| 【発明の名称】 |
眼科装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】西原 裕
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| 【要約】 |
【課題】固視誘導時における被検者への負担を軽減して、良好な固視誘導を行う。
【解決手段】一般的な液晶シャッタは遮光時に100%完全な遮光はできず、幾らかの光束が透過する。ここで、固視灯光源を点滅すると、被検者には固視灯光源による漏れ光の中に固視目標が点灯している(a) の状態と、固視灯光源による漏れ光が見える(b) の状態とが交互に提示される。即ち、被検者には固視灯光源による一定の背景光がある状態で、透過領域Aによる固視目標だけが点滅しているように見えるので、被検者にとっては固視目標が視認し易く見栄えも良くなる。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 シャッタを開閉することにより光源から出射した光束の透過量を部分的に制御するシャッタ部材と、対物レンズを通して被検眼に固視灯を投影する固視灯投影手段と、前記シャッタ部材の開閉により前記固視灯を点滅するシャッタ制御手段とを有することを特徴とする眼科装置。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、眼科医院等において使用する眼底カメラ等の眼科装置に関するものである。 【0002】 【従来の技術】従来から眼底カメラ等の眼科装置では、被検眼を所望の観察撮影部位に誘導したり視線を安定させるために、固視目標が設けられている。この固視目標には、筐体の外部に移動可能な点光源を設け、この点光源を被検者に固視させながら移動して視線の向きを変えることによって、目的の部位が眼底カメラの視野内に入るようにする外部固視標と、筐体の内部に設けられ対物レンズを通して光学的に任意の位置に投影される視標を被検者に固視させることによって、目的の部位を撮影視野内に誘導する内部固視標とがある。 【0003】この内部固視標には、図4に示すように回転中心Oを有する位置調節可能なレバー1の一端に点光源2を取り付けたものや、図5、図6に示すように、多数の点光源3をマトリックス状に配置して点灯する光源3aを制御するようにしたもの、或いは又は図7、図8に示すように液晶シャッタ4等の遮光部材に部分的に設けた透過領域Aと、固視灯光源5との組み合わせによるもの等が公知である。また、これらの装置では固視目標に被検者の注意を引き付けるようにするために、光源2、3、5を点滅点灯するように制御している。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の従来例の液晶シャッタ4と固視灯光源5の組み合わせによるものは、液晶シャッタ4だけでは完全な100%の遮光ができず、若干の固視灯光源5の光束漏れが生ずる。ここで、固視目標を点滅させるために固視灯光源5を点滅すると、被検者には図9(a) に示すように全体に固視灯光源5の漏れ光のある背景上に、液晶シャッタ4に設けた光透過領域Aを透過した光束が固視目標として視認される状態と、図9(b) に示すように固視灯光源5の消灯により真暗になる状態とが、固視灯光源5の点滅周期毎に交互に提示されることになる。即ち、漏れ光のある背景上に固視目標がある状態と、真暗の状態とが交互に繰り返されることになる。 【0005】準暗室内で使用される眼科装置、特に自然散瞳により眼底を撮影する無散瞳眼底カメラにおいては、このような微妙な漏れ光による背景の変化が被検者に影響を与え、固視目標が見え難くなるために、固視誘導時における被検者への負担が増加し、良好な固視誘導が行えず、診断に有効な画像が得られないという問題が生ずる。 【0006】本発明の目的は、上述の問題点を解消し、固視誘導時における被検者への負担を軽減して、良好な固視誘導を行うことができる眼科装置を提供することにある。 【0007】 【課題を解決するための手段】上記目的を達成するための本発明に係る眼科装置は、シャッタを開閉することにより光源から出射した光束の透過量を部分的に制御するシャッタ部材と、対物レンズを通して被検眼に固視灯を投影する固視灯投影手段と、前記シャッタ部材の開閉により前記固視灯を点滅するシャッタ制御手段とを有することを特徴とする。 【0008】 【発明の実施の形態】本発明を図1〜図3に図示の実施例に基づいて詳細に説明する。図1は実施例の無散瞳眼底カメラの斜視図を示し、基台11の被検者側には顔支持部12が取り付けられ、基台11の上部には前後左右上下方向に位置調節可能なステージ部13が取り付けられている。ステージ部13上には眼底カメラの光学系14とテレビモニタ15が載置され、光学系14には撮影フィルムを備えたカメラ部16が装着され、ピント合わせ操作を行うフォーカスレバー17が取り付けられている。また、ステージ部13の検者側には、被検眼と眼底カメラの光学系14との位置合わせを行う位置調節レバー18と撮影スイッチ19から成る操作桿と、固視灯の投影位置を変更するための小型操作桿から成る固視灯調節スイッチ20が設けられている。 【0009】図2は光学系14の構成図を示し、被検眼Eの前方の光路O1上には、対物レンズ21、中心開口を有する孔あきミラー22、光路O1方向に可動なフォーカシングレンズ23、撮影レンズ24、撮影時に上方に跳ね上がる切換ミラー25が順次に配列され、撮影時に使用されるカメラ部16内のフィルム26に至り、観察撮影光学系が形成されている。 【0010】孔あきミラー22の入射方向の光路O2上には、孔あきミラー22側から角膜バッフル27、リレーレンズ28、29水晶体バッフル30、円環状開口を有するリングスリツト31、コンデンサレンズ32、キセノン管等から成る撮影用光源33、コンデンサレンズ34、赤外光が透過する赤外フィルタ35、ハロゲンランプ等から成る照明用光源36、凹面反射鏡37が順次に配列され、照明光学系が形成されている。 【0011】また、切換ミラー25の反射方向の光路O3上には、フィールドレンズ38、ハーフミラー39、レンズ40、部分的にシャッタを開閉して光束の透過領域を形成する液晶シャッタ41、固視灯光源32が順次に配列され、固視灯投影光学系が形成されている。液晶シャッタ41は従来例の図7、図8に示す構成で、眼底Erと略共役な平面に配置されており、液晶シャッタ41に形成された透過領域Aを透過する光束は、被検眼Eに固視目標として投影されるようになっている。また、液晶シャッタ41に形成された透過領域Aは、固視灯調節スイッチ20により変更することができ、被検眼Eの眼底Erを所望の撮影部位に誘導することができるようになっている。 【0012】ハーフミラー39の反射方向の光路O4上には、テレビレンズ43、赤外テレビカメラ44が配置され、赤外テレビカメラ44の出力はテレビモニタ15に接続されている。なお、被検眼Eの眼底Erとフィールドレンズ38付近の像面F、赤外テレビカメラ44の撮像面F’、液晶シャッタ41とは、略共役な関係になるように構成されている。 【0013】また、眼底カメラの動作の制御を行う機能制御部45が設けられ、機能制御部45には、ステージ部13上に設けた撮影スイッチ19、固視灯調節スイッチ20の出力が接続されている。そして、機能制御部45は上述の2個のスイッチ19、20の出力に応じて、切換ミラー25、撮影用光源33、照明用光源36、液晶シャッタ41、固視灯光源32を図示しない駆動手段により制御するようになっている。 【0014】上述の構成において、先ず被検眼Eの眼底Erの撮影準備として、被検眼Eと眼底カメラの光学系14との間のラフアライメントを行う。被検者を対物レンズ21の正面に着座させ、被検眼Eと対物レンズ21が対向するように被検者の顔を顔支持部12に固定する。そして、位置調節レバー18によりステージ部13を移動し、光学系14の光路O1が概略被検者の被検眼Eに合うように粗調節する。 【0015】被検眼Eに対するラフアライメントが完了し、照明用光源36を点灯すると、照明用光源36からの光束は光路O2を通り、孔あきミラー22により反射されて、被検眼Eの眼底Erを照明する。眼底Erからの反射光は光路O1、光路O3、光路O4を経由して、赤外テレビカメラ44の撮像面F’に結像し、テレビモニタ15上に眼底像Er' が映出される。 【0016】液晶シャッタ41と固視灯光源32から成る固視灯の光束は、フィールドレンズ38付近の像面Fで一旦結像し、その一部はフィールドレンズ38により戻り方向に反射され、ハーフミラー39、テレビレンズ43を経て、赤外テレビカメラ44の撮像面F’に結像し、視標像A’としてテレビモニタ15上の眼底像Er' に合成して表示される。また、フィールドレンズ38を透過した光束は切換ミラー25によって左方に反射され、光路O1を経て被検眼Eに投影される。被検者はこの固視灯を注視し、検者は被検眼Eと光学系14の精密なアライメントを行う。 【0017】検者が被検眼Eの眼底Erを所望の撮影部位に誘導するために固視灯調節スイッチ20を操作すると、固視灯調節スイッチ20への入力は機能制御部45に伝えられ、機能制御部45は液晶シャッタ41に形成された透過領域Aを変更する。即ち、固視灯調節スイッチ20を操作することにより、固視灯の投影位置を変更して、眼底Erを所望の撮影部位に誘導する。 【0018】このような固視誘導操作において、被検者の注意を引き付けるために固視灯を点滅すると、機能制御部45は固視灯光源32を点灯した状態で、「透過領域Aが有る状態」と「全領域が遮光される状態」とが交互に繰り返されるように、液晶シャッタ41を制御することになる。 【0019】図3は被検者に提示される点滅する固視灯を示す。一般的な液晶シャッタ41は、遮光時に100%完全な遮光はできず、幾らかの光束が透過する。ここで、固視灯光源32を点滅すると、被検者には図3(a) に示すように固視灯光源32による漏れ光の中に固視目標が点灯している状態と、図3(b) に示すように固視灯光源32による漏れ光だけが見える状態とが交互に提示されることになる。即ち、被検者には固視灯光源32による一定の背景光がある状態で、透過領域Aによる固視目標だけが点滅しているように見えるので、被検者にとっては固視目標が視認し易く見栄えも良くなる。 【0020】検者はテレビモニタ15上の眼底像Er' を観察しながら、アライメント及びフォーカスレバー17を操作し、フオーカシングレンズ23を図示しない駆動機構により移動して合焦操作を行う。その後に撮影スイッチ19を押すと、撮影スイッチ19の出力は機能制御部45に伝えられ、図示しない駆動手段によって切換ミラー25が破線で示す位置に退避し、撮影用光源33が発光する。撮影用光源33からの光束は、光路O2を経て孔あきミラー22によって反射され、被検眼Eの眼底Erに到達する。眼底Erからの反射光は光路O1を経てフィルム26上に結像され、被検眼Eの眼底Erが撮影される。 【0021】 【発明の効果】以上説明したように本発明に係る眼科装置は、光源による光束の透過量をシャッタ部材の開閉により制御して固視灯を点滅させることにより、一定の背景光がある状態で、シャッタ部材の透過領域により固視灯だけが点滅しているように見えるので、被検者にとっては固視目標が視認し易く見栄えも良くなる。このために、固視誘導における被検者への負担が軽減されて、良好な固視誘導を行うことができ、診断にとって極めて有効な画像を得ることができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000001007 【氏名又は名称】キヤノン株式会社
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| 【出願日】 |
平成9年(1997)10月13日 |
| 【代理人】 |
【弁理士】 【氏名又は名称】日比谷 征彦
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| 【公開番号】 |
特開平11−113852 |
| 【公開日】 |
平成11年(1999)4月27日 |
| 【出願番号】 |
特願平9−293207 |
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