| 【発明の名称】 |
伸展補助機構を備える義足 |
| 【発明者】 |
【氏名】奥田 正彦
【氏名】田中 浩太郎
【氏名】森本 清
【氏名】古市 保一
【氏名】白石 律夫
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| 【要約】 |
【課題】ひざの屈曲の角度が小さいときにだけ伸展トルクを生じる伸展補助機構1100を備える義足を提供する。
【解決手段】大腿義足170のひざ関節80は多軸であり、前方リンク130および後方リンク150が大腿部材110、下腿部材120と相俟って限定連鎖を構成する。圧縮ばねを含む伸展補助機構1100は、下腿部材120と後方リンク150との間に支持される。伸展補助機構1100による伸展トルクは、圧縮ばねの変形に伴う力と、その力の作用線から後方リンク150の回転中心までの距離との積で決まる。ここでは、ひざの屈曲角度がたとえば15°を越えた段階で、圧縮ばねの軸線が後方リンク150と下腿部材120との連結部170Oとほぼ一直線になるようにする。それによって、伸展トルクに関係する距離をほぼゼロにし、伸展トルク自体をほぼゼロにする。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 装着者の荷重が大腿を通して加わる大腿部材と、この大腿部材に対しひざの部分で連結される下腿部材と、ひざの前側に位置する前方リンクおよびひざの後側に位置する後方リンクの少なくとも2つのリンクを含み、前記大腿部材および下腿部材と相俟って限定連鎖を構成し、それら大腿部材と下腿部材とを屈曲可能に連結するひざ関節とを備える義足において、前記前方リンクと後方リンクとの間に、ばねを含む伸展補助機構をさらに備え、この伸展補助機構は、前記ばねの変形に伴う力と、その力の作用線から前記後方リンクの回転中心までの距離との積で決まる伸展トルクを生じ、しかも、ひざが所定の角度に屈曲した以降、前記距離がほぼゼロになることを特徴とする、伸展補助機構を備える義足。 【請求項2】 前記伸展補助機構におけるばねは圧縮ばねであり、前記大腿部材と下腿部材との間に配置されている、請求項1の義足。 【請求項3】 前記伸展補助機構は、圧縮ばねと、この圧縮ばねの一方の端部を支持しつつ、前記下腿部材に対し回転可能に連結された第1のばね受けと、圧縮ばねの他方の端部を支持しつつ、前記後方リンクに対し回転可能に連結された第2のばね受けとを備え、ひざが所定の角度に屈曲した以降、前記圧縮ばねの軸線が前記後方リンクと前記下腿部材との連結部とほぼ一直線になる、請求項2の義足。 【請求項4】 前記第1のばね受けの下腿部材に対する連結部は、前方リンクの大腿部材および下腿部材に対する両連結部の間に位置し、さらにまた、前記第2のばね受けの後方リンクに対する連結部は、大腿部材および下腿部材に対する後方リンクの両連結部の間に位置し、かつ、後方リンクの両連結部を結ぶ直線よりも前記前方リンク寄りに位置する、請求項3の義足。 【請求項5】 前記伸展補助機構は、前記圧縮ばねの前記力を調整する手段をさらに含む、請求項2の義足。 【請求項6】 前記大腿部材にストッパがあり、このストッパに対し前記前方リンクが当たることによって、ひざが伸展することを制限する、請求項1の義足。 【請求項7】 前記伸展補助機構のばねが引っ張りばねであり、この引っ張りばねは、前記大腿部材に対する前方リンクの連結部と、前記下腿部材に対する後方リンクの連結部との間に支持される、請求項1の義足。 【請求項8】 前記所定の角度で前記伸展補助機構の軸線が前記後方リンクの軸線と重なる、請求項7の義足。 【請求項9】 前記伸展補助機構は、前記前方リンクに対して補助リンクを介して取り付けられる、請求項7の義足。 【請求項10】 装着者の荷重が大腿を通して加わる大腿部材と、この大腿部材に対しひざの部分で連結される下腿部材と、ひざの前側に位置する前方リンクおよびひざの後側に位置する後方リンクの少なくとも2つのリンクを含み、前記大腿部材および下腿部材と相俟って限定連鎖を構成し、それら大腿部材と下腿部材とを屈曲可能に連結するひざ関節とを備える義足において、前記前方リンクと後方リンクとの間に支持され、ひざの屈曲角度が所定の角度よりも小さいときに、ひざを伸ばそうとする伸展トルクを発生する伸展補助機構と、ひざの屈曲角度が前記所定の角度よりも大きいときに、実質的な作用力を発生する遊脚相制御装置とをさらに備えることを特徴とする義足。 【請求項11】 前記ひざの屈曲角度と伸展トルクおよび作用力との関係を見るとき、遊脚相におけるひざの屈曲が最大になる角度よりも小さい屈曲角度において、前記伸展補助機構は伸展トルクの極大値を示し、他方、前記遊脚相におけるひざの屈曲が最大になる角度よりも大きい屈曲角度において、前記遊脚相制御装置は実質的な作用力の極大値を示す、請求項10の義足。 【請求項12】 前記遊脚相制御装置はエアシリンダ装置であり、シリンダと、このシリンダの内部に2つの室を区画するピストンと、それらの2室の間の空気の流れを制御するバルブとを備える、請求項10の義足。 【請求項13】 前記バルブの開き具合が、前記装着者の歩行速度に応じて制御される、請求項12の義足。 【請求項14】 前記遊脚相制御装置による実質的な作用力がなくなったときに、前記伸展補助機構による伸展トルクが作用する、請求項10の義足。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】この発明は、リンク機構を応用した多軸のひざ関節をもつ義足であって、立脚相におけるひざ折れ防止のための伸展補助機構を含むものに関する。 【0002】 【発明の背景】一般に、ひざの屈曲および伸展を伴う義足は、装着者の荷重が大腿を通して加わる大腿部材と、下端に足部材を支持する下腿部材と、それら下腿部材および大腿部材を屈曲可能に連結するひざ関節とを備える。そして、ひざ関節としては、一つの回転軸をもつ単軸のものと、リンク機構を応用した多軸のものとがある。ひざの屈曲および伸展に際し、単軸のひざ関節は、一つの回転軸自体が常に回転中心となる。それに対し、多軸のひざ関節は、ひざの屈曲および伸展に応じて回転中心(あるいは瞬間中心)の位置が変化する。この回転中心の位置が変化することは、自然で美しい歩容(つまり、歩く姿)を生み出す意味から好ましい。 【0003】ところで、義足を設計する場合、立脚相におけるひざ折れ防止対策が重要である。その点、単軸のひざ関節は、構造が比較的に簡単であるため、装着者の荷重が加わることによってブレーキ力を生じる荷重ブレーキを回転軸の回りに配置することができる。それに対し、多軸のものでは、ひざの前側に位置する前方リンクおよびひざの後側に位置する後方リンクの少なくとも2つのリンクを含むため、ひざの部分に荷重ブレーキを組み込むことは困難である。しかし、多軸のものの瞬間中心は、ひざが伸展した状態では、実際のひざの部分よりも上方の股関節に近いところに位置する。そのため、多軸タイプの義足を装着する者は、いわゆる随意制御により、ひざが安定する状態を容易に維持することができる。 【0004】 【発明の解決すべき課題】伸展補助機構は、そのような多軸のひざ関節に対し、ひざを伸ばそうとする伸展力を補助的に与えるものであり、ひざ折れ防止のための有効な機構である。特公昭61−44504号や特開昭62−295658号の各公報は、この種の多軸タイプの義足に対し、コイルばねを利用した伸展補助機構を設けた例を明らかにしている。しかし、それらの伸展補助機構は、屈曲角度が小さい段階で伸展力を生じ、立脚相におけるひざ折れを防止するという作用だけでなく、遊脚相における大きな屈曲角度で屈曲を補助する作用をもするようになっている。 【0005】しかし、義足を高精度に制御しようとするとき、遊脚相における制御と、立脚相におけるひざ折れ防止作用とは別個あるいは独立に制御ないしは作用させることが望まれる。それによって、遊脚相における制御について、歩行速度の大小などに応じてより適切な制御をすることができるからである。なお、遊脚相における制御技術自体は公知であり、たとえば、特許第2501346号の公報は、エアシリンダ装置を利用し、歩行速度に応じてシリンダの内部のバルブの開き具合を変えるように制御する技術を示している。 【0006】この発明は、立脚相におけるひざ折れ防止と遊脚相における制御とは、それぞれ独立に制御されるべきであるという基本的な技術思想の下になされたものである。その主な目的は、ひざの屈曲の角度が小さいときにだけ伸展トルクを生じる伸展補助機構を備える義足を提供することにある。また、この発明は、ひざ折れを防止するための伸展補助機構と、装着者の歩容を自然なものとするための遊脚相制御装置とをそれぞれ独立に制御することができる義足を提供することを他の目的とする。さらに、この発明は、遊脚相制御装置としてエアシリンダ装置を用い、より高精度な制御を行う場合に最適な技術を提供することをも目的とする。 【0007】 【課題を解決するための手段】この発明の義足のひざ関節は多軸であり、ひざの前側に位置する前方リンクおよびひざの後方に位置する後方リンクの少なくとも2つのリンクを含む。伸展補助機構をばねを主体として構成するとき、その伸展トルクは、ばねの変形に伴う力と、その力の作用線からリンクの回転中心までの距離との積で決まる。そこで、ひざの屈曲角度が所定の角度を越えたときに伸展トルクをほぼゼロにする方法として、所定の角度以降に力をほぼゼロにする手法、あるいは、所定の角度以降に距離をほぼゼロにする手法が考えられる。この発明では、後者の距離をほぼゼロにする手法を採用する。また、ばねを含む伸展補助機構を下腿部材と後方リンクとの間に支持させることによって、大腿部材と下腿部材との間のスペースに伸展補助機構を配置する。それにより、伸展補助機構が義足を大型化すること、および遊脚相制御装置を配置する上での障害になることを有効に回避する。 【0008】伸展補助機構のばねとしては、圧縮ばねあるいは引っ張りばねのいずれをも利用することができ、また、ばね材としては、コイルあるいはゴム等を用いることができる。好適なばねは、コイル圧縮ばねである。圧縮ばねについては、各端部をそれぞればね受けを介して下腿部材あるいは後方リンクに連結するのが良い。ばね受けあるいは連結部を利用して、ばねの力を調整するねじ手段、あるいはばねの変形をガイドするガイド手段を容易に付加することができるからである。 【0009】ここで、圧縮ばねを用いた伸展補助機構の一つの形態を示す図1および図2を参照しながら、この発明の基本的な考え方を明らかにする。図1は、ひざが完全に伸展した状態(ひざの屈曲角度が0°の状態)を示し、また、図2は、遊脚相でひざが最大に屈曲した状態(ひざの屈曲角度がたとえば60°の状態)を示している。大腿部材10、下腿部材20、前方リンク30、後方リンク50の4つのリンクが限定連鎖を構成している。隣り合う各リンクの連結部は、互いに回転可能であり、前方リンク30と下腿部材20との連結部Qが、圧縮ばねを用いた伸展補助機構100に対する一方の連結部を兼ねている。伸展補助機構100の他方の連結部Pは、後方リンク50上にあるが、大腿部材10および下腿部材20に対する両連結部B,Oを結ぶ直線よりも前方リンク30寄りである。したがって、伸展補助機構100のばねによる力Fは、連結部QとPとを結ぶ作用線の方向に作用する。その力と後方リンク50の回転中心Oとの距離をdとすれば、伸展トルクは力Fと距離dとの積で決まる。図2から分かるように、遊脚相でひざが最大に屈曲した状態では、力Fはある大きさをもつが、距離dはゼロないしはゼロに近い値となる。したがって、伸展補助機構100は、ひざの屈曲の角度が小さいときにだけ伸展トルクを生じることになり、たとえば、エアシリンダ装置などの遊脚相制御装置が実質的な作用力を生じるときには、作用を及ぼすことがない。 【0010】この発明の考え方は、遊脚相制御装置としてエアシリンダ装置を用いた義足に適用することによって、特に顕著な効果を生じる。なぜなら、エアシリンダ装置は、ひざが最大に屈曲した後で反発力を生じ、そうした反発力を下腿部材の振出しに利用することができるが、そうした反発力を生じるような段階では、この発明の伸展補助機構は伸展トルクを生じないからである。特に、歩行速度に応じて制御を行うとき、たとえば歩行速度がゆっくりな場合には微妙な制御となるが、伸展補助機構の影響を受けることがないので、その制御を高精度に行うことができる。また、この発明による伸展補助機構は、ひざの屈曲角度が小さい段階でのみ伸展作用を生じるので、着座したときに下腿が不要に跳ね上がるという不都合をも有効に防止することができる。 【0011】なお、この発明は、多軸のひざ関節をもつ義足に対し、立脚相におけるひざ折れを防止する技術として広く適用することができる。たとえば、遊脚相制御装置を備えない義足や、遊脚相制御装置として油圧シリンダ装置を用いた義足にも適用することができる。したがって、立脚相におけるひざ折れを防止する技術として見るとき、たとえば、ひざの屈曲角度が0°〜15°のような小さい屈曲初期だけ、伸展補助機構による伸展作用を生じるようにすることができる。 【0012】 【第1の実施例】図3が第1の実施例の大腿義足170の全体的な構成を示している。大腿義足170の上部に大腿部材110がある。大腿部材110は、ひざの形をしており、その一部には、図示しないソケットを取り付ける取付け部110aを一体的に含む。ソケットは、断端を受け入れて、大腿部材110の側に装着者の荷重を伝達する。一方、大腿義足170の下部には、下腿部材120がある。下腿部材120は、ひざの部分から足の部分に向かって延びる内部中空のフレーム122を主体としている。ひざ関節80が、それらの下腿部材120と大腿部材110とを屈曲可能に連結する。また、大腿義足170は、遊脚相制御装置であるエアシリンダ装置90を備えている。このエアシリンダ装置90は、USP5,405,407号や特開平9−551号に示されるものと同様であり、シリンダ91の内部に第1室92aと第2室92bとを区画するピストン93、さらに、ステッピングモータ94によって制御され、歩行速度に応じて開き具合を変える可変絞りバルブ96、および手動調整可能な固定絞りバルブ98などを備える。それによって、エアシリンダ装置90は、大腿義足170が床等の表面から離れる遊脚相において、ひざの屈曲および伸展を自然の歩行に近い形態にコントロールする。図4は、可変絞りバルブ96が全閉のとき(つまり、早歩きするとき)のひざの屈曲角度(°)とエアの圧縮に基づく反発作用力(Nm)との関係を示す。ひざの屈曲角度の最大値は、ゆっくり歩きから通常の歩行速度に対応する場合に約60°であり、早歩きの場合には約70°、小走りの場合には約80°である。エアシリンダ装置90は、図4が示すように、最大の屈曲角度よりも大きい屈曲段階で実質的な作用力を生じる。なお、エアシリンダ装置90は、大腿部材110側の上部支持点910および下腿部材120側の下部支持点920にそれぞれ回転可能に支持されている。 【0013】さて、多軸のひざ関節80は、ひざの前側に位置する前方リンク130と、ひざの後側に位置する後方リンク150とを備える。これらの前方リンク130と後方リンク150は、ひざの屈曲角度が0°、つまりひざが完全に伸展した状態において互いに上下方向に並び、それぞれの端部がピンを主体とした連結部170A,170B,170Q,170Oで大腿部材110および下腿部材120に回転可能に連結されている。それにより、前方リンク130および後方リンク150は、大腿部材110および下腿部材120と相俟って、一定の動きだけが可能の限定連鎖を構成している。なお、前方リンク130および後方リンク150は、ひざの正面から見た形状がコ字型であり、それぞれのリンク本体が左右対称となっている。また、ひざが伸展した状態を示す図3、大腿部材110が前方により大きく突き出る屈曲角度が数10°の状態を示す図5、およびひざの屈曲角度が90°の状態を示す図6を順次参照すると、大腿部材110と下腿部材120との間の前方リンク130が、大腿部材110および下腿部材120を越えて前方に突き出ないようになっているのが理解されよう。 【0014】伸展補助機構1100は、そのような下腿部材120と後方リンク150との間を、橋渡ししている。前方リンク130と後方リンク150との各リンク本体が左右対称になっているように、伸展補助機構1100も同じものが左右対称の配置となっている。左右の各伸展補助機構1100は、圧縮コイルばね1102と、圧縮コイルばね1102の前方側の端部を支持しつつ、前方リンク130に対し軸1100Pを介して回転可能に連結された第1のばね受け1103と、圧縮コイルばね1102の後方側の端部を支持しつつ、後方リンク150に対し軸1100Qを介して回転可能に連結された第2のばね受け1105とを備える。また、第2のばね受け1105には、図7に拡大して示すように、そのばね受け1105と一体となった調整ボルト1160と、調整ボルト1160にねじ結合する調整ナット1162とが付属し、それらの調整ボルト1160および調整ナット1162によって、圧縮コイルばね1102の力(つまりは、初期たわみ量)を調整することができる。さらに、調整ボルト1160は筒形であり、その内部にガイドロッド1163がスライド自在に入り込んでいる。ガイドロッド1163は、前方側の第1のばね受け1103と一体である。筒形のボルト1160およびガイドロッド1163は、圧縮コイルばね1102の内周に位置し、弾性変形する圧縮コイルばね1102の変形に伴う動きをガイドする。 【0015】伸展補助機構1100の後方リンク150側の連結部(軸1100Q)は、大腿部材110および下腿部材120に対する後方リンク150の両連結部170B,170Oの間にはあるが、両連結部170B,170Oを結ぶ直線よりも前方リンク130寄りに位置している。そこで、伸展補助機構1100は、ひざの屈曲に伴って圧縮コイルばね1102を圧縮し変形し、変形に伴う力Fを増大するが、ひざの屈曲角度が10°近くになると、伸展補助機構1100の両連結部1100P,1100Qを結ぶ直線(つまり、圧縮コイルばね1102の軸線)が後方リンク150と下腿部材120との連結部170Oとほぼ一直線になり、前記した距離dをほぼゼロにする。図8は、ひざの屈曲角度と伸展補助機構1100による伸展トルクとの関係を示す図である。伸展補助機構1100は、20°よりも小さい屈曲角度、特には、0°〜15°で有効な伸展作用を生じるが、それを越えるような範囲では伸展作用をほとんど生じない。別の図9は、伸展補助機構1100による伸展作用と、エアシリンダ装置90による反発作用との相互関係を示している。この図から分かるように、伸展補助機構1100とエアシリンダ装置90とは、ひざの屈曲角度が互いに異なる範囲でそれぞれ作用するので、それぞれの作用が独立して生じる。なお、大腿部材110には、緩衝機能をももつストッパ110sがあり、そのストッパ110sに対し前方リンク130が当たることによって、ひざが伸展することを制限している。 【0016】 【第2の実施例】図10〜図12が、引っ張りばねを利用した伸展補助機構2100を含む大腿義足の要部を示している。図10はひざが完全に伸展した状態、図12はひざの屈曲角度が90°に近い状態、また、図11がそれらの中間の屈曲状態を示す図である。伸展補助機構2100は引っ張りコイルばね2102を主体とし、しかも、その伸展補助機構2100を、大腿部材210に対する前方リンク230の連結部270Aと、下腿部材220に対する後方リンク250の連結部270Oとの間に連結し支持するようにしている。その連結に際しては、前方リンク230側について補助リンク260を介している。また、図10〜図12を順次参照すると、後方リンク250が引っ張りコイルばね2102の揺動を制限する立上り部250fを備え、ひざの屈曲角度が小さな段階で、引っ張りコイルばね2102の軸線を後方リンク250の軸線と一致させるように制限している。なお、補助リンク260があるため、ひざの屈曲角度が大きくなったとき、伸展補助機構2100が屈曲方向に回転トルクを生じることもない。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000004019 【氏名又は名称】株式会社ナブコ
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| 【出願日】 |
平成10年(1998)4月3日 |
| 【代理人】 |
【弁理士】 【氏名又は名称】保科 敏夫
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| 【公開番号】 |
特開平11−285508 |
| 【公開日】 |
平成11年(1999)10月19日 |
| 【出願番号】 |
特願平10−108591 |
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