| 【発明の名称】 |
一体型血圧計 |
| 【発明者】 |
【氏名】森 堅太郎
【氏名】田中 孝英
【氏名】中川 朗
【氏名】小嶋 巌
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| 【要約】 |
【課題】カフの着脱操作によらず本体の穴とカーラの係止用フックとの係合状態を保持することと、カーラの拡がり方向における本体の幅を狭くして全体を小型化することを両立させることが可能な一体型血圧計を提供する。
【解決手段】カフに内蔵されるカーラ30は、本体の穴に係合する係止用フック31,32と係止片33を有し、一方が薄肉部分30aで、他方が厚肉部分30bで、両部分30a,30bの境界を弾性湾曲する支点としてある。係止用フック31は、薄肉部分30aと厚肉部分30bとの境界において厚肉部分30b側にカーラ30の拡がり方向と垂直な方向に突設され、係止用フック32と係止片33は、厚肉部分30bに同方向に突設されている。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】本体と、この本体に一体に取付けられたカフとを備え、前記カフは内部に湾曲可能な弾性カーラを有し、このカーラはカフと本体との取付部に対応する位置に突設された係止用フックを有し、この係止用フックを本体の前記取付部に対応する位置に形成された穴に係合させることで、本体とカフを一体に取付ける一体型血圧計において、前記カーラの係止用フックは、カーラが弾性湾曲する支点付近に突設されていることを特徴とする一体型血圧計。 【請求項2】前記カーラは、弾性湾曲する支点を境界として一方部分の弾性力が他方部分の弾性力より強いことを特徴とする請求項1記載の一体型血圧計。 【請求項3】前記カーラの一方部分の厚さは他方部分の厚さより薄いことを特徴とする請求項2記載の一体型血圧計。 【請求項4】前記カーラの係止用フックは、一方部分と他方部分との境界において他方部分側に少なくとも1個設けられると共に、このフックから間隔を置いて他方部分に少なくとももう1個設けられていることを特徴とする請求項2又は請求項3記載の一体型血圧計。 【請求項5】前記カーラの係止用フックは、カーラの拡がり方向と垂直な方向に突設されていることを特徴とする請求項1、請求項2、請求項3又は請求項4記載の一体型血圧計。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、例えば手首部にカフを巻回し、手首部を圧迫して血圧を測定する、本体とカフが一体となった一体型血圧計に関する。 【0002】 【従来の技術】従来、この種の一体型血圧計としては、図8(一部省略斜視図)に示すようなものがある。この一体型血圧計は、表面に表示部71及び操作部72が設けられた本体70と、本体70に一体に取付けられたカフ80とを備える。カフ80は内部に弾性湾曲板としてC字形状のカーラ(図示せず)を有し、カーラは表面に面ファスナを持つカフ帯81内に設けられている。カーラは本体70とカフ80との取付部に対応する位置に突設された係止用フック91を有し、この係止用フック91を本体70の前記取付部に対応する位置に形成された穴に係合させることで、本体70とカフ80が一体に取付けられる。但し、図8では、係止用フック91は2個しか示されていないが、通常は左右に2個ずつの合計4個程度設けられている。 【0003】この血圧計では、本体70が例えば左腕の内側面(掌側の面)に位置するように左腕の手首部にカフ80を巻付けて血圧測定を行う。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】上記従来の一体型血圧計では、本体70の裏面(カフ80との対向面)はC字形状のカーラに応じて凹状の湾曲面である。こうすることで、カフ80(即ちカーラ)を広げて手首部にカフ80を巻付けるときや外すときに、本体70とカフ80との取付部に対応するカーラ部分が当初の湾曲形状から変形しようとするのを抑制し、係止用フック91が本体70の穴から外れて、本体70とカフ80が分離するのを防止している。 【0005】しかしながら、血圧計を小型化するために、カーラの拡がり方向(矢印イ方向)における本体70の幅を狭くすると、当然ながら本体70の裏面の幅も狭くなり、係止用フック91の対向間隔、即ちカーラの湾曲変形を規制する本体70の裏面の支点と係止用フック91との間隔が狭くなるため、係止用フック91が本体70の穴から外れ易くなる。このため、矢印イ方向における本体70の幅を狭くするには限界があり、結果として本体のより一層の小型化、延いては血圧計の小型化を図ることができない。 【0006】従って、本発明は、そのような従来の問題点に着目してなされたもので、カフの着脱操作によらず本体の穴とカーラの係止用フックとの係合状態を保持することと、カーラの拡がり方向における本体の幅を狭くして全体を小型化することを両立させることが可能な一体型血圧計を提供することを目的とする。 【0007】 【課題を解決するための手段】前記目的を達成するために、本発明の請求項1記載の一体型血圧計は、本体と、この本体に一体に取付けられたカフとを備え、前記カフは内部に湾曲可能な弾性カーラを有し、このカーラはカフと本体との取付部に対応する位置に突設された係止用フックを有し、この係止用フックを本体の前記取付部に対応する位置に形成された穴に係合させることで、本体とカフを一体に取付けるものにおいて、カーラが弾性湾曲する支点付近にカーラの係止用フックが突設されていることを特徴とする。 【0008】この血圧計では、カフの着脱操作等の際にカフを広げて、カーラが弾性湾曲しても、カーラの拡がり方向への係止用フックの変位量が少ないので、係止用フックが本体の対応穴から外れ難くなり、カフの着脱操作等にかかわらず本体の穴とカーラの係止用フックとの係合状態を安定して保持することができる。又、本体のカフとの対向面(本体裏面)において、カーラの拡がり方向の少なくとも一端部はカーラの湾曲形状に合わせる必要がなくなり、それだけカーラの拡がり方向における本体の幅を狭くすることができ、延いては血圧計を小型化することが可能となり、携帯性が向上する。 【0009】 【発明の実施の形態】以下、本発明を実施の形態に基づいて説明する。その一実施形態に係る一体型血圧計の外観斜視図を図1に、その概略断面図を図2に示す。この一体型血圧計は、手首部に装着して血圧を測定するもので、本体10と、この本体10に一体に取付けられ、手首部に巻回されるカフ20とを備える。本体10は、その裏面(カフ20に対向する面)がカフ20の形状に応じて凹状に湾曲しており、血圧測定値(最高血圧、最低血圧)、脈拍数、血圧計の動作シーケンスが分かるアイコン等を表示する表示部11と、電源のON/OFF及びカフ20の加圧開始を兼ねるスイッチ機能を持つ操作部12と、電池の出入を行うための着脱自在な電池カバー13とを有する。又、本体10は、図示されていないが、カフ20に送気するためのポンプ、カフ20の圧力を検出する圧力センサ、カフ20の空気を排気するための排気弁、電池19(図2参照)を収納するバッテリ部、各種電子部品を搭載した回路基板等を内蔵する。 【0010】カフ20はカフ帯21を有し、このカフ帯21を構成する外側シート22aと内側シート22bとの間に、伸縮自在な弾性(例えばゴム製)の空気袋(図2では明瞭に示さず)が設けられ、空気袋と外側シート22aとの間に、湾曲可能な弾性カーラ30が配置されている。又、カフ帯21の外側シート22aと内側シート22bの表面適所には、カフ20を手首部に固定するための面ファスナ21a(図1参照)がそれぞれ設けられている。 【0011】カーラ30は、図3に示すように略楕円形状を呈し、この楕円形状のカーラ30の最大曲率の部分(楕円の長軸部分)が弾性湾曲する支点(図中の点線X)に設定されている。そして、その支点を境界として一方部分30aの厚さが他方部分30bの厚さより薄く、一方部分30aの弾性力が他方部分30bの弾性力より強くなっている。因みに一例として、薄肉部分30aの厚さは1.0mm、厚肉部分30bの厚さは2.0mmである。このカーラ30の構成により、カーラ30(即ちカフ20)を拡がり方向に広げると、カーラ30の薄肉部分30aの変位量が厚肉部分30bの変位量より大きくなる。つまり、厚肉部分30bの変位量は極めて少なくなる。 【0012】このカーラ30の弾性湾曲の支点(点線X)上の厚肉部分30b側に、2個の係止用フック31がカーラ30の拡がり方向と垂直な方向(点線X方向)に並列して突設されると共に、係止用フック31から適度な間隔を置いた厚肉部分30bの位置に、1個の係止用フック32とネジ穴33aを持つ1個の係止片33(図5参照)とが同様に点線X方向に並列して突設されている。 【0013】カーラ30について、図4〔正面図(a)、(a)の矢視Aから見た平面図(b)〕、図5〔図4の(a)の矢視Bから見た側面図〕、図6〔図5の線C−Cにおける断面図(a)、同じく線D−Dにおける断面図(b)〕を参照して更に詳しく説明する。カーラ30は、前記したように薄肉部分30aと厚肉部分30bで構成され、両部分30a,30bの境界において厚肉部分30b側に2個の係止用フック31が突設され、係止用フック31から適切な間隔を置いて厚肉部分30bに1個の係止用フック32と係止片33が突設されている。図2において、係止用フック31は、本体10の裏面(カフ20との対向面)に形成された穴17に係合し、係止用フック32は、本体10のバッテリ部との境界に形成された穴18に係合する。係止片33は、本体10とバッテリ部との境界に形成された穴(図示せず)に係合し、バッテリ部側からネジがネジ穴33aに挿通されて、本体10にネジ止めされる。 【0014】又、カーラ30は、係止用フック31と係止用フック32及び係止片33との間に、3つの穴35,36,37を有する。円形の穴35は、空気袋に設けられた円筒状の空気出入口を挿入するためのもので、円形の穴36は、空気袋に設けられた円筒状の圧力検知口を挿入するためのもので、楕円形の穴37は、空気袋に設けられた位置安定性を向上させる楕円形の凸部を挿入するためのものである。 【0015】図2から明らかなように、カーラ30(即ちカフ20)を本体10に取付けた状態では、カーラ30の係止用フック31から係止用フック32及び係止片33までの厚肉部分30bが本体10の裏面に接触するように、本体10の裏面が凹状に湾曲し、本体10とカフ20との接触部が両者の取付部となる。このように構成された一体型血圧計は、図7に示すように手首部に装着して使用する。図7は、例えば左腕Lの手首部に装着する例である。人体の左腕(右腕も同様)の断面形状は略楕円形状を呈しているので、その形状に合わせてカフ20の楕円形状部分を左腕Lの側面(手の親指側の側面)に嵌め込んで、カフ20を手首部に巻付け、カフ帯21の面ファスナ21aを利用してカフ20を手首部に固定する。血圧計を手首部に装着した状態では、本体10は左腕Lの側面(左手の親指側の側面)に位置する。つまり、人体の腕には親指側に橈骨B1が、小指側に尺骨B2があるが、橈骨B1側に本体10が位置する。 【0016】この血圧計の着脱時に、カフ20(即ちカーラ30)を広げても、前記したように薄肉部分30aと厚肉部分30bの境界がカーラ30の弾性湾曲支点であり、その弾性湾曲支点付近に特に係止用フック31が突設されているため、係止用フック31の拡がり方向への変位量は殆どない(図3参照)。これに加えて、カーラ30の厚肉部分30bの変位量は少なく、殆ど薄肉部分30aの変位によってカーラ30が拡開するので、係止用フック32や係止片33の拡がり方向への変位量は極めて少ない。この結果、係止用フック31,32と本体10の穴17,18との係合状態が保持され、本体10とカフ20との分離を防止することができる。 【0017】又、カフ20が本体10から外れるのを防止することができるので、カーラ30の拡がり方向における本体10の幅を狭くすることができる。即ち、図2において、この血圧計では、本体10の裏面のうち、電池カバー13側とは反対側の部分がカフ20の湾曲形状に対応する形状にはなっておらず、この部分はカフ20の形状に合わせる必要がない。従って、本体10の幅を狭くすることができ、延いては血圧計の小型化を実現できる。 【0018】なお、上記実施形態で示したカーラ30の形状、係止用フック31,32の形状・個数、係止片33の形状・個数は、一例であり、形状や個数を適宜変えてもよいのは勿論である。又、上記実施形態では、カーラ30の一方部分30aの厚さを他方部分30bの厚さより薄くし、両部分30a,30bの厚みの変化点を弾性湾曲支点としているが、この他に、穴・傷・溝等を設けることで、弾性湾曲支点を形成してもよい。 【0019】 【発明の効果】本発明の一体型血圧計は、以上説明したように、カーラが弾性湾曲する支点付近にカーラの係止用フックが突設されているため、下記の効果(1),(2)を有する。 (1)カフの着脱操作等の際にカフを広げて、カーラが弾性湾曲しても、カーラの拡がり方向への係止用フックの変位量が少ないので、係止用フックが本体の対応穴から外れ難くなり、カフの着脱操作等にかかわらず本体の穴とカーラの係止用フックとの係合状態を安定して保持することができる。 (2)本体のカフとの対向面(本体裏面)において、カーラの拡がり方向の少なくとも一端部はカーラの湾曲形状に合わせる必要がなくなり、それだけカーラの拡がり方向における本体の幅を狭くすることができ、延いては血圧計を小型化することが可能となり、携帯性が向上する。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000002945 【氏名又は名称】オムロン株式会社
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| 【出願日】 |
平成10年(1998)1月13日 |
| 【代理人】 |
【弁理士】 【氏名又は名称】中村 茂信
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| 【公開番号】 |
特開平11−197123 |
| 【公開日】 |
平成11年(1999)7月27日 |
| 【出願番号】 |
特願平10−4668 |
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