| 【発明の名称】 |
内視鏡洗滌消毒装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】田谷 直也
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| 【要約】 |
【課題】本発明は、メモリ空間を格別に増やすことなく、重大な異常のデータを保持できるうえ、重大な異常が発生した場合、それ以後実施しては危険と思われる動作を認識し、その動作のみを制限できる内視鏡洗滌消毒装置を提供することを最も主要な特徴とする。
【解決手段】異常情報メモリ45に第1のエリア54と第2のエリア55とを設け、制御部44に内視鏡洗滌消毒機Aの作動中、内視鏡洗滌消毒機Aに発生した異常の重大性を判断する判断機能と、この判断機能で判断される内視鏡洗滌消毒機Aの異常の種類を重大性により複数に分類し、異常情報メモリ45の第1のエリア54と第2のエリア55とに分類して記録する分類機能とを設けた。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 内視鏡洗滌消毒機の制御を行う制御手段と、上記内視鏡洗滌消毒機の作動中の異常に関する情報を検出する検出手段と、繰り返し書き込み、読み出し可能で、かつ電源がオフになっても内部の情報を保持できる記憶手段とを具備し、上記検出手段で検出された上記内視鏡洗滌消毒機の異常に関する情報を上記記憶手段に記録する内視鏡洗滌消毒装置において、上記記憶手段に複数の記憶エリアを設けるとともに、上記制御手段に上記内視鏡洗滌消毒機の作動中、上記内視鏡洗滌消毒機に発生した異常の重大性を判断する判断機能と、この判断機能で判断される上記内視鏡洗滌消毒機の異常の種類を重大性により複数に分類し、上記記憶手段の複数の記憶エリアに分類して記録する分類機能とを設けたことを特徴とする内視鏡洗滌消毒装置。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は内視鏡洗滌消毒機の作動中の異常に関する情報を検出する機能を備えた内視鏡洗滌消毒装置に関する。 【0002】 【従来の技術】一般に、使用済みの内視鏡を洗滌消毒する内視鏡洗滌消毒装置が従来から知られている。この種の内視鏡洗滌消毒装置では洗滌槽内に内視鏡を収容させた状態で、予め設定された所定のプログラムに基いて水洗い、洗剤洗滌、濯ぎ洗滌、消毒、濯ぎ洗滌等の一連の各種の工程が順次行われ、内視鏡が自動的に洗滌消毒されるようになっている。 【0003】ところで、この種の内視鏡洗滌消毒装置では作動中、例えば水溢れ、注水不能、渇水等の異常状態が生じるおそれがある。このような異常時用の対策として例えば特開昭59−141929号公報にはこの装置の作動中、直前に発生した異常内容のデータの記憶を保持し、異常発生後に電源が遮断されても、再度電源が投入されると、その異常内容のデータに基づいた処理を行う方法が示されている。 【0004】また、特公平3−45646号公報には内視鏡洗浄機の作動中、発生した異常内容を全て記録し、異常状態情報を全て異常の発生順に表示する構成の内視鏡洗浄機が示されている。 【0005】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、特開昭59−141929号公報の技術では内視鏡洗滌消毒装置の作動中、異常発生時に異常内容については格別に判断されていないので、異常発生後は直前の異常内容の記録により、処理を行うのみで、その異常の重大性には依存しないという問題がある。そのため、内視鏡洗滌消毒装置の作動中に例えば危険度の高い異常が発生しても、その後に他の異常が発生した場合には、それ以前の異常に関するデータを、例えそれが危険度の高い異常であっても書き直してしまう問題がある。 【0006】また、異常データに関する処理時にはその異常に関係のない動作まで一律に制限してしまう問題がある。さらに、異常内容は最新のもののみ記録するため、過去に起きた異常を検索することができない問題もある。 【0007】さらに、特公平3−45646号公報の技術では内視鏡洗浄機の作動中に発生した異常内容を全て記憶手段上に記録するため、記憶手段として予め記憶容量が大きな膨大なメモリ空間を用意する必要があるという問題がある。 【0008】また、内視鏡洗滌消毒装置では一連の洗滌消毒工程の途中で、1回異常が発生した工程では運転の再開後、同一の工程を行う際に同じ異常が発生するおそれが高い。しかしながら、上記従来構成のものにあっては、いずれの場合も異常処理の終了後、内視鏡洗浄機の運転再開時には異常が発生した後の工程に格別に制限を与えることがないので、異常処理の終了後、内視鏡洗浄機の運転再開時に異常が発生した工程と同一の工程をユーザーが再び選択すると、同じ異常が発生するおそれがあってもその工程が開始されてしまう問題がある。 【0009】本発明は上記事情に着目してなされたもので、その目的は、メモリ空間を格別に増やすことなく、重大な異常に関するデータを保持できるうえ、重大な異常が発生した場合、それ以後実施しては危険と思われる動作を認識し、その動作のみを制限することができる内視鏡洗滌消毒装置を提供することにある。 【0010】 【課題を解決するための手段】本発明は内視鏡洗滌消毒機の制御を行う制御手段と、上記内視鏡洗滌消毒機の作動中の異常に関する情報を検出する検出手段と、繰り返し書き込み、読み出し可能で、かつ電源がオフになっても内部の情報を保持できる記憶手段とを具備し、上記検出手段で検出された上記内視鏡洗滌消毒機の異常に関する情報を上記記憶手段に記録する内視鏡洗滌消毒装置において、上記記憶手段に複数の記憶エリアを設けるとともに、上記制御手段に上記内視鏡洗滌消毒機の作動中、上記内視鏡洗滌消毒機に発生した異常の重大性を判断する判断機能と、この判断機能で判断される上記内視鏡洗滌消毒機の異常の種類を重大性により複数に分類し、上記記憶手段の複数の記憶エリアに分類して記録する分類機能とを設けたことを特徴とする内視鏡洗滌消毒装置である。そして、内視鏡洗滌消毒機の作動中、制御手段の判断機能によって内視鏡洗滌消毒機に発生した異常の重大性を判断する。このとき、判断機能で判断される内視鏡洗滌消毒機の異常の種類を制御手段の分類機能によって重大性により複数に分類し、記憶手段の複数の記憶エリアに分類して記録するようにしたものである。 【0011】 【発明の実施の形態】以下、本発明の第1の実施の形態を図1乃至図9を参照して説明する。図1は本実施の形態の内視鏡洗滌消毒装置全体の概略構成を示すものである。図1中で、1は内視鏡洗滌消毒機Aの洗滌槽であり、この洗滌槽1の中には洗滌・消毒対象の内視鏡2が設置される。 【0012】また、洗滌槽1の底面部には例えばランジュバン型の超音波振動子3の振動板4が取り付けられている。そして、超音波振動子3により振動板4を振動させることにより洗滌槽1内に貯留された洗滌液に超音波振動を与え、その液中に浸漬した内視鏡2を超音波洗滌するようになっている。 【0013】さらに、洗滌槽1内の中央部にはその槽内に貯留する液量を削減する塔5が設けられている。また、洗滌槽1には液流噴出口7と循環液吸引口8とが設けられている。この液流噴出口7と循環液吸引口8は内視鏡洗滌消毒機Aの本体内に設けた流液洗滌用管路9を通じて接続されている。 【0014】また、液流洗滌用管路9の途中には液流洗滌用ポンプ10が介設されている。そして、液流洗滌用ポンプ10により循環液吸引口8から洗滌槽1内の洗滌液を吸引し、この洗滌液を高圧にして液流噴出口7から洗滌槽1内へ噴射させることにより、洗滌槽1内に液流を生成して内視鏡2の外表面を洗滌するようになっている。 【0015】また、洗滌槽1には洗滌時の液面を検知する洗滌水位センサS1と、異常な液面の上昇を検知する異常水位センサS0とが設けられている。ここで、異常水位センサS0の取付け位置は洗滌水位センサS1よりも高い水位となる位置に設定されている。 【0016】また、内視鏡洗滌消毒機Aの本体内にはスコープ管路内洗滌用管路11が設けられている。このスコープ管路内洗滌用管路11の一端は循環液吸引口8に接続されており、スコープ管路内洗滌用管路11の他端は逆止弁12を介してチャンネル接続口13に接続されている。さらに、このスコープ管路内洗滌用管路11の途中にはスコープ管路内洗滌用ポンプ14が介設されている。 【0017】また、スコープ管路内洗滌用管路11におけるチャンネル接続口13に通じる管路部分15には逆止弁16を介して、コンプレッサ17に通じするエアー供給管路18が接続されている。 【0018】また、洗滌槽1内には内視鏡管路洗滌用チューブ19が配設されている。この内視鏡管路洗滌用チューブ19の一端はチャンネル接続口13に接続されている。さらに、このチューブ19の他端は洗滌槽1内の内視鏡2のチャンネル口部に接続されている。そして、コンプレッサ17からの圧縮空気をチャンネル接続口13及びチューブ19を通じて内視鏡2のチャンネル内に送り込み、そのチャンネル内の除水を行うようになっている。 【0019】また、洗滌槽1の比較的上部には給水口21と消毒液注入口22が設けられ、洗滌槽1の底部には排液口23が設けられている。排液口23には管路切換弁24を介して消毒液タンク25に通じる戻し管路26と、排液管路27とが接続されている。ここで、管路切換弁24は排液口23を閉塞遮断する状態と、排液口23を戻し管路26に連通させる状態と、排液口23を排液管路27に連通させる状態のいずれかに切り換えるものである。 【0020】また、排液管路27の途中には排液ポンプ28が介設されている。そして、管路切換弁24を排液管路27側へ切り換えて排液ポンプ28を運転することにより洗滌槽1内の液体を装置外へ排出するようになっている。 【0021】また、消毒液タンク25の底部には消毒液供給管路31の一端が接続されている。消毒液供給管路31の他端は消毒液注入口22に接続されている。さらに、消毒液供給管路31の途中には消毒液注入ポンプ32が介設されている。 【0022】また、給水口21には給水管路35の一端部が接続されている。この給水管路35の他端部側は給水弁36を介して、例えば水道系等の給水源の蛇口37に接続されている。さらに、給水管路35の途中には規格の滅菌用給水フィルタ38が介挿して設けられている。この給水フィルタ38は内視鏡洗滌消毒機Aの本体内にあるフィルタ収納室の内部に着脱自在に装着される。なお、給水フィルタ38はフィルタハウジング38aからフィルタカートリッジ38bのみを交換できるものでもよい。さらに、内視鏡洗滌消毒機Aの本体内のフィルタ収納室には給水フィルタ38の有無を検出するフィルタ検知スイッチ39が設けられている。 【0023】また、給水フィルタ38より上流(1次)側に位置する給水管路35の途中部位にはその給水管路35中の給水圧力を検知する圧力センサ41が設けられている。 【0024】また、図2は本実施の形態の内視鏡洗滌消毒機Aの動作を制御する制御回路42の概略構成を示すものである。この制御回路42には内視鏡洗滌消毒機Aの作動中の異常に関する情報を検出する検知部(検出手段)43と、内視鏡洗滌消毒機Aの制御を行う制御部(制御手段)44とが設けられている。ここで、検知部43には図1に示された各種検知手段、すなわち異常水位センサS0、洗滌水位センサS1、フィルタ検知スイッチ39、圧力センサ41などを含んでおり、制御部44に接続されている。 【0025】さらに、この制御部44には異常情報メモリ(記憶手段)45、異常報知手段46、リアルタイムクロック47、操作パネル48がそれぞれ接続されている。ここで、異常情報メモリ45は繰り返し書き込み、読み出し可能で、かつ電源がオフになっても内部の情報を保持し続ける機能を有する。そして、この異常情報メモリ45としては、例えばEEP ROM(Electrically Erasable ReadOnly Memory)、不揮発性RAMや、FlashMemory 等が適用される。 【0026】また、異常報知手段46は制御部44から信号を受けたときに異常を報知する機能を備えている。この異常報知手段46としては例えばスピーカ等の音声発生手段や、目視可能な表示手段等があり、またこれらを組み合わせたものでもよい。さらに、リアルタイムクロック47は現在の日付及び時間を管理し、制御部44からの要求により、現在の日付及び時間を制御部44に送信する機能を備えている。 【0027】また、操作パネル48には図3に示すように洗滌消毒工程表示部49と、始動スイッチ50と、停止スイッチ51と、残り時間表示部52と、消毒液温度表示部53とがそれぞれ設けられている。ここで、洗滌消毒工程表示部49では設定した洗滌消毒の時間を表示するとともに、現在行っている工程を点滅して表示するようになっている。 【0028】また、始動スイッチ50は内視鏡洗滌消毒機Aの洗滌消毒工程を開始させるスイッチ、停止スイッチ51は内視鏡洗滌消毒機Aの洗滌消毒工程を途中停止するスイッチである。さらに、残り時間表示部52には内視鏡洗滌消毒機Aの洗滌消毒工程の残り時間が表示されるようになっている。なお、この残り時間表示部52には内視鏡洗滌消毒機Aの洗滌消毒工程に何等かの異常が発生した場合、その異常の種類をコードにて表示するようになっている。さらに、消毒液温度表示部53には消毒液タンク25または洗滌槽1内の消毒液の温度が表示されるようになっている。そして、ユーザーは図3に示す操作パネル48により装置の制御を行うようになっている。 【0029】また、制御部44には内視鏡洗滌消毒機Aの作動中、内視鏡洗滌消毒機Aに発生した異常の重大性を判断する判断機能と、この判断機能で判断される内視鏡洗滌消毒機Aの異常の種類を重大性により複数に分類する分類機能とが設けられている。ここで、判断機能は内視鏡洗滌消毒機Aの動作中に発生する異常の種類と、例えば異常コードと異常状態との対応を示す次の表1の対応表に基いて内視鏡洗滌消毒機Aに発生した異常の重大性を判断する機能である。 【0030】 【表1】
【0031】さらに、異常情報メモリ45には図8に示すように比較的軽微な異常のデータを記憶する第1のエリア54と、図9に示すように重大な異常のデータを記憶する第2のエリア55とが設けられている。ここで、第2のエリア55としては異常情報メモリ45内の軽微な異常の記録に使用する第1のエリア54以外、全てのエリアが割り当てられている。そして、異常情報メモリ45の第1のエリア54には内視鏡洗滌消毒機Aの動作中に発生した比較的軽微な異常の種類ごとに固定されたアドレスが用意されており、一番最近発生した年月日、時間及び発生した合計回数のみが記録されるようになっている。 【0032】また、第2のエリア55には判断機能で重大な異常と判断された全ての異常に対し、図9に示すように異常コードと共に、年月日、時間が順次記録されていくようになっている。 【0033】次に、上記構成の作用について説明する。本実施の形態の内視鏡洗滌消毒機Aの使用時には洗滌槽1の中に洗滌・消毒対象の内視鏡2がセットされる。この状態で、チャンネル接続口13に接続した内視鏡管路洗滌用チューブ19の他端を内視鏡2のチャンネル入り口に接続する。その後、操作パネル48の図示しない各種操作スイッチの操作を行って、所望の洗滌消毒運転の運転状態が設定される。そして、始動スイッチ50がオン操作されることにより、内視鏡洗滌消毒機Aの洗滌消毒運転が開始される。これに伴い、予め設定された所定のプログラムに基いて以下の如くの洗滌、消毒、すすぎ、送気の各工程が行われる。 【0034】まず、最初の洗滌工程では次のような動作が行われる。初めに給水弁36が開き、給水源の蛇口37から給水管路35及び給水フィルタ38を通して洗滌水を給水口21に導き、洗滌槽1内に供給する。 【0035】一定時間後、洗滌槽1内に洗滌水が貯留され、その水位が一定になると給水を停止する。この直前から液流洗滌用ポンプ10及びスコープ管路内洗滌用ポンプ14が動き始め、液流洗滌とチャンネル内洗滌が開始される。つまり、液流噴出口7から高圧の洗滌水を洗滌槽1内へ噴射し、洗滌槽1内に液流を生成して内視鏡2の外表面を洗滌する。この洗滌工程では内視鏡2に付着した大きな汚れ、柔らかい汚れ、軽い汚れ等が洗滌される。 【0036】予め設定された液流洗滌の工程時間がすぎると、続いて、超音波洗滌工程が行われるれる。この超音波洗滌工程では内視鏡2に付着した堅い汚れや、複雑形状部の汚れ等が強力に落とされる。この工程では超音波洗滌によってふやけて内視鏡2から剥がれかかった汚れが落とされる。 【0037】さらに、洗滌工程が終了すると、管路切換弁24を排液側に切り換えると同時に排液ポンプ28が作動し、洗滌槽1内の洗滌液を排水管路27を通じて外部へ排出する。その後、再び、給水弁36を開いて新しい水を給水管路35及び給水フィルタ38を通して洗滌槽1内に供給すると共に、液流洗滌用ポンプ10及びスコープ管路内洗滌用ポンプ14が作動し、液流及びチャンネル内送水により内視鏡2のすすぎを行う。 【0038】このすすぎ工程の後半ではスコープ管路内洗滌用ポンプ12を停止すると共にコンプレッサ17を運転し、チャンネル接続口13を介して内視鏡2の各種チャンネル内にエアーを送り込み、そのチャンネル内の水切りを行う。 【0039】すすぎ工程が終了した後、続いて消毒工程が行われる。この消毒工程では初めに消毒液タンク25内に収納されている消毒液を、注入ポンプ32を運転することにより、消毒液供給管路31を通じて消毒液注入口22から洗滌槽1内に供給する。そして、洗滌槽1内に溜められた消毒液中に内視鏡2全体を完全に浸漬させるとともに、スコープ管路内洗滌用ポンプ14のオン操作により洗滌槽1内の消毒液の一部をチャンネル接続口13及び内視鏡管路洗滌用チューブ19を通じて内視鏡2のチャンネル内に供給して消毒を行う。そして、所定時間が経過すると、管路切換弁24が消毒液回収側に切り換わり、洗滌槽1内の消毒液が消毒タンク25内に回収される。 【0040】消毒工程の終了後、再びすすぎ工程を行う。つまり、給水弁36が開いて給水管路35及び給水フィルタ38を通して新しい水を洗滌槽1内に供給すると共に、液流洗滌用ポンプ10及びスコープ管路洗滌用ポンプ14を作動し、液流及びチャンネル内送水により内視鏡2の内外のすすぎを行う。その後、コンプレッサ17を運転して、内視鏡2のチャンネル内の水切りを行う。さらに一定時間経過後、排水ポンプ28を停止する。 【0041】次に、本実施の形態の内視鏡洗滌消毒機Aの使用中の異常状態の検出例について説明する。まず、図4のフローチャートを参照して給水開始時について説明する。 【0042】すなわち、上記洗滌工程において、給水弁36を開いて給水が開始されると洗滌槽1に洗滌水を注入する際に、圧力センサ41の値を読み込み、給水源からの圧力が適正範囲であるか否かが判断される(ステップS1)。ここで、適正範囲外である場合には次のステップS2に進む。このステップS2では洗滌工程を一時停止し、図6に示すように操作パネル48上の残り時間表示部52に対応する異常コード「E01」を表示すると共に、異常報知手段46を一定時間駆動してユーザーに異常を報知する。 【0043】その後、次のステップS3で、始動スイッチ50が押されたか否かが判断される。ここで、ユーザーが圧力を適正に設定し直し、操作パネル48上の始動スイッチ50を押すと、ステップS1に戻される。そのため、再び圧力センサ41にて給水源からの圧力が適正範囲であるか否かが判断される。 【0044】ここで、圧力センサ41による検出圧力が適正範囲内と判断された場合には洗滌工程が続行される。なお、圧力センサ41による検出圧力がまだ適正範囲外であれば同じ動作を繰り返す。 【0045】一般に、この異常は給水源の蛇口37の開け忘れによるものと考えられる。このような異常はユーザーの操作ミスによるものであり、ユーザーが正しく操作をやり直せば以後の洗滌工程に支障を来すものでないため、軽微な異常として扱われる。よって、異常が解除された後は通常の動作で洗滌工程が続行される。 【0046】次に、図5のフローチャートを参照して洗滌工程の給水終了時について説明する。すなわち、洗滌工程中、洗滌槽1内には洗滌水が注入される。この場合、通常は洗滌槽1内の水位が上昇する。また、洗滌工程中、洗滌水位センサS1がオン状態か否かが判断されている(ステップS11)。 【0047】そして、洗滌槽1内の水位が洗滌水位センサS1の位置まで達すると洗滌水位センサS1がオン状態に切換わる。ここで、洗滌水位センサS1がオン状態と判断されると、次のステップS12で、給水弁36を閉め、給水を停止する。そして、次のステップS13で、次工程の動作が行われる。 【0048】続いて、次のステップS14で、異常水位センサS0がオン状態か否かが判断される。ここで、異常水位センサS0がオフ状態と判断された場合には次のステップS15で、次工程が終了したか否かが判断される。 【0049】さらに、ステップS15で、次工程が終了したと判断されない場合にはステップS13に戻され、同様の動作が繰り返される。なお、ステップS15で、次工程が終了したと判断された場合には洗滌工程が続行される。 【0050】また、洗滌水位センサS1が故障し、洗滌槽1内の水位の検知ができない場合には、ステップS11で、洗滌水位センサS1がオン状態と判断されないままの状態で保持される。この場合には洗滌槽1内の水位は洗滌水位センサS1の水位を越えて異常水位センサS0の位置まで上昇する。なお、給水弁36の故障により給水を停止することができない場合も同様に洗滌槽1内の水位は異常水位センサS0の位置まで上昇する。そして、洗滌槽1内の水位が異常水位センサS0の位置まで達するとこの異常水位センサS0がオン状態に切換わる。 【0051】このようにステップS11で、洗滌水位センサS1がオン状態と判断されないまま、ステップS16で、異常水位センサS0がオン状態と判断されると、次のステップS17で、洗滌水位センサS1の故障と認定される。この場合には、次のステップS18で、洗滌工程を停止して操作パネル48上の残り時間表示部52にその異常状態に対応する異常コードを表示すると共に、異常報知手段46を一定時間駆動してユーザーに異常を報知する。続いて、次のステップS19で、管路切換弁24を排液管路27側へ切り換えて排液ポンプ28を一定時間運転し、洗滌槽1内の液体を内視鏡洗滌消毒機Aの外へ排出する。その後、次のステップS20で、内視鏡洗滌消毒機Aの運転が停止される。 【0052】また、ステップS14で、異常水位センサS0がオン状態と判断された場合には洗滌水位センサS1、異常水位センサS0ともにオンとなる。この場合は次のステップS21で、給水弁36の異常と認識され、続いて次のステップS22で、洗滌工程を停止して操作パネル48上の残り時間表示部52にその異常状態に対応する異常コードを表示すると共に、異常報知手段46を駆動してユーザーに異常を報知する。さらに、次のステップS23で、管路切換弁24を排液管路27側へ切り換えて排液ポンプ28を運転し、洗滌槽1内の液体を内視鏡洗滌消毒機Aの外へ排出する。 【0053】このように洗滌水位センサS1、異常水位センサS0ともにオンとなる場合でも洗滌水位センサS1がオフ、異常水位センサS0がオンとなる場合と同じく報知・排水処理を行うが、この場合には、洗滌槽1には給水が行われ続けている。そのため、この場合には次のステップS24で、操作パネル48上の停止スイッチ51が押されたか否かがる。ここで、操作パネル48上の停止スイッチ51が押されていない状態と判断された場合には上記報知・排水処理の動作が繰り返される。そして、ステップS24で、操作パネル48上の停止スイッチ51が押された状態と判断された場合には次のステップS25で、異常報知手段46がオフされ、さらに次のステップS26で、内視鏡洗滌消毒機Aの運転が停止される。 【0054】したがって、洗滌水位センサS1、異常水位センサS0ともにオンとなる場合にはユーザーが給水源の給水弁36を閉め、操作パネル48上の停止スイッチ51を押すまで報知・排水処理を行い続ける。このような異常は洗滌槽1内からの水あふれの危険があり、浸水により内視鏡洗滌消毒機Aの装置だけではなく、周囲へも重大な被害をもたらす恐れがあるため、重大な異常として扱う。そのため、このような異常の発生時には以後、然るべき修理がなされるまで洗滌工程を行うことは危険であることから、このような異常の発生後にユーザーが操作パネル48上の始動スイッチ50を押して、自動洗滌消毒工程を開始させようとしても、残り時間表示部52上にエラーコードを表示させ、過去に重大な異常があったことを知らせてメーカーへの連絡を促し、然るべき修理が行われるまで、洗滌工程を行わないようにしている。 【0055】また、本実施の形態の内視鏡洗滌消毒機Aの使用中、上述したような異常が発生した場合にはその異常の情報が次のように異常情報メモリ45に記録される。以下にこの異常情報メモリ45への異常情報の記録方法について説明する。 【0056】すなわち、内視鏡洗滌消毒機Aの使用中、上述したような異常が発生した場合、制御部44では各種検出手段からの信号をもとに内視鏡洗滌消毒機Aに発生した異常の重大性(異常の種類)を判断し、以後の処理を判断する。この時、制御部44では発生した異常を表1の対応表に基いて軽微な異常と重大な異常の2種類に分類する。 【0057】例えば、給水フィルタ38の装着不良や、給水源の蛇口37の開け忘れはユーザーのミスによるものであり、ユーザー自身で異常の原因を取り除くことができる。このような場合には軽微な異常に分類される。 【0058】さらに、制御部44では異常の種類の分類と同時に、リアルタイムクロック47より、異常が発生した年月日と時刻とを読み出し、異常コード共に異常情報メモリ45内に記録する。 【0059】ここで、上述したように軽微な異常の場合には異常の全ての来歴を残しておく必要性は少ない。そのため、図8に示すように異常情報メモリ45内の第1のエリア54にはその種類ごとに固定されたアドレスが用意されている。そして、軽微な異常の発生時にはそのときの異常の種類に対応した固定アドレスのエリア内に一番最近発生した年月日、時間及び発生した合計回数のみ記録される。 【0060】例えば、図8に示すように98.2.24の異常情報メモリ45内には第1のエリア54にE01が合計3回発生し、98.2.23、12:00に最後に発生した状態と、E00が合計2回発生し、98.2.20、10:00に最後に発生した状態とが記録される。その後、98.2.26、15:00にE01が発生すると、98.2.26、15:00以降の異常情報メモリ45内における第1のエリア54にはE01の発生した年月日、時間及び発生した合計回数のデータが書き換えられる。すなわち、98.2.26、15:00以降の異常情報メモリ45内における第1のエリア54にはE01が合計4回発生し、98.2.26、15:00に最後に発生した状態が記録されている。 【0061】また、発生した異常が表1の対応表に基いて制御部44で重大な異常と分類された場合、例えば洗滌水位センサS1の異常や、給水弁36の異常の様な重大な異常の場合は、その重大な異常の発生年月日、時間と共にその再発性や、異常発生の順番の確認を行う必要がある。そして、この場合は図9に示すように異常情報メモリ45内の第2のエリア55に発生した全ての異常に対し、異常コードと共に、年月日、時間が順次記録されていく。 【0062】また、これらの異常データは電源をオフにしても消えることはない。そのため、電源をオフにしたのち、電源がオンになった時には制御部44は異常情報メモリ45内のデータを参照することにより、過去に起きた異常を認識し、以後の工程を制御することができる。図7は電源をオフにしたのち、電源がオンになった時の動作を説明するためのフローチャートに示すものである。 【0063】すなわち、電源をオフにしたのち、電源がオンになった時、最初のステップS31で過去に重大な異常が起きたか否かが判断される。このステップS31で、過去に重大な異常が起きたと判断された場合には次のステップS32に進む。このステップS32では修理済みか否かが判断される。このステップS32で、修理済みと判断されない場合には次のステップS33で、操作パネル48上の残り時間表示部52に対応する異常コードが表示されたのち、次のステップS34で内視鏡洗滌消毒機Aの運転が停止される。 【0064】なお、ステップS31で、過去に重大な異常が起きたと判断されていない場合およびステップS32で修理済みと判断された場合には通常の処理が行われ、洗滌工程が行われる。 【0065】また、内視鏡洗滌消毒機Aのメンテナンス時に、異常情報メモリ45への異常情報の書き込みデータを参照する場合には次に示すような各種の方法がある。例えば、操作パネル48上、あるいは別の表示パネルを内視鏡洗滌消毒機Aの本体に設け、そこに順次表示する方法、或いは内視鏡洗滌消毒機Aの外部に図示しない印刷手段を接続し、プリントアウトする方法、同じく内視鏡洗滌消毒機Aの外部に図示しないコンピュータを直接接続し、データを転送する方法、或いは内視鏡洗滌消毒機Aを既存の通信回線、例えば電話回線等に接続し、同じ通信回線に接続されているコンピュータに転送する方法等があげられる。 【0066】そこで、上記構成のものにあっては次の効果を奏する。すなわち、異常情報メモリ45に比較的軽微な異常のデータを記憶する第1のエリア54と、重大な異常のデータを記憶する第2のエリア55とを設け、内視鏡洗滌消毒機Aの動作中に異常が発生した場合には制御部44で各種検出手段からの信号をもとに内視鏡洗滌消毒機Aに発生した異常の重大性(異常の種類)を分類して比較的軽微な異常の情報は異常情報メモリ45の第1のエリア54に記録し、重大な異常と判断された異常の情報は異常情報メモリ45の第2のエリア55に記録するようにしたので、異常情報メモリ45のメモリ空間を格別に増やすことなく、重大な異常に関するデータを確実に保持することができる。そのため、過去に起きた異常の内容の分析作業を容易にし、内視鏡洗滌消毒機Aの診断を容易にすることができる。 【0067】また、重大な異常が発生した場合、それ以後実施しては危険と思われる動作を認識し、その動作のみを制限することができるので、ユーザーにかける負担を最低限にして危険を回避することができる。 【0068】また、異常情報メモリ45内の第1のエリア54には軽微な異常の種類ごとに固定されたアドレスが用意され、一番最近発生した年月日、時間及び発生した合計回数のみ記録されるようにしたので、軽微な異常の発生回数によらず常に一定のメモリ量しか消費しない。 【0069】また、内視鏡洗滌消毒機Aの動作中に、重大な異常が発生した場合、それ以後実施しては危険と思われる動作を認識し、その動作のみを制限することにより、ユーザーにかける負担を最低限にして危険を回避することができる。 【0070】また、図10乃至図13は本発明の第2の実施の形態を示すものである。本実施の形態は第1の実施の形態(図1乃至図9参照)の内視鏡洗滌消毒機Aの構成を次の通り変更したものである。 【0071】すなわち、本実施の形態では第1の実施の形態の内視鏡洗滌消毒機Aの圧力センサ41に圧力制御部61が接続されている。さらに、この圧力制御部61には異常報知手段62が接続されている。ここで、圧力制御部61には圧力センサ41からの検出信号が入力され、この圧力制御部61によって圧力センサ41からの検出データが演算されて給水管路35中の給水圧力値が算出されるようになっている。 【0072】さらに、圧力制御部61には蛇口37が開いており、かつ給水弁36が閉じている、いわゆるスタンバイ時の通常圧力値と、蛇口37および給水弁36が共に開いている、いわゆる給水時の通常圧力値とを記憶する記憶部と、任意時期に測定した給水圧力値とを比較演算する演算部とが設けられている。そして、圧力制御部61で算出される給水管路35中の給水圧力値が通常圧力値を一定値以上、下回ったときに異常報知手段62に警告信号を出力するようになっている。なお、圧力差の値は内視鏡洗滌消毒機Aに供給される給水源により定められる。さらに、ユーザーが任意に適宜、その圧力差の値を設定してもよい。 【0073】また、異常報知手段62は圧力制御部61から警告信号を受けたときに異常を報知するものである。この異常報知手段62としては例えばスピーカ等の音声発生手段や、目視可能な表示手段等でもよい。 【0074】そして、本実施の形態では内視鏡洗滌消毒機Aの動作中、圧力制御部61には圧力センサ41からの検出信号が入力され、この圧力制御部61によって圧力センサ41からの検出データが演算されて給水管路35中の給水圧力値が算出される。このとき、圧力制御部61では、記憶部内のスタンバイ時の通常圧力値(図13(A)〜(C)中の範囲PAで示す)もしくは、給水時の通常圧力値(図13(A)〜(C)中の範囲PBで示す)と、給水圧力値とを常時比較演算している。そして、給水管路35中の給水圧力値が通常圧力値を下回った場合、警告信号が異常報知手段62に出力される。 【0075】また、図13(A)〜(C)は圧力センサ41の検出値と、異常判断との関係の一例を説明するための特性図である。ここで、図13(A)は正常な状態で給水弁36が開いたときの給水管路35中の給水圧力値の変化状態を示すものである。このように図13(A)中のT1時点で給水弁36が開くと、洗滌水が洗滌槽1内に流れ込むために圧力センサ41の値は急激に低下するが、給水フィルタ38内の抵抗等により、給水管路35中の給水圧力値は図13(A)中の範囲PCで示す一定の圧力で安定する。そして、図13(A)中のT2時点で給水弁36が閉まった瞬間、その反動により、図13(A)中の範囲PDで示すように瞬間的に給水管路35中の給水圧力値が高まるウオーターハンマーと呼ばれる現象が発生する。これは異常検知の対象外としている。 【0076】また、図13(B)はスタンバイ状態で保持されている状態で、図13(B)中のT3時点で給水管路35が給水源の蛇口37から外れた場合の給水管路35中の給水圧力値の変化状態を示す例である。この場合にはT3時点以後は給水管路35内に圧力をかける要因がなくなるため、図13(A)に対して、圧力値はほぼゼロとなる。したがって、この場合にはT3時点で、給水管路35中の給水圧力値が給水時の通常圧力値範囲PBを下回るので、圧力制御部61から警告信号が異常報知手段62に出力される。 【0077】また、図13(C)はT2時点で給水弁36が閉まった瞬間、その反動により発生するウオーターハンマーの衝撃によりT4時点で給水管路35が給水源の蛇口37から外れた場合の給水管路35中の給水圧力値の変化状態を示す例である。この場合も図13(B)と同じくT4時点以後は給水管路35内の圧力値はほぼゼロとなる。したがって、この場合にはT4時点で、給水管路35中の給水圧力値が給水時の通常圧力値範囲PBを下回るので、圧力制御部61から警告信号が異常報知手段62に出力される。 【0078】そして、異常報知手段62は圧力制御部61から警告信号を受けたときに即座にブザー等で異常を報知する。また、図12は操作パネル48上の残り時間表示部52に対応する異常コード「E05」を表示した例である。 【0079】そこで、本実施の形態では以上の如く、給水管路35中の給水圧力値における給水時の通常圧力値範囲PBを認識した上で、任意時期に測定した給水圧力値が急激に通常圧力値範囲PBを下回ったときに給水管路35の破損、または給水源の蛇口37からの外れと判断し、この異常を異常報知手段62のブザー等でユーザーに報知することができる。それによって、内視鏡洗滌消毒機Aの動作中、病院内に大量の水が流出することなどの不具合を未然に防止できる。 【0080】なお、異常報知手段62としては前述したように、圧力の低下による給水管路35の破損、または給水源の蛇口37からの外れの報知だけではない。例えば、図14に示す第1の変形例のように測定される圧力値の減少によって給水源の状態、すなわち給水能力を給水源の圧力値の数字で表示する表示部71を設ける構成にしても良い。また、図15に示す第2の変形例のように給水源の圧力値をアナログ目盛で表示する表示部72を設ける構成にしても良い。 【0081】さらに、本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々変形実施できることは勿論である。次に、本出願の他の特徴的な技術事項を下記の通り付記する。 記(付記項1) 内視鏡洗滌消毒機の制御を行う制御手段と、繰り返し書き込み、読み出し可能で、かつ電源がオフになっても内部の情報を保持できる記憶手段を具備し、検出された装置の異常に関する情報を前記記憶手段に記録する内視鏡洗滌消毒装置において、発生した異常をその重大性により少なくとも2つ以上に分類することを特徴とする内視鏡洗滌消毒装置。 【0082】(付記項2) 前記制御手段は、前記記憶手段内に少なくとも2つ以上の記録方式を設け、前記異常の分類により記録方式を選択することを特徴とする付記項1に記載の内視鏡洗滌消毒装置。 【0083】(付記項3) 前記制御手段は、前記記憶手段に記録された情報に基づき、以後の装置の動作を制限させることを特徴とする付記項1に記載の内視鏡洗滌消毒装置。 【0084】(付記項1〜3の従来技術) 特開昭59−141929号公報(特願昭58−17000号)の様に直前に発生した異常内容を保持し、異常発生後に電源が遮断されても、再度電源が投入されると、そのデータに基づいた処理を行う方法がある。特公平3−45646号公報(特願昭60−7059号)の様に発生した異常内容を全て記録し、表示する方法がある。 【0085】(付記項1〜3が解決しようとする課題) 特開昭59−141929号公報の問題点は、直前の異常内容の記録により処理を行うのみで、その異常の重大性には依存しないということである。そのため、危険度の高い異常が発生しても、その後に他の異常が発生すると、それ以前の異常に関するデータを、例えそれが危険度の高い異常であっても書き直してしまう。また、その異常に関係のない動作まで一律に制限してしまう。また、異常内容は最新のもののみ記録するため、過去に起きた異常を検索することができない。特公平3−45646号公報の問題点は、発生した異常内容を全て記憶手段上に記録するため、予め膨大なメモリ空間を用意する必要があるということである。また両方とも、異常が発生した後の工程に制限を与えることがないため、ユーザーが工程を選択すると、同じ異常がでる恐れがあっても工程を開始してしまう。 【0086】(付記項1〜3の目的) メモリ空間を増やすことなく、重大な異常に関するデータを保持できることである。また重大な異常が発生した場合、それ以後実施しては危険と思われる動作を認識し、その動作のみを制限することである。 【0087】(付記項1〜3の作用) メモリ空間を増やすことなく、重大な異常に関するデータを保持できることである。また重大な異常が発生した場合、それ以後実施しては危険と思われる動作を認識し、その動作のみを制限することである。 【0088】(付記項1〜3の効果) 重大な異常に関するデータを保持することにより、過去に起きた異常の内容を意分析し、装置の診断を容易にすることである。また重大な異常が発生した場合、それ以後実施しては危険と思われる動作を認識し、その動作のみを制限することにより、ユーザーにかける負担を最低限にして危険を回避することである。 【0089】(付記項4) 給水源から内視鏡が収納される洗滌槽まで構成された給水管路と、給水管路の途中に設けられた水流制御手段とを具備する内視鏡洗滌消毒装置において、上記給水管路内の圧力を検知する手段と、給水管路の異常を操作者に知らしめる為の報知手段と、それらを制御する制御手段とをもつことを特徴とする内視鏡洗滌消毒装置。 【0090】(付記項5) 前記圧力検知手段は、前記給水源と、前記水流制御手段との間に設けられることを特徴とした付記項1に記載の内視鏡洗滌消毒装置。 (付記項6) 前記制御手段は、前記水流制御手段の状態と、前記圧力検知手段からの信号の変化をもとに、前記給水管路の破損またははずれによる異常圧力低下を識別することにより、前記報知手段を駆動して外部に異常を知らしめることを特徴とした付記項1に記載の内視鏡洗滌消毒装置。 【0091】(付記項4〜6の従来技術) 特開昭58−157436号公報のように洗滌機内部に給水タンクと給水タンク内に水位検知装置をもち、この水位検知装置が洗滌消毒の始動前からオフのときに異常と判断する方法がある。また、給水工程ごとにかかった時間を計測し、それらのデータをもとに給水のかかる時間を予測し、次回の給水時、その予測時間をすぎても洗滌槽に水がたまらない場合、給水系の異常と判断する方法がある。 【0092】(付記項4〜6が解決しようとする課題) 給水管路のはずれは、病院の床を浸水させることになり、電源のショートや、それにより他の機器の故障を引き起こす恐れがあるため、早急に対処する必要がある。しかし、従来技術では異常の検知までに時間がかかり、給水ホースの破損やはずれが起こった場合には即座の対応がとれなかった。また、給水工程時以外では異常を検知することができなかった。 【0093】(付記項4〜6の目的) 給水管路の破損、またははずれによる異常圧力低下を瞬時に認識し、操作者に異常を知らしめることである。 (付記項4〜6の作用) 給水管路の破損、またはずれによる異常圧力低下を瞬時に認識し、操作者に異常を知らしめることである。 (付記項4〜6の効果) 給水管路のはずれを瞬時に認識し、外部に知らしめることにより、病院内に大量の水が流出することを防止できることである。 【0094】 【発明の効果】本発明によれば記憶手段に複数の記憶エリアを設けるとともに、制御手段に内視鏡洗滌消毒機の作動中、内視鏡洗滌消毒機に発生した異常の重大性を判断する判断機能と、この判断手段で判断される内視鏡洗滌消毒機の異常の種類を重大性により複数に分類し、記憶手段の複数の記憶エリアに分類して記録する分類機能とを設けたので、メモリ空間を格別に増やすことなく、重大な異常に関するデータを保持できるうえ、重大な異常が発生した場合、それ以後実施しては危険と思われる動作を認識し、その動作のみを制限することができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000000376 【氏名又は名称】オリンパス光学工業株式会社
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| 【出願日】 |
平成10年(1998)4月21日 |
| 【代理人】 |
【弁理士】 【氏名又は名称】鈴江 武彦 (外4名)
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| 【公開番号】 |
特開平11−299732 |
| 【公開日】 |
平成11年(1999)11月2日 |
| 【出願番号】 |
特願平10−110793 |
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