| 【発明の名称】 |
体脂肪計 |
| 【発明者】 |
【氏名】山中 正美
【氏名】増田 安俊
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| 【要約】 |
【課題】日常的により手軽に体脂肪率を測定し得る体脂肪計を提供することである。
【解決手段】体脂肪計1を、電流用電極の一つ26と電圧測定用電極の一つ27を本体10の背面に設け、該背面を手首に接触させて手首に装着できる構成とする。そして、電流用電極の他の一つ28と電圧用電極の他の一つ29とを側面に設け、操作スイッチ21を正面に設ける構成とする。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 被検者の身体に一定の電流を導通させて電流路を形成するための一対の電流用電極と、該電流路における二点間の電位差を計測するための一対の電圧測定用電極と、被検者の身体データを入力するための操作スイッチとを備える体脂肪計であって、前記電流用電極の一つと前記電圧測定用電極の一つが体脂肪計の本体の背面に設けられ、該背面を手首に接触させて手首に装着できるように形成されており、電流用電極の他の一つと電圧用電極の他の一つと前記データ入力スイッチとが正面または側面に設けられることを特徴とする体脂肪計。 【請求項2】 前記操作スイッチの一部または全部を、前記電流用電極の他の一つもしくは電圧用電極の他の一つにより、または電流用電極の他の一つと電圧用電極の他の一つとにより兼用することを特徴とする請求項1記載の体脂肪計。 【請求項3】 前記体脂肪計が腕時計と兼用されることを特徴とする請求項1又は請求項2のいずれかに記載の体脂肪計。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】この発明は、体脂肪計に関し、詳しくは、日常的に体脂肪率を手軽に測定できる体脂肪計を提供することを目的とする。 【0002】 【従来の技術】従来より、健康維持の観点より体内の脂肪率が注目されている。体脂肪率が増加すると成人病等を引き起こす原因となるので、体脂肪率を測定することにより、成人病の予防を図ることができる。この体脂肪率を測定するための体脂肪計として、体重計に組み込まれて体脂肪率を測定し得るようにされたものがある。即ち、体脂肪率の測定に必要である電流路を形成する電流用電極と該電流路の二点間に生じた電位差を計測するための電圧用電極とが、体重計の基台の足を載せる位置に設けられているものが知られている。 【0003】そして、かかる体脂肪率計にあっては、体重計により測定された体重データと、電流用電極による電流と、電圧用電極によって計測される電圧値とから体脂肪率が求められることになる。 【0004】また、体重計に組み込まれた体脂肪計以外にも、ハンドルを握るタイプの体脂肪計もある。 【0005】 【発明が解決しようとする課題】ところで、前記体重計に組み込まれた体脂肪計は、風呂場等に設置するには適するが、少なくとも靴下を脱ぐ等して測定する必要があり、体脂肪率を手軽に測定することはできない。 【0006】また、前記ハンドルを握るタイプの体脂肪計については、体重計に組み込まれた体脂肪計のような靴下を脱ぐ等の煩雑さを伴わずに体脂肪率を測定することは可能であるが、持ち歩くことができず、場所を問わずに日常的に体脂肪率を測定できる程に手軽なものではない。 【0007】そこで、本発明は、日常的により手軽に体脂肪率を測定し得る体脂肪計を提供することを目的とする。 【0008】 【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため、本発明にかかる体脂肪計は、被検者の身体に一定の電流を導通させて電流路を形成するための一対の電流用電極と、該電流路における二点間の電位差を計測するための一対の電圧測定用電極と、被検者の身体データを入力するための操作スイッチとを備え、前記電流用電極の一つと前記電圧測定用電極の一つが体脂肪計の本体の背面に設けられ、該背面を手首に接触させて手首に装着できるように形成されており、電流用電極の他の一つと電圧用電極の他の一つと前記操作スイッチとが表面または側面に設けられることを特徴としている(請求項1)。 【0009】本発明の体脂肪計は、手首に装着して体脂肪率を測定できるように形成されている。これにより、日常的に携帯することが可能であり、腕時計のように手首に装着するだけで体脂肪率を手軽に測定することが可能なものである。 【0010】本発明の上記体脂肪計は、これを被検者の一方の腕の手首に装着すると、体脂肪計の本体の背面に設けられる前記電流用電極の一つと電圧用電極の一つとが被検者の手首の表面に接触した状態にある。そして、被検者が他方の手の任意の二本の指を前記電流用電極の他の一つと前記電圧測定用電極の他の一つに接触させると、前記一つの電流用電極に接触する手首の部位と、前記他の一つの電流用電極に接触する他方の手の指との間に前記電流路が形成される。そして、かかる電流路において、前記一つの電圧測定用電極に接触する手首の部位と、前記他の一つの電圧測定用電極に接触する他方の手の指との二点間の電位差が求められる。そして、該電位差と電流とに基づいて、前記身体の二点間の生体インピーダンスが求められる。 【0011】そして、生体インピーダンスと前記操作スイッチにより入力される身体データとに基づいて体脂肪率が求められる。 【0012】このように、本発明によると、手首への装着が可能な携帯型に体脂肪計を構成できるので、体脂肪率を手軽に測定することができる。 【0013】また、前記操作スイッチの一部または全部を、前記電流用電極の他の一つもしくは電圧用電極の他の一つにより、または電流用電極の他の一つと電圧用電極の他の一つとにより兼用すると(請求項2)、体脂肪計を構成する部材数を減少させることができ、製品コストを抑えることができる。 【0014】また、前記体脂肪計を腕時計と兼用する構成とすると(請求項3)、腕時計を着用することで体脂肪計を携帯することができ、体脂肪率を日常的に手軽に測定できる。 【0015】 【発明の実施の形態】本発明の体脂肪計の実施の形態について、図1乃至図7に基づいて説明する。 【0016】図1は本発明の一実施形態にかかる体脂肪計1を示す図である。 【0017】図1(a)が体脂肪計1の平面図であり、図1(b)が体脂肪計1の背面図である。 【0018】図1に示される体脂肪計1は、腕時計に体脂肪計が組み込まれて構成されており、腕時計と兼用できるようになっている。 【0019】体脂肪計1は、装着ベルト2と体脂肪計本体10とを備えている。 【0020】装着ベルト2は、これを人の手首に巻き付けることにより、体脂肪計1を被検者の手首に固定、支持するためのものである。 【0021】体脂肪計本体10には、その正面に表示部11と操作部20とが設けられている。 【0022】表示部11には、測定結果としての体脂肪率を表示する第一表示部12と、後に説明する身体データを表示するための第二表示部13とが備わっている。 【0023】この表示部11は、腕時計として用いる場合に表示される時刻や日付の表示と切り替え可能になっている。 【0024】操作部20には、被検者の身体データの入力を行える操作スイッチ21が備わっている。この被検者の身体データには、体重、身長、年齢、性別等の項目がある。そして、かかる身体データの入力を、この例にあっては、スイッチ21の操作と、後に説明する電極28、29を操作することによる数値データの増減とによって行えるように構成されている。 【0025】また、操作部20には、体脂肪率の測定を開始するための開始スイッチ22が設けられている。この開始スイッチ22は、オンする操作が可能に構成されており、後にも説明するように、開始スイッチ22をオンすることによって、体脂肪率の測定に必要である生体インピーダンスを計測できるようになっている。 【0026】体脂肪計本体10の左側面には一対の電流用電極の他の一つにあたる第二の電流用電極28が設けられ、本体10の右側面には一対の電圧用電極の他の一つにあたる第二の電圧用電極29が設けられている。 【0027】そして、本体10の背面には、図1(b)に示されるように、一対の電流用電極の一つである第一の電流用電極26と、一対の電圧測定用電極の一つである第一の電圧測定用電極27が設けられる。 【0028】この第一の電流用電極26、第二の電流用電極28、第一の電圧測定用電極27、第二の電圧測定用電極29は、被検者の身体データとともに体脂肪率を求める上で必要である生体インピーダンスを求めるためのものである。 【0029】生体インピーダンスの測定原理について、図2に基づいて説明する。 【0030】図2は生体インピーダンスの測定にかかる等価回路図である。即ち、図2は、生体インピーダンスが計測される被検者の身体の部位と、前記電流用電極26、28等の各部材との接続関係を表す等価回路を示す図である。 【0031】第一の電流用電極26、第二の電流用電極28は、被検者の身体の二つの部位31、33に各々に接触される。 【0032】第一の電流用電極26と第二の電流用電極28との間には定電流電源36が接続されている。 【0033】定電流電源36は、電流値が一定の大きさである電流Iを第一の電流用電極26と第二の電流用電極28との間に導通させる。これにより、被検者の身体において、第一の電流用電極が接触される部位31と、第二の電流用電極が接触される部位33との間には、一定の電流Iが導通する電流路が形成される。 【0034】また、第一の電圧測定用電極27、第二の電圧測定用電極29は、被検者の身体の二つの部位32、34に各々に接触される。 【0035】第一の電圧測定用電極27と第二の電圧測定用電極29との間には、これらの二つの電極間の電位差Vを計測するための電圧計37が接続されている。 【0036】この電圧計37により、部位32と34との間の生体インピーダンス35に電流Iが導通することによって生じた電位差Vが計測される。 【0037】そして、かかる電流Iと電位差Vとによって、被検者の身体の部位32と34との間の生体インピーダンス(=V/I)を求めることができる。この生体インピーダンスが求められると、該インピーダンスと操作スイッチ21により入力された身体データとから周知の計算式により体脂肪率が計算される。 【0038】生体インピーダンスの計測を正確に行うためには、第一の電流用電極26に接触する部位31と第一の電圧測定用電極27に接触する部位32とが近接しており、第二の電流用電極28に接触する部位31と第二の電圧測定用電極29に接触する部位34とが近接していることが必要である。 【0039】なお、図2に示される定電流電源36と電圧計37とは、本体10に内蔵されている。 【0040】また、この体脂肪計1は、開始スイッチ22をオンする操作によって、定電流電源36より電流Iを出力するように構成されている。これにより、体脂肪率を測定したい時に限って任意に定電流電源36を動作させることができ、安全上の観点、および定電流電源36を動作させるための電池の不要な電力の消耗を防ぐ観点から好ましい。 【0041】なお、この体脂肪計1については第二の電流用電極28と第二の電圧測定用電極29とを本体10の側面に設ける例により説明したが、これら電極28、29を本体10の正面に設けてもよい。 【0042】また、この例では、第二の電流用電極28および第二の電圧測定用電極29が、身体データの数値データの増減用のキーと兼用されている。即ち、電極28が数値を増加させるためのいわゆるインクリメントキーとして、電極29が数値を減少させるためのいわゆるデクリメントキーとして用いられる。 【0043】このように、電極28、29と操作スイッチ21とを兼用する構成とすると、体脂肪計を構成する部材数を減少することができ、製品コストを抑えることができる。 【0044】なお、電極28、29をインクリメントキーやデクリメントキーとして用いるか、生体インピーダンス計測用の電極として用いるかの選択は、前記操作スイッチ21によって設定できるようになっている。 【0045】また、独立したインクリメントキーとデクリメントキーとを操作部20に設けるのであっても構わない。 【0046】また、本実施の形態にあっては、体脂肪計1として腕時計と兼用される構成のものを示したが、腕時計と兼用することなく体脂肪計1の全体を独立の体脂肪計とするのであってもよい。 【0047】上記構成を有する体脂肪計1は、以下のようにして使用される。 【0048】まず、図3に示されるように、被検者の左手首に体脂肪計1が装着される。 【0049】これにより、第一の電流用電極26と第一の電圧測定用電極27とが被検者の左手首の近接する二つの部位に接触される。この電流用電極26に接触する箇所が前記部位31にあたり、電圧測定用電極27に接触する箇所が部位32にあたる。 【0050】次に、図4に示されるように開始スイッチ22がオンされると、定電流電源36より一定の電流を出力することが可能になる。 【0051】次に、図5に示されるように、右手によって操作スイッチ21が操作されることにより、身体データの入力が開始される。そして、図6(a)に示されるように数値データのインクリメントを電極28により、また、図6(b)に示されるように数値データのデクリメントを電極29により行う。このようにして身体データが入力される。 【0052】そして、操作スイッチ21の操作により、電極28、29について、生体インピーダンスを計測できる状態とする。 【0053】次に、図7に示されるように、右手の人指し指を第二の電流用電極28に接触させ、右手の親指を第二の電圧測定用電極29に接触させる。この電流用電極28に接触する右手の人指し指が部位33にあたり、電圧測定用電極29に接触する右手の親指が部位34にあたる。 【0054】なお、右手の人指し指の代わりに右手の中指を第二の電流用電極28に接触させ、右手の親指の代わりに右手の人指し指を第二の電圧測定用電極29に接触させる等、電極28と電極29とに接触させることが可能な右手の任意の二本の指により接触するのであってもよい。これにより、第二の電流用電極28と第二の電圧測定用電極29とが被検者の右手の近接する二つの部位に接触されることになるからである。 【0055】そして、体脂肪計1に内臓される定電流電源36より出力された電流が、第一の電流用電極26に接触する部位31より被検者の身体を通って部位33に接触する第二の電流用電極28へと導通することになる。 【0056】そして、体脂肪計1において、第一の電圧測定用電極27に接触する部位32と第二の電圧測定用電極29に接触する部位34との間の生体インピーダンスが求められる。また、この生体インピーダンスと身体データとに基づいて、体脂肪率が計算される。 【0057】そして、求められた体脂肪率は、第一表示部12に表示される。 【0058】このように、本発明の体脂肪計は、手首に装着して体脂肪率を測定できるように形成されているので、腕時計として又は腕時計のように手首に装着して日常的に携帯することにより、体脂肪率を手軽に測定することができる。 【0059】 【発明の効果】以上に説明したように、請求項1記載の体脂肪計は、日常的に場所を問わずに体脂肪率を手軽に測定することができるという効果を奏する。 【0060】請求項2記載の発明は、体脂肪計を構成する部材数を減少させ、製品コストを減少させ得るという効果を奏する。 【0061】請求項3記載の発明は、腕時計の着用により体脂肪計を携帯することができ、体脂肪率を日常的に手軽に測定できるという効果を奏する。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000208444 【氏名又は名称】大和製衡株式会社
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| 【出願日】 |
平成10年(1998)4月24日 |
| 【代理人】 |
【弁理士】 【氏名又は名称】角田 嘉宏 (外5名)
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| 【公開番号】 |
特開平11−299752 |
| 【公開日】 |
平成11年(1999)11月2日 |
| 【出願番号】 |
特願平10−115135 |
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