| 【発明の名称】 |
使い捨ておむつ |
| 【発明者】 |
【氏名】鈴木 尚美
【氏名】三嶋 祥宜
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| 【要約】 |
【課題】使い捨ておむつの腹部全体の密着性を向上させる。
【解決手段】使い捨ておむつ1の前後の長手方向が、前胴周り域10の一部分を形成している第1部分18と、おむつ1の残余の部分を形成している第2部分19とで構成される。第1,2部分18,19は、それら部分18,19の外面どうしが内側となるように、第1部分18を第2部分19に向けて裏返してみたときに、互いの外面がおむつ1の幅方向の全体に延在し、前胴周り域10から後胴周り域12へ向かって凸曲線を画く接合線37に沿って連結している。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 前後の長手方向が前胴周り域と、後胴周り域と、これら両域間に位置する股下域とで構成され、四周が前後端縁部と、左右側縁部とによって形成され、前記前後胴周り域の側縁部を互いに取り外し可能に係合させて着用する使い捨ておむつであって、前記おむつの前後方向が、前記前端縁部を含む前胴周り域の一部分を形成している第1部分と、前記おむつの幅方向全体にわたって前記第1部分に水密状態で連結し、前記おむつの残余の部分を形成している第2部分とに区分され、前記第1、2部分の連結は、前記第1、2部分の外面どうしが内側となるように、前記第1部分を前記第2部分に向けて裏返してみたときに、前記おむつの長手方向後方に向かって凸曲線を画き、おむつの幅方向全体にわたって延在する接合線に沿ってなされていることを特徴とする前記おむつ。 【請求項2】 前記第1部分が不透液性シートで形成され、前記第2部分が透液性表面シートと不透液性裏面シートとこれら両シート間に介在する吸液性コアとで形成され、前記第1部分の不透液性シート外面と前記第2部分の裏面シート外面とが、前記接合線に沿って連結している請求項1記載のおむつ。 【請求項3】 前記第1部分が、不織布で形成されている請求項1記載のおむつ。 【請求項4】 前記第1部分が、前記おむつの幅方向に伸縮性を有するシートで形成されている請求項1記載のおむつ。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】この発明は、前後胴周り域の側縁部どうしを取り外し可能に係合させて着用する使い捨ておむつに関する。 【0002】 【従来の技術】この種使い捨ておむつは、比較的扁平なもので、透液性表面シートと、不透液性裏面シートと、これら両シート間に介在する吸液性コアとで構成されている。おむつは、胴周り方向と脚周り方向とに弾性部材が伸長状態で取り付けられ、これら弾性部材の収縮作用によって着用者の身体に密着する。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】従来のように扁平につくられたおむつは、それが着用されるときに、乳幼児の胴周り曲面に間隙を作ることなく密着することが難しい。乳幼児では、腹部が膨らんだときに、あまり膨らまない下腹部との間に胴周り方向へ延びる段差を生じることがあり、その段差部では特におむつの密着が難しくなる。おむつと肌との間に隙間が生じると、その隙間を伝って体液が漏れ易くなる。また、間隙が多くなると、おむつがだぶだぶして身体の動きに追随しなくなり、着用感の妨げになる。 【0004】そこで、この発明は、使い捨ておむつにおいて、前胴周り域の肌に対する密着性を向上させることを課題にしている。 【0005】 【課題を解決するための手段】前記課題解決のために、この発明が前提とするのは、前後の長手方向が前胴周り域と、後胴周り域と、これら両域間に位置する股下域とで構成され、四周が前後端縁部と、左右側縁部とによって形成され、前記前後胴周り域の側縁部を互いに取り外し可能に係合させて着用する使い捨ておむつである。 【0006】かかる前提において、この発明が特徴とするところは、前記おむつの前後方向が、前記前端縁部を含む前胴周り域の一部分を形成している第1部分と、前記おむつの幅方向全体にわたって前記第1部分に水密状態で連結し、前記おむつの残余の部分を形成している第2部分とに区分され、前記第1、2部分の連結は、前記第1、2部分の外面どうしが内側となるように、前記第1部分を前記第2部分に向けて裏返してみたときに、前記おむつの長手方向後方に向かって凸曲線を画き、おむつの幅方向全体にわたって延在する接合線に沿ってなされていること、にある。 【0007】この発明の好ましい実施態様の一つにおいて、前記第1部分が不透液性シートで形成され、前記第2部分が透液性表面シートと不透液性裏面シートとこれら両シート間に介在する吸液性コアとで形成され、前記第1部分の不透液性シート外面と前記第2部分の裏面シート外面とが、前記接合線に沿って連結している。 【0008】実施態様の他の一つにおいて、前記第1部分が、不織布で形成されている。 【0009】実施態様のさらに他の一つにおいて、前記第1部分が、前記おむつの幅方向に伸縮性を有するシートで形成されている。 【0010】 【発明の実施の形態】添付の図面を参照し、この発明に係る使い捨ておむつの詳細を説明すると以下のとおりである。 【0011】図1、2は、着用状態にある使い捨ておむつ1の部分破断斜視図と、おむつ1の内面を内側にして幅方向を湾曲させたときの斜視図である。おむつ1の前後の長手方向は、前胴周り域10と、後胴周り域12と、これら両域10,12間に位置する股下域11とで構成されているが、この前後方向はまた、前胴周り域10において幅方向へ延びる連結部31を境界にして前胴周り域10の一部を形成している第1部分18と、おむつ1の残余を形成している第2部分19とに区分することができる。おむつ1の四周は、前後端縁部32,33と、左右の側縁部34とによって形成されている。後胴周り域12の側縁部34には、テープファスナ9が取り付けられており、おむつ1を着用するときには、このテープファスナ9を前胴周り域10の外面に剥離可能に止着する。図1のおむつ1は、かかる着用状態にあるもので、胴周り開口部6と、左右の脚周り開口部7とが形成されている。 【0012】おむつ1の第1部分18は、シート材料、好ましくは不織布や不織布とプラスチックフィルムとのラミネートシート、さらに好ましくは伸縮性不織布や伸縮性不織布と伸縮性プラスチックフィルムとのラミネートシートからなるもので、それが伸縮性のものである場合には、胴周り方向に伸縮性が現われるように使用される。また、それが不織布とプラスチックフィルムのラミネートシートである場合には、不織布を内側にして使用される。 【0013】おむつ1の第2部分19は、透液性表面シート2と、不透液性裏面シート3と、これら両シート2,3間に介在する吸液性コア4とからなるもので、表裏面シート2,3は、コア4の周縁から側方へ延出して重なり合い、その重なり合う部位で互いに接合している。後胴周り域12の端縁部33では胴周り弾性部材8Aが表裏面シート2,3間に位置し、股下域11の側縁部34では、湾曲しながらおむつ1の前後方向へ延びる脚周り弾性部材8Bが表裏面シート2,3間に位置し、これら弾性部材8A,8Bが表裏面シート2,3の少なくとも一方の内面に伸長状態で接合している。図2の状態にあるおむつ1では、ほぼ垂直に上下方向へ延びる第2部分19に対し、第1部分18がおむつ1の外方へ向かって傾斜している。 【0014】図3には、図2においておむつ1の幅方向を二等分するIII−III線の断面が示され、併せてこれを着用する乳幼児の腹部41が仮想線で示されている。腹部41の膨らみには、股の近傍である下腹部43との間に段差部42があり、この段差部42が胴周り方向へ延びている。おむつ1は、第1部分18が前方へ傾斜して連結部31がおむつ1の内方へ突出した状態にあるから、この連結部31を段差部42に位置させると、第1部分18の内面が段差部42よりも上方の腹部41に密着する。第2部分19は、下腹部43に密着可能である。このように、おむつ1は、腹部41と、下腹部43と、段差部42とによく密着して身体の動きに追随する。 【0015】図4は、第1、2部分18,19の連結する態様を示すおむつ1の部分破断斜視図であって、第1,2部分18,19は、前後方向と幅方向とに伸展され、胴周りと脚周りの弾性部材8A,8Bが緊張状態にある。図において、第1部分18は、その外面が内側となって第2部分19の外面と重なり合うように、連結部31に沿って裏返しにされている。連結部31においても、第1部分18の外面が第2部分19の外面に重なり、これら両外面が、おむつ1の後方に向かって凸曲線を画くようにそれら外面の一方に塗布された接着剤36を介して接合している。ここで接着剤36が凸曲線を画くということは、接着剤36の塗布域のうちで、おむつ1の外面寄りに位置する縁部37がおむつ後方に向かって湾曲していることを意味する。このような態様で連結している第1部分18を、連結部31に沿って矢印Xで示すおむつ内方へ向かって折曲し、その折曲と同時に第2部分19を内面を内側にして幅方向へ湾曲させると、図2のおむつ1が得られる。 【0016】おむつ1の第1部分18は、図示例の他に、第2部分19の裏面シート3を前方へ延長することによって形成することもできる。この場合には、第1部分18となるべき裏面シート3の延長部分の外面が第2部分19となるべき部分の裏面シート3外面と重なるように、その延長部分を裏返したのち、それら両部分を接着、溶着、縫合等の手段によって接合して連結部31を形成する。第1部分18はまた、第2部分19と同様に、透液性表面シートと、不透液性裏面シートと、これら両シート間に介在する吸液性コアとを有していてもよい。かかる場合の第1部分18は、表裏面シートをコアの周縁から延出する部位で重ね合わせて接合し、この裏面シートの外面を第2部分19の裏面シート3外面に接合すればよい。 【0017】 【発明の効果】この発明に係る使い捨ておむつでは、前胴周り域を前後方向へ二分している連結部がおむつ内側へ突出するから、その連結部を乳幼児の腹部に生じる段差部に当接すると、おむつの前胴周り域が腹部の全体によく密着して、体液の漏れを防ぐことができるとともに、着用感を向上させることができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000115108 【氏名又は名称】ユニ・チャーム株式会社
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| 【出願日】 |
平成10年(1998)4月20日 |
| 【代理人】 |
【弁理士】 【氏名又は名称】白浜 吉治
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| 【公開番号】 |
特開平11−299823 |
| 【公開日】 |
平成11年(1999)11月2日 |
| 【出願番号】 |
特願平10−109686 |
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