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【発明の名称】 尿とりパッド
【発明者】 【氏名】畑 秀二

【氏名】畑 勇樹

【要約】 【課題】防水シート2上に吸収層5を設け折り畳んで吸収層上に臨ませた男性器11を包み込む尿とりパッド1において、男性器11とパッドの吸収層5とを密接させられるようにすること。

【解決手段】パッド1に男性器1貫通用のスリット又は孔15を形成した。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 防水シート上に吸収層を設け折り畳んで吸収層上に臨ませた男性器を包み込む尿とりパッドにおいて、パッドに男性器貫通用のスリット又は孔を形成した尿とりパッド。
【請求項2】 パッドを吸収層を内側にして二つ折すると共に少なくとも折り目側の側縁同志を固着して袋状となし、一方の壁面に男性器貫通用のスリット又は孔を位置させた請求項1に記載の尿とりパッド。
【請求項3】 防水シート上に吸収層を設けた尿とりパッドに男性器貫通用のスリットまたは孔を設け、これを裂開容易な膜体で閉塞した尿とりパッド。
【発明の詳細な説明】【0001】
【技術分野】本発明は、防水シート上に吸収層を設け折り畳んで吸収層上に臨ませた男性器を包み込む尿とりパッドに関するもので、主として病人や老人について使用される。
【0002】
【従来技術とその問題点】この種の尿とりパッドとしては、長方形の防水シート2上には、吸収パルプや吸収ポリマー等から選択した吸収材を不織布で被覆した構成の吸収層5を積層したものが市販されている(図1参照)。このパッド1を男性用として使用する場合には、パッド1の一方の側縁側(図1では左側)から吸収層5上に男性器11を臨ませ、仮想の或いはあらかじめ癖付けされた折線6、6にしたがってパッド1の両短辺を漏斗状に折り曲げて男性器11を包み込み、予め取りつけられたテープ7でパッド1のその重合状態を維持するのである(図2参照)。パッド装着者は、その状態でさらにおむつ9を装着し(図3参照)、排尿だけの場合にはこのパッド1を取り替えるだけで、おむつ9自体の取り替えをしなくても済むようにしている。
【0003】病人や寝たきり老人がパッドを装着している場合には、図3に示したように胴部12及び脚部13が水平状態となるため、男性器11を包み込んだパッド1はやや斜め下向きとなり、その開口側が下側に位置することになる。ところが、厚肉のパッド1を漏斗状に折り畳むと、大きなシワが生じて開口部と男性器11との間には隙間10が発生してしまうことになる。装着者が少年期を過ぎていると、排尿量が多くしかも排尿が一気に行われるため、排出された尿の吸収が排出量に追いつかず、一部が逆流して隙間10からパッド1の外側に漏れてしまう不都合がある。また、両短辺の折り畳みを余程きちんとしておかないと先端側にも隙間が発生するため、装着者が起立している場合にも漏れが発生するおそれもある。パッド1の側縁にはギャザー8が設けられているが、吸収層5が厚肉であるため男性器11との密接効果を期待できず、逆流した尿は容易に開口部から漏れ出しておむつ9をも汚してしまう結果を招来していたのである。
【0004】
【技術的課題】本発明は、防水シート2上に吸収層5を設け折り畳んで吸収層上に臨ませた男性器11を包み込む尿とりパッドにおいて、男性器11とパッドの吸収層5とを密接させられるようにすることを課題としたものである。
【0005】
【技術的手段】この技術的課題を解決するための技術的手段は、パッド1に男性器11貫通用のスリット又は孔15を形成したこと、である。第二の技術的手段は、パッド1を吸収層5を内側にして二つ折すると共に少なくとも折り目14側の側縁同志を固着して袋状となし、一方の壁面に男性器貫通用のスリット又は孔15を位置させたこと、である。第三の技術的手段は尿とりパッドを女性にも使用できるように構成したもので、防水シート2上に吸収層5を設けた尿とりパッド1に男性器11貫通用のスリットまたは孔15を設け、これを裂開容易な膜体で閉塞したこと、である。
【0006】パッド1には男性器貫通用のスリット又は孔15が形成されているため(図4参照)、男性器11を防水シート側から吸収層側へ貫通させると、男性器の周囲は吸収層5で囲まれることになる。その状態で先端側のパッド面を折り返すと共にその左右のコーナー部を内側へ折り曲げ、次いでその外側へ基端側のコーナー部を折り曲げる(図6参照)ことによって、男性器11は確実に包まれると共に、その周囲にも吸収層5を密接させることができる(図7参照)。なおこの構成においては、装着時に吸収層5が男性器11に密接するようにスリットや孔15の大きさを形成しておくことが望ましい。折り畳んだパッドは、粘着テープ等で折畳状態を固定すれば良い。
【0007】パッド1を吸収層を内側にして二つ折すると共に少なくとも折り目14側の側縁同志を固着して袋状となし、一方の壁面に男性器貫通用のスリット又は孔15を位置させた構成を採用すると、男性器貫通後のパッドの折り曲げ作業が極めて容易となり、しかも男性器11先端側の吸収層5が袋内に位置させられるため、先端側からの漏れを完全に阻止することができ、しかも男性器11がスリットや孔15を貫通した後の折り畳み作業を簡単に行うことができる(図8参照)。
【0008】上記のパッドの構成において、スリットまたは孔15を裂開容易な膜体で閉塞しておけば、年令等によって異なる男性器11の大きさに合わせてスリット又は孔15の大きさを選択することができ、しかも男性器の周囲を膜体とも密接させられるため、大きな漏れ防止効果を期待することができる。膜体を裂開可能にするためには、防水シート2側にスリット乃至孔15に対応して薄肉部を形成したり、ミシン目を設けることになる。後者の場合には尿の漏れを防止するためにミシン目を極力小さくしておくことが望ましい。
【0009】
【発明の効果】パッドの吸収層を男性器と密接させられる結果、排出された尿が逆流しても外側へ漏れ出すことを防止することができる。また、パッドを折畳んで使用できるため、介護者や看護婦が尿の排出の有無を確認するためにパッドを開けたり或いは排尿のないことを確認した後に再びパッドを折り畳むことも容易となる。なお、スリットまたは孔を裂開容易な膜体で閉塞してある場合には、膜体を裂開しない限りそのまま女性用の尿とりパッドとしても使用することができる利点がある。
【0010】
【実施の形態】図1はパッド1の裏面図を示したものである。防水シート2は合成樹脂製の柔軟なシートを使用しており、その裏面側に吸収層5を設けている。この吸収層5は高吸収ポリマーを吸収パルプ層によって被覆した吸収材3の外側に不織布層4を設けた構成にしてあって、多量の尿を吸収できるようにしている。パッド1の中央部の基端部よりにスリット15が形成してあって、防水シート2及び吸収層5を貫通している。このスリット15の吸収層5側では、スリットの開口縁を密接させてた構成にしている(図5参照)。パッド1の基端部の一方のコーナー部(図面では左側)には、防水シート2の外側に粘着テープ7を付設し、その先端部をパッド1から突出させると共に、粘着層面に剥離紙を積層させている。
【0011】パッド1の外側から男性器11をスリット15に貫通させて吸収層5上へ臨ませ、中央の仮想の折り目14を利用してパッド1を折り返し、折り目16、16を利用して男性器11を包み込むと、男性器11は隙間なく包みこまれることになる。装着者は、パッド1が男性器11を包んだ状態をテープ7を用いて固定し(図6参照)、おむつ9を装着することになる。
【0012】折目14、16は、予め凹溝状に癖付けしておくことによって、折り畳み易くすることができる。またテープ7は、かならずしもパッド1に予め付設しておく必要はなく、別に用意したものを使用してもよいのは勿論である。なお、防水シート2のスリットの周囲に粘着層を設けておけば、包み込んだパッドが胴部12からはずれるのを防止することができる。別に用意した粘着テープを利用して胴部12に固定したり、両面テープ等を使用しておむつ9に固定させるようにしても良い。
【0013】請求項3に記載の裂開可能な膜体は、防水シート2で兼用することができ、この場合は、防水シート2に薄肉部やミシン目を形成することになる。ミシン目を設けた場合であっても、吸収層5側のスリットの開口縁を密接状態にしておけば、男性用女性用を問わず尿がパッド1から漏れ出す心配はない。
【出願人】 【識別番号】598038614
【氏名又は名称】畑 秀二
【出願日】 平成10年(1998)2月16日
【代理人】 【弁理士】
【氏名又は名称】肥田 正法
【公開番号】 特開平11−226044
【公開日】 平成11年(1999)8月24日
【出願番号】 特願平10−74818