トップ :: A 生活必需品 :: A61 医学または獣医学;衛生学




【発明の名称】 心理状態分析装置
【発明者】 【氏名】小松 輝幸

【氏名】大守 光子

【要約】 【課題】オブジェクトの移動や色の塗り直しといった作業を簡単にして、心理状態を自動分析する心理状態分析装置を提供する。

【解決手段】心理状態分析装置1は、設定画面2と、1つ以上の心理状態の象徴を設定画面2上に割り当てる割り当て手段6と、前記象徴からの距離および色に対応した心理状態を示す文字または図形を記憶する記憶手段7と、設定画面2上に被験者が配置した所定形状のオブジェクトから前記各象徴までの距離を測定し、前記オブジェクトに被験者が着色した色を判別し、この測定した距離およびこの判別した色に基づき記憶手段7の文字または図形を選別して出力する心理状態分析手段8とを備える。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 設定画面と、1つ以上の心理状態の象徴を前記設定画面上に割り当てる割り当て手段と、前記象徴からの距離および色に対応した心理状態を示す文字または図形を記憶する記憶手段と、前記設定画面上に被験者が配置した所定形状のオブジェクトから前記各象徴までの距離を測定し、前記オブジェクトに被験者が着色した色を判別し、この測定した距離およびこの判別した色に基づき前記記憶手段の文字または図形を選別して出力する心理状態分析手段とを備えた心理状態分析装置。
【請求項2】 請求項1において、さらに、被験者が着色した前記色および被験者が配置した前記オブジェクトの配置に基づき被験者のイメージを現すイメージカラーを決定して出力するイメージカラー決定手段を備えた心理状態分析装置。
【請求項3】 請求項1または2において、さらに、被験者が着色した前記色および被験者が配置した前記オブジェクトの配置に基づき被験者にアクセントを付ける被験者のアクセントカラーを決定して出力するアクセントカラー決定手段を備えた心理状態分析装置。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、被験者が設定画面上に配置した所定形状のオブジェクトの位置、およびこのオブジェクトに被験者が着色した色から、被験者の心理状態を分析する心理状態分析装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
【0003】心理分析方法には、図6に示すように、矩形の平面100に、6つの領域101〜106を配置すると、この平面100を見た被験者は自然に、領域101には「理想」、「目標」または「願望」をイメージし、領域102には「内省の投影」または「欲求」をイメージし、領域103には「現在の自分」または「現実の自分」をイメージし、領域104には「周囲への気持ち」、「外向的な部分」または「エネルギー感」をイメージし、領域105には「自分への原点」、「過去への思い」または「感受性の源泉」をイメージし、領域106には「現実対応力」または「周囲との関係」をイメージする、ということを用いるものがある。また、通常、矩形の平面100の左上部110には「意識的に内向する心の動き」、右上部111には「外へと向かう意識的な心の動き」、右下部112には「外に対する無意識な心の動き」、左下部113には「無意識に内向する心の動き」が反映される。そこで、被験者に、例えば、外枠のみで着色されていない6つの領域101〜106が配置された矩形の用紙を与え、この領域101〜106に着色させると、各領域に付された色から、被験者の現在、未来および過去に対する心理状態を把握することができる。
【0004】また、矩形の平面100と同様に、図7に示すように、矩形の平面120では、左上角部121は「大気」、「光:宇宙からの流入」、「無・空虚」、「憧憬」または「欲求」の象徴、中央上端部122は「精神」、「超感覚・神性」または「意識」の象徴、右上角部123は「火」、「至高の場所」、「目標」、「終末」または「死」の象徴、左中央端部124は「母親」、「過去」または「内向」の象徴、右中央端部125は「父親」、「未来」または「外向」の象徴、左下角部126は「発端」、「出生」、「起源」または「水」の象徴、中央下端部127は「物質」、「下意識・無意識」または「集合的意識」の象徴、右下角部は「物質」、「洞窟」、「堕落」または「悪魔」の象徴であるという理論がある。この理論においても、左上部130は「受動性の領域」、右上部131は「生への能動性の領域」、右下部132は「衝動・本能」、左下部133は「幼児期への固着」が反映される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】このような理論に基づき、矩形の平面を用いて被験者の心理状態を分析することが可能であるが、分析方法としては矩形の平面として用紙を用意して行うようなものしかなかった。しかし、例えば、用紙上に被験者にクレパス等で着色させたり、矩形の平面上に描いた図形を移動させたりする場合、着色のし直し、図形の描き直しといった作業は困難であった。
【0006】また、用紙を使用して心理状態を分析する場合、着色された用紙等から被験者の心理状態を分析するのは専門家であるため、被験者が一人で気軽に心理テストを体験することはできなかった。
【0007】そこで本発明は、オブジェクトの移動や色の塗り直しといった作業を簡単にして、心理状態を自動分析する心理状態分析装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するために、本発明の心理状態分析装置は、設定画面と、1つ以上の心理状態の象徴を前記設定画面上に割り当てる割り当て手段と、前記象徴からの距離および色に対応した心理状態を示す文字または図形を記憶する記憶手段と、前記設定画面上に被験者が配置した所定形状のオブジェクトから前記各象徴までの距離を測定し、前記オブジェクトに被験者が着色した色を判別し、この測定した距離およびこの判別した色に基づき前記記憶手段の文字または図形を選別して出力する心理状態分析手段とを備える。
【0009】この構成によれば、被験者は設定画面にオブジェクトを配置して着色すればよいので、用紙上にクレパス等で着色する場合に比べて、オブジェクトの移動および着色のし直し等の作業が容易である。また、心理状態分析手段が、オブジェクトから象徴までの距離および着色された色に基づき心理状態を示す文字等を出力するので、正確かつ迅速な心理状態の自動分析を行うことができる。
【0010】本発明の心理状態分析装置の好ましい実施形態では、さらに、被験者が着色した前記色および被験者が配置した前記オブジェクトの配置に基づき被験者のイメージを現すイメージカラーを決定するイメージカラー決定手段を備える。ここでイメージとは、人格または人柄などをいう。この構成によれば、イメージカラー決定手段で容易に被験者のイメージカラーを決定し、出力することができる。また、色が出力されるので、被験者の視覚に強く訴えることとなる。
【0011】本発明の心理状態分析装置の好ましい実施形態では、さらに、被験者が着色した前記色および被験者が配置した前記オブジェクトの配置に基づき被験者にアクセントを付ける被験者のアクセントカラーを決定するアクセントカラー決定手段を備える。ここで、アクセントを付けるとは、被験者のイメージをより一層引き立たせることをいい、アクセントカラーは、そのために被験者が服装や携帯品等に採用すればよいと思われる色である。この構成によれば、アクセントカラー決定手段で容易に被験者のアクセントカラーを決定し、出力することができる。また、色が出力されるので、被験者の視覚に強く訴え、被験者にとっては、今後服装や携帯品等に採用することが好ましい色を一目で理解できる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面にしたがって説明する。図1には、本発明の実施形態にかかる心理状態分析装置を示す。心理状態分析装置1は、CRTまたは液晶ディスプレー等からなる表示手段3と、マウスおよびキーボード等からなる入力手段4とを備える。表示手段3は設定画面2を有し、被験者は設定画面2に表示される文字や図形を見ながら、入力手段4を操作して、設定画面2に設定を行う。心理状態分析装置1は、また、カラープリンタのような印刷手段5を備え、心理状態の分析結果を表示手段3だけでなく、印刷手段5からも出力することができる。
【0013】心理状態分析装置1は、さらに、割り当て手段6を備える。割り当て手段6は、図2に示すように、設定画面2上に心理状態の象徴S1〜S9を割り当てる。象徴S1〜S9は、図6の矩形平面100におけるイメージ、および図7の矩形平面120の各部分の象徴121〜128を基礎とするものであり、図6の矩形平面100において、矩形の平面空間の中央は被験者の現在の自分のイメージを連想することから、設定画面2上の中心部には、被験者の「現在」を象徴する象徴S1を割り当てる。図7の矩形平面120の各部分の象徴121〜128に従うと、平面空間の左上は憧憬または欲求などを連想することから、設定画面2上の左上の角部には、被験者の「欲求」を象徴する象徴S2を割り当てる。同様に、被験者の「意識」を象徴する象徴S3、被験者の「目標」を象徴する象徴S4、被験者の「過去」を象徴する象徴S5、被験者の「未来」を象徴する象徴S6、被験者の「幼児期」を象徴する象徴S7、被験者の「無意識」を象徴する象徴S8、被験者の「本能」を象徴する象徴S9をそれぞれ設定画面2上に割り当てる。これらの設定画面2上に割り当てた象徴S1〜S9は設定画面2には表示しないので、被験者は設定画面に象徴S1〜S9が割り当てられていることを知ることなく、設定画面2に設定を行うことができる。
【0014】割り当て手段6は、また、設定画面2上に、各象徴S2〜S9のそれぞれについて、象徴S2〜S9から特定の距離の位置を結ぶ線を割り当てる。例えば、象徴S2から第1の距離の位置を結ぶ線は、1点鎖線で示す円弧A2nである。次に、この円弧A2nの外側に、象徴S2から第2の距離の位置を結ぶ2点鎖線で示す円弧A2mを割り当てる。この円弧A2mは、円弧A2nと設定画面2の左枠線21および上枠線22および円弧A2mとが囲む領域R2mの面積が、円弧A2nと設定画面2の左枠線21および上枠線22とが囲む領域R2nと等しくなるように割り当てた線である。領域R2nは、象徴S2からの距離が小さいため、象徴S2が象徴する「欲求」が強い位置と判断でき、領域R2mは象徴S2からの距離が領域R1nよりも大きいため、欲求がある位置と判断でき、領域R2mの外側、つまり象徴S2から離れている位置は、欲求が薄い位置と判断できる。
【0015】象徴S3〜S9についても同様に、領域R2n,R2mと等しい面積となる領域R3n,R3m,R4n,R4m,R5n,R5m,R6n,R6m,R7n,R7m,R8n,R8m,R9n,R9mを画定する円弧A3n,A3m,A4n,A4m,A5n,A5m,A6n,A6m,A7n,A7m,A8n,A8m,A9n,A9mを設定画面2上に割り当てる。尚、被験者の「現在」を象徴する象徴1については、強さの判断の対象としないため、象徴1から特定の距離の位置を結ぶ線は割り当てない。
【0016】図1の記憶手段7は、このように、各象徴からの距離によって判断できる各象徴S2〜S9の強さ、およびその位置における色に対応した心理状態を示す文字または図形を記憶している。色に対応した心理状態とは、赤に近い暖色系は積極的な心理を反映することが多く、青に近い寒色系は、保守的な心理を反映することが多いので、象徴S2〜S9までに色を対応させると、各象徴についての心理状態が反映されることになる。例えば、「意識」を象徴する象徴S3からの距離が小さい領域R3n(図2)における青色は、「意識」に対する保守的な心理が反映されているので、「自己を冷静に見つめ、何事に対してもじっくり取り組もうとする姿勢がみられます。あやふやな言動をとることも無く、強い意志を持って計画的に行動できる人です。」というコメントを記憶手段6が記憶している。
【0017】各象徴からの距離が大きい場合は、各象徴へのこだわり等が薄いことを意味するので、色には対応させずに、例えば、象徴S2からの距離が大きい領域、つまり領域R2nおよび領域R2m以外は、「自分自身の中へ深く内向してゆくようなことがありません。いつまでも悩み続けて、くよくよ考えこむことも無いでしょう。」というコメントを記憶手段6が記憶している。
【0018】図3に示すように、記憶手段7は、象徴S2から象徴S9の各象徴ごとに、各象徴からの距離および色に応じて各コメントを記憶している。象徴からの距離が小さい場合、または距離が中間、つまり小さくもなく大きくもない場合は、色に応じて各コメントを用意している。しかし、象徴からの距離が大きい場合は、色には対応させずに一つのコメントのみを用意している。本実施形態においては、8(象徴数)×(12(色の種類)×1(距離が小さい場合)+12(色の種類)×1(距離が中間の場合)+1(距離が大きい場合))=200種類のコメントを記憶している。
【0019】本実施形態では象徴からの距離を小さい、中間、大きいの3段階に区分しているが、さらに細分化してもよい。また、逆に、小さい、大きいの2段階に区分してもよい。本実施形態では記憶手段6は、象徴、象徴からの距離および色に対応したコメントを、心理を反映するものとして記憶しているが、心理を反映するものとして図形などを記憶してもよい。
【0020】次に、被験者の心理状態を分析する方法を説明する。図4(a)に示すように、心理状態分析装置1(図1)の表示手段3の被験者が設定を行う前の設定画面2には、着色されていない風船の形をした6つのオブジェクトO1〜O6が表示されている。表示手段3には、また、赤、橙、黄、緑、青、水色、紫、桃色、灰色、茶、白および黒色の12個の着色用ボタン11と、分析ボタン12と、印刷ボタン13と、その他の操作ボタン14が表示されている。
【0021】被験者は、例えば、入力手段4(図1)のマウスを操作して、各オブジェクトO1〜O6を設定画面2上のあらゆる位置に移動させることができる。具体的には、設定画面2上の移動させたいオブジェクトにマウスポインタを移動し、マウスボタンをクリックして選択し、マウスボタンを押したままマウスを移動するマウスのドラッグによってそのオブジェクトを設定画面2上で移動させる。また、被験者は、着色用ボタン11をマウスで選択して、各オブジェクトO1〜O6の楕円形の内部をそれぞれ着色することができる。具体的には、着色または色を変更したいオブジェクトにマウスポインタを移動し、マウスボタンをクリックして選択し、その次に着色用ボタン11中の一色にマウスポインタを移動し、マウスボタンをクリックして色を選択する。この操作によって、選択されたオブジェクトはの内部は選択された色に着色される。このオブジェクトO1〜O6の移動および着色は、マウスの操作のみなので、コンピュータ操作ができる被験者であれば、容易に行うことができる。被験者は同様の操作を繰り返すことで、何回でも各オブジェクトO1〜O6を移動させて位置を変更することができる。また、何回でも各オブジェクトO1〜O6を着色し直すことができる。以上の操作で、設定画面2の状態、すなわちオブジェクトO1〜O6の配置および色を被験者が決定すると、被験者は分析ボタン12をマウス操作で選択入力する。
【0022】分析ボタン12が選択入力されると、心理状態分析装置1の心理分析手段8(図1)は、割り当て手段6が設定画面2上に割り当てた各象徴S2〜S9と被験者が配置した各オブジェクトの中心との距離を測定し、この距離が最小であるオブジェクトの色を判別する。例えば、図4(b)の設定画面2では、象徴S2に一番近いオブジェクトO1が領域R2n内に配置されて着色された色が青色であれば、心理分析手段8は、図3の記憶手段7から、象徴=象徴S2、象徴からの距離=小さい、色=青に該当するコメントを検索して、第5のコメントを選別する。象徴S3に一番近いオブジェクトO2が領域R3m内に配置されて色が赤色であれば、心理分析手段8は、図3の記憶手段7から、象徴=象徴S3、象徴からの距離=中間、色=赤のコメントを選別する。象徴S4に一番近いオブジェクトが領域R4nまたは領域R4mに配置されていない場合は、心理分析手段8は、図3の記憶手段7から、象徴=象徴S4、象徴からの距離=大きいに該当するコメントを選別する。
【0023】以上の方法で、心理分析手段8は、各象徴S2〜S9に対応するコメントを図3の記憶手段7から選別して、表示手段3に表示して出力する。被験者が図4(b)の設定画面2の状態を決定した時に、分析ボタン12の代わりに印刷ボタン13をマウス操作で選択入力すると、心理分析手段8は分析ボタン12が選択入力された場合と同様にコメントを選別するが、表示手段3に表示する代わりに印字手段5で印字して出力する。このように、心理分析手段8がオブジェクトO1〜O6から象徴S2〜S9までの距離およびオブジェクトO1〜O6に着色された色に基づき心理状態を示すコメントを出力するので、正確かつ迅速な心理状態の自動分析が実行される。
【0024】次に、イメージカラー決定手段9(図1)によるイメージカラーの決定方法について説明する。図5の設定画面2の状態で被験者がオブジェクトO1〜O6の配置および色を決定して分析ボタン13(図4(b))を選択入力すると、イメージカラー決定手段9は、各オブジェクトの着色された色、および位置を判断して、イメージカラーを各オブジェクト毎に決定する。オブジェクトの位置は、心理分析手段8と同様に、オブジェクトの中心で判断する。イメージカラーを決定するには、色の心理的三属性である色相、彩度および明度を以下の方法で決定する。
【0025】まず、各オブジェクトのイメージカラーの色相は、各オブジェクト毎の色相である。イメージカラーの彩度は、図6の右上部111の「外へと向かう意識的な心の動き」、および右下部112の「外に対する無意識な心の動き」、つまり「外向」の領域であるR2およびR4に関連しているので、設定画面2の右半分の領域R2およびR4に含まれるオブジェクトの比率で現すことができる。但し、領域R2およびR4に含まれるオブジェクト数が0個の場合は彩度=0%、オブジェクト数が6個の場合は彩度=100%となり、あざやか色または鈍い色となるので、オブジェクト数が0個の場合は彩度=5.0%、オブジェクト数が6個の場合は彩度=95.0%とし、オブジェクト数が1個の場合は彩度=16.7%、2個の場合は33.3%、3個の場合は50.0%、4個の場合は66.7%、5個の場合は83.3%である。このように、6つのオブジェクトのイメージカラーが決定されるので、6つのオブジェクトから決定されるイメージカラーの彩度は、全て等しい。図5の場合、領域R2およびR4に含まれるオブジェクトの比率は50.0%であり、6つのイメージカラーの彩度は全て50.0%である。
【0026】イメージカラーの明度は、図6の左上部110の「意識的に内向する心の動き」、および右上部111の「外へと向かう意識的な心の動き」、つまり「意識」の領域であるR1およびR2に関連しているので、設定画面2の上半分の領域R1およびR2に含まれるオブジェクトの比率で現すことができる。但し、領域R1およびR2に含まれるオブジェクト数が0個の場合は明度=0%、オブジェクト数が6個の場合は明度=100%となり、白または黒となるので、オブジェクト数が0個の場合は明度=5.0%、オブジェクト数が6個の場合は明度=95.0%とし、オブジェクト数が1個の場合は明度=16.7%、2個の場合は33.3%、3個の場合は50.0%、4個の場合は66.7%、5個の場合は83.3%である。このように、6つのオブジェクトのイメージカラーが決定されるので、6つのオブジェクトから決定されるイメージカラーの明度は、全て等しい。図5の場合、領域R1およびR2に含まれるオブジェクトの比率は66.7%であり、6つのイメージカラーの明度は全て66.7%である。
【0027】以上の方法で、イメージカラー決定手段9は、色相、彩度および明度の色の心理的三属性からオブジェクト数に対応するイメージカラーを決定し、上述の心理分析手段が選択したコメントとともに、表示手段3に表示して出力する。被験者が図4(b)の設定画面2の状態を決定した時に、分析ボタン12の代わりに印刷ボタン13をマウス操作で選択入力すると、イメージカラー決定手段9は分析ボタン12が選択入力された場合と同様にイメージカラーを決定するが、表示手段3に表示する代わりに印字手段5で印字して出力する。
【0028】このように、イメージカラー決定手段9がイメージカラーを自動的に決定するので、容易に被験者の人格または人柄を現すイメージカラーが決定される。また、表示手段3または印字手段5にカラーで表示または印字されると、被験者の視覚に強く訴えることになる。
【0029】次に、アクセントカラー決定手段によるアクセントカラーの決定方法について説明する。アクセントカラーは、イメージカラーと同様にオブジェクト数だけ決定し、本実施形態では6つのアクセントカラーを決定する。アクセントカラー決定手段10(図1)は、イメージカラー決定手段9が求めたイメージカラーの色相、明度および彩度からアクセントカラーを決定する。アクセントカラーは、被験者のイメージをより一層引き立たせるために、被験者が服装や携帯品等に採用すればよいと思われる色であり、本実施形態では、イメージカラーを中和する色として位置付け、以下の方法で求める。
【0030】アクセントカラーの色相は、0〜360°の色相環において、イメージカラーの色相の補色、つまりイメージカラーの色相+180°であり、例えば、イメージカラーの色相が赤であれば、アクセントカラーの色相は青緑である。アクセントカラーの彩度は、100%−イメージカラーの彩度である。したがって、例えば、イメージカラーが鮮やかであれば、アクセントカラーは鈍くなる。アクセントカラーの明度は、100%−イメージカラーの明度である。したがって、例えば、イメージカラーが明るい色であれば、アクセントカラーは暗い色となる。
【0031】以上の方法で、アクセントカラー決定手段10は、オブジェクト数に対応するアクセントカラーを決定し、上述の心理分析手段8が選択したコメントおよびイメージカラー決定手段9が決定したイメージカラーとともに、表示手段3に表示して出力する。被験者が図4(b)の設定画面2の状態を決定した時に、分析ボタン12の代わりに印刷ボタン13をマウス操作で選択入力すると、アクセントカラー決定手段10は分析ボタン12が選択入力された場合と同様にアクセントカラーを決定するが、表示手段3に表示する代わりに印字手段5で印字して出力する。
【0032】このように、アクセントカラー決定手段10がアクセントカラーをイメージカラーから自動的に決定するので、容易に被験者のイメージをより一層引き立たせるアクセントカラーが決定される。また、表示手段3または印字手段5にカラーで表示または印字されると、被験者の視覚に強く訴え、被験者は今後、服装や携帯品等に採用することが好ましい色を一目で理解することができる。
【0033】本実施形態の心理状態分析装置は、被験者が図4(b)の設定画面2の状態を決定した時に、設定画面2の状態を保存することが可能である。したがって、設定画面2の状態を一旦保存しておいて、後日、設定画面2の状態を変更することができる。また、設定画面2の状態は、被験者毎に保存できるので、多数の被験者が一つの心理状態分析装置を共有することができる。
【0034】本実施形態では、オブジェクトは風船の形の楕円形状としたが、円形状等でもよく、所定の形状であればいかなる形状でもよい。
【0035】
【発明の効果】以上のように、本発明の心理状態分析装置によれば、被験者は設定画面にオブジェクトを配置して着色すればよいので、用紙上にクレパス等で着色する場合に比べて、オブジェクトの移動および着色のし直し等の作業が容易である。また、心理状態分析手段が、オブジェクトから象徴までの距離および着色された色に基づき心理状態を示す文字等を出力するので、正確かつ迅速な心理状態の自動分析を行うことができる。
【出願人】 【識別番号】598043825
【氏名又は名称】有限会社イソップ
【識別番号】598043836
【氏名又は名称】大守 伸次
【出願日】 平成10年(1998)4月2日
【代理人】 【弁理士】
【氏名又は名称】杉本 修司 (外1名)
【公開番号】 特開平11−285483
【公開日】 平成11年(1999)10月19日
【出願番号】 特願平10−90013