トップ :: A 生活必需品 :: A61 医学または獣医学;衛生学




【発明の名称】 圧力センサ付カテーテル
【発明者】 【氏名】加藤 忠裕

【氏名】笹 幸一

【氏名】比留間 幸子

【氏名】杵淵 嘉夫

【要約】 【課題】ゼロオフセット操作を容易に行うことができる圧力センサ付カテーテルを提供すること。

【解決手段】分岐部3の後方に接続された一方の分岐ライン3Aに抵抗ボックス4を接続し、該抵抗ボックス4に電線6を介してコネクタ5を接続し、他方の分岐ライン3Bにルアーコネクタ11を接続し、前記圧力センサ部1内に圧力センサ1Sが配置され、前記分岐部3内の一方の分岐管3Cに空気遮断充填剤8が装填され、他方の分岐管3Dにフィルター13が装填され、前記圧力センサ1Sの後方に接続されたリード線9がカテーテル本体2、分岐部3、分岐管3C、分岐ライン3Aを経て抵抗ボックス4に接続した圧力センサ付カテーテルCA。
【特許請求の範囲】
【請求項1】カテーテル本体2の前方に圧力センサ部1を装着し、カテーテル本体2の後方に分岐部3を装着し、前記分岐部3の後方に接続された一方の分岐ライン3Aに抵抗ボックス4を接続し、該抵抗ボックス4に電線6を介してコネクタ5を接続し、他方の分岐ライン3Bにルアーコネクタ11を接続し、前記圧力センサ部1内に圧力センサ1Sが配置され、前記分岐部3内の一方の分岐管3Cに空気遮断充填剤8が装填され、他方の分岐管3Dにフィルター13が装填され、前記圧力センサ1Sの後方に接続されたリード線9がカテーテル本体2、分岐部3、分岐管3C、分岐ライン3Aを経て抵抗ボックス4に接続されている、ことを特徴とする圧力センサ付カテーテルCA。
【請求項2】カテーテル本体2の前方に圧力センサ部1を装着し、カテーテル本体2の後方に分岐部3を装着し、前記分岐部3の後方に接続された一方の分岐ライン3Aに抵抗ボックス4を接続し、該抵抗ボックス4に電線6を介してコネクタ5を接続し、他方の分岐ライン3Bにルアーコネクタ11を接続し、前記圧力センサ部1内に圧力センサ1Sが配置され、カテーテル本体2の後方部2Bを抵抗ボックス4内に突設させ、カテーテル本体2の後方部2Bの側部にルアーコネクタ11を突出させて、該ルアーコネクタ11の後方を抵抗ボックス4外へ突出させ、カテーテル本体2の後方部2Bの後方端部2Eに空気遮断充填剤8を装填し、ルアーコネクタ11内にフィルター13を装填し、前記圧力センサ1Sの後方に接続されたリード線9がカテーテル本体2、前記後方端部2Eを経て抵抗ボックス4に接続されていることを特徴とする圧力センサ付カテーテルCA2。
【請求項3】請求項1記載の分岐ライン3Bにルアーコネクタ11を接続する代わりに分岐ライン3Bの途中に三方活栓7を配置し分岐ライン3Bの後方にバルーン14を接続した圧力センサ付カテーテルCA3。
【請求項4】カテーテル本体2Aの前方に圧力センサ部1Aを装着し、カテーテル本体2Aの後方に分岐部3Eを装着し、前記カテーテル本体2Aの内部を隔壁Wを設けて大気圧導入用ルーメン17とリード線用ルーメン18に区画し、前記分岐部3Eの後方に接続された一方の分岐ライン3Aに抵抗ボックス4を接続し、該抵抗ボックス4に電線6を介してコネクタ5を接続し、他方の分岐ライン3Bにルアーコネクタ11を接続し、前記圧力センサ部1A内に圧力センサ1Sが配置され、前記圧力センサ1Sの後方に接続されたリード線9がリード線用ルーメン18、分岐部3E、分岐ライン3Aを経て抵抗ボックス4に接続されている圧力センサ付カテーテルCA4。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は大気圧調整機能を有する圧力センサ付カテーテルの改良に関する。
【0002】
【従来技術及び発明が解決しようとする課題】現在使用されている各種先端型圧力センサ付カテーテルは、一旦血管内等へ挿入した後の常時圧力印加の状態ではゼロオフセットを再設定することはできない。ところが、外部設置圧力センサは切替コック等で容易に大気圧側開放ができるため、ゼロオフセットの再設定ができる。そこで本発明者等は鋭意検討を重ねた結果、常時圧力印加状態でも確実にゼロオフセットを設定できる機能を工夫した圧力センサ付カテーテルの開発に成功した。
【0003】
【課題を解決するための手段】
[1]本発明はカテーテル本体2の前方に圧力センサ部1を装着し、カテーテル本体2の後方に分岐部3を装着し、前記分岐部3の後方に接続された一方の分岐ライン3Aに抵抗ボックス4を接続し、該抵抗ボックス4に電線6を介してコネクタ5を接続し、他方の分岐ライン3Bにルアーコネクタ11を接続し、前記圧力センサ部1内に圧力センサ1Sが配置され、前記分岐部3内の一方の分岐管3Cに空気遮断充填剤8が装填され、他方の分岐管3Dにフィルター13が装填され、前記圧力センサ1Sの後方に接続されたリード線9がカテーテル本体2、分岐部3、分岐管3C、分岐ライン3Aを経て抵抗ボックス4に接続されている圧力センサ付カテーテルCAを提供する。
[2]本発明はカテーテル本体2の前方に圧力センサ部1を装着し、カテーテル本体2の後方に分岐部3を装着し、前記分岐部3の後方に接続された一方の分岐ライン3Aに抵抗ボックス4を接続し、該抵抗ボックス4に電線6を介してコネクタ5を接続し、他方の分岐ライン3Bにルアーコネクタ11を接続し、前記圧力センサ部1内に圧力センサ1Sが配置され、カテーテル本体2の後方部2Bを抵抗ボックス4内に突設させ、カテーテル本体2の後方部2Bの側部にルアーコネクタ11を突出させて、該ルアーコネクタ11の後方を抵抗ボックス4外へ突出させ、カテーテル本体2の後方部2Bの後方端部2Eに空気遮断充填剤8を装填し、ルアーコネクタ11内にフィルター13を装填し、前記圧力センサ1Sの後方に接続されたリード線9がカテーテル本体2、前記後方端部2Eを経て抵抗ボックス4に接続されている圧力センサ付カテーテルCA2を提供する。
[3]本発明は[1]記載の分岐ライン3Bにルアーコネクタ11を接続する代わりに分岐ライン3Bの途中に三方活栓7を配置し分岐ライン3Bの後方にバルーン14を接続した圧力センサ付カテーテルCA3を提供する。
[4]本発明はカテーテル本体2Aの前方に圧力センサ部1Aを装着し、カテーテル本体2Aの後方に分岐部3Eを装着し、前記カテーテル本体2Aの内部を隔壁Wを設けて大気圧導入用ルーメン17とリード線用ルーメン18に区画し、前記分岐部3Eの後方に接続された一方の分岐ライン3Aに抵抗ボックス4を接続し、該抵抗ボックス4に電線6を介してコネクタ5を接続し、他方の分岐ライン3Bにルアーコネクタ11を接続し、前記圧力センサ部1A内に圧力センサ1Sが配置され、前記圧力センサ1Sの後方に接続されたリード線9がリード線用ルーメン18、分岐部3E、分岐ライン3Aを経て抵抗ボックス4に接続されている圧力センサ付カテーテルCA4を提供する。
【0004】
【発明の実施の形態】図1は本発明の圧力センサ付カテーテルCAを示す概略図で、圧力センサ付カテーテルCAはポリウレタン等の材料よりなるカテーテル本体2の前方に装着される圧力センサ部1と、カテーテル本体2の後方に装着される分岐部3と、分岐部3の後方に配置される抵抗ボックス4、コネクタ5と、ルアーコネクタ11より構成される。抵抗ボックス4は分岐ライン3Aを介して分岐部3の後方に接続され、コネクタ5は電線6を介して抵抗ボックス4の後方に接続され、ルアーコネクタ11は分岐ライン3Bを介して分岐部3の後方に接続されている。
【0005】圧力センサ部1の内部には圧力センサ1Sが配置され、分岐部3の内部には図2に示すように、分岐部3の一方の分岐管3Cに空気遮断充填剤8が装填され、他方の分岐管3Dにフィルター13が装填されている。また前記圧力センサ1Sの後方に接続されたリード線9がカテーテル本体2、分岐部3、分岐管3C、分岐ライン3Aを経て抵抗ボックス4に配置されているプリント基板10に接続されている。
【0006】図3は図1の圧力センサ付カテーテルCAのその他の実施例を示す圧力センサ付カテーテルCA2の概略図(図4は、図3の抵抗ボックス4付近の一部拡大断面図)である。圧力センサ付カテーテルCA2は図1の圧力センサ付カテーテルCAにおいてカテーテル本体2の後方に分岐部3を設ける代わりに、カテーテル本体2の後方部2Bを抵抗ボックス4内に突設させ、カテーテル本体2の後方部2Bの側部にルアーコネクタ11を突出させて、該ルアーコネクタ11の後方を抵抗ボックス4外へ突出させ、カテーテル本体2の後方部2Bの後方端部2Eに空気遮断充填剤8を装填し、ルアーコネクタ11内にフィルター13を装填し、圧力センサ1Sの後方に接続されたリード線9をカテーテル本体2、前記後方端部2Eを経て抵抗ボックス4内に配置されたプリント基板10に接続したものである。
【0007】また図1の圧力センサ付カテーテルCAは分岐ライン3Bの後端にルアーコネクタ11を接続しているが、ルアーコネクタ11の代わりに図5に示す圧力センサ付カテーテルCA3のように分岐ライン3Bの途中に三方活栓7を配置し分岐ライン3Bの後方にバルーン14を接続しても良い。
【0008】図1(図2)の圧力センサ付カテーテルCAのように分岐部3を分岐管3Cと分岐管3Dに分けて、分岐管3Cに電気的ラインである分岐ライン3A、分岐管3Dに大気圧側ラインである分岐ライン3Bを接続し、分岐管3C内に空気遮断充填剤8を装填して分岐部3、分岐ライン3B内の空気が分岐ライン3A、抵抗ボックス4と連通しないように遮断している。このように形成することにより印加圧力下でのゼロオフセットが可能となる。
【0009】図3(図4)の圧力センサ付カテーテルCA2もカテーテル本体2とルアーコネクタ11からの流入する空気が、カテーテル本体の後方端部2E内に装填された空気遮断充填剤8より遮断されるので、空気が抵抗ボックス4内に流入することがなく、印加圧力下でのゼロオフセットが可能である。圧力センサ付カテーテルCA2は圧力センサ付カテーテルCAの分岐管3C、分岐管3Dに相当するカテーテル本体の後方部2Bとカテーテル本体の後方部2Bの側部に突設されるルアーコネクタ11の先端が抵抗ボックス4内に配置されるのでよりコンパクトな形状にすることができる。前記ルアーコネクタ11には空気量調整部材12としてシリンジが装着されるが、シリンジは空気導入口を筒体の中央に設けルアーコネクタ11に接続することにより、空気導入量の微調整を行うことが容易となる。
【0010】次に図1の圧力センサ付カテーテルCAの使用方法の一例について図6から図9を参照しながら説明する。圧力センサ付カテーテルCAの圧力センサ部1を患者の血管内へ挿入し図6に示すように空気量調整部材12であるシリンジをルアーコネクタ11に接続する。圧力センサ1Sは圧力センサ部1を患者の血管へ挿入した時の印加圧力状態では図7のようにダイアフラム1SDが凹形に変形する。空気量調整部材12のピストンをルアーコネクタ11方向に押しながら大気圧を調整しダイアフラム1SDの凹形の変形を図8のようにもとの平坦な形状に復元させる。コネクタ5に接続したモニター(図示せず)の表示がゼロを示したところでピストンを止めモニターのゼロオフセット操作を行う。モニターのゼロ表示は、圧力センサ付カテーテルCAを大気圧下でゼロオフセットしたゼロ表示である。
【0011】空気量調整部材12よりピストンを抜き取り、ルアーコネクタ11を大気圧と連通させれば、大気圧が分岐ライン3B、分岐部3、カテーテル本体2を経て圧力センサ1Sに伝達され、図9のようにダイアフラム1SDが再び凹形に変形し、モニターに印加圧力値が表示される。また空気量調整部材12はシリンジの代わりにダイヤル式空気調整弁を使用することができる。あるいは図5に示すようにルアーコネクタ11を設ける代わりに分岐ライン3Bの途中に三方活栓7を配置し分岐ライン3Bの後方にバルーン14を接続した圧力センサ付カテーテルCA3の場合は、三方活栓7の空気通路をバルーン14と連通させながらバルーン14を指で軽く押さえてモニターのゼロ表示を確認後、三方活栓7の空気通路を大気と連通させることによりモニターに印加圧力値を表示させる。
【0012】図10は本発明の圧力センサ付カテーテルCA4のその他の実施例を示す概略図(図11は図10圧力センサ部付近の一部拡大図)である。圧力センサ付きカテーテルCA4は、図1の圧力センサ付カテーテルCAのカテーテル本体2に相当するカテーテル本体2Aの内部に隔壁Wを設けて大気圧導入用ルーメン17とリード線用ルーメン18とに区画し、カテーテル本体2Aの後方に分岐部3E、分岐ライン3Fを介して輸液用ルアーコネクタ11Cを装着し、カテーテル本体2Aの前方に圧力センサ部1Aを装着している。圧力センサ部1Aは金属製等の硬質カバー15の中に台座21を配置し、台座21の上にセラミック基板20を配置し、さらにこの上に圧力センサ1Sを配置することにより構成され、圧力センサ1Sの後方にボンディング線22を介してリード線9が接続されている。圧力センサ1Sの天面にはシリコーンまたはフッ素樹脂等からなる受圧部充填材16が装填されている。圧力センサ部1Aの前方にはシリコーンまたはフッ素樹脂等からなる弾性材23が装着されている。図中、26は空気の導入孔である。カテーテル本体2Aの側部には輸液用の孔24が形成され、輸液用の孔24は輸液用ルーメン25と連通している。その他の構成部材は実質的に圧力センサ付カテーテルCAと同じであるから詳細な説明は省略する。圧力センサ付カテーテルCA4の圧力センサ1Sの圧力を検出する原理はゲージ圧方式を採用し、圧力センサ1S受圧面にかかる大気圧の圧力を検出するように構成されている。圧力センサ付カテーテルCA4も圧力センサ付カテーテルCAと同様にルアーコネクタ11に空気量調整部材12を装着して圧力センサ付カテーテルCAと同様にゼロオフセットとし、ルアーコネクタ11を大気圧と連通させることによりコネクタ5に接続したモニターに印加圧力を表示させることができる。
【0013】なお図1の圧力センサ付カテーテルCA(CA2、CA3も同じ)の圧力センサ部1の詳細な断面構造は、前記圧力センサカテーテルCA4の圧力センサ部1Aの断面(図11参照)において隔壁Wを設けていない点のみが異なり、その他は圧力センサ部1Aと実質的に同一であるから、詳細に説明は省略する。
【0014】
【発明の作用効果】本発明の■圧力センサ付カテーテルCAは分岐部3に分岐ライン3Bを介してルアーコネクタ11を装着することによりシリンジ等によりゼロオフセット操作を容易に行うことができる。
■圧力センサ付カテーテルCA2は抵抗ボックス4内にカテーテル本体2の後方部2Bとルアーコネクタ11を突設しているのでさらに圧力センサ付カテーテルCAよりも形状がコンパクトで取り扱いが容易である。
■圧力センサ付カテーテルCA、CA2、CA3は異なる空気容量の種々のロットを製作しても空気量調整部材12としてシリンジ、ダイヤル式空気調整弁あるいは三方活栓とバルーンの組み合せを採用することにより、空気容量の微調整を行ってゼロオフセット操作を容易に行うことができる。
■圧力センサ付カテーテルCA、CA2、CA3は分岐管3C内またはカテーテル本体の後方部2Bに空気遮断充填剤8を装填し、大気圧が抵抗ボックス4内と連通しないようにしかつ分岐管3Dまたはルアーコネクタ11内にフィルター13を装填することにより大気中の異物がカテーテル本体2内に混入することなく空気のみをカテーテル本体2内に導入するので印加圧力下でのゼロオフセットを容易に行うことができる。
■圧力センサ付カテーテルCA4では、大気圧導入用ルーメン17とリード線用ルーメン18を隔壁Wを介して区画しているため前記圧力センサ付カテーテルCAのように分岐部3E内に空気遮断充填材8を設ける必要がないので、製造が容易であり、コストダウンを図ることができる。また抵抗ボックス4内に空気が全く侵入することがないのでゼロオフセットの操作性もをさらに向上させることができる。
【出願人】 【識別番号】000200035
【氏名又は名称】川澄化学工業株式会社
【出願日】 平成9年(1997)10月28日
【代理人】
【公開番号】 特開平11−128180
【公開日】 平成11年(1999)5月18日
【出願番号】 特願平9−311217