| 【発明の名称】 |
MRI装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】宮本 昭栄
【氏名】小杉 進
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| 【要約】 |
【課題】FSE法のMRイメージングで、エコー列の後のエコーほどエコー強度が減衰することに起因するゴーストを低減する。また、位相エラーに起因するゴーストを低減する。
【解決手段】各セグメントにエコー列の各エコーを割り当ててデータFを取得し(S1〜S3)、次にデータFでの信号強度の大きさの順が反転するように各セグメントにエコーを逆順に割り当ててデータRを取得し(S4〜S5)、ビュー毎にデータFとデータRを加算してその和データからイメージを生成する(S6)。エコー列のエコー数を偶数にするのが好ましい。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 1つのRFパルスに対して第1エコー〜第m(≧2)エコーを発生させ、それらエコーからk空間のm個のビューのデータを取得することを繰り返してk空間の全ビューのデータを取得するMRイメージング方法であって、k空間を位相軸方向に第1セグメントから第mセグメントに分割し、前記第1セグメントから前記第mセグメントまでに第1エコーから第mエコーまでを順に割り当て、その割り当て結果に基づいて位相エンコードを行なってデータFを取得し、前記第1セグメントから前記第mセグメントまでに第mエコーから第1エコーまでを順に割り当て、その割り当て結果に基づいて位相エンコードを行なってデータRを取得し、前記データFと前記データRをビュー毎に加算し、その和データに基づいてイメージを生成することを特徴とするMRイメージング方法。 【請求項2】 1つのRFパルスに対して第1エコー〜第m(≧2)エコーを発生させ、それらエコーからk空間のm個のビューのデータを取得することを繰り返してk空間の全ビューのデータを取得するMRイメージング方法であって、k空間を位相軸方向に第1セグメントから第2mセグメントに分割し、前記第1セグメントから前記第mセグメントまでに第1エコーから第mエコーまでを順に割り当てると共に前記第(m+1)セグメントから第2mセグメントまでに第mエコーから第1エコーまでを順に割り当て、その割り当て結果に基づいて位相エンコードを行なってデータFを取得し、前記第1セグメントから第mセグメントまでに第mエコーから第1エコーまでを順に割り当てると共に前記第(m+1)セグメントから第2mセグメントまでに第1エコーから第mエコーまでを順に割り当て、その割り当て結果に基づいて位相エンコードを行なってデータRを取得し、前記データFと前記データRをビュー毎に加算し、その和データに基づいてイメージを生成することを特徴とするMRイメージング方法。 【請求項3】 1つのRFパルスに対して多数のエコーを発生させ、k空間の全ビューのデータを取得するMRイメージング方法であって、k空間の全ビュー数をMとするとき、1つのRFパルスに対して第1から第Mまでのエコーを発生させ、k空間の全ビューのデータFを取得し、1つのRFパルスに対して第1から第(M+1)までのエコーを発生させ、そのうちの第2から第(M+1)までのエコーからk空間の全ビューのデータRを取得し、前記データFと前記データRを各ビュー毎に加算し、その和データに基づいてイメージを生成することを特徴とするMRイメージング方法。 【請求項4】 1つのRFパルスに対して複数のエコーを発生させ、k空間の複数ビューのデータを取得するMRイメージング方法であって、奇数番ビューには奇数番エコーを割り当て、偶数番ビューには偶数番エコーを割り当て、その割り当て結果に基づいて位相エンコードを行なってデータFを取得し、奇数番ビューには偶数番エコーを割り当て、偶数番ビューには奇数番エコーを割り当て、その割り当て結果に基づいて位相エンコードを行なってデータRを取得し、前記データFと前記データRを各ビュー毎に加算し、その和データに基づいてイメージを生成することを特徴とするMRイメージング方法。 【請求項5】 k空間を位相軸方向に第1セグメントから第mセグメントに分割し前記第1セグメントから前記第mセグメントまでに第1エコーから第mエコーまでを順に割り当てる第1の割当て手段と、前記第1セグメントから前記第mセグメントまでに第mエコーから第1エコーまでを順に割り当てる第2の割当て手段と、1つのRFパルスに対して第1エコー〜第m(≧2)エコーを発生させそれらエコーからk空間のm個のビューのデータを取得することを繰り返してk空間の全ビューのデータを取得するデータ取得手段であって前記第1の割当て手段による割当て結果に基づいて位相エンコードを行なってデータFを取得すると共に前記第2の割当て手段による割当て結果に基づいて位相エンコードを行なってデータRを取得するデータ取得手段と、前記データFと前記データRをビュー毎に加算するデータ加算手段と、前記加算による和データに基づいてイメージを生成するイメージ生成手段とを具備したことを特徴とするMRI装置。 【請求項6】 k空間を位相軸方向に第1セグメントから第2mセグメントに分割し前記第1セグメントから前記第mセグメントまでに第1エコーから第mエコーまでを順に割り当てると共に前記第(m+1)セグメントから前記第2mセグメントまでに第mエコーから第1エコーまでを順に割り当てる第1の割当て手段と、前記第1セグメントから前記第mセグメントまでに第mエコーから第1エコーまでを順に割り当てると共に前記第(m+1)セグメントから前記第2mセグメントまでに第1エコーから第mエコーまでを順に割り当てる第2の割当て手段と、1つのRFパルスに対して第1エコー〜第m(≧2)エコーを発生させそれらエコーからk空間のm個のビューのデータを取得することを繰り返してk空間の全ビューのデータを取得するデータ取得手段であって前記第1の割当て手段による割当て結果に基づいて位相エンコードを行なってデータFを取得すると共に前記第2の割当て手段による割当て結果に基づいて位相エンコードを行なってデータRを取得するデータ取得手段と、前記データFと前記データRをビュー毎に加算するデータ加算手段と、前記加算による和データに基づいてイメージを生成するイメージ生成手段とを具備したことを特徴とするMRI装置。 【請求項7】 k空間の全ビュー数をMとするとき1つのRFパルスに対して第1から第Mまでのエコーを発生させてk空間の全ビューのデータFを取得する第1のデータ取得手段と、1つのRFパルスに対して第1から第(M+1)までのエコーを発生させてそのうちの第2から第(M+1)までのエコーからk空間の全ビューのデータRを取得する第2のデータ取得手段と、前記データFと前記データRをビュー毎に加算するデータ加算手段と、前記加算による和データに基づいてイメージを生成するイメージ生成手段とを具備したことを特徴とするMRI装置。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【産業上の利用分野】本発明は、MR(Magnetic Resonance)イメージング方法およびMRI(Magnetic Resonance Imaging)装置に関し、さらに詳しくは、エコー列の後のエコーほど信号強度が減衰すること及び/又は位相エラーに起因するゴーストを低減可能なMRイメージング方法およびMRI装置に関する。 【0002】 【従来の技術】FSE(Fast Spin Echo)法は、k空間の全ビュー数(位相軸方向の全データ数)をMとするとき、1つの励起パルスに対して反転パルスをm(≧2)回加えて第1エコー〜第mエコーを発生させ、それらエコーからk空間のm個のビューのデータを取得することを、M/m回繰り返して、k空間の全ビューのデータを取得するデータ取得方法である。ここで、あるビューのデータをどのエコーで取得するかを決定する方法として、シーケンシャル法とセントリック法とがある。 【0003】シーケンシャル法は、k空間を位相軸方向に第1セグメントから第mセグメントまでに分割し、前記第1セグメントから前記第mセグメントまでに第1エコーから第mエコーまでを順に割り当て、あるビューのデータは当該データが属するセグメントに割り当てられたエコーで取得する方法である。セントリック法は、k空間の全ビューを位相軸方向に第1セグメントから第2mセグメントまでに分割し、前記第1セグメントから前記第mセグメントまでに第1エコーから第mエコーまでを順に割り当てると共に第(m+1)セグメントから第2mセグメントまでに第mエコーから第1エコーまでを順に割り当て、第αエコーまでの時間をeffective TEとするとき、第αエコーのセグメントの中央がk空間センターに来るように各セグメントをサイクリックに移動させ、あるビューのデータは当該データが属するセグメントに割り当てられたエコーで取得する方法である。 【0004】他方、SSFSE(Single Shot Fast Spin Echo)法は、1つの励起パルスに対して反転パルスをM回加えて第1エコー〜第Mエコーを発生させ、それらエコーからk空間の全ビューのデータを取得するデータ取得方法である。 【0005】 【発明が解決しようとする課題】図14は、上記シーケンシャル法によりk空間の各ビューにエコーを割り当てた結果に基づいて位相エンコードを行なって取得したデータの信号強度分布を示す模式図である。また、図15は、上記セントリック法によりk空間の各ビューにエコーを割り当てた結果に基づいて位相エンコードを行なって取得したデータの信号強度分布を示す模式図である。図14および図15から判るように、セグメント毎の信号強度に段差が生じている。これはエコー列の後のエコーほどエコー強度が減衰することに起因するものである。しかし、このために、イメージにゴーストが現れる問題点がある。そこで、本発明の第1の目的は、エコー列の後のエコーほどエコー強度が減衰することに起因するゴーストを低減可能なMRイメージング方法およびMRI装置を提供することにある。 【0006】図16は、FSE法やSSFSE法のエコー列の各エコーの位相エラーを示す模式図である。奇数番エコーと偶数番エコーとで位相エラーの方向(符号)が逆になっているが、位相エラーを生じている。このため、イメージにゴーストが現れる問題点がある。そこで、本発明の第2の目的は、位相エラーに起因するゴーストを低減可能なMRイメージング方法およびMRI装置を提供することにある。 【0007】 【課題を解決するための手段】第1の観点では、本発明は、1つのRFパルスに対して第1エコー〜第m(≧2)エコーを発生させ、それらエコーからk空間のm個のビューのデータを取得することを繰り返してk空間の全ビューのデータを取得するMRイメージング方法であって、k空間を位相軸方向に第1セグメントから第mセグメントに分割し、前記第1セグメントから前記第mセグメントまでに第1エコーから第mエコーまでを順に割り当て、その割り当て結果に基づいて位相エンコードを行なってデータFを取得し、前記第1セグメントから前記第mセグメントまでに第mエコーから第1エコーまでを順に割り当て、その割り当て結果に基づいて位相エンコードを行なってデータRを取得し、前記データFと前記データRをビュー毎に加算し、その和データに基づいてイメージを生成することを特徴とするMRイメージング方法を提供する。上記第1の観点のMRイメージング方法では、データFを取得するときに各セグメントに割り当てるエコー列の順序と、データRを取得するときに各セグメントに割り当てるエコー列の順序とを、逆にしている。つまり、データFの信号強度が最も大きいセグメントのデータRの信号強度が最も小さくなるように、データFとデータRとで信号強度の大きさの順を反転している。従って、ビュー毎にデータFとデータRを加算すれば、信号強度が平均化され、信号強度の段差が小さくなる。よって、和データからイメージを生成すれば、ゴーストを低減することが出来る。なお、mを偶数にすれば、データFとデータRの加算が奇数番エコーと偶数番エコーの加算に相当することとなるが、奇数番エコーと偶数番エコーでは位相エラーの方向(符号)が逆になるため、位相エラーが相殺され、位相エラーが小さくなる。よって、この点でもゴーストを低減することが出来る。 【0008】第2の観点では、本発明は、1つのRFパルスに対して第1エコー〜第m(≧2)エコーを発生させ、それらエコーからk空間のm個のビューのデータを取得することを繰り返してk空間の全ビューのデータを取得するMRイメージング方法であって、k空間を位相軸方向に第1セグメントから第2mセグメントに分割し、前記第1セグメントから前記第mセグメントまでに第1エコーから第mエコーまでを順に割り当てると共に前記第(m+1)セグメントから第2mセグメントまでに第mエコーから第1エコーまでを順に割り当て、その割り当て結果に基づいて位相エンコードを行なってデータFを取得し、前記第1セグメントから第mセグメントまでに第mエコーから第1エコーまでを順に割り当てると共に前記第(m+1)セグメントから第2mセグメントまでに第1エコーから第mエコーまでを順に割り当て、その割り当て結果に基づいて位相エンコードを行なってデータRを取得し、前記データFと前記データRをビュー毎に加算し、その和データに基づいてイメージを生成することを特徴とするMRイメージング方法を提供する。上記第2の観点のMRイメージング方法では、データFを取得するときに各セグメントに割り当てるエコー列の順序と、データRを取得するときに各セグメントに割り当てるエコー列の順序とを、逆にしている。つまり、データFの信号強度が最も大きいビューのデータRが最も小さくなるように、データFとデータRとで信号強度の大きさの順を反転している。従って、ビュー毎にデータFとデータRを加算すれば、信号強度が平均化され、信号強度の段差が小さくなる。よって、和データからイメージを生成すれば、ゴーストを低減することが出来る。なお、mを偶数にすれば、データFとデータRの加算が奇数番エコーと偶数番エコーの加算に相当することとなるが、奇数番エコーと偶数番エコーでは位相エラーの方向(符号)が逆になるため、位相エラーが相殺され、位相エラーが小さくなる。よって、この点でもゴーストを低減することが出来る。 【0009】第3の観点では、本発明は、1つのRFパルスに対して多数のエコーを発生させ、k空間の全ビューのデータを取得するMRイメージング方法であって、k空間の全ビュー数をMとするとき、1つのRFパルスに対して第1から第Mまでのエコーを発生させ、k空間の全ビューのデータFを取得し、1つのRFパルスに対して第1から第(M+1)までのエコーを発生させ、そのうちの第2から第(M+1)までのエコーからk空間の全ビューのデータRを取得し、前記データFと前記データRを各ビュー毎に加算し、その和データに基づいてイメージを生成することを特徴とするMRイメージング方法を提供する。上記第3の観点のMRイメージング方法では、データFを取得するときに各ビューに割り当てるエコー列と、データRを取得するときに各ビューに割り当てるエコー列とを、1エコーずらせている。従って、データFで奇数番エコーを割り当てたビューにはデータRで偶数番エコーを割り当て、データFで偶数番エコーを割り当てたビューにはデータRで奇数番エコーを割り当てている。ところが、奇数番エコーと偶数番エコーでは、位相エラーの方向(符号)が逆になる。そこで、ビュー毎にデータFとデータRを加算すれば、位相エラーが相殺され、位相エラーが小さくなる。よって、和データからイメージを生成すれば、ゴーストを低減することが出来る。 【0010】第4の観点では、本発明は、1つのRFパルスに対して複数のエコーを発生させ、k空間の複数ビューのデータを取得するMRイメージング方法であって、奇数番ビューには奇数番エコーを割り当て、偶数番ビューには偶数番エコーを割り当て、その割り当て結果に基づいて位相エンコードを行なってデータFを取得し、奇数番ビューには偶数番エコーを割り当て、偶数番ビューには奇数番エコーを割り当て、その割り当て結果に基づいて位相エンコードを行なってデータRを取得し、前記データFと前記データRを各ビュー毎に加算し、その和データに基づいてイメージを生成することを特徴とするMRイメージング方法を提供する。上記第4の観点のMRイメージング方法では、データFを取得するときに各ビューに割り当てるエコー列と、データRを取得するときに各ビューに割り当てるエコー列とで、奇数番エコーと偶数番エコーを逆転させている。すなわち、データFで奇数番エコーを割り当てたビューにはデータRで偶数番エコーを割り当て、データFで偶数番エコーを割り当てたビューにはデータRで奇数番エコーを割り当てている。ところが、奇数番エコーと偶数番エコーでは、位相エラーの方向(符号)が逆になる。そこで、ビュー毎にデータFとデータRを加算すれば、位相エラーが相殺され、位相エラーが小さくなる。よって、和データからイメージを生成すれば、ゴーストを低減することが出来る。 【0011】第5の観点では、本発明は、k空間を位相軸方向に第1セグメントから第mセグメントに分割し前記第1セグメントから前記第mセグメントまでに第1エコーから第mエコーまでを順に割り当てる第1の割当て手段と、前記第1セグメントから前記第mセグメントまでに第mエコーから第1エコーまでを順に割り当てる第2の割当て手段と、1つのRFパルスに対して第1エコー〜第m(≧2)エコーを発生させそれらエコーからk空間のm個のビューのデータを取得することを繰り返してk空間の全ビューのデータを取得するデータ取得手段であって前記第1の割当て手段による割当て結果に基づいて位相エンコードを行なってデータFを取得すると共に前記第2の割当て手段による割当て結果に基づいて位相エンコードを行なってデータRを取得するデータ取得手段と、前記データFと前記データRをビュー毎に加算するデータ加算手段と、前記加算による和データに基づいてイメージを生成するイメージ生成手段とを具備したことを特徴とするMRI装置を提供する。上記第5の観点によるMRI装置では、上記第1の観点によるMRイメージング方法を好適に実施できる。 【0012】第6の観点では、本発明は、k空間を位相軸方向に第1セグメントから第2mセグメントに分割し前記第1セグメントから前記第mセグメントまでに第1エコーから第mエコーまでを順に割り当てると共に前記第(m+1)セグメントから前記第2mセグメントまでに第mエコーから第1エコーまでを順に割り当てる第1の割当て手段と、前記第1セグメントから前記第mセグメントまでに第mエコーから第1エコーまでを順に割り当てると共に前記第(m+1)セグメントから前記第2mセグメントまでに第1エコーから第mエコーまでを順に割り当てる第2の割当て手段と、1つのRFパルスに対して第1エコー〜第m(≧2)エコーを発生させそれらエコーからk空間のm個のビューのデータを取得することを繰り返してk空間の全ビューのデータを取得するデータ取得手段であって前記第1の割当て手段による割当て結果に基づいて位相エンコードを行なってデータFを取得すると共に前記第2の割当て手段による割当て結果に基づいて位相エンコードを行なってデータRを取得するデータ取得手段と、前記データFと前記データRをビュー毎に加算するデータ加算手段と、前記加算による和データに基づいてイメージを生成するイメージ生成手段とを具備したことを特徴とするMRI装置を提供する。上記第6の観点によるMRI装置では、上記第2の観点によるMRイメージング方法を好適に実施できる。 【0013】第7の観点では、本発明は、k空間の全ビュー数をMとするとき1つのRFパルスに対して第1から第Mまでのエコーを発生させてk空間の全ビューのデータFを取得する第1のデータ取得手段と、1つのRFパルスに対して第1から第(M+1)までのエコーを発生させてそのうちの第2から第(M+1)までのエコーからk空間の全ビューのデータRを取得する第2のデータ取得手段と、前記データFと前記データRをビュー毎に加算するデータ加算手段と、前記加算による和データに基づいてイメージを生成するイメージ生成手段とを具備したことを特徴とするMRI装置を提供する。上記第7の観点によるMRI装置では、上記第3の観点によるMRイメージング方法を好適に実施できる。 【0014】なお、本発明は、例えばFSE法,SSFSE法,FSEIR法などのFSE系シーケンス全般に適用可能である。 【0015】 【発明の実施の形態】以下、図に示す実施形態により本発明をさらに詳しく説明する。なお、これにより本発明が限定されるものではない。図1は、本発明の一実施形態にかかるMRI装置100を示すブロック図である。このMRI装置100において、マグネットアセンブリ1は、内部に被検体を挿入するための空間部分(孔)を有し、この空間部分を取りまくようにして、被検体に一定の主磁場を印加する主磁場コイルと、勾配磁場を発生するための勾配磁場コイル(勾配磁場コイルは、X,Y,Zの各軸のコイルを備えている)と、被検体内の原子核のスピンを励起するためのRFパルスを印加する送信コイルと、被検体からのNMR(Nuclear Magnetic Resonance)信号を検出する受信コイルとが配置されている。主磁場コイル,勾配磁場コイル,送信コイルおよび受信コイルは、それぞれ主磁場電源2,勾配磁場駆動回路3,RF電力増幅器4および前置増幅器5に接続されている。シーケンス記憶回路8は、計算機7からの指令に従い、FSE法などのパルスシーケンスに基づいて、勾配磁場駆動回路3を操作し、前記マグネットアセンブリ1の勾配磁場コイルから勾配磁場を発生させると共に、ゲート変調回路9を操作し、RF発振回路10からの高周波出力信号を所定タイミング・所定包絡線のパルス状信号に変調し、それをRFパルスとしてRF電力増幅器4に加え、RF電力増幅器4でパワー増幅した後、前記マグネットアセンブリ1の送信コイルに印加し、所望のスライス領域を選択励起する。前置増幅器5は、マグネットアセンブリ1の受信コイルで検出された被検体からのNMR信号を増幅し、位相検波器12に入力する。位相検波器12は、RF発振回路10の出力を参照信号とし、前置増幅器5からのNMR信号を位相検波して、A/D変換器11に与える。A/D変換器11は、位相検波後のアナログ信号をディジタル信号に変換して、計算機7に入力する。計算機7は、A/D変換器11からのデジタル信号として取得したデータに対して後述するデータ処理を行い、k空間の全ビュー数すなわちMビュー分のデータを生成し、そのk空間の全ビュー数のデータから画像再構成演算を行い、MRイメージを生成する。このMRイメージは、表示装置6にて表示される。また、計算機7は、操作卓13から入力された情報を受け取るなどの全体的な制御を受け持つ。 【0016】図2は、上記MRI装置100で実行するシーケンシャル法を用いたFSE法によるMRイメージング処理のフロー図である。ステップS1では、1回の励起に対しデータを取得するために発生させるエコー数をmとするとき、k空間を位相軸方向にm個のセグメントに分割する。例えば、m=6とすると、図3に示すように、位相軸方向に上から順に第1セグメント〜第6セグメントに分割する。なお、図3では、位相軸方向にセグメント番号を付している。ステップS2では、上から順に各セグメントに第1エコー〜第mエコーを割り当てる。例えば、図3に示すように、第1セグメント〜第6セグメントに第1エコー〜第mエコーを割り当てる。なお、図3では、信号強度の特性曲線の上にセグメント毎に割り当てたエコー番号を付している。図3から判るように、第1セグメントから順に信号強度が小さくなっていく。ステップS3では、割当てに対応した位相エンコードによりデータFを取得する。 【0017】ステップS4では、上から順に各セグメントに第mエコー〜第1エコーを割り当てる。例えば、図4に示すように、第1セグメント〜第6セグメントに第6エコー〜第1エコーを割り当てる。なお、図4では、信号強度の特性曲線の上にセグメント毎に割り当てたエコー番号を付している。図4から判るように、第1セグメントから順に信号強度が大きくなっていく。ステップS5では、割当てに対応した位相エンコードによりデータRを取得する。ステップS6では、取得したデータFとデータRとを加算し、その和データに基づいてイメージを生成する。 【0018】図5に、和データの信号強度分布を示す。図5と図3とを比較すれば判るように、図5の和データではセグメント間の信号強度の段差が図3より小さくなっている。よって、エコー列の後のエコーほどエコー強度が減衰することに起因するゴーストを低減することが出来る。また、図5から判るように、和データは、位相エラーの方向(符号)が逆になる奇数番エコーのデータと偶数番エコーのデータとの和になっているから、奇数番エコーの位相エラーと偶数番エコーの位相エラーとが相殺され、位相エラーが小さくなっている。よって、この点でもゴーストを低減することが出来る。 【0019】図6は、上記MRI装置100で実行するセントリック法を用いたFSE法によるMRイメージング処理のフロー図である。ステップC1では、k空間を位相軸方向に2m個のセグメントに分割する。例えば、m=6とすると、位相軸方向に上から順に第1セグメント〜第12セグメントに分割する。ステップC2では、上から順に各セグメントに第1エコー〜第mエコーおよび第mエコーから第1エコーを割り当てる。ステップC3では、effective TEに対応するセグメント又はセグメント間がk空間センターに来るように各セグメントをサイクリックに移動させる。例えば、effective TEに対応するセグメント間が第3セグメントと第4セグメントの間とすると、第3セグメントと第4セグメントの間がk空間センターに来るように第1セグメント〜第12セグメントをサイクリックに移動させる。移動後のセグメント番号、割り当てられたエコー番号および信号強度は、例えば図7に示すようになる。ステップC4では、割当てに対応した位相エンコードによりデータFを取得する。 【0020】ステップC5では、前記ステップC4で第i(=1〜m)エコーを割り当てていたセグメントには、第(m+1−i)エコーを割り当てる。例えば、図7に示すように割り合てていた場合は、図8に示すように割り当てを変える。ステップC6では、割当てに対応した位相エンコードによりデータRを取得する。ステップC7では、取得したデータFとデータRとを加算し、その和データに基づいてイメージを生成する。 【0021】図9に、和データの信号強度分布を示す。図9と図7とを比較すれば判るように、図9の和データではセグメント間の信号強度の段差が図7より小さくなっている。よって、エコー列の後のエコーほどエコー強度が減衰することに起因するゴーストを低減することが出来る。また、図9から判るように、和データは、位相エラーの方向(符号)が逆になる奇数番エコーのデータと偶数番エコーのデータとの和になっているから、奇数番エコーの位相エラーと偶数番エコーの位相エラーとが相殺され、位相エラーが小さくなっている。よって、この点でもゴーストを低減することが出来る。 【0022】図10は、上記MRI装置100で実行するSSFES法によるMRイメージング処理のフロー図である。ステップSS1では、第1ビューから第Mビューに第1エコーから第Mエコーを割り当てる。ステップSS2では、割当てに対応した位相エンコードによりデータFを取得する。図11に、このときのビュー毎の位相エラーを模式的に示す。なお、図11では、位相軸に沿ってビュー番号を付し、位相エラーの特性曲線に沿って割り当てたエコー番号を付している。ステップSS3では、第1ビューから第Mビューに第2エコーから第(M+1)エコーを割り当てる。ステップSS4では、割当てに対応した位相エンコードによりデータRを取得する。図12に、このときのビュー毎の位相エラーを模式的に示す。なお、図12では、位相軸に沿ってビュー番号を付し、位相エラーの特性曲線に沿って割り当てたエコー番号を付している。なお、第1エコーからはイメージ生成用のデータを取得しない。ステップSS5では、取得したデータFとデータRとを加算し、その和データに基づいてイメージを生成する。 【0023】図13に、和データの信号強度分布を示す。図13と図11とを比較すれば判るように、図13の和データでは、ビュー毎の位相エラーが図11より小さくなっている。これは、奇数番エコーの位相エラーと偶数番エコーの位相エラーとが相殺されたためである。よって、位相エラーによるゴーストを低減することが出来る。 【0024】 【発明の効果】本発明のMRイメージング方法およびMRI装置によれば、エコー列の後のエコーほどエコー強度が減衰することに起因するゴーストを低減することが可能となる。また、位相エラーに起因するゴーストを低減することが出来る。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000121936 【氏名又は名称】ジーイー横河メディカルシステム株式会社
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| 【出願日】 |
平成10年(1998)5月8日 |
| 【代理人】 |
【弁理士】 【氏名又は名称】有近 紳志郎
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| 【公開番号】 |
特開平11−318847 |
| 【公開日】 |
平成11年(1999)11月24日 |
| 【出願番号】 |
特願平10−126432 |
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