| 【発明の名称】 |
内視鏡の送気送水装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】高橋 一昭
【氏名】秋庭 治男
【氏名】杉川 悦子
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| 【要約】 |
【課題】送気量と送水量を独立して可変調節でき、目的に応じた送気、送水ができるようにする。
【解決手段】送水管12Cに電磁弁V1 を設けると共に送水タンク22を介して送水用ポンプ23を接続し、送気管13Cに電磁弁V4 を介して送気用ポンプ27を接続し、また第1連結管30と電磁弁V7 を介して送気用ポンプ27を送水管12Cに接続する。更に、上記ポンプ23には、大気開放管25A,25B及び電磁弁V2 ,V3 を配置して送水量を可変制御し、またポンプ27には大気開放管28A,28B及び電磁弁V5 ,V6 を配置して送気量を可変制御する。これによれば、異なるポンプ23,27で送気と送水を独立して制御できると共に、送水管12に対しては水抜きのための送気が可能となる。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 送気管路及び送水管路を介して先端部まで送気及び送水を行う内視鏡の送気送水装置において、上記送気を行うための送気用ポンプと、この送気用ポンプとは別個に上記送水を行うための送水用ポンプと、上記送気管路と上記送水管路とを連結する第1連結管と、この第1連結管の開閉制御をするための開閉弁と設け、少なくとも上記送気管路に対し送気を実行できるようにしたことを特徴とする内視鏡の送気送水装置。 【請求項2】 上記送水用ポンプを送気用として送水管路へ接続するための第2連結管と、この第2連結管の開閉制御をするための開閉弁とを設け、上記送水管路に対し二つのポンプで送気を行えるようにしたことを特徴とする上記請求項1記載の内視鏡の送気送水装置。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は内視鏡の送気送水装置、特に内視鏡内に配設する送気管及び送水管による送気送水の流路制御及び流量制御の構成に関する。 【0002】 【従来の技術】内視鏡では、従来から送気管、送水管等を備え、これらの管路により先端部まで送気、送水(送液)が可能なように構成されており、先端部に設けられている観察窓(レンズ面)の洗浄、水滴の除去等を実施したり、また被観察体内に対し空気を導出し、胃等の体腔内を膨らませたりすること等が行われる。更に、内視鏡の使用が終了した後の洗浄、収納の際には、送水管内の水抜き等が行われる。 【0003】図5には、従来の内視鏡における電磁弁ユニット側の構成が示されており、図示の電磁弁ユニット1に、内視鏡側の送水管2Aと送気管3Aが接続される。この電磁弁ユニット1では、送水管2Bとこの管2Bの開閉を制御する電磁弁V11、送気管3Bとこの管3Bの開閉を制御する電磁弁V12が設けられ、上記送水管2Bは送水管2Cを介して送水タンク4に接続される。 【0004】また、電磁弁ユニット1内には、送気送水用のポンプ5が配置され、このポンプ5に上記の送気管3Bと、送水のための管(送気管)3Cが接続され、この管3Cは管3Dを介して上記送水タンク4に接続される。更に、このポンプ5には大気開放管6が接続され、この大気開放管6に電磁弁V13が取り付けられる。なお、この送気/送水の操作スイッチは例えば内視鏡操作部に配置される。 【0005】上記の構成によれば、送気/送水スイッチの不操作時は電磁弁V13のみが開となり、ポンプ5から送られる空気は大気開放管6から大気へ開放される。そして、送気/送水スイッチにより送水操作が行われると、上記電磁弁V11が開、電磁弁V12,V13が閉となり、これによって送水タンク4の水が送水管2C,2B,2Aを介して内視鏡側へ供給される。一方、送気操作が行われると、上記電磁弁V12が開、他の電磁弁V11,V13が閉となることにより、送気管3B,3Aにより空気が送られる。 【0006】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の内視鏡の送気送水装置では、単位時間当りの流量の可変調整ができず、送気又は送水を実行するか否かの制御しか行われていないのが現状であり、目的に応じた空気又は水(液体)の最適な供給をすることができなかった。また、上記図5の装置では、送気、送水の流量をポンプ5自体の空気供給圧(能力)を変えることにより調整可能となるが、送気量調整のためにポンプ5の供給圧を変えれば送水量も変ることになり、送気と送水を異なる流量で制御することができないという問題があった。 【0007】例えば、観察窓洗浄のための送水では比較的高い流量値で強く(単位時間当りの流量が多い状態で)水を噴射した方がよいが、その後の水切りのための送気ではそれ程強くない流速で空気を噴射した方が、観察窓レンズ面に小さな水滴が残らず水切りが良好となる。また、内視鏡を胃等の体腔内に適用する場合に、体腔内を膨らませるための送気が行われるが、このときには比較的高い流量値として、短時間に送気を終了させることが望ましい。 【0008】更に、内視鏡の使用後には送水管2A内の水抜き等が行われるが、この水抜きにおいても、上記ポンプ5の供給能力により送気の強さが決定され、最適な水抜きが実行できないという不都合がある。 【0009】本発明は上記問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、送気量と送水量を独立して可変制御することができ、目的に応じた送気、送水が可能となる内視鏡の送気送水装置を提供することにある。 【0010】 【課題を解決するための手段】上記目的を達成するために、請求項1の発明は、送気管路及び送水管路を介して先端部まで送気及び送水を行う内視鏡の送気送水装置において、上記送気を行うための送気用ポンプと、この送気用ポンプとは別個に上記送水を行うための送水用ポンプと、上記送気管路と上記送水管路とを連結する第1連結管と、この第1連結管の開閉制御をするための開閉弁と設け、少なくとも上記送気管路に対し送気を実行できるようにしたことを特徴とする。請求項2に係る発明は、上記送水用ポンプを送気用として送水管路へ接続するための第2連結管と、この第2連結管の開閉制御をするための開閉弁とを設け、上記送水管路に対し二つのポンプで送気を行えるようにしたことを特徴とする。 【0011】上記の構成によれば、独立して送気用のポンプと送水用のポンプが配置されるので、送気と送水の目的に応じた能力のポンプを用いることができる。また、流量制御のための手段も、送気と送水のために別個に配置でき、これによって単位時間当りの送気量と送水量を各種の目的に応じて設定することが可能となる。そして、第1連結管とその開閉弁により、送気用ポンプによって送水管内へ送気できることになり、水抜きに最適な強さの送気が行える。 【0012】また、請求項2の構成によれば、二つのポンプを合せて、例えば送水管内への送気を行うことができ、この場合は、水抜きの際の状況等に応じて送気の強さを選択する幅が広がるという利点がある。 【0013】 【発明の実施の形態】図1及び図2には、実施形態の第1例に係る内視鏡の送気送水装置の構成が示されており、図1に示されるように、内視鏡(電子内視鏡)10には、先端部10Aから操作部10Bまで、送水管12A、送気管13A、吸引管14Aが配設される。この内視鏡先端部10Aの先端には、着脱自在となるキャップ15が取り付けられており、このキャップ15に観察窓(対物光学系のレンズ面)へ送気/送水するためのノズル等が設けられる。 【0014】上記操作部10Bには、図示されるように、二段スイッチである送気/送水スイッチ16、吸引スイッチ17や撮影釦18が設けられており、これらのスイッチ16,17の操作制御信号は、図2の電磁弁ユニット20へ供給される。また、上記操作部10Bとこの電磁弁ユニット20を連結するように、送水管12B、送気管13Bがケーブル内に設けられる。そして、上記操作部10Bの後側には、管路ユニット10Cが着脱自在に設けられ、この管路ユニット10Cの接続時に形成される折り返し部によって、上記の送水管12Aと12B、送気管13Aと13Bが連結される。 【0015】上記の管路ユニット10Cには、上記電磁弁ユニット20まで延びた吸引管14Bが取り付けられ、この吸引管14Bには、途中から分離して鉗子口21が設けられる。なお、図示の部材19は、観察窓レンズ面の汚れ度合いが高い場合にシリンジ等を装着して送気/送水をするためのレンズ面フラッシュ口であり、このフラッシュ口を配置するか否かは任意である。 【0016】図2において、電磁弁ユニット20内には、上記送水管12Bに接続する送水管12C及び開閉弁である電磁弁V1 が設けられ、この送水管12Cは送水管12Dを介して送水タンク22に接続される。また、この電磁弁ユニット20内に送水用ポンプ23が配置され、この送水用ポンプ23に、上記送水タンク22が管(送気管)24A,24Bを介して接続される。このポンプ23には、管路の途中から二股に分岐する大気開放管25A,25B及び電磁弁V2 ,V3 が設けられており、この電磁弁V2 とV3 の開閉制御によって送水量を2段階の異なる量(High,Low )に可変調節できることになる。即ち、上記電磁弁V2 とV3 の両者を閉じるときと片方を閉じるときで、ポンプ23による空気供給圧が変化するので、閉じる電磁弁を選択すれば送気の流量(単位時間当り)が変えられる。 【0017】一方、上記内視鏡側の送気管13Bに接続する送気管13C及び電磁弁V4 が設けられ、この送気管13Cに送気用ポンプ27が接続される。この送気用ポンプ27は、当該例では上記送水用ポンプ23とは異なる送気能力(送気圧)を持つものが用いられるが、もちろん同一の能力でもよい。このポンプ27にも、流量制御手段として、管路の途中から二股に分岐する大気開放管28A,28B及び電磁弁V5 ,V6 が設けられており、この電磁弁V5 とV6 の開閉制御によって送気量を2段階の異なる量(High,Low )に可変調節できるようになる。 【0018】そして、上記送気用ポンプ27の出力部の送気管13Cから上記の送水管12Cへ第1連結管30が介挿され、この第1連結管30に電磁弁V7 が取り付けられており、この連結管30と電磁弁V7 によって、送水管12B,12Aに対して水抜きのための送気を実行することができる。なお、上記送気管13C,24A,30のそれぞれには逆止弁31が取り付けられ、この逆止弁31によって上記送気管13C,24A,30へ水等が逆流しないようにしている。 【0019】更に、この電磁弁ユニット20では、上記吸引管14Bに接続する吸引管14C及び電磁弁V8 設けられ、この吸引管14Cには不図示の吸引用ポンプに連結された吸引タンク33が接続される。この吸引管14Cには大気開放管34及び電磁弁V9 が接続される。また、上記の電磁弁V1 〜V9 を開閉制御する制御部36や電源部37等が配置されている。 【0020】一方、上記電磁弁ユニット20の操作パネル上には、単位時間当りの流量を調節するための流量調節スイッチが設けられており、当該例では、送気量をHighとLow にコントロールする送気量調節スイッチ38、送水量をHighとLow にコントロールする送水量調節スイッチ39が設けられる。また、この操作パルス上には、水抜きスイッチ40が配置される。 【0021】なお、上記の流量調節は、上記操作部10Bに設けられた操作スイッチにより行うこともできる。例えば、送気と送水の操作スイッチを別個に配置し、この送気操作スイッチと送水操作スイッチを二段階スイッチとしてもよいし、操作の押圧力を感知して段階的な制御が可能な操作スイッチ体としてもよい。 【0022】例えば、この操作スイッチ体は、感圧センサとして感圧ダイオード、ピエゾ型マイクロマシンシリコン素子等を設け、この感圧センサを上下動する操作体(押し釦部)で押す構成とする(或いは操作ストローク量を検出するものでもよい)。これによれば、段階的な操作体の押圧力に応じて上記電磁弁V2 ,V3 又はV5 ,V6 を開閉制御することにより、送気量又は送水量を可変調節することができる。 【0023】当該例は以上の構成からなり、送気又は送水を行う場合は、上記の送気量又は送水量の調節スイッチ38,39と上記内視鏡操作部10Bの送気/送水スイッチ16を操作することになるが、このときの各電磁弁V1 〜V7 の開閉動作が図3に示される。即ち、電磁弁ユニット20の電源がオンされると、送水用ポンプ23、送気用ポンプ27が作動し、図3のAに示されるように、例えば電磁弁V2 とV3 が開(OPEN)[一方のみを開としてもよい]、電磁弁V5 ,V6 が開となり、各ポンプ23,27からの空気は大気に排出される(吸引側ではV9 が開となる)。 【0024】そして、送気量調節スイッチ38をHighに設定した状態で、送気/送水スイッチ16の一段目を押すと、図3のBに示されるように、送気管13Cの電磁弁V4 が開となり、流量調整用の電磁弁V5 ,V6 が閉(CLOSE )となる。これによれば、大気開放管28A,28Bの両者が閉じられるので、高い流量値(単位時間当りの流量が多い状態)で送気管13C〜13Aによる送気が行われる。例えば、この操作で胃等の体腔内に空気を短時間に送り込むことができる。 【0025】一方、送水量調節スイッチ39をHighに設定した状態で、送気/送水スイッチ16の二段目を押すと、図3のDに示されるように、送水管12Cの電磁弁V1が開、流量調整用の電磁弁V2 ,V3 の両者は閉となる。この場合も、大気開放管25A,25Bの両者が閉じられるので、高い流量値で送水管12C〜12Aによる送水が行われる。例えば、この操作で観察窓に付着した汚れを除去することができ、比較的強い(高流速の)送水で良好な水洗いを行うことが可能となる。 【0026】次に、上記送気量調節スイッチ38をLow に設定した状態で、送気/送水スイッチ16の一段目を押すと、図3のCに示されるように、上記送気管13Cの電磁弁V4 が開、流量調整用の片方の電磁弁V6 のみが閉となる。これによれば、一つの大気開放管28Bのみが閉じられるので、低い流量値(単位時間当りの流量が少ない状態)で送気が行われる。例えば、この操作で上記の水洗浄後の水切りを実施することができ、比較的弱い(低流速の)送気で水切りを良好に行うことができる。 【0027】一方、上記送水量調節スイッチ39をLow に切り替えて、上記送気/送水スイッチ16の二段目を押すと、図3のEに示されるように、送水管12Cの電磁弁V1 が開、流量調整用の電磁弁V2 のみが閉となる。この場合も、一つの大気開放管25Aのみが閉じられるので、低い流量値で送水が行われる。 【0028】また、内視鏡の使用が終了した後等で、電磁弁ユニット20の水抜きスイッチ40を押すと、図3のFに示されるように、第1連結管30の電磁弁V7 が開、流量調整用の電磁弁V5 ,V6 が閉となる。この結果、送気用ポンプ27からの空気が送水管12C,12B及び12Aを通って先端部まで送られ、これによって当該管路内の水抜き、洗浄が行われる。このようにして、目的に応じた流速又は流量で、送気と送水を独立して制御することが可能となる。 【0029】なお、図1に示した吸引スイッチ17を押したときは、電磁弁V8 が開、電磁弁V9 が閉となり、吸引管14C〜14Aを介して吸引が行われ、先端部10Aから吸引した汚物等が吸引タンク30へ排出される。 【0030】図4には、実施形態の第2例の送気送水装置の構成が示されており、この第2例は、上記の送水管12の水抜きを二つのポンプを用いて行ったものである。この第2例は、上記第1例とほぼ同様であるが、電磁弁ユニット41において、送水用ポンプ23に接続された管24Aから第1連結管30の出口側に第2連結管42を接続し、この第2連結管42に電磁弁V10を取り付けた構成となっている。 【0031】このような第2例によれば、電磁弁ユニット41の水抜きスイッチ40を押した時、第1連結管30の電磁弁V7 と第2連結管42の電磁弁V10が開、流量調整用の電磁弁V5 ,V6 ,V2 ,V3 が閉となる。なお、これら電磁弁V2 ,V3 ,V5 ,V6 はいずれかを開として流量を少なくすることができる。これによれば、送気用ポンプ27と送水用ポンプ23の両者からの送気により送水管12C,12B及び12Aの内部の水抜きを行うことができ、第1例と比較すると、高いパワーの送気により水抜き処理が可能となる。 【0032】上記実施形態例では、2段階の流量調整としたが、この制御数は任意に設定することが可能である。また、上記の第1及び第2の連結管30,42は、送水管12に送気を行うために配置したが、逆に送気管13に送水をするために配置してもよい。 【0033】 【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、送気用ポンプと送水用ポンプを独立して配置すると共に、送気管路と送水管路とを第1連結管で連結し、この第1連結管に開閉弁と設けたので、送気と送水を目的に応じた流速又は流量で行うことできると共に、例えば送水管の水抜きも可能となる。 【0034】請求項2の発明によれば、第2連結管と開閉弁により一つの管路に対し二つのポンプを使用できるようにしたので、二つのポンプで例えば送水管内への送気を行うことができ、この場合は水抜きのための送気の強さを選択する幅が広がるという利点がある。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000005430 【氏名又は名称】富士写真光機株式会社
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| 【出願日】 |
平成10年(1998)3月17日 |
| 【代理人】 |
【弁理士】 【氏名又は名称】緒方 保人
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| 【公開番号】 |
特開平11−262472 |
| 【公開日】 |
平成11年(1999)9月28日 |
| 【出願番号】 |
特願平10−89404 |
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