| 【発明の名称】 |
生体インピーダンス計測装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】稲上 三佐子
【氏名】久保 誠雄
【氏名】北野 邦彦
【氏名】西村 敏美
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| 【要約】 |
【課題】測定者の体格の大小にかかわらず生体と電極部とを確実に接触させ、正確な測定を短時間で実行できる生体インピーダンス計測装置を提供する。
【解決手段】本体20は手で握る把持部21,22を有し、把持部21,22にそれぞれ2つの電極部25,26、27,28が離隔して設けられ、電極部25,27にそれぞれ2つの生体検知センサ31,32、34,35が配置され、電極部26,28にそれぞれ1つの生体検知センサ33,36が配置されている。把持部21,22を手で握ると、生体検知センサ31〜36により手と電極部25〜28との接触状況が検知される。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】4つの電極部を備え、これら4つの電極部に生体を接触させた状態で生体の電気抵抗(インピーダンス)を測定する生体インピーダンス計測装置において、各電極部に生体検知センサを設け、この生体検知センサにより各電極部のセンサ出力変化を検知し、その出力変化に応じて生体インピーダンスの測定を開始するか否かを判断する機能を有することを特徴とする生体インピーダンス計測装置。 【請求項2】両手で握るために間隔を置いて位置する一対の把持部を備え、前記電極部は各把持部にそれぞれ上下に少なくとも1つずつ離隔して設けられ、前記生体検知センサは、各把持部の上の電極部にはそれぞれ内面(生体対向面)と外側面に少なくとも1つずつ配置され、各把持部の下の電極部にはそれぞれ外側面に少なくとも1つずつ配置されていることを特徴とする請求項1記載の生体インピーダンス計測装置。 【請求項3】前記生体検知センサは、上下の電極部の相互の対向端縁寄りの位置に配置されていることを特徴とする請求項2記載の生体インピーダンス計測装置。 【請求項4】両足を載せるための足載せ台を備え、この足載せ台における足の踵部が接触する付近を足置き基準点とする場合に、前記電極部は、後方の2つの電極部を前記足置き基準点に整合させて足載せ台に2行2列状に互いに離隔して設けられ、前記生体検知センサは、足の踵部が接触する2つの電極部にはそれぞれ前記足置き基準点に整合させて少なくとも1つずつ配置され、足指の付け根部が接触する2つの電極部にはそれぞれ少なくとも1つずつ配置されていることを特徴とする請求項1記載の生体インピーダンス計測装置。 【請求項5】両足を載せるための足載せ台を備え、この足載せ台における足の爪先部が接触する付近を足置き基準点とする場合に、前記電極部は、前方の2つの電極部を前記足置き基準点に整合させて足載せ台に2行2列状に互いに離隔して設けられ、前記生体検知センサは、足指の付け根部が接触する2つの電極部にはそれぞれ前記足置き基準点に整合させて少なくとも1つずつ配置され、足の踵部が接触する2つの電極部にはそれぞれ少なくとも1つずつ配置されていることを特徴とする請求項1記載の生体インピーダンス計測装置。 【請求項6】前記生体検知センサによる各電極部のセンサ出力変化に基づき、4つの電極部と生体とが正しく接触していないと判定した場合に、その旨を報知する機能を備えることを特徴とする請求項1、請求項2、請求項3、請求項4又は請求項5記載の生体インピーダンス計測装置。 【請求項7】生体インピーダンスの測定中に前記生体検知センサによる各電極部のセンサ出力変化に基づき、4つの電極部と生体とが正しく接触していないと判定した場合に、その旨を報知する機能及び/又は測定を止める機能を備えることを特徴とする請求項1、請求項2、請求項3、請求項4、請求項5又は請求項6記載の生体インピーダンス計測装置。 【請求項8】前記生体検知センサによる各電極部のセンサ出力変化に基づき、4つの電極部と生体とが正しく接触していると判定した場合に、自動的に電源がONになることを特徴とする請求項1、請求項2、請求項3、請求項4、請求項5、請求項6又は請求項7記載の生体インピーダンス計測装置。 【請求項9】前記生体検知センサによる各電極部のセンサ出力変化に基づき、4つの電極部と生体とが正しく接触していると判定し、且つ測定に必要なパラメータの入力が完了した場合に、生体インピーダンスの測定を自動的に開始することを特徴とする請求項1、請求項2、請求項3、請求項4、請求項5、請求項6、請求項7又は請求項8記載の生体インピーダンス計測装置。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、体脂肪計等に組み込まれる生体インピーダンス計測装置に関する。 【0002】 【従来の技術】現在、例えば生体の電気抵抗(インピーダンス)情報を利用した体脂肪計が一般家庭に普及しつつある。この原理を利用した体脂肪計において、生体内のインピーダンスを測定するためには、4部分に分割された電極部と手や足等の生体とが接触することが必要である。又、正確に測定するためには、生体と電極部とが正しく接触した状態を測定期間中に一定に保つことが必要である。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の体脂肪計では、次の問題点■〜■がある。 ■4つの電極部の位置が固定されているため、測定者の体格の大小により電極部と生体との接触面が位置ずれを起こしたりする。 ■生体が電極部に完全に接触していない場合は測定不可能であるが、2つの電極部にのみ接触している場合でも、測定が実行される可能性があり、不正確な測定結果を導く。 ■測定時間は約10秒以内であり、非常に短時間であるが、測定中に生体と電極部との接触状況が変化すると、正確に計れなかったり、測定時間が長引いたりする。 【0004】従って、本発明は、そのような問題点■〜■に着目してなされたもので、測定者の体格の大小にかかわらず生体と電極部とを確実に接触させ、正確な測定を短時間で実行できる生体インピーダンス計測装置を提供することを目的とする。 【0005】 【課題を解決するための手段】前記目的を達成するために、本発明の請求項1記載の生体インピーダンス計測装置は、4つの電極部を備え、これら4つの電極部に生体を接触させた状態で生体の電気抵抗(インピーダンス)を測定するものにおいて、各電極部に生体検知センサを設け、この生体検知センサにより各電極部のセンサ出力変化を検知し、その出力変化に応じて生体インピーダンスの測定を開始するか否かを判断する機能を有することを特徴とする。 【0006】この計測装置では、各電極部に生体検知センサが設けられているので、生体と電極部との接触状況を生体検知センサで正確に把握することができる。つまり、生体を電極部に接触させることで、生体は生体検知センサにも接触することになる。従って、生体検知センサにより各電極部のセンサ出力変化を検知し、その出力変化(即ち生体と電極部との接触状況の変化)に応じて生体インピーダンスの測定を開始するか否かを判断することで、生体と電極部とが正しく接触した状態にあるときだけ測定を開始することができるので、測定者の体格の大小にかかわらず、正確な測定を短時間で実行できるようになる。 【0007】 【発明の実施の形態】以下、本発明を実施の形態に基づいて説明する。なお、本発明の生体インピーダンス計測装置は、前記したように体脂肪計等に組み込まれるものであるが、この実施形態では、体脂肪計を取り上げる。但し、体脂肪計は基本的には従来のものと同様の構成であるので、特徴部分を中心に説明する。 【0008】図1に、実施形態に係る生体インピーダンス計測装置を組み込んだ体脂肪計の基本ハード構成をブロック図で示す。この体脂肪計は、それぞれ生体検知センサとして光センサ10(a〜d)を内蔵する4つの電極部(電極部1)と、電極部1の各光センサ10(a〜d)の出力を受信する出力受信部2と、出力受信部2からのセンサの出力変化に基づいて生体インピーダンスの測定を開始するか否かを判断する機能、センサ出力変化に基づき、4つの電極部と生体とが正しく接触していないと判定した場合に、その旨を報知する機能及び/又は測定を止める機能等を有する測定制御部3と、得られた生体の電気抵抗(インピーダンス)情報から体脂肪を算出する機能等を有する体脂肪計測定部4とを備える。電極部1は、4部分に分割された電極部で構成され、各電極部にそれぞれ光センサ10(a〜d)が設けられている。 【0009】各電極部の光センサ10(a〜d)の出力信号の出力例を図2に、その出力信号に基づいて生体インピーダンスの測定を開始するか否か(即ち体脂肪を算出するか否か)の基本フローを図3に示す。図2において、黒塗りの楕円形が生体と電極部とが正しく接触している場合(遮光状態の場合)を、白抜きの楕円形が生体と電極部とが正しく接触していない場合(透光状態の場合)を表す。光センサの開放されていた部分が生体と電極部との接触により遮光されたか否かにより、生体と電極部が正しく接触している場合とそうでない場合を判断する。 【0010】図3のフロー図において、ステップ(以下、STと略す)1で出力受信部2に4つのセンサ出力が取り込まれた後、次のST2における測定制御部3では、出力受信部2からの4つの信号に基づき「4つの電極部の全てが遮蔽されている」と判断された場合にのみ、体脂肪計測定部4により生体インピーダンスの測定を開始し、得られたインピーダンス情報から体脂肪を算出する(ST3)。4つの信号の全てが上記一定条件を満足しない場合は、生体と電極部が正しく接触していないと判断し、生体インピーダンスの測定を中止する。 【0011】体脂肪計の具体的な形態の一例を図4(部分斜視図)及び図5(全体斜視図)に示す。図4に示す体脂肪計は、本体20がそれぞれ片手Hで握るために間隔を置いて位置する一対の把持部21,22を有するものであり、両手を身体に対してほぼ90°の水平方向に真っ直ぐに伸ばして把持部21,22を握った状態で体脂肪測定を行うものである。把持部21,22は、それぞれ上下に離隔して2つの電極部25,26、27,28を有し、把持部21,22を手Hで握ることで、手Hが電極部25,26、27,28に接触し、生体の電気抵抗(インピーダンス)が測定可能となる。 【0012】各電極部25,26、27,28には、全部で6つの生体検知センサ(光センサ)31〜36が設けられている。ここでは、上の2つの電極部25,27には、それぞれ内面(生体対向面)に生体検知センサ31,34が、外側面に生体検知センサ32,35(センサ32は図面に現れず)が配置され、下の2つの電極部26,28には、それぞれ外側面に生体検知センサ33,36(センサ33は図面に現れず)が配置されている。つまり、電極部25,27にはそれぞれ2つの生体検知センサ31,32、34,35が、電極部26,28にはそれぞれ1つの生体検知センサ33、36が配置されている。 【0013】4つの電極部25,26、27,28に対して上記のように生体検知センサ31〜36を配置するのは、次の観点からである。即ち、電極部を握った場合、手の大きさや形によって電極部と掌との密着度には個人差がある。しかし、図4に電極部を手で握った状態を示すように、上の電極部25,27においては、個人差によらず人間工学的に大半の人の手は内面と外側面に接触するため、図5に示すように上の電極部25,27に対しては、その内面と外側面に生体検知センサ31,32、34,35を配置する。又、下の電極部26,28においては、大半の人の手は外側面に接触するため、下の電極部26,28に対しては、その外側面に生体検知センサ33、36を配置する。それにより、生体(手)と各電極部25〜28との接触状況をより正確に検知することが可能になる。 【0014】更に、生体検知センサ31〜36は、上下の電極部25,27、26,28の相互の対向端縁寄りの位置に配置されている。こうすることで、手と生体検知センサ31〜36との接触がより一層確実になり、生体と電極部との接触状況を更に正確に検知できるようになる。上記体脂肪計は手を利用するタイプであるが、足を利用するタイプの場合には、次のように構成する。図6において、足Fを床に付けて立った場合、一般に踵部faと足指の付け根部fbが床面に接触する。そこで、図7に示す体脂肪計は、両足を載せるための足載せ台40を備えるものであり、ここでは、足載せ台40において足の踵部が接触する付近に足置き基準点60が設定され、この足置き基準点60を基準にして足置き位置61,62が設定されている。又、足置き基準点60に電極部46,48の後方端縁を位置決めして、4つの電極部45〜48が2行2列状に互いに離隔して足載せ台40に設けられている。足指の付け根部が接触する2つの電極部45,47には、それぞれ2つの生体検知センサ51,52、54,55が配置され、足の踵部が接触する2つの電極部46,48には、それぞれ足置き基準点60に整合させて1つの生体検知センサ53,56が配置されている。 【0015】足指の付け根部と踵部との距離は大人と小人等のように個人差が大きいが、そのような足の大小にかかわらず、4つの電極部45〜48に対して上記のように生体検知センサ51〜56を配置することで、足の踵部が生体検知センサ53,56に確実に接触し、足指の付け根部が小さい足の場合には生体検知センサ52,55に、大きい足の場合には生体検知センサ51,54に確実に接触する。これにより、生体(足)と電極部45〜48との接触状況をより正確に検知することが可能になる。 【0016】上記図5や図7に示す体脂肪計の動作フローの別例を図8に示す。図8のフロー図は、図3のフロー図と基本的に同じであるが(ST1とST11、ST2とST12、ST3とST14が対等)、4つの電極部と生体とが正しく接触していないと判定した場合に、図3のフロー図では生体インピーダンスの測定を中止するが、図8のフロー図では報知機能部により、例えば「動かないでください」の文字が表示画面に表示され(ST13)、そのままでは正しい測定ができない旨を知らせる。 【0017】勿論、表示文字は上記の他、図5の体脂肪計の場合は「正しく握ってください」、図7の体脂肪計の場合は「足置き位置に載ってください」等の文字表示でもよい。或いは、図5の体脂肪計の場合には、図9の(a)のような図を、図7の体脂肪計の場合には、図9の(b)のような図を表示したり、内蔵されたブザーを鳴らしたり、体脂肪計本体の一部又は表示画面に設けられたLED等の発光素子を点灯(又は点滅)させたりしても構わない。 【0018】図5に示すタイプの体脂肪計において、手で握る位置が変化したときの信号例と、その信号に基づく動作の流れを図10に示す。例えば生体検知センサが光センサである場合、正しい握り状態で測定が開始し、測定中に手を動かしたため握り状態が変化すれば、各電極部からの受信信号が変化するため、その変化を測定制御部が検知して、測定を中断又は中止して、警報報知部により表示画面に「動かないでください。もう一度、握り直してください。」等の文字を表示し、握り状態の正常化を促すようにする。勿論、前記したように、文字の表示に代えて、図の表示、発音、発光等により握り状態の正常化を促してもよい。 【0019】なお、図7に示す体脂肪計では、足載せ台40において足の踵部が接触する付近に足置き基準点60が設定されているが、足の爪先部が接触する付近に足置き基準点を設定しても構わない。この場合、足指の付け根部に対応する電極部にはそれぞれ1つの生体検知センサを配置し、足の踵部に対応する電極部にはそれぞれ2つの生体検知センサを配置すれば、同様に足の大小によらず、足指の付け根部及び踵部が生体検知センサに確実に接触し、足と電極部との接触状況を正確に検知できる。 【0020】又、上記実施形態には示していないが、4つの電極部と生体とが正しく接触していると判定した場合に、自動的に電源がONになるようにしてもよいし、或いは4つの電極部と生体とが正しく接触していると判定し、且つ測定に必要なパラメータ(身長、体重、年齢、性別等の体脂肪測定に必要なもの)の入力が完了した場合に、生体インピーダンスの測定を自動的に開始するようにしてもよい。 【0021】更には、図5の体脂肪計では、把持部21,22にそれぞれ2つの電極部25,26、27,28が設けられ、図7の体脂肪計では、足置き位置61,62にそれぞれ2つの電極部45,46、47,48が設けられているが、それぞれ3つ以上の複数の電極部に分割し、各電極部に生体検知センサを設けることで、より検知誤認が起こらないようにすることができる。 【0022】 【発明の効果】本発明の生体インピーダンス計測装置は、以上説明したように構成されるので、下記の効果を有する。 (1)請求項1〜5の構成によれば、測定者の体格(手や足)の大小にかかわらず生体と電極部とを確実に接触させ、正確な測定を短時間で実行できる。 (2)請求項6の構成によれば、生体と電極部との接触状態が正しくないことを測定者に知らせることができるので、測定時間を短縮することができる。 (3)請求項7の構成によれば、測定時間を短縮することができると共に、精度的に信頼性の劣る測定を行わずに済む。 (4)請求項8の構成によれば、測定者が電源をONにする必要がなく、測定開始までの操作がより簡易になる。 (5)請求項9の構成によれば、測定に必要な体勢及び情報が整わないと測定が開始しないので、精度的に信頼性の劣る測定を行わずに済む。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000002945 【氏名又は名称】オムロン株式会社
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| 【出願日】 |
平成10年(1998)3月4日 |
| 【代理人】 |
【弁理士】 【氏名又は名称】中村 茂信
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| 【公開番号】 |
特開平11−244251 |
| 【公開日】 |
平成11年(1999)9月14日 |
| 【出願番号】 |
特願平10−51616 |
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