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【発明の名称】 使い捨ての体液吸収性物品
【発明者】 【氏名】和田 充弘

【氏名】城戸 勉

【要約】 【課題】体液吸収性物品において、表面シートの透孔の位置の視認を容易にする。

【解決手段】体液吸収性物品1の透液性表面シート2と、吸液性コア4が表面シート2の透孔6からのぞく部分との間に、NBS単位で1.5以上の色差(ΔE)が生じるように表面シート2とコア4とが着色される。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 透液性の表面シートと、実質的に不透液性の裏面シートと、これら両シート間に介在する吸液性コアとで構成されている使い捨ての体液吸収性物品であって、前記表面シートが、孔径0.1〜5.0mmの多数の透液性開孔を有し、前記表面シートにおける前記開孔周縁部分の上面の色と、前記開孔からのぞく前記コアの上面の色との色差(ΔE)がNBS単位で1.5以上であることを特徴とする前記物品。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、生理用ナプキンやパンティライナー、使い捨ておむつ等の使い捨ての体液吸収性物品に関する。
【0002】
【従来の技術】特公平5−24783号公報には、生理用ナプキンやパンティライナー等の体液吸収物品の外側表面に美的な模様をつけるための技術が開示されている。この技術によれば、ナプキンの肌当接面側が、比較的明るい色の熱可塑性樹脂シートからなる外部カバーと、比較的暗い色の熱可塑性樹脂からなる内側層とで構成される。外部カバーにつけた押し模様が内側層と接触することにより、外部カバーを外側から見たときに、模様の部分がその他の部分よりも暗く見える。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前記公知技術によれば、体液吸収性物品の肌当接面側の外観を美しく見せることができるばかりでなく、肌当接面の所要部位にのみ模様を施して、この物品を肌に当接するときの目印にすることもできる。しかるに、前記公知技術では、外部カバーに押し模様をつけて内側層と接触させるから、模様をつけた部位が高密度化して硬くなり、柔軟な肌に刺激を与える場合がある。
【0004】そこで、この発明は、着用物品の肌当接面の柔軟性を損うことなく、この当接面に目印となるような模様を施すことを課題にしている。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記課題解決のために、この発明が前提とするのは、透液性の表面シートと、実質的に不透液性の裏面シートと、これら両シート間に介在する吸液性コアとで構成されている使い捨ての体液吸収性物品であって、この発明が特徴とするところは、前記表面シートが、孔径0.1〜5.0mmの多数の透液性開孔を有し、前記表面シートにおける前記開孔周縁部分の上面の色と、前記開孔からのぞく前記コアの上面の色との色差(ΔE)がNBS単位で1.5以上であること、にある。
【0006】
【発明の実施の形態】添付の図面を参照して、この発明に係る使い捨ての体液吸収性物品の詳細を説明すると、以下のとおりである。
【0007】図1、2は、かかる物品の一例である生理用ナプキン1の部分破断斜視図と、そのII−II線切断面を示す図面である。
【0008】ナプキン1は、透液性表面シート2と、不透液性裏面シート3と、これら両シート2,3間に介在する吸液性コア4とで構成されている。表裏面シート2,3は、コア4の周縁から延出する部分で重なり合い、互いに接合している。表面シート2は、孔径約0.1〜5mmの多数の透孔6を有するプラスチックフィルムであり、白に着色されている。透孔6の周縁部からは、管状部6Aがコア4へ向かって延びている。裏面シート3はプラスチックフィルム、より好ましくは通気不透液性のプラスチックフィルムである。コア4は、粉砕パルプ7と高吸水性ポリマー粒子8との混合物をティッシュペーパ9で被覆することにより作られている。ティッシュペーパ9は、比較的濃い青に着色されている。
【0009】ナプキン1では、表面シート2の開孔6からティッシュペーパ9がのぞいている。白色の表面シート2と青色のティッシュペーパ9とは、これらの色の色差(ΔE)がNBS単位で1.5以上となるように着色されており、開孔6の周囲における表面シート2の色と透孔6からのぞくティッシュペーパ9の色との顕著な差異によって、ナプキン1の着用者は開孔6の存在を容易に認識することができる。因みに、ティッシュペーパ9が着色されておらず、パルプ本来の色を呈している場合の色差は0.2〜1程度であって、開孔6の存在を目立たせることが難しい。かかる表面シート2とティッシュペーパ9とは、白色と青色とに限らず適宜の色の組み合わせにすることによって、ナプキン1の肌当接面側の美観を向上させることもできる。ナプキン1では、表面シート2やティッシュペーパ9を全体的に着色する他に、表面シート2であれば、開孔6周縁部分の上面だけを着色したり、ティッシュペーパ9であれば、開孔6からのぞく部分だけを着色したりすることができる。
【0010】図3は、体液吸収性物品の一例である吸血パッド11の部分破断斜視図である。パッド11は、患部等に当接するもので、熱可塑性合成繊維の不織布からなる透液性表面シート2と、プラスチックフィルムからなる不透液性裏面シート3と、吸液性コア4とで構成されている。
【0011】表面シート2では、構成繊維が着色されて比較的濃い白色を呈し、シート2の中央部には、孔径1〜5mmの多数の透孔6が形成されている。
【0012】コア4は、粉砕パルプ7と高吸水性ポリマー粒子8との混合物をティッシュペーパ9で包んだ被覆体12と、表面シート2と被覆体12との間に介在するスパンボンド不織布製のクッションシート13とで構成されている。スパンボンド不織布は、表面シート2との色差が1.5以上となるように比較的濃いピンク色に着色されている。スパンボンド不織布はまた、表面シート2上の血液を被覆体12へ移行させることができるように、親水化処理されている。
【0013】かかるパッド11は、その中央部において透孔6からピンク色のクッションシート13がのぞいているから、パッド11の使用者は、その色を目印としてパッド11の中央部を認識することが容易である。パッド11は、その中央部を患部等に的確かつ速やかに当てがうことができる。表面シート2が透孔6においてのみ体液を透過させるものである場合には、透孔6の位置の視認が容易であることによって、パッド11の使い易すさが向上する。
【0014】
【発明の効果】この発明に係る体液吸収性物品では、表面シートと、吸液性コアが表面シートの透孔からのぞく部分との間に、NBS単位で1.5以上の色差(ΔE)があるから、物品使用者にとって透孔の位置を視認することが容易になる。視認を容易にするこのような手段は、表面シートや吸液性コアを剛性なものにすることがないから、この物品の柔軟な肌触りを損うことがない。
【出願人】 【識別番号】000115108
【氏名又は名称】ユニ・チャーム株式会社
【出願日】 平成10年(1998)4月20日
【代理人】 【弁理士】
【氏名又は名称】白浜 吉治
【公開番号】 特開平11−299825
【公開日】 平成11年(1999)11月2日
【出願番号】 特願平10−109688