| 【発明の名称】 |
MRイメージング装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】石川 亮宏
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| 【要約】 |
【課題】GRASE法において撮像時間を延長させずにデュアルコントラスト画像を得る。
【解決手段】ホストコンピュータ21およびシーケンサ22の制御によりRFコイル13からRFパルスを照射するとともに傾斜磁場コイル12から傾斜磁場Gx、Gy、Gzを発生させてGRASE法のパルスシーケンスを実行し、かつ、2つのKスペースの各々の中央領域には異なるスピンエコー信号が配置され、各Kスペースの両端領域には同じグラジェントエコー信号が共通に配置されるような位相エンコードを施す。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 章動パルスおよびリフォーカスパルスを印加するRF送信手段と、スライス選択用傾斜磁場パルス、位相エンコード用傾斜磁場パルスおよび読み出し用傾斜磁場パルスを印加する傾斜磁場パルス印加手段と、エコー信号を受信し、位相検波した後サンプリングしてA/D変換してデータを得る受信手段と、上記RF送信手段、傾斜磁場パルス印加手段および受信手段を制御して、1個の章動パルスを印加した後多数個のリフォーカスパルスを順次印加するとともにリフォーカスパルスの各々の間隔内で読み出し用傾斜磁場パルスをスイッチングすることにより、それぞれ1つのスピンエコーの信号とその前後の複数のグラジェントエコーの信号とを発生させ、かつ、2つのKスペースをそれぞれ位相方向に3つに分けたときのそれぞれのKスペースの中央領域に、少なくともその領域の中の位相方向の両端部分を除いた中央部分では、異なるタイミングで発生したスピンエコー信号から得られるデータがそれぞれ配列され、両Kスペースの一方側の端部領域に、スピンエコー信号の前に発生したグラジェントエコー信号から得られるデータが両Kスペースに共通に配列され、両Kスペースの他方側の端部領域に、スピンエコー信号の後に発生したグラジェントエコー信号から得られるデータが両Kスペースに共通に配列されるような、位相エンコード量を各エコー信号に与えるようにする制御手段とを備えることを特徴とするMRイメージング装置。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】この発明は、NMR(核磁気共鳴)現象を利用してイメージングを行うMRイメージング装置に関し、とくにGRASE法とよばれるグラジェントエコーとスピンエコーのハイブリッドスキャン法により高速に2つの異なるコントラスト画像を得るMRイメージング装置に関する。 【0002】 【従来の技術】GRASE(GRadient And Spin Echo)法は、90゜パルス(章動パルス)を印加した後、複数個の180゜パルス(リフォーカスパルス)を加えるとともに、これらのRFパルスの各々と同時にスライス選択用の傾斜磁場Gsのパルスを加え、そのRFパルスの間隔内で読み出し(および周波数エンコード)用の傾斜磁場Grのパルスを加えるとともに、このGrパルスを180゜パルスと180゜パルスとの間で複数回スイッチングさせて、スピンエコーの信号に加えて、その前後にグラジェントエコーの信号を発生させ、そして、これらの信号の発生直前に位相エンコード用の傾斜磁場Gpのパルスをそれぞれ加えて、その各々のGpパルスの印加量を、それらの信号から得たデータがKスペース(生データ空間)上で位相方向に順に配置されるものとなるような位相エンコード量に対応させる、というものである(米国特許第5270654号およびK.Oshio and D.A.Feinberg ”GRASE(Gradient−and Spin−Echo)Imaging:A NovelFast MRI Technique” Magnetic Resonance in Medicine 20,344−349,1991)。 【0003】さらに詳しく述べれば、得られるデータを、スピンエコー信号から得られるデータと、スピンエコー信号の直前のグラジェントエコー信号から得られるデータと、スピンエコー信号の直後のグラジェントエコー信号から得られるデータとにグループ分けする。そして、Kスペース(生データ空間)を、位相方向に中央領域と、その両側の端部領域との3つの領域に分ける。その上で、スピンエコー信号から得られるデータのグループが中央領域に配置されるように、スピンエコー信号の直前のグラジェントエコー信号から得られるデータのグループが一方の端部領域に配置されるように、スピンエコー信号の直後のグラジェントエコー信号から得られるデータのグループが他方の端部領域に配置されるように、しかも、それらの領域ではデータの配置位置については、信号発生順序と位相方向の一端から他端へと向かう方向とが一致するように、各信号に加える位相エンコード量を定める。 【0004】そして、このGRASE法において、2つの異なるコントラスト画像を得る場合には、TR(繰り返し時間)内の一連のエコー信号群を二分し、前半のエコー信号群から得たデータを一方のKスペースに、後半のエコー信号群から得たデータを他方のKスペースに、それぞれ配置する。 【0005】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来のようにGRASE法におけるTR内の一連のエコー信号群を二分することにより2つの異なるコントラスト画像を得る場合には、1つのTRについてはKスペースごとの位相エンコード数が半分になるため、2倍のTR数を必要とし、撮像時間が長くなる問題がある。また、1つのTRについて2倍のエコー数としてKスペースごとの位相エンコード数を維持しようとすれば、TRが短い場合にはマルチスライス数を多くとれないという制限を受け易くなる。 【0006】この発明は、上記に鑑み、GRASE法でデュアルコントラスト画像を得る場合に、一部のエコー信号は両コントラスト画像のKスペースの同一位相エンコードラインに共通に配置することによってエコー信号の利用効率を高めて、マルチスライス数の維持・撮像時間の短縮を図ることができる、MRイメージング装置を提供することを目的とする。 【0007】 【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するため、この発明によるMRイメージング装置においては、章動パルスおよびリフォーカスパルスを印加するRF送信手段と、スライス選択用傾斜磁場パルス、位相エンコード用傾斜磁場パルスおよび読み出し用傾斜磁場パルスを印加する傾斜磁場パルス印加手段と、エコー信号を受信し、位相検波した後サンプリングしてA/D変換してデータを得る受信手段と、上記RF送信手段、傾斜磁場パルス印加手段および受信手段を制御して、1個の章動パルスを印加した後多数個のリフォーカスパルスを順次印加するとともにリフォーカスパルスの各々の間隔内で読み出し用傾斜磁場パルスをスイッチングすることにより、それぞれ1つのスピンエコーの信号とその前後の複数のグラジェントエコーの信号とを発生させ、かつ、2つのKスペースをそれぞれ位相方向に3つに分けたときのそれぞれのKスペースの中央領域に、少なくともその領域の中の位相方向の両端部分を除いた中央部分では、異なるタイミングで発生したスピンエコー信号から得られるデータがそれぞれ配列され、両Kスペースの一方側の端部領域に、スピンエコー信号の前に発生したグラジェントエコー信号から得られるデータが両Kスペースに共通に配列され、両Kスペースの他方側の端部領域に、スピンエコー信号の後に発生したグラジェントエコー信号から得られるデータが両Kスペースに共通に配列されるような、位相エンコード量を各エコー信号に与えるようにする制御手段とが備えられることが特徴となっている。 【0008】2つのKスペースの各々の中央領域にはスピンエコーのデータが、両側の端部領域にはグラジェントエコーのデータがそれぞれ配列され、その中央領域に配列されるデータはそれらのKスペースごとに別個のものとなっているが、両側の端部領域に配列されるデータは2つのKスペースで共通のものとなっている。一般に再構成画像のコントラストは低周波領域のデータつまりKスペースの中央付近に配置されるデータによって規定されるため、端部領域はデータが共通であっても、中央領域のデータを別個のタイミングで発生したスピンエコー信号から得たデータとすることによって、異なるコントラストの2つの画像をこれら2つのKスペースから再構成することが可能となる。そして、画像のコントラストにあまり寄与しない端部領域(高周波領域)のデータを2つのKスペースで共通のものとしていることにより、Kスペースの端部領域に配置すべきデータは、それぞれのKスペースごとに収集する必要がなくて、1回収集すればよくなり、データの収集効率が向上し、1つのTR内での位相エンコード数を多くすることができるため、繰り返し回数を増大させることなく撮像時間を短縮することが可能となる。また、1つのTR内での位相エンコード数を多くすることができることから、TRが短い場合でもマルチスライス数を多くとることができる。 【0009】 【発明の実施の形態】つぎに、この発明の実施の形態について図面を参照しながら詳細に説明する。この発明にかかるMRイメージング装置は、図1で示すように構成されている。図1において主マグネット11は強力な静磁場を発生するもので、この静磁場中に図示しない被検体が配置される。また、傾斜磁場コイル12は、X,Y,Zの直交3軸方向に磁場強度が傾斜する3つの傾斜磁場Gx、Gy、Gzを、上記静磁場に重畳するようにして発生するよう3組設けられている。被検体には送信用のRFコイル13と、NMR信号の受信用RFコイル14とが取り付けられる。 【0010】ホストコンピュータ21はシステム全体の制御を行い、シーケンサ22はこのホストコンピュータ21の制御の下で、被検体の所望の断面での画像を再構成するためのデータを収集するシーケンス(後に図2を参照しながら説明する)を行うのに必要な種々の命令を送信系、受信系および傾斜磁場発生系に送る。傾斜磁場発生については、波形発生器15からGx、Gy、Gzに関する所定のパルス波形を所定のタイミングで発生させて、傾斜磁場電源16に送らせ、傾斜磁場コイル12からその波形・タイミングのGx、Gy、Gzを発生させる。図2のパルスシーケンスで示すスライス選択用傾斜磁場Gs、読み出し用(周波数エンコード用)傾斜磁場Gr、位相エンコード用傾斜磁場Gpは、これらGx、Gy、Gzのいずれか1つを用い、あるいはいくつかずつを組み合わせて作られる。 【0011】また、波形発生器15は、シーケンサ22の制御の下でRFパルスの波形を所定のタイミングで発生して振幅変調器24に送る。この振幅変調器24には、被検体の共鳴周波数に相当する周波数のRF信号が発生するようにホストコンピュータ21によってセットされたRF信号発生器23からのRF信号がキャリアとして送られてきており、このキャリアが波形発生器15からの波形信号に応じて振幅変調される。この振幅変調器24の出力はRFパワーアンプ25を経てRFコイル13に送られる。こうして、RFコイル13から送信されるRF信号の波形とタイミングとがシーケンサ22によって定められることにより、図2に示す90°パルスや180°パルスが被検体に照射されることになる。 【0012】被検体から発生したNMR信号は受信用のRFコイル14で受信され、プリアンプ26を経て位相検波器27に送られる。位相検波器27には、送信RFパルスのキャリアとなっているRF信号が、RF信号発生器23から送られてきており、この信号が参照信号として用いられて位相検波が行われる。A/D変換器28は、シーケンサ22によってタイミング等が制御されたサンプリングパルス発生器29からのサンプリングパルスに応じて、位相検波器27からの検波信号をサンプリングし、デジタルデータに変換する。このデジタルデータはホストコンピュータ21に取り込まれ、画像再構成装置33によってフーリエ変換処理される。これによって再構成された画像はディスプレイ装置32によって表示される。指示器31は、オペレータ等がホストコンピュータ21に必要な指示を与えるためのキーボードやマウスなどである。 【0013】このようなMRイメージング装置において、ホストコンピュータ21およびシーケンサ22の制御の下に図2に示すようなパルスシーケンスが行なわれる。図2において、まず90゜パルス(章動パルス)を印加した後、複数個(ここでは6個)の180゜パルス(リフォーカスパルス)を加えるとともに、これらのRFパルスの各々と同時にスライス選択用の傾斜磁場Gsのパルスを加える。そして読み出し用(および周波数エンコード用)の傾斜磁場Grのパルスを上記のRFパルスの間隔内で加えるとともに、このGrパルスを180゜パルスと180゜パルスとの間で複数回(ここでは正、負、正と3回)スイッチングさせる。 【0014】これにより、各々のリフォーカスパルスの間隔内で3つの信号、つまり、1つのスピンエコー信号1b、2b、…、6bと、その直前のグラジェントエコー信号1a、2a、…、6aと、その直後のグラジェントエコー信号1c、2c、…、6cとが発生させられる。つまり、ここでは合計18個の信号が生じさせられることになる。これらの信号の発生直前に位相エンコード用の傾斜磁場Gpのパルスをそれぞれ加える。その各々のGpパルスの印加量は、各信号から得たデータが、2つのKスペースに図3(イ)、(ロ)で示すように配置されるものとなるような位相エンコード量に対応させられる。 【0015】すなわち、図3(イ)は第1コントラスト像用のKスペース、図3の(ロ)は第2コントラスト像用のKスペースであり、これらに示すように各信号から得たデータが配置される(そのように配置されるべき位相エンコード量が各信号に与えられる)。図3(イ)、(ロ)で示すKスペースでは、図の上下方向が位相方向(中央が位相エンコード量0、上方向が位相エンコード量がプラスの方向、下方向が位相エンコード量がマイナスの方向)、左右方向が周波数方向であり、それぞれ位相方向に3つの領域に分けられている。 【0016】これら2つのKスペースの中央領域はスピンエコー信号1b、2b、…から得たデータが配列される領域SE、下側の端部領域はスピンエコー信号直前のグラジェントエコー信号1a、2a、…から得たデータが配列される領域GE、上側の端部領域はスピンエコー信号直後のグラジェントエコー信号1c、2c、…から得たデータが配列される領域GEとなっている(なお、これとは逆に、信号1a、2a、…から得たデータを上側の端部領域GEに、信号1c、2c、…から得たデータを下側の端部領域GEに、それぞれ配列するようにしてもよい)。 【0017】そして、これら2つのKスペースの両側の端部領域GEには、共通に、グラジェントエコー信号から得たデータが用いられている。つまり、領域GEでは同じグラジェントエコー信号からのデータが、2つのKスペースの同一位相エンコードラインに配列される。領域SEに配列するスピンエコー信号から得たデータについては、2つのKスペースでは、別個のものが用いられる。ここでは、図3の(イ)のKスペースではスピンエコー信号1b、2b、3bからのデータが、図3の(ロ)のKスペースではスピンエコー信号4b、5b、6bからのデータが用いられている。すなわち、中央の網掛け部分の領域は別個のデータが配置されるが、両側の白抜き部分の領域は図3(イ)、(ロ)のKスペースで共通のデータが配置される。 【0018】このように図3(イ)、(ロ)のそれぞれのKスペースで、中央網掛け部分つまり画像コントラストを支配する低周波領域に別個のスピンエコー信号からのデータが配置されているため、異なるコントラストの画像が得られることになる。とくにKスペースの中心(位相エンコード量0)付近には、それぞれ信号1bと信号4bとが配置される。そのため、これら2つのKスペースに配置されたデータをそれぞれフーリエ変換して画像再構成したときの各々の画像のコントラストは、主に信号1bと信号4bとによって支配されることになり、これらの信号を得るタイミング(エコー時間)に応じたコントラストとすることができる。 【0019】白抜き部分の領域は図3(イ)、(ロ)のKスペースで共通のデータが配置されるので、これらの位相エンコードラインに配置すべきデータについては2つの画像につき1回収集すればよいこととなる。そのため、1TR内で共通データとして収集される信号数が多くなるので、より多数の位相エンコードのデータを1TR内で得ることができる。その結果、繰り返し回数をあまり増大させることがないので、撮像時間を延長させずにデュアルコントラスト画像を得ることができることになる。 【0020】これら図3(イ)、(ロ)で、各信号からのデータが配置されるべき領域の幅(上下方向つまり位相方向の幅)は、その領域に配置される位相エンコード数(ライン数)に対応している。広い幅(1a、1b、1c、4b)にはN個の位相エンコード数(Nライン)のデータが配置され、その半分の幅(2a、2b、2c、3bなど)にはN/2個の位相エンコード数のデータが配置される。そして、図3(イ)、(ロ)では2a、2b、2c等が2つの1/2幅の領域に配置されているが、これは、奇数番目のTR(1個の章動パルスで始まる18個のエコー信号発生およびデータ収集シーケンスの繰り返し時間)と偶数番目のTRとで振り分けることを意味している。 【0021】そこで、この場合は、総位相エンコード数は、各画像につき15Nとなり、TRをN回繰り返す(Nは偶数)ことによって、15N×15Nのマトリクスの画像を2つ再構成することが可能となる。 【0022】図3(イ)のKスペースにおいて、スピンエコー信号が配置される中央領域SEでは、各データは信号発生順(つまり1b、2b、3bの順)にその領域内の中央から端部へと向かう方向に配列され、グラジェントエコー信号が配列される上下の端部領域GEでも、各データは信号発生順(つまり1a、2a、3a、…の順および1c、2c、3c、…の順)にその領域内の中央から端部へと向かう方向に配列されている。図3(ロ)のKスペースについては、スピンエコー信号が配置される中央領域SEでは、各データは信号発生順(つまり4b、5b、6bの順)にその領域内の中央から端部へと向かう方向に配列され、グラジェントエコー信号が配列される上下の端部領域GEでは図3(イ)のKスペースと同様である。 【0023】このようにして各信号からのデータが2つのKスペースに配置されるため、それぞれのKスペースにおいては隣接するデータの信号強度の差が最小となり、位相方向に信号強度が滑らかに変化することになる。すなわち、信号強度は図2に示すようにT2(あるいはT2*)減衰にしたがって時間的に徐々に小さなものとなっていくので、図3(イ)、(ロ)のKスペースのSE領域では信号強度がその領域内の中央で大きく上下に向かうにしたがい小さくなっていき、上下のGE領域でも信号強度がその領域内の中央で大きく上下に向かうにしたがい小さくなっていく。そこで、SE領域と2つのGE領域とが接する部分での信号強度差は、図3(ロ)のKスペースではほとんどなく、(イ)のKスペースでも比較的小さく、これらにおいて信号強度の位相方向プロファイルは滑らかに連続することになる。 【0024】したがって、図3(イ)、(ロ)の2つのKスペースをフーリエ変換して2つの画像を再構成する場合に、これらの画像における画像ぶれアーティファクトを軽減することが可能となる。 【0025】図4(イ)、(ロ)は、デュアルコントラスト画像のための2つのKスペースの他の例を示すものである。ここでは、スピンエコー信号からのデータが配列される中央領域SEでのデータ配列は図3と同じであるが、両側のグラジェントエコー信号からのデータが配列される端部領域GEでのデータ配列が図3と異なっている。すなわち、図4(イ)、(ロ)において端部領域GEには共通のデータが配置されるが、これら2つの領域GEでは、Kスペース全体についての端部から中央側に向けて信号発生順序で1a、2a、3a、…、および1c、2c、3c、…と配列されている。このように中央側に信号発生順の遅いものを配置したのは、領域SEの端部に配置される信号との強度差をなるべく少なくするためである。 【0026】図5(イ)、(ロ)は、デュアルコントラスト画像のための2つのKスペースのさらに別の例を示すものである。この図5(イ)、(ロ)では、中央のスピンエコー信号からのデータを配置すべき領域SEに、すべて別個のデータを配置するのではなく、その領域SEの両端部分に同じスピンエコー信号5bから得たデータを共通に配置している。つまり、この図5(イ)、(ロ)では、網掛け部分のみがそれぞれ別個のデータであり、それ以外の白抜き部分が共通のデータとなっている。 【0027】この図5(イ)、(ロ)では、すべてのグラジェントエコー信号だけでなく、スピンエコー信号についても一部(時間的に最後に発生するスピンエコー信号5b)は2つのKスペースについて共通に用いているため、発生する信号のうちの共通に用いられるものの割合が高く、それに応じて多数の位相エンコード数を1TR内で得ることができ、繰り返し回数を少なくできる。 【0028】この図5(イ)、(ロ)では1TR内で180°パルスを5回加えて、5つのスピンエコー信号1b、2b、3b、4b、5bを得るとともに、その前後の5つずつのグラジェントエコー信号1a、2a、3a、4a、5aおよび1c、2c、3c、4c、5cを得ている。そして、1TR内での位相エンコード数は13となる。TRをN回繰り返す(Nは偶数)ことにより、13N×13Nのマトリクスの、コントラストの異なる2つの画像を得ることができる。 【0029】なお、ここでは1TRにつき、18個(あるいは15個)のエコー信号を発生させるようにしているが、リフォーカスパルス(およびそれに伴うGs、Gr、Gp)の数を増減すれば、21個あるいはそれ以上の数のエコー信号を発生させることもできるし、12個あるいはそれ以下の数のエコー信号を発生させることもできる。また、リフォーカスパルスとリフォーカスパルスとの間で、Grを3回スイッチングさせて1個のスピンエコー信号とその前後に1個ずつのグラジェントエコー信号とを発生させているが、これらの数についても制限されない。各画像に単独に用いられるエコー信号の数、共通に用いられるエコー信号の数なども上記に限定されるわけではない。 【0030】 【発明の効果】以上説明したように、この発明のMRイメージング装置によれば、GRASE法においてデュアルコントラストの画像を得るための2つのKスペースにそれぞれ配置するデータのうち、2つのKスペースに共通に配置されるものの割合が高いので、1TR内の信号数に対して1TR内の位相エンコード数が多くなり、TRの繰り返し回数をそれほど増大させずにつまり撮像時間をそれほど延長させずにデュアルコントラスト画像を得ることができる。また、1つのTR内での位相エンコード数を多くすることができることから、TRが短い場合でもマルチスライス数を多くとることができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000001993 【氏名又は名称】株式会社島津製作所
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| 【出願日】 |
平成9年(1997)11月10日 |
| 【代理人】 |
【弁理士】 【氏名又は名称】佐藤 祐介
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| 【公開番号】 |
特開平11−137533 |
| 【公開日】 |
平成11年(1999)5月25日 |
| 【出願番号】 |
特願平9−323778 |
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