| 【発明の名称】 |
視覚検査装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】高橋 好正
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| 【要約】 |
【課題】自動的でかつ容易に眼球運動に基づいて視覚異常を判定する視覚検査装置を提供することにある。
【解決手段】は、例えば蛍光ランプなどを光源として、調光インバータ安定器からなる調光手段を内蔵する照明装置である。2は、照明装置の調光レベルに連動して作用で述べた計測を行う眼球運動測定装置であり、たとえばSMI社製の非接触形のアイカメラ商品名IVIEWからなる。3は、照度レベルを数段階に変えた状況で,被験者に特定の文章刺激を読ませたときの、記録した視線の軌跡から,SS(サッカディックスパン)を照度毎にもとめるSS計測装置である。4は、SS比較装置であり、内部メモリに年齢別の健常者のSSデータが登録されていて、SS計測装置の計測値との比較判定を行う。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】文章情報が表示された被照明手段を照明するとともに、被照明手段の照度を複数レベルに変化可能な調光手段を有する照明装置と;被験者が文章情報を読んだ時の眼球運動を照度レベル毎に測定する眼球運動測定装置と;各照度レベルにおける眼球運動測定装置の測定結果に応じた被験者の視線の軌跡をもとに視線の軌跡から視線の注視点間の距離(SS:サッカディックスパン)を計測するサッカディックスパン計測装置と;被験者のSS情報と予め登録された基準情報とを比較し,被験者の異常を判定する手段と;を具備していることを特徴とする視覚検査装置。 【請求項2】文章情報が表示された被照明手段を照明するとともに、被照明手段の照度を複数レベルに変化可能な調光手段を有する照明装置と;被験者が文章情報を読んだ時の眼球運動を照度レベル毎に測定する眼球運動測定装置と;各照度レベルにおける眼球運動測定装置の測定結果に応じた被験者の視線の軌跡をもとに視線の軌跡から視線の注視点間の距離(SS:サッカディックスパン)を計測するサッカディックスパン計測装置と;照度レベル毎のSSを有意差があった照度範囲では最小二乗法により、有意差が認められない照度範囲では平均値でそれぞれ回帰直線化して、各回帰直線の交点が複数存在する場合または存在しない場合に被験者の異常を判定する手段と;を具備していることを特徴とする視覚検査装置。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、眼科医療などで診断に用いられる視覚検査装置に関する。 【0002】 【従来の技術】目の疾患や,視覚異常を判定する検査方法の1つとして,ランドルト環などを用いた視力査がある。これは,視対象を見る時の目が持つ分解能を定量的に表すものであり,検査容易なため一般的に行われている。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】しかし,低視力や視力異常などによらない疾病,疾患は,視力測定だけでは判定できない。例えば,視力は正常であるにもかかわらず,案内表示の文字情報や交通標識の文字情報を認識できない症例,文章を理解できない児童の症例などがこれまでにも報告されている。このような症例は、なんらかの視覚異常が原因と考えられるが、視力測定からだけはその原因が特定できないことが多い。 【0004】一方,上記のような症例は認知の仕方に異常があるために生じると考えられる。例えば,文章が理解できない児童の例では,文章を,文字が並んでいる文字情報と認識せず,1つの固まりの図形として見ていることがある。 【0005】この場合には、文章の内容を理解できない原因が視力によらず、認知の方法にあることが多く、このような異常を容易に発見することが望まれている。 【0006】本発明は、このような課題を解消するためになされたもので、その目的は、容易に眼球運動に基づいて視覚異常を判定する視覚検査装置を提供することにある。 【0007】 【課題を達成するための手段】本発明は,文章を読む時の眼球運動を計測し,視線の動きから視線の軌跡から視線の注視点間の距離(SS:サッカディックスパン)の大きさやばらつきを分析して,文字を読む時の視覚異常を発見するものである。 【0008】請求項1の視覚検査装置の発明は、文章情報が表示された被照明手段を照明するとともに、被照明手段の照度を複数レベルに変化可能な調光手段を有する照明装置と; 被験者が文章情報を読んだ時の眼球運動を照度レベル毎に測定する眼球運動測定装置と; 各照度レベルにおける眼球運動測定装置の測定結果に応じた被験者の視線の軌跡をもとに視線の軌跡から視線の注視点間の距離(SS:サッカディックスパン)を計測するサッカディックスパン計測装置と; 被験者のSS情報と予め登録された基準情報とを比較し,被験者の異常を判定する手段と;を具備していることを特徴とする。 【0009】請求項2の視覚検査装置の発明は、文章情報が表示された被照明手段を照明するとともに、被照明手段の照度を複数レベルに変化可能な調光手段を有する照明装置と; 被験者が文章情報を読んだ時の眼球運動を照度レベル毎に測定する眼球運動測定装置と; 各照度レベルにおける眼球運動測定装置の測定結果に応じた被験者の視線の軌跡をもとに視線の軌跡から視線の注視点間の距離(SS:サッカディックスパン)を計測するサッカディックスパン計測装置と; 照度レベル毎のSSを有意差があった照度範囲では最小二乗法により、有意差が認められない照度範囲では平均値でそれぞれ回帰直線化して、各回帰直線の交点が複数存在する場合または存在しない場合に被験者の異常を判定する手段と;を具備していることを特徴とする。 【0010】次に作用を説明する。文章を読むときの眼球運動の特徴について説明する。 【0011】文書を読むときの視線の動きは一般的に「停留」と「跳躍」を繰り返すが、文章を読む時の眼球運動を記録すると,停留時には視線がしばらく留まる「注視点」が生じ,注視点と注視点の間は視線が高速に移動する高速跳躍運動(サッカディック運動、移動距離をサッカディックスパンという)が発生する。 【0012】この視線の移動距離をSS(saccadic span),注視点に視線が留まる時間をVD(viewing duration)と定義する。一般に,このSSとVDは照度に依存し,照度上昇に従って,SSは大きく,VDは小さくなるが,ある特定の照度をすぎると,一定値に落ちつく傾向がある.そして,それぞれの変化の傾向は,年齢によっても異なることが発明者らの研究からも明らかになっている。SSおよびVDと照度の関係を図1,図2に示す。 【0013】 【発明の実施の形態】本発明の実施の形態について図1ないし図4に基づいて説明する.図1は、照度とSSの関係(若齢者,高齢者のSSのデータを示している)を示す図。 【0014】図2は、照度とVDの関係(若齢者,高齢者のSSのデータを示している)を示す図。 【0015】図3は、本発明の第1の実施形態をブロック的に示す構成図。 【0016】図4は、被験者が視覚異常の疑いありと判断される場合を示す図である。 【0017】なお、図4中黒丸は、SSの異常値を示している。 【0018】第1の実施形態において、1は、例えば蛍光ランプなどを光源として、調光インバータ安定器からなる調光手段を内蔵する照明装置である。 【0019】2は、照明装置の調光レベルに連動して作用で述べた計測を行う眼球運動測定装置であり、たとえばSMI社製の非接触形のアイカメラ商品名IVIEWからなる。 【0020】3は、照度レベルを数段階に変えた状況で,被験者に特定の文章刺激を読ませたときの、記録した視線の軌跡から,SS(サッカディックスパン)を照度毎にもとめるSS計測装置である。 【0021】4は、SS比較装置であり、内部メモリに年齢別の健常者のSSデータが登録されていて、SS計測装置の計測値との比較判定を行う。 【0022】まず,照度レベルを数段階に変えた状況で,被験者に特定の文章刺激を読ませる。眼球運動測定装置を使い,このときの眼球運動(視線の軌跡)を記録する.記録した視線の軌跡から,SS(サッカディックスパン)を照度毎にもとめる。 【0023】健常者が文章を読む時は,図1に示すように,SSが照度とともに,上昇し,ある照度を超えると,一定になる.この傾向は年齢により多少違いがあるが,ある照度以上からはSSが変化しなくなる。 【0024】しかし,被験者のSSデータが健常者のSSの変化傾向にあてはまらない場合(例えば,標準偏差をもとめると特定照度におけるSSのバラツキが大きい,低照度でもSSが大きい,など),通常の文章の読みとは異なる眼球運動が生じていることになり,視覚異常の疑いがあると判断できる。本実施形態は,例えば,眼科医療機関での利用に有効である.また,第2の実施形態としては、SSを求めるところまでは,第1の実施の形態と同じであるが,照度レベル毎のSSを有意差があった照度範囲では最小二乗法により、有意差が認められない照度範囲では平均値でそれぞれ回帰直線化して、各回帰直線の交点が複数存在する場合または存在しない場合に被験者の異常を判定することも可能である。 【0025】被験者のSSが出たところで,あらかじめ登録してある年齢別の健常者のSSの変化傾向と比べて,被験者のデータが何歳のデータに類似するかを判定させる.これにより,被験者の文字読みとり能力が,何歳の健常者に相当するかを調べることができる.この発明品は,例えば,自動車教習所などの視覚検査で有効である。 【0026】 【発明の効果】請求項1の視覚検査装置の発明によれば、複数レベルに変化可能な調光手段を有する照明装置およびサッカディックスパン計測装置によって、各照度レベルにおける眼球運動測定装置の測定結果に応じた被験者の視線の軌跡をもとに視線の軌跡から視線の注視点間の距離が測定され、健常者の情報との比較によって、容易に異常を判定できる。 【0027】請求項2の視覚検査装置の発明によれば、複数レベルに変化可能な調光手段を有する照明装置およびサッカディックスパン計測装置によって、各照度レベルにおける眼球運動測定装置の測定結果に応じた被験者の視線の軌跡をもとに視線の軌跡から視線の注視点間の距離を計測するとともに、照度レベル毎のSSを有意差があった照度範囲では最小二乗法により、有意差が認められない照度範囲では平均値でそれぞれ回帰直線化して、各回帰直線の交点が複数存在する場合または存在しない場合に被験者の異常を判定する手段を有しているので、面倒な演算などを自動化しながら、正確性の高い異常判定を行うことができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000003757 【氏名又は名称】東芝ライテック株式会社
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| 【出願日】 |
平成10年(1998)3月18日 |
| 【代理人】 |
【弁理士】 【氏名又は名称】和泉 順一
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| 【公開番号】 |
特開平11−262474 |
| 【公開日】 |
平成11年(1999)9月28日 |
| 【出願番号】 |
特願平10−69072 |
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