| 【発明の名称】 |
X線CT装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】原 弘己
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| 【要約】 |
【課題】被検体のはみ出し状態を正確に検出し、はみ出し状態に応じて正しいリファレンス補正を実施し、正確なX線CT画像を得る。
【解決手段】はみ出しの有無を判定する第1判定手段3と,上記検出値の平均値と累積平均値との差分によりはみ出しの有無を判定する第2判定手段30と,上記左右各はみ出し判定部検出値の平均値の差分によりはみ出しの有無を判定する第3判定手段300と,上記3つの判定手段の判定結果に基づき被検体のはみ出し状態を総合的に判定するはみ出し判定合成手段6とによりはみ出し判定部を構成し、リファレンス補正量選択器9は上記はみ出し判定合成手段の判定した被検体のはみ出し状態に応じてリファレンス補正量を選定し、これにより入力データメモリ1中のデータを補正して出力データメモリ10に格納する。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 被検体を挟んでその両側に配置され一体となって被検体の周りを回転するX線管及びX線検出部と,該X線検出部を構成する計測用検出部とその左右両側に設けたリファレンス検出部と,リファレンス検出部と計測用検出部にまたがって左右それぞれに設けたはみ出し判定部と,X線検出部の検出データのlog変換済みデータを格納する入力データメモリと,はみ出し判定部からのデータを基に被検体の有効視野からのはみ出しの状態を判定する手段と,その判定結果に基づき選択したリファレンス補正値により前記入力データメモリ中のデータを補正するリファレンス補正量選択手段とを備えたX線CT装置において、被検体の有効視野からのはみ出し状態を判定する手段が、左右各はみ出し判定部データの最大値と最小値の差分がしきい値内にあるか否かを判定する第1判定手段と,左右各はみ出し判定部データの平均値とはみ出しなしの時の該平均値の累積平均値との差分がしきい値内にあるか否かを判定する第2判定手段と,はみ出し判定部の左右各平均値の差分がしきい値内にあるか否かを判定する第3判定手段と,上記3つの判定手段の判定結果に基づいて被検体のはみ出し状態を総合判定するはみ出し判定合成手段とによって構成されていることを特徴とするX線CT装置。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、計測用検出部と共にリファレンス用検出部を備えたX線CT装置に係り、特に被検体の一部が有効視野からはみ出していないかどうかを判定する手段を有し、はみ出し状態に応じて適切にリファレンス補正をすることのできるX線CT装置に関する。 【0002】 【従来の技術】本発明が対象とする従来技術になるX線CT装置の検出部の概要をローティション/ローティション型X線CT装置に例をとり図4に示す。 【0003】図4においてX線管101とX線検出器100とは対向配置されており、その間に被検体121が配置できるようになっている。X線検出器100には多チャンネルからなる計測用検出部102とその両側にそれぞれチャンネルからなるリファレンス用検出部103L,103Rが設けられ、またリファレンス用検出部と計測用検出部上にまたがって、それぞれ8チャンネルからなるはみ出し判定部104L,104Rが設定されている。このはみ出し判定部は被検体121がX線管とX線検出器で構成する有効視野120から、はみ出しているか否かを検知するものである。 【0004】図2は従来のX線CT装置内の画像処理装置における処理内容及びリファレンス補正器の概要を示す。図2の(1)に示すようにX線検出器からの出力データを読み取り画像処理装置に送る(データリード)。この検出器の出力データはX線を出さない時でも零にはならず或る値を持つ。従って、オフセット計測で得られたデータにより、上記読み取りデータを補正するオフセット補正が実施される。 【0005】オフセット補正されたデータはlog変換される。log変換されたデータをリファレンス補正する。X線管より照射されるX線の強度は常に一定ではなく、照射毎に変動している。そこで被検体に照射されるX線の強度をリファレンス検出部にて計測し、この値を用いてX線強度の変動による計測データの誤差を補正している。この補正がリファレンス補正である。 【0006】リファレンス補正されたデータは、エアーキャリブレーション補正される。検出器の照射されるX線強度に対する感度は各チャンネルごとに異なり、そのため同一条件でもプリアンプ部の出力電圧が異なる。このチャンネルごとに異なる検出器の感度差を、エアー計測の各チャンネルの値をもとに補正するのがエアーキャリブレーション補正である。 【0007】これらの上記処理を終えたデータをもとに画像再構成が行われ、得られた画像データは記憶装置及び表示装置に送られる。 【0008】図2の(2)はリファレンス補正処理のブロック図を示す。図において1は入力データメモリであり、計測用検出部の出力データのlog変換済みデータが格納されている。上記入力データメモリから左側リファレンス用検出部からのデータ20Lが、また右側リファレンス用検出部からのデータ20Rが取り出され、リファレンス平均値計算器7に入力され両側の平均値20を求める。また計測用検出部の出力データのlog変換済みデータ110がメモリ1から取り出され、リファレンス用減算器91にて上記20,110によりリファレンス補正が行われ、補正されたデータ111は出力データメモリ10に格納される。 【0009】図3は従来技術になるはみ出し判定付きリファレンス補正器のブロック図を示す。 【0010】入力データメモリ1に取り込まれたlog変換済みデータより左側はみ出し判定部データ1a(8チャンネル分)を取り出し、エアーキャリブレーション用減算器にてエアーキャリブレーションデータIcにより補正され、最大値・最小値選別器2に入力する。ここで、前記補正された8チャンネル分のデータのうち最大値と最小値が選別され、差分器にて両者の差分値を求める。この差分値は、はみ出し判定フラグ作成器3にてしきい値3aと比較されしきい値以内であればはみ出しなしとして0,しきい値を越えていればはみ出しありとして1のフラグ信号を出力し、これをはみ出し判定フラグ合成器6に入力する。 【0011】次に入力データメモリ1から右側はみ出し判定部データ1b(8チャンネル分)を取り出し、前記と同様にしてはみ出し判定フラグ作成器にてしきい値と比較して判定し、しきい値以内であれば0,しきい値を越えていれば2の信号を発生し、これをはみ出し判定フラグ合成器6のOR回路に入力する。 【0012】この合成器6では左右ともはみ出しなしのとき0,左側のみはみ出しありの時1,右側のみはみ出しありの時2,左右ともはみ出しありの時3の信号を出力し、これをリファレンス選択器9に入力する。 【0013】一方、入力データメモリ1より左側及び右側のリファレンス検出部からのデータ20L,20R(各チャンネル分)を取り出し、これをリファレンス平均値計算器7に入力し、両側平均値,左側平均値,右側平均値を算出してリファレンス補正量選択器9に入力する。 【0014】リファレンス補正量選択器9では、前記したはみ出し判定フラグ合成器6の出力値が0の時は両側平均値を、出力値が1の時は右側平均値を、出力値が2の時は左側平均値を、出力値が3の時は左右ともはみ出しがあるのでリファレンス補正をしないという選択をする。 【0015】この選択されたリファレンス補正量により、入力データメモリから取り出したlog変換済みデータより110をリファレンス減算器91にて補正して、出力データメモリ10に記憶する。 【0016】 【発明が解決しようとする課題】図2に示した従来技術では、被検体が有効視野からはみ出しているか否かに関係なく、左右リファレンス検出部からのデータより両側平均値を求め、これにてリファレンス補正している。従って、被検体のはみ出しがある場合は正確なリファレンス補正ができないという問題があった。 【0017】また、図3に示した従来技術では被検体の左右はみ出しを判定し、それに従ってリファレンス補正を正しく行うようにされているが、左右ともはみ出しがある場合にはリファレンス補正ができないという問題があり、又はみ出しの有無の判断を、左右それぞれの判定部内の検出値の最大値と最小値の差がしきい値内にあるか、越えているかによって判断している。この判断の仕方は、はみ出し量が大きくなってくると判定部各チャンネル間の差が小さくなり、正しい判断ができなくなるという問題があった。本願発明の目的は被検体の有効視野からのはみ出し状態を正確に判定し、はみ出し状態に応じて正しいリファレンス補正を実施し、正確な画像を得ることにある。 【0018】 【課題を解決するための手段】上記目的を達成するための本願の発明は以下の通りである。 (1)被検体を挟んでその両側に配置され一体となって被検体の周りを回転するX線管及びX線検出部と,該X線検出部を構成する計測用検出部とその左右両側に設けたリファレンス検出部と,リファレンス検出部と計測用検出部にまたがって左右それぞれに設けたはみ出し判定部と,X線検出部の検出データのlog変換済みデータを格納する入力データメモリと,はみ出し判定部からのデータを基に被検体の有効視野からのはみ出しの状態を判定する手段と,その判定結果に基づき選択したリファレンス補正値により前記入力データメモリ中のデータを補正するリファレンス補正量選択手段とを備えたX線CT装置において、被検体の有効視野からのはみ出し状態を判定する手段が、左右各はみ出し判定部データの最大値と最小値の差分がしきい値内にあるか否かを判定する第1判定手段と,左右各はみ出し判定部データの平均値とはみ出しなしの時の該平均値の累積平均値との差分がしきい値内にあるか否かを判定する第2判定手段と,はみ出し判定部の左右各平均値の差分がしきい値内にあるか否かを判定する第3判定手段と,上記3つの判定手段の判定結果に基づいて被検体のはみ出し状態を総合判定するはみ出し判定合成手段とによって構成されていることを特徴とするX線CT装置。 【0019】(2)被検体を挟んでその両側に配置され一体となって被検体の周りを回転するX線管及びX線検出部と,該X線検出部を構成する計測用検出部とその左右両側に設けたリファレンス検出部と,リファレンス検出部と計測用検出部にまたがって左右それぞれに設けたはみ出し判定部と,X線検出部の検出データのlog変換済みデータを格納する入力データメモリと,はみ出し判定部からのデータを基に被検体の有効視野からのはみ出しの状態を判定する手段と,その判定結果に基づき選択したリファレンス補正値により前記入力データメモリ中のデータを補正するリファレンス補正量選択手段とを備えたX線CT装置において、前記リファレンス検出部の検出データを基に左側,右側及び両側の各リファレンス平均値を算出するリファレンス平均値計算器と,前記リファレンス補正量選択手段により選択されて入力データメモリ中のデータを補正した値を累積平均して仮リファレンス補正量を算出する手段と,はみ出し判定手段の判定結果に基づきリファレンス平均値計算器算出の各平均値及び仮リファレンス補正量の内から1つを選択して前記入力データメモリ中のデータを補正するリファレンス補正量選択手段とを設けたことを特徴とするX線CT装置。 【0020】(3)被検体を挟んでその両側に配置され一体となって被検体の周りを回転するX線管及びX線検出部と,該X線検出部を構成する計測用検出部とその左右両側に設けたリファレンス検出部と,リファレンス検出部と計測用検出部にまたがって左右それぞれに設けたはみ出し判定部と,X線検出部の検出データのlog変換済みデータを格納する入力データメモリと,はみ出し判定部からのデータを基に被検体の有効視野からのはみ出しの状態を判定する手段と,その判定結果に基づき選択したリファレンス補正値により前記入力データメモリ中のデータを補正するリファレンス補正量選択手段とを備えたX線CT装置において、左右各はみ出し判定部データの最大値と最小値の差分がしきい値内にあるか否かを判定する第1判定手段と,左右各はみ出し判定部データの平均値を算出する手段と,はみ出しなしの時の該平均値の累積平均値を算出する手段と,前記平均値と累積平均値との差分がしきい値内にあるか否かを判定する第2判定手段と,はみ出し判定部の左右各平均値の差分がしきい値内にあるか否かを判定する第3判定手段と,上記3つの判定手段の判定結果に基づき被検体のはみ出し状態を総合判定するはみ出し判定合成手段と,前記リファレンス検出部の検出データを基に左側,右側及び両側の各リファレンス平均値を算出するリファレンス平均値計算器と,前記リファレンス補正量選択手段により選択されて入力データメモリ中のデータを補正した値を累積平均して仮リファレンス補正量を算出する手段と,はみ出し判定合成手段の判定結果に基づきリファレンス平均値計算器算出の各平均値及び仮リファレンス補正量の内から1つを選択して前記入力データメモリ中のデータを補正するリファレンス補正量選択手段とを設けたことを特徴とするX線CT装置。 【0021】(4)前記(3)において、各スキャンにおける一連の処理の終了後、次回スキャン開始時のX線管の管電圧,管電流が前回スキャン時と同一か否かを検知する手段と、同一の時は、はみ出し判定部の前記累積平均値と仮リファレンス補正量をそのまま保持し、同一でない時は両者を0に更新する手段とを設けたことを特徴とするX線CT装置。 【0022】 【発明の実施の形態】図1に示す実施の形態により本発明の内容を具体的に説明する。入力データメモリ1に取り込まれたlog変換済みデータより左側はみ出し判定部データ1a(8チャンネル分)を取り出し、エアーキャリブレーションデータIcを使ってエアーキャリブレーション用減算器1’にて補正する。補正されたデータは最大値,最小値選別器2に入力され、ここで入力データ中の最大値,最小値が選択され差分器2’にて両者の差分値を求める。この差分値は、はみ出し判定フラグ作成器3にてしきい値3aと比較され、しきい値以内であればはみ出しなしとして信号0,しきい値を越えていればはみ出しありとしてフラグ信号1を出力し、これらに信号Aとしてはみ出し判定フラグ合成器のOR回路Fに入力する。 【0023】次に入力データメモリ1から右側ははみ出し判定部データ1b(8チャンネル分)を取り出し、上記と同様にしてはみ出し判定フラグ作成器にてしきい値と比較して判定し、しきい値以内であればはみ出しなしとして信号0を、しきい値を越えていればはみ出しありとして信号2をそれぞれ出力し、これを信号Cとしてはみ出し判定フラグ合成器6のOR回路Gの一方に入力する。 【0024】次に、前記エアーキャリブレーションデータIcにより補正された左側はみ出し判定部データIa−Icを、はみ出し判定部平均値計算器4に入力してその平均値aを求める。この平均値aと、はみ出し判定部累積平均値計算器5内のはみ出し判定部累積平均値5aとを差分器4’に入力してその差分Δaを求める。 【0025】差分Δaは、はみ出し判定フラグ作成器30にてしきい値3bと比較され、差分がしきい値以内であればはみ出しなしとして信号0,しきい値外であればはみ出しありとして信号1を出力し、これら信号をBとして前記OR回路Fの他方に入力する。 【0026】右側はみ出し判定部データ1bについても同様に処理して、その平均値(b)と累積平均値(5b)との差分(Δb)を求め、差分がしきい値内であればはみ出しなしとして信号0,しきい値外であればはみ出しありとして信号2を出力し、これら信号をDとして前記OR回路Gの他方に入力する。 【0027】次に、前記したはみ出し判定部の左右の平均値a,bの差分を差分器4″にて計算し、はみ出し判定フラグ作成器300(E)でしきい値3cと比較して差分がしきい値内であれば、はみ出しなしとして信号0を、差分がしきい値外であって、且つ左側が大きい場合には信号1,しきい値外であって、且つ右側が大きい場合は信号2を出力し、はみ出し判定フラグ合成器6のOR回路Iの一方に入力する。 【0028】はみ出し判定フラグ合成器6内の合成(論理和)の内容を表1に示し、以下簡単に説明する。左側は見出し判定部からの信号A,Bを処理する回路Fでは、信号AとBがいずれも0(しきい値内)であれば信号0を出力し、AとBのいずれかが1(しきい値外)であれば信号1を出力してOR回路Hの一方に入力する。 【0029】右側はみ出し判定部からの信号C,Dを処理する回路Gでは信号CとDがいずれも0(しきい値内)であれば信号0を出力し、CとDのいずれかが2(しきい値外)であれば信号2を出力してOR回路Hの他方に入力する。 【0030】回路Hでは、回路Fからの左側はみ出し判定部についての処理信号0,1と、回路Gからの右側はみ出し判定部についての処理信号0,2について処理して、左右ともはみ出しなしの時0,左側のみはみ出しの時信号1,右側のみはみ出しの時2,左右ともはみ出しの時3の各信号を出力し、回路Iの他方に入力する。 【0031】回路Iでは回路Hからの信号とはみ出し判定フラグ作成器300(E)からの信号を受けて表1に示すように処理し、はみ出し判定フラグ合成器6からの出力信号として0(左右ともはみ出しなし),1(左側はみ出しあり),2(右側はみ出しあり),3(左右ともはみ出しあり)のいずれかが出力され、リファレンス補正量選択器9に送られる。 【0032】一方、入力データメモリ1より左側及び右側のリファレンス検出部からのデータ20L,20R(各チャンネル)を取り出し、これをリファレンス平均値計算器7に入力し、両側平均値,左側平均値,右側平均値を算出してリファレンス補正量選択器9に入力する。 【0033】リファレンス補正量選択器9では、前記したはみ出し判定フラグ合成器6の出力信号が0の時は両側平均値を選択し、出力信号が1の時は右側平均値を選択し、出力信号が2の時は左側平均値を選択し、出力信号が3の時は仮リファレンス補正量計算器から3の仮リファレンス補正量8aを選択し、これら選択した補正量を使って、入力データメモリ1に取り込んだlog変換済みデータ110をリファレンス量減算器91にて補正する。リファレンス補正されたデータは出力データメモリ10に格納する。 【0034】図1に示した仮リファレンス補正量計算器8においては、計測スキャンの先頭ビューでは、前回結果格納部に格納された値は0であり、第2ビューでは累積平均は先頭ビューにてリファレンス補正量選択器9の選択した値がそのまま累積平均として取り入れられ、これを前回結果として選択器9に送る。次のビュー以降は、選択器9での選択結果(値)を累積平均値計算部にリターンさせてその値の2分の1を加え、また該計算器での前回(計算)結果をリターンさせその2分の1を加えて累積平均値を算出する。また、各計測スキャン終了後のリセット信号により前回結果を0に初期化する。 【0035】また、図1に示すはみ出し判定部累積平均値計算器5では計測スキャンの先頭ビューでは、前回結果は0である。第2ビューでは、はみ出し判定フラグ合成器6の出力信号(0)を受けて選択した値がそのまま累積平均値となり、これを次回ビュー時の前回結果として差分器4’に送る。それ以降のビューでは、はみ出し判定フラグ合成器6からの信号がはみ出しなしの時は、その信号0を受けて累積平均値5aを更新する。即ち、今回計測時のはみ出し判定部の平均値aを選択し、また前回計算結果の5aをリターンさせて、それぞれ1/2ずつ加えて累積平均値を更新する。この更新は左右はみ出し判定部のデータ処理用の左右各ブロックについてそれぞれ行われる。はみ出し判定フラグ合成器6からの信号がはみ出しありの時は、選択は前回結果の5aを選択し、選択した5aの1/2と、前回結果5aの1/2とを加えて累積平均値は5aとなるまた、計測スキャン終了後にリセット信号が与えられた場合は前回結果を0に初期化する。なお各ビュー毎にはみ出し検出部平均値と前回結果の選択をする。 【0036】以上述べたように、スキャン終了後に前記累積平均値計算器5及び前記補正量計算器8における前回結果を0に初期化すると、次回スキャンの先頭ビューにおいてそれぞれ前回結果が0となるので、左右はみ出し判定部の平均値と累積平均値の差分によるはみ出し判定ができない。また、はみ出し判定フラグ合成器6の判定が両側はみ出しありとなっても仮リファレンス補正リファレンスが0なのでリファレンス補正ができないという問題が発生する。 【0037】よって、本発明においては次のような処理手段をとることによりこの問題を解決する。即ち、一連の処理が終了した後、次のスキャン(Scan(走査))の開始時にX線管の管電圧・管電流が前回と同一条件か否かを判断して同一の場合は前記累積平均値5a及び仮リファレンス補正量8aをリセット(0クリア)しない(上記以外の場合は従来どおりリセットする)。 【0038】これにより次回スキャンの先頭ビュー計測は前回スキャンの最終ビューの次ビューと同じことになり、先頭ビュー時に被検体のはみ出しが生じても、スキャンの途中でのはみ出しと同様に5aを使ったはみ出し判定フラグ作成器30の処理及び仮リファレンス補正量を使ったリファレンス補正量選択器9による処理ができ、2スキャン目以降が全周にわたって両側はみ出しの場合でも、はみ出し判定の処理,判定結果に従ったリファレンス補正が可能となる。 【0039】更に、X線CT装置に被検体を入れる前に被検体の撮影条件と同一の管電圧・感電流で予めスキャンしておくことにより、左右の各はみ出し判定部累積平均値5aと仮リファレンス補正量8aがデフォルト(default)設定できるので、初回スキャンの先頭ビュー時にも、はみ出し判定処理及びリファレンス補正処理が可能となる。 【0040】 【発明の効果】本発明においては計測用検出部の左右両側に設けた複数チャンネルによりなるはみ出し判定部の検出値について、左右それぞれの最大値と最小値の差分,検出値の平均値と累積平均値の差分及び左右各判定部平均値間の差分の3つについて、しきい値を越えているか否かを調べ、はみ出しの有無を総合的に判定しているので、従来技術に比し判定の制度を格段に向上させることができる。 【0041】また、計測ビュー毎に選択したリファレンス補正値を累積平均し仮リファレンス補正量として準備し、両側はみ出しがあるときにもこれを用いて適切なリファレンス補正ができるようにした。 【0042】更に、各計測スキャン毎に仮リファレンス補正量及びはみ出し判定部累積平均値をリセットする際にもX線管の管電圧・管電流が前回スキャン時と変わらないときは、そのままホールドして次回スキャンの先頭ビュー時のはみ出し判定及びリファレンス補正が支障なく行えるようになっているので、より正確なX線画像を得ることができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000153498 【氏名又は名称】株式会社日立メディコ
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| 【出願日】 |
平成10年(1998)4月23日 |
| 【代理人】 |
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| 【公開番号】 |
特開平11−299767 |
| 【公開日】 |
平成11年(1999)11月2日 |
| 【出願番号】 |
特願平10−128073 |
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