| 【発明の名称】 |
内視鏡 |
| 【発明者】 |
【氏名】増田 春彦
【氏名】中川 正人
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| 【要約】 |
【課題】内視鏡挿入操作と検査時間を短縮し、患者、術者の負担を軽減することが可能な内視鏡を提供する。
【解決手段】先端部に突出、後退が可能なリングが付設された内視鏡7であって、リング2を内視鏡の手元の操作で突出、後退するための手段を有するとともに、リングの突出時の内視鏡先端部端面から該リングの先端までの長さが1〜40mmの内視鏡である。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 先端部に突出、後退が可能なリングが付設された内視鏡であって、リングを内視鏡の手元の操作で突出、後退するための手段を有するとともに、リングの突出時の内視鏡先端部端面からリングの先端までの長さが1〜40mmであることを特徴とする内視鏡。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、先端部に突出、後退が可能なリングが配置された内視鏡に関する。 【0002】 【従来の技術】近年胃癌や大腸癌等を早期に発見・治療する観点から大腸癌検診等の検査も実施され、内視鏡的検査及び治療を受ける患者の数が増加しつつある。消化管の内視鏡検査において病変部位を確実且つ迅速に発見することは、その後の治療を的確且つ迅速に行い、患者の苦痛及び医師の精神的負担を軽減し、なおかつ検査および治療時間を短縮するうえで極めて重要なことである。 【0003】内視鏡の挿入、検査時間を短縮するために、内視鏡先端部に装着するフードが開発されている。このフードを用いることによる利点は、粘膜が内視鏡のレンズに直接接触しないため、良好な視野を確保することができ、少ない送気量で内視鏡先端部の状況把握および内腔の観察が容易であることである。しかし、固定式のフードには挿入困難例も見られる。例えば、大腸内視鏡検査では、S字結腸のような屈曲部でフードを装着した状態で挿入を続けると、内視鏡の先端部を進行方向に向ける際に粘膜に擦過傷を形成する危険性がある。また、消化管内の固形便や残さがフード内に入り込み除去困難になったり、フードの先端部外周が内視鏡画像に映り大幅な観察視野の低下が起こるといった問題点があった。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】本発明は、上述した従来構造による内視鏡用フードの問題点を解決課題として多くの検討を行った結果なされたもので、その目的とするところは、良好な視野を得ることで、内視鏡挿入操作と検査時間を短縮し、患者、術者の負担を軽減することにある。 【0005】 【課題を解決するための手段】本発明は、先端部に突出、後退が可能なリングが付設された内視鏡であって、リングを内視鏡の手元の操作で突出、後退するための手段を有するとともに、リングの突出時の内視鏡先端部端面からリングの先端までの長さが1〜40mmであることを特徴とする内視鏡である。 【0006】 【発明の実施の形態】以下、図面により本発明を詳細に説明する。図1は、本発明の一実施例となる内視鏡の形態を示す図で(a)は内視鏡先端に付設されたリングが後退した状態を示す図、(b)は内視鏡先端に付設されたリングが突出している状態を示す図、(c)は、内視鏡先端に付設されるリングの他の実施形態を示す図である。本発明によれば、リング(2)は内視鏡の先端外周部に付設される。リング(2)は、内視鏡の手元の操作で内視鏡(7)の先端より前方に突出する。この時、リング(2)はアーム(15)によって保持される。突出したリング(2)は、内視鏡の手元操作で、後退して元の状態に戻る。リング(2)とアーム(15)は図示した形態に制限されず、例えば、リング(2)とアーム(15)を円筒状の成形体に一体化して、図1(C)のような筒状の形態としてもよいが、この形態を採った場合、筒が内視鏡画像に映り、十分な観察視野を得られなくなるので、リング形状の方がより好ましい。 【0007】実施例ではアーム(15)は2本であるが、この数は特に限定されない。しかし、視野狭窄のない良好な内視鏡画像を得るためには、アーム(15)の数は少ない方がよく、1本に設定するのがもっとも好ましい。また、同様の理由により、細いアームが最も好ましい。リング(2)を前方に突出した時の内視鏡(7)の先端部端面からリング(2)の先端までの長さLは1〜40mmに設定される。この長さが1mmより小さいと、内視鏡の挿入操作時に後述する赤玉が発生し、挿入操作性が悪くなるので好ましくなく、40mmより大きいと、リング(2)を完全に後退させている時に、収納されたアーム(15)が内視鏡先端の可動領域にかかって、内視鏡先端のアングルをかける操作ができなくなるので好ましくない。 【0008】リング(2)を突出、後退させるための手段には、特に制限はなく、例えば、先端部にリング(2)を作動させるためのピストンをアーム(15)の後部に付設し、ピストンを空気圧、または水圧、油圧により駆動する圧力駆動方式や、アーム(15)の後部にワイヤーを接続し、ワイヤーを前後に駆動することでリング(2)を突出、後退させるワイヤー駆動方式が使用できるが、ワイヤー駆動方式のものは、内視鏡(7)の先端にアングルをかけた状態、特に90〜180°のアングルをかけた状態では、十分な動作性が得られない場合があるので、圧力制御方式の方が好ましい。圧力駆動方式のなかでも、特願平8−345264号に開示されている駆動方式は、リング(2)の駆動を簡便な操作で実現できるため、より好ましく使用できる。これらの駆動手段はあくまでも、本発明で使用できる一例であり、本発明はこの方式のみに限定されるものではない。また、リング(2)、アーム(15)、およびこれらの駆動手段は、内視鏡から脱着できるようにした形態を採ってもよい。 【0009】次に、大腸内視鏡の場合を例にとり、本発明による内視鏡用具の使用方法について説明し、本発明の効果をより明確にする。本発明による内視鏡用フードを備えた内視鏡(6)をキシロカインゼリーやグリセリン等を塗布して滑りを良くした後に、肛門から大腸内に挿入する。この時、リング(2)は完全に後退した状態にあるので、粘膜が内視鏡先端に密着して、赤玉と呼ばれる、内視鏡画像が真っ赤になる状態に陥り、内視鏡(7)を挿入すべき方向を見失い、画像を見ながらの挿入操作が困難になる。そこで、リング(2)を突出させると、内視鏡(7)の先端に密着した粘膜は、リング(2)により内視鏡(7)の先端から押し離され、挿入した部位の粘膜の状態が画像に映しだれる。次いで、大腸内に送気して扁平状態にある大腸を膨張させると、内視鏡の進行方向が画像に映しだされる。このように、本発明によれば、内視鏡を挿入した時の赤玉を容易に解消し、内視鏡の挿入すべき方向を見つけることが可能となる。 【0010】また、本発明によれば、リング(2)を突出する方式としているため、リング突出時も、フードに見られるような視野狭窄がなく、消化管内の固形便や残さの付着もほとんどない。屈曲の著しい部分を通過させる時は、リングを後退させて、普通の内視鏡と同様に使用することが可能である。 【0011】 【発明の効果】以上より明らかなように、本発明の内視鏡を使用すれば、内視鏡挿入時にも赤玉にならず、また、視野狭窄も最低限に抑えることが可能であり、内視鏡挿入操作と検査時間を短縮し、患者、術者の負担を軽減する手段として極めて有効である。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000002141 【氏名又は名称】住友ベークライト株式会社
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| 【出願日】 |
平成10年(1998)4月27日 |
| 【代理人】 |
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| 【公開番号】 |
特開平11−299726 |
| 【公開日】 |
平成11年(1999)11月2日 |
| 【出願番号】 |
特願平10−115832 |
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