| 【発明の名称】 |
楕円股臼部用リ―マシステム |
| 【発明者】 |
【氏名】ステファン・エフ・ウィルソン
【氏名】ファリッド・ブルース・カリリ
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| 【要約】 |
【課題】楕円股臼カップ等のプロテーゼ部を骨に埋め込むために複雑な穴を形成できるリーマシステムを提供すること。
【解決手段】望ましいリーマシステム100の一実施形態として、長形のハンドル108にベアリングプレート110を取付け、これに先端部にリーマ106を回転自在とする駆動部材104より成る器具102と、位置探査部材113を取り付け、後者は取り外し交換可能に取り付ける。駆動部材104は、遠方リーマ結合端136と、ドリル機構と連結する近方端146とを有する。遠方リーマ結合端136は、ベアリングプレート110に近付いたり離れたりして軸方向に動くことができ、埋め込むべき股臼カップの第一の穴22に対して第二の半球に対応する穴を空ける。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 近方端と遠方端とを有する細長いハンドルと、前記ハンドルと連結する第一の部分と第二の部分とを有し、さらに近方面と遠方面とを含むベアリングプレートと、前記ベアリングプレートに取り外し可能で取り替え可能に取り付けられる少なくとも1つの位置探査部材と、前記ベアリングプレートの第二の部分と連結する細長い駆動部材とを含み、前記駆動部材は遠方リーマ結合端と、前記駆動部材を回転させるために駆動機構と連結する近方端とを有し、前記遠方リーマ結合端は前記ベアリングプレートの遠方面に近付いたり離れたりして軸方向に動くことができる、第一の穴に関連して第二の穴を形成するリーマシステム。 【請求項2】 駆動機構と連結する近方端と、取り付けプレートを有する遠方端とを有する細長い駆動部材であって、前記取り付けプレートは第二の穴を形成するための複数のリーマ各々と結合でき、前記各リーマは異なるサイズの穴を形成することと、近方面、遠方面及びその間に延びる開口を有するベアリングプレートであって、前記ベアリングプレートはさらに互いに角度を有する第一及び第二の部分を含み、前記駆動部材の一部はボア内に固定され前記ベアリングプレートに関連して前記駆動部材を配置することと、使用者による操作のための近方端と、前記ベアリングプレートに固定される遠方端とを有するハンドルと、選択的に前記ベアリングプレートの第二の部分に結合でき、第一の穴に関連してリーマを位置付けるための参考ポイントを付与する少なくとも1つの位置探査部材とを含む、既に形成された第一の穴に関連して第二の穴を形成するリーマシステム。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】この発明は、リーマシステム、特に、股臼カップ等のプロテーゼ部分を埋め込むための準備に骨に穴を空けるシステムに関する。 【0002】 【従来の技術および発明が解決しようとする課題】関節形成術は、疾患及び/又は障害のある自然の関節をプロテーゼ関節に置き換えるよく知られた外科処置である。関節形成術は一般に股、膝、肘及び他の関節に実施される。置き換えるべき関節の健康と疾患が、自然の関節と置き換わるのに必要なプロテーゼのタイプを指示する。 【0003】股全ての関節形成術では、股カップが骨盤の股の窪みに埋め込まれ、自然の股臼と代る。大腿部プロテーゼのヘッド又はボールに対する関節面が不適切なとき等、種々の関節疾患に、股臼の置き換えが必要である。また、股全ての関節形成術は、自然の股臼窪みが適切に形成されず十分な関節連結ができない発育不全股(DDH)の所定の場合に、正当化される。 【0004】股臼カップを埋め込むために、股臼に穴が空けられる。その後、股臼カップを、形成した穴に挿入し、機械的手段、インターフェアランスフィット又はその組み合わせにより固定する。股臼カップを患者の体に対し固定の向きで骨盤に配置し、安定してとどめなければならない。 【0005】股臼穴が全体に球形でない場合、楕円の股臼カップを埋め込まなければならない場合がある。このような場合の例には、埋め込まれた股臼カップ(典型的には半球カップ)が上方に移動する関節疾患及びある種のDDHの場合がある。カップの楕円形状は長形の股臼穴と適合する。長形の股臼カップの1つのタイプは、2つの隣り合う半球により形成される外輪郭を有する。一例として、2つの半球股臼カップ10が図1(A),図1(B)に示されている。カップ10は、第二の半球16と共に第一の主半球14により形成される外面12を有している。主半球は主面18を形成し、第二の半球は第二の面19を形成する。主半球14は、窪んだ内面17を有する。内面17は、大腿部のヘッド又はボールを受けることのできるライナーを受ける。 【0006】このような楕円の股臼カップがインターフェアランスフィットだけでプロテーゼを固定するとき、穴を正確な寸法公差内で形成することが重要である。適切な適合が達成されないならば、股臼内でインターフェアランスフィット股臼カップが長期間固定しないことになるだろう。しかしながら、従来の器具類を使用して、股臼穴を空けるときに要求される正確さのレベルを達成するのは困難である。 【0007】楕円股臼カップを埋め込むために、一般に股臼の穴を2つの別々の段階で形成する。初めに、真の(主たる又は本来のとしても知られている)股臼穴を形成する。一般に、外科医は従来の穴開機(reamer)/ドライバ器具を股臼に整列させ、主たる又は本来の穴を半球形に空ける。図2は、股臼24に本来の股臼穴22を空けるための従来のリーマ/ドライバ器具20を示している図である。リーマ/ドライバ器具20で本来の股臼穴を形成することは、比較的真っ直ぐな前方向の工程である。しかし、楕円カップ10のために補助又は欠損穴を形成するためには、既に形成された本来の穴22を、楕円カップ10の外面12とマッチする穴を提供するための、参考ポイントとして使用しなければならない。 【0008】図3は従来技術の器具の1つのタイプを示している図である。これは、バスケットリーマ/ドライバ30として知られ、真の股臼穴を空けた後に補助の股臼穴を空けるために使用される。ここで使用する「リーマ/ドライバ」とは全体としての器具をいい、「リーマ」とは組織を除去する回転ヘッドをいう。装置30は、空けられた本来の穴に設置するための弓形ガイド32と、骨の組織を除去するためのリーマ34を含む。リーマ34はリーマを回転するパワードリル機構とつなぐことができる。 【0009】補助の股臼穴を形成するために、外科医は始めに目で補助の穴を形成すべき場所を同定する。補助又は欠損穴は本来の股臼穴22(図2参照)の周囲付近のいずれかに空ける。ガイド32を空けた本来の穴に置いた後、外科医は、穴を空けるべき区域の方向にリーマ34を回転して、補助の股臼穴を形成する。しかし、リーマが回転して欠損穴を形成するので、器具を股臼に対して整列させて保持するのは困難である。さらに、所望の骨の量を除いた時は、明らかでない。従って、2つの半球股臼穴を、楕円インターフェアランスフィット股臼カップを長期間固定するために要求される正確さをもって形成するのは困難である。 【0010】既知のバスケットリーマ/ドライバ器具の他の欠点は、種々の構成部分にモジュール方式が無いことである。一般に、連続して大きくなるリーマを用いて穴を空ける。各リーマは、所定のリーマを受容する大きさに作られた個別のリーマ/ドライバ器具に連結する。このように、リーマ/ドライバは1つのサイズの穴しか形成できず、股臼に股臼穴を準備するためには幾つかのリーマ/ドライバ器具が必要となる。楕円股臼カップの外面に正確に適合する複雑な形の穴を形成するために、モジュール式リーマシステムを提供することが望ましい。 【0011】 【課題を解決するための手段】本発明は、複雑な外形を有する穴を正確に形成するためのリーマシステムを提供する。主に楕円股臼カップを埋め込むための股臼を開けることについて、本発明を説明するが、本発明が他の用途も有することが理解される。一実施例では、リーマシステムは、2つの半球外面を有する股臼カップを埋め込むために、股臼に第一の穴に関連して第二の穴を形成するのに特に有用である。リーマシステムは、ベアリングプレートのあるリーマ/ドライバ器具を含み、ベアリングプレートは、ハンドルの遠方端と連結する第一の部分と長形(elongate)駆動部材と連結する第二の部分を有する。ハンドルの近方端は器具の配置を容易にする。駆動部材は、遠方リーマ結合端と、駆動部材の遠方リーマ結合端を回転させる機構と連結する近方端を有する。遠方リーマ結合端は、ベアリングプレートの遠方面に近付いたり離れたりして軸方向に動くことができ、第二の穴を形成する。このシステムは、さらに、少なくとも一つの位置探査部材を含み、位置探査部材は取り外し可能で取り替え可能にベアリングプレートの遠方端に取り付けられ、既に形成した第一の穴に関連して遠方リーマ結合端を配置する。 【0012】さらに他の実施形態では、システムは複数のリーマを含み、各リーマは異なる外寸と、1つの駆動部材の遠方リーマ結合端と結合可能な内面を有する。リーマと駆動部材は、外寸が大きくなるリーマを駆動部材に連続して取り付けることにより穴のサイズを大きくすることが可能なモジュール式リーマシステムを提供する。 【0013】さらに他の実施形態では、リーマシステムは複数の位置探査部材を含み、各位置探査部材は個別のサイズのリーマに対応する幾何学的形状を有する。一例である実施形態では、各位置探査部材は、ベアリングプレートと結合できるベース部と、少なくとも一部が球の一部を形成する外面を有する上部とを有する。弓形外面は、既に形成された第一の穴の半球内面内に配置する。各位置探査部材は、第二の穴が埋め込むべき楕円股臼カップの対応する一部と適合して形成されるように、個別のリーマを配置するのに有効な形状を有する。 【0014】さらに他の実施形態では、システムは、患者に対する駆動部材の外転及び前傾角度の指示を提供する、ハンドルに固定できるガイド部材を含む。一例である実施形態では、ガイド部材は脚部を有し、脚部は脚部の一端から延びる第一と第二の腕部を有する。脚部の他端は、ガイド部材がハンドルの長軸の周りを回転できるように、ハンドルと結合できる。ガイド部材の脚部と腕部の患者に対する向きにより、第二の穴を空ける外転及び前傾角度それぞれの視角的指示が与えられる。 【0015】所望のサイズの第二の穴を形成するためのリーマを選択し、そのリーマを駆動部材の遠方リーマ結合端に固定して、器具を組み立てる。その後、対応する位置探査部材をベアリングプレートに取り付ける。ガイド部材をハンドルに結合し、駆動部材の近方端をドリル機構に連結する。 【0016】穴を形成するために、位置探査部材を既に形成した第一の穴に配置する。ガイド部材は、患者に対する器具の外転及び前傾位置の視角的指示を与える。当業者に知られているように、外転角度は、体を上下の部分に分ける横平面について測定する。前傾角度は、体の前後の部分の間の境界を形成する冠状縫合又は前頭面について測定する。一実施形態では、器具を、患者が水平に横たわりガイド部材の脚部が垂直になるときの所定の外転角度で配置する。器具を、駆動部材の長軸がガイド部材の第一又は第二の腕部のいずれかの先端と整列するときの所定の前傾角度で配置する。 【0017】その後、外科医は、第二又は欠損穴を形成すべき位置を決定する。器具の外転及び前傾向きを維持しながら、(第一の穴にある位置探査部材を用いて)器具を第一又は真の股臼穴の周りで回転する。ガイド部材はハンドルの長軸の周りで回転可能で、器具の位置付けを容易にし、インプラントの主半球の面の配列を維持しながら第二の穴を空ける。器具を配置した後、駆動部材をベアリングプレートから離れる方向で軸方向に動かし、組織を除いて欠損穴を形成する。このようにして、2つの半球の股臼部を入れるために、複雑な幾何学的形状の穴が股臼に正確に形成される。 【0018】 【発明の実施の形態】図面を参照した以下の詳細な説明により、本発明をさらに十分に理解できるであろう。図4乃至図13は、一例として、器具102を含むリーマシステム100を示す図であり、器具102は、リーマ106と連結可能な駆動部材104と、ベアリングプレート110と連結する長形(elongate)ハンドル108とを有する。位置探査部材113は器具102を配置するために、挿入するための既に形成されている穴に入り、ベアリングプレート110から延びている。以下に説明するように、リーマシステム100は、楕円股臼カップ10(図1参照)を埋め込むために既に形成されている主穴22に対して、補助の又は欠損股臼穴を股臼24に形成するのに、特に有用である。 【0019】ハンドル108はハンドルグリップ114のある近方端112を有し、器具102の配置を容易にする。ハンドルの遠方端116はベアリングプレートの第一の部分118に固定される。ハンドル108は、様々な係合機構を用いてベアリングプレート110に連結できる。係合機構によって、係合は外せてもよいし、永久に係合しててもよいし、その組み合わせでもよい。一実施形態では、ハンドルの遠方端116は、ベアリングプレートの近方面124から延びているハンドル係合部122に形成されているボア120(図10参照)に挿入可能である。ハンドルの遠方端116に形成されているねじ筋126は、ボアの内面に形成されたねじ筋128と係合でき、ハンドル108をベアリングプレート110とねじあわせて係合できる。 【0020】ベアリングプレート110は、ベアリングプレートの近方面124から延びる駆動部材ガイド部132のある第二の部分130を有する。ボア134(図10参照)は、少なくとも一部がボア内にあるベアリング136(図12参照)と共に、駆動部材ガイド部132を通って延びる。駆動部材ガイド部132とベアリング136は、ハンドル108に対する固定角度で駆動部材104を固定し、駆動部材のベアリングプレート110に対する軸方向及び回転運動を可能にする。 【0021】図12に示すように、ベアリングプレートの第二の部分130は角度Aで第一の部分118から延びる。角度を有するベアリングプレート110はハンドル108と駆動部材104を角度Aで配置する。以下に説明するように、この角度は、股臼部の第一の面及び第二の面により形成される角度に対応する。ベアリングプレートの第一の部分118及び第二の部分130の角度Aは、約0度乃至約45度に変わることができ、より好ましくは約15度乃至約20度である。 【0022】駆動部材104は、ベアリングプレートの遠方面138から延びる遠方リーマ結合端136を有する。リーマ106は選択的に遠方端136と結合でき、リーマは素早く駆動部材104と係合したり外れたりできる。ここに示す一例である実施形態では、遠方リーマ結合端136は環状取付プレート140で終わり、環状取付プレート140は容易にリーマ106と係合する。リーマ106は、軸方向の圧力をかけてプレート140に取り付けられ、バイアスリリーススイッチ142(図10参照)を作動させて外される。しかし、当業者はここに説明するリーマ結合機構140,142を容易に変更できることが理解される。 【0023】カラー144を、遠方リーマ結合端136の先端から所定の距離で駆動部材104に固定する。カラー144は、遠方リーマ結合端136のベアリングプレートの遠方面138から離れる方向の軸方向の動きを制限するのに効果的である。特に、リーマ106の最大の延びで(図5参照)、カラー144は、ベアリングプレートの駆動部材ガイド部132と接触する。リーマ106が十分に引き込まれているときは(図4参照)、カラー144は駆動部材ガイド部132から選択された距離に位置しており、駆動部材の遠方リーマ結合端136はベアリングプレート110の隣にある。 【0024】駆動部材の近方端146は、従来のドリル機構(図示せず)と連結して、駆動部材104とリーマ106を回転させる。このようなドリル機構は当業者によく知られている。駆動部材104は、駆動部材をベアリングプレート110とハンドル108に対して固定の角度で維持しながら、リーマ106を回転させたり遠方へ延ばしたりすることを可能にする、種々の構成部分を含むことができる。図11に示す一例の実施形態では、駆動部材104は、同心の外側部材150内で回転する内側部材148を含む。 【0025】特に図6,7,10及び図13に示すように、位置探査部材113にはベース部152と上部154があり、ベース部152は、ベアリングプレート110の遠方面138と結合でき、上部154は形成された真の股臼穴と合う形の外面156を有する。以下にさらに詳細に説明するが、真の股臼穴により既に形成された位置を参考にしながら、補助の股臼穴が形成されるように、位置探査部材113はリーマ106を配置する。一例である実施形態では、位置探査部材の外面156が、リーマ106で形成された球形穴と合う球の一部を形成する。一例である実施形態では、ハンドル108の長軸は、位置探査部材の外面156により一部形成される球形の中心と整列する。 【0026】また、位置探査部材の上部154は弓形内面157を有する。内面157は、位置探査部材113がリーマ106と干渉しないようにほぼ窪んでいる。リーマ106が、位置探査部材113と接触すること無く、ベアリングプレート110から軸方向に延びることができることが重要である。除かれた組織が回転するリーマから逃れられるために、内面157はリーマ106から適当な空間を提供するような大きさでなければならない。 【0027】位置探査部材のベース部152は、端面158を有する。端面158は、そこから延びる第一及び第二のポスト160a,160b(図13参照)がある。ポスト160は、ベアリングプレート110の第一の部分にある対応する第一及び第二のボア162内に挿入できる。ポスト160は正確に位置し、位置探査部材の外面156を駆動部材104とリーマ106に対して配置する。 【0028】位置探査部材113は種々の結合機構を用いてベアリングプレート110に固定できる。結合機構の例として、ナット、ボルト、インターフェアランスフィット及び他の取り外し可能機構等の止め具が挙げられる。図示する実施形態では、位置探査部材113は保持ネジ164を用いてベアリングプレートに固定することができる。保持ネジ164はベアリングプレート110の開口を通って対応する位置探査部材113の筋ボア165へ入る。 【0029】また、リーマシステム100は、オペレーターに前傾及び外転情報を提供するためのガイド機構166を含むことができる。一例である実施形態では、ガイド機構166は、V形を形成する第一及び第二の腕172a,172bと脚170の付いたガイド部材168を有する。図示するように、腕172は脚部170に垂直である。脚の遠方端174は、ハンドル108に連結する整列ブロック176内に形成されたボアに挿入可能である。以下に説明するように、欠損穴を形成するためにリーマを配置すると、整列ブロック176はハンドル108の長軸の周りを回転できる。 【0030】整列ブロック176内のボアは、脚170が整列ブロックから延び、ハンドルに対して約135度の角度C(図6参照)を形成するように、形成される。患者が手術台に横たわって腕172が水平になるとき、一例である望ましい外転角度約45度が達成される。当業者に知られているように、外転角度は中線横平面に対して決定される。 【0031】図9に示されるように、ガイドの第一及び第二の腕172a,172bは一例である約40度の角度Dを形成する。角度Dは2つの20度部分に分岐し、補助の股臼穴を形成するとき約20度の前傾角度を付与する。当業者に知られているように、前傾角度は冠状縫合又は前頭面に対する測定である。腕172は、リーマ/ドライバの方向付けをするときオペレータにガイドとして機能する。特に、駆動部材104は、腕172の1つの端と軸方向に整列し、補助の股臼穴を形成するとき約20度の前傾を形成する。 【0032】図14に示す他の実施形態では、本発明のリーマシステム100は、一連の異なるサイズのリーマ106a乃至リーマ106fを含みモジュール式になっている。各リーマ106は、特別のサイズの穴を空けるための外寸を有する。リーマシステム100には、各リーマ106と結合できる単一のリーマ/ドライブ器具102が必要である。従って、リーマ/ドライブは、従来技術のリーマ装置のように、所定のサイズの穴を形成するだけに限定されない。 【0033】また、図15に示すように、システム100はサイズの異なる一連の位置探査部材113a,113bを含むことができる。2つの位置探査部材113が図示されているが、システムはどのような数のリーマと位置探査部材でも含むことができることが理解できる。各位置探査部材113は、埋め込まれる特別のサイズの股臼部及び/又は補助の股臼穴を形成するのに使用されるリーマ106に対応する。2つの半球股臼部のサイズが大きくなると、対応する位置探査部材113もまたサイズが大きくなりリーマ106を所望の位置に配置する。即ち、各サイズの股臼カップインプラントに対して、対応する位置探査部材113は、空けられた真の股臼穴に対して補助の股臼穴を形成するための参考ポイントを提供する。 【0034】位置探査部材113の形状によっては、各リーマ又は股臼カップに対して調整するために、カラー144は必要とされない。カラー144により決定される最大のリーマの延びが、選択したリーマと股臼カップの所望の深さに対応するように、位置探査部材113は形成される。 【0035】個別の股臼部の外面と合う本来及び欠損穴の所望の形状を得るために、リーマ/ドライバと種々の構成部分の全体の寸法を変えることができる。当業者はここに記載した一例である形と寸法を容易に変更できることが理解される。リーマ106の外面の半径の例は、45,48,51,54,57,60,63ミリメータである。対応する位置探査部材113は、約20ミリメータ乃至約40ミリメータの半径により形成される球形外面156を有する。 【0036】上記の寸法は例示であり、当業者は、本発明の範囲と精神から離れること無くここに示し説明した特別の実施形態を容易に変更できることが理解される。2つの股臼穴は、股臼部を受けるために、一例である連続工程で準備される。始めに、患者の股臼区域をX線を用いて評価し、股臼形状を決定し、いかなる解剖学的異常、形成異常及び/又は脚長不一致を発見する。その後、処置前の計測を実施し、埋め込むべき股臼部のサイズを決定できる。 【0037】楕円の股臼カップの複雑な形状と合う穴を形成するために、2つの別々の穴空け工程を実施する。初めに、本来又は真の股臼穴22を股臼24に形成する(図2参照)。この穴は、当業者に既知の従来のリーマ/ドライバ器具20を用いて空けられる。形成した本来の股臼穴22は、対応する楕円股臼カップの主部分を受けるために半球形である。補助の又は欠損股臼穴を本発明のリーマシステム100を用いて形成する。補助の股臼穴は、楕円股臼インプラント(図1参照)の第二の又は長形部分16に対応する。補助の股臼穴は、既に空けられた本来の股臼穴に対して位置付けられ、かつ正確な寸法公差内で形成されなければならない。補助の股臼穴の適当な位置付けと形状により、インプラントに対して確実なインターフェアランスフィットが得られ、埋め込まれた股臼カップの長期間の固定が可能となる。 【0038】上述したように、埋め込む楕円股臼カップの大きさに基づき、対応するリーマ106と位置探査部材113が選択され、器具102に固定される。その後、外科医は補助の股臼穴の位置を肉眼で決定する。大腿部のヘッドを受けるために股臼カップの主部14を適当に配列するように、真の股臼穴を方向付けしなければならないことが理解される。股臼カップ10は、患者の大腿部に最適な動きの範囲を付与し、可能な程度まで解剖学的連結関節を反映するように、埋め込まれなければならない。従って、補助の股臼穴は、真の股臼穴を参照して、楕円股臼カップの第二の部分16を受けるように形成されなければならない。 【0039】器具102は、既に形成された本来の股臼穴22内に位置探査部材113を配置して、形成された本来の股臼穴に対して配置される。ガイド166を用いて、器具を約45度の外転と約20度の前傾の位置まで操作する。特に、ガイドの脚部材170は垂直に延ばさなければならず(図6参照)、ガイドの第一又は第二の腕172a,172bは駆動部材104の長軸と整列しなければならない(図9参照)。 【0040】所望の前傾と外転向きを維持しながら、ハンドル104を、リーマ106が補助の股臼穴のための所望の位置と整列するまで、真の股臼穴付近を回転させる。回転の間、整列ブロック176がハンドル106の周りを回転することにより、前傾/外転向き、即ち、楕円インプラントの主面の向きを維持できる。位置探査部材の球形外面156は形成された球形本来の股臼穴の中で容易に回転し、補助の股臼穴を空けるための参考ポイントを提供する。 【0041】このポイントで、器具102は所望の前傾と外転向きを有し、リーマ106は形成すべき補助の股臼穴の位置と整列する。その後、駆動機構(図示せず)を作動し、駆動部材104とリーマ106を回転する。オペレーターは軸方向圧力を駆動機構104にかけ、リーマ104を、駆動機構の長軸に添って遠方方向に、即ちベアリングプレート110から離して延ばす。器具102の前傾/外転位置は、穴空け工程の間維持される。リーマ106は、カラー144がベアリングプレートの駆動部材ガイド部132と接触するまで、遠方に延び続ける。リーマのプランジャータイプの動きにより、補助の股臼穴が正確な深さと形で形成される。 【0042】その後、複雑な形状の穴を、楕円トライアルインプラントを用いて評価し、股臼カップを形成した穴に既知の外科方法により挿入する。当業者は上記の実施形態から本発明のさらなる特徴と効果を理解するであろう。従って、本発明は、特許請求の範囲によって示される以外は、特に示され説明されたものによって限定されない。ここに引用した全ての刊行物と文献はその全てを参考としてここに取り込む。 【0043】好適な実施態様を以下に示す。 (1)さらに、前記駆動部材の遠方端にある取り付けプレートを含み、前記取り付けプレートは前記リーマと結合できる請求項1に記載のシステム。 (2)さらに、複数のリーマを含み、各リーマは、異なる外寸と、前記駆動部材の遠方リーマ結合端と結合できる内面を有する請求項1に記載のシステム。 (3)前記複数のリーマの少なくとも1つはほぼ半球形の外面を有する請求項1に記載のシステム。 (4)複数の異なるサイズの位置探査部材がある実施態様(2)に記載のシステム。 (5)前記複数の位置探査部材の各々が、前記複数のリーマのそれぞれの1つに対応する形状を有し、所望に位置に前記リーマを配置する実施態様(4)に記載のシステム。 【0044】(6)前記位置探査部材は、前記ベアリングプレートと結合する近方部分と、外面を有する遠方部分とを有し、前記外面の少なくとも一部はほぼ球形である請求項1に記載のシステム。 (7)前記ハンドルの長軸が前記球形の中心と整列する実施態様(6)に記載のシステム。 (8)前記位置探査部材の近方端が、前記ベアリングプレートに形成されたボアに挿入可能な少なくとも1つの取り付けポストを含む実施態様(6)に記載のシステム。 (9)さらに、前記駆動部材の遠方リーマ結合端の前記ベアリングプレートの遠方面からの離れる動きを限定するために、前記駆動部材に固定されるカラーを含む請求項1に記載のシステム。 (10)前記カラーは、前記駆動部材の遠方端の前記ベアリングプレートからの最大の延びで、前記ベアリングプレートの近方面に接触する実施態様(9)に記載のシステム。 【0045】(11)さらに、患者に対してリーマの外転及び前傾角度を付与するために、前記ハンドルに固定可能なガイド部材を含む請求項1に記載のシステム。 (12)前記ガイド部材は脚部を含み、前記脚部は前記ハンドルと結合する第一の端と、そこから第一及び第二の腕部が延びる第二の端とを含む実施態様(11)に記載のシステム。 (13)前記第一及び第二の腕部は前記脚部にほぼ垂直である実施態様(12)に記載のシステム。 (14)前記第一及び第二の腕部が、前記第二の穴に対する選択された前傾角度と比例する角度を形成する実施態様(12)に記載のシステム。 (15)前記ガイドの脚部は、前記第二の穴に対する所定の外転角度に対応する角度を、前記ハンドルと形成するのに有効である実施態様(12)に記載のシステム。 【0046】(16)前記ハンドルはさらに、前記ガイド部材脚部の第一の端と結合可能な回転可能部材を含み、前記回転可能部材は前記ハンドルの中間部に固定され、前記ハンドルの長軸の周りを選択的に回転できる実施態様(12)に記載のシステム。 (17)前記ガイド部材は、前記第一及び第二の腕部の各々を前記駆動部材の長軸に対して配置できるように、前記ハンドルの周りを回転可能である実施態様(16)に記載のシステム。 (18)前記ベアリングプレートの第二の部分が、約5度から約45度の角度で、前記ベアリングプレートの第一の部分から延びる請求項1に記載のシステム。 (19)前記ハンドルと駆動部材により形成される前記角度が、前記ベアリングプレートの第一及び第二の部分により形成される角度に実質的に対応する実施態様(18)に記載のシステム。 (20)前記ハンドルと前記駆動部材が約ゼロ度から約45度の間の角度を形成する請求項1に記載のシステム。 【0047】(21)前記複数のリーマの各々が異なる半径を有する請求項2に記載のシステム。 (22)前記位置探査部材がベース部と上部を含み、前記ベース部は前記ベース部から延びベアリングプレートに形成される対応するボアに挿入されるポストを有し、前記上部は第一の穴の形に合う形状を有する外面を有する請求項2に記載のシステム。 (23)前記位置探査部材の外面が球の一部を形成する実施態様(22)に記載のシステム。 (24)前記駆動部材の長軸が、前記位置探査部材の外面により一部形成される前記球の中心と、実質的に並ぶ実施態様(23)に記載のシステム。 (25)前記位置探査部材は前記複数のリーマのそれぞれの1つのサイズに対する寸法である請求項2に記載のシステム。 【0048】(26)さらに、複数の位置探査部材を含み、各々の前記位置探査部材は、前記第一の穴に対して前記複数のリーマのぞれぞれの1つを位置付けるのに有効な形状を有する請求項2に記載のシステム。 (27)前記複数の位置探査部材の各々は球の一部を形成する外面を有し、前記ベアリングプレートに固定するとき、各位置探査部材の中心は前記駆動部材の長軸と整列する実施態様(26)に記載のシステム。 (28)前記駆動部材の遠方端は、前記ベアリングプレートに近い第一の位置と前記ベアリングプレートから選択された距離の第二の位置の間を、軸方向に動くことができる請求項2に記載のシステム。 (29)さらに、前記駆動部材の遠方端が前記ベアリングプレートから離れる動きを制限するために、前記駆動部材に固定されたカラーを含む請求項2に記載のシステム。 【0049】 【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、楕円股臼カップの外面に正確に適合する複雑な穴を形成できるリーマシステムを提供できる効果がある。
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| 【出願人】 |
【識別番号】594052607 【氏名又は名称】ジョンソン・アンド・ジョンソン・プロフェッショナル・インコーポレイテッド 【氏名又は名称原語表記】Johnson & Johnson Professional,Inc.
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| 【出願日】 |
平成11年(1999)1月19日 |
| 【代理人】 |
【弁理士】 【氏名又は名称】田澤 博昭 (外1名)
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| 【公開番号】 |
特開平11−267143 |
| 【公開日】 |
平成11年(1999)10月5日 |
| 【出願番号】 |
特願平11−11207 |
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