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【発明の名称】 患部を固定および伸張するためのコルセット
【発明者】 【氏名】結城 忠弘

【氏名】結城 義博

【氏名】唐岩 春男

【氏名】森澤 一郎

【要約】 【課題】関節などの患部を伸縮するパイプや袋によって引伸ばしたり固定するためのコルセットに関するものである。

【解決手段】シートまたはネットに伸縮するパイプを張巡らせてなるコルセットまたは柔軟な物質からなる袋を仕切って設けたコルセットを身体に取付け、コルセットのパイプや袋に気体または液体を圧入して、パイプおよび袋を膨張させ、その膨張力によって身体を伸ばしかつ固定するようにしたものである。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 柔軟物質からなるシート(3)またはネットに気体または液体の出入れによって伸縮するパイプ(2)を張り巡らせたものからなる患部を固定および伸張するためのコルセット。
【請求項2】 伸縮自在の物質からなる袋(7)の内部を仕切(8)って、袋(7)に気体または液体を出入れすることによって袋(7)を伸縮させるものからなる患部を固定および伸張するためのコルセット。
【請求項3】 コルセット(1)をモジュール(9)とし、複数のコルセット(1)のモジュール(9)を組合わせができるようにしたことを特徴とする請求項1又は請求項2記載の患部を固定および伸張するためのコルセット。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、人体や動物の脊髄、手足や腰、首の関節などの患部を固定し保護および矯正するためのコルセットに関するものである。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】従来、人体や動物の手足の関節、腰の関節、首の関節等の患部を保護したり矯正する物としてコルセット等があるが、これらの従来の応急用のコルセットでは形状が限定されている為に、患部のサイズや形状に合わせて患部を柔らかく固定し保護したり、伸張したりすることは非常に困難であった。この為に、コルセットは個人の身体のサイズや形状に合わせてコルセットを作成しなければならなかった。また、関節部分を緩やかに伸ばしたり、伸ばした状態で固定することは困難である。などの問題点があった。
【0003】本発明は上記問題点を解消する為に、患部の形状に合わせて自在に変形して患部を柔らかく覆って固定したり、患部を緩やかに引き伸ばしたり、または患部を伸ばした状態のまま固定する為のコルセットを提供することを目的としている。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するために、布、ゴム、合成樹脂またはそれらの複合物などの柔軟物質からなるシートまたはネットに気体や液体の出入りによって伸縮するチューブやホース等のパイプ(管)を張り巡らせたものや、伸縮自在の物質からなる袋の内部を仕切って、袋に気体または液体を出入れすることによって袋を伸縮させたもの、又コルセットを小単位に分けたモジュールとし、複数のコルセットのモジュールを組合わせができるようにした構成からなるコルセットである。
【0005】上記構成によって、コルセットのパイプおよび袋に気体や液体を入れるとシートおよび袋が膨張して患部の全面を柔らかく覆って固定または患部を引き伸ばして矯正し、又患部を伸ばした状態で固定するようにしたものである。
【0006】
【発明の実施の形態】この発明の実施の形態を図面を参照して説明する。図1に示すように、本発明のコルセット1は弾性体や柔軟物質からなるシート3にパイプ2を張巡らせて一体化構造としたものである。パイプ2の断面形状は円形、楕円形、多角形等の種々の形状をしており、またシート3へのパイプ2の配列も縦、横、斜めとなっている。また、パイプ2の配列が異なるものを重ね合わせたシート3からなるコルセット1とすることができる。シート3には通気孔を設けるか、ネットして患部を覆うことにより生じる蒸れを無くするようにする。
【0007】図2に示すように、1本のパイプ2をシート3に張り付けて、シート3を介してパイプ2を身体に取付け、パイプ口4より圧力空気をパイプ2内に入れることで、身体を引伸ばすようにしたものである。
【0008】図3に示すように、二枚のシート3とシート3の芯となり身体に取付ける為の止め紐5の間に多数のパイプ2を挟み込んだ構造のもので図3(a)のように、パイプ2に空気を圧入してパイプ2およびシート3が伸張した状態を示すものである。図3(b)のように、パイプ2から空気を抜き取ってパイプ2およびシート3が収縮した状態を示すものである。
【0009】図4に示すように、本発明のコルセット1を身体の胴部に取付け、コルセット1の上下両端部のバンド6で身体を締付けた後、コルセット1のパイプ2に空気を入れるとパイプ2が膨張すると同時にシート3は伸張してコルセット1は張った状態となる。シート3が伸張するとシート3の両端が固定されているために、身体の患部も引き伸ばされる。パイプ2の張と空気圧によってコルセット1は折れ曲ることも縮むこともないので、身体は伸びた状態で固定される。
【0010】図4(a)は胴および腰を引伸ばす為に胴および腰にコルセット1を取付けた状態を示すものである。図4(b)は首にコルセット1を取付けて首を伸ばして固定するようにしたものである。図4(c)は足首にコルセット1を取付けて足首を伸ばして固定するようにしたものである。図4(d)は足の膝にコルセット1を取付けて膝を伸ばして固定するようにしたものである。
【0011】コルセット1に空気を送り込むには、外部ポンプよりパイプ2内に圧力空気を送りこんでパイプ2を膨脹させ、シート3を伸張させるのであるが、コルセット1と同時に柔軟性のある身体に合わせて曲げることが出来るシリンダーおよびピストンからなるポンプを身体に取付け、必要に応じて手動または電動によってポンプよりパイプ2に空気をいれて膨張させシート3を張るようにしても良い。
【0012】図5に示すように、伸縮自在の物質からなる袋7を縦、横、斜に仕切り、該袋7内部に空気を出入れして袋7を伸縮するようにしたもので、袋7を仕切ることによって仕切り部分の硬さが形状を維持し外圧に対する支えとなるようにしたものである。袋7またはパイプ2をネットで覆うことにより、高圧の空気を袋7またはパイプ2に入れても破損しないように補強して身体を強力に引伸ばすようにした。図5(a)から(d)に示すように、仕切の取付け方によって袋に伸縮に方向性をもたらせたり、部分的に伸縮させたりすることが出来る。
【0013】図6に示すように、コルセット1を小単位の形状に分割したモジュール9とし、このモジュール9のパイプ2を接続して組合わせることによって種々の形状のコルセット1を構成して、患部のサイズや形状に適合させるようにした。
【0014】
【発明の効果】この発明は以上説明したように構成されているので、以下に記載されたような効果を奏する。柔軟なシートおよびチューブによって患部の形状に合わせて患部を包み込むので、患部を固定する力が分散されて均等になるために局所的な痛みを感じない。患部を緩やかに引伸ばすので、患者にとって優しい。
【出願人】 【識別番号】000165217
【氏名又は名称】結城 忠弘
【識別番号】591279825
【氏名又は名称】結城 義博
【識別番号】598029575
【氏名又は名称】唐岩 春男
【識別番号】598029586
【氏名又は名称】森澤 一郎
【出願日】 平成10年(1998)2月18日
【代理人】 【弁理士】
【氏名又は名称】矢野 俊史
【公開番号】 特開平11−226041
【公開日】 平成11年(1999)8月24日
【出願番号】 特願平10−52790