| 【発明の名称】 |
バスケット型把持鉗子 |
| 【発明者】 |
【氏名】岡田 勉
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| 【要約】 |
【課題】本発明は、安定したバスケット形状を形成することができ、狭い体腔内でも押し潰されにくいバスケット部を有するバスケット型把持鉗子を提供することを目的とする。
【解決手段】本発明のバスケット型把持鉗子におけるバスケット部4は、複数の弾性ワイヤ5を並べて形成したワイヤ組6を複数組有し、各組の弾性ワイヤ5には、先端から基端に至る途中部分の同じ位置に、複数の屈曲点9を設けているので、安定したバスケット形状を形成・保持でき、狭い体腔内でもバスケット部4が押し潰されることなく、体腔内の結石を確実に把持することができる。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】シース内に進退自在に挿通した操作ワイヤの先端に、拡開及び収縮自在な構成としたバスケット部を設け、このバスケット部をシースの先端から出し入れするようにしたバスケット型把持鉗子において、上記バスケット部は、複数の弾性ワイヤを並べて形成した組を複数組有し、各組の弾性ワイヤには、先端から基端に至る途中部分の同じ位置に、複数の屈曲点を設けたことを特徴とするバスケット型把持鉗子。 【請求項2】シース内に進退自在に挿通した操作ワイヤの先端に、拡開及び収縮自在な構成としたバスケット部を設け、このバスケット部をシースの先端から出し入れするようにしたバスケット型把持鉗子において、上記バスケット部は複数の弾性ワイヤを並べ、先端部から基端部に至る途中の少なくとも1ケ所で相互に固定して形成された組を複数組有し、各組の弾性ワイヤは、先端から基端に至る途中部分に複数の屈曲点が設けられるとともに、相互に間隔をおいて分岐する分岐点が設けられていることを特徴とするバスケット型把持鉗子。 【請求項3】上記組を形成する弾性ワイヤは、2本または3本であることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のバスケット型把持鉗子。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、バスケット型把持鉗子、更に詳しくは、経内視鏡的に体腔内に挿入され、体腔内の結石等の異物を把持して除去するために用いられるバスケット型把持鉗子に関する。 【0002】 【従来の技術】経内視鏡的に体腔内に挿入され、胆道や膀胱などの体腔内に発生した結石等の異物を把持するバスケット型把持鉗子の例は実公平5−46426号公報において知られるところである。このバスケット型把持鉗子のバスケット部は複数の弾性ワイヤの先端と後端を結束し、各弾性ワイヤにおける途中部分に複数の折れ目を付けて、全体として多角形の籠状に形成されている。 【0003】また、USP第5496330号やPCT WO 94/18888には互いに間隔をあけたフィラメントの組によってそれぞれ構成される螺旋状の複数の糸から成るバスケットが提案されている。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】実公平5−46426号公報に示されるバスケット型把持鉗子では1本づつ独立した弾性ワイヤの途中部分を折り曲げてバスケットを形成するので、使用の際に狭い体腔内に挿入されたとき、広がって形成されるべきバスケット部分が押し潰されて小さくなり、そのバスケット部の把持力が低下してしまうという問題を有していた。 【0005】また、USP第5496330号やPCT WO 94/18888のように間隔をあけたフィラメントの組を複数設け、これらの組を螺旋状に形成したバスケットでは、組をなすフィラメントの形状を螺旋状に一致させて作り、これを維持させることが非常に困難であり、その結果、バスケットの形状が不安定であり、使用に適する形に保持して使用することが難しかった。 【0006】(発明の目的)本発明は、前述したような課題に着目してなされたもので、その目的とするところは、安定したバスケット形状が得られ、狭い体腔内でもバスケット部が押し潰されにくいバスケット型把持鉗子を提供することにある。 【0007】 【課題を解決するための手段および作用】前記課題を解決するために、請求項1の発明におけるバスケット型把持鉗子のバスケット部は複数の弾性ワイヤを並べて組を形成し、この組を複数組結束して、各組の弾性ワイヤの先端から基端に至る途中部分の同じ位置に複数の屈曲点を設けて膨らませて構成した。請求項1の発明のバスケット型把持鉗子では、バスケット形状が安定して形成され、バスケット部が狭い体腔内でも押し潰されない。 【0008】請求項2の発明おけるバスケット型把持鉗子のバスケット部は複数の弾性ワイヤを並べ、先端部から基端部に至る途中の少なくとも1ケ所で相互に固定して形成された組を複数組有し、各組の弾性ワイヤは、先端から基端に至る途中部分に複数の屈曲点が設けられると共に、相互に間隔をおいて分岐する分岐点が設けられている。請求項2の発明のバスケット型把持鉗子では、バスケット部の前方部分で弾性ワイヤの間隔が密になり、結石等の異物の保持能力が高まる。 【0009】請求項3の発明は、請求項1または請求項2における発明おけるバスケット型把持鉗子のバスケット部の組の弾性ワイヤを2本または3本としたものである。 【0010】 【発明の実施の形態】(第1実施形態)図1及び図2を参照して本発明の第1実施形態を説明する。図1に示す如く、この第1実施形態のバスケット型把持鉗子1は、樹脂製シース等からなり図示しない内視鏡の鉗子チャンネル(処置具チャンネル)内に挿通可能な可撓性シース2と、この可撓性シース2内に進退自在に挿通される操作ワイヤ3と、この操作ワイヤ3の先端に設けられた把持用のバスケット部4とを備える。 【0011】このバスケット部4は、複数、例えば2本の弾性ワイヤ5を並べてなるワイヤ組6を複数組、例えば4本のワイヤ組6を有し、各ワイヤ組6の前端と後端の両端それぞれを異なる先端チップ7及び後端チップ8で別々に結束する。後端には操作ワイヤ3の先端も一緒に纏められて後端チップ8により固定的に取着されている。 【0012】この実施形態では弾性ワイヤ5が僅かな間隔をおいて並べられ、その間隔は各ワイヤ組6の間に形成する間隔よりも狭い。各ワイヤ組6の中途部には、先端から順次間隔をおいて、3つの屈曲点9a〜9cが同じように形成されている。また、各ワイヤ組6が、バスケット部4の中心軸を対称中心として立体的な線対称な関係で配置される。これによりバスケット部4は全体として籠状に形成されると共に、操作ワイヤ3の軸心方向、つまり、バスケット部4の中心軸線方向への収縮と拡開が自在なものである。 【0013】また、各ワイヤ組6に設けられた屈曲点9a〜9cはそのワイヤ組6を形成する個々の弾性ワイヤ5それぞれの同じ位置に設けられるものであり、同じ複数の弾性ワイヤ5を並べて各ワイヤ組6を形成し、複数のワイヤ組6を結束してバスケット部4を構成する。つまり、各ワイヤ組6の弾性ワイヤ5の先端から基端に至る途中部分の互いに対応する同じ位置にそれぞれ複数の屈曲点9a〜9cを設けるものであり、籠状に膨らませ得るバスケット部4を形成している。 【0014】一方、上記可撓性シース2の基端には図示しない口金が設けられ、この口金より可撓性シース2内を通じて送液することができるようになっている。 【0015】上記口金の基端には図示しない操作部が設けられており、この操作部には上記操作ワイヤ3を進退する操作手段が設けられている。そして、この操作手段により操作ワイヤ3の先端に取着されたバスケット部4を膨らませて内部に結石等の異物を取り込んで収納したり、膨らませたバスケット形状を小さくすることにより取り込んだ異物を把持したりする操作を行うようになっている。 【0016】しかして、上記バスケット部4は狭い管腔内で内壁に押圧されても、各ワイヤ組6が複数本の弾性ワイヤ5を並べて形成されているために潰れにくく、その形状が維持され、結石等の異物を取り込む際の取り込み能力等を低下させない。また、バスケット部4の形状が安定し、その形状を維持することができる。 【0017】次に、本実施形態の使用上の作用を、例えば胆管結石を回収する場合で説明する。この場合にはバスケット部4を可撓性シース2に収納した状態であり、例えば側視型の鉗子起上台付きの内視鏡のチャンネルを通じて体腔内に導入し、その内視鏡先端から突き出し、例えば、十二指腸乳頭から胆管内へ挿入する。 【0018】次いで、操作部を操作して操作ワイヤ3を前進させ、可撓性シース2からバスケット部4を突出させると、バスケット部4の各ワイヤ組6はその弾性ワイヤ5の拡開しようとする弾性力により、図1に示すようにバスケット状に拡開する。 【0019】このように拡開したバスケット部4内へ結石を取り込み、操作部で操作ワイヤ3を牽引してバスケット部4を縮少させることにより、バスケット部4内に結石を確実に保持する。しかる後、バスケット型把持鉗子1を内視鏡と共に体腔内から引き抜いて結石を回収する。 【0020】(第2実施形態)図3を参照して本発明の第2実施形態を説明する。本実施形態では、各ワイヤ組6がそれぞれ3本の弾性ワイヤ5を有して構成されている。それ以外は前述した第1実施形態のものと同じである。 【0021】(第3実施形態)図4を参照して本発明の第3実施形態を説明する。本実施形態では、各ワイヤ組6において互いに並べた2本の弾性ワイヤ5が、先端チップ7と後端チップ8の間の途中の少なくとも一個所で、ロー付、半田付、接着剤などの固定剤10により固定されている。各ワイヤ組6の弾性ワイヤ5が途中で連結される構成により、体腔壁で押圧された際、ワイヤ組6を形成する2本の弾性ワイヤ5が互いに離れて開くことを防止できるため、バスケット部4の形状が潰れにくくなる。 【0022】(第4実施形態)図5及び図6を参照して本発明の第4実施形態を説明する。本実施形態では、バスケット部4を以下の如く構成したものである。すなわち、各ワイヤ組6がいずれも複数、例えば2本の弾性ワイヤ5から構成され、各ワイヤ組6の2本の弾性ワイヤ5がその基端から最基端側に位置する屈曲点9cまでの区間Aでは、略平行に近接して並んで延びており、屈曲点9cから先の区間Bでは、その屈曲点9cから先端側に向って互いに離れて拡がり、いわゆる分岐して拡がる状態になり、さらに、次の屈曲点9bから先端に向って収束している。また、上記屈曲点9c近傍ではワイヤ組6の2本の弾性ワイヤ5が、ロー付、半田付、接着剤などの固定剤10で固定されている。このような構成であるため、バスケット部4は、前方から見ると、図6のように、矢羽根のような形になる。 【0023】この実施形態によれば、バスケット部4の後方の区間Aでの弾性ワイヤ5の隙間11aの最大幅よりも、前方の区間Bでの弾性ワイヤ5の隙間11bの最大幅の方が狭くなり、後方の隙間11aから入り込んだ結石が前方の区間Bでは外部に出にくい。このため、一度捕捉した結石がバスケット部4から外れにくい。 【0024】(第5実施形態)図7及び図8を参照して本発明の第5実施形態を説明する。本実施形態では、前述した第4実施形態のバスケット部4においての最先端の屈曲点9aから先端チップ7に至る途中で分岐し、1つのワイヤ組6の弾性ワイヤ5が他のワイヤ組6の弾性ワイヤ5のものと入れ替わるようにしたものである。つまり、各ワイヤ組6の一方の弾性ワイヤ5は相隣り合うワイヤ組6における近接する弾性ワイヤ5と一緒になり、新たなワイヤ組6を作り、この新たなワイヤ組6の弾性ワイヤ(5a´と5b等)を先端付近で固着剤10bにより固定するようにしたものである。その他は前述した第4実施形態のものと同じである。 【0025】このようにワイヤ組6の弾性ワイヤ5が分岐する構成により、前方の隙間11bが後方の隙間11aよりさらに狭くなり、捕捉した結石が、より外れにくくなる。また、相隣り合う弾性ワイヤ(5a´と5b等)が互いに離れにくくなり、隙間11bが拡がるのを確実に防止することができる。 【0026】(第6実施形態)図9を参照して本発明の第6実施形態を説明する。本実施形態では、バスケット部4におけるワイヤ組6を構成する弾性ワイヤ5が、最基端側の屈曲点9c近傍で撚り合い、または絡み合って固定され、その固定部分から拡がって分岐している。これにより、固着剤を使用せずに弾性ワイヤ5を固定的に連結することができる。 【0027】(第7実施形態)図10を参照して本発明の第7実施形態を説明する。本実施形態では各ワイヤ組が、複数の素線を撚り合わせた1本のワイヤ12から成り、最基端側の屈曲点9c近傍で、そのワイヤ12を構成する素線13が分岐して拡がり、この分岐した素線13の各部分で前側部分Bにおける弾性ワイヤを構成するようにしたものである。このような構成により、B区間の弾性ワイヤの間隔をより一定に保つことができる。 【0028】(第8実施形態)図11及び図12を参照して本発明の第8実施形態を説明する。本実施形態のバスケット型把持鉗子1は、バスケット部4を構成する弾性ワイヤ14の構成が以下の如く構成されている。弾性ワイヤ14は図12で示すように、複数の素線14aを撚ってストランド14bを形成し、このストランド14bのものを複数本撚り合わせて構成した。また、素線14aの撚り方向とストランド14bの撚り方向が反対であり、この結果、素線14aが弾性ワイヤ14の軸に平行に並んでいる。これにより、シース2内でのバスケット部4の摺動抵抗がかなり軽減されるようになる。ここでは、バスケット部4を構成する弾性ワイヤ14について述べたが、操作ワイヤ3を同じような構成にしてもよく、このようにすれば、操作ワイヤ3についても同様の効果が得られる。 【0029】(第9実施形態)図13乃至図15を参照して本発明の第9実施形態を説明する。本実施形態のバスケット型把持鉗子16は、操作ワイヤ3にトルク伝達性の高いワイヤを使用している。この操作ワイヤ3は図15で示すように芯材3aと側ストランド3bを有してなり、その芯材3aの一部を露出させて、この芯材3aの部分と他の弾性ワイヤ5とを先端チップ7、及び後端チップ8で結束し、バスケット部4を構成する。 【0030】バスケット型把持鉗子16の手元部において、上記シース2の基端にはコック17が設けられ、操作ワイヤ3の基端には保持部18が接続されている。上記保持部18にはその中心軸に対し直角に伸びるアーム19が連結されており、このアーム19の回動先端にはノブ20が取着されている。そして、上記ノブ20を把持してアーム19を旋回させると、保持部18を回転させることができる。これによって、トルク伝達性の高い操作ワイヤ3を介して、バスケット部4を確実に回転させ得るようになっている。 【0031】このバスケット型把持鉗子16を使用するにあたっては、胆管内でバスケット部4を開いた後、ノブ20を把持してアーム19を旋回させ、保持部18、操作ワイヤ3を介してバスケット部4を回転させることにより、バスケット部4内に結石を取り込む。この実施形態では、操作ワイヤ3にトルク伝達性の高いワイヤを使用しているので、バスケット部4が回転し易く、結石を取り込み易い。また、操作ワイヤ3の芯材3aをバスケット部4を構成する弾性ワイヤの一部に用いるため、バスケット部4が脱落することがない。上記以外は第1実施形態と同じ使用法で使用できる。 【0032】(第10実施形態)図16を参照して本発明の第10実施形態を説明する。本実施形態は上述した第9実施形態の変形例であり、操作ワイヤ3の芯材3aが露出していない部分(側ストランド3bのある部分)のみ、トルク伝達性が高いものとした。これにより、他の弾性ワイヤ5と特性を合わせることができる。 【0033】尚、第8〜第10実施形態でのバスケット型把持鉗子について述べた技術的事項は図17に示すような高周波スネア21にも適用できる。 【0034】(第11実施形態)図18及び図19を参照して本発明の第11実施形態を説明する。本実施形態では、バスケット部4が以下の如く構成される。すなわち、ワイヤ組6が3本の弾性ワイヤ5から形成され、これらのワイヤ組6は基端から最基端側に位置する屈曲点9cまでの区間Aでは、3本の弾性ワイヤ5が略平行に近接して並んで延びており、屈曲点9cから先の区間Bでは、その屈曲点9cから先端側に向かって、3本のうち左右に位置する弾性ワイヤ5a,5a″と、5b,5b″と、5c,5c″がそれぞれの間の中央に位置する弾性ワイヤ5a′と、5b′と、5c′からそれぞれ左右に離れて拡がり、いわゆる分岐して広がる状態になり、さらに次の屈曲点9bの位置から先端に向かって収束している。また、上記屈曲点9cの近傍では、ワイヤ組6の3本の弾性ワイヤ5が、ロー付、半田付、接着剤などの固定剤10で固定されている。このような構成であるため、バスケット部4はその前方から見ると、図19のように、矢羽根のような形になる。 【0035】この実施形態によれば、バスケット部4の後方Aの区間での弾性ワイヤ5の隙間11aと前方Bの区間での弾性ワイヤ5の隙間11bの差が、前述した第4実施形態の場合のものよりもさらに大きくなり、後方の隙間11aから結石が、より入り易く、前方Bの区間では結石が、より外部に出にくくなっている。このため、一度捕捉した結石が、より外れにくい。また、小さい結石の捕捉にも有効である。 【0036】(第12実施形態)図20乃至図21を参照して本発明の第12実施形態を説明する。本実施形態では、前述した第11実施形態のバスケット部4の形態において、そのバスケット部4のワイヤ組6を構成する3本の弾性ワイヤ5の太さを異ならせたものである。すなわち、ワイヤ組6を構成する3本の弾性ワイヤ5のうち中央の弾性ワイヤ5a′、5b′、5c′の径は、その左右にそれぞれ位置する弾性ワイヤ5a,5a″と、5b,5b″と、5c,5c″の径よりも太くなっている。それ以外の構成は前述した第11実施形態のものと同じである。 【0037】この実施形態によれば、3本のうち中央の弾性ワイヤ5a′、5b′、5c′の径が太くしっかりしているので、バスケット部4の開きがしっかりと確保できる。また、図22で示すように、シース2内にバスケット部4を引き込み収納する際、不安定にならず、収納し易く、円滑かつ確実に収納することができる。 【0038】(第13実施形態)図23及び図24を参照して本発明の第13実施形態を説明する。本実施形態は上述した第4実施形態の変形例であり、本実施形態では、第4実施形態とバスケット部4に設けられた屈曲点9の部分が異なる。すなわち、図23で示すように、上記固定剤10で、近傍が固定された屈曲点9cと後端チップ8との間に、新たに屈曲点9dを設けたものである。また、図24で示すように、そのの屈曲点9dの近傍を固定剤10で固定するようにしてもよい。 【0039】この実施形態のものによれば、屈曲点9cの後方にも屈曲点9dを設けるようにしたので、その分、バスケット部4の収納空間を大きくすることができる。 【0040】尚、前述した実施形態のものでは屈曲点が3つまたは4つのものについて説明したが、本発明はそれ以上のものでも同様に適用することができる。また、固着剤の位置は最先端側屈曲点及び最基端側屈曲点のみならず、他の屈曲点の近傍または弾性ワイヤが分岐する位置、さらには他の部位でも構わない。 【0041】<付記>[付記1]シース内に進退自在に挿通した操作ワイヤの先端に、拡開及び収縮自在な構成としたバスケット部を設け、このバスケット部をシースの先端から出し入れするようにしたバスケット型把持鉗子において、上記バスケット部は、複数の弾性ワイヤを並べて形成した組を複数組有し、各組の弾性ワイヤには、先端から基端に至る途中部分の同じ位置に、複数の屈曲点を設けたことを特徴とするバスケット型把持鉗子。 (付記1の目的)バスケット形状を安定して形成・保持でき、狭い体腔内でも押し潰されないバスケット部を提供することにある。 (付記1の効果)バスケット形状が安定して形成・保持でき、狭い体腔内でも押し潰されることなく、確実に把持できる。 【0042】[付記2]上記組を形成する弾性ワイヤは、わずかな間隔をおいて並べられることを特徴とする付記項1記載のバスケット型把持鉗子。 (付記2の目的・効果)付記1のものと同じである。 【0043】[付記3]上記組を形成する弾性ワイヤは、先端部から基端部に至る途中の、少なくとも1ケ所で相互に固定されることを特徴とする付記1記載のバスケット型把持鉗子。 (付記3の目的)より押し潰されにくいバスケット部を構成することにある。 (付記3の効果)バスケット部がより押し潰されにくい。 【0044】[付記4]上記組を形成する弾性ワイヤは、先端部から基端部に至る途中で、相互に間隔をおいて分岐することを特徴とする付記1記載のバスケット型把持鉗子。 【0045】(付記4の目的)捕捉した結石等の異物、特に小さい異物が外れにくいバスケット部を提供することにある。 (付記4の効果)バスケット部の前方部分での弾性ワイヤの間隔が密になり、その間から結石等の異物が外れにくい。 【0046】[付記5]上記弾性ワイヤが分岐する分岐点は、最基端側の屈曲点であることを特徴とする付記4記載のバスケット型把持鉗子。 (付記5の目的)付記4と同じである。 (付記5の効果)付記4の効果に加え、間隔の密な部分が多くなり、捕捉した異物がより外れにくい。 【0047】[付記6]上記弾性ワイヤは、分岐点で相互に固定されることを特徴とする付記4記載のバスケット型把持鉗子。 【0048】(付記6の目的)間隔の密な部分の間隔が開くのを防止することにある。 【0049】(付記6の効果)より異物が外れにくくなる。 【0050】[付記7]上記分岐した弾性ワイヤは、隣り合う異なる組の弾性ワイヤと相互に固定されることを特徴とする付記4記載のバスケット型把持鉗子。 【0051】(付記7の目的・効果)付記6のものと同じである。 【0052】[付記8]上記弾性ワイヤを固定する手段は、ロー付、半田付、接着剤のいずれかであることを特徴とする付記3、6、7記載のバスケット型把持鉗子。 【0053】(付記8の目的・効果)付記3、6のものと同じである。 【0054】[付記9]上記弾性ワイヤを固定する手段は、弾性ワイヤを相互に絡み合わせて行なうことを特徴とする付記3、6、7に記載のバスケット型把持鉗子。 【0055】(付記9の目的・効果)付記3、6のものと同じである。 【0056】[付記10]シース内に進退自在に挿通した操作ワイヤの先端に、拡開及び収縮自在な構成としたバスケット部を設け、このバスケット部をシースの先端から出し入れするようにしたバスケット型把持鉗子において、上記バスケット部は、複数の弾性ワイヤからなり、各弾性ワイヤは、基端部から延びて先端部に至る途中で、間隔をあけて複数本のワイヤに分岐し、先端部で結束されることを特徴とするバスケット型把持鉗子。 【0057】(付記10の目的・効果)付記4のものと同じである。 【0058】[付記11]上記複数本のワイヤは、上記弾性ワイヤを構成する素線の、少なくとも一部であることを特徴とする付記10記載のバスケット型把持鉗子。 (付記11の目的)分岐部を固定せずに付記6の目的を達成することにある。 (付記11の効果)上記目的を達成することにある。 【0059】[付記12]シースと、複数の弾性ワイヤを籠状に膨らませて形成されたバスケット部と、該バスケット部に連なる操作ワイヤとを具備するバスケット型把持鉗子において、該操作ワイヤは、芯材と、この芯材に撚合した複数の側ストランドからなる、トルク伝達性を有するワイヤからなり、該バスケット部は、該操作ワイヤの側ストランドの一部を除去して露出させた芯材部分を利用して形成されることを特徴とするバスケット型把持鉗子。 【0060】[付記13]シースと、ループと、該ループに連なる操作ワイヤとを具備する高周波スネアにおいて、該操作ワイヤは、芯材と、この芯材に撚合した複数の側ストランドからなる、トルク伝達性を有するワイヤからなり、該ループは、該操作ワイヤの側ストランドの一部を除去して露出させた芯材部分を利用して形成されることを特徴とする高周波スネア。 [付記14]操作ワイヤの露出させた芯材部分にもトルク伝達性を有する付記12、13記載のバスケット型把持鉗子または高周波スネア。 [付記15]操作ワイヤの露出させた芯材部分にもトルク伝達性がないことを特徴とする付記12、13記載のバスケット型把持鉗子または高周波スネア。(付記12〜15の目的)バスケット部またはループの脱落を防止し、かつバスケット部またはループを回転させることにある。 (付記12〜15の効果)上記目的を達成することにある。 【0061】[付記16]バスケット部を形成する弾性ワイヤは、複数の素線を撚合したストランドを複数本撚合してなり、素線の撚り方向とストランドの撚り方向が逆であることを特徴とするバスケット型把持鉗子。 (付記16の目的)操作時の摺動抵抗の軽減、及びバスケット部の屈曲点を形成し易くすることにある。 【0062】(付記16の効果)上記目的を達成することができる。 【0063】[付記17]操作ワイヤの進退操作によって処置部を駆動する内視鏡用処置具において、該操作ワイヤは、複数の素線を撚合したストランドを複数本撚合してなり、素線の撚り方向とストランドの撚り方向が逆であることを特徴とする内視鏡用処置具。 【0064】(付記17の目的)操作時の摺動抵抗を軽減することにある。 【0065】(付記17の効果)上記目的を達成することができる。 【0066】[付記18]シース内に進退自在に挿通した操作ワイヤの先端に、拡開及び収縮自在な構成としたバスケット部を設け、このバスケット部をシースの先端から出し入れするようにしたバスケット型把持鉗子において、上記バスケット部は複数の弾性ワイヤを並べ、先端部から基端部に至る途中の少なくとも1ケ所で相互に固定して形成された組を複数組有し、各組の弾性ワイヤは、先端から基端に至る途中部分に複数の屈曲点が設けられるとともに、相互に間隔をおいて分岐する分岐点が設けられていることを特徴とするバスケット型把持鉗子。 (付記18の目的・効果)付記4のものと同じである。 【0067】[付記19]上記組を形成する弾性ワイヤは、2本または3本であることを特徴とする付記項1、18記載のバスケット型把持鉗子。 (付記19の目的・効果)付記1、18のものと同じである。 【0068】[付記20]上記組を形成する3本の弾性ワイヤは、先端部から基端部に至る途中で、3本のうち左右のワイヤが中央のワイヤから間隔をおいて分岐することを特徴とする付記項19記載のバスケット型把持鉗子。 (付記20の目的・効果)付記4のものと同じである。 【0069】[付記21]上記組を形成する3本の弾性ワイヤは、中央のワイヤが左右のワイヤに比べて太いことを特徴とする付記項19記載のバスケット型把持鉗子。 (付記21の目的)バスケット部がしっかり開くようにする。また、シース内にバスケット部を収納しやすくする。 (付記21の効果)上記目的を達成することができる。 【0070】[付記22]上記弾性ワイヤが分岐する分岐点は、基端側から2番目の屈曲点であることを特徴とする付記項4、18記載のバスケット型把持鉗子。 【0071】(付記22の目的)バスケットの収納空間を大きくする。 【0072】(付記22の効果)上記目的を達成することができる。 【0073】 【発明の効果】請求項1の発明によれば、安定したバスケット形状を形成・保持でき、狭い体腔内でもバスケット部が押し潰されることなく、異物等を確実に把持することができる。請求項2,3の発明によれば、バスケット部の前方部分での弾性ワイヤの間隔が密になり、その間から結石等の異物が外れにくい。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000000376 【氏名又は名称】オリンパス光学工業株式会社
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| 【出願日】 |
平成10年(1998)11月27日 |
| 【代理人】 |
【弁理士】 【氏名又は名称】鈴江 武彦 (外4名)
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| 【公開番号】 |
特開平11−285500 |
| 【公開日】 |
平成11年(1999)10月19日 |
| 【出願番号】 |
特願平10−337035 |
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