| 【発明の名称】 |
使い捨ておむつ |
| 【発明者】 |
【氏名】杉藤 智子
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| 【要約】 |
【課題】使い捨ておむつにおいて、高吸水性ポリマー粒子を含む吸液性コアの吸液能力を有効に利用する。
【解決手段】使い捨ておむつ1の吸液性コア4が、粉砕パルプを主体とする繊維層21と高吸水性ポリマー粒子を主体とする粒子層22とを積層することにより形成される。コア4は、おむつ1の前後方向へ延びる仮想線に沿って分割される。分割されて互いに対向するコア4の側面20には、粒子層22がのぞく。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 透液性表面シートと不透液性裏面シートと、これら両シート間に介在する吸液性コアとを備え、前胴周り域と、後胴周り域と、これら両域間に位置する股下域とを有し、前記前胴周り域から股下域を経て後胴周り域方向へ延びる仮想線に沿って、前記コアの少なくとも一部が分割されている使い捨ておむつにおいて、前記コアが、粉砕パルプを主体とする少なくとも一層の繊維層と高吸水性ポリマー粒子を主体とする少なくとも一層の粒子層とからなり、前記粒子層の上に前記繊維層が位置している実質的な積層品であって、分割されている部位における前記コアの側面に前記粒子層がのぞいていることを特徴とする前記おむつ。 【請求項2】 前記コアが、前記仮想線と直交する方向の仮想線に沿っても分割されている請求項1記載のおむつ。 【請求項3】 分割されて互いに対向する前記コアの側面どうしの間において、前記表面シートが前記側面に沿って垂下して前記裏面シートに当接し、その当接する部位において前記表裏面シートが互いに接合している請求項1または2に記載のおむつ。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】この発明は、使い捨ておむつに関する。 【0002】 【従来の技術】実開平1−141707号公報に開示の使い捨ておむつでは、吸収パッドが複数個のパッド片に分割されている。パッド片は、パルプと高分子吸収体との混合物である。各パッド片の周囲で表面シートと裏面シートとが密着している。 【0003】特開平2−26555号公報に開示の体液吸収体では、吸水膨潤性の高分子吸収体と液状接着剤とを混合した液状物質を透水性不織布に間欠的に塗布し、そうすることによって得られる体液吸収性の単位パッドを透水性の第2不織布で覆い、これら第1,2不織布が単位パッドそれぞれの周囲で互いに接合している。 【0004】これら公知技術によれば、おむつやその他の体液吸収体の特定部位に高分子吸収体を配置しておくことができる。 【0005】 【発明が解決しようとする課題】前記公知技術における高分子吸収体の典型である高吸水性ポリマー粒子は、吸水すると、膨潤軟化して多数の粒子が一体となり、ゲルブロックを形成する。かかるブロックは、水分の浸透を阻むから、ブロックで覆われてしまった吸収性材料は、吸水量が飽和に達していないにもかかわらず、もはや利用できなくなる。前記公知のパッド片や単位パッドでは、それらの表面近傍に位置する高分子吸収体がゲルブロックを形成し、パッド片や単位パッド内への水分の浸透を阻害することが生じ得る。そのような使い捨ておむつや体液吸収体は、高分子吸収体およびその他の吸収性材料をそれらの使用量に見合うほどには活用することができない。 【0006】この発明が課題とするところは、使い捨ておむつの吸液性コアにおいて、高吸水性ポリマー粒子を使用した場合の吸液能力の有効利用にある。 【0007】 【課題を解決するための手段】前記課題解決のために、この発明が前提とするのは、透液性表面シートと不透液性裏面シートと、これら両シート間に介在する吸液性コアとを備え、前胴周り域と、後胴周り域と、これら両域間に位置する股下域とを有し、前記前胴周り域から股下域を経て後胴周り域方向へ延びる仮想線に沿って、前記コアの少なくとも一部が分割されている使い捨ておむつである。 【0008】かかる前提において、この発明が特徴とするところは、前記コアが、粉砕パルプを主体とする少なくとも一層の繊維層と高吸水性ポリマー粒子を主体とする少なくとも一層の粒子層とからなり、前記粒子層の上に前記繊維層が位置している実質的な積層品であって、分割されている部位における前記コアの側面に前記粒子層がのぞいていること、にある。 【0009】この発明の好ましい実施態様の一つにおいて、前記コアが、前記仮想線と直交する方向の仮想線に沿っても分割されている。 【0010】好ましい実施態様の他の一つにおいて、分割されて互いに対向する前記コアの側面どうしの間において、前記表面シートが前記側面に沿って垂下して前記裏面シートに当接し、その当接する部位において前記表裏面シートが互いに接合している。 【0011】 【発明の実施の形態】添付の図面を参照して、この発明に係る使い捨ておむつの詳細を説明すると、以下のとおりである。 【0012】図1に部分破断斜視図で示された使い捨ておむつは、透液性表面シート2と不透液性裏面シート3との間に吸液性コア4が介在してなるもので、前後の長手方向が前胴周り域6と、後胴周り域7と、これら両域6,7間に位置する股下域8とで構成されている。表裏面シート2,3は、コア4の周縁から延出する部分で互いに接合し、前後端縁部フラップ11,12と一対の側縁部フラップ13とを形成している。後端縁部フラップ12と各側縁部フラップ13とでは、表裏面シート2,3間に胴周り弾性部材16と脚周り弾性部材17とが介在し、これら両部材16,17が表裏面シート2,3の少なくとも一方に伸長状態で接合している。後胴周り域7の両側縁部には、テープファスナ18が取り付けられている。 【0013】図2,3は、図1のII−II線切断面を示すおむつ1の部分図と、コア4の平面図である。ただし、図2では、表面シート2の一部分が破断されており、図3では、コア4が裏面シート3の内面に載置されている。コア4は、粉砕パルプ等の親水性繊維が50重量%以上を占める繊維層21と、高吸水性ポリマー粒子が50重量%以上を占める粒子層22との積層品であって、図では繊維層21が第1,2繊維層21A,21Bからなり、粒子層22がこれら第1,2繊維層21A,21B間に介在している。第1繊維層21Aの厚みは、第2繊維層21Bの厚みと同じであるかまたはそれよりも厚く、好ましくは第2繊維層21Bの1.5倍以上である。かかるコア4は、前後方向へ延びる仮想線A1 ,A2 ,A3 に沿って、部分的に分割されており、その分割部位では、コア4どうしがおむつ1の幅方向へ寸法Wだけ離間している。分割部位において互いに対向するコア4の各側面20には、第1,2繊維層21A,21Bと粒子層22とがのぞいている。互いに対向する側面20どうしの間では、表面シート2が側面20に沿って垂下して裏面シート3に当接し、裏面シート3の内面に溶着するか、またはホットメルト接着剤を介して接着することにより接合している。かくして、おむつ1の表面には前後方向へ延びる溝23が形成される。 【0014】このように構成されたおむつ1では、体液が表面シート2を透過してコア4の頂面24から第1繊維層21Aに吸収される他に、側面20からも第1繊維層21Aと、第2繊維層21Bと、粒子層22とのそれぞれに直接吸収される。粒子層22は、体液を吸収すると膨潤軟化してゲルブロックを形成することがあり、そのときのブロックは、第1繊維層21Aから第2繊維層21Bへの体液の移行を阻み、第2繊維層21Bの吸液能力を有効利用することの妨げとなる。しかし、そのような場合でも、このおむつ1では、体液がコア4の側面20からも吸収され、この吸収はゲルブロックの有無に関係なく進行するから、第2繊維層21Bの吸液能力を無駄にすることがない。 【0015】図4は、この発明の実施態様の一例を示す図3と同様の図面である。図示例のコア4は、前後方向の仮想線A1 〜A4 の他に、幅方向の仮想線B1 〜B5 に沿っても分割されている。表面シート2は、各仮想線A1 〜A4 ,B1 〜B5 に沿って裏面シート3に接合しているから、コア4が図示のように細かく分割されていても、その一つずつは徒に動くということがない。かかるおむつ1では、コア4の側面20の総面積を図3のそれよりも大きくすることができるから、体液吸収速度と吸収量とを向上させることが可能になる。 【0016】この発明において、繊維層21は、疎水性繊維を0〜20重量%、高吸水性ポリマー粒子を0〜10重量%含むことが可能である。その疎水性繊維は、繊維層21における体液の拡散性の向上に寄与する。粒子層22は、コア4の重量の5〜50%を占めることが可能であり、疎水性繊維や親水性繊維を0〜50重量%含むことが可能である。粒子層22は、層としての形態を維持するために図示例のように第1,2繊維21A,21Bでサンドウィッチにされていることが好ましい。さらには、サンドウィッチにされたうえで、第1,2繊維層21A,21Bと共に圧縮されていることが好ましい。さらにはまた、粒子層22および/または第1,2繊維層21A,21Bが、1〜10重量%の水分を含んだ状態で圧縮されていることが好ましい。圧縮されたコア4では、各層の境界で繊維が粒子層22に進入する一方、ポリマー粒子が繊維層21へ進入する状態が生じ得る。ただし、このような状態は、この発明の実施の妨げにはならない。繊維層21も粒子層22も複数層にすることができる。ただし、コア4の最上層は繊維層21でなければならない。また、コア4が、繊維層をティシューペーパーで被覆する構造のものであるときは、単層の繊維層21の下側に粒子層22を位置させ、これら両層21,22をティシューペーパーで被覆して一体にしてもよい。コア4を分割している溝23への体液の流入が容易となるように図2における寸法Wは、1〜10mmであることが好ましい。表面シート2には透水性の不織布やプラスチックシートを使用することが可能であり、裏面シート3には不透水性のプラスチックシートを使用することが可能である。 【0017】 【発明の効果】この発明に係る使い捨ておむつは、粉砕パルプを主体とする繊維層と高吸水性ポリマー粒子からなる粒子層との積層体である吸液性コアが、おむつの前後方向へ延びる仮想線に沿って分割され、その分割された部位では、コアの側面に粒子層がのぞいているから、体液は、コアの頂面から吸収されるだけではなく、コアの側面から粒子層や、その粒子層の下側に位置する繊維層にも直接吸収される。それゆえ、このおむつでは、粒子層の吸液能力を有効に利用することができるばかりでなく、この粒子層がゲルブロックを形成した場合でも、粒子層下側の繊維層の吸液能力を有効に利用することができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000115108 【氏名又は名称】ユニ・チャーム株式会社
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| 【出願日】 |
平成10年(1998)1月30日 |
| 【代理人】 |
【弁理士】 【氏名又は名称】白浜 吉治
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| 【公開番号】 |
特開平11−216161 |
| 【公開日】 |
平成11年(1999)8月10日 |
| 【出願番号】 |
特願平10−20000 |
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