| 【発明の名称】 |
内視鏡の支持構造 |
| 【発明者】 |
【氏名】小林 理
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| 【要約】 |
【課題】内視鏡を、手術台に設けられたアームに吊下手段を介して吊り下げ支持することにより内視鏡を微妙に動かし、且つ内視鏡を簡単な操作で移動させることを可能とする。
【解決手段】腹腔鏡10は、手術台32に設けられたアーム34に吊下部材36を介して吊り下げ支持される。吊下部材36は保持プレート56、チェーン58A、58B、58C、及びフック52から構成される。保持プレート56には、腹腔鏡10の手元操作部12を保持するクランププレート60、62、及び手元操作部12の軟性ケーブル28との連結部26を保持する一対のクランププレート74、76が形成される。腹腔鏡10は、これらのクランププレートによって保持プレート56に保持された後、チェーン58A、58B、58C、及びフック52を介してアーム34のバー54に吊り下げられる。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】内視鏡を手術台に設けられたアームに支持させることにより該内視鏡を手術台に対して位置決めする内視鏡の支持構造において、前記内視鏡を吊下手段を介して前記アームに吊り下げ支持したことを特徴とする内視鏡の支持構造。 【請求項2】前記吊下手段は、内視鏡の手元操作部を保持する保持部材と、該保持部材を前記アームに吊り下げる吊下部材とから成ることを特徴とする請求項1記載の内視鏡の支持構造。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は内視鏡の支持構造に係り、特に腹腔鏡を手術台に対して位置決めするための内視鏡の支持構造に関する。 【0002】 【従来の技術】腹腔鏡は、手術台に取り付けられたアームに支持されて、手術台に対して位置決めされた状態で使用される。従来の腹腔鏡の支持構造には、腹腔鏡を前記アームに直接連結したもの、及び腹腔鏡をマイクロステージを介してアームに連結したものがある。前者の支持構造は、アームを直接移動させることで腹腔鏡の位置を変更し、後者の支持構造は、マイクロステージのツマミを操作することで腹腔鏡の位置を変更する。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、アームで腹腔鏡を移動させる前記支持構造では、微妙な動きができないので、その動きの微妙なずれが腹腔鏡を介して被検者の腹壁に伝わり、腹壁にストレスがかかるという欠点がある。また、マイクロステージで腹腔鏡を移動させる前記支持構造は、ツマミを操作しなければならないので、操作に手間がかかるという欠点がある。 【0004】本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、内視鏡を微妙に動かすことができると共に、簡単に操作することができる内視鏡の支持構造を提供することを目的とする。 【0005】 【課題を解決するための手段】本発明は、前記目的を達成する為に、内視鏡を手術台に設けられたアームに支持させることにより該内視鏡を手術台に対して位置決めする内視鏡の支持構造において、前記内視鏡を吊下手段を介して前記アームに吊り下げ支持したことを特徴としている。 【0006】本発明の内視鏡の支持機構によれは、内視鏡を吊下手段を介してアームに吊り下げ支持しているので、アームで内視鏡を移動させる支持構造と比較して、内視鏡を微妙に動かすことができ、また、マイクロステージで移動させる支持構造と比較して、簡単な操作で内視鏡を移動させることができる。 【0007】 【発明の実施の形態】以下添付図面に従って、本発明に係る内視鏡の支持構造の好ましい実施の形態について詳説する。図1は、腹腔鏡10を本実施の形態の内視鏡の支持構造で支持して施術している状態を示す説明図である。同図に示す腹腔鏡10は手元操作部12を有し、この手元操作部12の先端には連結部14を介して光学視管である硬性鏡16が連結される。硬性鏡16の先端には、図示しない湾曲部を介して硬質部が設けられ、これらの湾曲部と硬質部とは、トラカール17を介して被検者18の腹部19に挿入されている。前記湾曲部は、手元操作部12に設けられた一対の湾曲ノブ20、22を回動操作することにより遠隔的に湾曲操作され、硬質部を所望の方向に向けることができる。前記硬質部の端面には対物レンズ、照明用レンズが設けられると共に送気・送水孔等が形成されている。前記対物レンズの結像面には、固体撮像素子(CCD)が配設され、前記対物レンズによって施術中の被検者18の観察像が結像される。この観察像は前記固体撮像素子により画像信号に変換され、信号ケーブルを介してプロセッサ24に入力される。そして、このプロセッサ24において所定の画像処理が行われた後、モニタ25に出力され、観察像として表示される。 【0008】一方、手元操作部12の側面には、連結部26(図3参照)を介して軟性ケーブル28が連結される。この軟性ケーブル28には、ライトガイドケーブル、信号ケーブル及び送気・送水チューブ等が挿通配置されている。前記ライトガイドケーブルは、一端が図示しない光源装置に接続され、他端が軟性ケーブル28、手元操作部12、硬性鏡16、及び湾曲部を介して前記硬質部の照明レンズの内側に配設されている。したがって、前記光源装置を駆動すると、光源装置からの照明光は、ライトガイドケーブルから前記照明レンズを介して患部に照射される。 【0009】前記送気・送水チューブは、一端が送気・送水装置に接続され、他端が軟性ケーブル28を介して手元操作部12の送気・送水ボタン30に接続されている。この送気・送水ボタン30には、硬性鏡16に挿通された送気・送水チャンネルが接続されている。したがって、送気・送水ボタン30を操作すれば、送気・送水装置からの圧縮エア、若しくは洗浄液が硬質部の送気・送水孔から患部に向けて供給される。 【0010】ところで、前記腹腔鏡10は、手術台32に設けられたアーム34に、本実施の形態の吊下部材(吊下手段)36を介して吊り下げ支持されている。図2は、前記アーム34と吊下部材36とを示す斜視図である。同図に示すアーム34は垂直アーム38、水平アーム40、及び回動アーム42等から構成される。前記垂直アーム38は、その下端部が手術台の側面39に金具44で固定されると共に、その水平上端にはボールジョイント46を介して前記水平アーム40が水平方向に回動自在に連結されている。水平アーム40の先端部には、前記回動アーム42がジョイント48を介して上下方向に回動自在に支持されている。また、回動アーム42の上下方向位置を固定するハンドル50がジョイント48に取り付けられている。前記回動アーム42の先端部には、吊下部材36側のフック52が掛けられるバー54が取り付けられている。 【0011】図3は、前記吊下部材36で腹腔鏡10が吊り下げ支持されている状態を示す斜視図であり、図4はその側面図、図5は吊下部材36の斜視図である。これらの図面に示すように、吊下部材36は保持プレート56、3本のチェーン58A、58B、58C、及びフック52から構成される。前記保持プレート56は図5に示すように、所定の形状に型抜きされた金属製のプレートを同図に示す形状に折り曲げることにより製作される。この保持プレート56の図5中左部分には、互いに向き合うコ字形状のクランププレート60、62が折り曲げ形成され、これらのクランププレート60、62で囲まれる矩形状空間64に、腹腔鏡10の手元操作部12が図3に示すように嵌入されて支持される。前記クランププレート60にはフック66が設けられ、このフック66にチェーン58Bの下部が連結される。 【0012】図5において、前記クランププレート60、62には、図中右方向に伸びる長尺状のプレート68が一体に形成されこのプレート68上に手元操作部12の下面が当接支持される。また、前記プレート68の右端部には開口部70が形成され、この開口部70に、前記チェーン58Aの下部に取り付けられたフック71が掛けられる。また、前記クランププレート62には、長尺状プレート72が一体に形成され、このプレート72は中途部分で外側に直角方向に折り曲げられ、その先端部に互いに向き合う一対のクランププレート74、76が折り曲げ形成されている。これらのクランププレート74、76で囲まれる空間78に、手元操作部12の軟性ケーブル28との連結部26が図3に示すように嵌入される。また、前記クランププレート74の開口部80にチェーン58Cの下部が掛けられる。 【0013】次に、前記の如く構成された吊下部材36に腹腔鏡10を吊り下げ支持する手順について図6を参照しなが説明する。まず、チェーン58Bの下端部を保持プレート56のフック66に掛け、上端部をフック52に掛ける。そして、チェーン58Cの下端部を保持プレート56の開口部80に掛けて、上端部をフック52に掛けた後、このフック52をアーム34側のバー54に掛けて、保持プレート56を2本のチェーン58B、58Cで吊り下げ支持する。 【0014】次に、腹腔鏡10の硬性鏡16の先端部をクランププレート60、62で囲まれた空間64に挿入する。そして、腹腔鏡10を矢印方向に移動(硬性鏡16を挿入)していき、腹腔鏡10の手元操作部12を図3に示したように空間部64に嵌入する。また、この時、クランププレート74、76で囲まれる空間78に、手元操作部12の軟性ケーブル28との連結部26が同時に嵌入される。これにより、腹腔鏡10が保持プレート56に安定姿勢で保持される。なお、本実施の形態では、保持プレート56に対して腹腔鏡10を一方向に移動させるだけで腹腔鏡10を保持プレート56に着脱できるので、腹腔鏡10を容易に着脱することができる。 【0015】次いで、チェーン58Aの下端部のフック71を保持プレート56側の開口部70に掛け、チェーン58Aの上端部をフック52に掛ける。これにより、腹腔鏡10が吊下部材36を介してアーム34側に完全に吊り下げ支持される。次に、このように吊り下げ支持された腹腔鏡10の位置を変更する場合には、手元操作部12、硬性鏡16、又は保持プレート56を持って、腹腔鏡10を所望の位置に移動させる。この場合、腹腔鏡10は、吊下部材36で吊り下げ支持されているので、アームで腹腔鏡を移動させる従来の支持構造と比較して、腹腔鏡10を微妙に動かすことができ、また、マイクロステージで腹腔鏡を移動させる従来の支持構造と比較して、腹腔鏡10を簡単な操作で移動させることができる。 【0016】なお、本実施の形態では、腹腔鏡10をチェーン58A〜58Cで吊り下げるようにしたが、これに限られるものではなく、ワイヤ等の他の吊下手段を適用しても良い。また、本実施の形態では、保持プレート56を金属製のプレートを折り曲げることにより製作するようにしたが、プラスチック等の成形によって製作しても良い。 【0017】さらに、本実施の形態では、内視鏡として腹腔鏡10を例に上げて説明したが、このような内視鏡の支持機構で支持されて使用される内視鏡であれば、胸腔鏡等の他の内視鏡に適用しても良い。 【0018】 【発明の効果】以上説明したように本発明に係る内視鏡の支持構造によれば、内視鏡を吊下手段を介してアームに吊り下げ支持しているので、アームで内視鏡を移動させる支持構造と比較して、内視鏡を微妙に動かすことができ、また、マイクロステージで移動させる支持構造と比較して、簡単な操作で内視鏡を移動させることができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000005430 【氏名又は名称】富士写真光機株式会社
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| 【出願日】 |
平成10年(1998)2月18日 |
| 【代理人】 |
【弁理士】 【氏名又は名称】松浦 憲三
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| 【公開番号】 |
特開平11−225941 |
| 【公開日】 |
平成11年(1999)8月24日 |
| 【出願番号】 |
特願平10−35925 |
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