| 【発明の名称】 |
MRI用RFコイルおよびMR装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】荻野 徹男
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| 【要約】 |
【課題】RFパルスの送信時にブロッキング回路に流れる電流を低減する。
【解決手段】ループ面積が比較的広く且つ巻数が比較的少ない主コイル1と、ループ面積が比較的狭く且つ巻数が比較的多い補助コイル4と、送信磁場Hr中で主コイル1と補助コイル4とに生じる各起電力V1r,V4rが互いに打消し合うように両コイル1,4を接続する交差接続部5とを具備したMRI用RFコイル10。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 主コイルと、その主コイルに比べてループ面積が狭く且つ巻数が多い補助コイルと、前記主コイルと前記補助コイルとを均一磁場中に置いたときに両コイルに生じる各起電力が互いに打消し合うように両コイルを接続する交差接続部とを具備したことを特徴とするMRI用RFコイル。 【請求項2】 請求項1に記載のMRI用RFコイルを複数個組み合わせてアレイ型受信コイルを形成したことを特徴とするMRI用RFコイル。 【請求項3】 ループ状の第1コイルと、その第1コイルのループ面を比較的広い面積の広コイル部分と比較的狭い面積の狭コイル部分とに2分割するように直交して配置された第2コイルと、前記狭コイル部分より更にループ面積が狭く且つ前記第1コイルより巻数が多い補助コイルと、前記狭コイル部分と前記補助コイルとを均一磁場中に置いたときに両者に生じる各起電力が互いに加わるように両者を接続する接続部とを具備し、前記面積および前記巻数は「前記第2コイルから発生した磁場の前記広コイル部分に対する鎖交数が、前記狭コイル部分に対する鎖交数と前記補助コイルに対する鎖交数の和に等しくなる」という条件を実質的に満たすものであることを特徴とするMRI用RFコイル。 【請求項4】 禁止領域または禁止位置または禁止方向を設定するための禁止設定手段と、設定された禁止領域または禁止位置または禁止方向を含むような撮影領域が設定されないように判定する禁止判定手段とを具備したことを特徴とするMR装置。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、MRI(Magnetic Resonance Imaging)用RF(Radio Frequency)コイルおよびMR装置に関し、さらに詳しくは、RFパルスの送信時にブロッキング回路に流れる電流を低減しうるMRI用RFコイルおよび不要な感度領域を縮減しうるMRI用RFコイルおよび禁止された部分を含むような撮影領域が設定されないようにする機能を備えたMR装置に関する。 【0002】 【従来の技術】図12は、従来のMRI用RFコイルの説明図である。このMRI用RFコイル70は、ループ状の主コイル1と、RFパルスを送信する送信コイル(図示省略)とのカップリングを阻止するためのブロッキング回路2と、前記主コイル1で受信したNMR信号を外部へ取り出すための外部接続線3とを具備してなっている。前記ブロッキング回路は、RFパルスに対する共振回路を形成するコンデンサCおよびインダクタンスLとその共振回路の形成をオン/オフするためのダイオードDとからなっている。 【0003】図13は、前記MRI用RFコイル70の使用状態の説明図である。この例では、MRI用RFコイル70は、ボディコイルと呼ばれる円筒形のMRI用送信コイル75の中心に置かれ、被検体Jの腰部を撮影するのに使われている。MRI用送信コイル75からRFパルスを送信するとき、MRI用RFコイル70には、RFパルスによる強い送信磁場Hrがかかり、そのままではMRI用RFコイル70に不必要な大電流が誘導されてしまう。そこで、外部接続線3からブロッキング回路2のダイオードDに順方向直流電圧を加えて導通させる。すると、コンデンサCとインダクタンスLによる共振回路が形成され、RFパルスによる送信磁場に共振して高インピーダンスとなり、MRI用RFコイル70に大電流が流れることが防止される(すなわち、MRI用送信コイル75とMRI用RFコイル70のカップリングが阻止される)。なお、前記送信磁場Hrは、MRI用RFコイル70に対しては、一様磁場と見なしうる。一方、NMR信号の受信時には、外部接続線3からブロッキング回路2のダイオードDに逆方向直流電圧を加えて遮断させる。すると、コンデンサCとインダクタンスLによる共振回路が形成されなくなり、コンデンサCだけの低インピーダンスとなり、MRI用RFコイル70に必要な電流が流れる。 【0004】図14は、従来のクアドラチャ型のMRI用RFコイル(以下、QD型RFコイルという)の説明図である。このQD型RFコイル80は、ループ状の90°コイル89と、その90゜コイル89のループ面を等しい面積の第1コイル部分89Aと第2コイル部分89Bとに2分割するように直交して配置された0゜コイル40とを具備して構成される。0°コイル40に対して90゜コイル89の第1コイル部分89Aと第2コイル部分89Bとを対称に配置したことにより、90゜コイル89と0゜コイル40の一方から発生した磁場が他方に鎖交する総和は常に“0”となる。従って、両者はカップリングしない。 【0005】図15は、前記QD型RFコイル80の使用状態の説明図である。この例では、QD型RFコイル80の90°コイル89に入れた被検体Jを撮影するのに使われている。 【0006】 【発明が解決しようとする課題】図12に示す従来のMRI用RFコイル70では、ブロッキング回路2を共振させて高インピーダンスとすることにより、MRI用RFコイル70に不必要な大電流が流れることを防止している。しかし、RFパルスによりMRI用RFコイル70に誘起される起電力の大部分が高インピーダンスのブロッキング回路2に集中するため、ブロッキング回路2内のダイオードD,コンデンサCおよびインダクタンスLには大きな共振電流が流れ、特にダイオードDの発熱が大きくなる問題点がある。そこで、本発明の第1の目的は、RFパルスの送信時にブロッキング回路に流れる電流を低減しうるMRI用RFコイルを提供することにある。 【0007】他方、図14に示す従来のQD型RFコイル80では、第1コイル部分89Aと第2コイル部分89Bとが同じ面積であるため、図16に示すように、0°コイル40について対称に同じ大きさの感度領域Sa,Sbが生じる。しかし、一方の感度領域Saのみが必要な場合、他方の不要な感度領域Sbから不要信号が入るため、SNR(信号対雑音比)が低下する問題点がある。そこで、本発明の第2の目的は、不要な感度領域を縮減しうるMRI用RFコイルを提供することにある。 【0008】 【課題を解決するための手段】第1の観点では、本発明は、主コイルと、その主コイルに比べてループ面積が狭く且つ巻数が多い補助コイルと、前記主コイルと前記補助コイルとを均一磁場中に置いたときに両コイルに生じる各起電力が互いに打消し合うように両コイルを接続する交差接続部とを具備したことを特徴とするMRI用RFコイルを提供する。上記第1の観点のMRI用RFコイルでは、RFパルスの送信時、主コイルに誘起される起電力と補助コイルに誘起される起電力とが互いに打消し合うため、全体としての起電力は小さくなる。従って、主コイルにブロッキング回路を挿入した場合、そのブロッキング回路にかかる電圧も小さくなる。このため、ブロッキング回路内に流れる共振電流も小さくなり、発熱を低減できる。一方、主コイルの感度領域は比較的大きい(ループ面積が比較的広いため)が補助コイルの感度領域は比較的小さい(ループ面積が比較的狭いため)ので、NMR信号の受信時には、補助コイルで受信される不要信号の感度の及ぶ領域は無視できる程度に小さく、主コイルで好適にNMR信号を受信できる。なお、RFパルスの送信時、主コイルに誘起される起電力を補助コイルに誘起される起電力で完全に打消すように補助コイルのループ面積と巻数を設定すれば、ブロッキング回路を省略することも可能である。 【0009】第2の観点では、本発明は、上記第1の観点のMRI用RFコイルを複数個組み合わせてアレイ型受信コイルを形成したことを特徴とするMRI用RFコイルを提供する。上記第2の観点のMRI用RFコイルを用いれば、アレイ型受信コイルのブロッキング回路の発熱を低減できる。補助コイルのループ面積と巻数を最適化すれば、ブロッキング回路を省略することも可能である。 【0010】第3の観点では、本発明は、ループ状の第1コイルと、その第1コイルのループ面を比較的広い面積の広コイル部分と比較的狭い面積の狭コイル部分とに2分割するように直交して配置された第2コイルと、前記狭コイル部分より更にループ面積が狭く且つ前記第1コイルより巻数が多い補助コイルと、前記狭コイル部分と前記補助コイルとを均一磁場中に置いたときに両者に生じる各起電力が互いに加わるように両者を接続する接続部とを具備し、前記面積および前記巻数は「前記第2コイルから発生した磁場の前記広コイル部分に対する鎖交数が前記狭コイル部分に対する鎖交数と前記補助コイルに対する鎖交数の和に等しくなる」という条件を実質的に満たすものであることを特徴とするMRI用RFコイルを提供する。上記第3の観点のMRI用RFコイルでは、第2コイルから発生した磁場の広コイル部分に対する鎖交数が狭コイル部分に対する鎖交数と補助コイルに対する鎖交数の和に等しいから、その総和である第1コイルに対する鎖交数は“0”になる。すなわち、第1コイルと第2コイルはカップリングしない。そして、第1コイルの広コイル部分の感度領域は比較的大きい(ループ面積が比較的広いため)が狭コイル部分と補助コイルの感度領域は比較的小さい(いずれもループ面積が狭いため)ので、NMR信号の受信時には、狭コイル部分および補助コイルで受信される不要信号の感度の及ぶ領域は無視できる程度に小さく、実質的に広コイル部分でのみNMR信号を受信できる。すなわち、不要な感度領域を縮減できる。 【0011】第4の観点では、本発明は、禁止領域または禁止位置または禁止方向を設定するための禁止設定手段と、設定された禁止領域または禁止位置または禁止方向を含むような撮影領域が設定されないように判定する禁止判定手段とを具備したことを特徴とするMR装置を提供する。上記第4の観点のMR装置を用いれば、上記第1の観点から第3の観点の補助コイルを含まないように撮影領域を設定することが確実にできるから、撮影領域からのNMR信号を補助コイルで受信することがなくなり、受信時における補助コイルの影響を一層無視できるようになる。 【0012】 【発明の実施の形態】以下、図に示す実施形態により本発明をさらに詳細に説明する。なお、これにより本発明が限定されるものではない。 【0013】−第1の実施形態−図1は、本発明の第1の実施形態にかかるMRI用RFコイルを示す構成図である。このMRI用RFコイル10は、ループ面積が例えば100平方cmで且つ巻数が1ターンのループ状の主コイル1と、RFパルスを送信する送信コイル(図示省略)とのカップリングを阻止するためのブロッキング回路2と、前記主コイル1で受信したNMR信号を外部へ取り出すための外部接続線3と、ループ面積が例えば1平方cmで且つ巻数が100ターンのループ状の補助コイル4と、前記主コイル1と前記補助コイル4とを均一磁場中に置いたときに両コイル1,4に生じる各起電力が互いに打消し合うように両コイル1,4を接続する交差接続部5とを具備してなっている。前記ブロッキング回路2は、RFパルスに対する共振回路を形成するコンデンサCおよびインダクタンスLとその共振回路の形成をオン/オフするためのダイオードDとからなっている。 【0014】図2に示すように、スライス領域Exは、主コイル1のループ面になるべく大きい面積で重なるように且つ補助コイル4のループ面とは重ならないように位置決めするのが好ましい。 【0015】図3は、RFパルスの送信時の送信磁場と起電力の説明図である。送信磁場Hrは、MRI用RFコイル10に対しては一様磁場と見なしうる。また、主コイル1の「ループ面積×巻数」と補助コイル4の「ループ面積×巻数」とは等しい。このため、送信磁場Hrにより主コイル1に誘起される起電力V1rと補助コイル4に誘起される起電力V4rとは等しくなる。そして、起電力V1rと起電力V4rとが打ち消し合うように主コイル1と補助コイル4とが交差接続部5で接続されているから、全体としての起電力は“0”になる。実際には、磁場の不均一やコイル作成上の誤差があるため“0”にならないが、それでも全体としての起電力は極めて小さくなる。従って、ブロッキング回路2にかかる電圧も極めて小さくなり、ブロッキング回路2内に流れる共振電流も小さくなり、ほとんど発熱しなくなる。 【0016】次に、図4は、NMR信号の受信時の信号磁場と起電力の説明図である。NMR信号による信号磁場Hnは、極めて弱いので、スライス領域Exの近傍でしか受信できない。また、主コイル1の感度領域は比較的大きいが、補助コイル4の感度領域は比較的小さい。このため、補助コイル4で受信される不要信号は無視できる程度に小さく、主コイル1で好適にNMR信号を受信できる。 【0017】以上のMRI用RFコイル10によれば、RFパルスの送信時にブロッキング回路2に流れる電流を低減でき、発熱を抑制することが出来る。 【0018】−第2の実施形態−図5は、第2の実施形態にかかるMRI用RFコイルの使用態様を示す模式的説明図である。このMRI用RFコイル20は、主コイル21と、その主コイルに比べてループ面積が狭く且つ巻数が多い補助コイル24と、前記主コイル21と前記補助コイル24とを均一磁場中に置いたときに両コイル21,24に生じる各起電力が互いに打消し合うように両コイル21,24を接続する交差接続部25とを具備して構成されている。なお、図示を省略するが、主コイル21にはブロッキング回路が介設されると共に外部接続線が接続されている。そして、4個の上記MRI用RFコイル20を組み合わせてアレイ型受信コイル29が構成されており、そのアレイ型受信コイル29が大きなループのローカル送信コイル30中に置かれている。 【0019】ローカル送信コイル30からRFパルスを送信する時、主コイル21に誘起される起電力と補助コイル24に誘起される起電力とが互いに打消し合うため、主コイル21に介設したブロッキング回路内に流れる共振電流は小さくなり、発熱を低減できる。一方、NMR信号の受信時には、補助コイル24で受信される不要信号は無視できる程度に小さく、主コイル21で好適にNMR信号を受信できる。 【0020】なお、RFパルスの送信時に主コイル21に誘起される起電力を補助コイル24に誘起される起電力で完全に打消すように補助コイル24のループ面積と巻数を設定すれば、ブロッキング回路を省略することも可能である。 【0021】−第3の実施形態−図6は、本発明の第3の実施形態にかかるMRI用RFコイルであるQD型RFコイルの構成図である。このQD型RFコイル60は、ループ状の90°コイル51と、その90゜コイル51のループ面を比較的広い面積の第1コイル部分51Aと比較的狭い面積の第2コイル部分51Bとに2分割するように直交して配置された0゜コイル40と、前記第2コイル部分51Bより更にループ面積が狭く且つ前記90゜コイル51より巻数が比較的多い補助コイル54と、前記第2コイル部分51Bと前記補助コイル54とを均一磁場中に置いたときに両者に生じる各起電力が互いに加わるように両者を接続する接続部56とを具備している。 【0022】図7の(a)に示すように、0゜コイル40から発生した磁場は、第1コイル部分51Aと第2コイル部分51Bと補助コイル54とに鎖交する。前記第1コイル部分51Aと前記第2コイル部分51Bと前記補助コイル54の面積および巻数は、(0゜コイル40から発生した磁場の第1コイル部分51Aに対する鎖交数)=(0゜コイル40から発生した磁場の第2コイル部分51Bに対する鎖交数)+(0゜コイル40から発生した磁場の補助コイル54に対する鎖交数)が成立するように定められている。そして、上式の左辺と右辺の鎖交方向は逆であるから、鎖交数の総和は“0”になる。 【0023】同様に、図7の(b)に示すように、第1コイル部分51Aと第2コイル部分51Bと補助コイル54とから発生した磁場は0゜コイル40に鎖交し、上式が成立するとき、(第1コイル部分51Aから発生した磁場の0゜コイル40に対する鎖交数)=(第2コイル部分51Bから発生した磁場の0゜コイル40に対する鎖交数)+(補助コイル54から発生した磁場の0゜コイル40に対する鎖交数)が成立する。そして、上式の左辺と右辺の鎖交方向は逆であるから、鎖交数の総和は“0”になる。 【0024】よって、0゜コイル40に対して90゜コイル51の第1コイル部分51Aと第2コイル部分51Bとが幾何学的に非対称でも、90゜コイル51と0゜コイル40はカップリングしない。そして、図8に示すように、第1コイル部分51Aの面積が大きく、第2コイル部分51Bと補助コイル54の面積が小さいため、第1コイル部分51Aに対応して比較的大きな感度領域Saが生じ、第2コイル部分51Bと補助コイル54に対応して比較的小さな感度領域Sb,Scが生じる。すなわち、感度領域Saのみが必要な場合に、不要な感度領域Sb,Scを縮減でき、SNRを向上することが出来る。 【0025】−第4の実施形態−図9は、本発明の第4の実施形態にかかるMR装置100を示すブロック図である。このMR装置100において、マグネットアセンブリ101は、内部に被検体を挿入するための空間部分(孔)を有し、この空間部分を取りまくようにして、被検体に一定の主磁場を印加する主磁場コイル1Mと、勾配磁場を発生するための勾配磁場コイル(勾配磁場コイルは、X,Y,Zの各軸のコイルを備えている)1Gと、被検体内の原子核のスピンを励起するためのRFパルスを印加する送信コイル1Tと、被検体からのNMR信号を検出する受信コイル1Rとが配置されている。この受信コイル1Rとして、例えば前記第1の実施形態のMRI用RFコイル10を用いる。また、前記送信コイル1Tとして、図13のMRI用送信コイル75を用いる。主磁場コイル1M,勾配磁場コイル1G,送信コイル1Tおよび受信コイル1Sは、それぞれ主磁場電源102,勾配磁場駆動回路103,RF電力増幅器104および前置増幅器105に接続されている。シーケンス記憶回路8は、計算機7からの指令に従い、FSE法などのパルスシーケンスに基づいて、勾配磁場駆動回路103を操作し、前記マグネットアセンブリ101の勾配磁場コイルから勾配磁場を発生させると共に、ゲート変調回路9を操作し、RF発振回路110からの高周波出力信号を所定タイミング・所定包絡線のパルス状信号に変調し、それをRFパルスとしてRF電力増幅器104に加え、RF電力増幅器104でパワー増幅した後、前記マグネットアセンブリ101の送信コイル1Tに印加し、所望のスライス領域を選択励起する。前置増幅器105は、マグネットアセンブリ101の受信コイル1Rで検出された被検体からのNMR信号を増幅し、位相検波器12に入力する。位相検波器12は、RF発振回路10の出力を参照信号とし、前置増幅器105からのNMR信号を位相検波して、A/D変換器11に与える。A/D変換器11は、位相検波後のアナログ信号をディジタル信号に変換して、計算機7に入力する。計算機7は、A/D変換器11からのデジタル信号として取得したデータに対してデータ処理を行い、画像再構成演算を行い、MR画像を生成する。このMR画像は、表示装置6にて表示される。また、計算機7は、操作卓13から入力された情報を受け取るなどの全体的な制御を受け持つ。 【0026】図10は、計算機7で実行される禁止設定処理のフロー図である。ステップP11では、禁止領域または禁止位置または禁止方向のいずれかを操作者が入力する。例えば、図2において、MRI用RFコイル10の補助コイル4が存在する領域をスライス領域Exに重ならせたくない場合は、補助コイル4が存在する領域をマグネットセンターからの幾何学的距離で表現して禁止領域として入力する。あるいは、補助コイル4の大きさが予め入力されている場合は、補助コイル4の中心位置をマグネットセンターからの幾何学的距離で表現して禁止位置として入力する。あるいは、スライス領域Exの中心位置が主コイル1の中心位置に略一致する場合は、主コイル1の中心位置から見た補助コイル4の方向を禁止方向として入力する。ステップP12では、入力された禁止領域または禁止方向を記憶する(禁止位置が入力された場合は禁止領域に変換して記憶する)。そして、処理を終了する。 【0027】図11は、計算機7で実行される撮影領域設定処理のフロー図である。ステップP21では、所望の撮影領域を操作者が入力する。ステップP22では、入力された撮影領域が禁止領域に重なるか又は禁止方向を向いていないか判定し、重なるか又は向いているならばステップP23へ進み、そうでないならばステップP24へ進む。ステップP23では、禁止領域に重ならないように撮影領域を入力すべき旨のエラーメッセージを表示し、前記ステップP21に戻る。ステップP24では、入力された撮影領域を設定する。そして、処理を終了する。 【0028】以上のMR装置100によれば、例えば、図2において、スライス領域Exが補助コイル4のループ面と重ならないように撮影領域を設定することを確実に保証できるようになる。 【0029】 【発明の効果】本発明のMRI用RFコイルによれば、RFパルスの送信時にブロッキング回路に流れる電流を低減でき、ブロッキング回路の発熱を抑制できる。また、本発明のMRI用RFコイルによれば、不要な感度領域を縮減でき、SNRを向上することが出来る。さらに、本発明のMR装置によれば、NMR信号を発生させたくない領域を撮影領域から外すことを確実に行えるようになる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000121936 【氏名又は名称】ジーイー横河メディカルシステム株式会社
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| 【出願日】 |
平成10年(1998)4月24日 |
| 【代理人】 |
【弁理士】 【氏名又は名称】有近 紳志郎
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| 【公開番号】 |
特開平11−299755 |
| 【公開日】 |
平成11年(1999)11月2日 |
| 【出願番号】 |
特願平10−115569 |
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