| 【発明の名称】 |
内視鏡装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】中島 茂
【氏名】岸 孝浩
【氏名】矢部 久雄
【氏名】海谷 晴彦
【氏名】小倉 剛
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| 【要約】 |
【課題】モニタ上で表示される被観察部位の組織等の大きさを知ることができる内視鏡装置を提供する。
【解決手段】内視鏡2の挿入部の先端部13には移動可能のズームレンズ38を有する対物レンズ系34が設けられ、ズームレンズ38はアクチュエータ39の駆動により連結アーム69を介してその光軸上を移動し、CCD35に結像される像の倍率が変化する。フットスイッチ7等のリモートスイッチを操作することによりズーム制御装置6内の制御回路43は駆動回路40を制御して所定数の駆動信号をアクチュエータ39に印加して、ズームレンズ38をステップ的に移動し、かつその移動量により記憶部45の移動された各位置と倍率とを関連付ける情報を読み出しビデオ処理回路37を介してカラーモニタ5のモニタ画面5Aに設定された倍率表示53を行うと共に、その倍率での基準長さ表示54を行い、モニタ画面5Aに表示された患部組織等のサイズが分かるようにした。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 挿入部先端部に、移動される移動レンズを有した撮像光学系と、前記移動レンズが連結され、アクチュエータにより駆動される被駆動体と、前記アクチュエータを介して前記被駆動体の移動を制御する制御装置と、前記撮像光学系より得られた観察画像をモニタ上に表示する画像表示手段と、を有する内視鏡装置において、観察画像のサイズを算出するための情報を表示する情報表示手段を設けたことを特徴とする内視鏡装置。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、アクチュエータにより挿入部先端部に設けたレンズを移動して変倍する内視鏡装置に関する。 【0002】 【従来の技術】近年、内視鏡は医療用分野及び工業用分野で広く用いられるようになった。例えば、特開平9−322566号公報の内視鏡装置では、対物レンズの一部を移動レンズにて構成し、その移動レンズをアクチュエータにより移動される被移動体に連結した構造にして、移動レンズを移動させることにより観察画像の倍率を変化させるものが開示されている。 【0003】このような構成の内視鏡装置では1本の内視鏡により、変倍ことによってルーチン検査と精査観察ができるため、便利である。特に精査観察においては、被観察部位の組織の大きさを知ることで、病変部の診断ができる等の医学的有用性がある。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来例では、移動レンズの移動端を検出し、WIDE(広角)、或いはTELE(拡大)の状態をモニタ上に表示する手段が開示されているが、被観察部位の組織の大きさを知ることはできなかった。 【0005】本発明は、上述した点に鑑みてなされたもので、モニタ上で表示される被観察部位の組織等の大きさを知ることができる内視鏡装置を提供することを目的としている。 【0006】 【課題を解決するための手段】挿入部先端部に、移動される移動レンズを有した撮像光学系と、前記移動レンズが連結され、アクチュエータにより駆動される被駆動体と、前記アクチュエータを介して前記被駆動体の移動を制御する制御装置と、前記撮像光学系より得られた観察画像をモニタ上に表示する画像表示手段と、を有する内視鏡装置において、観察画像のサイズを算出するための情報を表示する情報表示手段を設けることにより、この情報から観察画像中の検査部位のサイズを算出でき、的確な診断等が容易となる。 【0007】 【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。 (第1の実施の形態)図1ないし図9は本発明の第1の実施の形態に係り、図1は本発明の第1の実施の形態の内視鏡装置の外観を示し、図2は第1の実施の形態の内視鏡装置の全体構成を示し、図3は内視鏡の先端部に設けたアクチュエータの構造を示し、図4は駆動信号の波形を示し、図5はステップ移動した場合の被写界深度と倍率の関係及び被写体面積等の具体例を示し、図6はモニタ画面に内視鏡画像と共に、倍率を示したモニタ画面を示し、図7ないし図9は変形例の場合のモニタ画面を示す。 【0008】図1及び図2に示す本発明の第1の実施の形態の内視鏡装置1はズーム(拡大から広角まで任意の倍率に調整できる)機能を備えたズーム式電子内視鏡(以下、単に内視鏡と略記)2と、この内視鏡2のライトガイド31に照明光を供給する光源装置3と、撮像手段に対する信号処理を行うカメラコントロールユニッット(CCUと略記)4と、CCU4から出力される映像信号を表示するカラーモニタ5と、拡大/広角制御(単にズーム制御とも言う)を行うズーム制御装置6と、このズーム制御装置6に接続されたフットスイッチ7とを有する。 【0009】内視鏡2は患者の体内等に挿入される細長の挿入部8と、この挿入部8の基端に設けられた操作部9と、この操作部9から一端が延出されたユニバーサルコード11とを有し、このユニバーサルコード11の他端に設けたコネクタ12は光源装置3に着脱自在で接続される。 【0010】挿入部8は撮像手段が内蔵された硬質の先端部13と、この先端部13の後端に設けられ湾曲自在の湾曲部14と、この湾曲部の後端に設けられた可撓性を有する可撓管部15とからなり、この湾曲部14は操作部9に設けた湾曲操作ノブ16を操作することにより、湾曲することができる。 【0011】上記コネクタ12にはビデオケーブル17の一端のコネクタ18が接続され、このビデオケーブル17の他端のコネクタ19はCCU4に着脱自在で接続される。このコネクタ12にはズームケーブル20の一端が着脱自在に接続され、このズームケーブル20の他端のズームコネクタ21は接続コネクタ22を介して接続ケーブル23の一端と接続され、この接続ケーブル23の他端のコネクタ24はズーム制御装置6に着脱自在で接続される。なお、このズームコネクタ21はズームコネクタ用防水キャップ25を取り付けることにより防水構造にして洗滌などを行うことが可能である。 【0012】このズーム制御装置6にはフットスイッチ7に一端が接続された接続コード26の他端に設けたフットスイッチコネクタが着脱自在で接続される。このフットスイッチ7は拡大操作用フットスイッチ7aと、広角操作用フットスイッチ7bと、速度調整スイッチ7cとが設けてある。 【0013】また、例えば可撓管部15に装着されるリモコンスイッチ28が接続コード29を介してズーム制御装置6に接続され、このリモコンスイッチ28にも拡大操作用スイッチ28aと、広角操作用スイッチ28bとが設けてある。 【0014】図2に示すように内視鏡2内にはライトガイドファイバ31が挿通され、コネクタ12を光源装置3に接続することにより、光源装置3内のランプ32からの照明光がライトガイドファイバ31の一端の入射端に入射され、この照明光は伝送されて挿入部8の先端部13に固定された他端からさらに照明レンズ33を経て出射され、患部等の被写体を照明する。 【0015】この照明レンズ33が取り付けられた照明窓に隣接して設けられた観察窓(或いは撮像窓)には撮像光学系としての対物レンズ系34が設けられ、撮像素子、より具体的には固体撮像素子として例えば電荷結合素子(以下、CCDと略記)35に照明された被写体の光学像を結ぶようにして被写体像を撮像する撮像手段を形成している。 【0016】このCCD35で撮像された撮像信号はプリアンプ36で増幅された後、ビデオケーブル17を経てCCU4内のビデオ信号処理回路37に入力され、標準的な映像信号が生成され、この映像信号はモニタケーブルを介してカラーモニタ5に入力され、そのモニタ画面(表示面)5A上の画像表示エリア51には被写体の画像が内視鏡画像として表示される。 【0017】本実施の形態では対物レンズ系34は一部の例えば凸レンズが矢印で示すように光軸方向に移動可能に配置して、変倍するズームレンズ38を設けている。このズームレンズ38は一般のいわゆるズームレンズ(変倍してもフォーカス点が変わらない)と異なり、変倍するとフォーカス点が変化する(変倍レンズである)。また、変倍した場合、広角側では例えば被写界深度が5〜100mmで、拡大側では被写界深度が2〜5mmに変化する。 【0018】この先端部13にはズームレンズ38を光軸方向に移動するアクチュエータ39が設けられている。このアクチュエータ39はズーム制御装置6内に設けられた駆動回路40からの駆動信号により駆動される。 【0019】図3はアクチュエータ39の具体的な構造を示す。先端部13を構成する先端部本体61の観察窓62に隣接して設けられたアクチュエータ収納部63にアクチュエータ39が収納されている。 【0020】このアクチュエータ収納部63に固定された円管(シリンダ)64内には、この内周面に嵌合する外径の円板ないしは円柱形状で、光軸と平行な円管64の軸方向に移動自在の移動体65が収納され、この移動体65の前端中央には出力軸39aが取付けられ、この移動体65の後端面の中央の取付穴には圧電特性を有する圧電体67の前端が固定されている。 【0021】この移動体65は円管64の内周面に圧接するように外向きに弾性的に拡開する複数の脚部65aが円筒形状を形成するように設けてあり、各脚部65aの後端の凸部が円管64の内周面に圧接し、両者の間に摩擦力が働くようにしている。 【0022】従って、この摩擦力より小さな力で移動体65を移動させようとする力が作用した場合には移動体65の移動は抑制され、この摩擦力より大きな力で移動体65を移動させる力が作用した場合には移動体65は摩擦力に打ち勝って移動する。本実施の形態ではこの摩擦力より大きい力を発生させるために急峻に変化する波形を持つ駆動信号をアクチュエータ39に印加するインパクト型圧電アクチュエータを採用している。 【0023】前端が移動体65に取り付けられた圧電体67にはその電極に信号線68が接続され、この信号線68はズーム制御装置6内の駆動回路40と接続され、この駆動回路40から出力される駆動信号により駆動される。 【0024】また、出力軸39aにはこのアクチュエータ39で駆動される被駆動体となる連結アーム69の一端が連結され、この連結アーム69の他端側はズームレンズ38が取り付けられた移動可能なレンズ枠70に例えば、一体的に連結されている。 【0025】そして、アクチュエータ39を駆動してその出力軸39aと共に、連結アーム69を介してズームレンズ38が取り付けられた移動可能なレンズ枠70が光軸方向に移動し、広角側と拡大側とに移動設定できるようにしている。 【0026】圧電体67は例えばチタン酸バリウム、チタン酸ジルコン酸鉛、磁器等のセラミックスの圧電部材を積層してそれらに電極を設けて形成されている。駆動回路40は図4に示すような駆動信号を発生し、圧電体67は駆動信号の印加により、図3で光軸と平行な方向に機械的に伸び或いは収縮をする。 【0027】より具体的には、駆動回路40は図4(A)に示すように正弦波を全波整流したような波形の駆動信号(第1の駆動信号とも言う)と、図4(B)に示すように、図4(A)の波形を反転したような波形の駆動信号(第2の駆動信号とも言う)とを発生する。 【0028】これらの波形は圧電体67を時間的にゆっくり伸び或いは縮ませる波形部分と、急峻に伸び或いは縮ませる波形部分とがある。例えば、第1の駆動信号が圧電体67に印加された場合には電圧の時間微分波形が不連続で反転する(この場合、圧電体67が縮む方向から急に伸びる方向に変化する)部分において、移動体65は図3で右側に例えば駆動信号1周期あたり数ミクロン程度移動する。 【0029】この移動体65の移動によりアクチュエータ39も図3で右側に移動され、このアクチュエータ39の移動と共に、ズームレンズ38も右側に移動して、この場合には対物レンズ系34は移動前より拡大するレンズ状態になる。 【0030】一方、第2の駆動信号が圧電体97に印加された場合にはアクチュエータ39は図3で左側に移動され、このアクチュエータ39の移動と共に、ズームレンズ38も左側に移動して、この場合には対物レンズ系34は広角側のレンズ状態になる。 【0031】本実施の形態では基本的には図4(A)或いは(B)の駆動信号における1周期分で微小距離を移動させ、この駆動信号の1周期を単位としてその駆動信号数を所定数とすることにより所定の移動距離づつステップ移動させる。 【0032】また、図1及び図2に示すように上記操作部9にはアクチュエータ操作用スイッチとしてのズームスイッチ42が設けてある。図2に示すようにこのズームスイッチ42の出力信号はズーム制御装置6内に設けられた制御回路43に入力される。 また、フットスイッチ7の操作によるその出力信号(スイッチ信号)もフォトカプラ44を介してズーム制御装置6内の制御回路43に入力される。また、リモコンスイッチ28のスイッチ信号も制御回路43に入力される。 【0033】これらズームスイッチ42と、フットスイッチ7及びリモコンスイッチ28はズーム制御装置6にケーブル等で接続されて離間した位置に設けられたリモートスイッチを形成している。 【0034】上記ズームスイッチ42は、中立点から一方の拡大操作用スイッチ部42aを押すと拡大側(TELE側以下、T方向)、他方の広角操作用スイッチ部42bを押すと広角側(WIDE方向以下、W方向)の各指示信号を出力する2つのスイッチで形成されている。 【0035】本実施の形態ではズーム制御装置6の電源をONした場合には、制御回路43内の図示しないCPUは記憶部45に記憶された初期設定プログラムに従った初期設定処理として、駆動回路40に対し、ズームレンズ38を最も広角側の位置に設定する制御信号を出力する。そして、駆動回路40は図4(B)に示す駆動信号をアクチュエータ39に出力して最も広角の位置に設定する。 【0036】この場合には、駆動回路40からアクチュエータ39の可動範囲の一方の端から他方の端までを移動させるに十分な駆動信号数の駆動信号がアクチュエータ39に印加され、従って電源をONする前にいずれの位置にあっても最も広角となる広角端の位置に初期設定がされる。 【0037】なお、具体的な数値例でさらに説明すると、駆動信号は例えば20KHz程度であり、DUTY比が最大の場合にはこの駆動信号でアクチュエータ39は数mm/秒程度の速度で移動する。また、ズームレンズ38の光軸方向の移動範囲は数mm程度であり、電源をONした初期設定の移動時には例えば最大倍率の拡大位置にあったとしても0.5秒程度で最大広角の位置に設定できるようにしている。 【0038】そして、術者がリモートスイッチにおける拡大側のスイッチを押すと、1回押した操作で図4に示す駆動信号が所定数出力され、最も広角の位置から拡大側に所定量だけ、ステップ移動され、その移動量に対応した所定の倍率付近の位置に設定される。 【0039】この状態で拡大側のスイッチを押すと、さらに駆動パルスが所定数出力され、さらに拡大側にステップ移動され、さらに高い倍率の状態に設定される。そして、このような操作を行った場合における距離と倍率はほぼ図5(A)に示すようになる。 【0040】つまり、拡大側に移動するスイッチ操作回数が多くなると、より倍率の高い状態に設定される。例えば図5(A)でのスイッチ操作回数がn(図5では第nステップ目)で設定された場合には倍率は8から14倍となり、その場合のピントがあう範囲はA1からA2となる。 【0041】そして、この状態から拡大側のスイッチを押す操作を行った場合にはズームレンズ38は拡大側に所定距離移動されて倍率は例えば28から40倍となり、その場合のピントがあう範囲はB1からB2となる。 【0042】図5(B)はこのようにして得られる拡大倍率の具体例を表で示したものである。また、この表では拡大倍率におけるピントが合う範囲の中間の倍率での被写体面積の値も示している。また、拡大倍率が大きいと、ピントがあう範囲が狭くなる、つまり被写界深度が小さくなるので、ピントが合う範囲での拡大倍率の精度は表に示してあるように向上する。 【0043】本実施の形態では、以下に説明するようにカラーモニタ5のモニタ画面5Aに病変部等の組織が内視鏡画像として表示されている場合に、その内視鏡画像中の組織の大きさ或いはサイズを算出する情報をモニタ画面5Aに表示する手段を設けている。 【0044】例えば記憶部45は制御回路43により、電源ONされてズームレンズ38を最も広角となる位置に初期設定した時以降のリモートスイッチの操作情報を記憶し、制御回路43(の内部のCPU)は必要に応じてこの記憶部45に記憶された情報を参照する。 【0045】また、例えば記憶部45には上述のようにステップ移動させるモードにおける1回のリモートスイッチ操作で実際に移動される移動量と、その移動量を単位とした各位置でのズームレンズ38のピントが合う範囲での倍率情報が格納されている。 【0046】そして、制御回路43はリモートスイッチ操作により駆動回路40を介してズームレンズ38をステップ移動した場合には、そのステップ移動前の記憶部45或いは制御回路43に格納されたズームレンズ38の現在位置に対応する情報からステップ移動した場合の移動位置でのズームレンズ38(より正確には対物レンズ系34)の倍率情報を読み出して、ビデオ信号処理回路37の図示しない重畳回路に出力し、ビデオ信号処理回路37は内視鏡画像の映像信号に倍率の信号を重畳してカラーモニタ5に出力する。 【0047】そして、カラーモニタ5の表示面における内視鏡画像を表示する画像表示エリア51の外で、例えばコメント等の表示を行うコメント表示エリア52に現在設定されている倍率表示53を行うようにしている。また、例えばコメント表示エリア52にその倍率表示53に対応して、その倍率でモニタ画面5Aに表示されている内視鏡画像における基準の長さを表示する基準長さ表示54を行うようにしている。 【0048】なお、記憶部45に予め記憶させておく情報としては、ステップ移動した各位置とその各位置での倍率とを直接関連付ける情報でも良いし、代表的な位置とその位置での倍率の情報を記憶して、間の位置等では補間する演算等で倍率を算出できるようにしても良い。 【0049】図6はカラーモニタ5のモニタ画面5Aに倍率表示53と基準長さ長さ表示54とを行った様子を示す。そして、術者はこのモニタ画面5Aから内視鏡画像として表示されている観察画像におけるサイズを知りたいと望む組織がある場合には、その組織のサイズを基準長さ表示54の基準長さにより視覚的にその概略を把握することができるし、スケール等で正確に把握することもできる。また、倍率表示53により患部等の注目する組織がどの程度の倍率で表示されているかも倍率表示53で把握できる。の。 【0050】このように基準長さにより、例えば注目する病変組織の正確な長さ或いは大きさを知ることができるので、例えばその病変組織を経内視鏡的に除去或いは切除できるサイズであるか、切開して外科的に処置する必要があるかを簡単に判断できる。 【0051】また、例えば病変組織を経時的に観察することにより、病変の進行の程度を正確に診断したり、病変組織に薬剤散布等して経時的に観察することにより、治癒の進行状態を正確に診断することもできる。 【0052】また、倍率表示53により、画像がどの位拡大された画像であるかを把握できるし、同じ部位を経時的に観察する場合、同じ観察状態に設定することが望ましいような場合、この倍率が同じ値になるように設定すれば良いので、設定作業が短時間でできる。 【0053】このように本実施の形態ではカラーモニタ5のモニタ画面5Aに対物レンズ系34を介してCCD35で撮像された病変部等の被写体の画像を信号処理して内視鏡画像として表示すると共に、アクチュエータ39によりズームレンズ38を移動した場合に対してもその内視鏡画像に対するサイズを算出する情報を表示するようにしているので、病変組織等のサイズを容易に把握でき、的確な診断等を行うことができる。 【0054】なお、本実施の形態の第1変形例として、図7に示すように倍率表示53と共に、基準長さ表示54′を行うようにしても良い。図6では倍率表示53と共に、この倍率表示53の場合に対応する内視鏡画像中での実際の長さを表示したものであり、倍率表示53に幅がある場合にはその幅に対応した幅を持つように基準長さ表示54しているが、図7での基準長さ表示54′は倍率表示53の幅がある場合に例えばその中央の倍率の場合に対応する基準長さを表示したものである。 【0055】この第1変形例によれば、やはり基準長さ表示54′が表示されるので、病変組織等のサイズを知りたい組織等のサイズをしることができる。また、図7における基準長さ表示54′だけを行うようにしても良い。また、第2変形例として図8に示すように内視鏡画像における面積を算出できるように基準の面積を表示する基準面積表示56を行うようにしても良い。 【0056】また、第3変形例として、モニタ画面5Aに表示する(病変組織の画像の実際のサイズを算出するための情報としての)倍率情報等をより正確な情報で更新する更新手段を設けるようにしても良い。 【0057】具体的には、図9に示すように例えば方眼紙のように長さが既知の被写体に対してリモートスイッチを操作して複数の距離等で撮像してモニタ画面5Aの内視鏡画像表示エリア51に方眼紙像57を表示し、その内視鏡画像表示エリア51に実際に表示された方眼紙像57の長さを計測して、その計測結果から基準長さ及び倍率を求め、図示しないキーボード等のキー入力で制御回路43を介して記憶部45に記憶されている各位置と倍率とを関連付ける情報等の記憶内容を更新しても良い。 【0058】また、この場合、各測定値における若干の誤差を考慮して、測定値全体から最も信頼性があると推測される測定結果を求め、その測定結果で記憶内容を更新するようにしても良い。また、複数の距離に設定した場合の各位置で実際にピントが合う範囲も併せて調べた場合には、倍率表示53する場合のピントが合う範囲の情報も更新すると良い。このようにすると、経時的に特性が変化するようなアクチュエータ39の場合においても、より正確なサイズ計測等を行うことができる。 【0059】(第2の実施の形態)図10は本発明の第2の実施の形態の内視鏡装置1′の全体構成を示す。この内視鏡装置1′は図2に示す第1の実施の形態において、ズーム制御装置6の制御回路43に接続されるポインティングデバイスとして、例えばマウス71を設けている。 【0060】このマウス71の移動によるカーソル72をカラーモニタ5のモニタ画面5Aに表示し、計測を望む部位のサイズを計測できるようにしている。そして、図11に示すように計測を望む部位の一方の端にカーソル72を設定してクリックして計測の始点を指示し、その後他方の端に(2点鎖線で示すように)カーソル72を移動してクリックして計測の終点を指示する操作を行う。 【0061】制御回路43は計測の始点におけるマウス71のエンコーダ出力と計測の終点におけるマウス7のエンコーダ出力とからこれらの間の距離(長さ)を算出して例えば図11に示すようにその長さの長さ表示74を行う。 【0062】なお、カラーモニタ5のモニタ画面5Aには図10では倍率表示53と共に、基準長さ表示54′を行うようにしているが、図11に示すように計測した長さ表示73を倍率表示53部分に表示して、倍率表示53を一時的に表示しないようにしても良い。倍率表示53と、長さ表示74とを共に表示しても良い。その他は第1の実施の形態と同様である。 【0063】本実施の形態によれば、基準長さ表示54′で視覚的に概略の長さを把握できるが、必要に応じて、マウス71による操作でより正確に所望とする組織部分の長さを算出できる。その他は第1の実施の形態と同様の効果を有する。 【0064】また、斜め方向等における長さも容易に精度良く求めることができる。なお、マウス71の操作で、病変部の輪郭をなぞり(トレースし)、その面積サイズを算出してモニタ画面5Aに表示できるようにしても良い。また、アウス71以外の例えば、トラックボール等のポインティングデバイスを用いても良い。 【0065】(第3の実施の形態)図12は本発明の第3の実施の形態の内視鏡装置1″を示す。本実施の形態では、例えば図2に示す第1の実施の形態において、アクチュエータ39の移動位置を検出する位置検出用のセンサ75を先端部13に設け、このセンサ75の出力は制御回路43に入力されるようにしている。 【0066】このセンサ75は例えば出力軸39aの先端に取り付けた発光素子による光を出力軸39の側方に配置した半導体位置検出素子或いはリニアCCDで受光することによりアクチュエータ39或いはこれと共に移動されるズームレンズ38の位置を検出できるようにしている。この他の位置検出を行うセンサでも良い。 【0067】制御回路43はこのセンサ75の出力からズームレンズ38の光軸上での位置を検出し、その位置における倍率を記憶部45から読み出し、その読み出した倍率を第1の実施の形態と同様にモニタ画面5A上に倍率表示53を行うと共に、その倍率に対応する基準の長さを基準長さ表示54で表示する。 【0068】この場合には、記憶部45にはセンサ75による検出される各位置に対応する倍率の情報或いは位置と倍率とを関係付ける情報が予め記憶されている。また、この情報は更新可能にしている(例えば電気的に書換え可能で不揮発性のメモリとしてのEEPROMで構成されている)。 【0069】この場合、第1の実施の形態のように(実質的に)ピントが合う範囲の倍率(つまり、幅を持った倍率表示)で表示しても良いし、厳密にピントが合った1つの倍率で表示しても良い。また、基準の長さ表示54もピントが合ったと見なせる範囲に対する幅を持った長さ表示でも良いし、厳密にピントが合った1つの長さ表示でも良い。 【0070】この場合、実際の使用上では全くの平面を観察することは少ないので、ピントがほぼ合った状態での倍率或いは基準の長さの表示の方が適しているかもしれない(この場合には、概略の精度が分かるから)。 【0071】また、本実施の形態ではリモートスイッチ操作を1回行った場合にかなりの移動量、ステップ移動するモードの他に、押している間だけ拡大側或いは広角側に移動できる連続移動モードにも設定でき、本実施の形態ではこの連続移動モードの場合にもセンサ75の出力でズームレンズ38の位置が検出でき、その位置での倍率と基準長さを表示する。その他の構成は第1の実施の形態と同様である。 【0072】本実施の形態によれば、リモートスイッチの操作で任意の位置にズームレンズ38を移動した場合にも、その任意の位置でモニタ画面5Aに表示される内視鏡画像中の病変部等を基準長さ表示54の基準長さで計測する等することによりその病変部等の実際のサイズを正確に知ることができる。その他は第1の実施の形態と同様の効果を有する。 【0073】なお、ステップ移動で設定できる倍率として、最大広角の位置から拡大側に移動させる操作を行った場合、1回目では20倍、2回目では40倍、3回目には80倍のように設定できるようにしても良い。また、図5(A)に示すようにステップ移動させた場合、設定される倍率が重ならないようにしても良い。 【0074】また、ステップ移動に関しては3ステップの位置或いは4ステップの位置で最大の拡大倍率になるようにして、ステップ移動量が細かすぎないようにしても良い。 【0075】また、ステップ移動に関して、例えば最広角位置の第1ステップ位置、第2ステップ位置、第3ステップ位置、第4ステップ位置といった具合にステップ移動できるが、第3ステップ位置まで行った時に、逆方向にステップ移動させる操作を1回行った場合には、第2ステップ位置に戻る。この変形例の場合として、第1ステップ位置(最も広角側の位置)に戻すようにしても良い。また、例えば第1の実施の形態において、カラーモニタ5のモニタ画面5Aのサイズが一定のものを基準として倍率表示53のみを表示しても良い。例えばモニタ画面5Aが14インチの場合を基準として、倍率表示53を行い、画像表示エリア51での計測を望む組織部分をモニタ画面5Aで実際にスケールで計測して計測値Aを得た場合にはその計測値Aに倍率表示53の倍率を乗算することにより実際の長さを計測或いは算出できるようにしても良い。この場合においては、異なるサイズのモニタ画面の場合には、それを補正する係数等を表示することが望ましい。 【0076】なお、上述した各実施の形態等を部分的等で組み合わせて構成される実施の形態等も本発明に属する。 【0077】[付記] 1.挿入部先端部に、移動される移動レンズを有した撮像光学系と、前記移動レンズが連結され、アクチュエータにより駆動される被駆動体と、前記アクチュエータを介して前記被駆動体の移動を制御する制御装置と、前記撮像光学系より得られた観察画像をモニタ上に表示する画像表示手段と、を有する内視鏡装置において、観察画像のサイズを算出するための情報を表示する情報表示手段を設けたことを特徴とする内視鏡装置。 【0078】1′.挿入部先端部に、移動される移動レンズを有した撮像光学系と、前記移動レンズが連結され、アクチュエータにより駆動される被駆動体と、前記アクチュエータを介して前記被駆動体の移動を制御する制御装置と、前記撮像光学系より被写体を撮像して得られた観察画像をモニタ上に表示する画像表示手段と、を有する内視鏡装置において、観察画像のサイズから被写体のサイズを算出するための情報を表示する情報表示手段を設けたことを特徴とする内視鏡装置。 【0079】2.付記1又は1′において、前記情報表示手段はモニタ上に観察画像における基準の長さを前記情報として表示する。 3.付記1又は1′において、前記情報表示手段はモニタ上に観察画像における基準の面積を前記情報として表示する。 4.付記1又は1′において、前記情報表示手段はモニタ上に観察画像における基準の倍率を前記情報として表示する。 【0080】5.付記2において、前記情報表示手段はモニタ上にピントが合った状態での観察画像に対して、基準の長さの概略の範囲を前記情報として表示する。 6.付記1又は1′において、前記情報を別の情報で更新する手段を有する。 7.付記1又は1′において、さらに前記モニタ上で移動可能な位置の指定手段を有し、該指定手段による位置の移動量から指定された2点間の長さを算出して前記モニタ上に表示する。 【0081】8.付記7において、前記指定手段はマウスを有する。 9.付記1又は1′において、前記被駆動体の移動される各位置を検出するセンサを有し、前記情報表示手段は前記センサの出力により前記情報を表示する。 【0082】 【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、挿入部先端部に、移動される移動レンズを有した撮像光学系と、前記移動レンズが連結され、アクチュエータにより駆動される被駆動体と、前記アクチュエータを介して前記被駆動体の移動を制御する制御装置と、前記撮像光学系より得られた観察画像をモニタ上に表示する画像表示手段と、を有する内視鏡装置において、観察画像のサイズを算出するための情報を表示する情報表示手段を設けているので、この情報から観察画像中の検査部位のサイズを算出でき、的確な診断等がし易くなる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000000376 【氏名又は名称】オリンパス光学工業株式会社
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| 【出願日】 |
平成10年(1998)4月24日 |
| 【代理人】 |
【弁理士】 【氏名又は名称】伊藤 進
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| 【公開番号】 |
特開平11−299730 |
| 【公開日】 |
平成11年(1999)11月2日 |
| 【出願番号】 |
特願平10−115379 |
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