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【発明の名称】 コンピュ―タトモグラフのための像再構成方法
【発明者】 【氏名】ルッツ ギュンデル

【要約】 【課題】十分な像の質において動かされる器官におけるダイナミックな研究または動かされる治療器具のコントロールが可能であるように、再構成が従来の技術にくらべて速められているコンピュータトモグラフのための像再構成方法を提供する。その際に対象物の運動と像列のなかに表示される運動との間の遅れは可能なかぎりわずかでなければならない。

【解決手段】検出器15のデータ信号の前処理ユニット5と、その後に接続されている像再構成のための再構成ユニット7とを有し、その情報がモニター8に像再生のために供給されると共に、連続的に測定かつ前処理されたデータストリームから部分走査式再構成のためのデータセグメント9〜12が取り出され、その開始角度がフレキシブルであり、部分走査式再構成のためのラスターが任意に定められている。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 検出器(15)のデータ信号の前処理ユニット(5)と、その後に接続されている像再構成のための再構成ユニット(7)とを有し、その情報がモニター(8)に像再生のために供給されるコンピュータトモグラフのための像再構成方法において、連続的に測定かつ前処理されたデータストリームから部分走査式再構成のためのデータセグメント(9〜12)が取り出され、その開始角度がフレキシブルであり、部分走査式再構成のためのラスターが任意に定められていることを特徴とするコンピュータトモグラフのための像再構成方法。
【請求項2】 データセグメント(9〜12)が重なり合っていることを特徴とする請求項1記載の方法。
【請求項3】 再構成ユニット(7)がデータから独立し、再構成ラスターが等間隔であることを特徴とする請求項1または2記載の方法。
【請求項4】 再構成ラスターが非等間隔であることを特徴とする請求項1または2記載の方法。
【請求項5】 検出器チャネル、投影および相い異なる検出器列のデータにわたる内挿ならびに減ぜられた再構成マトリックスおよび(または)これらの方法の組み合わせにより速度上昇がつの高品質の再構成と共に可能であることを特徴とする請求項1ないし4の1つに記載の方法。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はコンピュータトモグラフのための像再構成方法に関する。
【0002】
【従来の技術】検出器のデータ信号の前処理ユニットと、その後に接続されている像再構成のための再構成ユニットとを有し、その情報がモニターに像再生のために供給され、その際にデータストリームが連続的に測定かつ前処理されるコンピュータトモグラフのための像再構成方法はたとえばドイツ特許出願公開第43 19 538 号明細書およびドイツ特許出願公開第 196 25 863 号明細書から公知である。
【0003】コンピュータトモグラフでは、検出器から供給されるデータから患者の検査すべき範囲の像が再構成される。図1および図2によりこの方法が一層詳細に説明されている。
【0004】図1には寝台1が台座2の上に示されており、それに測定開口4を有するコンピュータトモグラフのガントリ3が付設されている。測定開口4のなかに寝台1の上の患者が入れられる。検出器から供給されたデータは前処理ユニット5に供給され、この前処理ユニット5の後にデータメモリ6および再構成ユニット7が接続されている。像再生はモニター8で行われる。
【0005】図1にはX線源の焦点13も示されており、この焦点13から扇状のX線放射束14が出発し、このX線放射束14は検出器要素の列から成る検出器に当たる(第3世代)。検出器信号は前処理ユニット5に供給される。
【0006】特別な再構成アルゴリズムは、X線源の焦点および検出器15の回転のセグメントから像計算機に供給される検出器信号に基づいている。
【0007】このアルゴリズムによりCT像mがセグメント像na =mないしne =m−1+Kから再構成される。ここでKは60°回転のセグメントの数である。CT像mはCT像m−1およびデータセグメントne からのセグメント像の加算およびデータセグメントna −1からのセグメント像の減算により生ずる。
【0008】図2中の左側の図は、どのようにして初期化段階で、たとえば60°ごとにK=6のデータセグメントaないしfから、6つのセグメント像が計算かつ加算されるかを示す。図2中の中央の図は、どのようにしてその後の60°回転の後にデータセグメントgから第7のセグメント像が再構成されるかを示す。所望のCT像はデータセグメントgおよびその前のCT像からのセグメント像の加算ならびにデータセグメントaからのセグメント像の減算により生ずる。図2中の右側の図は、どのようにしてアルゴリズムがその後の60°データセグメントhから第8のセグメント像を再構成するかを示す。第3のCT像は、それがその前のCT像に加算され、その結果から(データセグメントbからの)第2のセグメント像が減算されることによって生ずる。このアルゴリズムは次いで後続のセグメントに対して継続される。
【0009】代替的な実現では像の代わりに相応のセグメントの適当に前処理されたデータが互いに減算または加算される。
【0010】説明された両アルゴリズムは原理的な欠点を有する:【0011】360°回転が、既存の再構成ユニット7の計算時間がすべてのデータのオンライン処理を可能にするように、整数のセグメントに分割されなければならない。せれゆえ、再構成ユニットの最適な利用、従って最大の計算速度が可能でない。
【0012】コンピュータトモグラフの測定領域のなかの対象物の運動と表示との間の遅れ時間は比較的大きく、たとえば治療への応用を困難にする。
【0013】遅れ時間に関しては下記のことが生ずる。
【0014】検出器の測定データは原理上オンラインで前処理されなければならない。すなわち回転のデータが回転時間tu の間に処理されなければならない。データはその際に時間tvvだけ遅らされる。続いての再構成は同じくオンラインで進行しなければならない。すなわちたとえば60°セグメントの再構成は1/6回転の時間よりも長くかかってはならない。データはその際に時間tr だけ遅らされ、セグメント形成器の加算および減算は時間ta かかる。X線の放射開始から最初の像までの待ち時間はtw,a =tvv+tr +ta +tu である(図3a)。
【0015】前処理されるデータがセグメントごとに加算または減算されるならば(図3b)、待ち時間はより短い。それはtw,b =tvv+tr +tu である。しかし再構成計算機はより高い能力を有するものとして設計されなければならない。なぜならば、それは同一の時間中に前処理されたデータセグメントの加算および減算を実行しなければならないからである。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、十分な像の質において動かされる器官におけるダイナミックな研究または動かされる治療器具のコントロールが可能であるように、再構成が従来の技術にくらべて速められているコンピュータトモグラフのための像再構成方法を提供することである。その際に対象物の運動と像列のなかに表示される運動との間の遅れは可能なかぎりわずかでなければならない。
【0017】
【課題を解決するための手段】この課題は、本発明によれば、請求項1の特徴により解決される。本発明による方法にとって本質的なことは、連続的に測定され、前処理されたデータストリームから部分走査式再構成のためのデータセグメントが取り出されることである。その際に個々の再構成の開始角度は従来の技術の際のように固定のラスターに制限されていない。ラスターはそれどころか再構成ユニットの現在利用可能な計算能力に相応して任意に定められる。本発明による像再構成はこうして既存の再構成ユニットへのフレキシブルな適応を可能にし、その際にそれぞれ既存の計算能力が最大に利用される。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、図4により本発明を一層詳細に説明する。
【0019】図4は、部分走査に対するデータセグメント9〜12が固定のラスターに制限されておらずに、任意に定められ得ること、例では重なっていることを明らかに示す。
【0020】図4にとって本質的なことは、連続的に測定かつ前処理されたデータストリームから部分走査式再構成のためのデータセグメントが取り出される新しいアルゴリズムである。その際に個々の再構成の開始角度は従来の技術の際のように固定のラスターに制限されていない。ラスターは再構成計算機の計算能力に相応して任意に定められ得る(図4)。
【0021】この方法は寝台運動の際に部分走査アルゴリズムに基づいてより高い位置分解能を与え、寝台運動なしにダイナミックな研究の際により高い時間分解能が達成される。さらに待ち時間tw,c =tvv+tr +tu ・Fが明らかにより短い。係数Fはどれだけ多くのデータが360°再構成に比較して部分走査の再構成のために必要であるかを決定する。それは0.52と部分走査に対して通常の0.5+扇角度/360°との間を変化する。待ち時間の減少は特にこの作動形式で通常の開始ー停止作動の際に認められる。
【0022】像再構成はたとえばフィルタ/逆投影法またはフーリエ法のような公知の再構成方法によりそれぞれ第3、第4または第5世代(第5世代:多くの回転する焦点を有するシステム)のコンピュータトモグラフのための扇状または平行X線放射に基づいて、1列形、多列形または平面形検出器システムから出発して、実行され得る。その際にデータレートが個々の検出器チャネルにわたっての内挿により、個々の投影および場合によっては相い異なる検出器列のデータにわたっての内挿により減ぜられ得る。さらに再構成マトリックスが減ぜられ、その際に像表示はより大きいマトリックスを有する内挿により行われる。説明されたデータリダクションは個々にまたは組み合わせて応用され得る。データリダクションは測定されたデータでまたは前処理されたデータで直接に行われ得る。それによって速度上昇が既に前処理中に可能であり、もしくは高い速度で行われる再構成中に達成される。続いて再構成が行われる。個々のまたは多くの断層の高い像質を有する再構成が、記憶されて、説明された仕方で前処理されたデータに基づいて可能である。データリダクションの前の測定さたデータの直接の記憶は含まれている。
【0023】しかし、それに対して代替的に、データおよび像マトリックスのリダクションなしで、相応の能力の再構成計算機によっても処理され得る。
【0024】オンラインで前処理されたデータがディスクに記憶されるならば、または再構成ユニットのなかに部分走査用または最後の360°回転のデータ用のデータバッファが設けられているならば、再構成に続いて高い速度で高い像質を有する再構成が行われ得る。その際に、再構成速度または像質への要求に応じて、説明されたデータリダクションは個々に行われてよく、組み合わせて行われてよく、または完全に切り離されてもよい。開始ー停止作動中はモニター8に次いでそれぞれ最後の測定されたデータレコードが再構成されて高い像質で現れる。切換が入力データの中断またはX線放射の中断によりトリガーされると、それによりいつでも検査進行の重大な中断なしにこのような再構成が可能である。高い質の像が次いで分離されたモニターに、もしくは等しいモニターのなかで他の像セグメントのなかに永久的に表示され得る。
【0025】説明されたアルゴリズムは重なり合うデータセグメントにアクセスする。このことは、データがすべて揃って新たに再構成されなければならないことを自動的には意味しない。それどころか、説明されたアルゴリズムは、投影が再構成n−1から再構成nのなかに引き続いて使用され得ることを含んでいる。
【0026】既に説明されたように、再構成ラスターはフレキシブルに再構成ユニットの既存の計算容量に適合され得る。データから独立している再構成時間が仮定されるならば、それによって等間隔の再構成ラスターが生ずる。しかし、それに対して代替的に、時間ラスターは非等間隔にも選ばれ得る。これはたとえば外部トリガー(EKGトリガー)により行われ得る。それにより心臓事象によりトリガーされる記録が高い脈拍数の際にも、または多くの定められた記録が心臓周期のなかでも可能である。さらに、たとえば造影剤ボーラスの追跡の際に、再構成間隔がオンラインで現在の造影剤濃度に適合され得る。
【出願人】 【識別番号】390039413
【氏名又は名称】シーメンス アクチエンゲゼルシヤフト
【氏名又は名称原語表記】SIEMENS AKTIENGESELLSCHAFT
【出願日】 平成11年(1999)2月3日
【代理人】 【弁理士】
【氏名又は名称】山口 巖
【公開番号】 特開平11−267118
【公開日】 平成11年(1999)10月5日
【出願番号】 特願平11−25926