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【発明の名称】 脚筋持久力測定装置
【発明者】 【氏名】大山 良徳

【要約】 【課題】脚筋持久力を簡単に測定することができ、小型化を図れて持ち運びができ、測定場所が小さくてよく、更に測定方法が簡単で、トレーニング用や老化指標用の健康機器としての価値を有し、且つ安全性や信頼性に優れた脚筋持久力測定装置を提供する。

【解決手段】脚部Kを載せて踏み込むためのリターン可能な踏み台6と、踏み込みのタイミング音を発生するタイミング音発生装置13と、踏み込み力を検出する踏み込み力検出手段8と、タイミング音発生装置13のタイミング音と踏み込み力検出手段8によって検出された情報より脚筋持久力を求める演算装置10と、演算装置10で求められた脚筋の持久力を表示する脚筋持久力表示手段11とを備えている。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 脚部を載せて踏み込むためのリターン可能な踏み台と、踏み込みのタイミング音を発生するタイミング音発生装置と、踏み込み力を検出する踏み込み力検出手段と、前記タイミング音発生装置のタイミング音と前記踏み込み力検出手段によって検出された情報より脚筋持久力を求める演算装置と、前記演算装置で求められた脚筋の持久力を表示する脚筋持久力表示手段とを備えていることを特徴とする脚筋持久力測定装置。
【請求項2】 前記脚筋の持久力として、所定間隔のタイミング音に合わせて持続して所定以上の踏み込み力で踏み込まれた回数の合計値を前記演算装置で求めて前記脚筋持久力表示手段に表示するように構成したことを特徴とする請求項1に記載の脚筋持久力測定装置。
【請求項3】 前記脚筋の持久力として、所定時間内に前記タイミング音に合わせて踏み込まれた所定回数の踏み込み力の合計値を前記演算装置で求めて前記脚筋持久力表示手段に表示するように構成したことを特徴とする請求項1に記載の脚筋持久力測定装置。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、脚部の持久力を測定することが可能な脚筋持久力測定装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、脚力を測定する装置としては、例えば、特公平5−15457号公報に記載された脚伸展力による瞬発力測定装置が提供されている。
【0003】この脚伸展力による瞬発力測定装置の使用要領と作用を説明すると、被検者Mは、図3、図4に示すように、シート103に姿勢を正して着座し、スライドレール104に立設したフットプレート105を被検者Mの手前に引き寄せ、被検者Mは足を折り曲げた状態で足をフットプレート105に装着し、両手は左右のハンドル131をしっかりと握る。そして両足を前方に勢いよく蹴り、フットプレート105をスライドレール104の前方位置へ押し出す。このフットプレート105の蹴り出し動作に伴い、このフットプレート105に連結したロープ106が勢いよく繰り出され、図4に示すドラム107はリターンスプリング108に抗して回転し、このドラム107の回転は伝達装置109を介してパウダーブレーキ110に伝達される。
【0004】次に、被検者Mは、前方に蹴り出した両足を元の状態に折り曲げるようにすると、リターンスプリング108の弾性力により繰り出されたロープ106がドラム107へ巻き戻され、ロープ106が不自然に弛むことなく、フットプレート105が旧位置へ自然に復帰する。
【0005】そして、上記のキック運動を予め設定した時間内に所定の回数を繰り返し行い、フット荷重センサーと回転数検出センサー112で検出した検出信号より被検者Mの足伸展時の平均速度、平均筋力、平均パワー、ピークパワーを演算処理装置で演算してその演算処理データを表示装置114に表示する。
【0006】このようにして、パウダーブレーキ110を採用して、プットプレート105に対し極めて短時間の全力キックによって脚瞬発力を測定する。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記従来の装置では、脚瞬発力は測定することはできるが、脚筋持久力はこれを適正に測定することはできず、しかも、実験室等に備え付けて測定する装置であり、大型で且つ備え付けされているので、簡単に持ち運びすることができないという問題があった。
【0008】本発明は、上記従来の実情に鑑みてなされたものであって、脚筋持久力を簡単に測定することができ、しかも小型化を図れて持ち運びができ、測定場所が小さくてよく、更に測定方法が簡単で健康機器としての価値を有し、且つ安全性や信頼性に優れた脚筋持久力測定装置を提供することを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するために、本発明の脚筋持久力測定装置は、脚部を載せて踏み込むためのリターン可能な踏み台と、踏み込みのタイミング音を発生するタイミング音発生装置と、踏み込み力を検出する踏み込み力検出手段と、前記タイミング音発生装置のタイミング音と前記踏み込み力検出手段によって検出された情報より脚筋持久力を求める演算装置と、前記演算装置で求められた脚筋の持久力を表示する脚筋持久力表示手段とを備えていることを特徴としている。
【0010】前記脚筋の持久力として、所定間隔のタイミング音に合わせて持続して所定以上の踏み込み力で踏み込まれた回数の合計値(脚筋持久力回数値)を前記演算装置で求めて前記脚筋持久力表示手段に表示するように構成すると好適である。
【0011】この場合、例えばあるタイミング音から次のタイミング音までの間(例えば2秒間)に所定以上の踏み込み力で踏み込まない回数が連続して2回以上ある場合に、測定を終了して、それまでの有効踏み込み回数をもって、脚筋持久力を示す値とすることができる。
【0012】また前記脚筋の持久力として、所定時間内に前記タイミング音に合わせて踏み込まれた所定回数の踏み込み力の合計値(脚筋持久力合計値)を前記演算装置で求めて前記脚筋持久力表示手段に表示するように構成することが好ましい。
【0013】この場合、例えば20秒から2分間の測定時間とすることができ、又タイミング音の間隔を2秒とすることができる(1秒、1.5秒等とすることも勿論可能である。)。
【0014】本発明の脚筋持久力測定装置によると、タイミング音発生装置で発生されるタイミング音に合わせて踏み台を脚部で踏み込み、踏み込み力検出手段でこの踏み込み力を検出し、タンミング音と踏み込み力検出手段で検出された情報より、演算装置で脚筋持久力を求めて脚筋持久力表示手段で表示する。
【0015】このように、踏み台を踏み込むだけで脚筋持久力を簡単に測定することができる。しかも装置本体には踏み台とタイミング発生装置と踏み込み検出手段と演算装置と脚力持久力表示手段とを設置するだけでよく、且つ踏み台は装置本体に立設した状態で接地固定できるので小型化を図れて持ち運びができ、測定場所のスペースは小さくてよい。更に健康機器としての価値も有し、且つ安全性や信頼性に優れたものである。
【0016】なお、演算装置のプログラムを追加することにより、平均脚筋力(kg/回)や、単位回数・単位体重当りの脚筋力(kg/kg/回)を、本発明の脚筋持久力測定装置を利用して求めることができ、容易に個人の脚筋力評価データを表示することが可能である。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る脚筋持久力測定装置の実施の形態について、図を参照しつつ説明する。
【0018】図1は実施形態の脚筋持久力測定装置の一部切欠した斜視図、図2は実施形態の脚筋持久力測定装置の使用状態を示す縦断面図である。
【0019】本実施形態の脚筋持久力測定装置は、図1、図2に示すように、平板形状の基礎台1と、踏み込みのタイミング音を発生するタイミング音発生装置13と、基礎台1の上面に設置されたシリンダ筒2と、このシリンダ筒2内に配設されたスプリング3からなる弾性体と、このスプリング3の上部側に配設されたシリンダ筒2内を上下移動可能なピストン部材4と、このピストン部材4の上部のシリンダ筒2内からシリンダ筒2の上方に突出して上下移動可能に配設さた軸体5と、この軸体5の上端に一体に取り付けられ脚部固定用帯6aを取り付けた踏み台6と、シリンダ筒2内のスプリング3の下端側に配設されてこのスプリング3を支持する凹部付き円板7と、この円板7の下面に取り付けられたロードセル8からなる踏み込み力検出手段と、基礎台1に螺合され、その螺進螺退させることによって円板7およびロードセル8をシリンダ筒2内で上下移動させてスプリング3の弾性力を調節するボルト9からなる弾性力調節手段と、基礎台1の上面に配置されて、タンミング音発生装置から発生されるタイミング音と踏み台6を踏み込んでロードセル8で検出された踏み込み力より、脚筋持久力を求める演算装置10と、この演算装置10で演算して得られる脚筋力持久力を表示する表示画面を有する脚筋力持久力表示手段11とを備えている。
【0020】更に、図に示すように、踏み台6を踏み込んだときにロードセル8で検出された最大踏み込み力を最大脚筋力として表示する表示画面を有する最大脚筋力表示手段12を設けてもよい。
【0021】尚、図1、図2において、符号14は演算装置10と脚筋力持久力表示手段11と脚筋力表示手段12とタイミング音発生装置13の電源をオン・オフするための電源スイッチである。
【0022】次に、上記構成の脚筋持久力測定装置の使用要領の一例について説明する。
【0023】まず、電源スイッチ14をオン状態とし、図2に示すように、椅子20に腰掛けた状態で、脚部Kを踏み台6の脚部固定用帯6aに入れて踏み台6上に固定する。
【0024】この状態で、踏み台6を脚部Kに力を入れてスプリング3の弾性力に抗して下向きに踏み込む。
【0025】そして力を入れて踏み込んだ後に脚部Kの力を抜くと、スプリング3の弾性力で踏み台6は元の位置に復帰する。
【0026】これをタイミング音発生装置13のタイミング音(例えば2秒間隔)に合わせて複数回繰り返す。
【0027】演算装置10は、ロードセル3で検出された踏み込み力が、あるタイミング音から次のタイミング音までの間に所定以上の値のものである場合を有効と判断し、そうでないものを無効と判断し、その有効回数を加算する。そして無効と判断される場合が連続してN回(例えば2回、もちろん1回、あるいは3回以上の所定回数でもよい。)生ずると、測定を終了し(タイミング音発生装置を利用して終了を知らせる音を鳴らす等すると好適である。)、前記有効回数を脚筋持久力を指標する数値として脚筋持久力表示手段に表示する。なお、この測定中の最大踏み込み力の値を、最大脚筋力表示手段12に併せ表示する。
【0028】なお脚筋持久力を指標する他の例として、所定時間(例えば20秒から2分間)内にタイミング音(例えば1〜2秒間隔)に合わせて踏み込まれた所定回数の踏み込み力の合計値を演算装置10で求めて脚筋持久力表示手段12に表示するようにしてもよい。
【0029】上記したように、踏み台6を複数回踏み込むだけで、脚筋持久力を簡単に測定することができる。しかも基礎台1の上面には、踏み台6とロードセル8からなる踏み込み検出手段と演算装置10と脚力持久力表示手段11とタイミング音発生装置13とを設置するだけでよく、且つ踏み台6は基礎台1に立設固定した状態で接地できるので小型化を図れて持ち運びができ、測定場所のスペースは小さくてもよい。更に健康機器としての価値も有し、且つ安全性や信頼性に優れたものである。
【0030】更に、弾性体としてシリンダ筒2内に配設したスプリング3を用いているので、構造を簡単化することができる。
【0031】また、踏み込み力検出手段としてロードセル8を用いているので、踏み込み力を正確に検出することができ、しかもロードセル8の構造が簡単であるので、ロードセル8を容易に設置でき、且つ装置全体の構造も簡単化できる。
【0032】しかも、脚部Kの踏み込みタイミングをタイミング音発生装置13によって音で知らせるようにしたことにより、このタイミング音を聞いてこの音に合わせて踏み台6を踏み込むことができるので、このタイミング音に合わせて脚部で踏み台6を規則正しく踏み込むことができ、これにより、脚筋持久力の測定を容易に行うことができる。
【0033】また、ボルト9からなる弾性力調節手段を用いているので、このボルト9によってスプリング3の弾性力を調節でき、使用者の脚筋力に応じた弾性力とすることができて年令及び男女を問わず、使用者に合わせた弾性力に設定することによって誰にも使用することができる。
【0034】また、このボルト9を基礎台1に対して螺進螺退させるだけで、スプリング3の弾性力を調節できるので、この調節が行い易く、且つ構造を簡単化できる。
【0035】尚、上記実施形態では、踏み込み検出手段としてロードセル8を用いたものについて説明したが、これに限らず、例えば、スプリング3上のピストン部材4の上端側に配設された発光素子と、シリンダ筒2の外周に縦向きに配置されて発光素子からの発光を受光するリニア型受光素子とからなる光学系検出手段を設けて、スプリング3の圧縮状態により、踏み込み力を測定できるようにしてもよい。
【0036】また、踏み台6と踏み込み力検出手段をそれぞれ2つ設けて、これらの踏み台6に両脚部Kを固定して、互い違いに踏み込むようにしてもよい。
【0037】また、踏み台6は立った状態でその片足を踏み込むようにしてもよい。
【0038】更に、スプリンク3の代わりに、油圧式シリンダや空気圧式シリンダを用いることも可能である。
【0039】また、踏み台6の脚部固定用帯6aは必ずしも必要とするものではなく、板状の踏み台6だけとして、この踏み台6を脚部Kで踏み込み、その後復帰力で踏み台6を元の位置に戻すようにすればよい。
【0040】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の脚筋持久力測定装置によれば、踏み台を脚部で複数回踏み込むだけで、脚筋持久力を簡単に測定することができる。
【0041】しかも装置本体には踏み台とタイミング発生装置と踏み込み検出手段と演算装置と脚力持久力表示手段とを設置するだけでよく、且つ踏み台は装置本体に立設した状態で接地固定できるので小型化を図れて持ち運びができ、測定場所のスペースは小さくて良い。更にトレーニング用や老化指標用の健康機器としての価値も有し、且つ安全性や信頼性に優れたものである。
【出願人】 【識別番号】598056685
【氏名又は名称】大山 良徳
【出願日】 平成10年(1998)4月28日
【代理人】 【弁理士】
【氏名又は名称】石原 勝
【公開番号】 特開平11−309136
【公開日】 平成11年(1999)11月9日
【出願番号】 特願平10−119448