| 【発明の名称】 |
止血装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】島川 清一
【氏名】羽田 幸彦
【氏名】坂口 真一
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| 【要約】 |
【課題】止血装置を小型化する。
【解決手段】一次圧のガスの供給源の端末器14に接続されたホース6をタンク7に着脱自在に接続する。タンク内に手術に必要なだけのガスを充填し、充填後はホースをタンクから取り外す。タンク内のガスの圧力を調整、制御して二次圧のガスを出力するコントロール部8を設ける。二次圧のガスにより作動する止血具9を設ける。止血装置内にコンプレッサーや大型ボンベを設ける必要が無いので、止血装置を小型化し、手術室内での占有スペースを減らすことができる。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 一次圧のガスの供給源の端末器に接続されたホースが着脱自在に接続されるタンクと、該タンク内のガスの圧力を調整、制御して二次圧のガスを出力するコントロール部と、二次圧のガスにより作動する止血具とを具備したことを特徴とする止血装置。 【請求項2】 上記タンクと上記ホースとが迅速継手を介して接続されたことを特徴とする請求項1に記載の止血装置。 【請求項3】 上記コントロール部にその動作用のバッテリを内蔵したことを特徴とする請求項1に記載の止血装置。 【請求項4】 上記コントロール部において、上記タンク内の当初の圧力と上記止血具を一回使用した後のタンク内の圧力とを求め、両者の差分で上記当初の圧力を除することにより、上記止血具の使用可能な回数を求めることを特徴とする請求項1に記載の止血装置。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、整形外科等の手術に使用し四肢の血流を一時的に止める止血装置に関する。 【0002】 【従来の技術】従来、止血装置の止血具であるカフを作動させるための圧力源としてはコンプレッサ、ボンベ、ポンプ等が用いられている。例えば特開平7−51276号公報の開示する圧迫装置は圧力源としてコンプレッサ又はガスボンベを用いており、この圧力源がカフに各種バルブ、制御装置等を介し管路で繋がれている。特開平7−79983号公報の止血装置は圧力源としてゴム球ポンプを用いており、このポンプがカフに通気管等を介し繋がれている。特開平8−71077号公報の圧迫止血装置は圧力源としてゴム球ポンプ及びそれとは別の圧力供給源を用いており、このポンプ又は別の圧力供給源がカフに切換え弁及びチューブを介し繋がれている。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】しかし、特開平7−51276号公報、特開平8−71077号公報のように圧力源としてコンプレッサ又はガスボンベを用いるものは、装置構造が大型になり、手術室内のスペースを多く占有するという問題がある。すなわち、図4に示されるように、コンプレッサ2、コンプレッサ駆動用電源3等を設けた大きなコントロール部1を手術室内に設置し、また、コンプレッサ2を駆動することからコントロール部1から電源ケーブル4を敷く必要があり、これらが術者や看護人等の作業や移動の邪魔をすることになる。また、コンプレッサ2に代えてガスボンベを用いる場合はカフ5を多数回にわたり使用することができるよう大型のガスボンベを設置する必要があり、そのため手術室等の部屋内のスペースが狭くなるという問題がある。 【0004】また、特開平7−79983号公報、特開平8−71077号公報の圧迫止血装置のように圧力源としてゴム球ポンプを用いるものは、止血作業の度にこのポンプを手で操作しなければならないので、止血作業が面倒になるという問題がある。 【0005】従って、本発明は、手術室内での止血装置の占有スペースを減らし、電源ケーブルを無くすることができ、また多数回にわたる止血作業を簡易に行うことができる止血装置を提供することを目的とする。 【0006】 【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため、本発明は以下の手段を採用する。 【0007】すなわち、請求項1の発明は、一次圧のガスの供給源の端末器(14)に接続されたホース(6)が着脱自在に接続されるタンク(7)と、該タンク(7)内のガスの圧力を調整、制御して二次圧のガスを出力するコントロール部(8)と、二次圧のガスにより作動する止血具(9)とを具備した止血装置とする。 【0008】請求項2の発明は、上記タンク(7)と上記ホース(6)とが迅速継手(11)を介して接続された請求項1に記載された止血装置とする。 【0009】請求項3の発明は、上記コントロール部(8)にその動作用のバッテリ(20)を内蔵した請求項1に記載の止血装置とする。 【0010】請求項4の発明は、上記コントロール部(8)において、上記タンク(7)内の当初の圧力(P1)と上記止血具(9)を一回使用した後のタンク(7)内の圧力(P1a)とを求め、両者の差分(P1−P1a)で上記当初の圧力(P1)を除することにより、上記止血具(9)の使用可能な回数(n)を求める請求項1に記載の止血装置とする。 【0011】 【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態を図面に基いて説明する。 【0012】図1及び図2に示されるように、この止血装置は、一次圧のガスの供給源の端末器に接続されたホース6が着脱自在に接続されるタンク7と、該タンク7内のガスの圧力を調整、制御して二次圧のガスを出力するコントロール部8と、二次圧のガスにより作動する止血具としてのカフ9とを具備している。 【0013】タンク7は、一回の手術でカフ9を加圧する回数が1〜2回であることから、その回数に応じたガス量を貯留しておくことができる容量のもので足り、従って小容量の小型タンクとされる。このタンク7は望ましくは止血装置のコントロール部8のケースに取付金具10等で固定される。また、このタンク7の所定箇所には迅速継手11の一方の継手片が取り付けられている。 【0014】なお、ガスとしては、空気、炭酸ガス、窒素ガス等所望のガスが用いられタンク7内に貯留される。 【0015】止血装置が置かれる手術室の壁12までは、病院の機械室等に設置されたコンプレッサ、大型ボンベ等の圧力源からガスを導く院内配管13が来ており、その配管13の手術室内に臨む箇所にはバルブ、継手等からなる端末器14が設置されている。この端末器14にホース6の一端が接続されている。このホース6の他端には上記迅速継手11の他方の継手片が取り付けられている。迅速継手11に代えて他の断続可能な継手を用いることも可能である。 【0016】コントロール部8は、タンク7内の一次圧のガスをカフ9へと導く管路15上に圧力調整弁16と切換え弁17とを有する。また、タンク7と圧力調整弁16との間の管路15上にガスの一次圧を検出する第1の圧力センサ18を有し、切換え弁17とカフ9との間の管路15上にガスの二次圧を検出する第2のセンサ19を有している。さらに、切換え弁17等を動作させるためのバッテリ20もコントロール部8のケース内に内蔵している。バッテリ20を内蔵する結果、コントロール部8には電源ケーブル4(図4参照)が設けられていない。第1と第2の圧力センサ18、19からの電気信号はコントロール部8内に設けられた図示しないコンピュータに送られて処理される。コンピュータは処理信号を圧力調整弁16、切換え弁17等に出力し、それらを制御してガスを適正な二次圧にコントロールしたり、切換え弁17を切り換えたりする。 【0017】コントロール部8内の管路15がケース外に突出する箇所には他の迅速継手21の一方の継手片が取り付けられている。該継手片に接続される他方の継手片はカフ9に連結されたチューブ22の先端に取り付けられている。カフ9としては、大腿用、下腿用、上肢用等数種類のものが用意されている。 【0018】コントロール部8は、図示しない電気回路又は上記図示しないコンピュータにより、タンク7内に充填したガスによるカフ9の使用可能な回数を演算し、表示することができるようになっている。この演算は次のようにして行われる。 【0019】すなわち、チューブ22からカフ9に至る個所(以下、カフ周辺部という。)の使用状態での内容量V2を各種カフについて調べておき、これをコントロール部8で記憶しておく。また、タンク内容量をV1とし、これをコントロール部8で記憶しておく。 【0020】ここで、所定のカフ9の設定圧力をP2、当初のタンク内圧をP1とすると、次式が成立する。 【0021】 P2・V2=k・P1・V1 (1) ただし、kはこの止血装置で加圧するための係数であり、試験を行った上で決定される。また、カフ9の内圧がP1であるとするときのカフ周辺部の内容量V2aは、 V2a=P2・V2/P1 (2) で与えられる。カフ9を一回使用することによりタンク内圧がP1からP1aに下がったとすると、P1aは次式で与えられる。 P1a=P2・V2/{k(V1−V2a)} (3) カフ9の使用可能な回数nは、タンク7内の当初の圧力であるP1とカフ9を一回使用した後のタンク7内の圧力P1aとを求め、両者の差分(P1−P1a)で上記当初の圧力P1を除することにより求めることができることから、次式で演算される。 n=P1/(P1−P1a) (4) コントロール部8は、(4)式で求めたカフの使用回数を例えば液晶表示装置等のディスプレイ装置で表示し、術者等に知らせる。 【0022】なお、カフの初回の使用でP1aは実測することができるので、(3)式にこの実測値を代入することによって、V2aを補正値として求めることができ、使用回数を次回からより正確に演算し、表示することができる。 【0023】次に、この止血装置の作用について、図1〜図3に基づいて説明する。 【0024】まず、タンク7にガスの供給源からのホース6を迅速継手11により接続し、タンク7内にガスを供給する。タンク7は小型であり、ガスは例えばカフ9を1〜2回加圧するに必要な量を供給する。その後、ホース6をタンク7から外し、手術等の邪魔にならないようにする。ホース6はガスの供給源の端末器14からも外してよい。また、コントロール部8にカフ9のチューブ22を迅速継手21により接続する。 【0025】この後、手術等に際し、コントロール部8を操作してカフ9の圧力、止血時間等を設定する(ステップS1)。切り換え弁17により管路15を遮断した状態で、第1の圧力センサ18がタンク7内のガスの一次圧力を検出する(ステップS2)。コントロール部8はこの検出結果に基づきタンク7内のガス例えば圧縮空気の重量を計算し(ステップS3)、カフ9の使用圧力、使用回数に対応した適切な重量に到達していなければ警報を発する(ステップS4、S5)。警報が発せられた場合は再びタンク7にガス供給源からのホース6を接続してガスをタンク7に補充する。一方、コントロール部8が、ガスが適正な重量に到達していると判断すれば(ステップS4)、カフ9に充填可能な回数すなわちカフ9の使用可能な回数を演算して図示しないディスプレイ装置により表示する(ステップ6)。カフ9の使用可能な回数nは既述した(4)式により演算される。次いで、コントロール部8は、切換え弁17を切り換え操作してカフ9にガスを供給する(ステップS7)。その際、第2のセンサ19によりガスの二次圧を検出し(ステップS8)、カフ圧が不足していれば、再びタンク7内の圧力を検出しタンク7内のガス量を調べる(ステップS2〜S5)。 【0026】カフ圧が設定値に到達した場合は、切換え弁17を操作し管路15を遮断してカフ9の加圧を停止する(ステップS10)。そして、カフ9の圧力を設定値に保持しつつ(ステップS11)、設定止血時間が経過すると(ステップS12)、ブザーを鳴らす等の警報を発して術者等にその旨を知らせる(ステップS13)。 【0027】 【発明の効果】本発明によれば、止血装置中にコンプレッサや大型のガスボンベを設ける必要がないので止血装置を小型化することができ、手術室等の部屋内での止血装置の占有スペースを減らし、部屋内での術者や看護人等の作業や移動を円滑化することができる。また、手動式のポンプを用いる必要もなく止血作業を簡易かつ迅速に行うことができる。 【0028】また、本発明においてタンクとホースとを迅速継手を介して接続する場合は、タンクへのガスの供給を簡易且つ迅速に行うことができる。 【0029】また、本発明においてコントロール部にバッテリを内蔵した場合は、電源ケーブルを床上から排除することができるので、部屋内での術者や看護人等の作業や移動をさらに円滑化することができる。 【0030】また、本発明において、コントロール部においてタンク内の当初の圧力と止血具を一回使用した後のタンク内の圧力とを求め、両者の差分で当初の圧力を除する演算を行うようにした場合は、術者等に止血具の使用可能な回数を的確に知らせることができ、手術の円滑な進行に資することとなる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000150707 【氏名又は名称】長野計器株式会社
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| 【出願日】 |
平成10年(1998)2月13日 |
| 【代理人】 |
【弁理士】 【氏名又は名称】石川 泰男
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| 【公開番号】 |
特開平11−226023 |
| 【公開日】 |
平成11年(1999)8月24日 |
| 【出願番号】 |
特願平10−31563 |
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