| 【発明の名称】 |
パンツ型使いすておむつ |
| 【発明者】 |
【氏名】宮田 桂子
【氏名】津幡 勝
【氏名】坂野 賀津士
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| 【要約】 |
【課題】ムレ防止に効果的であるために、極めて良好な着用感を有するパンツ型使いすておむつを提供することにある。
【解決手段】予めパンツ型に形成されて使いすておむつであって、サイドフラップ部が液透過性シートによって形成され、かつおむつの外側を構成する外装部材のうち内側シートが親水性である。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】液透過性のトップシートと、液不透過性のバックシートと、これら両シートの間に配置された吸収体とからなる吸収性本体と、前記吸収性本体が接合され、着用時に着用者の腹から腰周りを囲んで前記吸収性本体を着用者に当てて保持する外装部材とからなり、前記外装部材の前身頃と後身頃の相対する両側縁部を接合してウエスト周り開口部と一対の脚周り開口部を形成し、前記開口部に沿って伸縮弾性部材が配置されたパンツ型使いすておむつにおいて、前記外装部材は、不織布シートからなる外層シートと、外層シートに積層された不織布シートからなる内層シートからなり、前記内層シートが親水性繊維を3〜60重量%含んでいることを特徴とするパンツ型使いすておむつ。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、予めパンツ型に形成されている使いすておむつに関するものである。 【0002】 【従来の技術】従来、使いすておむつとしては、例えば特開昭57−77304号公報に開示されているような、フラットタイプのおむつのサイドフラップにおいて着用時に左右の側腹部に当たる部分を予め接合固定させておき、ウエスト周り開口部と脚周り開口部を設けたいわゆるパンツ型おむつが提案されている。このようなパンツ型使いすておむつにおいては、例えば、実開平3−16920号公報、特開平4−289201号公報、特開平4−166150号公報及び特開平4−289201号公報に記載されているように、両足周りの開口部、ウエスト周り開口部、さらに腰周り両側部に装着者へのおむつの追従性やフィット性を高めるために伸縮弾性が付与されている。このようなパンツ型使いすておむつは着用者による着脱が可能で幼児のおむつ離れの時期、又は失禁者等の成人用としても需要が増大してきている。 【0003】しかし、これら既存のおむつは液不透過性バックシートでおむつ全面が覆われているため、ムレが生じ、着用者に不快感を与える。特に、着用者の腰部にあたるサイドフラップ部は液不透過性のバックシートと液透過性のトップシートが貼り合わされて形成されているため、着用者のかいた汗は吸収されずに肌とおむつ表面の間でたまり、肌が湿っていない良好な着用感である、いわゆるさらっと感に劣る。このため、液不透過性のバックシートとして多孔質ポリエチレンに代表される透湿性フィルムを使用する工夫がされている。これによって若干のムレは改良はされるもののその効果はわずかである。また、特開平3−162854号公報に記載されているように腰周り両側部、すなわちサイドフラップ部の液不透過性バックシートに通気孔を設けることが提案されている。これも若干の改良はされるもののその効果はわずかであり、フィルムが開孔していない領域にあたる部分で着用者が大量に汗をかけば、水分が肌とおむつ表面の間にたまり、さらっと感に劣る。 【0004】本発明の目的は、上記課題を解決し、腰周り両側部すなわち、サイドフラップ部が通気性シートによって形成され、かつ肌に接触する側に親水性シートを使用することにより、サイドフラップ部のムレを防止し、おむつ内の湿度を着用者にとって快適に保ち、極めて良好な着用感を有するパンツ型使いすておむつを提供することにある。 【0005】 【発明が解決しようとする課題】本発明は、液透過性のトップシートと、液不透過性のバックシートと、これら両シートの間に配置された吸収体とからなる吸収性本体と、前記吸収性本体が接合され、着用時に着用者の腹から腰周りを囲んで前記吸収性本体を着用者に当てて保持する外装部材とからなり、前記外装部材の前身頃と後身頃の相対する両側縁部を接合してウエスト周り開口部と一対の脚周り開口部を形成し、前記開口部に沿って伸縮弾性部材が配置されたパンツ型使いすておむつにおいて、前記外装部材は、不織布シートからなる外層シートと、外層シートに積層された不織布シートからなる内層シートからなり、前記内層シートが親水性繊維を3〜60重量%含んでいることを特徴とするパンツ型使いすておむつに存する。 【0006】 【発明の実施の形態】本発明のパンツ型使いすておむつは、吸収性本体を保持し、パンツを形づくる外装部材が不織布で形成された外層シートと内層シートからなり、かつ、内層シートが親水性繊維を含有するものである。このような構成にすることにより、本発明のパンツ型使いすておむつは、腰周り側部、すなわちサイドフラップ部でのむれを効果的に防止するこができ、極めて良好な着用感を有するものである。 【0007】本発明において使用される液透過性のトップシートはポリエステル、ポリプロピレン、ポリエチレン、その他の熱可塑性樹脂等を原料とした合成繊維からなる液透過性の不織布、織布が用いられる。また、天然繊維でもよく、合成繊維と天然繊維との組み合わせ等、広い範囲の材料から製造することができる。いずれにしても、表面シートは、直接肌に接触する部分であるため、柔らかく、肌触りのよいものであれば良く、通液性であれば良い。 【0008】本発明において使用される液不透過性のバックシートは、ポリエチレン等の液不透過性フィルム、液不透過性フィルムに不織布または織布を貼り合わせてある素材、また、防漏性のある不織布、織布等からなり、特に制限はなく、吸収体中の水分がおむつ外側にしみ出さないものであれば良い。また、布状外観を与えるために模様状にエンボス処理されたり、さらに艶消し仕上げされていても良い。また、フィルムを使用する場合は、液不透過性でありながら、水蒸気だけを透過させる公知の透湿性フィルムを使用しても良く、ムレ防止の点から好ましい。また、着用者へのフィット性を良好にするため、伸縮性のある素材であっても良く、ポリウレタン系フィルム、天然ゴムシート、発泡シート等の使用が可能であり、さらに、伸縮性不織布などを貼りあわせた素材でも良い。 【0009】本発明において使用される外装部材は、ポリエステル、ポリプロピレン、ポリエチレン、その他の熱可塑性樹脂等を原料とした合成繊維からなる不織布、織布が用いられる。外装部材のうち、おむつの外側に配置されている外層シートは、撥水性合成繊維からなる通気性不織布であることが好ましい。一方、内側に配置されている内層シートは、親水性液透過性不織布であることが必要であるため、親水性繊維を3〜60重量%含有している。本発明で使用される親水性繊維は、ポリエステル、ポリエチレン等合成繊維を親水性処理をした繊維、アクリル酸性ポリマー、でんぷん系の吸水性繊維、レーヨン、コットン等の天然繊維が好ましいが、特に吸水性のある天然性繊維が好ましい。親水性繊維が3重量%を未満であると、着用者の汗を吸収することができず、肌と内層シートの間に水分がたまり、さらっと感に劣る。逆に親水性繊維が60重量%を越えて含まれていると、内層シート自身が水分を多量に保持するために、おむつの外側に発散されることがなく、さらっと感に劣る。 【0010】本発明において使用される吸収体は、綿状パルプ、高吸水性高分子物質、親水性シート等によって形成され、吸水性の性質をもっていれば特に制限を受けるものではない。本発明において使用される吸収体は従来の使いすておむつその他の吸収性物品の通常使用される公知の吸収性材料から作られている。すなわち、綿状パルプ、レーヨン等の吸収性繊維からなる単層もしくは多層のマットから形成され、さらに親水性シートによってくるまれており、そして、高吸水性高分子物質が各マット中に均一に混合もしくは各マット間に層状に配置されている。また、高吸水性高分子物質を均一に混合された吸収体は、綿状パルプに対して3〜60重量%の熱融着性物質を混合した後、熱圧着してもよいし、もしくは高吸水性高分子物質のみが親水性シートによりくるまれているものであっても良い。 【0011】綿状パルプとしては、化学パルプシート、古紙パルプシート、機械パルプシートを粉砕機で解繊することにより得られる繊維町5mm以下のものである。パルプ原料としては、針葉樹に限らず、広葉樹、わら、竹及びケナフ等も適用される。このパルプの使用量は、目的とする吸収体により、例えば、単独に用いるか、複数積層して用いるか、他の吸収材を併用するかなどにより異なるが、一般には、50〜400g/m2にされる。 【0012】高吸水性高分子物質としては、デンプン系、セルロース系、合成ポリマー系のものがあげられる。すなわち、デンプン−アクリル酸(塩)グラフト重合体、デンプン−アクリル酸エチルグラフト共重合体のケン化物、デンプン−メタクル酸メチルグラフト共重合体のケン化物、デンプン−アクリロニトリルグラフト共重合体のケン化物、デンプン−アクリルアミドグラフト共重合体のケン化物、デンプン−アクリロニトリル−2−アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸グラフト共重合体のケン化物、アクリル酸(塩)重合体、アクリル酸で架橋されたポリエチレンオキシド、ナトリウムカルボキシメチルセルロースの架橋物、ポリビニルアルコール−無水マレイン酸反応物架橋物などである。 【0013】これらのうち自重の20倍以上の尿、体液及び水を吸収するもので、ポリアクリル酸ナトリウム系のものが吸収性能の点から最も適当である。高吸水性高分子物質の配合量は、乾燥した綿状パルプ100重量部に対して10〜500重量部、好ましくは15〜300重量部であり、かかる量の高吸水性高分子物質が綿状パルプに実質的に均一に分布している。高吸水性高分子物質が吸水し膨潤したとき、その粒子は相互の干渉が最小にとどめられ、連続的に接触して透過障壁が少なく、尿や体液を3次元方向に透過吸水する。 【0014】前記吸収体の形状は、砂時計型、矩型、T字型等特に制限はなく、股下にフィットする形状であれば良い。一般的に着用感を向上させるために、砂時計型やT字型等股下部を狭くした形状であることが特に好ましい。 【0015】伸縮弾性部材は、脚周り開口部、ウエスト周り開口部等に伸長状態で配置され、ホットメルト接着剤により接着固定されている。伸縮弾性部材は、ウレタンフィルム、ウレタン糸、ウレタンフォーム、糸ゴム等が使用される。 【0016】 【実施例】以下、図面により本発明のパンツ型使いすておむつを具体的に説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。図1は、本発明のパンツ型使いすておむつを示す斜視図である。図1において、パンツ型使いすておむつは、前身頃5と後身頃6の相対する両側縁がサイドシーム7により接着閉鎖され、ウエスト周り開口部1と一対の脚周り開口部2が形成され、それぞれの開口部に沿って伸縮弾性部材が配置されている。さらに、前身頃5と後身頃6の腰周り部分には複数の腰周り伸縮弾性部材8が配置されている。 【0017】図2は、図1のパンツ型使いすておむつのサイドシーム7を解放展開した状態を示す展開図である。図2において、使いすておむつは、吸収性本体16とこれを保持する外装部材12とからなり、吸収性本体16は外装部材12の長手方向に沿う中央領域に接合されており、外装部材12の吸収性本体16が存在しない領域はサイドフラップ部15となっている。また、外装部材12のウエスト周り開口部1にはウエスト周り開口部伸縮弾性部材3が配置され、脚周り開口部2には脚周り開口部伸縮弾性部材4が配置され、さらに、腰周り部には腰周り伸縮弾性部材8が配置されている。 【0018】図3は、図2に示すパンツ型使いすておむつをX−X’線に沿って切断した状態を示す断面図である。図3において、使いすておむつは、吸収性本体16と外装部材12から構成されており、また吸収性本体16は、液透過性のトップシート10と、液不透過性のバックシート11と、これら両シートの間に配置された吸収体9から構成されており、トップシート10とバックシート11が接合されている側縁部には伸縮弾性部材17が配置され、立体ギャザー18が形成されている。さらに、外装部材12は、不織布からなる外層シート13と、外層シート13に積層された不織布からなる内層シート14とから構成されており、脚周り開口部に位置する外層シート13と内層シート14の間には脚周り開口部伸縮弾性部材4が配置されている。また、内層シート14は着用者の汗を吸収するために親水性である必要があり、親水性繊維を3〜60%含有する不織布により形成されており、外層シート13はむれを防止し、液のしみ出しを防止するために通気性撥水性不織布により形成されている。 【0019】外装部材12を構成する外層シート13と内層シート14の製造方法は、湿式抄紙法、カード法、エアレイド法、スパンボンド法等により、ウエブを形成し、熱エンボス法、接着剤塗布法、高圧水ジェット処理方法、ニードルパンチ法等により均一にシート化すれば良く、特に制限はない。 【0020】内層シート14の坪量は、任意に決定しうる事項であるが10〜100g/m2が好ましい。坪量が10g/m2未満では不織布が薄すぎるため、貼り合わせ用ののりのしみだしが生じる。逆に100g/m2を越えると得られた不織布は硬くなるため装着感が著しく劣る。 【0021】このような構造の外層部材12を有する本発明のパンツ型使いすておむつは、特にサイドフラップ部15において着用者のかいた汗を親水性である内層シート14が適度に吸収するため、着用者とおむつ表面の間で水分がたまることがなく、さらに内層シート14が吸収した水分は外層シート13を経ておむつ外に発散されるため、着用者がおむつ内でかいた汗の吸湿、発散が常に行われ、おむつ内の湿度を快適に保つことを可能にしたものである。 【0022】 【発明の効果】本発明のパンツ型使いすておむつは、パンツを形づくる外装部材が、親水性不織布からなる内層シートと通気性撥水性不織布からなる外層シートから形成されており、着用者の汗を効率よく吸収し、外部に発散させることができるため、むれを防止し、優れた着用感を有するものである。 【0023】
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| 【出願人】 |
【識別番号】000122298 【氏名又は名称】王子製紙株式会社
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| 【出願日】 |
平成10年(1998)2月5日 |
| 【代理人】 |
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| 【公開番号】 |
特開平11−216163 |
| 【公開日】 |
平成11年(1999)8月10日 |
| 【出願番号】 |
特願平10−24314 |
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