| 【発明の名称】 |
X線画像形成システム |
| 【発明者】 |
【氏名】本田 凡
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| 【要約】 |
【課題】被写体を透過したX線光子を効率良く電気信号に変換できるようにすると共に、スクリーンフィルム系のX線撮像システムに比べてより鮮鋭性の高いX線画像情報を取得できるようにする。
【解決手段】X線15を平行X線ビームL0に成形して被写体20に放射するためのX線管1、高電圧発生装置2、X線制御装置3及びコリメータ16と、被写体20を透過したX線光子を受けて電気信号に変換するために平坦な受け面を有したFPD4とを備え、コリメータ16から放射された平行X線ビームL0がFPD4の受け面に対して垂直に当たるように、コリメータ16をFPD4を背にした被写体20の前面に配置するようになされたものである。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 X線を平行X線ビームに成形して被写体に放射するX線放射手段と、前記被写体を透過したX線光子を受けて電気信号に変換するために平坦な受け面を有した半導体検出手段とを備え、前記X線放射手段から放射された平行X線ビームが前記半導体検出手段の受け面に対して垂直に当たるように、前記X線放射手段を前記半導体検出手段を背にした被写体の前面に配置するようになされたことを特徴とするX線画像形成システム。 【請求項2】 前記X線放射手段は、X線を放射するX線管と、前記X線管から放射されたX線を平行X線ビームに成形するための複数の微細管を有したコリメータとを備えたことを特徴とする請求項1記載のX線画像形成システム。 【請求項3】 前記被写体のX線画像情報を電気的に取得する半導体検出手段が設けられる場合であって、前記半導体検出手段は、基板と、前記被写体のX線画像情報に関して1画素のX線光子を受けるために前記基板上に設けられた画素電極が複数と、前記画素電極で受けた前記X線光子による電荷を蓄積するために前記画素電極毎に設けられた容量と、前記容量に蓄積された電荷を読み出し制御するトランジスタと、前記トランジスタ、容量及び画素電極上を覆うように設けられた光導電層と、前記光導電層上を覆うように設けられた表面電極とを有し、前記被写体を透過したX線光子により前記光導層内に生じた電子・ホールペアを前記表面電極と基板との間に印加した所定電位の電界によって分離し、前記電界によって前記容量に蓄積された電荷を前記トランジスタによって読み出し制御するようにされたことを特徴とする請求項1記載のX線画像形成システム。 【請求項4】 前記半導体検出手段が設けられる場合であって、前記半導体検出手段から出力された前記被写体のX線画像情報を画像処理する画像処理手段と、前記画像処理手段により処理されたX線画像情報に基づいて前記被写体のX線画像を表示する表示手段とが設けられることを特徴とする請求項3記載のX線画像形成システム。 【請求項5】 前記画像処理手段が設けられる場合であって、前記画像処理手段から出力された被写体のX線画像情報に基づいて前記被写体のX線画像を形成する画像形成手段が設けられることを特徴とする請求項4記載のX線画像形成システム。 【請求項6】 前記被写体のX線画像をハロゲン化銀感光材料に形成する画像形成手段が設けられ、前記画像形成手段に前記被写体のX線画像情報を与えて前記ハロゲン化銀感光材料を露光し、前記露光された前記ハロゲン化銀感光材料を現像して所定濃度特性のウエッジ画像を得たときに、前記ウエッジ画像の濃度特性において、前記ウエッジ画像の最低濃度に0.25を加えた点と、該ウエッジ画像の最低濃度に2.0を加えた点とを結ぶ平均階調が2.8〜3.6で、かつ、前記ウエッジ画像の最低濃度に0.25を加えた点と、該ウエッジ画像の最低濃度に0.5を加えた点とを結ぶ平均階調が1.9以上で、かつ、前記ウエッジ画像の最高濃度が2.8〜4.5となるようにしたことを特徴とする請求項5記載のX線画像形成システム。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】この発明は被写体の局所的なX線画像を取得するマンモグラフィ撮影システムなどに適用して好適なX線画像形成システムに関する。詳しくは、X線を平行X線ビームに成形するX線放射手段を設け、この平行X線ビームを半導体検出系の受け面に対して垂直に当たるようにして、被写体を透過したX線光子を半導体検出系内で効率良く電気信号に変換できるようにすると共に、スクリーンフィルム系のX線撮像システムに比べてより鮮鋭性の高いX線画像を取得できるようにしたものである。 【0002】 【従来の技術】近年、人体の胸部などの比較的に広い範囲をX線撮影する医療用のX線画像形成システムを始め、工業製品や建築材料などの骨材の精密検査を行う工業用のX線画像形成システムが使用される場合が多くなってきた。その中でも医療用のX線画像形成システムにおいては、女性の乳腺に発生し易い癌腫を早期発見するために、マンモグラフィ撮影システムと呼ばれる乳房造影画像取得システムが利用されている。 【0003】この種のマンモグラフィ撮影システムでは、まず、ハロゲン化銀感光材料などのスクリーンフィルムを被写体の患部に配置し、その後、被写体の患部にX線を放射しその患部を透過したX線によってその感光フィルムを露光した後に所定の現像液によって現像している。これにより、現像後のX線画像から乳ガンを引き起こす限局性の腫瘤を確認することができる。 【0004】ところで、従来方式のマンモグラフィ撮影システムによれば、スクリーンフィルムに露光されたX線画像がアナログ画像であることから、画質、鮮鋭性及び粒状性が極めて良好である。しかし、露光されたスクリーンフィルムを現像液に浸すなどの現像処理を施さなければならない。従って、X線撮影を行ってから被写体のX線画像を実際に確認できるまで、ある程度の時間を必要としている。 【0005】そこで、近頃、被写体を透過したX線光子を電気信号に変換する半導体検出手段を備えたキツメ,コンパクトで、スクリ−ンシステムより鮮鋭性の優れたX線画像形成システムが開発されるようになってきた。従って、半導体検出手段を備えたX線画像形成システムによれば装置全体を小型化することができる。 【0006】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来のマンモグラフィX線撮影システムによれば、X線管と半導体検出手段との間を近い距離に保つために、X線放射手段から放射されたX線が被写体に対して放射状に照射されてしまう。 【0007】このため、被写体に対して斜めにX線が透過される結果、被写体のX線画像のエッジ部分の画像に歪みを生じる。 【0008】そこで、この発明は上述した課題を解決したものであって、被写体を透過したX線光子を効率良く電気信号に変換できるようにすると共に、スクリーンフィルム系のX線撮像システムに比べてより鮮鋭性の高いX線画像情報を取得できるようにしたX線画像形成システムを提供することを目的とする。 【0009】 【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するために、本発明に係るX線画像形成システムはX線を平行X線ビームに成形して被写体に放射するX線放射手段と、被写体を透過したX線光子を受けて電気信号に変換するために平坦な受け面を有した半導体検出手段とを備え、X線放射手段から放射された平行X線ビームが半導体検出手段の受け面に対して垂直に当たるように、X線放射手段を半導体検出手段を背にした被写体の前面に配置するようになされたことを特徴とするものである。 【0010】本発明によれば、平行X線ビームが半導体検出手段の受け面に対して垂直に当たるように、X線放射手段を半導体検出手段の前面に配置したので、被写体内部にもX線平行ビームを垂直に透過させることができる。 【0011】このため、被写体を透過したX線光子を半導体検出手段内で効率良く電気信号に変換することができる。これにより、スクリーンフィルム系のX線画像形成システム(マンモグラフィ画像の例で3lp/mmで変調伝達関数MFTが80%)に比べてより鮮鋭性の高いX線画像情報(上記に相当)するMTFが90%以上)を取得することができる。従って、上述した本発明のX線画像形成システムを十分にマンモグラフィ撮影システムなどに応用することができる。 【0012】 【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながら、この発明の実施形態としてのX線画像形成システムについて説明をする。 【0013】図1は、本発明の実施形態としてのX線画像形成システムの構成例を示すブロック図である。 【0014】本実施の形態では、X線を平行X線ビームにするX線放射手段を設け、この平行X線ビームを半導体検出系の受け面に対して垂直に当たるようにして、被写体を透過したX線光子を半導体検出系内で効率良く電気信号に変換できるようにすると共に、スクリーンフィルム系のX線撮像システムに比べてより鮮鋭性の高いX線画像情報を取得できるようにしたものである。 【0015】この例のX線画像形成システム100は、特に、女性の乳腺に発生し易い癌腫を発見するためのマンモグラフィ撮影システムに適用するものである。この画像形成システム100には、X線放射手段としての図1に示すX線管1、高電圧発生装置2、X線制御装置3及びコリメータ16を有している。 【0016】このコリメータ16はX線管1と被写体20との間に配置され、X線管1からのX線15が平行X線ビームに成形される。この例では平行X線ビームL0が被写体20に照射される。コリメータ16の内部構造については図2で説明する。X線管1には高電圧発生装置2が接続される。高電圧発生装置2にはコンデンサタイプあるいは、インバータタイプのものが使用され、X線発生電圧については蓄電池または商用電源であるAC100Vを100kVまたは120kVに昇圧して得ている。高電圧発生装置2にはX線制御装置3が接続され、X線管1から被写体20へ放射されるX線15の照射エネルギーが制御される。 【0017】また、被写体20の背面には半導体検出手段としてのフラットパネルディテクタ(Flat Panel Detector、以下FPDという)4が配置され、X線撮影の際に、被写体20を透過したX線光子が各画素毎に受けられ、電気信号(以下オリジナル画像信号Sorgという)に変換される。FPDの具体例が特開平6−342098に開示されている。つまり、被写体を透過したX線をa−Se層等の光導電層で吸収してX線強度に応じた電荷を発生させ、その電荷量を画素毎に検知するものである。他の方式のFPDの例としては、特開平9−90048に開示されているようにX線を増感紙等の蛍光体層に吸収させて蛍光を発生させ、その蛍光の強度を画素毎に設けたフォトダイオ−ド等の光検出器で検知するものがある。蛍光の検知手段としては他に、CCDやC−MOSセンサを用いる方法もある。 【0018】特に上記の特開平6−342098に開示された方式のFPDでは、X線量を画素毎の電荷量に直接変換するため、FPDでの鮮鋭性の劣化が少なく、鮮鋭性の優れた画像が得られるので、本発明のX線撮影システムによる効果が大きく好適である。 【0019】被写体を透過したX線光子を効率良く受けるために、この例では、FPD4は平坦な受け面を有している。このFPD4の内部構造については図4で説明する。 【0020】このFPD4の出力段には画像処理手段5が接続され、FPD4によるオリジナル画像信号Sorgが画像処理されて、被写体20のX線撮影画像が再生される。この例では被写体20のX線撮影画像を再生する際に、X線撮影画像の低濃度領域での変調伝達関数をその高濃度領域での変調伝達関数よりも低くするようになされる。 【0021】この画像処理手段5の出力段にはシステムバス6が接続される。システムバス6にはメモリ7が接続され、被写体20のX線画像情報Srが記録される。メモリ7には光磁気ディスクが使用される。システムバス6には入力手段としての入力ツール8が接続され、被写体20のX線撮影画像に関して固体識別情報IDが入力される。固体識別情報IDとしては、病院名、病棟名などの撮影場所、撮影時間、受診者の名前、年齢や性別などが記録される。 【0022】上述した撮影場所が定まっている場合には予めROMなどに登録されたデータが読み出されて自動的にX線画像に書き込まれる。撮影場所が不定の場合には撮影者が入力する。撮影時間については、例えば、画像処理手段5内に設けられたクロック機能を使用して、撮影日時などをX線画像に自動的に記録する。これらの固体識別情報IDはX線画像情報Drと共にメモリ7に書き込まれる。 【0023】更に、システムバス6には表示手段としてのモニタ9が接続され、被写体20のX線画像情報Srに基づいてその被写体20のX線撮影画像が表示される。モニタ9には陰極線管(CRT)または液晶ディスプレイが使用される。例えば上述のX線画像情報Srが固体識別情報IDと共にモニタ9に表示される。 【0024】その他に、システムバス6には画像形成手段としてのプリンタ10が接続され、被写体20のX線画像情報Drに基づいてその被写体20のX線撮影画像がプリントアウトされる。例えば、X線画像情報Srが固体識別情報IDと共にメモリ7から読み出され、受診者のX線画像と共に氏名、性別などがハードコピーの状態で転写紙に焼き付けられる。 【0025】この例で、システムバス6には通信モデム11が接続され、この通信モデム11には公衆電話回線、有線回線もしくは無線設備が接続される。これらの公衆電話回線、有線回線もしくは無線設備を使用して画像処理手段5による被写体20のX線画像情報Srが撮影現場から他の場所へ伝送される。例えば、被写体20のX線画像情報Srが他の病院などに送信される。 【0026】続いて、コリメータ16の内部構造について説明する。図2はこの発明で使用するコリメータ16の構造を示す斜視図である。図2において、コリメータ16はX線管1からのX線15を平行X線ビームL0に成形できるものであればどんな構造のものでもよい。この例ではチャネルプレートコリメータ(CPC)、キャピラリプレートリコリメータ(CPC)、マイクロチャネルプレートコリメータ(MCP)と呼ばれる微細管プレートコリメータが好ましい。 【0027】このコリメータ16は内径φが50〜500mmで、厚さtが30〜400mm程度の円筒状の枠体16Aを有している。例えば、枠体16Aは鉛で形成され、その肉厚は1〜2mm程度である。この枠体16A内部にはX線伝送管となる微細径のガラスキャピラリ16Bが複数束ねて形成されている。ガラスキャピラリ16Bの内径は10〜20μm程度である。 【0028】X線管1から放射されたX線15は各々のガラスキャピラリ16Bの一端に入射すると、このガラスキャピラリ16B内で全反射を繰り返し、その他端においては、ガラスキャピラリ16Bの端面から鉛直方向に出射するようになる。これにより、X線15を平行X線ビームL0に成形することができる。 【0029】図3はコリメータ16の有無について、その機能を比較した図である。本実施の形態ではX線1とFPD4との間にコリメータ16を配置し、しかも、図3の破線に示す平行X線ビームL0がFPD4の受け面に対して垂直に当たるようにした。この場合には、被写体20内部にもX線平行ビームL0を垂直に透過させることができるので、被写体20を透過したX線光子をFPD4内で効率良く電気信号に変換することができる。 【0030】また、X線1とFPD4との間にコリメータ16を配置しない場合には、図3の二点鎖線に示す拡散X線ビームL0’がFPD4の受け面に対して斜めに当たる。この場合には、被写体20内部に拡散X線ビームL0’が斜めに侵入するので、被写体20を透過したX線光子をFPD4内で位置ズレを発生し、効率良く電気信号に変換することができない。 【0031】この例でコリメータ16を配置した場合には、被写体20の入射点p1及びp2に関して、FPD4の受け面における入射位置はその入射点p1及びp2を投影(正射影)した点q1及びq2とほぼ重なる。 【0032】コリメータ16を配置しない場合には、被写体20の入射点p1及びp2に関して、FPD4の受け面における入射位置は、入射点p1及びp2を投影した位置からεだけづれた点r1及びr2となる。従って、コリメータ16を配置しない場合には、εだけづれた点の画像を再生していることになり、正確な被写体20のX線画像を再生することができない。 【0033】このようにコリメータ16として微細管コリメータを使用すると、ピンホールコリメータに比べて極めて大きな有効断面径Rの平行X線ビームL0を得ることができる。また、平行X線ビームがFPD4の受け面に対して垂直に当たるように、コリメータ16をFPD4の前面に配置すると、スクリーンフィルム系のX線画像形成システムに比べてより鮮鋭性の高いX線画像情報を取得することができる。 【0034】マンモグラフィ画像の例で比較すると、コリメータ16がない場合には変調伝達関数(MFT)が3lp/mmで80%である。この「lp/mm」は空間周波数で1mmの幅に何本の線が描画されているかを示すもので、この数が多くなると、MTFが下がることを意味している。これに対して、コリメータ16がある場合にはMTFが90%以上のX線画像情報を取得することができる。 【0035】続いて、FPD4の内部構造について説明する。図4はこの発明で使用するFPD4のパネル構成を示す回路図である。 【0036】この例では、人体などの組織内を透過した平行X線ビームL0がFPD4に投影され、このFPD4内ではX線画像が直接電気信号(オリジナル画像信号)Sorgに変換されて出力される。図4において、FPD4は縦が35cmで、横が43cmで、厚さが4cmで、重さが15kg程度の撮像部12を有している。撮像部12はX線撮像パネル13の他、垂直および水平の各走査部30、32および信号処理回路34などで構成される。 【0037】X線撮像パネル13自身の基本的な構成は従来と同様であって、その基本単位である変換セル14は、電荷生成部22の他に、生成電荷を蓄積するコンデンサ24および蓄積電荷を取り出すTFT構成のスイッチングトランジスタ26を有する。電荷生成部22は被写体20のX線画像に関して画素単位にX線光子を受けるために画素電極が画定され、その画素電極が基板にm行×n列だけ設けられる。その断面構成は図5の通りである。 【0038】この断面構成もその基本構成は従来と同様であって、図5に示す基板、例えばガラス基板40の上にマトリックス状(m×n)に複数の変換セル14が形成される。そのため、ガラス基板40上には基板電極42、画素電極46および絶縁層{(SiO2)などの誘電体層}44がそれぞれ被着形成されてコンデンサ(容量:C)24が構成される。このコンデンサ24によって画素電極46で受けたX線光子による電荷が蓄積される。このために、コンデンサ24も画素電極46毎に設けられている。 【0039】また、コンデンサ24に隣接してスイッチングトランジスタ26が設けられるのも従来と同じである。コンデンサ24に蓄積された電荷はスイッチングトランジスタ26によって読み出し制御される。トランジスタ26は図示するようにゲート電極50、ドレイン電極54およびソース電極56がそれぞれ被着形成されて構成されるものであり、ソース電極56はコンデンサ24の画素電極46に接続される。 【0040】コンデンサ24およびスイッチング用トランジスタ26の上面には所定の厚みを有する電荷生成部22が設けられる。この電荷生成部22を構成する光導電層57としてこの発明では、X線吸収率が高く、光導電性を有する無機化合物が用いられる。この例では光導電層57としてアモルファスセレンなどが使用される。 【0041】この光導電層57の上面にはさらに従来と同じく誘電体層58と表面電極としての共通電極60がそれぞれ被着形成されてX線撮像パネル13が構成される。 【0042】この例では、被写体20を透過したX線光子により光導電層57内に生じた電子・ホールペアが共通電極60と基板電極42との間の電界により分離され、この電界によってコンデンサ24に蓄積された電荷がスイッチングトランジスタ26によって読み出し制御される。この電界は電源28から共通電極60と基板電極42とに印加された所定電位によって生ずる。 【0043】上述のスイッチングトランジスタ26は垂直走査部30によってゲート制御(オン・オフ制御)され、各々のトランジスタ26が時系列的に選択されると、その選択されたトランジスタのドレイン電極54から読み出された電荷が水平走査部32を介して信号処理回路34に出力される。信号処理回路34では電気信号を増幅した後のオリジナル画像信号Sorgが画像処理手段5に出力される。 【0044】次に、画像処理手段5におけるオリジナル画像信号Sorgの画像処理例について、図6〜図11を参照しながら説明をする。この例では、人体の胸部組織などのX線撮影画像を撮影する場合を想定している。人体の胸部画像はもともとX線15の照射線量が少ないので、低濃度領域での粒状性が悪い。また、胸部画像は高濃度領域と低濃度領域との濃度差が激しいので、低濃度領域の粒状性が目立ちやすい。 【0045】そこで、この例では図7に示す胸部正面X線画像21の関心領域23の低濃度領域で粒状性を抑制できるようにすると共に、その高濃度領域で鮮鋭性を向上できるようにするために、その低濃度領域での変調伝達関数をその高濃度領域での変調伝達関数よりも低くするようにオリジナル画像信号Sorgを補正するものである。図7において、関心領域23とは肺野と縦隔部を含む長方形の領域をいう。図5に示すアルゴリズム(フローチャート)のステップP1では、まず、オリジナル画像信号SorgをFPD4から画像処理手段5に入力する。このFPD4から得られるオリジナル画像信号Sorgは、図11Aに示すような非常に鮮鋭性の高い信号である。このようなオリジナル画像信号Sorgの周波数成分は図11Aに示される。図11A〜図11Dにおいて、横軸は空間周波数(サイクル/mm)であり、縦軸は変調伝達関数(MTF)である。 【0046】その後、ステップP2で被写体20の胸部正面X線画像21から関心領域23を抽出する。関心領域23として、m’×n’画素を抽出する。次に、ステップP3で関心領域23のオリジナル画像信号Sorgに基づいてヒストグラム解析を行う。例えば図5に示した胸部正面X線画像21の関心領域23に関して図8に示すヒストグラムを得る。図8において、横軸はオリジナル画像信号Sorgであり、縦軸は信号の出現度数である。オリジナル画像信号Sorgの最大値はSmaxであり、その最小値はSminである。この例では図8に示す信号出現度数の変化点が3つ存在している。 【0047】その後、ステップP4で信号出現度数の変化点に応じた3つの閾値A1,A2,A3を決定する。一般に、被写体20毎にX線の透過特性や撮影条件が異なるので、X線画像毎に閾値Ai(i=1,2,3)を求めることが好ましい。ここで、オリジナル画像信号Sorgの最大値をSmaxとし、その最小値をSminとし、定数をki(i=1,2,3)としたとき、オリジナル画像信号Sorgの3つの閾値Aiを求める。この閾値Aiは次式(2)、すなわち、Ai=ki・Smax +(1−ki)・Smin・・・・(2) により求める。この例では3つの閾値A1,A2,A3に関して、定数kiを例えば0.2,0.5,0.8のようにそれぞれ異なる値にすればよい。閾値A1,A2,A3の例を(3)式に示す。 【0048】 A1=0.2・Smax +0.8・Smin A2=0.5・Smax +0.5・Smin A3=0.8・Smax +0.2・Smin・・・・・・(3) この閾値Aiに関しては予め定めた値でもよいし、オリジナル画像信号Sorgの最大値Smax、最小値Sminの他に中心値Smedian、平均値Saveなどを組み合わせて求めてもよい。 【0049】上述したステップP2〜P4に並行してステップP5でボケマスク処理を行うために、非鮮鋭マスク信号Susを算出する。この例では画像処理上の非鮮鋭マスクを用いて、非鮮鋭マスク信号Susが求められる。 【0050】ある画素に対応する非鮮鋭マスク信号Susは、対象画素を中心とする一辺がa画素からなる正方形のマスク内に含まれるオリジナル画像信号Sorgの値の単純平均を計算することによって求めることができる。マスクサイズ(一辺の画素数a)が大きいほど、対象画素から離れたオリジナル画像信号Sorgを含んで平均化されるために、変調伝達関数の周波数帯が狭くなり、よりぼけた画像となる。マスク形状は正方形に限られるものではなく、長方形、円形、十字形などを用いることもできるし、対象画素は必ずしもマスクの中心に無くてもよい。また、演算方法も変調伝達関数が減衰されるならば、単純平均に限られるものではなく、マスク内に含まれる画素に対応するオリジナル画像信号Sorgの値を用いた各種の代表値を求める方法を用いることができる。例えば、各種の加重平均値、メジアン値、モード値などが挙げられる。図11Bには非鮮鋭マスク信号Susの変調伝達関数対空間周波数の関係特性例を示している。 【0051】この非鮮鋭マスクには空間周波数が0.1サイクル/mmのときに変調伝達関数が0.5以上であり、かつ、空間周波数が10サイクル/mmのときに変調伝達関数が0.5以下のものが用いられる。これにより、関心領域23に関しての低空間周波数以上の周波数成分を減衰するようにしたものである。この例で、低空間周波数とは0.5サイクル/mm以下の周波数をいう。 【0052】その後、ステップP5で関心領域23の低濃度領域で粒状性を抑制するための減衰係数α(Sus)を作成する。この例で減衰係数α(Sus)の好ましい値は0〜1.0であり、画像再生信号Srはオリジナル画像信号Sorgと非鮮鋭マスク信号Susの中間の周波数応答を示す。例えば、減衰係数α(Sus)を(4)式、すなわち、 α(Sus)=1.0 (Sus≦A1) α(Sus)=−1・(Sus−A2)/(A2−A1) (A1<Sus≦A2) α(Sus)=0 (A2<Sus) ・・・・・・(4) により求める。この例では上述の関数形式で示される減衰係数αをX線画像毎に求めた閾値Aiに基づいて決定し、その都度、テーブルを作成して使用する。 【0053】このような減衰係数α(Sus)が作成されると、ステップP7ではオリジナル画像信号Sorgの補正処理を行う。この例では減衰係数αを非鮮鋭マスク信号Susの値の増大に応じて単調減少させ、画像再生信号Srを次式(5)、すなわち、Sr=Sorg−α(Sorg−Sus)・・・・・(5) に従って算出する。上述した(5)式の第2項目の括弧内のオリジナル画像信号Sorg及び非鮮鋭マスク信号Susに関して、図11Cに変調伝達関数対空間周波数の関係特性例を示している。 【0054】この減衰係数αの単調減少方法は上述した(4)式に従って行う。この減衰係数α(Sus)を単調減少させると図10に示すようになる。図10において、横軸は非鮮鋭マスク信号(レベル:0〜4095)Susであり、縦軸は減衰係数α(Sus)である。 【0055】この減衰係数αはオリジナル画像信号Sorgまたは非鮮鋭マスク信号Susの値の増大に応じて単調減少させることが望ましい。この理由は、減衰の度合いに関しては、関心領域23の注目すべき場所、例えば心臓部、肺野部などの平均的な濃度変化に応じて強弱を付けることが好ましく、オリジナル画像信号Sorgだけでは場所的な変化が激しすぎるからである。 【0056】上述した(5)式より求めた画像再生信号Srに関して、図11Dに変調伝達関数対空間周波数の関係特性例を示している。図11Dの特性例によれば、画像再生信号Srに関してオリジナル画像信号Sorgの変調伝達関数対空間周波数の関係特性に比べて、低空間周波数寄りにシフトさせるような補正することができる。 【0057】その後、ステップP8で画像処理手段5からモニタ9やプリンタ10などにX線画像情報Srが出力される。これにより、被写体20の胸部正面X線画像21の関心領域23の低濃度領域で粒状性を抑制した画像や、これと共に、その高濃度領域で鮮鋭性を向上させた画像を読影することができる。 【0058】続いて、X線画像をハードコピーするためのプリンタ10の構成例について説明する。 【0059】上述の画像処理手段5で得られたX線画像情報Drは、医療診断分野のMR,CT,RI等の画像出力装置として用いられる走査型レーザ露光装置(一般的な呼称としてレーザーイメージャとも呼ばれる)に出力される。この例では、走査型レーザ露光装置に入力されたX線画像情報Srにより、レーザービーム強度が変調され、従来のハロゲン化銀写真感光材料や熱現像ハロゲン化銀感光材料に露光した後に、適切な現像処理過程を経てX線画像のハードコピーが得られる。 【0060】この走査型レーザー露光装置は、レーザー光源としてルビーレーザー、YAGレーザー、ガラスレーザーなど固体レーザー;He−Neレーザー、Arイオンレーザー、Krイオンレーザー、C02レーザー、C0レーザー、He−Cdレーザー、N2レーザー、エキシマーレーザーなどの気体レーザー;InGaPレーザー、AlGaAsレ‐ザー、GaAsレーザー、InGaAsレ‐ザー、InAsPレーザー、CdSnP2レーザー、GaSbレーザー,GaNレーザーなど半導体レーザー;化学レーザー、色素レーザーがあげられる。 【0061】本発明で用いられるハロゲン化銀写真感光材料はポリエステル、3酢酸アセート、ポリエチレンナフタレート、ポリカーボネートそしてポリノルボルネン系樹脂等の着色あるいは無着色の透明な高分子材料を支持体に、接着性を付与する下引き層を塗布し、更にその上に支持体の片面もしくは両面にハロゲン化銀粒子を分散したゼラチンなどの高分子層(感光層)が塗設される。 【0062】片面のみにハロゲン化銀粒子などを含む感光層が塗設される場合は、該感光層の別の面にハレーション防止染料、帯電防止剤、マット剤等を必要に応じて含むゼラチン層を塗設することができる。この層のゼラチンなどの高分子膜は感光材料が環境の湿度変化や水中での処理中に強いカールを起こさないように、その膜厚を調整することができる。 【0063】上述の感光材料を用いた感光層はハロゲン化銀粒子を分散する。このハロゲン化銀粒子は沃臭化銀、臭化銀、塩化銀、塩臭化銀などの組成であって、形状はサイコロ状、8面体、ジャガイモ状、球状、棒状、平板状などで、その粒径分布は狭いものから広いものまで目的によって選択できる。平均粒径は球状のハロゲン化銀粒子として換算して0.1〜1μmが好ましい。平板状の場合は平均アスぺクト比が100:1〜2:1のものを用いることができる。 【0064】この例では、ハロゲン化銀粒子の内部と表面のハロゲン組成の異なる多重層構造のコア/シェル型粒子を用いることが好ましい。このハロゲン化銀粒子の製造方法は特開昭59−177535号、同59−17844号、同60−35726、同60−147727号等を参考にすることができる。 【0065】これらのハロゲン化銀粒子はハイポやセレン化合物、テルル化合物そして金化合物を用いて化学増感することが好ましく、ハロゲン化銀粒子生成時にイリジウム化合物やその他、貴金属イオン、そして増感色素を添加することができる。感光材料に用いられる増感色素の分光極大波長は500〜1500nmであり、シアニン色素やメロシアニン色素が―般に用いられ、その構造等については、例えばC.E.K.Mees,T.H.James著、The Theory of the Photographic Process,第3版198〜201ぺージ(マクミラン、ニューヨーク、1986)に記載されている。 【0066】また、感光層に保存中や現像処理中のカプリ上昇を抑制する種々の含窒素有機化合物や硫黄原子を含有するメルカプト化合物を含有することが好ましい。さらに感光層中にイラジエイションを防止する染料を含有することができる。また現像処理後の膜面に凹凸を与えて外光の反射を抑えるための非感光性のハロゲン化銀粒子を含有することができる。 【0067】この感光層の上層には感光層を保護するゼラチン保護層を塗設することができ、該層には目的に応じて帯電防止剤、マット剤、スべリ剤などを含有せしめることができる。そして感光層ならびにその保護層中にゼラチン鎖を架橋して膜面を強化する硬膜剤を含有することが好ましい。 【0068】本発明のハロゲン化銀感光材料は自動現像機を用いて現像処理することが好ましく、処理時間(Dry to Dry)は10秒〜210秒で処理することができる。自動現像機で用いる現像液には現像主薬として特開平4−154641、特開平4−16841号記載のジヒドロキシべンゼン類や3−ピラゾリドン類、またアスコルビン酸類を用いることが好ましい。保恒剤として亜硫酸塩、アルカリ剤として水酸化塩や炭酸塩が特開昭61−28708号や特開昭60−93439号記載の緩衝剤と共に用いられる。 【0069】溶解助剤としてはグリコール類、銀スラッジ防止剤としてはスルフィド、ジスルフィルド化合物やトリアジンが用いられる。有機抑制剤はアゾール系有機防止剤、無機抑制剤は臭化カリウムなどL.F.A.メイソン著「フォトグラフィック・プロセッシング・ケミストリー」フォーカルプレス社刊(1966年)の226〜229ぺージ記載の化合物を用いることができる。 【0070】また、有機キレート剤、ジアルデヒド系現像硬膜剤を含むことができる。現像処理をするときの現像液の補充量は5−15ml/4つ切り1枚が好ましい。定着液としては当業界で一般に用いられている定着素材を含むことができ、キレート剤や定着硬膜剤、そして定着促進剤を含むことができる。 【0071】特開平9−311407号記載の、上記のようなウエット処理を行わずに熱現像を行うハロゲン化銀感材を用いることができる。この感光材料は支持体上に少なくとも1層の感光層を有し、有機銀塩、感光性ハロゲン化銀粒子、銀イオンのための還元剤及びバインダイーを含有する熱現像感光材料である。 【0072】この感光材料のハロゲン化銀粒子の組成は沃臭化銀、臭化銀、塩臭化銀もしくは臭化銀であり、立方体、8面体、球形、ジャガイモ状で平均粒径は球形粒子として換算して0.2〜0.010μmが好ましい。 【0073】更にハロゲン化銀粒子にハイポやセレンそして金化合物で化学増感を施し、400〜1500nmに感色性を付与する分光増感色素を用いることが好ましい。本感光材料では感材の保存中のカプリの上昇を抑制するために有機カルボン酸塩やイソシアネート化合物を含有することが好ましい。この感光材料に用いる有機銀塩は炭素数が10〜30の長鎖カルボン酸銀塩が好ましい。その例としてベへン酸銀、ステアリン酸銀、オレイン酸銀、ラウリン酸銀、カプロン酸銀、ミリスチン酸銀、パルミチン酸銀、マレイン酸銀、フマル酸銀、酒石酸銀、リノール酸銀、酪酸銀及び樟脳酸銀及びこの混合物である。 【0074】有機銀塩のための還元剤はフェニドンやハイドロキノンなどのジヒドロキシべンゼン類が用いられる。その外に広範囲の還元剤を用いることができ、例えばアミドオキシム類、アジン類、脂肪族カルボン酸アリールヒドロアジドとアスコルビン酸との組合せなどである。 【0075】また、該感材の感光層の上に保護膜を塗設することが好ましく、この保護膜には帯電防止剤やマット剤、スべリ剤などを目的に応じて添加することができる。これら感光層及ぴ保護層は、接着性を付与する下引き層を塗布したポリエステル、3酢酸アセート、ポリエチレンナフタレート、ポリカーボネートそしてポリノルポルネン系樹脂等の着色あるいは無着色の透明な高分子材料を支持体に上に塗設する。感光層の塗布をしていない支持体上にハレーション防止染料やマット剤、帯電防止剤を含有したバッキング層を塗布することが好ましい。該感光材料は走査型レーザ露光装置を用いて画像信号が露光され、そして80℃以上200℃以下で熱現像が行われる。 【0076】次に、ドライ感材を用いる例について説明する。 【0077】本記録システム100で得られたX線画像情報Drは、例えば特開平8−282099号に記載されている走査型レーザ露光装置に適用できる。この例では、X線画像情報Drに基づいて高密度レーザービームで露光して、顕色成分を有する転写層から受容層に転写することにより、ハードコピーを得ることができる。この走査型レーザー露光装置は、レーザー光源としてルビーレーザー、YAGレーザー、ガラスレーザーなど固体レーザー;HeーNeレーザー、Arイオンレーザー、Krイオンレーザー、C02レーザー、C0レーザー、HeーCdレーザー、N2レーザー、エキシマーレーザーなどの気体レーザー;InGaPレーザー、AlGaAsレーザー、GaAsレーザー、InGaAsレーザー、InAsPレーザー、CdSnP2レーザー、GaSbレーザー,GaNレーザーなど半導体レーザー;化学レーザー、色素レーザーがあげられる。レーザー光の波長は400〜1200nm程度である。 【0078】これに使用する感光材料は3つの支持体から構成される。第1の支持体上に顕色成分を設けた転写材料と、第3の支持体を有した剥離材料を転写層と対面するように設け、第1の支持体側から高密度エネルギー光を像様に露光することによって、露光部分の支持体と転写層の結合力をアブレーションによって低下させ、単車材料と剥離材料を引き離して、転写層の露光部を剥離材料上に転写した後、剥離材料の露光部の転写層と、第2の支持体上に発色成分を含有する受容層を有した受容材料の受容層がわと重ね合わせ画像を形成することを特徴とする。 【0079】ここでいうアブレーションとは、画像露光部分の転写層の破壊は起こらず、支持体と転写層間の結合力のみが低下するあるいはなくなる、あるいは画像露光部分の転写層の一部が熱破壊して飛散する等のほかに、画像露光部分の転写層に亀裂が生じるまでの現象をいう。 【0080】この際の画像形成に関しては、潜像形成時または潜像形成後に発色成分と顕色成分を混合させることにより行われ、更に加熱または加圧することが好ましい。この加熱手段にはオーブン、サーマルへッド、ヒートロール、ホットスタンプ、熱ぺン等温度のみをかけるものでも、温度をかけると同時に圧力をかけるものでもよい。第1層の顕色成分は例えば有機還元剤で第2の支持体の発色成分は有機還元剤により発色する銀源である。 【0081】有機還元剤は例えばスクシンイミド、フタルイミド、2−メチルスクシンイミド、ジチオウラシル、5−メチル−5−n−ぺンチルヒダトイン、フタルイミド等があげられる。銀源としては脂肪族カルボン酸との銀塩(例えばべへン酸銀、ステアリン酸銀、オレイン酸銀、ラウリン酸銀などである。 【0082】またこの例では特開平9−188073号記載の熱転感熱記録方法を用いることができる。熱転写シートの染料層面と熱転写受像シートの受容層面とが接するように向かい合わせ、染料層と受容層の界面にサーマルへッド等の加熱印加手段により、画像情報に応じた熱エネルギーを与えることにより、染料層中の染料を受容層に移行させる。 【0083】さらに移行した後に熱転写シートの背面側からサーマルへッド等の加熱印加手段により所定の熱エネルギーを与えることにより、未反応染料の定着を行う。染料層の熱移行性の染料の具体例は例えば特開昭59−78893号、同59−10909394号、同60−2398号の公開公報に記戴されているものをあげることができる。染料層に用いられるバインダー樹脂の代表例はセルロース系、ポリアクリル酸系、ポリビニルアルコール系などから選ぶことができる。受容層は昇華染料が染着しやすい樹脂が選ばれ、例えばポリオレフィン樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂、ポリ塩化ビニリデン樹脂などから選ぶことができる。 【0084】さらにピエゾ効果などにより、入力する画像信号に基づいてインク微粒子を像様に射出して画像を形成する、いわゆるインクジェットによって画像を出力することが可能であり、さらにX線画像情報Drを光信号に置き換えて、トナーによる画像を形成するゼログラフィのひとつである、いわゆるデジタルコピアーにより画像を出力することができる。 【0085】続いて、コリメータ16を備えたX線画像形成システム100の応用例について、図面を参照しながら説明をする。 【0086】図12は本発明の実施例としての据置型立位式のマンモグラフィ撮影システム200の構成を示す概念図である。この例では図1に示したX線画像形成システム100が応用される。なお、実施の形態で説明した同じ名称のものは同じ機能を有するため、その説明を省略する。 【0087】このX線撮影システム200は受診者が立った状態で乳房X線撮影が行われるものであって、図12に示す「コ」の字形状をした乳房X線撮影部201とボックス形状の本体部202とを有している。乳房X線撮影部201の上部にはX線管装置部203が設けられ、このX線管装置部203にはX線管81が取付けられている。このX線管81の出射面側にはコリメータ16が取り付けられ、X線管1から放射されたX線が平行X線ビームL0に成形される。 【0088】乳房X線撮影部201の下部にはセンサ載置部205が設けられ、本例ではFPD84が取付けられる。この実施例で乳房X線撮影の際に、受診者の乳房(被写体)を透過した平行X線ビームL0によるX線光子が各画素毎に受けられ、オリジナル画像信号Sorgに変換される。FPD84の内部構造については図2で説明したFPD4と同様である。 【0089】この乳房X線撮影部201の中央部には上下に移動が可能な乳房圧迫器204が設けられ、X線撮影の際に、受診者の乳房がFPD84上に置かれた状態でその乳房の上から下へ圧迫される。この圧迫は撮像領域を広げるためである。乳房圧迫器204が設けられた乳房X線撮影部201は本体部202に取付けられた撮影部保持部材206に係合されている。 【0090】また、本体部202には例えば乳房X線撮影部201と反対側に操作盤207が設けられ、この操作盤207にはキーボードなどの入力ツール88が備えられ、受診者の乳房X線撮影画像に関して撮影日時、病院識別番号、年齢及び性別などの固体識別情報IDなどが入力される。この操作盤207の下部には棚が設けられ、この棚には画像処理プロセッサ85が設けられ、FPD84からのオリジナル画像信号Sorgが画像処理されて、受診者の乳房X線撮影画像が再生される。この画像処理プロセッサ85の隣には、メモリ装置87が設けられ、画像処理プロセッサ85からX線画像情報Srが記録される。メモリ装置87には光磁気ディスクが使用される。この棚の下には、高電圧発生装置82及びX線制御装置83が取付けられ、所望のX線発生電圧がX線管装置部203に供給される。 【0091】上述の操作盤207の上方にも棚が設けられ、この棚にはモニタ89が取付けられ、受診者のX線画像情報Drに基づいてその受診者の乳房X線画像が撮影とほぼ同時に表示される。モニタ89にはCRTや液晶ディスプレイが使用され、上述のX線画像情報Srが固体識別情報IDと共にモニタ89に表示される。 【0092】このモニタ89上にも棚が設けられ、この棚には例えば、インクジエットプリンタ90が取付けられ、受診者のX線画像情報Drに基づいてその受診者のX線撮影画像がプリントアウトできるようになされている。例えば、X線画像情報Drが固体識別情報IDと共にメモリ装置87から読み出され、受診者のX線画像と共に撮影日時、病院識別番号、年齢及び性別などがハードコピーの状態で転写紙に焼き付けられる。 【0093】続いて、図13及び図14を参照しながら、据置型立位式のマンモグラフィ撮影システム200による撮影動作を説明する。この例で、受診者は本システム200に対して立った状態で乳房X線撮影が行われる。 【0094】まず、受診者は本システム200の所定の位置に立ち、乳房をFPD84の所定の位置に載せる。次に、図13に示す乳房圧迫器204で乳房の上からFPD84の方に圧迫する。この状態で乳房のX線撮影を行う。撮影条件はX線発生電圧を25kVpとし、照射時間を1/2秒とし、電流は50mAs程度とする。X線管81とFPD84との間は0.5m程度を保つ。 【0095】この際に、X線制御装置83はAC100Vを受けて高電圧発生装置82を介在し所定エネルギーのX線15が得られるようにX線発生電圧を昇圧する。その後、X線照射オンによってX線管81から放射されたX線15がコリメータ16によって平行X線ビームL0に成形され、この平行X線ビームL0が受診者の乳房へが照射される。この平行X線ビームL0が放射されると、乳房の下面に配置されたFPD84によって、乳房を透過したX線光子が各画素毎に受けられ、オリジナル画像信号Sorgに直接変換される。 【0096】FPD84からのオリジナル画像信号Sorgは画像処理プロセッサ85で画像処理された後にX線画像情報Srとなってモニタ89に出力される。これにより、撮影直後にモニタ89に図14に示すような乳房X線撮影画像300が表示され、乳ガンの癌腫である石灰化画像301をスキンライン内の画像領域で確認することができる。その後、受診者の氏名、年齢、病院識別番号、撮影日時などを入力ツール88で入力する。これらの情報と共に、X線画像情報Drをメモリ装置87に登録する。無線設備などを使用せずに、メモリ装置87にX線画像情報Drを記録するようにしたのは、病院内では電磁波が医用機器を誤動作させるからである。 【0097】このように本発明の実施例によれば、平行X線ビームL0がFPD84の受け面に対して垂直に当たるように、コリメータ16をFPD84の前面に配置したので、受診者20の乳房内部にもX線平行ビームL0を垂直に透過させることができる。 【0098】このため、受診者20の乳房を透過したX線光子をFPD84内で効率良く電気信号に変換することができる。これにより、スクリーンフィルム系のX線画像形成システム(マンモグラフィ画像の3lp・mmで変調伝達関数MFTが80%)に比べてより鮮鋭性の高いX線画像情報(MTFが90%以上)を取得することができる。 【0099】しかも、X線撮影とほぼ同時に、受診者20の乳房のX線撮影画像を読影することができる。この例では受診者の固体識別情報IDと共にX線画像情報Srをメモリ装置87から読み出し、これらの情報に基づいてインクジェットプリンタ90により乳房X線撮影画像を得ることができ、医師による診断を効率良く行うことができる。 【0100】従って、鮮鋭性の非常に高いX線画像が再生可能な据置型立位式のマンモグラフィ撮影システム200を提供できる。 【0101】この例では受診者の乳房に対して上方から下方へ平行X線ビームL0を照射する場合について説明したが、これに限らず、受診者が立ったままの状態で、その乳房を例えば右方向から左方向へ平行X線ビームL0を照射するようにしてもよい。 【0102】この場合には、乳房X線撮影部201に軸部208を取付け、撮影部保持部材206に回転可能なように係合し、上からの撮影が終了した時点で、乳房X線撮影部201を本体部202に対して90゜だけ回転した位置で撮影を継続すればよい。このような構成を採ると、図14に示した上部からの乳房X線撮影画像に加えて、側部からの乳房X線撮影画像を取得することができる。より一層、石灰化画像301を検出し易くなる。 【0103】上述した早期乳ガンの検出手段としてのマンモグラフィ撮影システム200では、従来からの視診、触診に比べて検出率が4倍ほど高くなることが分かり、その重要性は非常に高い。乳ガンの早期においては、幅が1mm以下と非常に小さなカルシウム沈着が乳腺に生じる。このような小さなカルシウム沈着による石灰化画像301をマンモグラフィ撮影システム200で検出することにより、早期乳ガン検出を行うことができる。この石灰化画像301は、その周辺のX線画像を白黒階調で示したとき、筋肉などの光学濃度「1」程度の中に埋もれているものである。この微細な白色の石灰化画像301をクリアに描出するためには、マンモグラフィ撮影システム200に対して特徴的な濃度特性曲線が要求される。この特性曲線はウエッジ画像によって得られ、その濃度特性曲線は図15に示される。 【0104】この実施の形態では、ハロゲン化銀感光材料を用いたプリンタ10が設けられ、このプリンタ10に被写体20のX線画像情報Drを与えてハロゲン化銀感光材料を露光した後に現像すると、所定濃度特性のウエッジ画像が得られる。 【0105】このときに、ウエッジ画像から得られた図15に示す濃度特性曲線において、その最低濃度に0.25を加えた点と、該ウエッジ画像の最低濃度に2.0を加えた点とを結ぶ平均階調が2.8〜3.6で、かつ、ウエッジ画像の最低濃度に0.25を加えた点と、その最低濃度に0.5を加えた点とを結ぶ平均階調が1.9以上で、かつ、ウエッジ画像の最高濃度が2.8〜4.5となるようにしたものである。 【0106】図15において、横軸は露光量の逆数を対数で表示したものであり、露光量は照度Iと照射時間Tの積(I×T)である。ここでは露光量の逆数の相対値を示している。縦軸はX線画像の黒化(白黒)濃度であり、単位は光学濃度(Optical Density)である。ここで、入射光量をI0とし、透過光量をIとすると、光学濃度ODは、OD=logI0/Iで求められる。 【0107】すなわち、光学濃度が0.25〜0.5のいわゆる低濃度領域では、できるだけコントラストを強くする、つまり、濃度特性曲線の足を切り、石灰化画像301の境界線をくっきりと描出できるようにする。さらに、中央付近で光学濃度がほぼ「1」となる0.25〜2.0の中間濃度領域では、コントラストをやや高くして、一定のラチュードを持たせて画像情報を拡張する。このように白黒階調表現を明瞭にして石灰化画像を検出し易くする必要がある。このような理由から、光学濃度0.25〜2.0の中濃度領域の平均階調γ1及び光学濃度0.25〜0.5の低濃度領域の平均階調γ2を適切に設計する必要がある。 【0108】この例では、最高濃度をできるだけ高くすることで、被写体の石灰化画像の周辺を黒く覆うことができる。従って、石灰化画像の検出に障害となる領域の光を遮断して観察しやすくするために、最高濃度として2.8以上が要求される。この最高濃度を必要以上に高くすることは、フィルムの現像処理に負担をかけ、また、人間の目の検知力の限界を越えてしまうので無意味である。こうした理由から、ウエッジ画像の最高濃度が2.8〜4.5となるようにした。 【0109】図16は最大濃度Dmaxと平均階調γ1、γ2とに関して本発明と比較例(a)、(b)を表図に示したものである。 【0110】この本発明では平均階調γ1が2.8〜3.6であり、最低濃度に0.25を加えた点と、該ウエッジ画像の最低濃度に2.0を加えた点とを結ぶと得られる。この平均階調γは2点間を結ぶ線分の傾きをθとしたとき、そのtanθに他ならない。また、平均階調γ2は1.9以上であり、ウエッジ画像の最低濃度に0.25を加えた点と、その最低濃度に0.5を加えた点とを結ぶと得られる。本発明で最も好ましい値は、最大濃度が3.3、平均階調γ1が3.3であり、平均階調γ2は2.2である。このように最大濃度、平均階調γ1、γ2を選ぶと、石灰化画像を検出し易くなる。これに対して、比較例(1)は最大濃度が3.1、平均階調γ1が2.5であり、平均階調γ2は1.4である。比較例(2)は最大濃度が4.2、平均階調γ1が2.9であり、平均階調γ2は1.7である。いずれの比較例(1)、(2)も本発明の数値条件から外れており、本発明に比べて石灰化画像が検出しづらくなる。 【0111】続いて、コリメータ16の有無について画像処理条件を与えて比較した結果を説明する。図17はコリメータ16を配置した場合の比較結果を示す図である。図18はコリメータ16を配置しない場合の比較結果を示す図である。 【0112】この例ではX線管1とFPD4との間にコリメータ16を配置した場合と、コリメータ16を配置しない場合について、以下の画像処理条件で比較をした。 【0113】その際の画像処理条件は次の通りである。X線管1にはモリブデン管球を使用する。X線発生電圧は28kVとし、焦点管球は0.4mmとし、X線管1とFPD4との離隔距離は60cmとする。 【0114】そして、FPD4の表面にアルミニウムウエッジを取付けた後に、コリメータ16の有無に関して、X線管1によりFPD4に1秒露光(100mAs露光)をする。この際のアルミニウムウエッジは、X線透過量の最大値Maxから最小値Minが得られるように、所定の厚みから0に至るように厚みが調整されたものである。 【0115】そして、FPD4のウエッジ画像に関するオリジナル画像信号Sorgを画像形成手段(IBM製:PC300GL)で画像処理をする。その後、液晶モニタ(アキア製:RT−138X)でウエッジ画像を確認する。更に、X線画像情報に基づいてレーザイメージャ(コニカ製:Li−7)でプリントアウトする。このとき、感光材料には医療記録用の銀塩フィルム(コニカ製:LP−670)を使用する。感光後のフィルムを自動現像機(コニカ製:SRX−501)で現像処理する。この現像処理によってウエッジ画像を得られた。このとき、画像処理条件を変えていくつかのセンシトメトリカーブ(特性曲線)を得た。 【0116】次に、FPD4からアルミニウムエッジを外して、C.G.R社製のマンモグラフィファントームを置く。このマンモグラフィファントームは人体のスキンラインや125〜177μm程度の石灰化画像(癌腫)の位置を模した樹脂製の標本板である。そして、上述の画像処理条件に従って、コリメータ16の有無についてマンモグラフィファントームをX線撮影し、銀塩フィルム(コニカ製:LP−670)の露光現像後に、光学濃度が1.3になるようにX線管1の管電流の値を調整した。 【0117】図17及び図18に示した比較例では処理番号(1)が本発明の平均階調γ1及びγ2の数値条件から外れており、処理番号(2)が、本発明の最大濃度の数値条件から外れており、処理番号(3)〜(5)が平均階調γ1及びγ2の数値条件から外れている。処理番号(6)〜(10)についてはいずれも本発明の最大濃度、平均階調γ1及びγ2の数値条件内に含まれるものである。 【0118】そして、マンモグラフィファントームの画像(以下標本画像という)の識別性については、液晶ディスプレイ上とフィルム画像上で標本画像を観察者が目視判定する方法で評価した。 【0119】この評価方法について、スキンラインの描写性と石灰化画像の描写性に関しては、標本画像によるスキンライン及び石灰化画像を観察し、「1」〜「5」の5点評価法によって判定を行った。この例では、「5」は明瞭に見える。「4」は苦労なく見える。「3」は何とか見える。「2」はほとんど見えない。「1」は全く見えない。これらのランク付けを行った。 【0120】また、コントラストの分解能に関しては、X線吸収差(単色:20kVのX線)が2%で、標本画像による直径1mmのパターンの描写性を観察し、「A」〜「D」の4段階評価法により行った。「A」は良く見える。「B」は容易に見える。「C」はやっと見える。「D」は見えない。これらのランク付けを行った。 ■ コリメータ16を配置した場合には、表図17からも明確なように、スキンラインの描画性に関しては比較例(1)〜(5)も本発明(6)〜(10)もほぼ同等の評価結果が得られた。その点、石灰化画像の描写性及びコントラスト分解能に関しては、比較例(1)〜(5)に比べて本発明(6)〜(10)のいずれも良好な評価が得られた。 【0121】■ コリメータ16を配置しない場合には、表図18からも明確なように、スキンラインの描画性に関しては比較例(1)〜(5)も本発明(6)〜(10)もほぼ同等の評価結果が得られる。その点、石灰化画像の描写性及びコントラスト分解能に関して、比較例(1)〜(5)に比べて本発明(6)〜(10)のいずれも良好な評価が得られるものの、コリメータ16を配置した場合に比べて劣ることが確認された。 【0122】このように本発明のマンモグラフィ撮影システム200によれば、X線管1の前にコリメータ16を配置し、しかも、ウエッジ画像から得られた濃度特性曲線において、最大濃度が2.8〜4.5で、平均階調γ1が2.8〜3.6で、平均階調γ2が1.9以上となるようになされたものである。 【0123】従って、125〜177μm程度の石灰化画像(癌腫)の位置を再現性良く、かつ、正確に検出することができ、本発明のマンモグラフィ撮影システム200は乳ガンの早期発見診断システムとして寄与するところが極めて大である。 【0124】 【発明の効果】以上説明したように、本発明のX線画像形成システムによれば、X線放射手段から放射された平行X線ビームが半導体検出手段の受け面に対して垂直に当たるように、そのX線放射手段を半導体検出手段を背にした被写体の前面に配置するようになされたものである。 【0125】この構成によって、被写体内部にもX線平行ビームを垂直に透過させることができるので、その被写体を透過したX線光子を半導体検出手段内で効率良く電気信号に変換することができる。従って、スクリーンフィルム系のX線画像形成システムに比べてより鮮鋭性の高いX線画像情報を取得することができる。 【0126】これにより、従来方式に比べてより細部にわたってX線画像を描写できるので、有益な医用画像情報をより多く取得することができると共に、正確かつ信頼性の高い診断システムの提供に寄与する。 【0127】この発明は被写体のX線画像を局部的に取得するマンモグラフィ撮影システムなどに適用して極めて好適である。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000001270 【氏名又は名称】コニカ株式会社
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| 【出願日】 |
平成11年(1999)2月5日 |
| 【代理人】 |
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| 【公開番号】 |
特開平11−285488 |
| 【公開日】 |
平成11年(1999)10月19日 |
| 【出願番号】 |
特願平11−28010 |
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