| 【発明の名称】 |
眼科装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】西尾 幸治
【氏名】森本 章夫
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| 【要約】 |
【課題】検者に熟練を要することなく、アライメント操作を容易に行うことができ、検者並びに被検者の負担の軽減を図ることができる眼科装置を提供する。
【解決手段】コントロールレバー54aによって架台54を移動させて被検眼に対する位置合わせを手動で行い、モータ59,63、ラック61,66、ピニオン62,65によって装置本体ケース52を自動で移動させ、検出手段によって被検眼に対する装置光学系の位置を検出すると共にその検出手段の検出結果に基づいてモータ59,63、ラック61,66、ピニオン62,65が装置本体ケース52を移動させて位置合わせを行う。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】被検眼に対する装置光学系の位置合わせを手動で行うために前記装置光学系を移動させる移動手段と、前記装置光学系を自動で移動させる駆動手段と、被検眼に対する前記装置光学系の位置を検出する検出手段とを備え、該検出手段で被検眼を検出したときに前記駆動手段により前記装置光学系を移動させて位置合わせを行うことを特徴とする眼科装置。 【請求項2】被検眼に対する装置光学系の位置合わせを手動で行うために前記装置光学系を移動させる移動手段と、前記装置光学系を自動で移動させる駆動手段と、被検眼に対する前記装置光学系の位置を検出する検出手段とを備え、該検出手段で前記装置光学系が被検眼に対して所定の範囲内に位置したことを検出したときに前記駆動手段により前記装置光学系を移動させて位置合わせを行うことを特徴とする眼科装置。 【請求項3】被検眼に対する装置光学系の位置合わせを手動で行う移動手段と、被検眼に対して前記装置光学系が所定の範囲内に位置したことを検出する検出手段と、該検出手段の検出結果に基づいて前記装置光学系を自動で移動させる駆動手段とを備え、前記移動手段によって被検眼に対する装置光学系の概略の位置合わせを手動で行なった後に、被検眼に対する前記装置光学系の位置合わせを自動で行うことを特徴とする眼科装置。 【請求項4】前記検出手段は、被検眼に対して前記装置光学系が所定の範囲内に位置したときに被検眼に対する前記装置光学系の概略の位置合わせが終了したとして被検眼に対する前記装置光学系の位置合わせを自動で行うために前記駆動手段を駆動させることを特徴とする請求項3に記載の眼科装置。 【請求項5】前記検出手段は、前記移動手段による被検眼に対する装置光学系の概略の位置合わせのために第1の所定範囲を検出する第1の検出手段と、前記駆動手段による被検眼に対する装置光学系の位置合わせのために第2の所定範囲を検出する第2の検出手段とを備えていることを特徴とする請求項3に記載の眼科装置。 【請求項6】前記第1の検出手段の検出結果に基づいて前記駆動手段による被検眼に対する前記装置光学系の自動位置合わせが開始されると共に、前記第2の検出手段の検出結果に基づいて前記駆動手段による被検眼に対する前記装置光学系の自動位置合わせが終了されると共に被検眼に対する撮影が自動で実行されることを特徴とする請求項5に記載の眼科装置。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、被検眼に向けて照明光を照射して被検眼に対する装置光学系の位置合わせを行う眼科装置に関するものである。 【0002】 【従来の技術】従来、眼科装置として、被検眼の角膜内皮細胞の検査には、被検者(患者)の目に点眼麻酔をした後、被検眼の角膜表面にコーンレンズを接触させて角膜内皮細胞像を観察する接触式の角膜内皮細胞撮影装置が知られている。この接触式のものでは、角膜表面に損傷を与えるという問題点がある。また、コーンレンズの消毒等の手間がかかる。そこで、スリットランプに角膜内皮観察用の光学アタッチメントを装着して角膜内皮細胞を観察すると共にその角膜内皮細胞像を撮影する非接触式の角膜内皮細胞撮影装置が開発されている。 【0003】このような眼科装置としての非接触式の角膜内皮細胞撮影装置には、被検眼と装置光学系(装置本体)との相対位置関係を目測でおよそ合わせた後、観察用の照明光源からの照明光を角膜に向けて斜めから照射し、この角膜からの反射光束に基づき角膜内皮細胞を接眼レンズを覗き込んで合焦するものが知られている。なお、モニターに表示された角膜内皮細胞像を見ながら合焦するものも知られている。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】ところで、角膜の厚さは薄く、角膜内皮細胞を観察するためには高倍率で観察しなければならない。また、被検眼は絶えず固視微動を行っているが、倍率が高いので固視微動により角膜内皮細胞像が大きく振れる。従って、非接触式のものでは角膜内皮細胞を観察し、その像を撮影するためには相当の時間と熟練を要する。 【0005】また、角膜に対する装置本体のアライメント操作においては、被検眼と装置光学系との適正な絶対位置関係が定まっておらず、角膜内皮細胞像そのもの、あるいはその横に現れる角膜表面からの反射光束を捜し出すまで何も見えない真っ暗な状態を観察することになるため、検者の感覚と経験に非常に左右される。 【0006】しかも、アライメントに時間がかかる場合が多いので、被検者は合焦されて撮影が完了するまでの長い間、目を開けておくことを強いられ、被検者に与える苦痛が大きい。 【0007】本発明は上記事情に鑑みなされたものであって、検者に熟練を要することなくアライメント操作を容易に行うことができ、検者並びに被検者の負担の軽減を図ることができる眼科装置を提供することを目的とする。 【0008】 【課題を解決するための手段】その目的を達成するため、請求項1に記載の発明は、被検眼に対する装置光学系の位置合わせを手動で行うために前記装置光学系を移動させる移動手段と、前記装置光学系を自動で移動させる駆動手段と、被検眼に対する前記装置光学系の位置を検出する検出手段とを備え、該検出手段で被検眼を検出したときに前記駆動手段により前記装置光学系を移動させて位置合わせを行うことを要旨とする。 【0009】請求項2に記載の発明は、被検眼に対する装置光学系の位置合わせを手動で行うために前記装置光学系を移動させる移動手段と、前記装置光学系を自動で移動させる駆動手段と、被検眼に対する前記装置光学系の位置を検出する検出手段とを備え、該検出手段で前記装置光学系が被検眼に対して所定の範囲内に位置したことを検出したときに前記駆動手段により前記装置光学系を移動させて位置合わせを行うことを要旨とする。 【0010】請求項3に記載の発明は、被検眼に対する装置光学系の位置合わせを手動で行う移動手段と、被検眼に対して前記装置光学系が所定の範囲内に位置したことを検出する検出手段と、該検出手段の検出結果に基づいて前記装置光学系を自動で移動させる駆動手段とを備え、前記移動手段によって被検眼に対する装置光学系の概略の位置合わせを手動で行なった後に、被検眼に対する前記装置光学系の位置合わせを自動で行うことを要旨とする。 【0011】請求項4に記載の発明は、前記検出手段は、被検眼に対して前記装置光学系が所定の範囲内に位置したときに被検眼に対する前記装置光学系の概略の位置合わせが終了したとして被検眼に対する前記装置光学系の位置合わせを自動で行うために前記駆動手段を駆動させることを要旨とする。 【0012】請求項5に記載の発明は、前記検出手段は、前記移動手段による被検眼に対する装置光学系の概略の位置合わせのために第1の所定範囲を検出する第1の検出手段と、前記駆動手段による被検眼に対する装置光学系の位置合わせのために第2の所定範囲を検出する第2の検出手段とを備えていることを要旨とする。 【0013】請求項6に記載の発明は、前記第1の検出手段の検出結果に基づいて前記駆動手段による被検眼に対する前記装置光学系の自動位置合わせが開始されると共に、前記第2の検出手段の検出結果に基づいて前記駆動手段による被検眼に対する前記装置光学系の自動位置合わせが終了されると共に被検眼に対する撮影が自動で実行されることを要旨とする。 【0014】 【発明の実施の形態】次に、本発明の眼科装置の実施の形態を図1〜図28に基づいて説明する。 【0015】(実施の形態1)図1乃至図24は本発明に係わる実施の形態1を示すものである。 【0016】図1はその眼科装置の装置光学系を示す平面図であって、図1において、1は被検眼Eの前眼部を観察する前眼部観察光学系である。 【0017】前眼部観察光学系1は、ハーフミラー2、対物レンズ3、ハーフミラー4、光路切り換えミラー5、CCD6から大略構成され、O1はその光軸である。被検眼Eの前眼部は前眼部照明光源7によって照明される。ハーフミラー2はアライメント指標光投影手段としてのアライメント光学系8の一部を構成している。 【0018】アライメント光学系8は、図2に示すように、アライメント用光源9、ピンホール板10、投影レンズ11、絞り12、ハーフミラー13を有する。ピンホール板10は投影レンズ11の焦点に配置され、ピンホール板10を透過したアライメント指標光は、投影レンズ11により平行光束とされ、ハーフミラー13を介してハーフミラー2に導かれる。その平行光束はハーフミラー2により反射されて角膜Cに導かれるものである。ハーフミラー13は固視標投影光学系14の一部を構成している。 【0019】固視標投影光学系14は、図3(イ)に示すように、左眼用投影系15と右眼用投影系16とからなる。 【0020】この左眼用投影系15と右眼用投影系16とを別々に設けたのは、右眼では、図3(ロ)に示すように、その被検眼Eの眼球光軸O2とその視軸S1とが右に5°傾いており、一方、左眼では、図3(ハ)に示すように、その眼球光軸O2と視軸S1とが左に5°傾いているからである。また、左眼用投影系15と右眼用投影系16は、各々、固視標光源17、ピンホール板18、複数の固視標光源17を提示するための光学部材19、投影レンズ20を有する。 【0021】固視標光源17は後述する装置本体Hの可動に連係して、右眼検査のときには右眼用のものが自動的に点灯され、左眼検査のときには左眼用のものが自動的に点灯される。固視標投影光学系14からの固視標光はハーフミラー13、ハーフミラー2を介して被検眼Eに導かれる。その際、固視標光は光学部材19の反射面19a,19bにおいて複数回反射されることにより、複数個の固視標光源像が被検眼Eに提示される。被検者は、その視度に応じた固視標光源像を固視し、アライメント調整はその固視標光源像を固視させつつ行うものである。 【0022】アライメント光束Kは、図4に示すように、角膜Cの表面Tで反射される。そのアライメント光束Kは角膜頂点Pと角膜曲率中心O3との間の中間位置に輝点像Rを形成するようにしてその表面Tで反射される。その反射光束はハーフミラー2を介して対物レンズ3に導かれる。 【0023】対物レンズ3に導かれた反射光束は、その一部がハーフミラー4によって反射され、残りの光束はハーフミラー4を通過する。ハーフミラー4により反射された反射光束はアライメント受像素子(第1の検出手段)としてのアライメント検出センサー4’に導かれる。 【0024】アライメント検出センサー4’は光路切り換えミラー5による光路切り換えの判断基準に用いられている。このアライメント検出センサー4’には、位置検出可能なセンサー等の、例えば、後述するポジションセンサー(PSD)が用いられている。 【0025】光路切り換えミラー5は、常時は前眼部観察光学系1の光路から退避されている。また、光路切り換えミラー5は、その一面に遮光面5aを有し、その他面に全反射面5bを有する。ハーフミラー4を通過した光束は、CCD6に導かれて結像され、CCD6に輝点像が形成される。ハーフミラー4はアライメントパターン投影光学系21からの光束を反射する。 【0026】アライメントパターン投影光学系21は、アライメントパターン用光源22、アライメントパターン板23、投影レンズ24から概略なっている。 【0027】アライメントパターン板23には円環状パターンが形成されている。円環状パターンを形成するパターン形成光束はハーフミラー4によって反射されてCCD6に導かれ、CCD6に円環状パターン像が形成される。 【0028】CCD6は、図示を略すモニター装置に接続され、モニター装置の画面25には、図5に示すように、被検眼Eの前眼部像26が表示される。また、円環状パターン像27が表示される。角膜Cにより反射されて輝点像R’を形成する光束が円環状パターン像27の中央に位置するように装置本体Hを上下(Y方向)、左右(X方向)に振らせてアライメント調整を行い、被検眼Eの眼球光軸O2と装置光軸O1とを合致させる。また、装置本体Hを被検眼Eに対して前後(Z方向)にずらして作動距離を設定する。 【0029】前眼部観察光学系1の両側には、照明光学系28と観察撮影光学系29とが設けられている。照明光学系28は被検眼Eの角膜Cに向けて斜め方向から照明光束を照射する。 【0030】照明光学系28は、観察用の照明光源30、集光レンズ31、赤外フィルター31’、撮影用の照明光源32、集光レンズ33、スリット板34、投光レンズ35を有する。照明光源30と照明光源32とは集光レンズ31に関して共役である。 【0031】照明光源30にはハロゲンランプが用いられ、照明光源32にはキセノンランプが用いられる。照明光源30から出射された光束は、集光レンズ31、赤外フィルター31’を経て照明光源32の配設位置で一旦収束される。この赤外光束は照明光源32から射出されたかのようにして集光レンズ33に導かれる。この集光レンズ33により集光された赤外光束はスリット板34に導かれる。スリット板34には細長い長方形状のスリット36が形成されている。赤外光束はこのスリット36を通過して投光レンズ35に導かれる。 【0032】35’は光路長補正用の光学部材である。図1は内皮細胞観察時に光路中に挿入した状態である。可視光での撮影時には退避して光路長を補正するので凸レンズで構成されている。また、逆に観察時に光路中に光学部材35’を挿入せず撮影時に挿入しようとする場合には、平行平面板或は凹レンズにすればよい。尚、光学部材35’の挿入場所は図示位置の外に投光レンズ35と角膜Cとの間に設けることも考えられる。アライメントが完了した状態では、スリット板34と角膜Cとは投光レンズ35に関して略共役であり、角膜Cにはスリット光束が照射される。このスリット光束は角膜Cをその表面Tから内部に向かって横切る。 【0033】なお、照明光源30、集光レンズ31、赤外フィルター31’照明光源32、集光レンズ33とからなる光源部は、図6に示すように配設してもよい。図6において、37はダイクロイックミラー、38,39は凹面反射鏡である。ダイクロイックミラー37は集光レンズ31とスリット板34との間に配設され、赤外光を透過し、可視光を反射する。 【0034】観察撮影光学系29は対物レンズ40、ハーフミラー41、マスク42、リレーレンズ43、ミラー44、変倍レンズ45、合焦レンズ46、光路切り換えミラー5から大略構成されている。 【0035】光路切り換えミラー5はアライメント検出センサー4’の検出出力に基づいて前眼部観察光学系1の光路に自動的に挿入される。アライメントが完了した状態では、マスク42と角膜Cとは対物レンズ40に関してほぼ共役である。 【0036】スリット光束は角膜Cにおいて散乱反射される。その散乱反射の状態を図7に示す。スリット光束の一部は空気と角膜Cとの境界面である角膜表面Tにおいてまず反射される。その角膜表面Tからの散乱反射光束Lの光量が最も多い。角膜内皮細胞Nからの散乱反射光束Mの光量は相対的に小さい。角膜実質M’からの反射光束L’の光量が最も小さい。散乱反射光束Mは対物レンズ40により集光されて光路長補正部材40’を経て、ハーフミラー41に導かれる。 【0037】光路長補正部材40’は、図1に示したように、赤外照明光での観察時にその光路へ挿入され、可視光での撮影時にはその光路から退避される。このときの光路長補正部材40’は凸レンズが使用される。また、逆に、撮影時に平行平面板或は凹レンズを光路長補正部材40’としてその光路へ挿入することにより、基準位置に角膜内皮細胞像を形成させ、観察時に光路補正部材40’をその光路から退避させることも可能である。なお、後述する光路長補正部材43’もこの光路長補正部材40’と同様の動きと形状を有し、その挿入場所は図1に示した位置の他、対物レンズ40の手前(角膜C側)や、ハーフミラー41とマスク42との間、合焦レンズ46と光路切り換えミラー5との間でも同様の効果を得ることができる。 【0038】散乱反射光束の一部はハーフミラー41により反射されて合焦受像素子(第2の検出手段)としてのラインセンサー47に導かれる。また、そのハーフミラー41を通過した散乱反射光束はマスク42に導かれ、角膜内皮細胞Nを含めて角膜断面像がマスク42の配設位置に形成される。 【0039】マスク42は角膜内皮細胞像を形成する以外の余分の反射光束を遮光する役割を果たす。角膜内皮細胞像を形成する散乱反射光束は、光路長補正部材43’、リレーレンズ43、ミラー44、変倍レンズ45、合焦レンズ46を介して光路切り換えミラー5に導かれ、光路切り換えミラー5により反射された後、CCD6に結像される。画面25には角膜内皮細胞像48が図8に示すように表示される。なお、図8において、49はマスク42によって遮光されないとしたら角膜表面Tからの反射光束により形成される光像であり、50は角膜実質M’からの散乱反射光束による光像である。 【0040】角膜Cの断面方向に対してラインセンサー47は、図9(ロ)に示すように配置されており、散乱反射光束の強度分布は図9(イ)に示すようなものとなる。図9(イ)において、符号Uは角膜Cの表面Tにおいて散乱反射された散乱反射光束によるピークである。符号Vは角膜Cの内皮細胞部分のピークである。そのピークUは光像49に対応し、ピークVは光像48に対応する。 【0041】ラインセンサー47の各番地の素子の出力は、図1に示すように、合焦判断回路47’に入力される。合焦判断回路47’は図9(イ)に示すように、ピークU及びピークVを含む信号全てを記憶して演算処理することにより、そのピークVの番地を判断する。そして、合焦判断回路47’はそのピークVの番地Lがラインセンサー47の中心番地Qに一致するか否かを判断する。 【0042】装置本体Hを被検眼Eの前眼部に向かって離反接近させる(装置光学系をZ方向に移動させる)とピークVの番地Lが移動する。装置本体HはピークVの番地Lが中心番地Qに一致するとき、角膜内皮細胞が合焦されるように設計されている。合焦判断回路47’はピークVの番地Lが中心番地Qと一致したときに、撮影光源発光制御回路32’に向かって撮影信号を出力し、これによって、照明光源32が発光し、被検眼Eが照明され、撮影が自動的に行われる。 【0043】なお、図10に示すように、ラインセンサー47を角膜Cの厚さと直交する方向に配設し、角膜内皮細胞像48のコントラストによる検出出力Wが図11に示すように所定レベルV1以上のときに自動的に照明光源32を発光させ、角膜内皮細胞像48を撮影するようにしてもよい。 【0044】前眼部観察光学系1、照明光学系28、観察撮影光学系29は図12に示すように装置本体ケース52内に収納されている。 【0045】図12において、53は電源が内蔵されたベースである。ベース53の上部には架台54がコントロールレバー54aの操作により前後左右動可能に設けられている。手動操作を行うための移動手段としてのコントロールレバー54aには撮影スイッチ54bが設けられ、手動撮影モードのときに用いられる。架台54の上部にはモータ55、支柱56が設けられている。 【0046】モータ55と支柱56とは図示を略すピニオン・ラック結合され、支柱56はモータ55によって上下動される。支柱56の上端にはテーブル57が設けられている。 【0047】テーブル57には支柱58、モータ59が設けられている。支柱58の上端にはテーブル60が摺動可能に設けられている。テーブル60の後端には、図13に示すように、ラック61が設けられている。モータ59の出力軸にはピニオン62が設けられ、ピニオン62はラック61に噛み合わされている。また、テーブル60の上部にはモータ63と支柱64とが設けられている。モータ63の出力軸にはピニオン65が設けられている。装置本体ケース52は支柱64の上部に摺動可能に設けられている。装置本体ケース52の側部にはラック66が設けられている。ラック66はピニオン65と噛合されている。なお、図13において、6aは信号処理部である。 【0048】モータ55は被検眼Eに対する装置本体HのY方向のアライメントを自動的に行うために用いられ、モータ59は被検眼Eに対する装置本体HのX方向のアライメントを自動的に行うために用いられ、モータ63は被検眼Eに対する装置本体HのZ方向のアライメントを自動的に行うために用いられ、これらは自動撮影モードで作動可能となる。 【0049】すなわち、モータ55並びにモータ55と支柱56とを連結するピニオン・ラック(図示せず)、及び、モータ59並びにピニオン62,ラック61とは、アライメント検出センサー4’の受像結果に連動して駆動する被検眼Eに対する装置光学系の上下左右方向のアライメント駆動手段を構成し、モータ63並びにラック66,ピニオン65はラインセンサー47の受像結果に連動して駆動する被検眼Eに対する装置光学系の前後方向の合焦駆動手段を構成している。 【0050】この自動撮影モードでは、前眼部観察光学系1により画面25に表示された前眼部像26を見ながら、コントロールレバー54aを操作して、輝点像R’を鮮明に見ることができ、かつ、輝点像R’が第1の所定範囲としての円環状サークル27に近づくように架台54を概略操作する。これにより、輝点像R’を形成する散乱反射光束がアライメント検出センサー4’に導かれる。 【0051】アライメント検出センサー4’によりその輝点像R’のX方向位置情報とY方向位置情報とが検出される。そのX方向位置情報とY方向位置情報とは、画像切換手段としての画像切換回路4”に入力される。 【0052】この画像切換回路4”は、例えば、図14に示すように、XYアライメント検出回路67とミラー駆動回路68とを備えている。 【0053】XYアライメント検出回路67はX方向のアライメントとY方向のアライメントとが完了したか否かを判断する。例えば、光路切り換えミラー5が前眼部観察光学系1の光路から退避されているアライメント作業状態の時に、第1の所定範囲としてのXYのアライメントが完了した場合には“High”のXYアライメント信号をミラー駆動回路68に向かって出力し、XYのアライメントが完了していない場合には“Low”のXYアライメント信号をミラー駆動回路68に向かって出力する。 【0054】“High”のXYアライメント信号がミラー駆動回路68に出力されると光路切換えミラー5が駆動して前眼部観察光学系1の光路に挿入され、“Low”のXYアライメント信号がミラー駆動回路68に出力されると光路切換えミラー5は前眼部観察光学系1の光路から退避された状態を維持する。また、光路切り換えミラー5が前眼部観察光学系1の光路に挿入されているときに“Low”のXYアライメント信号がミラー駆動回路68に出力されると、再び光路切換えミラー5が駆動して前眼部観察光学系1の光路から退避される。 【0055】アライメント検出センサー4’のX方向位置情報とY方向位置情報とは図示を略すアライメント判断回路に入力される。このアライメント判断回路は、X方向位置情報に基づきX方向から装置光学系の光軸O1が被検眼Eの眼球光軸O2に近づくようにモータ59を駆動させると共に、Y方向位置情報に基づきY方向から装置光学系の光軸O1が被検眼Eの眼球光軸O2に近づくようにモータ55を駆動させる。テーブル60はモータ59によりX方向に摺動され、テーブル57はモータ55によりY方向に可動され、アライメント検出センサー4’に基づき自動的に装置光学系の光軸O1と被検眼Eの眼球光軸O2との位置合わせが行われる。 【0056】一方、モータ63は一次元ラインセンサー47により検出されたピークVの番地Lと中心番地Qとが一致(第2の所定範囲)するように、装置本体ケース52をZ方向に可動させる。これにより、被検眼Eに対する装置光学系のアライメントが自動的に完了して角膜内皮細胞Nの撮影が行われる。 【0057】ところで、画像切換手段4”は上記実施例に限定されるものではない。 【0058】例えば、図15に示す変形例の画像切換手段4”は、一対の絶対値回路82a,82b、レベル検出器83a,83b、レベル出力器84a,84b、アンド回路85、フリップフロップ回路86、ミラー駆動回路68とを備えている。 【0059】この絶対値回路82a,82bは、図16に示した、アライメント検出センサー4’に検出されたX軸及びY軸のアライメント操作時における正又は負の値の出力電圧を絶対値の出力電圧値に変換する。 【0060】レベル検出器83a,83bに出力されたレベル出力器84a,84bからの各レベル信号は、図17に示すように、画面25に表示された円環状パターン像27よりも大きく設定された輝点像R’のアライメントエリアe1、及び円環状パターン像27よりも小さく設定された輝点像R’のアライメントエリアe2に対応している。尚、図17において、円環状パターン像27は比較のために示したものであり、実際にはこの実施例では不要である。 【0061】アライメント操作時において、アライメント状態のエリアを小さく設定し、輝点像R’がエリアe1に有るときにアライメント状態とする一方、被検眼の微妙なズレが生じた際にエリアe2内に輝点像R’が位置している限りにおいて光路切換ミラー5が駆動して光路から退避されないようにしたものである。 【0062】図18は、画像切換手段としての画像切換回路4”の第2変形例を示すものである。この画像切換回路4”は、XYアライメント検出回路67とミラー駆動回路68とを備えていると共に、遅延タイマー回路69を備えている。 【0063】この遅延タイマー回路69は、XYアライメント検出回路67からのXYアライメント信号が“High”から“Low”へ、又は、“Low”から“High”へ変化しても、遅延タイマー回路69に設定された所定時間内は光路切り換えミラー5の駆動を遅延させて、信号変化前のミラー位置を維持させるものである。 【0064】図19は、画像切換手段としての画像切換回路4”の第3変形例を示すものである。図において、画像切換回路4”は、XYアライメント検出回路67とミラー駆動回路68とを備えていると共に、一対の保持タイマー回路70a,70bと、保持タイマー回路70bの入力信号を反転させるための反転器71とを備えている。 【0065】保持タイマー回路70a,70bは、XYアライメント検出回路67からのXYアライメント信号の出力が“High”のときには保持タイマー回路70aにより光路切り換えミラー5の駆動を所定時間遅延させ、XYアライメント検出回路67からのXYアライメント信号の出力が“Low”のときには保持タイマー回路70bにより光路切り換えミラー5の駆動を所定時間遅延させるように構成したものである。 【0066】図20は、画像切換手段としての画像切換回路4”の第4変形例を示すものである。図において、画像切換回路4”は、XYアライメント検出回路67とミラー駆動回路68とを備えていると共に、ロックスイッチ72とOR回路73とを備え、XYアライメント検出回路67からのXYアライメント信号の出力により光路切り換えミラー5を駆動させると共に、ロックスイッチ72からのロック信号によりミラー駆動回路68による光路切り換えミラー5の駆動を停止させて手動操作により光路切り換えミラー5を駆動することができるように構成したものである。 【0067】図21は、画像切換手段としての画像切換回路4”の第5変形例を示すものである。図において、画像切換回路4”は、XYアライメント検出回路67とミラー駆動回路68とを備えていると共に、撮影照明駆動回路74と前眼部照明駆動回路75とを備えている。 【0068】この撮影照明駆動回路74と前眼部照明駆動回路75とは光路切り換えミラー5の駆動に連動させて撮影用の照明光源32と前眼部照明光源7の発光をON/OFF制御させるように構成したものである。 【0069】図22は、画像切換手段4”の第6変形例を示すものである。図において、画像切換手段4”は、スイッチ回路76とミラー駆動回路68とを備えている。 【0070】スイッチ回路76は図示外のマニュアル画像切換スイッチに電気的に接続されていて、画面25の前眼部像26を見ながらアライメント操作し、XYアライメントが完了するとマニュアル画像切換スイッチを操作して光路切り換えミラー5を駆動させるように構成したものである。 【0071】図23及び図24は、画像切換手段4”の第7変形例を示すものである。図において、画像切換手段4”は、XYアライメント検出回路67からの出力信号が遅延タイマー81を経てAND回路82に導かれる一方、合焦判断回路47’に入力されたラインセンサー47の各番地の素子の出力信号が遅延タイマー83を経てAND回路82に導かれ、この両者の信号がAND回路82に導かれた場合にのみミラー駆動回路68を経て光路切り換えミラー5が駆動するように構成したものである。 【0072】このことにより、上下方向のアライメントが一定時間継続した状態であるときに、合焦判断回路47’に何等かの信号(例えば、角膜の表面反射光に基づく信号等、内皮からの信号に限定されない)が有る一定時間継続した時のみ光路が切り換えられ、より良い位置でのアライメント状態になった時のみ画像を切り換えることができる。 【0073】尚、図24(ロ)に示すように配置されたラインセンサー47からの散乱反射光束の強度分布が図24(イ)に示すようなものとなったときに、図24(イ)に示した任意のスライスレベルSLを越えていれば合焦判断回路47’に何等かの信号が存在していると判断する。このとき、照明光源30は最初から点灯しているものとする。 【0074】(実施の形態2)図25は、本発明に係わる眼科装置の実施の形態2を示すもので、光路切換えミラー5の代わりにダイクロイックミラー77を用いることにしたものである。尚、この際、図1に示した前眼部観察用の照明光源7,7には赤外光源を用い、アライメント指標光、パターン形成光束を赤外光とし、角膜Cにより反射されたアライメント指標光束と前眼部により反射された反射光束とを透過させる構成とし、且つ角膜Cにより反射されたスリット光束は反射させる構成としたものである。また、画面25において、前眼部像26から角膜内皮細胞像48への画面の切り換えは、照明光源7、アライメント光源9、アライメントパターン用光源22を消灯することにより行う。また、一方の光路使用中に他方の光路中、例えば、ダイクロイックミラー69の直前等にシャッター(図示せず)を挿入しても有効である。 【0075】(実施の形態3)図26乃至図28は、本発明に係わる眼科装置の実施の形態3を示すものである。尚、図において上記実施の形態1と同一構成要素については実施の形態1と同一符号を付してその説明を省略する。 【0076】図26において、前眼部観察光学系1は、ハーフミラー2、対物レンズ3、ハーフミラー4、CCD6から大略構成され、観察撮影光学系29は、対物レンズ40、ハーフミラー41、マスク42、リレーレンズ43、第2のCCD6’から大略構成されている。 【0077】対物レンズ3に導かれた反射光束は、その一部がハーフミラー4によって反射され、残りの光束はハーフミラー4を通過してCCD6に受像される。ハーフミラー4により反射された反射光束は受光手段としてのアライメント検出センサー4’に導かれる。アライメント検出センサー4’からのXYアライメント信号は画像切換回路4”に出力される。 【0078】角膜内皮細胞像を形成する散乱反射光束はリレーレンズ43に集光されて第2のCCD6’に結像される。 【0079】CCD6及び第2のCCD6’に受像された前眼部像及び角膜内皮細胞像は、図27に示すように、フレームメモリ78,79に撮影記録された後に画像合成回路80に出力され、画像合成回路80により合成された前眼部像及び角膜内皮細胞像はD/A変換器81を経てモニター装置の画面25’に表示される。 【0080】画面25’は大画面25aと小画面25bとを備えている。画面25’は、図28(イ)に示すように、XYアライメント完了前は、大画面25aに前眼部像26が表示され、小画面25bにはピンボケ状態の角膜内皮細胞像48が表示される。そして、XYアライメントが完了してアライメント検出センサー4’からXYアライメント信号が画像切換回路4”に出力されると、画像切換回路4”からの画像切換信号により画面25の表示状態が図28(ロ)に示すように反転する。 【0081】 【発明の効果】本発明に係る眼科装置は、被検眼に対する装置光学系の位置合わせを手動で行うために前記装置光学系を移動させる移動手段と、前記装置光学系を自動で移動させる駆動手段と、被検眼に対する前記装置光学系の位置を検出する検出手段とを備え、該検出手段で被検眼を検出したときに前記駆動手段により前記装置光学系を移動させて位置合わせを行うことにより、検者に熟練を要することなくアライメント操作を容易に行うことができ、検者並びに被検者の負担の軽減を図ることができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000220343 【氏名又は名称】株式会社トプコン
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| 【出願日】 |
平成4年(1992)2月7日 |
| 【代理人】 |
【弁理士】 【氏名又は名称】西脇 民雄
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| 【公開番号】 |
特開平11−262475 |
| 【公開日】 |
平成11年(1999)9月28日 |
| 【出願番号】 |
特願平11−29046 |
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