| 【発明の名称】 |
眼底カメラ |
| 【発明者】 |
【氏名】秋山 光一
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| 【要約】 |
【課題】蛍光撮影の際にもピント合わせが容易で品質のよい眼底像を撮影することが可能な眼底カメラを提供する。
【解決手段】眼底Erにフォーカス指標23が投影され、合焦レンズ9、20を用いて眼底の像が検者Sあるいはフィルム11にピントが合って結像されるようにフォーカス制御が行なわれる。眼底撮影を行なうときは、遮光手段22によりフォーカス指標が遮光される。撮影時にはフォーカス指標が遮光されるため、蛍光撮影の際にもフォーカス指標の残存像が残らず、簡単な機構でピント合わせができるとともに、良好な蛍光眼底撮影が可能になる。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 観察用光源及び撮影用光源からの光を照明光学系を介して被検眼の眼底に照射し、眼底からの反射光を結像光学系を介して結像させ、眼底を観察もしくは撮影する眼底カメラにおいて、眼底にフォーカス指標を投影する手段と、眼底に投影されたフォーカス指標に基づきフォーカス制御を行う手段と、前記フォーカス指標を遮光する遮光手段とを設け、眼底撮影の間のみ前記遮光手段によりフォーカス指標を遮光することを特徴とする眼底カメラ。 【請求項2】 前記遮光手段がメカニカルシャッターであることを特徴とする請求項1に記載の眼底カメラ。 【請求項3】 前記遮光手段が指標投影光路に挿脱可能な遮光部材であることを特徴とする請求項1に記載の眼底カメラ。 【請求項4】 前記フォーカス視標がハロゲンランプで照明されることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の眼底カメラ。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、眼底カメラ、更に詳細には、観察用光源及び撮影用光源からの光を照明光学系を介して被検眼の眼底に照射し、眼底からの反射光を結像光学系を介して結像させ、眼底を観察もしくは撮影する蛍光撮影が可能な眼底カメラに関する。 【0002】 【従来の技術】従来の眼底カメラでは、眼底を観察したり撮影したりする際に、眼底の反射率が低いことによる光量不足やコントラストの悪さから、眼底にピントを合わせることが非常に困難であった。特に、蛍光眼底撮影では眼底像を観察する場合には、照明系に挿入されるエキサイターフィルターが青色であるためにコントラストがさらに悪くなり、眼底のピント合わせがより困難になる。そこで、眼底にフォーカス指標を投影して眼底でのフォーカス指標の結像状態を介してピント合わせを行う方法がとられている。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】ところが、眼底撮影時には、焦点合わせに用いられるフォーカス指標は有害光となるので、消灯させなくてはならない。LED等を用いれば高速で消灯させることができ、フォーカス指標の残存像が撮影されてしまうという問題はなくなるが、LEDでは光量が不足してしまうため、照明系や撮影系の光路内にハーフミラーやリターンミラーなどの分岐方法をとることによって光量不足を解消しなければならなかった。しかし、このような方法では、照明系や撮影系に影響を与えるばかりでなく、ハーフミラー等を挿脱させる機構が必要になり装置が複雑になるという問題がある。 【0004】そこで、照明系や撮影系に影響を与えないほどのほんの一部の光路を利用してフォーカス指標を投影する方法が行われており、この場合には光量の強いハロゲンランプ等を用いることが可能になる。ところが、この場合には高速に消灯させることができず、フォーカス指標の残存像の問題が生じてくる。特に蛍光撮影では高感度フィルムを用い増感現像を行なうなどの方法がとられているため、上記の残存像の問題がよりいっそうクローズアップされる。そこで、蛍光撮影の際には特別にフォーカス指標の投影を止め、目視によるピント合わせが行われている。 【0005】本発明の課題は、上記のような問題点を除去するもので、蛍光撮影の際にもピント合わせが容易で品質のよい眼底像を撮影することが可能な眼底カメラを提供することである。 【0006】 【課題を解決するための手段】上記課題を解決するために、本発明では、観察用光源及び撮影用光源からの光を照明光学系を介して被検眼の眼底に照射し、眼底からの反射光を結像光学系を介して結像させ、眼底を観察もしくは撮影する眼底カメラにおいて、眼底にフォーカス指標を投影する手段と、眼底に投影されたフォーカス指標に基づきフォーカス制御を行う手段と、前記フォーカス指標を遮光する遮光手段とを設け、眼底撮影の間のみ前記遮光手段によりフォーカス指標を遮光する構成を採用している。 【0007】このような構成によれば、観察時には、常時フォーカス指標が眼底に投影され、このフォーカス指標の結像状態からフォーカス制御、すなわちピント合わせが行われる。また、撮影時にはフォーカス指標が遮光されるため、蛍光撮影の際にもフォーカス指標の残存像が残らず、簡単な機構でピント合わせができるとともに、良好な蛍光眼底撮影が可能になる。また、本発明では、例えば強度の大きなハロゲンランプを用いてフォーカス指標を照明できるので、フォーカス制御が容易になる。このとき、眼底撮影時にのみフォーカス指標が遮光されるので、それを照明する光源は常時点灯させておくことができ、例えば上記ハロゲンランプを光源として用いた場合でもその寿命を長く保つことができる。 【0008】 【発明の実施の形態】以下図面に示す実施の形態に従って本発明を詳細に説明する。 【0009】図1に本発明に係わる眼底カメラを示す。観察用光源であるランプLAがミラーM1の中心に配置され、このランプLAから発せられた光は、コンデンサーレンズ1、撮影用光源であるストロボSR、コンデンサーレンズ2、フィルターF1を経て、全反射ミラーM2によって反射され、続いてレンズ3、リング状照明を形成するためのリングスリット4、さらにリレーレンズ5、対物レンズの反射をとるための黒点板6、リレーレンズ7を通り、中心に穴の開いた穴あき全反射ミラーM3で反射されてから対物レンズ8を経て、被検眼Eの瞳Epより眼底Erに入射される。尚、フィルターF1は蛍光撮影用のエキサイターフィルターで蛍光撮影の時にのみ光路内に挿入され、通常の眼底撮影の時には光路内から離脱されている。 【0010】眼底Erからの反射光は再び瞳Epから対物レンズ8を介して受光され、穴あき全反射ミラーM3の穴を介してフィルターF2、合焦レンズ9、結像レンズ10を通過し、リターンミラーM4に入射する。尚、フィルターF2は蛍光撮影用のバリアーフィルターで蛍光撮影の時にのみ光路内に挿入され、通常の眼底撮影の時には光路内から離脱されている。 【0011】リターンミラーM4に入射した光は、観察時にはリターンミラーM4、ミラーM5で反射され、視野絞り12、フィールドレンズ13を介して、接眼レンズ14により検者Sに観察される。リターンミラーM4は、光路から外せるように構成されており、フィルム11に撮影する場合には、リターンミラーM4が光路から外され、撮影用光源であるストロボSRが発光し、フィルム11に眼底像が撮影される。 【0012】また、眼底カメラには、眼底にピントを合わせるのを容易にするためにフォーカス指標投影光学系が設けられている。このフォーカス指標投影光学系において、フォーカス指標照明用光源24によって照明されたフォーカス指標23は、遮光手段22、レンズ21、ミラーM7、合焦レンズ20を経て、観察、撮影光路に配置されたミラーM6に入射する。ミラーM6に入射した光は、M6で反射された後、穴あき全反射ミラーM3の穴を介して、対物レンズ8、被検眼Eの瞳Epを経て眼底Er上に結像される。尚、合焦レンズ20は合焦レンズ9と連動しており、フォーカス指標23は、常にフィルム11や視野絞り12と共役となっている。 【0013】眼底Er上に結像したフォーカス指標23の像は、再び瞳Ep、対物レンズ8を介して受光され、穴あき全反射ミラーM3の穴を介してフィルターF2、合焦レンズ9、結像レンズ10を通過し、リターンミラーM4、ミラーM5で反射され、視野絞り12、フィールドレンズ13を介して、接眼レンズ14により検者Sに観察される。 【0014】上記ミラーM6は、図2に示すように、U字型の切り欠け部を有し、その切り欠け部の両側の上部がミラー面m、m’となっており、撮影系の光軸Lが切り欠け部を通るように構成されている。フォーカス指標の像は、ミラーM6の反射面m、m’により光路が2分されて被検眼の眼底に結像される。このとき、フォーカス指標の像が眼底でピントがあう場合には、反射面m、m’で反射したフォーカス指標の像が一点になるように、またピントがズレている場合には、分離するように構成されており、それによりフォーカス検知の感度を高めている。また、フォーカス指標は撮影系の光軸Lの両サイドから被検眼に向けて投影され、一方眼底からの撮影ないし観察光束はミラーM6の切り欠け部を通過するので、撮影系に与える影響がないようになっている。 【0015】また、フォーカス指標照明用の光源24は、例えば強度の強いハロゲンランプが使用される。従って、ミラーM6の反射面m、m’が小面積でも、被検眼に入射する指標光量を十分な量にすることができる。 【0016】また、フォーカス指標投影光学系に設けられる遮光手段22は、図3に示すようにメカニカルシャッターで構成されており、不図示の駆動機構により、シャッターが開閉して指標投影光路を開放ないし遮蔽できるようになっている。 【0017】また、フォーカス指標23には、チャート、あるいは図3に示したようなピンホールが用いられる。 【0018】次に、このように構成された眼底カメラで蛍光撮影を行なうときの動作について説明する。 【0019】まず、観察用光源であるランプLAが点灯され、被検眼眼底Erがこれにより照明される。蛍光撮影の場合にはここでエキサイターフィルターF1を挿入しておく。次にフォーカス指標照明用光源24が点灯され、フォーカス指標23が被検眼眼底Erに投影される。検者Sは眼底カメラ全体をアライメントしながら、接眼レンズ14によって被検眼眼底Erを観察する。 【0020】このとき、フォーカス指標23が眼底上Erでピントが合うように合焦レンズ9、20を調節する。前述したように、ピントがあっていないときには、フォーカス指標像は分離して観察されるので、分離している場合には、合焦レンズ9ないし20でフォーカス視標像が一点で観察されるまで合焦操作を行なう。合焦レンズ9及び20は連動しており、フォーカス指標23がフィルム11及び視野絞り12と常に共役になるように構成されているので、フォーカス視標像が一点で観測されると、フィルムには、ピントの合った眼底像が撮影できるようになる。 【0021】このように、アライメントを行ない、またフォーカス指標のピントを確認したあと、蛍光撮影であるので、バリアーフィルターF2を挿入後、撮影を開始する。撮影開始と同時に、遮光手段22が作動し、シャッターが閉じてフォーカス指標が遮光される。これと同時に、リターンミラーM4が光路から離脱し、撮影用光源であるストロボSRが発光し、眼底像がフィルム11に撮影される。撮影終了後、リターンミラーM4が再び光路内に挿入され、遮光手段22が解除される。これにより再びフォーカス指標が被検眼眼底Erに投影されるようになる。 【0022】このように、光源23が常時点灯されていても、蛍光撮影時には、フォーカス視標は完全に遮光できるので、その像が残像としてフィルムに撮影されることがなくなり、良好な蛍光眼底像の撮影が可能になる。 【0023】なお、遮光手段22は、図4に示すように、ソレノイド30によって光路に挿脱できる遮光板22’とすることもできる。 【0024】 【発明の効果】以上説明したように、本発明では、撮影時にのみ、フォーカス視標が遮光され、その他のときには、フォーカス指標が眼底に投影されるので、ピント合わせが容易になる。また、撮影時にはフォーカス指標が遮光されるため、蛍光撮影の際にもフォーカス指標の残存像が残らず、簡単な機構でピント合わせができるとともに、良好な蛍光眼底撮影が可能になる。また、本発明では、例えば強度の大きなハロゲンランプを用いてフォーカス指標を照明できるので、フォーカス制御が容易になる。このとき、眼底撮影時にのみフォーカス指標が遮光されるので、それを照明する光源は常時点灯させておくことができ、例えば上記ハロゲンランプを光源として用いた場合でもその寿命を長く保つことができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000163006 【氏名又は名称】興和株式会社
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| 【出願日】 |
平成10年(1998)1月12日 |
| 【代理人】 |
【弁理士】 【氏名又は名称】加藤 卓
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| 【公開番号】 |
特開平11−197113 |
| 【公開日】 |
平成11年(1999)7月27日 |
| 【出願番号】 |
特願平10−3580 |
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