| 【発明の名称】 |
超音波探触子 |
| 【発明者】 |
【氏名】今橋 拓也
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| 【要約】 |
【課題】導電性接着剤を用いず、かつ過熱による消極がなく、容易に製造する。
【解決手段】初期状態のFPC6にまず、メタルマスクを開口制限として、CVDやスパッタリング装置を使用して、アルミナターゲットより露出部13上に、両端に加熱用銅箔露出部を残した絶縁部19を形成する。次に、絶縁部19及び加熱用銅箔露出部にテフロンテープ等を貼り付け、露出部に半田メッキ21を行う。半田メッキ21が完了した後、テフロンテープをはがし、メタルマスクを絶縁部19上に配し、真空蒸着装置等によりよりなる加熱部22と加熱部狭部23を形成する。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 両面に電極を有する複数個の圧電振動子と、前記圧電振動子の上面に設けられた音響的整合をとるマッチング層と、マッチング層を介した超音波を収束させる音響レンズと、前記圧電振動子の下面に設けられた超音波を吸収するダンピング層と、前記圧電振動子が超音波を送信するための駆動信号を伝達させると共に前記圧電振動子が受信した超音波により発生する受信信号を伝達するフレキシブル基板とを備えて構成される超音波探触子において、前記フレキシブル基板は、導電部の一部が露出した導電露出部と、前記導電露出部の一部に形成された絶縁層と前記絶縁層上に形成された高抵抗材料よりなる加熱部と、前記導電露出部上に形成された半田メッキとからなる前記圧電振動子を接合する接合手段を備えたことを特徴とする超音波探触子。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は超音波探触子、更に詳しくは圧電振動子の接合部分に特徴のある超音波探触子に関する。 【0002】 【従来の技術】医療分野において、超音波振動子から生体組織内に超音波パルスを繰り返し送信し、生体組織から反射される超音波パルスのエコーを、同一あるいは別体に設けた超音波振動子で受信して、この超音波パルスを送受信する方向を徐々にずらすことによって、生体内の複数の方向から収集した情報を可視像の超音波断層画像として表示する超音波診断装置が、従来より種々提案されている。 【0003】超音波診断装置は、超音波パルスの送受信を行う複数の超音波振動子を備えた超音波探触子を装置本体に接続して、超音波エコーより超音波断層画像を生成し観察するが、超音波探触子における超音波振動子は、近年の微細構造化に伴い、これら超音波振動子の電極への配線が問題となっていた。 【0004】そこで、簡単かつ確実に超音波振動子への配線を可能にするために、例えば特開昭56−66992号公報では、各電極面と信号電極リードを導電性接着剤で接続したものが提案されている。 【0005】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記特開昭56−66992号公報では、導電性接着剤が溶媒と導電性フィラーで構成されるため、薄く、面積を小さくした場合、接着時に加圧しないと導電性フィラーを密着させることができず高抵抗となるといった問題がある。 【0006】また、導電性接着剤は接着強度を考えると半田付けに劣る場合が多いが、半田付けを行なう場合、半田ごての熱により素子の分極状態がなくなることがあり、作業に熟練を要するといった問題もある。 【0007】本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、導電性接着剤を用いず、かつ過熱による消極がなく、容易に製造することのできる超音波探触子を提供することを目的としている。 【0008】 【課題を解決するための手段】本発明の超音波探触子は、両面に電極を有する複数個の圧電振動子と、前記圧電振動子の上面に設けられた音響的整合をとるマッチング層と、マッチング層を介した超音波を収束させる音響レンズと、前記圧電振動子の下面に設けられた超音波を吸収するダンピング層と、前記圧電振動子が超音波を送信するための駆動信号を伝達させると共に前記圧電振動子が受信した超音波により発生する受信信号を伝達するフレキシブル基板とを備えて構成される超音波探触子において、前記フレキシブル基板が、導電部の一部が露出した導電露出部と、前記導電露出部の一部に形成された絶縁層と前記絶縁層上に形成された高抵抗材料よりなる加熱部と、前記導電露出部上に形成された半田メッキとからなる前記圧電振動子を接合する接合手段を備えて構成される。 【0009】本発明の超音波探触子では、前記フレキシブル基板において、前記導電露出部と、絶縁層と、加熱部及び前記半田メッキとからなる前記接合手段により前記圧電振動子を接合することで、導電性接着剤を用いず、かつ過熱による消極がなく、容易に製造することを可能とする。 【0010】 【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながら本発明の実施の形態について述べる。 【0011】第1の実施の形態:図1ないし図5は本発明の第1の実施の形態に係わり、図1は超音波探触子の構成を示す構成図、図2は図1のFPCの構成を示す構成図、図3は図2のFPCの作製方法を説明する説明図、図4は図2のFPCへの圧電振動子の接合を説明する説明図、図5は図2のFPCの変形例を示す図である。 【0012】(構成)図1に示すように、本実施の形態の超音波探触子1は、複数の圧電振動子2を一列に並んで配設させ、これらの圧電振動子2の裏面部には超音波を吸収するダンピング層3が接着等により取り付けられ構成される。 【0013】ダンピング層3の後端面には、ガラスエポキシ等からなる補強板4が接着されている。圧電振動子2の両面には、それぞれ電極が蒸着等により設けられており、表面電極には各圧電振動子2をつなぐようにグランド線5がハンダ付けにより接続されている。圧電振動子2の裏面電極には、それぞれフレキシブルプリント基板(以下、FPCと略記する)6の信号パターンが接合されており、ダンピング層3の側面部にFPC6が接着されている。このFPC6には後述するようにパターニングされた複数の信号配線部が並列に設けられて形成されており、信号配線部の端部はFPC6の略中央部に設けられたコネクタ7に接続されている。 【0014】また、圧電振動子2の表面部には、例えば被検者の体表面等に塗付された生体との音響的結合をはかる超音波伝搬媒体(図示せず)との境界での超音波の反射を低減するため音響整合をとるマッチング層8が接着され、さらにマッチング層8には圧電振動子2からの超音波を収束させる音響レンズ9が接着されている。 【0015】次に、FPC6の作製方法について説明する。図2は以下の工程に基いて作製したFPC6の形状を示しているが、初期状態では、FPC6は、ベースフィルム11上に図示しない接着剤を介して接合された銅箔12と、銅箔12上に銅箔12の一部を露出させて露出部13(図3参照)を形成させたカバーフィルム14とで構成され、図3を用いて説明する以下の工程により、図2の最終形状となる。 【0016】図3(a)に示すように、銅箔12は、複数本からなる信号配線部15及び加熱溶用配線部16に分けてパターニングされ、加熱用配線部16は信号配線部15の外側にパターニングしてあり、露出部13の反対側では、信号配線部15はコネクタ7に接続され、加熱用配線部16はランド部17に接続されている。 【0017】そして、この初期状態のFPC6にまず、メタルマスク(図示せず)を開口制限として、CVDやスパッタリング装置を使用して、アルミナターゲットより露出部13上に、両端に加熱用銅箔露出部18を残した絶縁部19を図3(b)に示す形状に形成する。次に、絶縁部19及び加熱用銅箔露出部18にテフロンテープ20等を貼り付け、露出部13に半田メッキ21を行う(図3(c))。 【0018】半田メッキ21が完了した後、テフロンテープ20をはがし、メタルマスク(図示せず)を絶縁部19上に配し、真空蒸着装置等によりニッケルとクロムの合金(ニクロム)よりなる加熱部22と加熱部狭部23を図3(d)に示す形状に形成する。したがって、加熱用配線部16は、加熱用銅箔露出部18及び加熱部狭部23を介して加熱部22と電気的に接続している。 【0019】なお、加熱部狭部23は加熱部22よりもその断面積が小さく、例えば図2に示すように幅が狭くなっている。 【0020】次に、このように作成されたFPC6(図2及び図3参照)を用いて圧電振動子2との接合について、図4を用いて説明する。 【0021】圧電振動子2は両面に銀を主成分とする電極が予め形成され、分極済みであって、図4(a)のように圧電振動子2の長辺をFPC6の絶縁部19に並行に位置を合わせて、図4(b)のように半田メッキ21と圧電振動子2の電極面を接触させ、その後、直流電流源31をFPC6に設けられたランド部17に接続して直流電圧を印加するようになっている。 【0022】(作用)本実施の形態の超音波探触子1においては、直流電流源31からの直流電流が加熱部22と加熱部狭部23に印加され、電流値と印加時間に応じて加熱部22と加熱部狭部23が発熱する。この発熱による加熱部22の温度上昇が半田メッキ21の融点を越えると半田メッキ21が融解し、圧電振動子2と露出部13が接合する。 【0023】また、加熱部22の発熱と同時に加熱部狭部23も発熱し、加熱部22よりも断面積を小さくしてあるため、温度上昇で急峻であり、発熱温度も高くなる。そのため、特定の断面積にしておくことにより、発熱温度が加熱部狭部23の融解温度を越えるため、加熱部狭部23に断線が発生し、加熱が終了する。 【0024】以下、実際にFPC6に形成する部材の構造について詳しく述べる。なお、本構造において伝導や放射により逃げる熱は十分小さいため、無視できる。 【0025】加熱部22の熱容量Qh1 [J]は次式で与えられる。 【0026】 【数1】 Qh1=ρh1×wh1×hhl×Lh1×Ch1×TSO …(1) 一方、半田メッキ21の熱容量QSO[J]は次式で与えられる。 【0027】 【数2】 QSO=ρSO×wSO×hSO×LSO×CSO×TSO …(2) また、半田メッキ21の融解熱による熱容量QSOm[J]は次式で与えられる。 【0028】 【数3】 QSOm=ρSO×wSO×hSO×LSO×ClSO …(3) ここで、ρは密度、wは線幅、hは線の厚さ、Lは線の長さ、Cは比熱、Tは温度上昇Clは融解熱を指し、添字の”h1”は加熱部22のことを指し、”SO”は半田メッキ21のことを指す。また、両方とも温度をTSOとしたのは、近接しているため同一温度ととなるからである。 【0029】加熱部22が発熱し、且つ半田メッキ21も加熱するためには両方の熱容量を満たす発熱量が必要となる。そこで、総熱容量Qt[J]は以下のようになる。 【0030】 【数4】Qt=Qh1+QSO+QSOm …(4) また、印加する電流Ic[A]により加熱部22で発熱する熱量QEh1は以下のように与えられる。 【0031】 【数5】QEh1=Ic2×Rh1×tc …(5) ここで、tcは印加時間[s]を指し、Rh1は加熱部22の抵抗値[Ω]を指す。 【0032】また、Rh1は材料の比抵抗をρEhとすると次式で与えられる。 【0033】 【数6】
そして、QtとQEh1が等しくなったとき半田メッキ21は融解始め、半田付けが可能となる。ここで、印加時間tcが予め設定されているとすると、印加する電流値Icを求める式は以下のようになる。 【0034】 【数7】
また、電流Icを印加すると加熱部22だけでなく加熱部狭部23でも発熱し、その時の発熱量QEh2[J]は以下のようになる。 【0035】 【数8】
ここで、加熱部狭部23の熱容量Qh2[J]は以下のように求められる。 【0036】 【数9】 Qh2=ρh×wh2×hh2×Lh2×Ch×Th …(9) ここで、Thは加熱部22と加熱部狭部23の材料の融解温度である。 【0037】もし、印加電流Icをtc時間印加した場合、加熱部狭部23で発生する熱量QEh2がQh2を越えると加熱部狭部23の材料が融解し、断線することになる。つまり、【数10】
ここで、半田メッキ21の形状及び物理特性と加熱部22に使用するニクロムの形状及び物理特性を以下のように与え、上記式に基づいて計算を行い、加熱部狭部23の形状を求めると以下の表1になる。なお、加熱部狭部23の形状は加熱部22の厚みと同じとした。 【0038】 【表1】
また、半田メッキ21の幅をもう少し大きくしたときの値を以下の表2に示す。 【0039】 【表2】
つまり、接合強度を上げるために半田メッキ21が多少大きくなっても、加熱部狭部23の形状が大きく変化することがなく、本構成にていくつかの形状への対応が可能であるといえる。また、さらに半田メッキの幅をさらに広くする場合は加熱部の厚みをさらに厚くし、加熱部22の熱容量を大きくしていくことにより、半田メッキ21のサイズ変化に対応することが可能である。 【0040】なお、露出部13上に形成する絶縁部19は、その絶縁破壊の電圧としては10〜16kV/mmと求められている。そして、上記電流値が得られる電圧は約0.5Vであり、絶縁層として必要な厚みは約1μmで十分であり、上記計算においては無視できる値であるため、除いてある。 【0041】また、絶縁部19は、信号配線部15上部と半田メッキ21が加熱部22と加熱部狭部23に接触しないように形成されており、加熱部22と加熱部狭部23に印加された電流が抵抗の低い方へ漏れるのを防いでいる。また、加熱部22と加熱部狭部23の表に示す形状における抵抗値は加熱用配線部16(銅)の抵抗値よりも十分低い値となっている。 【0042】(効果)このように本実施の形態では、FPC6において表1、2に示した形状で銅箔12にパターニングを行なうことにより、直流電流を印加するだけで半田付けが可能となり、簡単かつ確実に、分極状態を維持して、圧電振動子2をFPC6に接合することができる。さらに、加熱部狭部23の形状を最適に選択することにより、電流の印加時間を機械的に設定することが可能となる。 【0043】なお、図5に示すように、加熱部狭部23を設けることなく、ON/OFFのタイマ制御回路を直流電源31に内蔵することにより、電流を印加する時間の制御を直流電源31のON/OFF制御により行うようにしてもよく、この場合、加熱部狭部23のような細い配線部がなくなるため、狭歪な箇所への加熱部の形成が容易になり、小型の探触子製造に有利である。 【0044】第2の実施の形態:次に、第1の実施の形態で説明した超音波探触子により超音波を送受し、超音波診断を行う超音波診断装置について説明する。 【0045】図6ないし図8は本発明の第2の実施の形態に係わり、図6は超音波診断装置の構成を示すブロック図、図7は図6の超音波探触子の圧電振動子の配列を説明する説明図、図8は図6の制御回路による圧電振動子の駆動での超音波の指向性を示す図である。 【0046】(構成)図6に示すように、本実施の形態の超音波診断装置50は、複数個の圧電振動子2からなる第1の実施の形態で説明した超音波探触子1と、超音波探触子1から超音波を放射させるための発信器51と、超音波探触子1で受信して電気信号に変更された受信エコーを検出する受信器52と、発信器51からの信号の超音波探触子1への出力と超音波探触子1からの信号の受信器52への出力とを独立して切り替えることが可能なチャンネル切替部53と、受信器52からの信号を処理しモニタ54に超音波画像を表示させる信号処理回路55と、これら回路を制御する制御回路56から構成される。 【0047】なお、図7に示すように、超音波探触子1は、幅wの圧電振動子2がN本、ピッチPで配列している。 【0048】また、前記チャンネル切替部53は、各圧電振動子2毎に対応したスイッチの集合体であり、制御回路56はこれらのスイッチを制御回路56に予め格納されているデータに基いてON/OFFするようになっている。ここで、前記格納されているデータは隣接する圧電振動子2を駆動しないようにチャンネル切替部53を制御する制御データである。 【0049】(作用)前記制御回路56によりチャンネル切替部53を制御することにより、一回の超音波の送信に不等間隔に音源が存在するようになる。 【0050】そして、この不等間隔に音源が存在する場合の指向性を、図7を用いて簡略的に説明する。 【0051】図7に示す圧電振動子2から放射される超音波の指向性は次式のように表現できる。 【0052】 【数11】Rt=Re×Ra …(11) ここで、Re、Raは素子幅をw、素子のピッチをPとすると以下のように表せる。 【0053】 【数12】
駆動パルスの電圧を高くすることなく超音波の深達度を上げるためには、複数個の圧電振動子2を同時に駆動することが考えられる。 【0054】図8において、例えば、隣接した2個の圧電振動子2を同時に駆動して深達度を上げた場合、圧電振動子2の幅wが0.32mm、ピッチPが0.4mm、周波数を7.5MHzとしたときの指向性を実線にて示す。制御回路56で制御してチャンネル切替部53のうち、となりあわない2つの圧電振動子2に接続するスイッチを接続して間隔を1つ空けて駆動した場合の指向性を破線にて示す。 【0055】つまり、図8に示すように、圧電振動子2の駆動を間隔をあけることに行うことで指向性が広くなっていることがわかる。 【0056】さらに、同時駆動した場合はグレーディングローブが発生し、その発生角度は下式より与えられる。 【0057】 【数13】
グレーディングローブは、同位相の波面が特定方向にそろうため発生する現象であり、位相がそろわないようにすることにより、そのレベルを落とすことが可能となる。上式より、グレーディングローブを落とすためにはピッチをランダムにすればよいことは明白である。そこで、チャンネル切替部53により、圧電振動子2を所望のものだけ同時に駆動することで、その選択する素子の間隔を不等間隔することが可能となる。 【0058】(効果)従来、例えば特開昭58−165831号公報は、2つ以上の素子の同時駆動と交互送信を行いグレーティングローブレベルを抑えることを目的としているが、送受信で駆動する素子をずらすための制御回路が必要であるといった問題や、同時駆動により指向性が狭くなるため画像化のための有効開口長が短くなるといった問題点を有していた開口合成法において、開口が広いほど分解能の優れた画像が得られるといわれており、指向性が広い超音波探触子を使用することにより開口が広くなる。また、不等間隔に並んだ音源からのグレーディングローブのレベルは低くなる。 【0059】つまり、本実施の形態の超音波診断装置50での超音波探触子1の駆動方法によれば、深達度を上げながら、指向性を広くし、グレーディングローブレベルを下げることが可能となるため、画像の高画質化が可能となる。 【0060】[付記] (付記項1) 両面に電極を有する複数個の圧電振動子と、前記圧電振動子の上面に設けられた音響的整合をとるマッチング層と、マッチング層を介した超音波を収束させる音響レンズと、前記圧電振動子の下面に設けられた超音波を吸収するダンピング層と、前記圧電振動子が超音波を送信するための駆動信号を伝達させると共に前記圧電振動子が受信した超音波により発生する受信信号を伝達するフレキシブル基板とを備えて構成される超音波探触子において、前記フレキシブル基板は、導電部の一部が露出した導電露出部と、前記導電露出部の一部に形成された絶縁層と前記絶縁層上に形成された高抵抗材料よりなる加熱部と、前記導電露出部上に形成された半田メッキとからなる前記圧電振動子を接合する接合手段を備えたことを特徴とする超音波探触子。 【0061】(付記項2) 前記フレキシブル基板は、前記加熱部に電流を印加するための、前記加熱部と電気的に接続している配線部と、前記配線部の両端のうち前記圧電振動子を接続しない側に設けた電極パッドとを備えたことを特徴とする付記項1に記載の超音波探触子。 【0062】(付記項3) 前記加熱部の長さ方向の一部の断面積がその他の断面積よりも小さいことを特徴とする付記項1または2に記載の超音波探触子。 【0063】(付記項4) 前記絶縁層は、アルミナにより構成されることを特徴とする付記項1、2または3のいずれか1つに記載の超音波探触子。 【0064】(付記項5) 前記加熱部は、ニクロム線材により構成されることを特徴とする付記項1、2または3のいずれか1つに記載の超音波探触子。 【0065】(付記項6) 前記接合手段に直流電圧を印加して前記加熱部を加熱して前記半田メッキを融解して、前記圧電振動子と前記フレキシブル基板とを接続することを特徴とする付記項1、2、3、4または5のいずれか1つに記載の超音波探触子。 【0066】(付記項7) 付記項1に記載の前記超音波探触子と、前記超音波探触子を独立に選択するチャンネル切替部と、前記超音波探触子に印加する駆動信号発生手段と、前記超音波探触子より得られた受信信号を超音波画像とする信号処理回路とを具備し、一回の超音波の送信に不等間隔に音源が存在するように、前記超音波探触子の圧電振動子を同時に駆動するための駆動制御と共に同じ前記圧電振動子を用いて受信するための受信制御を行い、開口合成法による超音波画像の生成を制御する制御手段を備えたことを超音波診断装置。 【0067】 【発明の効果】以上説明したように本発明の超音波探触子によれば、フレキシブル基板において、導電部の一部が露出した導電露出部と、導電露出部の一部に形成された絶縁層と、絶縁層上に形成された高抵抗材料よりなる加熱部と、導電露出部上に形成された半田メッキとからなる接合手段により前記圧電振動子を接合するので、導電性接着剤を用いず、かつ過熱による消極がなく、容易に製造することができるという効果がある。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000000376 【氏名又は名称】オリンパス光学工業株式会社
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| 【出願日】 |
平成10年(1998)3月24日 |
| 【代理人】 |
【弁理士】 【氏名又は名称】伊藤 進
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| 【公開番号】 |
特開平11−267122 |
| 【公開日】 |
平成11年(1999)10月5日 |
| 【出願番号】 |
特願平10−75981 |
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