| 【発明の名称】 |
像形成装置及び方法 |
| 【発明者】 |
【氏名】アンドリュー ジェイ イーヴァン
【氏名】レオナルド エフ プルー
【氏名】ジョセフ エス ドイチャー
【氏名】ピーター ガーハード ロース
【氏名】ケニス エル フリーマン
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| 【要約】 |
【課題】医療診断用の像形成装置及び方法を提供する。
【解決手段】CTスキャナ又はMRI装置のような像形成装置のフレームAは、患者検査領域12を画成するボアを含む。第1のX線源が検査領域12の周りで回転するようにフレームC に取り付けられる。弧状配列の第1放射線検出器14が、検査領域を横断したX線を検出する。第1の像再構成プロセッサ18は、第1の放射線検出器により発生された信号から断層撮影像表示を再構成する。蛍光透視装置D は、診断スキャナに機械的に接続され、少なくとも実質的にリアルタイムの蛍光透視像表示を形成してディスプレイモニタ78に表示する。第2のX線源32は、アモルファスシリコンのフラットパネル放射線検出器36にX線を送る。第2の像再構成プロセッサは、フラットパネル放射線検出器36により発生された信号から蛍光透視投影像を再構成する。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 検査領域(12)を画成するフレーム(A) と、検査領域内に対象物が配置されたときに対象物の第1像表示を発生するための像形成サブシステム(B,14)と、検査領域を通して移動される患者支持体(28)とを備えた像形成装置において、上記フレーム(A) に機械的に接続された蛍光透視像形成サブシステム(D) と、X線を検出しそしてその検出されたX線を表わす信号を発生するフラットパネル像受容体(74)と、上記フラットパネル像受容体(74)により発生された信号から実質的なリアルタイム像表示を発生するための像再構成プロセッサ(18)とを更に備えたことを特徴とする像形成装置。 【請求項2】 上記フラットパネル像受容体(74)を支持するためのC字型アーム(30)を備えた請求項1に記載の像形成装置。 【請求項3】 上記フラットパネル像受容体(74)は、これを上記C字型アーム(30)に固定する第1の片持梁支持アーム(38)により上記C字型アーム(30)の平面からオフセットされ、そして更に、X線源(32)を備え、このX線源は、これを上記C字型アームに固定する第2の片持梁支持アーム(34)により上記C字型アームの平面からオフセットされる請求項2に記載の像形成装置。 【請求項4】 上記X線源(32)と上記フラットパネル像受容体(74)との間に延びる中心線(51)は、上記C字型アームの軌道軸(G) を通過する請求項3に記載の像形成装置。 【請求項5】 上記C字型アーム(30)をその幾何学的中心の周りで少なくとも180゜の弧にわたって回転できるようにするための取付構造体(E) を更に備えた請求項2ないし4のいずれかに記載の像形成装置。 【請求項6】 上記患者支持体(28)から離れた保管位置と、上記患者支持体に接近した動作位置とに上記C字型アーム(30)を支持するために上記フレーム(A) に固定された取付構造体(E) を更に備えた請求項2ないし5のいずれかに記載の像形成装置。 【請求項7】 上記取付構造体(E) は、長手方向トラック(46)が関連した支持アーム(42)と、上記トラックに沿って実質的に水平方向に移動するように上記支持アーム(42)に可動に固定された第1の直立した支持アーム(44)と、この第1の直立した支持アーム(44)に可動に固定された第2の直立した支持アーム(48)であって、これら第1及び第2の直立した支持アームの共通の長手軸に沿って実質的に垂直に移動される第2の直立した支持アーム(48)とを備え、上記C字型アーム(30)は、第2の直立した支持アームにより回転可能に支持される請求項6に記載の像形成装置。 【請求項8】 上記フレームは、上記検査領域(12)を画成する貫通するボアを有する固定フレーム部材(A) と、上記検査領域(12)の周りで回転するように上記固定フレーム部材(A) により回転可能に支持された回転フレーム部材(C) とを備え、そして上記第1の像形成サブシステムは、上記検査領域を通してX線を透過するためのX線源(B) と、上記検査領域(12)を通過したX線を検出して、その検出された放射線を表わす信号を発生するための弧状配列の放射線検出器(14)と、この弧状配列の放射線検出器により発生された信号から像表示を再構成するための像再構成プロセッサ(18)とを備えた請求項1ないし7のいずれかに記載の像形成装置。 【請求項9】 上記フラットパネル像受容体(74)は、第1制御パネル(76a)が一端付近にありそして第2制御パネル(76b) が第2端付近にあるハウジング(72)に取り付けられる請求項1ないし8のいずれかに記載の像形成装置。 【請求項10】 上記第1の像形成サブシステムは、CTスキャナ又はMRI装置である請求項1ないし9のいずれかに記載の像形成装置。 【請求項11】 請求項1ないし10のいずれかに記載の像形成装置を用いて蛍光透視投影像表示を発生する方法であって、フラットパネル像受容体(74)を患者支持体から離れた保管位置から患者支持体に接近した動作位置へと移動し、フラットパネル像受容体(74)は、動作位置に配置されたときに、X線源により発生されたX線を検出して、その検出した放射線を表わす信号を発生し、そしてこのフラットパネル像受容体により発生された信号から蛍光透視投影像表示を再構成するという段階を備えたことを特徴とする方法。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、特に医療診断のための像形成に係る。本発明は、蛍光補助装置を含むコンピュータ断層撮影(CT)スキャナや磁気共鳴像形成(MRI)装置のような診断用像形成装置に関連して特に使用でき、これについて詳細に説明する。しかしながら、本発明は、蛍光補助装置が有効な核医療スキャナ等、他の多数の形式の医療用像形成システムにも使用できることを理解されたい。 【0002】 【従来の技術】膿瘍排出、CT動脈ポートグラフィー、TIPS及び器官評価のためのカテーテル配置のような最小侵襲的手順又はある介在的手順を遂行するときには、一般的に、蛍光透視室において患者にカテーテルが配置される。患者は、カテーテルが配置された状態でCT室へ移動され、そこで手順が遂行される。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】蛍光透視室とCT室との間に患者を移動するときには多数の問題が生じる。例えば、蛍光透視室からCT室へ搬送する間にカテーテルが患者の体内で移動又はシフトする危険性が生じる。更に、両室の予約や利用が複雑になる。他のケースにおいて、CT手順の間に病巣が診断されるときには、患者を針生検について再予約しなければならないか又は生検がCTスキャナのみで実行され、これは複雑である上に、その遂行に長時間を要する。CT室において行われる介在的手順の間に蛍光像を形成するために可動C字型アームの蛍光透視装置を使用することが知られている。しかしながら、可動C字型アームの蛍光透視装置は、必要なときに常に使用できるものではない。更に、可動C字型アームの蛍光透視装置を含む既知のC字型アーム蛍光透視装置は、CTガントリーの付近で操作及び配置するのが困難な大型の円筒状イメージ増倍管を使用している。 【0004】更に、介在的手順の間に患者にアクセスするために介在的手順を遂行する者がイメージ増倍管の横に立たねばならないが、これは、介在的手順を施す者にとって不便な位置である上に、その者が受ける放射線線量も増加する。又、イメージ増倍管は、ガラスの曲率及び磁気作用により像に歪を導入する傾向があることも知られている。現在の可動C字型アームは大きくてかさばり、そしてそのサイズのために、保管が困難である上に、使用しないときには通常じゃまである。CTシステムを使用して、介在的作業のための蛍光像を形成することも知られている。しかしながら、蛍光像形成にCTシステムを使用する場合には、医師がCTガントリーのボア内の患者に対して作業を行う必要があり、これは、医師にとって不便である上に、患者と医師の両方非常に高い放射線線量を受けることになる。更に、CTシステムは、CTシステムと同じ平面にある傾向像しか形成できない。 【0005】又、共通の患者支持体をCTスキャナと血管造影(即ち蛍光透視)ユニットとの間で回転し、枢着回転し又は揺動することも知られている。しかしながら、患者支持体が診断装置の2つの部分間で回転されるときには依然として患者が移動される。更に、共通の回転可能な患者支持体を経て個別のCTスキャナを血管造影ユニットとリンクすることは、経費のかかる代替策である。 【0006】 【課題を解決するための手段】本発明の1つの特徴によれば、診断用像形成装置が開示される。この診断用像形成装置は、検査領域を画成するフレームと、検査領域内に対象物が配置されたときに対象物の第1の診断像表示を発生するための診断像形成サブシステムと、検査領域を通して移動される患者支持体とを備えている。診断用像形成装置は、更に、上記フレームに機械的に接続された蛍光透視像形成サブシステムと、X線を検出しそしてその検出されたX線を表わす信号を発生するフラットパネル像受容体と、上記フラットパネル像受容体により発生された信号から実質的なリアルタイム診断像表示を発生するための像再構成プロセッサとを備えている。 【0007】 【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照して、本発明を一例として詳細に説明する。図1及び2を参照すれば、CTスキャナ4のような例示的な診断用像形成システム2は、床取付の非回転フレーム部材即ちガントリAを含み、その位置はデータ収集中に固定に保持される。X線管Bは、回転フレーム部材即ちガントリCに回転可能に取りつけられる。固定のガントリAは、患者検査領域12を画成するシリンダ10を備えている。放射線検出器14のアレーが患者受入領域の周りに同心的に配置される。ここに示す実施形態では、X線検出器が固定ガントリ部分に取り付けられ、検査領域12を横断したX線管Bからの放射線を検出器の弧状セグメントが受け取るようにされる。或いは又、放射線検出器の弧状セグメントを回転ガントリに取り付けて、X線管と共に回転するようにしてもよい。X線管B及び放射線検出器14は、診断スキャナの診断用像形成サブシステムを構成する。 【0008】制御コンソール16は、検出器アレー14の信号から像表示を再構成するための像再構成プロセッサ18を備えている。この像再構成プロセッサは、患者を通る螺旋経路に沿って得られた放射線減衰データから体積像表示を再構成するのが好ましい。ビデオモニタ20は、再構成された体積像表示の選択可能な部分を、人間が読める二次元表示へと変換する。コンソール16は、像表示を記録するためのテープ及びディスク記録装置を含むと共に、像の向上、平面の選択、3Dレンダリング、又はカラーの向上、等を行うための回路も備えている。走査を開始し、走査の種々の形式を選択し、システムを校正し、等々の種々のスキャナ制御機能も、制御コンソール16において行われる。X線管Bは、患者受入領域に向けられたX線透過窓を有するオイル充填ハウジングを備えている。ハウジング内には真空包囲体が配置され、これは、7インチアノードのような回転アノードと、カソード又は他の電子発生源とを備えている。回転アノードとカソードとの間に印加される150kV程度の高電圧は、X線を発生される。X線は、X線透過窓を貫通し、そして患者受入領域12を横断する。 【0009】適当なX線コリメータ22は、公知技術の場合と同様に、放射線を、検査領域12をまたぐ1つ以上の平らなビームへと収束する。コンソール16は、患者への線量を制御するためのX線源Bに対してゲート動作をする回路を備えている。高圧電源は、X線管と共に回転するように回転ガントリに取りつけられる。固定の患者テーブル24は、診断スキャナの付近に配置され、実質的にシリンダ10の中心軸に沿った第1方向に検査領域12から延びる。患者テーブル24の上面には患者用の梁26が固定される。患者用の寝台28は、患者用の梁26に沿って検査領域12を経て前後に移動するように梁26にスライド式に固定される。少なくとも患者用寝台は、ガントリボアの長手軸に対して横方向に動くように構成できることが明らかである。テーブル24、梁26及び寝台28は、患者領域を通して移動される患者支持体を画成するように協働する。 【0010】一体的な蛍光透視又は蛍光補助装置Dは、動作位置(図1)と保管位置(図2)との間で移動するようにガントリAに固定される。蛍光補助装置は、取付構造体Eを介してガントリAのいずれかの側に可動に固定された支持部材を含む。ここに述べる実施形態では、支持部材は、C字型アーム30である。蛍光透視X線源即ちX線管32は、C字型アーム30の第1の端付近に片持梁支持ブラケット34を経て固定される。同様に、対向するX線検出器36が、C字型アーム30の第2の端付近に片持梁支持ブラケット38を経て固定される。上部の平衡おもり39aは、C字型アームの第1端から延び、そして下部の平衡おもり39bは、C字型アームの第2端から延びる。X線源32及び検出器36は、診断スキャナの蛍光透視像形成サブシステムを画成するように協働する。 【0011】ここに述べる好ましい実施形態では、取付構造体Eは、第1リンク即ち支持アーム40を備え、その一端はガントリAに枢着されそしてその他端は第2リンク即ち支持アーム42に枢着される。第1の直立した支持アーム44は、第2アーム42に可動に固定され、第2アーム42に関連したトラック46に沿って実質的に水平に移動する。第2の直立した支持アーム48は、第1の直立した支持アーム44に可動に固定され、これら直立した支持アーム44、48の共通の長手軸に沿って実質的に垂直に移動する。C字型アーム30は、第2の直立した支持アーム48に関連したベアリング組立体50により回転可能に支持され、これは、X線源32及び検出器36をC字型アームの幾何学的な中心の周りで少なくとも180゜の弧にわたって回転できるようにする。 【0012】取付構造体Eは、C字型アームを非使用時にはガントリの側部に沿って便利に保管即ち停止しておくことができ、そして必要なときには、X線源32が患者テーブルの真下に配置されるような状態でガントリの前方に配置できるようにする。より詳細には、第1の支持アーム40は、C字型アームを保管位置と動作位置との間で移動するときにガントリの周りで約180゜枢着回転する。更に、第2の支持アーム42は、C字型アームを保管位置と動作位置との間で移動するときに第1の支持アーム40の周りで約90゜枢着回転する。しかしながら、C字型アームは、ガントリの他の部分にも取り付けできることを理解されたい。ベアリング組立体50は、C字型アーム30、ひいては、X線源32及び検出器36を患者の長手軸の周りで図1に示す「テーブルの下」の位置から患者テーブルのいずれかの側の横方向位置まで回転できるようにする。これは、X線源32及び検出器36を「テーブルの下」の位置から±90゜又はそれらの間の任意の角度だけ移動させて、患者の両側から横方向像形成を行えるようにする。 【0013】C字型アーム30は、第2の直立した支持アーム48が第1の直立した支持アーム44に対して伸縮式に延び縮みするときに垂直方向に移動して、患者に容易にアクセスしそして像の拡大を調整できるようにする。又、C字型アームは、第1及び第2の直立した支持アーム44、48がトラック46に対して動くようにして患者を横切って移動し、患者の身体を横切って横方向に像をパンすることもできる。長手方向に(即ち患者の身体に沿って)像をパンする動作は、患者寝台28をレール26に沿っていずれか又は両方の方向に自動的に又は手動で駆動することにより達成される。ベアリング組立体50は、C字型アームの平面を患者支持体の軸に直角の方向から回転又は傾斜できる(例えば、X線源32が患者テーブルの上で且つ検出器36が患者テーブルの下となる位置へ)ことを理解されたい。従って、フラットパネル像検出器の動作位置は、ガントリボアに対する検出器の位置(即ち、ボア内又はボアの付近)に拘わりなく、患者支持体に対する検出器36の任意の位置又は方向(即ち、上、下、付近等)として広く定義される。検出器36の保管位置は、患者支持体及びガントリボアの少なくとも一方から離れた位置として定義される。 【0014】図3を参照すれば、X線源32及び検出器36、そしてより詳細には、像形成システムの中心線51は、片持梁支持ブラケット34、38によりC字型アームの平面から距離Fだけオフセットしている。蛍光透視検査領域は、実質的に中心線51に沿ってX線源と検出器との間に定義される。X線源及び検出器をC字型アームからオフセットすることにより、介在手順の間にC字型アームにより生じる干渉が最小となる。像形成システムの中心線51は、C字型アームの軌道軸Gと交差する。その結果、C字型アーム30の幾何学的な中心と、像形成システムの中心線51は、両方とも、蛍光透視像形成手順の間にその中心に配置される。像形成システムの中心線51は、C字型アームがその軌道を回るときに共通中心の周りを回転するが、それに対して横方向にシフトすることはない。 【0015】これに対して、既知のC字型アームシステムでは、像形成システムの中心線がC字型アームの軌道軸から横方向にオフセットする。像形成手順の間に、像形成システムの中心線は、共通中心に配置され、そして既知のC字型アームの軌道軸は、共通中心から横方向にオフセットする。既知のC字型アームがその軌道軸の周りで回転されるときには、像形成システムの中心線が共通中心を外れてシフトする。従って、既知のC字型アームシステムが軌道を回るときに像形成システムの中心線を共通中心に維持するためには、C字型アーム全体を軌道回転に加えて横方向に位置設定し直さねばならない。図4及び5を参照すれば、C字型アーム30に対するケーブル取り上げ/張力制御システムFが示されている。C字型アームは、1つ以上の保護カバーを除去した状態で示されていることが明らかである。1つ以上のデータ/電源ケーブル52は、X線源32及び検出器36を、ガントリの側部に取り付けられたキャビネット58に収容された蛍光像再構成コンピュータ54及び電源56に接続する。第1ホースアンカー60は、ケーブル52の中間部分をキャビネット58に固定する。第2のホースアンカー62は、ケーブルの別の中間部分をC字型アームの上端に固定する。ケーブルガイド64は、ベアリング組立体50の付近で第2の直立した支持アーム48に又はその上に配置される。ケーブルガイドは、ケーブル52がスライドして通る穴を含む。ケーブルガイド64と第1アンカー60との間に延びるケーブル52の部分は、可変長さのサービスループ66を形成する。ケーブルガイド64と第2アンカー62との間に延びるケーブル52の部分は、C字型アームの外面内に画成された開放チャンネル68内に少なくとも部分的にのせられる。C字型アームが図4に示す直立位置から時計方向に回転されるときには、チャンネル68内にのせられたケーブル52の部分がケーブルガイド64を通りそしてサービスループ66により取り上げられる。同様に、C字型アームが反時計方向に回転されるときには、サービスループ66を形成するケーブル52の部分がケーブルガイド64を通過し、チャンネル64へ案内される。 【0016】第2のアンカー62を越えて延びるケーブル52の部分は、上部の平衡おもり39aの周りに巻かれ、そしてC字型アーム30の内部を形成する1つ以上の閉じたチャンネル70を通過する。C字型アームのチャンネル70内のケーブル52の部分は、支持アーム34、38を通過し、各々、X線源32及び検出器36に接続される。図6を参照すれば、検出器36は、個々の像受容体のフラットパネル像受容体又はアレー74(仮想線で示す)を支持するハウジング72を備えている。ここで使用する「フラットパネル像受容体」は、X線エネルギーを電気信号に変換するアモルファスシリコン結晶のようなセンサのアレーと共に積層されたガラスのような平らな基板を含む。即ち、センサは、X線エネルギーの光子が当たったときに電位を放出する。電位の強度は、X線ビームの強度に関係している。行/列マトリクスから電気信号を読み出して、デジタルデータに変換することができる。 【0017】ここに述べる実施形態では、アモルファスシリコンのフラットパネル像受容体は、アモルファスシリコンのガラス基板に沃化セシウムのシンチレーション層を含む。シンチレーション層は、X線エネルギーを光に変換する。ガラス基板上のホトダイオードのアレーは、光を電気信号に変換する。電気信号は、アモルファスシリコン基板上の薄膜トランジスタスイッチを用いてアクセスされる行/列マトリクスから読み出される。アナログ信号は、次いで、デジタルフォーマットに変換される。アモルファスシリコンのフラットパネル像受容体は、サイズ及び重量がコンパクトであり、そして従来のイメージ増倍管に取って代わり、従って、検出器のサイズを減少する。又、検出器36のための機械的な支持体(即ち支持アーム38)もサイズ及び重量が減少される。更に、フラットパネル像受容体74は、長方形の像を形成し、そして像受容体のフラットパネルにわたって一定の像の質を与え、従って、従来のイメージ増倍管に通常必要とされるパン動作の程度を最小にする。フラットパネル像受容体は、20cmx25cmのようないかなる寸法でもよく、そしてシステムは、大型のフラットパネル像受容体を組み込むように容易にアップグレードできることを理解されたい。従来のイメージ増倍管又は別の技術を有する蛍光補助装置を、上記と同様に、像形成システムに機械的に接続できることが意図される。 【0018】ハウジング72は、2つの取っ手が一体的に形成されている。第1の制御パネル76aは、一方の取っての付近でハウジング72の一端に取り付けられ、そして第2の制御パネル76bは、他方のハンドルの付近でハウジングの反対端に取り付けられる。C字型アームの特定の向きに基づき、どちらの制御パネルがオペレータにとって最もアクセスし易いかによって、制御パネル76a、76bのいずれかを使用して、C字型アームの位置を調整(即ち回転)することができる。C字型アーム30、ひいては、X線源32及び検出器36が患者テーブルのいずれかの側の横方向位置に回転されたときには、介在手順を遂行する医師は、線源32により発生されるX線ビームに直接曝されるのを防止すると共に、散乱放射による照射を減少するために、オフセットした検出器ハウジング72の後方に自分自身を位置する。フラットパネル像受容体74は、医療関係者への放射線照射を最小にするために鉛のシールド層又は他の放射線吸収材料を組み込むことができる。或いは又、鉛シールドをハウジング72に組み込んでもよい。 【0019】上記のように、ハウジング72内のフラットパネル像受容体74は、ガントリの側部に取り付けられたキャビネット58に収容された蛍光像処理コンピュータ54に接続される。この蛍光像処理コンピュータ54は、検出器36から収集した像を処理し、そしてオペレータが表示像の窓及びレベル機能を調整できるようにする。蛍光像再構成コンピュータにより発生される蛍光像は、横方向支持アーム80を経てガントリに接続された調整可能なモニタ78(図1及び2)に表示される。或いは又、モニタ78は、天井から吊るされてもよいし、カートに配置されてもよい。モニタ78は、フラットパネルモニタでもよいし、標準的なCRTモニタでもよい。更に、蛍光像出力は、フィルム装置に直接送ることができる。又、蛍光像出力は、診断システムに送って、体積像と共にディスプレイ20に表示することもできる。 【0020】蛍光補助装置Dは、フットペダル82(図1)により従来のやり方で作動及び停止することができる。作動時には、蛍光照射は連続的であってもよいしパルス状であってもよい。パルスモードにおいては、CINE、スポットフィルム及びDSAのような放射線写真手順を実行し、それにより、放射線写真像表示を形成することができる。X線源32は、従来のグリッド制御回路又はパルス蛍光高電圧電源を使用してパルスモードにおいてゲートオン及びオフすることができる。図7ないし9を参照すれば、C字型アームは、ガントリの付近に取り付けられて上記の同じ機能を与えるスタンドアローン装置である。特に、C字型アーム90は、天井からオーバーヘッドトラックシステムGのような取付構造体を経て懸架され、このトラックシステムGは、第1レール92と、この第1レール92に沿って移動可能な横断レール94とを備えている。トロリー96は、レール92に対して横方向に横断レール94に可動に取り付けられる。伸縮性支持アーム98はトロリー98から延びる。片持梁100は、伸縮性アーム98から延びて、C字型アーム90を支持する。梁100に付与されるトルクを減少するために、C字型アームは、梁100の上方に傾斜した端部102に固定され、これは、C字型アームと伸縮性アーム98との分離を減少する。 【0021】蛍光透視X線源即ちX線管104は、C字型アーム90の上方自由端に固定され、そして反対のX線検出器106は、C字型アーム90の下方の自由端に固定される。上記のように、X線源104は、一体的又は個別の高電圧源を伴う固定又は回転型アノードX線管を含むことができ、そして検出器106は、アモルファスシリコンのフラットパネル像受容体又はアレー108を含む。図8に示すように、オーバーヘッドトラックシステムGは、診断スキャナの上に向けられ、C字型アームは、ガントリから離れた保管位置に配置できると共に、患者テーブル24とガントリAの前部との間の動作位置に配置することができる。より詳細には、C字型アーム90は、患者寝台28をX線源104と検出器106との間で駆動できるように、検出器106が実質的に患者レール26に隣接する状態で配置される。或いは又、図5に示すように、C字型アーム90は、患者寝台28をX線源104と検出器106との間に通す前にガントリボアを経て駆動しなければならないように、ガントリAの後部付近の動作位置に配置してもよい。 【0022】図10ないし12を参照すれば、リング110のような支持部材は、平行なレール112と、これらレール112に可動に固定されたトロリー114とを含むオーバーヘッドトラックシステムHのような取付構造体から懸架される。支持アーム116は、トロリー114から懸架される。支持リング110は、支持アーム116の片持梁式の下部に固定される。支持リング110は、テーパ付けされた環状の側壁を画成し、該側壁は、第1の直径を端縁118に有すると共に、この第1直径より大きな第2の直径を反対の端縁120に有する。蛍光透視X線源即ちX線管122は、端縁120の付近で支持リング110の上部に固定される。傾斜した支持体124は、端縁120の付近で支持リング110の下部に固定される。アモルファスシリコンのフラットパネル検出器126は、実質的にX線源122の下で支持体124の平面に固定される。 【0023】オーバーヘッドトラックシステムHは、診断スキャナの上に向けられ、支持リング110は、ガントリから離れた保管位置と、少なくとも部分的にガントリAのボア内となる動作位置とに配置することができる。より詳細には、支持リング110を画成するテーパ付けされた環状側壁は、ガントリのボアを画成する相互にテーパ付けされた側壁に合致し、ボアを通して駆動される患者寝台28に対してX線源122及び検出器126を正確に繰り返し容易に位置設定できるようにする。従って、支持リングがボアに配置された状態では、患者寝台28は、ガントリの後部のすぐ近くに配置されたX線源122と検出器126との間でガントリを通して駆動することができる。図13及び14を参照すれば、別の支持リング130が上記のオーバーヘッドトラックシステムHから懸架され、ガントリから離れた保管位置と動作位置との間で移動される。この支持リング130は、トロリー114から懸架された支持アーム116の片持梁式の下部に固定される。支持リング130は、ガントリA内にシリンダ10を画成するテーパ付けされた側壁の中間部分の直径に実質的に合致する直径を有する。複数のタブ132が支持リング130から半径方向に延びる。又、これらタブは、支持リングの平面からある角度で延び、この角度は、シリンダ10内に配置されるときに支持リングの付近のシリンダ側壁のテーパを実質的に画成する。タブ132は、シリンダ10内の所望の動作位置に支持リングを容易に正確且つ繰り返し配置できるようにする。 【0024】プラットホーム134は、支持リング130の下部に固定され、そして支持リング130に対して横方向に延びる。アモルファスシリコンのフラットパネル検出器136は、プラットホーム134の上面に固定される。蛍光透視X線源即ちX線管138は、回転ガントリ部分Cに取り付けられ、X線源Bから角度的にオフセットされる。オーバーヘッドトラックシステムGは、診断スキャナの上に向けられ、支持リング130は、ガントリAの後部からシリンダ10内に配置することができ、検出器136は、患者検査領域12内で実質的にX線源138の下に配置される。支持リングがシリンダ10内に完全に配置されたときには、タブ132がシリンダ10を画成するテーパ付けされた側壁に接触し、X線源138及び患者寝台28に対して検出器136を正確に且つ繰り返し配置できるようにする。 【0025】診断スキャナは、蛍光透視像形成手順を開始する前に低出力のX線源138を検出器136に実質的に対向する所定の位置(例えば12時の位置)に駆動又は回転するためのインデックス手段を組み込んでいる。又、X線源138は、回転ガントリ部分Cに取り付けられたX線源Bから半径方向又は軸方向にオフセットした位置において非回転ガントリ部分Aに取り付けることもできる。或いは、図15及び16に示すように、支持リング130は、X線源Bを回転ガントリ部分Cに取り付けた状態で使用してもよい。X線源は、蛍光透視検出器136に対向して配置されたときには低出力の蛍光透視モードで動作される。図18及び18を参照すれば、診断スキャナのための蛍光補助装置150は、可動のトロリー152を支持するオーバーヘッドトラックシステム、例えば、図3ないし11に示すようなトラックシステムを備えている。トロリー152から伸縮式支持アーム154が延びている。支持アームの最も下の自由端には、X線源即ちX線管組立体156が枢着される。L字型の像検出器フレーム158は、フレームの第1脚に取り付けられた第1のアモルファスシリコンフラットパネル検出器160を含むと共に、フレームの第1脚に取り付けられた第2のアモルファスシリコンフラットパネル検出器162も含む。第1検出器160は、第2検出器162を実質的に横切って延びる。 【0026】第1検出器160は、患者用の梁26と患者寝台28との間で水平に向けられ、一方、第2検出器162は、患者寝台28の付近で患者用の梁26から実質的に直立して延びる。冠状平面内での蛍光透視像形成が所望されるときには、トロリー152及び支持アーム154は、図17に示すように、X線源組立体156を実質的に第1検出器160の上に配置するように調整される。同様に、矢状平面内での蛍光透視像形成が所望されるときには、トロリー152及び支持アーム154は、図18に示すように、X線源組立体156を第2検出器162から横方向に配置するように調整される。オペレータが握る取っ手164は、X線源を正確に位置設定しそして方向付けする上で助けとなる。又、像検出器フレーム158は、図19に示すように、2つの個別の蛍光透視X線源に関連して使用することができる。特に、第1のX線源170は、実質的に第1検出器160の上でガントリAの前部にしっかりと取り付けられる。同様に、第2のX線源172は、実質的に第2の検出器162から横方向にガントリAの前部に可動に又は固定に取り付けられる。あるモードにおいては、X線源170、172は、冠状平面又は矢状平面の各々に蛍光透視像を発生するように別々に使用される。別のモードにおいては、X線源170、172は、体積即ち3D蛍光透視像を既知の仕方で発生するように一緒に使用される。 【0027】図20を参照すれば、図1ないし6を参照して上述した蛍光透視又は蛍光補助装置Dは、移動カート180に取り付けることもできる。更に、図21を参照すれば、蛍光透視又は蛍光補助装置Dは、MRI装置200に取り付けることができる。MRI装置は、検査領域206を通して時間的に一定の主磁界を発生するための主磁石204を収容するフレーム202を備えている。一連の勾配コイル208は、勾配増幅器(図示せず)に関連して、検査領域にわたって勾配磁界を発生する。勾配増幅器は電流パルスを発生し、それにより、位相エンコード及び読み出し又は周波数エンコードのためのx、y及びz軸に沿った対応する勾配磁界パルスが発生される。高周波コイル210及び高周波送信器(図示せず)は、磁気共鳴を励起するためのRF励起パルス、及び磁気共鳴を操作するための反転又は他のパルスを発生する。 【0028】患者テーブル24は、MRI装置の付近に配置され、検査領域206を画成するボアの実質的に中心軸に沿った第1方向に検査領域206から延びる。蛍光透視装置Dは、取付構造体Eにより、図21に示す動作位置と、保管位置との間で移動するようにフレーム200に固定される。或いは又、蛍光透視装置は、上記のように、オーバーヘッドトラックシステムG又はHから懸架することもできる。本発明の蛍光補助装置は、蛍光透視像を形成するものとして述べたが、高出力のX線源を使用すると、蛍光透視照射に加えて、放射線写真用の放射も与えることができる。更に、アモルファスシリコンのフラットパネル像受容体を組み込んだ蛍光補助装置Dは、核医療スキャナのような他の医療診断用像形成システムにも上記と同様に機械的に接続することができる。従って、本発明の蛍光補助装置は、他の診断用像形成手順のための先導的走査を少なくとも与えることができる。全ての実施形態において、診断用像形成手順は、もちろん、介在的手順を付随することができる。 【0029】 【発明の効果】上記像形成装置の蛍光補助特徴は、多数の効果を奏する。1つの効果は、必要なときに容易に使用できるCTスキャナ用の蛍光補助装置が提供されることである。別の効果は、CT室に挿入される最小侵襲的ツール(カテーテル、針等)をリアルタイムで像形成することのできるCTスキャナ用の蛍光補助装置が提供されることである。更に別の効果は、介在的手順を施す者が放射線照射に対して主なバリアとして働くフラットパネル像受容体の後方で作業できるようにするCTスキャナ用の蛍光補助装置が提供されることである。更に別の効果は、フラットパネル像検出器を組み込んだCTスキャナ用の蛍光補助装置が提供されることである。
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| 【出願人】 |
【識別番号】596177467 【氏名又は名称】ピッカー インターナショナル インコーポレイテッド
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| 【出願日】 |
平成10年(1998)11月26日 |
| 【代理人】 |
【弁理士】 【氏名又は名称】中村 稔 (外6名)
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| 【公開番号】 |
特開平11−262485 |
| 【公開日】 |
平成11年(1999)9月28日 |
| 【出願番号】 |
特願平10−335576 |
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