲を決定し易くしている。端部壁56とボス開口係合面74は外形が球面形状で示されているが、当業者は別の適合形態が可能であることが分かるだろう。
【0020】図4(B)に示したように、ボルトヘッド72の上面76は、1対の対峙するアーチ形の側面78Aと1対の対峙する略平らな側面78Bで定められる周囲面78を有する。平らな側面78Bはボス空洞46の平らな側壁54に堅固に係合し、その側壁と協働して空洞内でボルトを固定し、中に固定された際にボルトの不要な回転を防止する。
【0021】さらに図4(B)を参照する。一実施形態においては、ボルトの軸部70がボルトヘッド72に対し一般に中央に配置の位置から延出するようにボルトが構成される。この配置によって、ボルトをボス開口内の設定位置でしかも低質面40Bに対し所定角度で取り付けた際にボルト軸が大腿骨構成部品の低質面から延出することになる。
【0022】図5(A)及び図5(B)は本発明に従って構成された固定用ボルト18の別の実施形態を示す図である。この実施形態では、ボルト18はボルト軸70がボルトヘッド72にオフセットされて中心からずれた位置に配置されている以外は図4(A)に示し上記説明のボルトと同様である。図示したようにボルトの軸部70はボルトヘッド72の一般に中央配置の位置から設定距離だけ軸方向にオフセットされた位置から上方に延出してる。具体的な実施形態では、この軸は一般的に中央配置の位置から約0mm乃至約5mmの範囲でオフセットされている。このオフセット距離は約2mmであることが好ましい。
【0023】このボルト18のオフセット構造により、ボルトが大腿骨構成部品16の低質面40Bに対し設定角度で軸方向に向けられているのに加え、ボス開口内に取付けられ中心位置または中間位置から前方あるいは後方にオフセットされると、ボルト軸がボス低質面40Bから延出する。例えば、前方か後方に向いたオフセットボルト(図5(A)及び図5(B))は、種々の体の構造に対し、あるいは骨の欠陥が大腿骨領域に存在する場合に必要である。それと対照的に、図4(A)及び図4(B)に図示されたボルトはボルトオフセットが望ましくない左側または右側の両方の人工装具で使用できる。従って、図4(A)及び図4(B)、図5(A)及び図5(B)に図示したボルトは、前方あるいは後方、あるいは中央あるいは横へのオフセットが必要な左右両側の人工装具で使用することができる。
【0024】図6(A)及び図6(B)に関しては、カラー14は外周面82とボス係合面84を有する中央本体部分80を有する。カラー14は、特定のモールステーパーポスト形態と嵌合する必要があれば、取り付け面88から上方に延在するネック部分86をさらに有することができる。ネック部分86は第1環状部分90と段付き環状部分92を有することができる。段付き環状部分92の上面に沿って形成されたリップ94は、第1環状部分90上に突き出ている。カラー14に組み付ける場合、モールステーパーポスト12の基端部は取り付け面88に係合する。
【0025】ボス係合面84を傾斜させて横断面96とある角度を形成できる。この横断面96は、当業者なら分かるように、直立の患者の膝を通して延在し冠状面と矢状面の両方に直交する水平面として定められる。ボス係合面84と横断面にあるボス40の低質上面40Bは、カラーが大腿骨構成部品に組み付けられボス上面に嵌合した時、取り付け角度「α」を形成する。その取り付け角度「α」は約0°と約15°の間が好ましい。本発明の一実施形態によれば、ボス係合面84は、矢状面で測定されたように前後方向で前側か後側に面のいずれかに傾斜できる。同様に、ボス係合面84は、冠状面で測定されたように中央−横方向で前側か後側に面のいずれかに傾斜できる。その角度「α」はどの方向にも約0°と約15°の間で変動できることが好ましい。このように変動されるカラーの角度形成によって、大腿骨の先端部分内に取り付けた場合に大腿骨ステムの可能な種々の方向で適合するモールステーパーポスト12に複数の取り付け角度が与えられる。当業者には前述の角度幅で制限される冠状面と矢状面角度形成の組み合わせを全てとるようにボス取り付け面84を形成することが容易に分かるだろう。
【0026】カラー14は右側の人工膝か左側の人工膝で使用することができる。カラーはその取り付け角度が冠状面で測定されるように人工膝の横側になるように配置されることが一般的である。同じカラー14はモールステーパーポスト12の横角度を保証するように人工膝でカラーの向きを簡単に逆にすることによって左側か右側の人工膝で使用できる。
【0027】図6(B)に関しては、カラー周囲面82は1対の対侍アーチ形側面82Aと1対の対峙する平らな側面82Bを備えている。平らな側面82Bはボス上面40Bの突起リッジ(ridges)40Cに係合するように適合する。突起リッジ40Cとカラー周囲面の平らな側面82B間の嵌合コンタクトにより、カラーをボス上面40Bに取り付けた時にカラーの不要な回転が防止される。
【0028】図6(C)に示したように、カラー14にはさらに、ボルト軸70を取り付け方向付ける中央開口98がある。中央開口98は,ボス取り付け面84に隣接する漏斗状部分100Aと、漏斗状部分100Aからカラーのネック部分86まで延在する円筒部分100Bを有する。漏斗状部分100Aにはボルト挿入用のクリアランススペースがさらに設けられている。
【0029】具体的なモジュール式人工膝は以下の方法で組み立てることができる。カラー14をボス40の上面40B、例えば低質面に取り付け、カラーの平らな面82Bを突起リッジ40Cと整合させる。次に固定用ボルト18を、ボルト軸がボス低質面40Bから上向きに延在するように、ボスの下側からボス開口48を通してボス空洞46内に挿入する。ボルトヘッド72の球面係合面74は空洞の同様の形態の端部壁56と嵌合し係合する。設定された空洞端部壁形状によってボルト軸が空洞内にカラー14により決まる角度で取り付けられる。カラー14のボス取り付け面84は、ボルト軸がカラー14との出入り角度を決める。ボルト軸70のねじ部70Bはモールステーパーポスト12のねじ部にねじ止めされモールステーパーポスト12とカラー14が大腿骨構成部品に結合する。このような軸方向に連続する組み付けで、ボルトとステムのねじ係合によりモールステーパーポスト12とポス間でカラーを加圧嵌合する。
【0030】本発明の重要な特徴は空洞端部壁と固定用ボルトヘッド取り付け面の相補的形状であり、その空洞端部壁と固定用ボルトヘッド取り付け面は、カラー取り付け角度で決定される設定角度に固定用ボルトを配置するように協働する。この固定用ボルト軸が向けられる種々の位置は開口の設定形状により容易になる。本発明のモジュール式人工膝では、固定用ボルトの軸を外科医の判断により中心配置あるいはオフセット配置とすることができる。さらに、カラーがモールステーパーポスト12とボス間で加圧嵌合されるため、このモールステーパーポスト12とカラーをパッケージモジュール式人工膝内に別個に設けることができる。例えば、パッケージモジュール式人工膝は、大腿骨構成部品、オフセットおよび/または非オフセットタイプの固定用ボルト、5度および/または7度傾斜取り付け面を有する1個のカラーあるいは複数のカラー、およびモールステーパーポストを備えることができる。本発明のパッケージモジュール式人工膝10はさらに、大腿骨スリーブと1個または2個以上の大腿骨ステムを有することができる。
【0031】固定用ボルト、カラーおよびモールステーパーポストは同軸形態で図示したが、そのような形態は本発明では必要としない。例えば、固定用ボルト、カラーおよびモールステーパーポストのそれぞれの寸法により、固定用ボルトは、低質面に垂直になるように大腿骨構成部品とカラーに通すことができる。しかしながら、カラーのボス取り付け面またはネックはモールステーパーポストに望ましい角度を付けるように傾斜できる。
【0032】ここで図7を参照する。図には大腿骨スリーブを備えていないモジュール式人工膝102が示されている。この実施形態においては大腿骨ステム104がモールステーパーポスト106に直接嵌合するように適合されている。さらに詳細には、大腿骨ステム104は、テーパーを付けてモールステーパーポスト106を摩擦嵌合する空洞110を定める第1端部108を有する。大腿骨ステム104の第2端部112は、患者の骨髄管内の配置に適合している。しかしながら、略全ての点においてモジュール式人工膝の残りの構成部品は図1に示した構成部品と同一である。
【0033】前述の実施形態の各々では、モジュール式カラー14によりモジュール式人工膝10の適応性が増大する。しかしながら、本発明の他の実施形態は、傾斜ボス取り付け面、漏斗状部分、対峙アーチ形側面および対峙平側面のようなカラーの特徴を有するモールステーパーポストを含む。これらの形態によりモ一ルステーパーポストのベ一スが大腿骨構成部品の突起リッジ間で固定されるため、モールステーパーポストが組み立て時に回転しないので、大腿骨構成部品に対して回転する固定用ボルトを設けて固定用ボルトとモールステーパーポストを共に付勢することができる。
【0034】例えば、図8は大腿骨構成部品と使用するための、固定用ボルトとカラーを含まないワッシャー締結装置を有する本発明の別の実施形態の破断図である。この実施形態においては、図1乃至図6の固定用ボルトがボルト114とワッシャー116に代えられ、この形態ではボルトとワッシャーが互いに回転し、ボス空洞118の形態と全体として協働して図1乃至図7に関して説明したようにボルトの角度形成と移動を容易にする。このボルトはヘッド120、シャンク122およぴねじのような係合機能部124を有する。モールステーパーポストあるいは大腿骨ステムのような補助構成部品126は、ボルト114の係合機能部124と協働するねじのような機能部を備えてボルトが補助構成部品126と大腿骨構成部品128に堅く噛合う。モールステーパーポストを図8に示したように、補助構成部品126を以下の説明ではモールステーパーポストとして説明する。
【0035】大腿骨構成部品128に対するモールステーパーポスト126の側方角度はポス取り付け面130の傾斜により決定される。図8ではボス取り付け面130で定められる平面はモールステーパーポストの縦軸に略垂直であり、中位あるいは0度の方向を作る。他の実施形態では、ボス取り付け面はモールステーパーポストの縦軸に垂直でない平面を定めて、大腿骨構成部品の前面に対して右側あるいは左側に設定された角度を作る。
【0036】ボルト114の前後の配置あるいは移動は図9乃至図16に示したように、適切なワッシャー116の選択により行なわれる。図示したワッシャー116の各々は、球状のボス係合あるいは低質面132、ボルトヘッド形状係合あるいは高質面134、周囲面136、上面138、1対の対峙アーチ形側面140およびー対の対峙する略平らな側面142を備えている。平らな側面142はボス空洞118の平らな側壁に嵌合状態で係合し、その側壁と協働して空洞内にワッシャー116を固定し、図4(B)に関して前に説明した方法と同様の方法で不要なワッシャーの回転を防止する。
【0037】ここで図10を参照する。図には本発明によるワッシャー116の上面図が示されている。この図では開口144がワッシャーの中央にある。このような形態のワッシャーはボルト114のオフセットが不要の場合に選択される。これとは対照的に、図11には開口144’がワッシャーの中央にないが、略平らな側面142’の一方にオフセットされているワッシャー116’が示されている。従って、ボルト114のオフセットは、ボス空洞118内にワッシャーを配向させることによってこのワッシャーで達成でき、それにより開口144’が大腿骨構成部品128の前方あるいは後方のいずれかに近くなる。
【0038】図12は二重円弧状開口144”を有するワッシャー116”の実施形態を示す図である。このワッシャーでは開口円弧146及び開口円弧148の各々がその開口を通るボルトシャンク122を収容する寸法になっている。ネック位置150は開口144”の直径を局部的に縮小し、第1円弧146と第2円弧148を定める。ネック部分150では開口144”はボルトシャンク122より小さな直径を有する。しかしながら、ネック部分150の開放形態によりボルトヘッドあるいはシャンクの湾曲側面部分が図13及び図15に示したように主に塞がれていない円弧内に延在する。このような二重円弧形態は、ボルトが正確に定められた第1の位置か第2の位置に配置することが必要な用途に特定の利点が与えられるが、その場合、第2の位置に対する第1の位置が非常に近いため必要とされるボルトシャンクまたはヘッド寸法は2個の離れた別個の開口を設けることができない。さらに、第1の中央配置の円弧と第2オフセット円弧を有する二重円弧形態により1個のワッシャーが1式で使用でき大腿骨構成部品内でワッシャーを適切に配向しそしてボルトを円弧に挿入することによりボルト120を前方、中間、後方に設けることができる。
【0039】図13は、第1の中央位置のボルトに関連する図12のワッシャー116”の末端図であり、図14は図13のボルトとワッシャーの側面図である。ボルト120は六角レンチを係合させるのに適切な偏平六角スロット152を備えて示されている。しかしながら、このボルトヘッドはボルトを工具か手で締め付けることが可能なように当業者に知られた別の形態で設けることができる。図15は第2のオフセット位置のボルトに関連する図12のワッシャーの末端図であり、図16は図14のボルトとワッシャーの側面図である。
【0040】従って、具体的な部品一式はワッシャーの選択、1個のボルト、およびモールステーパーポストおよび/又は大腿骨ステムの選択を含み、以下の方法で組み立てられる。所定の角度を付けたモールステーパーポストを選択し、ボスの上面に取り付け、そしてモールステーパーポストの平らな側面を突起リッジ間で整合する。所定の開口位置を有するワッシャーを選択し、ボルトを開口に通す。次に、ワッシャーをボスの下側からボスの空洞内に挿入し、そしてボルト軸がボス低質面から上向きに延在するようにボルトシャンクをボス開口に通す。ワッシャーの球状係合面が同様に形成された空洞の端部壁に嵌合し係合し、ワッシャーの側面はボス空洞の側面に係合してワッシャーの回転を防止する。ワッシャーの設定形状と開口の位置はボルトのオフセットを決定する。ボルトのねじはモールステーパーポストのねじに係合し、ボルトを回転させてボルトとモールステーパーポストを共に付勢する。
【0041】図17乃至図28は種々の構成部品を互いに組み立て有効な人工関節装置を形成する種々の他の手段を示す図である。図17を参照する。図では人工装具システム200が本発明の一実施形態を示す。このシステム200は人工膝の大腿骨構成部品のような第1人工装具構成部品202、第1ボルト204、アダプター要素206、第2ボルト208、骨幹端オーグメント(augment)のような第2人工装具構成部品210、および大腿骨ステム212で構成されている。
【0042】第1人工装具構成部品または大腿骨構成部品202は第1高質面(図示せず)および間に延在する開口22を備えた第2低質面216を有してしる。アダプター要素206は基端部220と先端部222を有する。この先端部はこの人工装具システムを組み立てる時に第1人工装具202の第1面と当接する噛合い面224を有する。この先端部は穴226を備えている。
【0043】アダプター要素206は第1人工装具構成部品202の第1面に噛合い面224を配置することによって第1人工装具202に嵌合できる。次にボルト204のヘッド228が第1人工装具構成部品202の第2面216に接しボルトの軸230が開口218を通り穴226内に延出するように第1ボルトを開口218に通す。アダプター要素206と第1ボルト204は、穴226内での軸230のねじ(図示せず)と相補ねじ(図示せず)との機械的相互作用によってまたは穴226内での軸230の締まり嵌めによって連結できる。
【0044】骨幹端オーグメントである第2人工装具構成部品210は基端部232と先端部234、および嵌合および/または骨の内成長に適合するように不規則に作られた骨係合用外面236を有する。穴238は基端部232と先端部234の間に延在する。図17に示した一実施形態においては、穴238の内面240が基端側に先細になっている。穴238の内面240のテーパーは以下説明するように第2人工装具構成部品210とアダプター要素206間で締まり嵌めを行なうのに有効である。図17に示すようにアダプター206の外面242も同様に基端側に先細になっている。
【0045】このシステム200は、基端部244と先端部246および外面248を有する第2ボルトも備えている。この外面248の先端部246は滑らかで少なくともその一部が基端側に先細である。この外面248の先端部244はねじ(図示せず)を備えるかあるいは同様に手前側が先細になっている。
【0046】このシステム200の付加要素要素は、基端部250と先端部252とその間に延在する外面254を有する細長い部材の大腿骨ステム212である。この大腿骨ステム212の先端部は中に延在する穴256を好ましく備えている。当業者に知られているように大腿骨ステム212の外面254は大腿骨内での固定を強化するため長手方向溝(grooves)のような外面装備を備えることができる。さらに、この大腿骨ステム212の基端部250は図21に示すようにスロットを付けることができる。
【0047】人工装具システム200の構成部品は以下のように組み立てることができる。大腿骨ステム212の先端部252を第2人工装具構成部品210またはオーグメントの基端部232に隣接させて配置する。その後、外面の先端部246が穴238の内面の基端部に接触係合して第2ボルト208の基端部が大腿骨ステム212の穴256に延在するように、第2ボルト208をオーグメント210の穴238を介して挿入する。従って第2ボルト208は大腿骨ステム212を第2人工装具構成部品210に機械的に連結するのに有効である。この機械的連結は第2ボルト208の基端部の外ねじと穴256内の係合用相補ねじ(図示せず)との間の係合によっても可能である。また第2ボルトの基端部244は、ねじの代わりに手前に先細になっていてもよく、それによりこの面が大腿骨ステム212の穴256内で相補的に先細面に接触係合することができる。
【0048】図18は第2人工装具構成部品として骨幹端オーグメントを必要としない人工関節システム260を示す図である。このシステム260は人工膝の大腿骨構成部品のような第1人工装具構成部品202、第1ボルト204、アダプター要素262、第2人工装具構成部品として機能する大腿骨ステム212で構成される。第1人工装具構成部品202と第1ボルト204および大腿骨ステム212は、図17に関する上記同じ要素と同一でなければ同様のものである。
【0049】システム260で有効なアダプター262は基端部264、先端部266、およびその間に延在する外面268を備えている。アダプター262の先端部266は噛合い面270を有し、穴272はアダプターの先端部266からアダプター要素内に延びている。アダプター要素262の外面268は不規則形状をしている。図示のようにこの外面の先端部は外面の基端部より大きな直径を有する。従って、中間部分274ではアダプター要素外面の直径は、基端部264がアダプター要素の先端部から延在する部材として見えるように大分細くなっている。
【0050】この図示実施形態においては、基端部264は大腿骨ステム212の穴256内で相補ねじ(図示せず)と噛合う外ねじ276を備える。別の実施形態ではアダプター要素262の基端部264にはねじが付いてないが、代わりに基端側に先細になっている。この別の実施形態ではステム212の穴256にはねじが付いておらず、アダプター要素262の基端部264のテーパーに相補的な方法で基端側に先細となっており、これによりアダプター要素262に対する大腿骨ステム212の締まり嵌めが可能となる。
【0051】図18のシステム260はアダプター要素の噛合い面270を第1人工装具構成部品202の第2面216に取り付けることによって組み立てることができる。このアダプターを上記方法で第1ボルトにより大腿骨構成部品に固定する。その後、このアダプター要素をねじ係合か締まり嵌めによる適切な方法で大腿骨ステムに連結する。
【0052】図19は図17に示したシステム200の一変形であるシステム280を示す図である。システム280は、人工膝の大腿骨構成部品のような第1人工装具構成部品202、第1ボルト204、およびアダプター要素206を含む図17に示された種々の構成部品を備えている。システム280は、図17及び図18に関する上記同様の構成部品とは共に異なる骨幹端オーグメント282と大腿骨ステム284も備えている。
【0053】第2人工装具構成部品として機能する骨幹端オーグメント282は基端部286と先端部288およびその間に延在する外面290を備えている。外面290の先端部288は例えば段差292を備えるように不規則形状で作られる。外面290の基端部286は骨幹端オーグメント282の先端部で測定される直径より大分小さな直径とすることができる。一般に基端部286の直径は大腿骨ステム284の外径と略同一である。骨幹端オーグメント282は、基端側に先細の内面296を有する先端盲穴294も備えている。この先端穴294は、約10mm乃至50mmの距離がある骨幹端オーグメント282の全長の約25%乃至75%にわたって延在している。先端穴294は、それぞれ15mm乃至13mmのその穴の先端部の最大径から基端部の最小径までテーパーが付いている。
【0054】骨幹端オーグメント282はその基端部286から内部に延在する基端穴298も備えている。分離壁300は基端穴と先端穴を互いに分離するのに利用できる。この基端穴298は一実施形態ではテーパー付きでなく、ねじ(図示せず)を付けた内面302を含む。先端穴294と基端穴298は盲穴として示してあり、当業者は単一貫通穴を代わりに使用できることが分かるだろう。
【0055】システム280に関して有効な大腿骨ステム284が基端部306と先端部308を有する。細長い部材310が大腿骨ステム284の先端部308から延出している。細長い部材310の外面312は基端穴298内のねじと相補的で嵌合できるねじ(図示せず)を備えていることが好ましい。
【0056】システム280の構造は、大腿骨ステム284がこれらの2個の要素のねじ係合によって骨幹端オーグメントに連結できるため第2ボルトの必要がなくなる点で有利である。さらに骨幹端オーグメントとアダプター要素が締まり嵌めによって互いに連結される。
【0057】図20に示された人工関節システム320は、骨幹端オーグメントが含まれていない以外は図19に示されたシステムと略同じである。システム320は人工膝の大腿骨構成部品のような第1人工装具構成部品202、第1ボルト204、および大腿骨ステム284を備えている。これら全ては上記要素と同様の構造的装備を有している。システム320は、図17乃至図19に関して説明したアダプター要素とわずかに異なるアダプター要素322を利用する。
【0058】アダプター要素322は基端部324、先端部326およびその間に延在する外面328を備えている。先端穴330がアダプター322の先端部に構成され、一方、基端穴332がアダプター322の基端部に構成されている。分離壁334は互いに穴330と穴332を分離できる。また単一貫通穴(図示せず)を先端穴330と基端穴322の代わりにすることができる。
【0059】先端穴330は第1ボルト204の軸230のねじ(図示せず)に相補的内部ねじ(図示せず)を備えることができる。また上記のように第1ボルトの軸と先端穴330を共に締まり嵌めに合わせるように基端側に先細にできる。
【0060】先端穴332はねじ338を備えた内面336を有する。ねじ338は大腿骨ステム284の細長い部材310に形成されたねじ314に相補的である。図21は第1人工装具構成部品202、第1ボルト204、アダプター要素206、および第2ボルト208とその全てが上記システムの構成部品に構造的に同様の構成部品を備えている点で上記システムと同様の人工関節システム340を示している図である。システム340は第2人工装具構成部品として機能する骨幹端オーグメント342と大腿骨ステム344を有するが、この双方共上記同様の構成部品とは幾分異なっている。
【0061】骨幹端オーグメント342は基端部346、先端部348およびその間に延在する外面350を備えている。さらに内部穴352は骨幹端オーグメント342の基端部346と先端部348との間に延在している。骨幹端オーグメント342の外面350はこのオーグメント外面の少なくとも先端部分に構成された段差354のような表面装備を備えるように不規則形状とすることができる。それにより、外面350の段差354によりこのオーグメントが先端部348から中間部分356まで順次縮小する直径を有する。中間部分の基部、すなわち骨幹端オーグメント342の直径は一定のままであり、大腿骨ステム344の直径と略同じである。
【0062】骨幹端オーグメント342の基端部分346は基端延長部358を有する。この基端延長部358は、相当滑らかで基端側に先細になっている外面360を含む。この基端延長部358は長さが約2mm乃至9mmであるのが好ましい。
【0063】骨幹端オーグメント342内に延在する内部穴352は全長の少なくとも一部分が基端側に好ましく先細になっている。すなわちこの穴352は先端部348からネック部362までテーパーが付いている。その後、この穴352は略一定の直径を有し、これは穴のネック部の直径より僅かに小さい。
【0064】大腿骨ステム344は本発明の別の実施形態に関連した上記ステムに多くの点で略同様とすることができる。大腿骨ステム344は内部に形成された長手方向スロット366を有する基端部364を備えている。当業者はそのようなスロットが幾つかの用途に望ましいが、大腿骨ステムに必ずしも存在する必要がないことが容易に分かるだろう。さらに1個のスロットだけを示してあるが、この大腿骨ステム344の基端部に多くのスロットを形成してもよい。
【0065】大腿骨ステム344は、内部に延在する盲穴369を有する先端部368も備えている。この盲穴368は2つの部分、すなわち先端のテーパー付き部分370と基端側のねじ部分372を有するものと特徴付けることができる。先端部分370は約3mm乃至10mmの長さに渡り基端側に先細の内面を有している。この基端側に先細の内面は、骨幹端オーグメント342の一部分、すなわち基端延長部358と大腿骨ステム344との間の締まり嵌めが可能なように、骨幹端オーグメント342の基端延長部358のテーパーに相補的ある。
【0066】穴370の基端部分372は略一定の直径であり、ねじ(図示せず)を付けた内面を有する。このねじは第2ボルト208の基端部に形成された外ねじに相補的であることが好ましい。従って、図21のシステム340により骨幹端オーグメントが第1人工装具構成部品202とアダプター要素206に圧入法で連結可能となる。また大腿骨ステム344は、順番にそのステムの穴370の一部分内に骨幹端オーグメントの基端延長部の締まり嵌めの組合せにより、そして第2ボルト208を大腿骨ステムの穴370の一部372とねじ係合することにより骨幹端オーグメントに連結される。
【0067】図22は図21に示すシステム340と幾分類似した人工関節システム380を示す図である。図示したようにシステム380は第1人工装具構成部品202、第1ボルト204および大腿骨ステムと全てが上記人工装具構成部品と同様の構成部品を備えている。システム380は、基端部384、先端部386、その間に延在する外面388を有するアダプター要素382も備えている。このアダプター382の先端部386はねじ付き内面392を有する盲穴390を備える。ねじ付き内面392は第1ボルト204のねじ付き軸と嵌合可能に構成される。
【0068】アダプター要素382の外面の中間部分394は基端部384と先端部386との間に配置される。中間部分394は約1mm乃至10mmに渡り延在し、しかも基端側に先細になっている。基端部384は中間部分394から基端側に配置され、約2mm乃至9mmの距離に渡り延在している。この図の実施形態においては基端部の直径はその全長で略一定である。この基端部は大腿骨ステム344の内面376の相補ねじと嵌合可能なねじ(図示せず)も備えている。
【0069】システム380は患者の大腿骨内にこの大腿骨ステム344を取り付け、次にアダプター要素382を大腿骨ステム344に取り付けることによって組み立てることができる。このアダプター要素382は、基端部384のねじと大腿骨ステム344のねじ間の機械的係合の組合せと、中間部分394の先細面と大腿骨ステム344の穴370の先細先端面間の締まり嵌めにより大腿骨ステム344と嵌合させる。その後、大腿骨構成部品を大腿骨に取り付け、そして第1ボルト204によりアダプター要素と大腿骨ステム344に取り付けることができる。また人工装具構成部品を予め組み立て、次に用意された大腿骨骨髄管内に移植できる。
【0070】図23は、第1人工装具構成部品202、第1ボルト204、第2ボルト208、アダプター要素206、および大腿骨ステムと全てが上記構成部品同様の構成部品を備えているシステム400を示している図である。さらにシステム400は第2人工装具構成部品として機能する骨幹端オーグメント402を備える。
【0071】この骨幹端オーグメント402は基端部404、先端部406、その間に延在する外面408を備えている。この外面の先端部は、骨幹端オーグメント402の先端部分の直径がその先端部の一部分に渡り順次、基端側に縮小する段差410のような表面装備を備えることができる。骨幹端オーグメント402のこれらの基端部分404は第1セグメント412と基端延長部414を有する。第1セグメント412は先端部分406に隣接して配置され、略一定で大腿骨ステム212の直径と略同じ直径を備える。第1セグメント412は約5mm乃至10mmの距離に渡り延在できる。基端延長部414は第1セグメントから基端側に約2mm乃至9mmの距離に渡り延在する。基端延長部はねじ418を備える外面を有する。この基端延長部414の直径はその全長に沿って略一定であり、基端延長部が大腿骨ステムの穴内部で十分噛合い可能である。ねじ418は大腿骨ステム内の内部ねじと相補的であることが好ましい。
【0072】骨幹端オーグメント402は、図21に関して説明したのと同様の構造的特性と直径を有する穴348を備える。当業者はシステム400を以下のように移植できることは容易に分かるだろう。大腿骨ステムを患者の大腿骨内の調整空洞内に挿入する。その後、予め組み立てた人工装具を調整大腿骨内に移植する。
【0073】図24は第1人工装具構成部品202および第1ボルトと共に上記の略同一乃至同様の構成部品を備える人工装具システム420を示している図である。システム420はアダプター要素422と大腿骨ステム424も備える。このアダプター要素422は最大径を示す略一定の直径を備えた先端部分426を有する。先端部分426は噛合い面428も備え、その内部には長手方向の盲穴430が配置されている。アダプター要素は、約2mm乃至9mmの距離に渡り延在する基端側に非先細外面を有する中間部分431も備えている。約5mm乃至10mmの距離に渡り基端側にねじが切られた基端延長部434は中間部分431から延在する。
【0074】大腿骨ステム424は上記と同様の当業者が容易に分かる寸法と構造装備を有することができる。大腿骨ステム424はその先端部438に形成された長手方向の盲穴436も備えている。この盲穴436は、基端延長部434のねじ部に相補するように基端側にねじ切りされている約5mm乃至10mmの長さに渡り延在する基端部分441を備えている。約3mm乃至10mmの距離に渡り延在しアダプター要素の中間部分432と締まり嵌めを行なうように基端側寸法となっている先端穴部分が穴部分の先端側に配置されている。
【0075】当業者は装置420が予め組み立て可能であるか、あるいは患者の大腿骨に作製した空洞内に大腿骨ステムを最初に取り付けるよって手術中に組み立て可能であることが容易に分かるだろう。その後、アダプター要素422を大腿骨ステム424の盲穴436内に配置して締まり嵌めさせる。次に第1人工装具構成部品202をアダプター要素の噛合い面428に取り付け、第1ボルト204でアダプター要素422に固定する。
【0076】図25および図26は人工装具装置の種々の構成部品を連結するための他の変形構造物を示す図である。図25においてスロットを設けた大腿骨ステム444が内部に配置した長手方向スロット448を有する基端部446を備えている。このスロット448は約20mm乃至60mmの距離に渡り好ましく延在する。大腿骨ステム444の先端部450は、約5mm乃至15mmの長さに渡り基端側に先細の盲穴452を備えている。大腿骨ステム444は、主本体458から延出する細長い基端延長部456を備えるアダプター要素454と嵌合する。この基端延長部は約4mm乃至14mmの距離に渡り延在し、その外面は盲穴452のテーパーに相補的になるように基端側に先細になっている。アダプター要素は上記のように第1人工装具に嵌合可能である。
【0077】図26は段差を設けた外面462を備える骨幹端オーグメント460を示す図である。この骨幹端オーグメント460の基端部(図示せず)は本明細書で説明した種々の実施形態に対して述べたように変えることができる。この骨幹端オーグメント460はその先端部466に形成された盲穴464を備えている。盲穴464は、約3mm乃至10mmの距離に渡り基端側に先細の内面470を有する第1基端部分468を備える。この第1基端部分468は盲穴464の第2先端部分472と通じている。この第2先端部分472は、略一定で第1基端部分468の最大径より大きな直径を備えた内面を有している。第2先端部分472の直径は約5mm乃至15mmの範囲とすることができ、第2先端部分472は約5mm乃至20mmの長さに渡り延在できる。
【0078】図27は装置480を示す図である。装置480は第1人工装具構成部品202と第1ボルトと共に上記部品と同様の部品を備えている。装置480は骨幹端オーグメント482、アダプター要素484、および大腿骨ステム486も備える。骨幹端オーグメント482は上記のように段差を設けた外面488を有することができる。骨幹端オーグメント482は、貫通して延在しその全長に渡り基端側に先細の穴489を備えている。
【0079】アダプター要素484は基端部分490と先端部分492を備える外面491を有する。この先端部分492は約5mm乃至30mmの長さに渡り延在し、骨幹端オーグメント482の穴489のテーパーに相補的であるように基端側に先細になっている。アダプター要素484の基端部分490はその先端部分492から延在する細長い部材494である。基端部分490は約5mm乃至20mmの長さに渡り延在し、基端側に先細の外面494を有する。盲穴493はアダプター要素の先端部に形成されている。この盲穴は第1ボルト204の軸のねじ部205と嵌合可能なねじ切り内面を有している。
【0080】装置480はその先端部に形成された盲穴496を有する大腿骨ステム486を備えている。この盲穴496は約6mm乃至21mmの長さに渡り延在する先細の内面を好ましく有する。この内面のテーパーは、アダプター要素484と大腿骨ステム486が互いに摩擦的な締まり嵌め風にできるようにアダプター要素484の基端延長部のテーパーに相補的である。同様に骨幹端オーグメント482とアダプター要素484は、アダプター要素の先端部分の外面と骨幹端オーグメントの穴の相互作用によって互いに摩擦係合する。
【0081】図17乃至図29に関して当業者は所定用途の要求により寸法とサイズが変化することが分かるだろう。しかしながらテーパーの付いた面は約5mm乃至50mmの範囲の長さに渡り延在でき、テーパー角度は約1°から15°まで変動する。さらに図1乃至図16に関して前に説明したように図17乃至図27に示した装置は、第1ボルト204のヘッド228が軸230の長手方向軸からオフセットする方法で利用できる。このオフセットは約0mmから5mmまで変動できる。
【0082】同様に図17乃至図29の装置で使用される種々のアダプター要素の噛合い面はアダプターの横軸に平行とすることができ、あるいはその噛合い面は横軸に対して角度を付けることができる。傾斜実施形態では噛合い面の横軸に対して噛合い面は約0°乃至15°、好ましくは約2°乃至10°の角度に向けることができる。この角度は中央−横方向にまたは前後方向に向けることができる。
【0083】図28(A)および図28(B)は本発明で有効な種々の代わりのアダプターを示している図である。図1乃至図16に対して前に説明したように第1ボルト204のヘッド228は軸230の長手方向軸からオフセット可能である。そのような装置は、穴226がアダプター要素206の長手方向軸525と同一線上にある図28(A)で示されるアダプター206で有効である。
【0084】図28(B)はオフセットボルトの必要性を不要にするアダプター要素を示す図である。図28(B)に示したように、穴226’の長手方向軸527がアダプター206’の長手方向軸525に対し例えば約1mm乃至5mmだけオフセットされるように穴226’をアダプター要素206’内に配置する。噛合い面角度とオフセット程度を変えることによって種々の他のオプションを上記のように与えることができる。
【0085】さらに穴226’は長手方向軸525に平行な向きでアダプター要素206’内に延在する必要がない。代わりに穴226’を長手方向軸525に対してある角度で向けることができる。その角度(図示せず)は噛合い面を向ける角度に等しくすることができる。そのような設計はボルトに対する捩れ応力を低下し、余分な隙間がボルト肩部とヘッドサイズを増加できるように有効にできる。
【0086】図29は、アダプター要素502が脛骨トレー504のような第1人工装具構成部品を脛骨ステム506のような第2人工装具構成部品に接続するのを助ける人工装具装置500を示している図である。アダプター要素502は、脛骨トレー504の先端部510に形成された相補的ねじ切り穴に嵌合可能なねじ切り基端部508を有している。アダプター要素502の先端部512は先端側に先細の外面514を備える。先細になった外面514は、ステム506の基端部516に形成される相補的先細面を有する穴(図示せず)と嵌合する。
【0087】この装置はアダプター502の先端部512をステム506の基端部516に圧入することによって組み立てられる。その後、このアダプターはアダプター502の基端部508を脛骨トレー504の先端部510の穴内でねじ止めすることによって脛骨トレー504に連結される。
【0088】従って、本発明は先の説明から明らかにされた目的のうち上記目的を効果的に達成することが理解されよう。本発明の範囲から逸脱せずにある変形が上記構成で行なうことができるため、上記説明に含まれあるいは図面で示された全てのことが例示的で限定の意味でないものと解釈されるものである。
【0089】本発明の好ましい実施態様は以下の通りである。
(1)前記ボルトとアダプター要素は互いにねじ部で係合可能である請求項1に記載の装置。
(2)前記第1ボルトは外ねじ部を有し、前記アダプター要素の第1端部の穴は内部ねじ部を有する実施態様(1)に記載の装置。
(3)前記アダプター要素の第1端部の穴は前記アダプター要素の長手方向軸からオフセットされる請求項1に記載の装置。
(4)前記アダプター要素の第1端部は前記アダプター要素の長手方向軸から前後平面でオフセットされる実施態様(3)に記載の装置。
(5)前記アダプター要素の第1端部の穴は前記アダプター要素の長手方向軸に対して前後方向に0.5mm乃至5.0mmだけオフセットされる実施態様(4)に記載の装置。
【0090】(6)前記アダプター要素の第1端部は、前記人工装具構成部品の第1面に取り付け可能な取り付け面を有する請求項1に記載の装置。
(7)前記取り付け面は前記アダプター要素の横軸に平行である実施態様(6)に記載の装置。
(8)前記取り付け面は前記アダプター要素の横軸に対して角度を有する実施態様(6)に記載の装置。
(9)前記取り付け面は前記アダプター要素の横軸に対して中央−横平面で角度を有する実施態様(8)に記載の装置。
(10)前記取り付け面は前記アダプター要素の横軸と中央−横平面で約2°乃至10°の範囲で角度を形成する実施態様(8)に記載の装置。
【0091】(11)前記アダプター要素の噛合い端部は、少なくともその一部分に渡り基端側に先細になっている直径を有する請求項1に記載の装置。
(12)前記噛合い端部は約5mm乃至50mmの距離に渡り先細になっている実施態様(11)に記載の装置。
(13)前記噛合い端部の直径は約1°乃至15°の範囲の角度で先細になっている実施態様(11)に記載の装置。
(14)前記アダプター要素の前記噛合い端部は、内部に延在する長手方向に向いた盲穴を有する請求項1に記載の装置。
(15)前記長手方向に向いた盲穴が内部ねじ部を備える実施態様(14)に記載の装置。
【0092】(16)前記長手方向に向いた盲穴がその基端部の開口から先端側に先細になっている実施態様(14)に記載の装置。
(17)前記アダプター要素の前記噛合い端部は、その外面の少なくとも一部分に渡り形成された外ねじ部を有する請求項1に記載の装置。
(18)前記アダプター要素の前記噛合い端部はその基端部に形成された外ねじ部を有し、前記外ねじ部に先端側で隣接する前記噛合い端部の一部分が前記外ねじ部から先端側に拡大する直径を有する実施態様(17)に記載の装置。
(19)前記第2人工装具構成部品は、基端部と先端部および長手方向に貫通して延在する穴を有する骨幹端オーグメントであり、前記穴の少なくとも一部分が前記オーグメントの先端部から前記オーグメントの基端部まで先細になっており、前記装置はさらに、基端部と先端部を有する細長い第2ボルトであって、前記第2ボルト基端部の少なくとも一部分が外ねじ部を備え、前記外ねじ部に近い第2ボルトの少なくとも一部分が前記オーグメントの穴に相補的なテーパーを備える外面を有し、前記第2ボルトは少なくともその外ねじ部が前記オーグメントから基端側に突き出るように前記オーグメントの穴内で嵌合可能である第2ボルトと、前記オーグメントの基端部に取り付け可能な細長い大腿骨ステムであって、前記大腿骨ステムは基端部と先端部を有し、前記先端部は前記第2ボルトの外ねじ部と嵌合可能である内部ねじ部を有する盲穴を備える大腿骨ステムとをさらに含む実施態様(11)に記載の装置。
(20)前記大腿骨ステムは少なくとも1個の長手方向スロットを備える実施態様(19)に記載の装置。
【0093】(21)前記第2人工装具構成部品は、基端部と先端部を有し前記先端部に配置された内部ねじ切りされた盲穴を有する大腿骨ステムであり、前記大腿骨ステムは、前記アダプター要素の外ねじ部と前記内部ねじ切りされた盲穴との係合によって前記アダプター要素と嵌合可能である実施態様(17)に記載の装置。
(22)前記第2人工装具構成部品は、基端部と先端部を有し前記先端部に配置された基端側に先細の盲穴を有する大腿骨ステムであり、前記大腿骨ステムは、前記アダプター要素の噛合い端部と前記大腿骨ステムの盲穴との係合によって前記アダプター要素と嵌合可能である実施態様(11)に記載の装置。
(23)前記第2人工装具構成部品は、基端部と先端部、前記先端部に一部延在する先細穴、および前記基端部内に一部延在する内部ねじ切りされた穴を有する骨幹端オーグメントであり、前記装置はさらに、前記オーグメントの基端部に取り付け可能な細長い大腿骨ステムであって、前記大腿骨ステムは基端部と先端部を有し、前記先端部は、前記オーグメントの基端部に内部ねじ切りされた穴内で嵌合可能である外部ねじ切りされた延長部材を備える大腿骨ステムを含む実施態様(11)に記載の装置。
(24)前記大腿骨ステムの基端部は少なくとも1個の長手方向スロットを備える実施態様(23)に記載の装置。
(25)前記第2人工装具構成部品は前記アダプター要素の基端部に取り付け可能な細長い大腿骨ステムであり、前記大腿骨ステムは基端部と先端部を有し、前記先端部は前記アダプター要素の噛合い端部に形成された長手方向に向いた盲穴内で嵌合可能な外部ねじ切りされた延長部を備える実施態様(17)に記載の装置。
【0094】(26)前記大腿骨ステムは基端部は少なくとも1個の長手方向スロットを備える実施態様(25)に記載の装置。
(27)前記第2人工装具構成部品は、基端部と先端部、長手方向に貫通延在し前記先端部の少なくとも一部が基端側に先細になってる穴、および前記基端部に形成された延長部を有する骨幹端オーグメントであり、前記装置はさらに、基端部と先端部を有する細長い第2ボルトであって、前記第2ボルトの基端部の少なくとも一部が外ねじ部を備え、前記外ねじ部に近い第2ボルトの少なくとも一部が前記オーグメントの穴に相補的なテーパーを有し、前記第2ボルトは少なくとも外ねじ部が前記オーグメントから基端側に突き出るように前記オーグメントの穴内で嵌合可能である第2ボルトと、前記オーグメントの基端部に取り付け可能な細長い大腿骨ステムであって、前記大腿骨ステムは基端部と先端部を有し、前記先端部は、前記オーグメントの延長部の外面に相補的でその外面と嵌合可能な先細の内面を備えた先端部分で定められる盲穴と、前記ボルトの外ねじ部と嵌合可能な内部ねじ切りされた内面を有する基端部分とを備える大腿骨ステムを含む実施態様(11)に記載の装置。
(28)前記大腿骨ステムの基端部は少なくとも1個の長手方向スロットを備える実施態様(27)に記載の装置。
(29)前記第2人工装具構成部品は、基端部と先端部、前記先端部に配置された盲穴を有する大腿骨ステムであり、前記穴は内部ねじを備える基端部分と、前記盲穴の開口から前記内部ねじまで基端側に先細になっている内径を備えた先端部分とを有し、前記大腿骨ステムは、前記アダプター要素の外ねじ部と前記穴の内部ねじ部との係合と、前記盲穴の先細内径と前記アダプターの噛合い端部間の接触の組合せによって前記アダプター要素と嵌合可能である実施態様(17)に記載の装置。
(30)前記大腿骨ステムは基端部は少なくとも1個の長手方向スロットを備える実施態様(29)に記載の装置。
【0095】(31)前記第2人工装具構成部品は、基端部と先端部、長手方向に貫通延在し前記先端部から基端側に少なくとも一部が先細になってる穴、および前記基端部に形成された延長部を有する骨幹端オーグメントであり、前記装置はさらに、基端部と先端部を有する細長い第2ボルトであって、前記第2ボルトの基端部の少なくとも一部が外ねじ部を備え、前記第2ボルトの少なくとも一部が前記オーグメントの穴と相補的なテーパーを備えた外面を有し、前記第2ボルトは少なくとも外ねじ部が前記オーグメントから基端側に突き出るように前記オーグメントの穴内で嵌合可能である第2ボルトと、前記オーグメントの基端部に取り付け可能な細長い大腿骨ステムであって、前記大腿骨ステムは基端部と先端部を有し、前記先端部は、前記第2ボルトの外ねじ部と嵌合可能な内部ねじ切りされた基端部分を備えた盲穴を備え、ねじ切りされていない先端部分前記オーグメントの延長部を収容するのに有効な寸法を有する大腿骨ステムを含む実施態様(11)に記載の装置。
(32)前記大腿骨ステムは基端部は少なくとも1個の長手方向スロットを備える実施態様(31)に記載の装置。
(33)前記第2人工装具構成部品は前記アダプター要素に取り付け可能な細長い大腿骨ステムであり、前記大腿骨ステムは基端部と先端部を有し、前記先端部は前記アダプター要素の噛合い端部に相補的でその噛合い端部と接触係合可能なテーパーを有する内面を備えた盲穴を備える実施態様(11)に記載の装置。
(34)前記大腿骨ステムは基端部は少なくとも1個の長手方向スロットを備える実施態様(33)に記載の装置。
(35)前記アダプター要素の係合端部は前記アダプター要素の中間部分に形成された肩部から基端側に延在する延長部材を備え、前記延長部材は基端側に先細の外面を有する請求項1に記載の装置。
【0096】(36)前記第2人工装具構成部品は前記アダプター要素に取り付け可能な細長い大腿骨ステムであり、前記大腿骨ステムは基端部と先端部、およびその前記先端部に形成された長手方向の盲穴を有し、前記長手方向の盲穴は前記延長部材の基端側に先細の外面に相補的でその外面と嵌合可能なテーパーを備えた内面を有する実施態様(35)に記載の装置。
(37)前記大腿骨ステムに形成された前記長手方向の盲穴は、略一定の直径を備えた第1先端部分と、前記延長部材に相補的でその延長部材と嵌合可能な基端側に先細の直径を備えた第2基端部分とを有し、前記第1先端部分は前記第2基端部分の最大直径より大きな直径を有する実施態様(36)に記載の装置。
(38)前記大腿骨ステムの前記基端部は長手方向スロットを備える実施態様(36)に記載の装置。
(39)前記人工装具構成部品は人工膝関節の大腿骨構成部品である請求項1に記載の装置。
(40)前記第2人工装具構成部品は基端部と先端部を有する骨幹端オーグメントであり、前記骨幹端オーグメントは前記先端部から前記オーグメント内に少なくとも一部延在する穴と前記オーグメントの基端部に形成された細長い延長部材を備え、前記装置はさらに、前記オーグメントの前記基端部に取り付け可能で基端部と先端部を有している細長い大腿骨ステムであって、前記先端部は前記オーグメントの前記延長部材が嵌合可能な盲穴を備える大腿骨ステムを含む請求項1に記載の装置。
【0097】(41)前記アダプター要素の基端部は前記オーグメントの先端部の前記穴内に形成されたねじ部を嵌合係合する外ねじ部を備える実施態様(40)に記載の装置。
(42)前記アダプター要素の基端部は、前記アダプター要素が前記オーグメントの先端部の前記穴内で対応するテーパーと接触係合可能なように基端側に先細になっている実施態様(40)に記載の装置。
(43)前記オーグメントの前記延長部材は、前記大腿骨ステムの前記盲穴内に形成されたねじ部と嵌合係合可能な外ねじ部を備える実施態様(40)に記載の装置。
(44)前記オーグメントの前記延長部材は、前記オーグメントが前記大腿骨ステムの前記盲穴内で対応するテーパーと接触係合可能であるようにその長さの少なくとも一部に渡り基端側に先細になっている実施態様(40)に記載の装置。
(45)前記第2人工装具構成部品は長手方向に貫通延在する穴を備えた基端部と先端部とを有する骨幹端オーグメントであり、前記穴の少なくとも一部が前記オーグメントの先端部から前記オーグメントの基端部まで先細になっており、前記装置はさらに基端側に先細になっており、前記アダプター要素の第2端部に形成された基端側に延在する部材と、前記基端側に延在する部材が突き出るように前記アダプター要素が前記オーグメントの穴内で嵌合可能なように前記オーグメントの穴のテーパーに相補的である前記アダプター要素の基端側に先細になった外面と、基端部と先端部を有しており前記オーグメントの基端部に取り付け可能な細長い大腿骨ステムであって、前記先端部が前記アダプター要素の基端側に延在する部材と嵌合可能な基端側に先細の盲穴を備える大腿骨ステムとを含む請求項1に記載の装置。
【0098】
【発明の効果】本発明によれば、比較的構成部品数が少なくて且つ様々な患者の体の構造と関節状態に適合する広く多用性があるモジュール式人工膝装置を得ることができる。また異なる体の構造状態と生理的に幾何学的に適合する複数のモジュール式人工膝を得ることもできる。そして、右と左の勝手順の両方で使用するのに適切なモジュール式人工膝をも得ることができる。
【出願人】 【識別番号】594052607
【氏名又は名称】ジョンソン・アンド・ジョンソン・プロフェッショナル・インコーポレイテッド
【氏名又は名称原語表記】Johnson & Johnson Professional,Inc.
【出願日】 平成11年(1999)3月29日
【代理人】 【弁理士】
【氏名又は名称】田澤 博昭 (外1名)
【公開番号】 特開平11−309162
【公開日】 平成11年(1999)11月9日
【出願番号】 特願平11−87023