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【発明の名称】 電子内視鏡装置
【発明者】 【氏名】望田 明彦

【氏名】山下 真司

【氏名】小笠原 弘太郎

【氏名】斉藤 克行

【要約】 【課題】調光制御手段の選択により実際に優先される調光制御手段が変わっても画像の明るさが変わらないようにできる電子内視鏡装置を提供する。

【解決手段】CCD22の出力に対し、信号処理してモニタに画像を表示させるCCU7には画像の明るさを複数の調光制御機能、つまりオートアイリス、素子シャッタ、光源調光で調整でき、これらの調光制御機能の優先順位を決定する優先順位決定回路49にはフロントパネルSW部46で実際に使用する各調光制御機能を選択した場合の情報がCPU48を介して入力され、実際に選択使用された調光制御機能で調光制御を行う場合に、実際に選択使用された調光制御機能の内で最優先の調光制御機能の調光制御の目標値を優先順位決定回路49で決定された最優先のものの目標値に変更させることにより、実際に優先される調光制御機能が変わっても常に画像の明るさが変わらないようにした。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 モニタ上に表示される画像の明るさを調整するための複数の調光制御手段を備えた電子内視鏡装置において、複数の調光制御の優先順位を決定する優先順位決定手段と、前記複数の調光制御から選択された調光制御における最優先の調光制御の目標値を前記優先順位決定手段で決定された最優先の調光制御の目標値に変更する目標値変更手段と、を設けたことを特徴とする電子内視鏡装置。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はモニタ上の画像の明るさを調整する手段を備えた電子内視鏡装置に関する。
【0002】
【従来の技術】内視鏡に設けた撮像手段で撮像した画像をモニタの表示面に内視鏡画像として表示する電子内視鏡装置の先行例として特願平9−10513号がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】特願平9−10513号は、オートアイリス、光源調光、電子シャッタのそれぞれの明るさ制御(調光制御)によるモニタの表示面に表示される画像の明るさの目標輝度レベルに差を持たせているために、調光制御手段の選択によって目標の明るさが変化してしまう。
【0004】例えば、光源調光制御を優先する状態から光源調光制御を選択しないで、次の優先順位のオートアイリスで調光制御を行う状態に選択を変更すると、調光制御の優先順位が変わり、光源調光制御の目標値よりオートアイリスによる目標値が低く設定されていると暗くなり、逆に高く設定されていると明るくなってしまうという問題があった。
【0005】(発明の目的)本発明は、上述した点に鑑みてなされたもので、調光制御手段の選択により実際に優先される調光制御手段が変わっても画像の明るさが変わらないようにできる電子内視鏡装置を提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】モニタ上に表示される画像の明るさを調整するための複数の調光制御手段を備えた電子内視鏡装置において、複数の調光制御の優先順位を決定する優先順位決定手段と、前記複数の調光制御から選択された調光制御における最優先の調光制御の目標値を前記優先順位決定手段で決定された最優先の調光制御の目標値に変更する目標値変更手段と、を設けることにより、優先順位決定手段で決定される最優先順位以外の調光制御を選択使用して調光制御を行う場合でも、選択により動作する調光制御における最優先の調光制御の目標値が優先順位決定手段で決定される最優先順位の調光制御の目標値に変更して同じ値に保持されるので、モニタ上に表示される画像の明るさを一定に保持できる。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。
(第1の実施の形態)図1ないし図9は本発明の第1の実施の形態に係り、図1は第1の実施の形態の電子内視鏡装置の構成を示し、図2はCCUの構成を示し、図3はフロントパネルSW部の構成を示し、図4は検波回路の構成を示し、図5は目標レベル設定回路の構成を示し、図6はシャッタデータ変換回路の構成を示し、図7はシャッタデータ変換回路の変形例の構成を示し、図8は優先順位決定回路で設定される第1優先順位での各調光制御手段の目標レベルの具体例を示し、図9はAGCゲインとDNR設定の関係の説明図である。
【0008】図1に示す電子内視鏡装置1は、体腔内に挿入し被写体2を観察する硬性内視鏡3と、硬性内視鏡3に照明光を供給する光源装置4と、硬性内視鏡3の接眼部に着脱自在に接続され被写体2を撮像するカメラヘッド6と、ケーブル23によりカメラヘッド6に接続されカメラヘッド6からの撮像信号を信号処理するカメラコントロールユニット(以下、CCUと略記)7と、CCU7により信号処理された被写体の画像を表示するモニタ8とを備えて構成される。
【0009】硬性内視鏡3は、細長の挿入部9を有し、この挿入部9の先端部10に被写体2の観察像を入射する観察窓11を設け、この観察窓11に被写体2の観察像を結像する対物レンズ12を取付けている。また、挿入部9内には観察像を光学像として接眼部5側に伝達するリレーレンズ13を設け、挿入部9の後端に設けた接眼部5には観察像を拡大観察するための接眼レンズ14を設けている。
【0010】また、硬性内視鏡3には、被写体2を照明するための光源装置4からの照明光を伝送するライトガイド15が設けられており、先端部10より被写体2に向け照明光を照射するようになっている。ライトガイド15は、光源装置4と着脱自在に装着され、光源装置4では、ランプ16により発光された照明光をレンズ17で集光し、ライトガイド15に供給するようになっている。また、光源装置4にはランプ16の照明光をライトガイド15に供給する光量を(絞りの開口量で)調整する絞り装置18が設けられており、ランプ16により発光した照明光の光量を適宜の値に制御できるようになっている。なお、絞り装置18は、CCU7から光源ケーブル19を介して与えられる後述する調光信号により制御される。
【0011】リレーレンズ13により伝送された被写体2の像は、接眼レンズ14により拡大され、絞り(アイリス)20を介して、カメラヘッド6内の対向する結像レンズ21を経て固体撮像素子としての電荷結合素子(以下、CCDと略記)22の撮像面に結像される。この像はCCD22により電気信号、つまり撮像信号に変換される。
【0012】この撮像信号は、ケーブル23を介してCCU7に伝送され、CCU7で信号処理を行って映像信号に変換し、ケーブル24を介して映像信号をモニタ8に出力し、術者はモニタ8の表示面に表示される被写体2の像を観察することができるようにしている。
【0013】次に図2を用いて、CCU7の構成を説明する。カメラヘッド6内のCCD22により得られた撮像信号は、アンプ(AMP)31により増幅され、パルストランス32によりこの患者回路と絶縁された二次回路に入力される。撮像信号は次に相関二重サンプリング(CDS)回路33にてベースバンド信号にされ、A/D変換回路34にてデジタル信号に変換される。
【0014】デジタル化された映像信号はプロセス回路35を構成するオートゲインコントロール(AGC)回路35a、デジタルノイズリダクション(DNR)回路35b、色分離回路35c、ホワイトバランス(W/B)回路35d、エンハンス回路35e、色調補正回路35f、ガンマ補正(γ)回路35g等の処理回路を経て、D/A変換回路36にてアナログ信号に変換され、さらにエンコーダ37でNTSC方式の映像信号などに変換されて、モニタ8に入力され、モニタ8の表示面に被写体像を表示する。
【0015】A/D変換回路34で変換されたデジタル信号はさらに検波回路38に入力され、モニタ8上での被写体像の明るさを調整する機能を備えた、複数(具体的には4つ)の明るさ制御手段(調光制御手段ともいう)を構成する、電子シャッタ、オートアイリス、光源装置4(の調光)、AGC用の制御信号を作成する。
【0016】AGC用の制御信号はAGC回路35a、DNR回路35bに出力され、AGC回路35aのAGCゲイン設定とDNR回路35bのDNRの設定の制御に使用される。
【0017】また、電子シャッタ、オートアイリス、光源装置4の制御データ、つまりシャッタデータ、オートアイリスデータ、光源調光データは、データ多重化回路39で多重化されて、二次回路からからフォトカプラ41で絶縁した患者回路側のデータ分離回路42に出力される。
【0018】データ分離回路42は、データ多重化回路39により多重化された電子シャッタ、オートアイリス、及び光源装置4の制御データの分離を行う。そして、電子シャッタの制御データはCCD22をドライブするCCDドライブ回路43に出力されて、CCD22の電荷蓄積時間を制御する、つまり素子シャッタの時間を制御する。
【0019】また、オートアイリスデータは、オートアイリス駆動回路44を経由して、CCD22の前面に設けられた絞り20の開口を自動制御する。さらに光源制御データは、光源制御回路45を介して調光信号として光源装置4に伝送され、絞り装置18によりランプ16からの光量の制御が行われる、つまり光源装置4の調光を行う。
【0020】更に、CCU7には図3に示すようなフロントパネルSW部46が設けてある。このフロントパネルSW部46には、電子シャッタスイッチ(単に、シャッタと略記)46a、光源スイッチ(調光スイッチ)46b、オートアイリススイッチ46c、及びAGCスイッチ46dが設けられ、それぞれ電子シャッタ、光源、オートアイリス及びAGCの各機能の動作をオン、オフ(入切)できる。
【0021】このオン、オフの設定状態はCPU48により取得されて、複数の明るさ制御或いは調光制御手段の優先順位を決定する優先順位決定回路49に設定状態を出力する。この優先順位決定回路49では、複数の調光制御の優先順位の決定と、この優先順位に応じて各調光制御の目標値の設定を行い、検波回路38に出力すると共に、オンされた調光制御手段中での最優先の調光制御の目標値が優先順位決定回路49で決定された最優先の調光制御手段の目標値に保持されるように明るさ調整を行わせるようにする。
【0022】次に図4を用いて、検波回路38の構成を説明する。A/D変換回路34から出力された映像信号は1フィールド平均回路51に入力され、この1フィールド平均回路51にて映像信号の1フィールド毎の平均値を求める(1フレーム毎の平均値を求める1フレーム平均回路でも良い)。
【0023】この平均値の平均信号は各調光制御の応答速度を決定する各調光毎のループフィルタ、つまり、AGC用ループフィルタ52a、光源調光用ループフィルタ52b、オートアイリス用ループフィルタ52c、電子シャッタ用ループフィルタ52dに入力され、それぞれの調光制御に適した平均信号にされる。
【0024】そして、各平均信号は調光制御毎の目標輝度レベルを設定する目標レベル設定回路53a、53b、53c、53dにそれぞれ入力され、各目標レベルに合わせた制御信号に変換される。この各目標レベルは前述した優先順位決定回路49から得られる。
【0025】そして、AGC用ループフィルタ52aを通した目標レベル設定回路53aの出力はゲイン設定回路54を通してAGC回路35a及びDNR回路35bに入力される。
【0026】また、光源調光用ループフィルタ52b及びオートアイリス用ループフィルタ52cを通した目標レベル設定回路53b及び53cの出力はデータ多重化回路39に入力される。また、電子シャッタ用ループフィルタ52dを通した目標レベル設定回路53dの出力はシャッタデータ変換回路55を経てデータ多重化回路39に入力される。
【0027】目標レベル設定回路53i(i=a,b,c,d)は図5に示すように構成される。優先順位決定回路49から得られた目標レベルから、ループフィルタを通した平均信号に与えるシフト量をシフト量設定回路56で作成する。このシフト量はレベルシフト回路57に入力され、レベルシフト回路57で該シフト量に応じて、平均信号をシフトして、各調光の制御信号を作成して出力する。
【0028】シャッタデータ変換回路55は図6に示すように構成される。シャッタデータ変換回路55はルックアップテーブル(LUT)58と、このLUT58の出力データを1フィールド遅延する1フィールド遅延回路59とから構成される。
【0029】LUT58は目標レベル設定回路53dから出力されたデータを、1フィールド前に出力した電子シャッタデータから新しい(電子)シャッタデータを導くテーブルを構成している。この場合、1フィールド遅延回路59を通すことにより、LUT58は1フィールド前に出力したシャッタデータを得るようにしている。
【0030】このLUT58のテーブルデータによりCCDドライブ回路43に与えるシャッタデータを作成する。なお、シャッタデータ変換回路55は、目標レベル変換回路53dも含めて図7のように構成してもよい。
【0031】つまり、図6のような構成のLUT58j(j=a,b,…,n)及び1フィールド遅延回路59jからなるシャッタデータ変換回路55jを複数用意し、その入力端と出力端に設けたマルチプレクサ60aと60bを目標レベルの変更に応じて切り替え、切り替えで選択されたLUT58jを用いてシャッタデータを作成するものである。
【0032】なお、優先順位決定回路49は調光制御に使用されない、つまりオフの調光制御手段の情報をCPU48を介して受け取ると、例えばその場合の制御信号を検波回路38からデータ多重化回路39側に送らないようにする。例えば、オートアイリスをオフにすると、オートアイリスデータはデータ多重化回路39に送られないので、データ分離回路でデータを分離した場合に、オートアイリスデータは無く、オートアイリスの機能は停止した状態となる。従って、そのオフにされた調光制御手段では調光を行わない。なお、データを送らないようにする代わりにオフにするデータ等を送るようにしていも良い。
【0033】つまり、優先順位決定回路49は調光制御に使用される、つまりオンの調光制御手段の情報をCPU48を介して受け取ると、オンの調光制御手段の制御信号が検波回路38からデータ多重化回路39側に送られる。また、優先順位に応じて、オンされた調光制御手段における最優先の調光制御手段で明るさ調整を優先して行う。
【0034】例えば、優先順位決定回路49で決定された優先順位でオートアイリスが最優先に設定され、このオートアイリス及び光源調光が実際に選択された場合には、オートアイリスでの調光制御の目標値を優先して維持するように他の調光制御手段で調光制御を行い、この場合優先順位が高いものをその目標値に近いレベルに優先させるようにして調光制御を行う。
【0035】また、本実施の形態では、優先順位決定回路49で決定された優先順位で最も優先度が高い調光制御手段が選択されないオフの場合には、選択されたオンの調光制御手段中で最も優先度が高い調光制御手段の目標値を例えばレベルシフトして優先順位決定回路49で決定された優先順位で最も優先度が高い調光制御手段の目標値に一致するようにするようにしていることが特徴となっている。
【0036】つまり、本実施の形態では、モニタ8上に表示される画像の明るさを調整するための複数の調光制御手段を備え、複数の調光制御の優先順位を決定する優先順位決定手段と、選択される(つまり動作中の)調光制御手段中での最も優先度が高い調光制御手段の目標値を優先順位決定手段で決定された最優先の調光制御手段の目標値に変更する手段を設けていることが特徴となっている。
【0037】次に本実施の形態の作用を説明する。予め、優先順位決定回路49にて各調光制御手段の優先順位を決定する。優先順位は複数の組み合わせが存在するが、ここでは例えば優先順位が高い順に記載すると、オートアイリス>光源による調光>電子シャッタ(ELCと略記)による調光(これを単に、オートアイリス>光源>ELCと略記)を第1優先順位とした。
【0038】次に、この第1優先順位における各調光制御手段の目標レベルを決定する。本実施の形態では、図3に示すフロントパネルSW部46による各調光制御手段のON,OFF(入切)の状態に応じて、各目標レベルを個別に設定可能としており、例えば各目標レベルを以下の通りに設定した。
【0039】まず、第1優先順位において、全ての調光制御手段がONの時の各目標レベルは、オートアイリスを60IRE、光源を65IRE、ELCを70IREと設定する。また、第1優先順位において、オートアイリスのみをOFFとした時の各目標レベルは、オートアイリスの次の優先順位の光源を60IRE、ELCを65IREとする。
【0040】この場合、最も優先順位が高いオートアイリスのみをOFFとした時に、実際に調光制御の動作を行う動作中の全ての調光制御手段における最も優先順位の高い光源の目標レベルを、全ての調光制御手段中で最も優先順位が高いオートアイリスの目標レベル、つまり60IREにシフトさせている。
【0041】また、第1優先順位において、オートアイリス及び光源をOFFとした時のELCの目標レベルを60IREとする。つまり、最も優先順位が高いオートアイリスと、次の優先順位の光源をOFFとした時に、残りの調光制御手段で最も優先順位の高いELC(但し、この場合には残りの調光制御手段は1つであるが複数の場合も含めた表現で述べている)の目標レベルを、全ての調光制御手段中で最も優先順位が高いオートアイリスの目標レベル、つまり60IREにシフトさせている。以上の設定は、図8に示す通りである。
【0042】上記設定により、第1優先順位において、フロントパネルSW部46で全ての調光手段をONとした時、その情報はCPU48を経て優先順位決定回路49に送られ、この優先順位決定回路49はオートアイリスを最優先とした目標レベルの設定を行うように検波回路38の目標レベル決定回路53cの設定制御を行う。
【0043】そして、このオートアイリスを最優先とした目標レベルを維持するように、光源調光等で調光制御を行うため、オートアイリスを絞った被写界深度が向上する画像が得られると共に、モニタ8上の明るさは60IREとなる。
【0044】また、第1優先順位において、必要に応じて最も優先順位が高いオートアイリスのみをOFFとした時、オートアイリスをOFFにした情報はCPU48を経て優先順位決定回路49に送られる。
【0045】この優先順位決定回路49は、オートアイリスによる目標レベル設定を使用しない状態にし、オートアイリスを除く残りの調光制御手段における最も優先順位が高い光源調光の目標レベル設定回路53bの目標レベルをオートアイリスの目標レベルにシフトさせ、このシフトさせた目標レベルで調光制御を行うように制御する。従ってこの場合も、モニタ8上での明るさは、動作中の調光制御手段中で最優先される光源の目標レベル60IREとなる。
【0046】つまり、複数の調光制御手段において、最優先の調光手段をOFFにして残りの複数の調光手段で調光を行うモードに切り替えた場合にも、切り替える前の明るさを維持できる。
【0047】また、第1優先順位において、必要に応じてオートアイリス及び光源をOFFとした時、上記と同様にELCの目標レベルをオートアイリスの目標レベルにシフトさせるので、モニタ8上での明るさは、ELCの目標レベル60IREとなる。この場合にも、残りの調光制御手段で調光を行うようにしてもモニタ8での明るさは変化しないで、切り替える前の明るさを維持できる。
【0048】なお、上記説明では複数の調光制御手段において、優先順位が高い調光制御をONからOFFにした場合に、残りの調光制御手段による調光制御の目標値が変わらないように一定に保つ作用を説明したが、この逆により優先順位が高い調光制御をONにした場合でも同様に調光制御の目標値が変わらない。
【0049】なお、調光制御手段の優先順位としては、例えば第2優先順位として、光源>オートアイリス>ELC>としたり、例えば第3優先順位として、ELC>光源>オートアイリス>等を設定しても良い。これらの場合も、上記と同様に各調光制御手段の目標レベルを設定することにより、複数の調光制御手段の優先順位が高いものをONからOFF等したりしても、その場合に実際に動作する最優先の調光制御手段の目標レベルを優先順位決定回路49で決定した最優先の調光制御手段の目標値に保持でき、従ってモニタ8上の画像の明るさを一定に保つことができる。また、上記の調光制御手段の優先順位にAGC回路35aによるAGC機能を含めても構わない。
【0050】次にAGCゲインとDNR設定の関係を説明する。図4で示したように目標レベル設定回路53aの出力から、ゲイン設定回路54にてAGC回路35aのゲインを設定する。この設定値は図2のAGC回路35aとDNR回路35bに出力され、AGC動作を行うとともに、例えば図9に示すような設定でDNRにてノイズ除去を行う。
【0051】つまり、AGCゲインが0dBの場合にはDNR回路35bのDNRの設定はOFFで、AGCゲインが0dB〜6dBの場合にはDNR回路35bのDNRの設定は弱で、AGCゲインが6dB以上の場合にはDNR回路35bのDNRの設定は強に設定することにより、AGCゲインを可変設定した場合にも、ノイズの影響を目立たなくして、良好な画質を保持できる。
【0052】本実施の形態は以下の効果を有する。上記の構成及び作用により、複数の調光制御手段に対し調光制御の順序を決定したものに対し、実際に調光制御で動作させるものを選択しても、動作中の調光制御における最優先順位の調光制御手段の目標値を優先順位決定手段で決定した最優先の調光制御手段の目標値にシフトさせるようにしているので、実際に調光制御で動作させるものを任意に選択しても、モニタ8上の画面の明るさを一定にすることができる。
【0053】(第2の実施の形態)次に本発明の第2の実施の形態を図10〜14を参照して説明する。図10は第2の実施の形態におけるCCUの構成を示し、図11はフロントパネルSW部に設けた明るさ調整スイッチを示し、図12はカメラヘッドのカメラヘッドSW部の明るさ調整スイッチを示し、図13は絞りを有しないカメラヘッドの構成を示し、図14は優先順位決定回路にて設定される各調光の目標レベル等の具体例を示す。
【0054】本実施の形態は、実際に使用する調光制御を選択して調光制御の優先順位が異なるもので調光を行うように変更した場合には、第1の実施の形態と同様にモニタ8上に表示される画像の明るさが変化しないように一定に保つ機能を有し、さらに(本実施の形態では)ユーザがその好み等に応じてモニタ8上に表示される画像の明るさを調整できる機能を設けたものである。
【0055】第2の実施の形態の全体構成は図1に示す第1の実施の形態と同様な構成であるため、その説明を省略する。図10は本実施の形態におけるCCU7の内部構成図である。図2に示す第1の実施の形態におけるCCU7と異なる部分のみを説明する。
【0056】本実施の形態では、フロントパネルSW部46には、第1の実施の形態における図3で示したスイッチ46a〜46dを設けないで、その代わりに図11に示すような明るさ調整スイッチ61を設けた。
【0057】この明るさ調整スイッチ61は明るさ目標レベルを増加するUPスイッチ61aと明るさ目標レベルを減少させるDOWNスイッチ61bを有し、UPスイッチ61a(或いはDOWNスイッチ61b)を押すとCPU48はそれを検出して明るさ目標レベルを増加(減少)させ、その増加(減少)した明るさ目標レベルに対応するインジケータ61cのLEDを点灯させて、ユーザに設定された明るさ目標レベルを知らせる。なお、明るさ調整スイッチ61の例えば最上段(または最下段)の設定を電子シャッタ機能をOFFとさせるようにしてもよい。
【0058】また、本実施の形態では、図10に示すようにカメラヘッドSW部62、カメラヘッド6の絞り手段の有無の検知(判別)を行うカメラヘッド検知回路63及び光源ケーブル19の接続検知を行うケーブル接続検知回路64を設けた。
【0059】なお、明るさ調整スイッチ61で明るさ調整を行っても良いし、この明るさ調整スイッチ61と共に、或いはこれに代わってカメラヘッドSW部62に設けた図12に示す明るさ調整のためのUPスイッチ62a,DOWNスイッチ62bを設けて、明るさ調整を行うようにしても良い。
【0060】また、カメラヘッド検知回路63は図1に示すような絞り手段20を有するカメラヘッド6と図13に示すように絞り手段20を有しないカメラヘッド6′とを判別する。なお、図13における絞り手段20以外は図1と同様の構成であるのでその説明を省略する。
【0061】次に本実施の形態の作用を説明する。ケーブル接続検知回路64は、光源ケーブル19の接続の有無を検知する。光源ケーブル19が接続されている時は光源装置4での調光動作をONに設定し、接続されていない場合はOFFに設定する。
【0062】カメラヘッド検知回路63は、図1の絞り手段20を有するカメラヘッド6と、図13で示すような絞り手段を持たないカメラヘッド6′を判別する。カメラヘッド検知回路63の判別結果により、オートアイリスでの調光動作のON、OFFを設定する。絞り手段20がある場合には、オートアイリス動作をONにし、無い場合にはOFFに設定する。
【0063】図11の明るさ調整スイッチ61は、調光の目標レベルを使用者が任意に設定する。使用者がモニタ8上の明るさを上げたい場合にはUPスイッチ61aで設定を上げ、下げたい場合にはDOWNスイッチ61bで設定を下げる。この設定をを図12に示すようにカメラヘッド6のカメラヘッドSW部62で行うようにしても良い。
【0064】これらのスイッチの設定状態に応じて、優先順位決定回路49にて各調光の目標レベルの設定を行う。図14はこの設定方法を示した表である。目標レベルの設定は明るさ調整スイッチ61でのレベルを変えることで行う。
【0065】例えば、明るさ調整スイッチ61の設定がレベル0の場合で、全ての調光機能が動作している場合は、例えば第1の実施の形態と同様な第1優先順位として説明すると、オートアイリスに与える目標レベルを0に、光源調光に与える目標レベルを+1に、ELCに与える目標レベルを+2に設定する。
【0066】また、オートアイリスのみをOFFにした場合で、明るさ調整スイッチ61の設定がレベル0の場合には光源調光に与える目標レベルを0に、ELCに与える目標レベルを+1に設定する。
【0067】また、オートアイリス及び光源をOFFにした場合で、明るさ調整スイッチ61の設定がレベル0の場合には、ELCに与える目標レベルを0に設定する。同様に明るさ調整スイッチ61の設定がレベル+1の場合は、オートアイリスを+1に、光源調光を+2に、ELCを+3に設定する。
【0068】また、オートアイリスのみをOFFにした場合で、明るさ調整スイッチ61の設定がレベル+1場合には光源調光に与える目標レベルを+1に、ELCに与える目標レベルを+2に設定する。また、オートアイリス及び光源をOFFにした場合で、明るさ調整スイッチ61の設定がレベル+1の場合には、ELCに与える目標レベルを+1に設定する。
【0069】同様に明るさ調整スイッチ61の設定がレベル−1の場合で、全ての調光機能が動作している場合は、オートアイリスを−2に、光源調光を0に、ELCを+1に設定する。
【0070】また、オートアイリスのみをOFFにした場合で、明るさ調整スイッチ61の設定がレベル−1場合には光源調光に与える目標レベルを−1に、ELCに与える目標レベルを0に設定する。また、オートアイリス及び光源をOFFにした場合で、明るさ調整スイッチ61の設定がレベル−1の場合には、ELCに与える目標レベルを−1に設定する。その他も図14に示すように設定する。
【0071】このように設定することにより、オートアイリス最優先で目標の明るさレベルを明るさ調整スイッチ61で設定された値からオートアイリスをOFFにしても光源による調光の目標レベルは変わらないので、モニタ8上での明るさが変わらないようにできる。また、さらに光源をOFFにした場合にも、ELCによる調光の目標レベルは変わらないので、モニタ8上での明るさが変わらないようにできる。
【0072】このように、選択する調光制御の機能を変更してもモニタ8上での画像の明るさを変わらないようにできる機能を保持した状態で、明るさの目標レベルを変更することもでき、ユーザはその好み等に応じて診断し易いと思う明るさの目標レベルに設定することもできる。
【0073】なお、ここでは、優先順位がオートアイリス>光源調光>電子シャッタの場合で説明したが、その他の順位の場合でも構わない。本実施の形態は以下の効果を有する。
【0074】上記の構成及び作用により、第1の実施の形態での効果に加え、モニタ8上の明るさを使用者が任意の明るさに設定することができる。
【0075】(第3の実施の形態)次に図15〜18を参照して、本発明の第3の実施の形態を説明する。図15は第3の実施の形態におけるCCUの内部構成を示し、図16は被写体像と共に、カーソルが表示されるモニタ画面を示し、図17はカメラヘッドSW部としてカーソル移動スイッチが設けられたカメラヘッドを示し、図18は検波回路の構成を示す。本実施の形態の全体構成は図1に示す第1の実施の形態と同様なためその全体構成の説明を省略する。
【0076】また、本実施の形態におけるCCU7の内部構成図を図15に示す。第1の実施の形態、第2の実施の形態と異なる部分のみを説明する。このCCU7では(第2の実施の形態における)図10のCCU7と同様にカメラヘッドSW部62を有し、(カメラヘッドSW部62として図12に示す明るさ調整スイッチ機能を設ける代わりに)、図17に示すように、カメラヘッド6にカーソル移動スイッチ71を設けている。
【0077】このカーソル移動スイッチ71は例えばジョイスティックで構成され、このジョイスティックの操作棒を傾けることにより、その傾けた方向及び傾き角の検出信号或いは操作信号がCPU48を介してカーソル信号発生回路72に入力される。
【0078】このカーソル信号発生回路72はカーソル移動スイッチ71の操作信号に応じてカーソルを移動するカーソル信号を発生し、D/A変換回路36とエンコーダ37との間に設けたカーソル重畳回路73に出力する。
【0079】このカーソル重畳回路73はD/A変換回路36を経て入力される映像信号とカーソル信号とを重畳してエンコーダ37側に出力し、図16に示すようにモニタ8の画面には映像信号による内視鏡画像にカーソル信号に対応するカーソル74を重畳して表示するようにしている。
【0080】また、本実施の形態では検波領域の設定を行う検波領域設定回路75が設けてあり、前記カーソル移動スイッチ71の操作でカーソル74で指示された領域を調光制御を行う検波領域として設定することができるようにしている。
【0081】図18は検波回路38の内部構成を示す。この検波回路38は図4の検波回路38において、1フィールド平均回路51の代わりに積分回路76が用いてあり、この積分回路76にはA/D変換回路34からの画像信号と、検波領域設定回路75からの検波領域を設定する検波領域設定情報とが入力され、積分回路69はこの検波領域内の画像信号を積分する。そして、この検波領域内の画像信号を積分した積分信号をもとに各調光の制御信号を作成するようにしている。
【0082】その他は第1或いは第2の実施の形態と同様の構成であり、その構成の説明を省略する。次に、本実施の形態の作用について説明する。
【0083】使用者は、図16に示すようにモニタ8上の調光を行いたい領域を設定する場合には、例えばその領域の複数の境界位置に、図17のカーソル移動スイッチ71を移動設定してカーソル74を合わせる。このカーソル74で設定した複数の位置情報はCPU48で取得され、その複数の位置情報は検波領域設定回路75に送られ、その領域を検波領域として設定する。
【0084】この検波領域の情報は検波回路38に出力される。図18は検波回路38の内部構成を示す構成図である。検波回路38では検波領域の情報をもとに積分回路76にて、その領域の画像信号を積分する。この積分信号をもとに各調光の制御信号を作成する。この処理に関しては、第1の実施の形態と同様なため説明は省略する。
【0085】本実施の形態は以下の効果を有する。上記の構成により、使用者がカーソル移動スイッチ71でカーソル74を任意の場所(領域)に指示することで、その場所が適正な明るさレベルに制御されるようになるので、使用者が見たい場所を適正な明るさレベルで見ることができるようになる。その他は第2の実施の形態と同様の効果を有する。
【0086】(第4の実施の形態)次に本発明の第4の実施の形態を図19を参照して説明する。本実施の形態は、CCU7を複数の術者が共通に使用する場合とか、複数の患者等に対して操作性の良い電子内視鏡装置を提供することを目的としている。
【0087】このために、複数の調光制御の優先順位、各調光制御の目標値を含む設定情報を複数組記憶する記憶手段を設け、例えば第1の記憶部では標準の設定情報、第2の記憶部では自由に変更できる設定情報を記憶できるようにして、術者の好み或いは患者の検査、診断に適した設定情報で調光制御を行うことができるようにするものである。
【0088】第4の実施の形態の電子内視鏡装置の全体構成はは図1と殆ど同じ構成であり、本実施の形態におけるCCU7の構成を図19に示す。このCCU7は図15において、CPU48に接続された電気的に情報を書き換え可能に記憶する不揮発性記憶手段としてのEEPROM91と、読み出し専用の不揮発性記憶手段としてのROM92とが設けてある。
【0089】また、例えばフロントパネルSW部46には術者の暗証情報或いは識別情報としてのIDコードと、術者が望む調光制御の優先順位、各調光制御の目標値等の設定情報を入力したり、登録を指示する入力部が設けてある。
【0090】そして、術者は入力部からIDコードと、そのIDコードに関連付けられる設定情報を入力することにより、CPU48を介してEEPROM91にIDコードと、そのIDコードに関連付けられる設定情報とを記憶できるようにしている。
【0091】また、ROM92には予め標準設定で、通常の調光制御に適した設定情報が記憶されており、CPU48は術者によりIDコードに関連付けられる設定情報が指示されない限り、ROM92に記憶された設定情報を優先順位決定回路49に送り、優先順位決定回路49はCPU48から送られる設定情報で優先順位などの決定を行う。
【0092】また、IDコードの入力により、そのIDコードに関連付けられた設定情報を記憶するEEPROM91からその設定情報をCPU48を介して優先順位決定回路49に送り、優先順位決定回路49この設定情報で優先順位などの決定を行うことができるようにしている。
【0093】その他の構成は第3の実施の形態と同様である。次に本実施の形態の作用を大3の実施の形態と異なる点を説明する。
【0094】まず、IDコードを入力しないで、CCU7を動作させた場合には、CPU48はROM92に記憶された標準の設定情報を読み出し、その標準の設定情報を優先順位決定回路49に送り、その標準の設定情報で調光制御を行う。
【0095】また、その設定情報から目標レベルを変更して調光制御を行うこともできる。この場合の動作は第3の実施の形態と同様である。そして、CCU7の電源をOFFにすると、次の使用時は再び標準の設定情報で調光制御を行うことになる。
【0096】一方、標準の設定情報とは異なる優先順位とか、目標レベルに設定してその設定状態で継続的に使用することを望む場合には、入力部からIDコードと、術者が望む調光制御の設定状態に設定して登録の指示を行う。この指示により、CPU48は入力されたIDコードと設定情報とをEEPROM91に記憶する。
【0097】次に使用する場合には、術者はIDコードを入力することにより、CPU48はEEPROM91に記憶されたIDコードに関連付けられた設定情報を読み出し、その情報を優先順位決定回路49に送り、優先順位決定回路49はその設定情報で調光制御を行うようになる。
【0098】従って、術者は一旦希望する設定情報を登録しておけば、その術者の好み等による設定情報で、常に再設定を行うことなく調光制御できる。つまり、複数の術者がCCU7を共通して使用する場合においても、各術者はその術者の好みとする優先順位、目標レベル等で迅速に調光制御させることができる。
【0099】また、このような機能を有しない場合には、標準の設定情報が使用する術者によって変更されてしまう可能性があり、そのような場合には次に使用する場合の設定情報が変動してしまい、再現性の確保のためにCCU7を使用する毎に一定の設定情報に戻す操作が必要となる。
【0100】これに対し、本実施の形態では複数の術者が使用する場合にも、そのような操作を不要にできる。その他は第3の実施の形態と同様の効果を有する。
【0101】なお、同じ術者が、検査部位等に応じて複数の設定情報を選択使用できるようにしても良い。このようにすると、検査部位に適した調光制御の状態に設定できると共に、時間的に異なる状態での比較が同じ条件で比較できるので、症状の治癒の状況等を把握し易い。
【0102】また、患者毎に設定情報を登録できるようにしても良い。この場合にも、患者毎に同じ調光制御の状態に維持できるので、術者が異なる場合でも、その患者に対して常に同じ調光制御の状態に維持でき、症状の治癒の状況等を把握し易くできる。なお、上述した各実施の形態等を部分的に組み合わせる等して構成される実施の形態等も本発明に属する。
【0103】[付記]
1.モニタ上に表示される画像の明るさを調整するための複数の調光制御手段を備えた電子内視鏡装置において、複数の調光制御の優先順位を決定する優先順位決定手段と、前記複数の調光制御から選択された調光制御における最優先の調光制御の目標値を前記優先順位決定手段で決定された最優先の調光制御の目標値に変更する目標値変更手段と、を設けたことを特徴とする電子内視鏡装置。
【0104】2.前記複数の調光制御手段は、固体撮像素子の電荷蓄積時間を制御するシャッタ制御手段と、固体撮像素子への入射光量を制御するための絞り制御手段と、別体もしくは本体内に設けられた光源装置の光量を制御するための光量制御手段とであることを特徴とする付記1記載の電子内視鏡装置。
【0105】3.優先順位決定手段は、シャッタ機能の入切を制御するシャッタスイッチと、光源光量の制御機能を入切する光源調光スイッチと、前記絞り手段の制御を入切するアイリス動作スイッチとの各設定状態に応じて、優先順位を決定することを特徴とする付記2記載の電子内視鏡装置。
【0106】(付記1〜3の効果)先行例が有する調光制御手段の選択により調光制御の目標の明るさが変わってしまうという問題点を解消でき、調光制御手段の選択及び優先順位の変更に関わらず、常に調光制御の目標値を一定にできる効果が得られる。
【0107】4.優先順位決定手段は、前記シャッタスイッチと、光源装置と電子内視鏡装置を接続するケーブルの接続状態を検知する光源ケーブル接続検知手段と、前記絞り手段の有無を検知する検知手段との出力に応じて優先順位を決定することを特徴とする付記2記載の電子内視鏡装置。
【0108】(付記4の効果)付記1〜3の効果に加え更に、調光手段の選択を自動で行えるために、スイッチ等による選択手段が必要なくなるという効果がある。
【0109】5.モニタ上に表示される画像の明るさの目標値を調整する明るさ調整手段と、該明るさ調整手段の出力に応じて前記各調光制御手段の目標値を変更する手段とを備えたことを特徴とする付記1記載の電子内視鏡装置。
【0110】6.モニタ上に表示される画像の明るさの目標値を調整する明るさ調整手段と、該明るさ調整手段の出力に応じて前記各制御手段の目標値を変更する手段とを備えたことを特徴とする付記2記載の電子内視鏡装置。
【0111】7.モニタ上に表示される画像の明るさを調整する明るさ調整手段と、該明るさ調整手段の出力に応じて前記各調光制御手段の目標値を変更する手段とを備えたことを特徴とする付記3記載の電子内視鏡装置。
【0112】8.モニタ上に表示される画像の明るさを調整する明るさ調整手段と、該明るさ調整手段の出力に応じて前記各調光制御手段の目標値を変更する手段とを備えたことを特徴とする付記4記載の電子内視鏡装置。
【0113】(付記5〜8の背景)先行例として特願平9−10513号がある。この先行例では、発明が解決する課題の項目で説明した欠点があると共に、この欠点を解消してさらに目標輝度レベルを、ユーザが所望の明るさに変えることができなかった。
【0114】(付記5〜8の目的)付記1〜4の目的に加え更に、ユーザが好みに明るさを設定することができる電子内視鏡装置を提供することである。この目的を達成するために、付記5〜8の構成にした。
(付記5〜8の効果)従来技術が有する調光制御の目標値を使用者が変えることができないという問題点を解消し、使用者が好みの明るさに調光の目標レベルを変えることができるという効果が得られる。
【0115】9.モニタ画面上にカーソルを表示させるカーソル信号発生手段と、該カーソルを移動させるカーソル移動手段と、該カーソルの位置を検出する位置検出手段と、該検知手段の出力をもとに検波領域を設定する検波領域設定手段を備えた事を特徴とする電子内視鏡装置。
【0116】(付記9に対する背景)先行例として特願平8−327151号がある。この特願平8−327151の問題点は、調光の測光方式が平均測光とピーク測光しかないため、ユーザの見たい部分が必ずしも適当な明るさになるとは限らないという点であった。
(付記9の目的)モニタ上のユーザが見たい部分が適当な明るさになるように設定することができる電子内視鏡装置を提供することである。この目的を達成するために、付記9の構成にした。
【0117】(付記9の効果)先行例が有する使用者の見たい部分が必ずしも適当な明るさにはならないという問題点を解消でき、使用者が見たい部分にカーソルを合わせることでその部分が適当な明るさになり、使用者が見たい部分が適当な明るさに設定できるという効果が得られる。
【0118】10.モニタ上に表示される画像の明るさを調整するための複数の調光制御手段を備えた電子内視鏡装置において、複数の調光制御の優先順位及び各調光制御の目標値が設定された第1の設定情報と、該第1の設定情報とは異なる第2の設定情報とからなる設定情報を記憶する設定情報記憶手段と、前記複数の調光制御における(動作が)選択された調光制御における最優先の調光制御の目標値を設定情報記憶手段から読み出された設定情報における最優先の調光制御の目標値になるように変更する目標値変更手段と、を設けたことを特徴とする電子内視鏡装置。
【0119】11.前記第1の設定情報は書き換えができない読み出し専用の第1の設定情報記憶手段に記憶され、前記第2の設定情報は書き換えができる第2の設定情報記憶手段に記憶されることを特徴とする付記10記載の電子内視鏡装置。
12.前記第2の設定情報はユーザの識別情報、患者情報、内視鏡検査部位等に関連付けて記憶されることを特徴とする付記11記載の電子内視鏡装置。
【0120】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、モニタ上に表示される画像の明るさを調整するための複数の調光制御手段を備えた電子内視鏡装置において、複数の調光制御の優先順位を決定する優先順位決定手段と、前記複数の調光制御から選択された調光制御における最優先の調光制御の目標値を前記優先順位決定手段で決定された最優先の調光制御の目標値に変更する目標値変更手段と、を設けているので、優先順位決定手段で決定される最優先順位以外の調光制御を選択使用して調光制御を行う場合でも、選択により動作する調光制御における最優先の調光制御の目標値が優先順位決定手段で決定される最優先順位の調光制御の目標値に変更して同じ値に保持されるので、モニタ上に表示される画像の明るさを一定に保持できる。
【出願人】 【識別番号】000000376
【氏名又は名称】オリンパス光学工業株式会社
【出願日】 平成10年(1998)2月16日
【代理人】 【弁理士】
【氏名又は名称】伊藤 進
【公開番号】 特開平11−225954
【公開日】 平成11年(1999)8月24日
【出願番号】 特願平10−33127