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【発明の名称】 |
2電極式体脂肪計 |
| 【発明者】 |
【氏名】野添 由照 |
【課題】2端子法による2電極式体脂肪計を実用化する。
【解決手段】2電極式体脂肪計は、被験者の測定部位間に高周波を印加し、2端子法によるインピーダンスを計測する、少なくとも電極面積が10cm2以上に設定された一対の電極対7,8により生体インピーダンスを計測する体内インピーダンス測定回路9と、設定スイッチ4の操作などによって被験者の体重、身長、性別、年齢などの生体情報を入力する入力部12と、前記生体インピーダンスと、前記入力された生体情報から体脂肪率、体脂肪量などの体脂肪データを演算するCPU10と、CPU10からのデータを表示する表示部11を備えたものである。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 被験者の測定部位間に高周波を印加し、2端子法によるインピーダンスを計測する、少なくとも電極面積が10cm2以上に設定された一対の電極対により生体インピーダンスを計測する手段と、被験者の体重、身長、性別、年齢などの生体情報を入力する手段と、前記生体インピーダンスと、前記入力された生体情報から体脂肪率,体脂肪量などの体脂肪データを演算する演算手段と、前記演算手段からのデータを表示する表示手段とを備えたことを特徴とする2電極式体脂肪計。 【請求項2】 請求項1記載の2電極式体脂肪計は、中央に表示部並びに各種設定スイッチが配置され、両側に前記電極対を配置した握持部を備えたケーシング構造であって、前記ケーシングの内部に、被験者が前記握持部を両掌で握持することにより求められる体内インピーダンスを測定する測定手段と、前記体内インピーダンスと前記設定スイッチにより入力される被験者データとに基づいて前記被験者の体脂肪値を演算し、得られた体脂肪値を前記表示部に表示させる演算手段とを備えたことを特徴とする2電極式体脂肪計。 【請求項3】 請求項1記載の2電極式体脂肪計は、中央に表示部並びに各種設定スイッチが配置され、両側部に前記電極対を配置した足乗せ部を備えたフラットタイプのケーシング構造であって、前記ケーシングの内部に、体重値を測定する体重測定部、および被験者が前記足乗せ部に乗ることにより求められる体内インピーダンスを測定する測定手段と、前記体内インピーダンスと前記設定スイッチにより入力される被験者データとに基づいて前記被験者の体脂肪値を演算する演算手段と、得られた体脂肪値と前記体重測定値の一方を前記表示部に表示させるための切替手段とを備えたことを特徴とする2電極式体脂肪計。 【請求項4】 請求項1記載の2電極式体脂肪計は、体重値を測定する体重測定部を内蔵したフラット形状のケーシング形状の体重計本体と、前記体重計本体に着脱可能に装着される体脂肪計とからなり、前記体脂肪計は、中央に表示部並びに各種設定スイッチが配置され、両側にそれぞれ一対の電極対を配置した握持部を備えたケーシング構造であり、前記ケーシングの内部に、被験者が前記握持部を両手で握持することにより求められる体内インピーダンスを測定する測定手段と、前記体重計本体により計測された体重データを取入りこむ取込み手段と、前記体内インピーダンスと前記体重値とに基づいて前記被測定者の体脂肪値を演算する演算手段と、得られた体脂肪値および体重データを前記表示部に切替表示させる切替手段とを備えたことを特徴とする2電極式体脂肪計。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明が属する技術分野】この発明は、2電極式体脂肪計に関する。 【0002】 【従来の技術】電極式体脂肪計は、生体インピーダンスから体脂肪率、体脂肪量などを求めるもので、一般には、高周波を印可する一対の電極と、この印加信号の身体における通電路内に対する身体インピーダンス電位を計測する一対の電極と、からなる4極の電極による計測法、すなわち4端子法が採用されている。 【0003】この計測法は、接触抵抗の影響を低減する上で有効である。しかし、身体内のインピーダンス分布は一定でないために、インピーダンス電位を計測する電極の位置が、身体の定められた測定部位から少しでもずれるとインピーダンス電位が変化してしまうことになる。このことから、インピーダンス計測時に、高周波印可電極とインピーダンス計測電極と被験者の測定部位との位置関係は、再現性のよい測定と体脂肪率の算出の正確さにとって重要である。 【0004】例えば、特開平7−51242号公報に開示されているように、両手で握る部位にこれらの電極対を配したものでは、握る方法と電極の位置関係が記されている。 【0005】また、特開昭62−169028号公報に開示されている、体重計の上面に、4端子のインピーダンス計測電極を備えた体重体脂肪計では、電極上に乗せる足の位置位置を正確に合わせないと、求められた体脂肪率に誤差を生ずる。 【0006】これらにおいて、電極の位置関係が固定されているものでは、個人個人の測定部位の形状、大小などにより、電極の位置関係の被験者によるずれが大きくなり、計測されたインピーダンス自体にずれが大きくなる。 【0007】逆に、位置関係が可動なものでは、電極の装着に熟練が必要になり、使いやすさの点で短所となる。 【0008】さらに、4端子法では、電極が4箇所必要であり、その配置の制約と、本体から電極まで離れている場合は、接続コ一ドやコネクタが4本必要となり、また電圧測定極への接続に対するノイズ対策も必要になるので、低コスト化への制限があった。 【0009】以上の4端子法に代替しうるものとして、2端子法により体脂肪を測定する方法もある。 【0010】この2端子法は、定電流回路によって電流制御された高周波を一対の電極に印加し、その際の電極間の電位を作動アンプで検出する方法であり、これが実用化できれば、4端子法に比べて電極間の配置関係に影響されることがなく、実装も容易で、低コストにできる。 【0011】しかしながら、この2端子法による電極式体脂肪計にあっては、4端子法に比べて以上の利点があるにも関わらず、被険者の測定部位と電極との接触抵抗が大きな誤差要因となり、4端子法に比べてさらに測定精度が低下するため、生体インピーダンス測定用としては、実用化できないものとされていた。 【0012】 【発明が解決しようとする課題】本発明者らは、2端子法による体脂肪計の実用化に向けて、種々検討した結果、電極面積を大きくすれば、接触抵抗を減じ、生体インピーダンスを所要の精度で計測できる点に着目し、電極面積とインピーダンスの関係を調べた結果、その接触面積が10cm2以上であれば、インピーダンス値は、ほぼ一定と見なせることを知得した。 【0013】本発明は、かかる知得に基づきなされたものであり、その目的は、2端子法を採用することによって、被験者の測定部位の位置あわせの煩わしさを低減し、位置あわせや、個人個人の測定部位の形状、大小などによる電極と測定部位の位置関係に起因する測定誤差を軽減し、より低コスト化が可能で、非熟練者にとって簡便に測定できる2電極式体脂肪計を提供するものである。 【0014】 【課題を解決するための手段】前記目的を達成するために、本発明は、被験者の測定部位間に高周波を印加し、2端子法によるインピーダンスを計測する、少なくとも電極面積が10cm2以上に設定された一対の電極対により生体インピーダンスを計測する手段と、被験者の体重、身長、性別、年齢などの生体情報を入力する手段と、前記生体インピーダンスと、前記入力された生体情報から体脂肪率,体脂肪量などの体脂肪データを演算する演算手段と、前記演算手段からのデータを表示する表示手段とで構成した。ここで、電極面積の下限値を10cm2としたのは、この数値を下回った場合には、接触抵抗の増加に伴う測定精度の低下、再現性不良などの不具合を生ずるからであり、逆に設定値を上回る数値の電極面積であれば、接触抵抗の現象による測定精度および再現性の向上が図れ、実用化可能であるためである。また、電極面積の上限は特に規定されることはないが、身体の測定部位は、通常、掌間あるいは、足裏間であり、身体側での接触面積に制限があるため、16cm2程度が望ましいものとなる。このように構成した本発明の2電極式体脂肪計にあっては、電極と測定部位の位置関係に起因する測定誤差を軽減し、より低コスト化が可能で、非熟練者にとって簡便に測定できるものとなる。本発明の2電極式体脂肪計は、中央に表示部並びに各種設定スイッチが配置され、両側に前記電極対を配置した握持部を備えたケーシング構造であって、前記ケーシングの内部に、被験者が前記握持部を両掌で握持することにより求められる体内インピーダンスを測定する測定手段と、前記体内インピーダンスと前記設定スイッチにより入力される被験者データとに基づいて前記被験者の体脂肪値を演算し、得られた体脂肪値を前記表示部に表示させる演算手段とで構成することができる。この構成によれば、掌が各電極と接していれば、電極と掌との位置関係を気にせずに、インピーダンスの計測ができるため、掌間で体脂肪率を測定する形態の体脂肪計に好適である。本発明の2電極式体脂肪計は、中央に表示部並びに各種設定スイッチが配置され、両側部に前記電極対を配置した足乗せ部を備えたフラットタイプのケーシング構造であって、前記ケーシングの内部に、体重値を測定する体重測定部、および被験者が前記足乗せ部に乗ることにより求められる体内インピーダンスを測定する測定手段と、前記体内インピーダンスと前記設定スイッチにより入力される被験者データとに基づいて前記被験者の体脂肪値を演算する演算手段と、得られた体脂肪値と前記体重測定値の一方を前記表示部に表示させるための切替手段とで構成することができる。この構成によれば、足裏が描く電極と接していれば電極と足裏との位置関係を気にせずにインピーダンスの計測ができるため、両足裏間での体脂肪の計測に好適であるほか、体重計も兼用できるので用途を増すことができる。本発明の2電極式体脂肪計は、体重値を測定する体重測定部を内蔵したフラット形状のケーシング形状の体重計本体と、前記体重計本体に着脱可能に装着される体脂肪計とからなり、前記体脂肪計は、中央に表示部並びに各種設定スイッチが配置され、両側にそれぞれ一対の電極対を配置した握持部を備えたケーシング構造であり、前記ケーシングの内部に、被験者が前記握持部を両手で握持することにより求められる体内インピーダンスを測定する測定手段と、前記体重計本体により計測された体重データを取入りこむ取込み手段と、前記体内インピーダンスと前記体重値とに基づいて前記被測定者の体脂肪値を演算する演算手段と、得られた体脂肪値および体重データを前記表示部に切替表示させる切替手段とで構成することができる。この構成によれば、被測定者が体脂肪計を体重計本体から切離せば、体重値を間近に見ることができる。また、切離した状態でケーシング両側の握持部を両手に持てば、体内インピーダンスを計測でき、既にデータとして体脂肪計内部に取入れた体重値に基づき体脂肪値に換算し、表示部に表示させることができる。なお、体脂肪計として体重計本体から切離して、単独使用する場合には、体重値を入力した後、握持操作を行えば、体脂肪を測定できる。 【0015】 【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施の形態について添付図面を参照して詳細に説明する。 図1および図2は、本発明にかかる2電極式体脂肪計の第一実施形態を示すもので、図1は外観を示し、図2はその内部回路を示している。図1において、体脂肪計1は、手で握れる程度の幅、厚みであって、その長さ寸法が被験者の肩幅程度の寸法とした細長状ケーシング2と、ケーシング2の中央に開口した表示窓3と、表示窓3の一側部に一列に配置された複数の各種設定スイッチ4及び表示窓3の他側部に配置された電源スイッチ5を備えている。 【0016】ケーシング2の両側は、測定者の左右の手で握る握持部6となっていて、この各握持部6にそれぞれ帯状の第一電極7および第二電極8を対として周回状態に設けた外観形状となっている。 【0017】各設定スイッチ4は、表示窓3に表示されるメニューに応じて対話形式により、初期設定値、例えば年月日、被測定者自身のコード番号,身長,年齢,男女別データ,体重値などを入力するものである。 【0018】また、電極7,8は、銅、アルミ、ステンレスなどの金属や、導電性塗料、カーボン混入の導電性プラスチックなどから構成されその各電極7,8の電極面積は、少なくとも被験者の掌面積より大きく、10cm2以上に設定することで接触抵抗を低減できる。 【0019】以上の体脂肪計1の内部回路は、図2に示すように、前記電極7,8に接続したインピーダンス測定回路9と、インピーダンス測定回路9に指示信号を与えるとともに、測定値を取込んで体脂肪値を演算するCPU10と、演算結果を前記表示窓3に表示させる液晶などの表示部11と、前記各種設定スイッチ4の押しボタン操作の組合わせにより、体重、身長、性別、年齢などの被験者の生体情報をCPU10に入力する入力部12と、個人データ、及び各個人データ別の体重と体脂肪の校正値、日付時刻などを一連の関連データとして記憶する記憶部13とを備えている。 【0020】インピーダンス測定回路9は、CPU22からの制御信号を受けてsin波生成回路14および定電流回路15を介して、定電流化した高周波信号を前記電極対7,8に印加し、これを握持する被測定者の両手間に流す。その際の電極対7,8間の電位を作動アンプ16で検出し、その信号はバンドパスフィルタ(BPF)17、検波回路18、A/Dコンバータ19を通して、CPU10に取り込まれる。 【0021】そのCPU10は、この計測データと、入力部12から入力された生体情報や記憶部13に記憶されているキャリブレーションデータなどを取込み、内蔵されたプログラムに基づく演算式により体脂肪率、体脂肪量などを演算し、その結果を前記表示部11に表示させ、また記憶部13の該当する個人データのアドレスに日付データとともに更新値として記憶させる。 【0022】ここで、体脂肪の演算式はよく知られているルカスキー等の報告書に基づく以下の式がある。 【0023】骨+筋肉量=0.4936×身長2/抵抗(体内インピーダンス)+0.3332×体重+6.493脂肪(%)=(1−(骨+筋肉量)/体重)・100また、体密度から求める式としては、ブロゼック等の報告書に基づく以下の式がある。 【0024】体密度=1.154−0.0841×体重×抵抗/身長2脂肪(%)=(4.95/体密度−4.5)・100その他には、男女別で係数を変えたり、手足の長さによって補正係数を導入するなどの各種方法があるが、いずれも公知であり、また、各社固有の係数に頼る部分もあるので、その詳細は省略する。 【0025】さらに、以上に加えて、体内インピーダンスの測定ができれば、体脂肪率のほかに体内脂肪、除脂肪量、水分量、基礎代謝量等も換算できるので、それぞれに応じた式を立てるにより、これらの値を算出できることは勿論である。 【0026】また、使用ソフトに応じて該当する被測定者の前回データと今回データとの比較値や、脂肪、体重の増加または減少率などを表示させることもできる。以上の実施例では、計測時において、被験者の両掌が各電極7,8に接していれば、多少接触部位が変化したとしても、計測値の変化がなく、電極7,8との接触部位を気にせずに計測を行うことができる。 【0027】図3,4は、本発明を体重計兼用の体脂肪計に適用した第二実施形態を示しており、図3は外観を、図4は内部回路を示している。なお、図において、前記第一実施例と同一箇所には同一符号付し、新たに付加された箇所にのみ新たな符号を用いて説明する。 【0028】図3において、体脂肪計兼用体重計20は、家庭用体重計に類似する薄い角形に形成されたフラットタイプケーシング21と、ケーシング21の中央前部位置に配置された前記表示窓3並びにその手前位置に配置された各種設定スイッチ4と、両側部に前記電極対7,8を配置した足乗せ部22とを備え、ケーシング21の足乗せ部22を体重秤量面に兼用している。 【0029】各電極7,8の面積は、これの上部に乗る被験者の足裏面積より大きく、少なくとも10cm2以上に設定されており、この各電極7,8の上面に足裏を乗せることで、位置関係を考慮することなく、生体インピーダンスの計測が可能となる。 【0030】そして、ケーシング21の下面4カ所には、レベル調整脚23が設けられ、背面には電源スイッチ24,および体重−体脂肪のいずれかの測定モードに切替えるための切替スイッチ25を設けている。 【0031】なお、この体重計20の電源は、電池を内蔵させてもよいし、商用電源に接続する方式、あるいは充電電池式のいずれも採用することができる。また、体重値の入力や、一定時間変化がない場合に、自動的に電源断とするオートパワーオフ機能を付加することが望ましい。 【0032】また、図3(a)に示すように、足乗せ部22を平坦形状に形成しても良いが、同図(b)に示すように、足乗せ部22の一部に緩やかな曲面で僅かに突出する立上げ部22aを形成することが望ましい。 【0033】このことは、足乗せ部22に乗る被験者の足裏の土踏まずなど窪みに対応して突出させることで、被験者がケーシング21上に乗った場合に、必然的に土踏まずを前記立上げ部22a上に乗せるため、測定部位が特定されると同時に、足裏全体を電極対7,8に接触させることで接触面積がまし、計測精度の向上を図る上で有利となるからである。 【0034】ケーシング21の内部回路は、図4に示すように、前記第一実施形態と全く同様に、前記電極対7,8に接続したインピーダンス測定回路9と、インピーダンス測定回路9に指示信号を与えるとともに、測定値を取込んで体脂肪値を演算するCPU10と、演算結果を前記表示窓3に表示させる液晶などの表示部11と、前記各種設定スイッチ4の押しボタン操作の組合わせにより、体重、身長、性別、年齢などの被験者の生体情報をCPU10に入力する入力部12と、個人データ、及び各個人データ別の体重と体脂肪の校正値、日付時刻などを一連の関連データとして記憶する記憶部13とを備えている。 【0035】また、以上に加え、電極対4,8の配置位置の裏面側に配置されるロードセル式の荷重センサ26、荷重センサ26の計測値を取込んで体重値を計測する秤量計測部27、および前述の電源スイッチ25、切替スイッチ26を備え、CPU10は切替スイッチ26の切替信号に応じて、体重計測モードおよび体脂肪計測モードを切替え、それぞれの計測データを表示部11に表示させるとともに、記憶部13にその更新されたデータを書込むようになっている。 【0036】従って、以上の実施例によれば、必要に応じて体重と体脂肪のいずれかを計測できる。 【0037】なお、体脂肪の計測モード時において、計測部27で計測された体重データをそのまま取込んで体脂肪データを演算するようにすれば、最も変動の大きな体重データを実データとして計算できるため、より精度の高い体脂肪データを得ることができる。 【0038】図5,6は本発明を体重計兼用の体脂肪計に適用した場合のさらに発展させた第三実施形態を示しており、図5は外観を、図6は内部回路を示している。 【0039】これらの図に示した体重計は、フラットタイプの体重計本体30と、この本体30に着脱可能に装着される体脂肪計31とから二分割構成されている。体重計本体30は、下部四隅にレベル調整脚23を配置した薄い角形形状のケーシング32を備え、その前部側に一段低く形成された設置部32aに体脂肪計31が装着され、設置部32aに埋設されたマグネット33などにより、固定されるようになっている。 【0040】また、設置部32aの中央には、赤外線通信窓34が設けられ、この窓に対応して体脂肪計31の下部中央にも図示しない赤外線通信窓が設けられ、両窓を通じて双方向通信可能となっている。 【0041】体重計本体1の内部回路は、図6に示すように、平板状ケーシング32の上面を秤量台としてこれに連結した通常のロードセル式の荷重センサ26と、荷重センサ26からの測定値を取込んで体重値を演算する秤量測定部27と、前記赤外線通信用窓34を通じて前記体脂肪計31との間で双方向通信を行うための赤外線通信部36と、ケーシング32の後端に設けた電源スイッチ24とを備えている。 【0042】体脂肪計31は、前記第一実施形態と同様、手で握れる程度の幅、厚みであって、その長さ寸法が体重計本体1の幅寸法と同一の細長状ケーシング2と、ケーシング2の中央に開口した表示窓3と、表示窓3の下部に一列に配置された複数の各種設定スイッチ4及び電源スイッチ5を備えている。 【0043】ケーシング2の両側は、測定者の左右の手で握る握持部6となっていて、この握持部6に帯状の電極7,8を対として周回状態に設けた外観形状となっており、その機能は前記第一実施形態と同様である。 【0044】そして、図4(b)に示すように、体脂肪計31を前記設置部32aに取付けた状態では、通常の家庭用のフラットタイプの体重計と同一外観となり、表示窓3を通じて測定した体重のみを表示する。 【0045】また、図4(a)に示すように、体脂肪計31を設置部32aから取外し、被測定者が体重計本体30に乗って両側の握持部6を左右の手で同時に握って測定することで、体脂肪計及び体重計としての双方の使用が可能となる。 【0046】いずれも被測定者の目の前のみにその数値が表示されるため、体型や視力如何に関わらず容易に自己のデータを確認できる上、他人に覗かれることなくデータの読み取りが可能となる。 【0047】なお、体重計本体30に乗らないで体脂肪のみを単独測定する場合には、被測定者自身のコード番号を入力するか、あるいは初めて測定する場合には各種データを初期入力した後両側の握持部6を握れば、体脂肪が表示される。 【0048】また、この体脂肪計31の電源は、電池、または前記体重計本体30に装着している間に、体重計本体30の給電用端子に接続してここから給電を受ける充電式電池方式を採用することができる。 【0049】以上の体脂肪計2の内部回路は、図5に示すごとく、前記第一実施形態と全く同様であるほか、前記体重計本体30の通信部36との間で送受信を行うための赤外線通信部37とを備えている。 【0050】そして、体脂肪計31を体重計本体30に連動させた場合には、通信部36,36を介してCPU22は、体重値を取込み、体内インピーダンスとともに前記の如き演算式に代入して体脂肪率を算出する。また、連動させない場合には体重値の入力あるいは前回測定データを利用して体脂肪率を算出する。 【0051】以上の構成における測定手順、使用形態を説明する。 【0052】■.まず、体重計本体30及び体脂肪計31の電源スイッチ5,25をともにオンする。 【0053】■.体脂肪計31の設定スイッチ4を操作して、設定値を入力する。なお、その被測定者の初期設定が予めなされている場合には、被測定者のコード番号のみを入力すれば、体重計本体30及び体脂肪計31とも初期設定が終了し、システムが起動し、表示部3の体重表示が0となるので、電極7,8を両手で握持して体重計本体30に乗る。 【0054】■.測定終了後は体重値及び体脂肪率値が表示部3に表示される。この際切替えモードでいずれか知りたい値を切替え表示してもよいし、並列表示する事もできる。 【0055】■.使用後は、体脂肪計31を設置部32aに再固定した後、各電源スイッチを切る。オートパワーオフ機能が付加されている場合には一定時間入力やデータの変化がない場合、あるいは体重値が0になってから一定時間経過後に自動的に各電源がオフする。 【0056】■.また、体重計本体30からの信号がない場合、例えば電源が切れていたり、体脂肪計31を独立使用する場合には、体脂肪測定モードに切り替り、体脂肪のみの測定が可能となる。 【0057】■.さらに、体脂肪計31を設置部32aに設置したままの使用形態では、表示モードが体重測定モードとなり、通常のフラットタイプの体重計と同様に体重測定が可能となる。 【0058】以上のように本実施形態では、体脂肪計の単独使用や、体重計本体と連動させて使用したり、体重計のみとしても使用できるので、使い勝手がさらに増すものとなる。 【0059】なお、本実施形態では、双方を赤外線通信手段を介してデータの授受を行う構成としたが、体脂肪計31の設置時に、双方を接続するための接続端子などを利用してもデータの授受を行うことができる。 【0060】さらに、体重計本体30側に体重のみを表示する表示部を形成してもよく、この場合には体脂肪計30を別の場所に携帯した場合に体重計として専ら使用できる。 【0061】 【具体的実施例】実施例1.以上の各実施形態では2極法による電極式体脂肪計を具体的な製品に展開した場合を示したが、2極法による接触抵抗の影響を調査するために、電極面積とインピーダンスとの関係を以下の仕様により測定した。 【0062】測定電極:直径32mm,長さ30mm円筒上に面積の異なる電極を配したもの。 【0063】測定電極の中心間の距離が25cmになるように電極を設置し、掌の中心部に電極があたるように握った。 【0064】電極素材:銅電極面積:4cm2・・・2×2cm、8cm2・・・2×4cm、16cm2・・・4×4cm、32cm2・・・4×8cm測定器: AD6311(A&D製体脂肪計) 対象被験者:2名(男性) 被験者1 年齢29才、身長176.0cm、体重66.3kg 他社4端子式体脂肪計でのデータ 18.0%(TBF551)・・・タニタ製 19.6%(HBF301)・・・オムロン製 被験者2 年齢40才、身長172.0cm、体重69.0kg 22.2%(TBF551) 25.0%(HBF301) 以上の電極で5回ずつ測定し、平均値(AVE)、SD、再現性(Cv)を求めた。この測定結果を表1および図7に示す。 【0065】 【表1】
以上の表1および図7に示す結果からも明らかなように、電極面積が大きくなるとCvが小さくなり、再現性が良好となることが確認され、特に少なくとも電極面積が10cm2以上あれば、インピーダンスはほぼ一定であるとみなせ、体脂肪計としての実用域に到達できることが判明した。 【0066】実施例2.次に2端子法と4端子法によるインピーダンスの比較を以下の仕様により行い、その相関関数、傾き、切片などにより両測定結果を比較した。 【0067】測定電極:直径32mm、長さ300mmの円筒上に電極を配したもの測定電極の中心間の距離が25cmになるように設置し、掌の中心部に、図8に黒塗りで示すように電極があたるように握った。 【0068】電極素材:銅2端子法:電極面積16cm2 ,4×4cm 測定法:電極を両手で握り、型の高さでまっすぐ前にのばした状態。 【0069】対象被験者:20名(男性) 平均31歳±4.9歳(SD4.9) この結果を図9に示す。なお、20サンプルの相関関数は0.950、傾き0.972、切片96.7と極めて良好な結果を示し、2端子法では位置あわせを気にすることなく、注意深く位置あわせを行った4極法と同等の結果が得られた。 【0070】 【発明の効果】本発明にかかる電極式体脂肪計によれば、電極式体脂肪計における2端子法の採用が可能となり、これによって、被験者の測定部位の位置あわせの煩わしさを低減し、位置あわせや、個人個人の測定部位の形状、大小などによる電極と測定部位の位置関係に起因する測定誤差を軽減し、より低コスト化が可能で、非熟練者にとって簡便に測定できる体脂肪計を提供できる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000127570 【氏名又は名称】株式会社エー・アンド・デイ
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| 【出願日】 |
平成9年(1997)11月28日 |
| 【代理人】 |
【弁理士】 【氏名又は名称】松本 雅利 (外1名)
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| 【公開番号】 |
特開平11−155829 |
| 【公開日】 |
平成11年(1999)6月15日 |
| 【出願番号】 |
特願平9−328267 |
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