| 【発明の名称】 |
まくら装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】阪口 明
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| 【要約】 |
【課題】
【解決手段】 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】頭部載置面を有する本体、前記頭部載置面に設けられかつ各々が近赤外光発光素子と受光素子とを含む複数のプローブ、前記複数のプローブの出力を受けて呼吸状態を判定する判定手段、および前記呼吸状態を表示する表示手段を備える、まくら装置。 【請求項2】前記プローブは押圧検知手段を含み、前記判定手段は前記押圧検知手段から信号が出力されているプローブからの出力に基づいて呼吸状態を判定する、請求項1記載のまくら装置。 【請求項3】前記プローブは、前記頭部載置面に一方端面を露出した第1光ファイバと、前記第1光ファイバの他方端面から近赤外光を入力する発光素子と、前記頭部載置面に一方端面が露出した第2光ファイバと、前記第2光ファイバを通って入力される近赤外光の反射光を他方端面から受ける受光素子とを含む、請求項1または2記載のまくら装置。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【産業上の利用分野】この発明はまくら装置に関し、特にたとえば睡眠時の呼吸状態を測定するようにした、まくら装置に関する。 【0002】 【従来の技術】従来、睡眠時における呼吸状態を測定する装置としては、患者等の指、耳たぶ、胸などにセンサを装着して測定を行うために特別な器具が必要となり、一般家庭等において容易に測定できないのが現状である。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】近年、睡眠時の無呼吸症は、高血圧、不整脈、脳卒中、虚血性心疾患などの循環器疾患、あるいは過労死、突然死などとの関連も指摘され医療上重要な問題となってきている。たとえば、我が国での睡眠時無呼吸症候群の患者数は約200万人と推定され、その割合は、国民約60人に1人に相当する。 【0004】一方、米国の推計によれば、睡眠時無呼吸症候群の患者は、健常な人達と比較して、高血圧は2倍、心疾患は3倍、脳血管障害は4倍の罹患率がみられている。そのため、米国においても睡眠時の無呼吸症候群に対する治療は、今後非常に重要な医療上の課題になるものと考えられている。 【0005】ところで、睡眠時無呼吸症候群の検査の国際標準法としては、ポリソノムグラフィー(PSG)があるが、このPSGにより検査を行うには、患者は多くの電極を体にセットし、脳波、眼球運動、鼻の呼吸気流、胸腹壁運動など多くの項目の測定を必要とし、検者、被検者の双方にとって負担が大きく、また、PSGを行える施設は日本国内ではごく少数の大学病院などに限られている。 【0006】さらに、これらの限られた施設だけでは、近年日本においても増加しつつある睡眠時無呼吸障害を訴える患者数に対応しきれなくなってきており、そのために一般の施設または家庭でも行える睡眠時無呼吸障害のスクリーニングとしての簡易検査の必要性が生じている。通常、無呼吸症の定義としては、7時間以上の睡眠中に10秒以上続く呼吸停止が30回以上あるもの、あるいは、1時間に7回以上の呼吸停止のあるものとされている。 【0007】また、近赤外線光による血中酸素飽和濃度の測定方法としては、特開平5―228129号公報などで開示されているように、複数波長の近赤外光を生体組織に照射し、酸素化ヘモグロビン濃度(HbO2 )および脱酸素化ヘモグロビン濃度(Hb)によるそれぞれの波長の吸光度の違いから測定する方法が一般に知られている。 【0008】それゆえに、この発明の主たる目的は、睡眠時における呼吸状態を容易にしかも簡単に測定できる、まくら装置を提供することである。 【0009】 【課題を解決するための手段】この発明は、頭部載置面を有する本体と、頭部載置面に設けられかつ各々が近赤外光発光素子と受光素子とを含む複数のプローブと、この複数のプローブの出力を受けて呼吸状態を判定する判定手段と、呼吸状態を表示する表示手段とを備える、まくら装置である。 【0010】 【作用】まくら装置の頭部載置面に設けられた各々が近赤外光発光素子と受光素子とを含む複数のプロ―ブからの出力により、睡眠時の血中酸素飽和濃度に基き呼吸状態が判定手段で自動的に判定され、その結果が表示手段に表示される。 【0011】 【発明の効果】この発明によれば、睡眠時の無呼吸状態が判定されかつその結果が表示されるので、被測定者に違和感を持たせることはなく自然な睡眠状態で簡単に無呼吸の有無等を測定される。また、測定結果により自己の健康状態も確認でき、万一異常が発見された場合早期治療を行うことができる。 【0012】この発明の上述の目的,その他の目的,特徴および利点は、図面を参照して行う以下の実施例の詳細な説明から一層明らかとなろう。 【0013】 【実施例】図1および図2に示すこの実施例のまくら装置10は、頭部載置面12を有する本体14と、頭部載置面12に設けた脳内の血中酸素飽和度を検出する複数のプローブ16,16および16…を含む。各プローブ16は、図3に示すように発光部18、受光部20および接触状態を検知する小型押圧検知スイッチ22とにより単位ユニットを構成し、発光部18と受光部20は夫々第1光ファイバ24および第2光ファイバ26により図5および図6で示されるように制御装置28内に対で設けられる近赤外光発光ダイオード30および30と受光用フォトダイオード32で構成する受発光部34に接続されている。受発光部34のうち各発光部18は、図7に示すように波長λ1とλ2を有する2個のLEDで構成するとともに、各LEDの一端は抵抗を介してLED電源に接続され、他端はLED切換器36を介して演算・制御部を備えたマイクロコンピュータ38に接続されている。 【0014】波長λ1 は脱酸素化ヘモグロビンの吸収ピーク波長で750nm、波長λ2 は酸素型ヘモグロビンと脱酸素型ヘモグロビンの等吸収波長で805nmである。また、各受発光部34のうち各受光部20は、図8に示されるように、フォトダイオード32で構成されており、その一端はアースに接続されるとともに他端はフォトダイオード切換器40、増幅器42およびA/D変換器44を介してマイクロコンピュータ38に接続されている。さらに、各プローブ16に設けられる各押圧検知スイッチ22は、図9に示される、デジタル入力ポート46を介してマイクロコンピュータ38に接続されている。 【0015】また、マイクロコンピュータ38には、測定結果を表示する表示装置48と電源SW等を含む操作部50が接続されている。この実施例のまくら装置10において、制御装置28に各プローブ16の発光部18と受光部20に第1光ファイバ24および第2光ファイバ26で接続される発光ダイオード30と受光フォトダイオード32を内蔵する構成にしているが、図4に示すように小型の発光素子30および受光素子32を使用して各プローブ16に小型押圧検知スイッチ22とともにこれらの素子を直接埋込方式にすれば、配線の取り回しやノイズ対策などの実装面でより望ましい。 【0016】さらに、近赤外光の発光と受光は、図7および図8に示すように、各プローブ16の2個の発光ダイオード30および30による光源と1個の受光フォトダイオード32による受光をマイクロコンピュータ38から供給されるセレクト信号に基き各切換器36と40で切換えることにより同一の受発光部34で行える構成になっている。 【0017】制御装置28における測定結果を表示する表示装置48に、図2に示されるようにベッド52に横たわる人体54の頭部56が本体12の頭部載置面14に接触している時間(一応睡眠時間と見做せる)中における、トータル睡眠時間,呼吸停止状態の有無,1時間当たりの呼吸停止回数および血中酸素飽和濃度の変化グラフ(通常の呼吸状態では血中酸素飽和濃度は97%程度であるが、無呼吸状態が数分続くと90%以下にさがるので、90%をしきい値に表示)等を表示することができる。 【0018】この実施例のまくら装置10において、図10に示すフローチャートにしたがい睡眠中の呼吸状態の測定およびその表示について説明すと、まず、スタートはステップS1で操作部のスイッチをONし、ステップS3でプローブの変数iを1に設定する。ステップS5でデジタル入力ポートのi番目の信号線の値を読んでプローブi番目の押圧検知スイッチ22がONしているかを確認する。ステップS7で確認の結果ONであれば、ステップS9でプローブi番目の波長λ1 用LEDをLED切換器で選択、同時にi番目のフォトダイオードをその切換器で選択し、受光量Iiを読み取る。ステップS11でこの受光量Iiを数1により吸光度OD(λ1 )に変換する。 【0019】 【数1】OD(λ1 )=Log10(I0 /Ii ) ステップS13で同様にプローブi番目の波長λ2 用LEDを用いてλ2 の吸光度OD(λ2 )を求める。ステップS15でiを1つ増やし、ステップS17でNまで進んでいると、ステップS19でスイッチがONになっているプローブについて計測した吸光度OD(λ1 )とOD(λ2 )の値を平均化する。ステップS21でこの吸光度OD(λ1 )とOD(λ2 )から酸素化ヘモグロビン濃度CHbO2 と脱酸素化ヘモグロビン濃度CHbを求め、これより脳内の血中酸素飽和濃度SpO2 を、数2により求める。 【0020】 【数2】SpO2 ={CHbO2 /(CHbO2 +CHb)}×100(%) ステップS21で算出されたSpO2 の値、つまり、血中酸素飽和濃度を表示装置に表示、また、その値を時刻とともに記録しグラフ表示をする。この値が無呼吸状態を示す値(約90以下)になると、その時間帯と回数を記録する。ステップS25で操作部に設けた測定終了スイッチが押されるまでこの作業を繰り返す。そして測定終了スイッチがONすると測定作業は終了する。 【0021】上述の演算および制御等は全てマイクロコンピュータ38により行われて睡眠時における呼吸状態が判定され、その結果は表示装置48に表示される。睡眠時の無呼吸症は、睡眠中の現象であるから、自分自身では自覚症状として判断しずらいが、この発明によるまくら装置10を使用することにより、専門の医師にかからなくても自分の普段の睡眠状態がチェックできて、早期に体調不良の発見が可能となり、健康の維持増進に役立つものである。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000001889 【氏名又は名称】三洋電機株式会社
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| 【出願日】 |
平成10年(1998)3月19日 |
| 【代理人】 |
【弁理士】 【氏名又は名称】山田 義人
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| 【公開番号】 |
特開平11−267115 |
| 【公開日】 |
平成11年(1999)10月5日 |
| 【出願番号】 |
特願平10−70207 |
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