トップ :: A 生活必需品 :: A61 医学または獣医学;衛生学




【発明の名称】 眼科装置
【発明者】 【氏名】子川 大策

【要約】 【課題】クイックリターンミラー等である被駆動部材をバウンドさせずに所定位置へ停止させることのできる眼科装置を提供する。

【解決手段】被検眼を撮影するために第1位置から第2位置へ移動するクイックリターンミラー37と、このクイックリターンミラー37に当接して第2位置に停止させておくストッパ102と、クイックリターンミラー37を移動させるソレノイドとを備えた眼科装置において、クイックリターンミラー37が第2位置近傍に移動してきたことを検知するマイクロスイッチ105と設け、クイックリターンミラー37が第2位置近傍にきたことをマイクロスイッチ105が検知したとき、ソレノイドの通電を一時停止させる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】被検眼を撮影するために第1位置から第2位置へ移動する被駆動部材と、この被駆動部材に当接して被駆動部材を第2位置に停止させておくストッパ部材と、前記被駆動部材を移動させる電動手段とを備えた眼科装置において、前記被駆動部材が第2位置近傍に移動してきたことを検知する位置検知手段と、この位置検知手段が被駆動部材を検知したとき、被駆動部材の移動に制動を加える制動手段とを設けたことを特徴とする眼科装置。
【請求項2】前記制動手段は、電動手段の通電を一時的に停止させる通電停止手段であることを特徴とする請求項1の眼科装置。
【請求項3】前記制動手段は、電動手段の通電を一時的に逆方向に行う通電手段であることを特徴とする請求項1の眼科装置。
【請求項4】被検眼を撮影するために第1位置から第2位置へ移動する被駆動部材と、この被駆動部材に当接して被駆動部材を第2位置に停止させておくストッパ部材と、前記被駆動部材を移動させる電動手段とを備えた眼科装置において、前記被駆動部材の移動位置を検知する移動位置検知手段と、この移動位置検知手段の検知に基づいて前記電動手段の通電を制御する制御手段とを設けたことを特徴とする眼科装置。
【請求項5】被検眼を撮影するために第1位置から第2位置へ移動する被駆動部材と、この被駆動部材に当接してこの被駆動部材を第1位置に停止させておく停止部材と、前記被駆動部材を移動させる電動手段とを備えた眼科装置において、前記停止部材を、被駆動部材の第2位置への移動方向と反対方向側へ移動可能に設け、前記停止部材を第2位置側へ付勢する弾性部材を設け、前記停止部材が弾性部材の付勢力に抗して前記反対方向側へ所定距離移動したとき、この停止部材に衝突して停止部材の移動を停止させるバンパ部材を設けたことを特徴とする眼科装置。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、クイックリターンミラー等を備えた眼科装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば眼底カメラなどにあっては、ファインダーを覗いてピント合わせや観察を行なうようになっており、シャッターボタンを押すとクイックリターンミラーが跳ね上がって眼底像の撮影が行われるようになっている。
【0003】かかる眼底カメラにあっては、シャッタボタンを押すと、このシャッタボタンから撮影信号が出力され、制御回路はその撮影信号に基づいてミラー駆動回路へ駆動信号を出力する。そして、ミラー駆動回路がその駆動信号を受けるとソレノイドを通電してクイックリターンミラーを跳ね上げ、これにより光路が切り換わって撮影が行われる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、クイックリターンミラーは跳ね上げられると金属部材やこの金属部材に取り付けた緩衝部材に衝突して所定位置に停止されようになっている。このため、クイックリターンミラーが金属部材や緩衝部材に衝突した際に反動によりバウンドしてしまう。このバウンドにより光路が遮られてしまい、このバウンドが収まるまで撮影を実行することができないという問題があった。
【0005】また、クイックリターンミラーのバウンドにより耐久性がなくなる問題もあり、さらに、その衝突の際に大きな音が発生するため、被検者が驚いてまばたきをしてしまうという問題もあった。さらに、クイックリターンミラーが元の位置に戻るとき、このクイックリターンミラーが停止部材に衝突して元の位置に停止されるが、その衝突時にクイックリターンミラーがバウンドしたりするので、そのバウンドにより耐久性がなくなる問題もあった。
【0006】そこで、この発明は上記事情に鑑みてなされたものであって、その目的は、クイックリターンミラー等である被駆動部材をバウンドさせずに所定位置へ停止させることのでき、しかもクイックリターンミラーの耐久性を向上させることのできる眼科装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するために、請求項1の発明は、被検眼を撮影するために第1位置から第2位置へ移動する被駆動部材と、この被駆動部材に当接して被駆動部材を第2位置に停止させておくストッパ部材と、前記被駆動部材を移動させる電動手段とを備えた眼科装置において、前記被駆動部材が第2位置近傍に移動してきたことを検知する位置検知手段と、この位置検知手段が被駆動部材を検知したとき、被駆動部材の移動に制動を加える制動手段とを設けたことを特徴とする。
【0008】請求項2の発明は、前記制動手段は、電動手段の通電を一時的に停止させる通電停止手段であることを特徴とする。
【0009】請求項3の発明は、前記制動手段は、電動手段の通電を一時的に逆方向に行う通電手段であることを特徴とする。
【0010】請求項4の発明は、被検眼を撮影するために第1位置から第2位置へ移動する被駆動部材と、この被駆動部材に当接して被駆動部材を第2位置に停止させておくストッパ部材と、前記被駆動部材を移動させる電動手段とを備えた眼科装置において、前記被駆動部材の移動位置を検知する移動位置検知手段と、この移動位置検知手段の検知に基づいて前記電動手段の通電を制御する制御手段とを設けたことを特徴とする。
【0011】請求項5の発明は、被検眼を撮影するために第1位置から第2位置へ移動する被駆動部材と、この被駆動部材に当接してこの被駆動部材を第1位置に停止させておく停止部材と、前記被駆動部材を移動させる電動手段とを備えた眼科装置において、前記停止部材を、被駆動部材の第2位置への移動方向と反対方向側へ移動可能に設け、前記停止部材を第2位置側へ付勢する弾性部材を設け、前記停止部材が弾性部材の付勢力に抗して前記反対方向側へ所定距離移動したとき、この停止部材に当接して停止部材の移動を停止させるバンパ部材を設けたことを特徴とする。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、この発明にかかる眼科装置である眼底カメラの実施の形態を図面に基づいて説明する。
【0013】図1は、この発明の眼底カメラの光学系を示した説明図である。図1において、10は被検眼Eに照明光束を導く照明光学系、30は被検眼Eからの照明光束の反射光束を受像装置としてのテレビカメラTに導く観察光学系としての観察・撮影光学系、50は観察・撮影光学系30から分岐されたファインダー光学系である。なお、図1において、Efは眼底、Ecは前眼部、Erは水晶体である。
【0014】照明光学系10は、観察用光源(例えば、ハロゲンランプ)11、コンデンサーレンズ12、撮影用光源(例えば、キセノンランプ)13、コンデンサーレンズ14、蛍光撮影時に光軸O1で示す照明光路内に挿入されるエキサイターフィルター15、照明用絞り17、反射ミラー18、有害反射光を除去する黒点19aを有する有害反射光除去部材19、リレーレンズ20、穴空きミラー21、対物レンズ22を有する。尚、ハロゲンランプ11は撮影用も兼ねている。
【0015】ハロゲンランプ11から出射された観察・撮影用の照明光束は、コンデンサーレンズ12から対物レンズ22までの光学部品を経て被検眼Eの眼底Efに照射され、図示しない撮影スイッチの押圧によって発光するキセノンランプ13から出射された撮影用の照明光束はコンデンサーレンズ14から対物レンズ22までの光学部品を経て被検眼Eの眼底Efに照射される。
【0016】尚、カラー撮影モードの場合にはエキサイターフィルター15は光路から退避される。照明用絞り17は被検眼Eの角膜Ecと共役であり、黒点19aは対物レンズ22の表面での反射光が穴空きミラー21の孔部21aを通過するのを阻止する遮光物である。
【0017】観察・撮影光学系30は、対物レンズ22、穴空きミラー21の穴部21a、撮影絞り31、蛍光撮影時に光軸O2で示す撮影光路内に挿入されるバリアフィルター32、フオーカスレンズ34、変倍レンズ35、結像レンズ36、クイックリターンミラー37、35mmフィルムF、光路切換ミラー38、マスク39、眼底Efと共役なフィールドレンズ40、反射ミラー41、テレビリレーレンズ42、受像面43を有するテレビカメラTを有する。このテレビカメラTには画面44aを有するモニタ装置44と接続されている。尚、テレビカメラTで観察・記録するための記憶装置等は図示を省略する。
【0018】眼底Efで反射された反射光束は、対物レンズ22から結像レンズ36至る光学部材を経てクイックリターンミラー37に至る。クイックリターンミラー37は、常時は図示の状態にあり、キセノンランプ13を発光させた撮影の場合にはクイックリターンミラー37が矢印方向に瞬間的に跳ね上がり、これにより眼底Efで反射された反射光束に基づく眼底像が35mmフィルムFに撮影される。
【0019】また、ハロゲンランプ11を点灯させての観察・撮影時の反射光束は、クイックリターンミラー37に反射され、アライメント操作時等の肉眼観察の場合には光路切換ミラー38に反射されてファインダー光学系50へと導かれ、モニター観察・撮影の場合には光路切換ミラー38が矢印方向に変位して光路から退避され、マスク39からテレビリレーレンズ42に至る光学部品を経て受像面43に眼底像が結像され、これにより、モニタ装置44の画面44aに眼底像Ef´が画面表示される。
【0020】ファインダー光学系50は、マスク51と、眼底Efと共役なフィールドレンズ52と、接眼レンズ53とを有し、光路切換ミラー38によって反射された反射光束をマスク51、フィールドレンズ52、接眼レンズ53を経て肉眼視し、装置本体と被検眼Eとの相対位置の調整(アライメント調整,作動距離調整)およびフォーカスレンズ34によるピント合わせを行う。
【0021】クイックリターンミラー37および光路切換ミラー38は、図2に示すように、光路を挟み込む位置に設けられた側板100に回動可能に取り付けられている。クイックリターンミラー37は側板100に設けられた回動部材101が軸101Aを中心にして反時計方向へ回動することによって実線位置(第1位置)から一点鎖線位置(第2位置)へ跳ね上げられるようになっている。同様に、光路切換ミラー38は、側板100に設けられた回動部材110が軸110Aを中心にして時計方向に回動することによって実線位置(第1位置)から一点鎖線位置(第2位置)へ移動するようになっている。
【0022】回動部材101,110は、ソレノイド(電動手段)120,121(図3参照)が通電されることにより回動するものである。
【0023】側板100には、クイックリターンミラー37を一点鎖線位置に停止させるゴム製のストッパ102と、クイックリターンミラー37を実線位置に停止させておくL字状のストッパ部材(停止部材)103と、回動部材101を一点鎖線位置に停止させるゴム製のストッパ104とが取り付けられている。また、側板100には回動部材101を二点鎖線位置きたとき、これを検知するマイクロスイッチ105が取り付けられている。回動部材101が二点鎖線位置へ回動してきたときにはクイックリターンミラー37は二点鎖線位置へ移動するようになっている。
【0024】ストッパ部材103は、軸103Jを中心にして回動可能となっており、バネ(弾性部材)106により時計方向へ付勢されている。このストッパ部材103の一端にはクイックリターンミラー37の裏面の端部に当接する当接部103Aが設けられており、他端には当接部103Bが設けられている。この当接部103Bから距離Dだけ離間した位置にゴム製のバンパ部材107が設けられており、この距離Dによりストッパ部材103は実線位置から当接部103Bがバンパ部材107に当接するまで反時計方向に回動できるようになっている。また、ストッパ部材103は、係止部材103Kに当接して実線位置より時計方向へ回動できないようになっている。
【0025】また、側板100には、光路切換ミラー38を一点鎖線位置に停止させるゴム製のストッパ112と、光路切換ミラー38を実線位置に停止させておくストッパ部材113と、回動部材110を一点鎖線位置に停止させておくゴム製のストッパ114とが取り付けられている。また、側板100には回動部材110が二点鎖線位置きたとき、これを検知するマイクロスイッチ115が取り付けられている。回動部材110が二点鎖線位置へ回動してきたときには光路切換ミラー38は二点鎖線位置へ移動するようになっている。
【0026】ストッパ部材113は、軸113Jを中心にして回動可能となっており、バネ116により計方向へ付勢され、この付勢力に抗して反時計方向へ所定角度だけ回動できるようになっている。また、ストッパ部材113は実線位置より時計方向へ回動できないようになっている。
【0027】ストッパ部材113の一端には光路切換ミラー38の裏面の端部に当接する当接部113Aが設けられており、他端にはストッパ部材117に当接する当接部113Bが設けられている。
【0028】図3は眼底カメラの制御系の構成を示したブロック図である。図3において、60は撮影スイッチ、61は蛍光撮影モードや通常のカラー撮影モードを設定するモード設定スイッチ、122はエキサイタフィルタ15を光路へ挿入したり光路から離脱させたりするソレノイド、123はバリアフィルタ32を光路へ挿入したり光路から離脱させたりするソレノイド、70はモード設定スイッチ61,撮影スイッチ60,マイクロスイッチ105,115の検知に基づいてソレノイド120〜123の通電やランプ11,13の発光を制御するCPU等からなる制御装置(制動手段)である。
【0029】次に、上記の眼底カメラの動作について説明する。
【0030】モード設定スイッチ62により通常のカラー撮影モードを設定すると、エキサイタフィルタとバリアフィルタとがソレノイド122,123によって光路から離脱される。そして、検者は接眼レンズ53を覗き込んで眼底を観察し、ピント合わせやアライメント調整をなど行う。ピント合わせやアライメント調整などが終了したら撮影スイッチ60を押す。撮影スイッチ60が押されると、制御装置70は図4に示すようにソレノイド120を通電させる(時点T1)。この通電によりソレノイド120が回動部材101を反時計方向へ回動させていく。
【0031】回動部材101の反時計方向への回動とともにクイックリターンミラー37が時計方向へ回動していく。すなわち、クイックリターンミラー37は鎖線位置へ跳ね上げられていく。そして、クイックリターンミラー37が二点鎖線位置へ移動するとともに回動部材101が二点鎖線位置へ移動すると、マイクロスイッチ105が回動部材101を検知する。
【0032】マイクロスイッチ105が回動部材101を検知すると、制御装置70がソレノイドの通電を図3に示すように所定時間だけ停止させる(時点T2〜T3)。この通電の停止により、回動部材101の回動移動に制動が加わり、このためクイックリターンミラー37の跳ね上がり移動にも制動が加わる。このため、クイックリターンミラー37および回動部材101は制動が加わりなながらストッパ102およびストッパ104に衝突する。
【0033】これら衝突後に、再度ソレノイドが通電され(時点T3)、回動部材101およびクイックリターンミラー37は一点鎖線位置に停止されるとともに撮影が実行される。
【0034】このように、制動が加わってクイックリターンミラー37および回動部材101がストッパ102およびストッパ104に衝突するので、その衝突による衝撃は小さくなり、この結果、クイックリターンミラー37はバンドしたり、衝突時に大きな音が発生してしまうのが防止される。また、その衝撃が小さくなることによりクイックリターンミラー37の耐久性が向上する。さらに、クイックリターンミラー37のバンドが防止されることにより、撮影実行を速やかに行うことができる。
【0035】また、クイックリターンミラー37が第2位置近傍にきたとき、すなわち、クイックリターンミラー37がストッパ104に衝突する直前をマイクロスイッチ105で検知してソレノイド120の通電を停止しているものであるから、クイックリターンミラー37の回動軸が変形して、クイックリターンミラー37の跳ね上げ開始からストッパ104に衝突するまでの時間が変動しても、クイックリターンミラー37がストッパ104に衝突する直前に制動を確実に加えることができ、クイックリターンミラー37のバンドや衝突時の大きな音の発生を確実に防止することができる。
【0036】ちなみに、クイックリターンミラー37の跳ね上げ開始から所定時間経過した後にソレノイド120の通電を一時的に停止するようにすると、クイックリターンミラー37の回動軸の変形などにより、クイックリターンミラー37の跳ね上げ開始からストッパ104に衝突するまでの時間が変動した場合、クイックリターンミラー37がストッパ104に衝突するときには通電が開始されてしまい、クイックリターンミラー37がストッパ104に強く衝突してしまう不具合が発生する。また、部品のバラツキなどにより、クイックリターンミラー37の跳ね上げ速度が速い場合には、クイックリターンミラー37がストッパ104に衝突した直後にソレノイドの通電が停止し、クイックリターンミラー37の衝突直前に制動を加えることができない不具合が発生する虞もある。
【0037】撮影実行が終了すると、ソレノイドの通電が停止され(時点T4)、ソレノイドの復帰力によってクイックリターンミラー37および回動部材101は元の位置(実線位置)へ戻る。このとき、クイックリターンミラー37はストッパ部材113に衝突し、ストッパ部材113はスプリング106の付勢力に抗して反時計方向へ回動していき、そして、当接部103Bがバンパ部材107に衝突してストッパ部材113の回動は停止される。この後、スプリング106の付勢力によりストッパ部材113が時計方向に回動してクイックリターンミラー37を実線位置へ移動させて停止させる。
【0038】このように、クイックリターンミラー37がストッパ部材113に衝突すると、ストッパ部材113が距離Dだけ回動して衝撃を吸収するので、クイックリターンミラー37のバウンドを防止することができ、この結果、クイックリターンミラー37の耐久性が向上する。
【0039】蛍光モードで撮影する場合には、モード設定スイッチ61によって蛍光モードを設定する。すると、エキサイタフィルタ15とバリアフィルタ32とがソレノイド122,124によって光路に挿入される。
【0040】他方、ソレノイド121が通電されて回動部材110が時計方向に回動されていき、回動部材110の回動とともに光路切換ミラー38が反時計方向へ回動していく。光路切換ミラー38および回動部材110が二点鎖線位置に移動すると、マイクロスイッチ115が回動部材110を検知し、上記と同様に、ソレノイド121の通電が一定時間停止される。この通電の停止により、光路切換ミラー38および回動部材110の回動に制動が加わり、そして、光路切換ミラー38および回動部材110がストッパ112およびストッパ114に衝突する。
【0041】このように、制動が加わって光路切換ミラー38および回動部材110がストッパ112およびストッパ114に衝突するので、その衝突による衝撃は小さくなり、この結果、光路切換ミラー38はバンドしたり、衝突時に大きな音が発生してしまうのが防止される。
【0042】これら衝突後に、再度ソレノイド121が通電され、回動部材110および光路切換ミラー38は一点鎖線位置に停止される。これにより、TVカメラTによって蛍光眼底像が撮影され、モニタ画面44aに蛍光眼底像が表示されることになる。
【0043】蛍光撮影終了したら、モード設定スイッチ61によって通常のモードを設定すると、ソレノイド121の通電が停止され、ソレノイド121のロッド(図示せず)の復帰力によって光路切換ミラー38および回動部材110が元の実線位置へ戻る。
【0044】上記実施形態では、マイクロスイッチ105,115が検知したとき、ソレノイド120,121の通電を停止するようにしているが、図3(B)に示すように逆方向に通電してもよい。また、回動部材101,110をマイクロスイッチ105,115で検知しているが、ミラー37,38に板部材を取り付けてこの板部材をマイクロスイッチで検知するようにしてもよい。
【0045】また、ミラー37,38の回動軸にエンコーダを取り付け、このエンコーダの出力信号からミラー37,38の位置を検出し、この検出する位置が衝突直前になったとき、ソレノイド120,121の通電を制御して制動を加えるようにしてもよい。
【0046】また、図5に示すように、クイックリターンミラー37を検知する2つのマイクロスイッチM1,M2を設け、このマイクロスイッチM1,M2がクイックリターンミラー37を検知する時間からクイックリターンミラー37の移動速度を求め、クイックリターンミラー37がマイクロスイッチ37を通過してから制動を加えるタイミングやその制動を加えている時間をその移動速度に基づいて決定してもよい。また、マイクロスイッチM1,M2の替わりにホトセンサやホール素子等を用いてもよい。
【0047】なお、上記実施形態では、クイックリターンミラー37や光路切換ミラー38に制動を加える場合について説明したが、例えばエキサイタフィルタ15やバリアフィルタ32等にも適用できることは勿論である。
【0048】
【発明の効果】以上説明したように、この発明の眼科装置にあっては、クイックリターンミラー等の被駆動部材のバンドや衝突時の大きな音の発生を確実に防止することができ、クイックリターンミラーの耐久性の向上を図ることができる。
【出願人】 【識別番号】000220343
【氏名又は名称】株式会社トプコン
【出願日】 平成9年(1997)12月24日
【代理人】 【弁理士】
【氏名又は名称】西脇 民雄
【公開番号】 特開平11−178796
【公開日】 平成11年(1999)7月6日
【出願番号】 特願平9−354729