トップ :: A 生活必需品 :: A61 医学または獣医学;衛生学




【発明の名称】 口腔内カメラの画像回転装置
【発明者】 【氏名】原 和章

【氏名】竹本 照美

【氏名】田村 繁夫

【要約】 【課題】CCDカメラ本体を回転させずに画像を回転させる。

【解決手段】カメラ本体11を構成する筒体23内径に、ドーププリズム2を内蔵した円柱体から成る支持体20を回転可能挿入し、支持体20の外径にピン22を立設するとともに筒体23の円周に沿ったガイド溝4を形成し、ガイド溝4にピン22を挿通して筒体23の外周に突出させ、ピン22の突出端を、筒体23の外周に嵌装した操作リング5の掛止溝6に掛止し、操作リング5を回転することによりカメラ本体に内蔵したドーププリズム2を回転させる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 CCD素子を用いた口腔内カメラのカメラ本体を構成する筒体内にドーププリズムを回転可能に内蔵したことを特徴とする口腔内カメラの画像回転装置。
【請求項2】 外周にピンを立設した円柱体から成る支持体の内部にドーププリズムを固定するとともに支持体を前記筒体内に回転可能に内蔵し、一方、筒体の円周に沿って前記ピンを挿通しかつ円周方向に移動しうるガイド溝を形成し、前記ガイド溝に挿通して筒体の外周に突出させたピンの端部を掛止するとともにピンを円周方向に移動させうる操作リングを筒体の外周に嵌装したことを特徴とする請求項1記載の口腔内カメラの画像回転装置。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は口腔内の観察像をTVモニターに映し出す歯科用口腔内カメラに関し、特に観察像を回転してTVモニターに映し出すことを可能にする回転機構に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の口腔内撮影用口腔内カメラは、図12に示すようにCCD素子15を内蔵したカメラ本体11側に対して、入射光を採り入れるプリズム13及びファイバー14を内蔵するレンズ部12側を連結部17にて回転自在に連結し、この連結部にて相互間を回転することにより回転した光線を光電変換し、制御部18を経てTVモニタ19に回転した画像を映し出していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従来の口腔内カメラのように画像を回転させるためにカメラ本体11側を回転することは大げさであり、操作がしにくいという問題があった。
【0004】よって本発明は前記問題点に鑑みてなされたものであり、口腔内カメラ本体を回転させずに画像を回転することを可能にした口腔内カメラの画像回転装置の提供を目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため、本発明の、請求項1は、CCD素子を用いた口腔内カメラのカメラ本体を構成する筒体内にドーププリズムを回転可能に内蔵したことを特徴とする。本請求項では、口腔内カメラ本体に内蔵したドーププリズムを回転するだけでカメラ本体を回転させずにTVモニターに回転した画像を映し出すことが可能となる。請求項2は、外周にピンを立設した円柱体から成る支持体の内部にドーププリズムを固定するとともに支持体を前記筒体内に回転可能に内蔵し、一方、筒体の円周に沿って前記ピンを挿通しかつ円周方向に移動しうるガイド溝を形成し、前記ガイド溝に挿通して筒体の外周に突出させたピンの端部を掛止するとともにピンを円周方向に移動させうる操作リングを筒体の外周に嵌装したことを特徴とする。本請求項では、カメラ本体の外周に嵌装した操作リングを回転することによりカメラ本体に内蔵したドーププリズムを回転することが可能となるので、カメラ本体を回転させずに画像を回転させることが可能となる。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。図1から図11は本発明の実施の形態を示し、図1は口腔内カメラの回転機構を示す断面図、図2は図1のA−A矢視断面図、図3は回転リングのピン掛止溝を示す図、図4から図10はレンズを通過する像の回転を示す図、図11は口腔内カメラの概念図である。
【0007】本発明の口腔内カメラは、図11に示すように、撮像光線Aをレンズ部12側に配設した直角プリズム13から入射し、主結合レンズ7及びリレーレンズ8を経て画像回転装置を構成するドーププリズム2に至り、ドーププリズム2にて回転した光線をリレーレンズ9にて焦点合わせし、その光線をCCD素子15にて光電変換し、その電気信号を制御部18に送り、TVモニタに回転した画像を映し出すものである。
【0008】画像回転装置を構成するドーププリズム2は図3に示すように台形に形成し、、円柱体から成る支持体20の側面に開口したコの字形溝21内に嵌着しており、支持体20の中央にはピン22を立設している。尚、ピン22は、図2(a)に示す通り支持体20のネジ孔20aに、ピン22の下端のネジ22aを螺着することにより固定してある。
【0009】支持体20に嵌着したドーププリズム2は、図1に示すように、カメラ本体11を構成する筒体23の内径に対して支持体20の外周を介して回転自在に嵌合しており、一方、筒体23には図2に示すようにピン22が円周方向に所定の角度範囲(本実施の形態では145度)にて移動することを可能にした円周方向のガイド溝4を形成するとともに、ガイド溝4に対してピン22を挿通するとともに筒体23の外周面に突出させている。
【0010】さらに、筒体23外周面に突出したピン22の先端部分には、筒体23の外周に対して回転自在に嵌装した操作リング5の切欠6(図2(b)参照)に掛止させ、ピン22の先端を掛止しつつ操作リング5を回転することによりピン22をガイド溝4に沿って回動させることを可能に構成している。
【0011】また、筒体23の右側にはリレーレンズ9を嵌着した筒状の支持体24を回転自在に嵌合し、筒体23には円周に沿って斜め方向に形成した溝10にピン25を挿通して筒体23の外周に突出したピン25の先端部を操作リング26の掛止溝27に掛止して操作リング26を回転することによりピン25を溝10に沿って斜め方向に移動させることによりリレーレンズ9を軸方向に微動させる焦点調整装置を設けている。
【0012】さらに、筒体23のレンズ部12側には直角プリズム13及び主結合レンズ7を内蔵した筒体31を嵌着するとともにその外径にケース28を嵌着し、一方、焦点調整装置16側にはCCD素子を内蔵した筒体32を嵌着するとともにその外径にケース30を嵌着し、操作リング5及び26間には中間ケース29を嵌着して、操作リング5及び26を回転することにより内蔵するドーププリズム2及び焦点調整装置16を回転することが可能に構成している。
【0013】次に、この構成の口腔内カメラにおける画像の回転作用について説明する。
【0014】図4は、主結合レンズ7の1個だけを用いた一般的な場合であり、像33は主結合レンズ7により天地方向に回転した倒立像となることを示している。
【0015】図5は、直角プリズム13と主結合レンズ7とを組み合わせて用いた一般的な場合であり、直角プリズム13にて像33を裏面方向に反転すると同時に倒立させ、さらに主結合レンズ7にて倒立させることにより反転した直立像となる。
【0016】図6は、直角プリズム13と主結合レンズ7及びドーププリズム2とその前後に配設したリレーレンズ8及び9との組み合わせであり、ドーププリズム2を回転させていない状態である。この場合は直角プリズム13にて反転すると同時に倒立させた像を主結合レンズ7にて再度倒立させ、リレーレンズ8はそのまま通過してドーププリズム2にて反転させると同時に倒立させ、さらにリレーレンズ9に倒立させて正立像となる。
【0017】図7は、前記図6におけるドーププリズム2を45度回転させた場合であり、ドーププリズム2の回転により像が水平方向に回転すると同時に反転して左側に横転した像となり、リレーレンズ9を通過した像はさらに反対方向の右側に横転した像となる。
【0018】図8は、ドーププリズム2を90度回転させた場合であり、ドーププリズム2の回転により反転して正立像となり、さらにリレーレンズ9を通過して倒立像となる。
【0019】図9は、ドーププリズム2を135度回転させた場合であり、ドーププリズム2の回転により反転と同時に右側に横転した像となり、さらにリレーレンズ9を通過して左側に横転した像となる。
【0020】図10は、ドーププリズム2を180度回転させた場合、即ち、ドーププリズムを裏返しにした状態であり、ドーププリズム2の回転により反転した倒立像となり、さらにリレーレンズ9を通過して正立像となる。
【0021】以上の例のうち図6から図10は本願の口腔内カメラの場合を示すものであり、ドーププリズム2を回転することにより任意の角度に回転した像が得られ、またドーププリズム2を180度回転さることにより画像が1回転することが判る。
【0022】なお、ドーププリズム2の回転角度は、ピン22の移動範囲がガイド溝4の長さにより制限されるが、最大140度まで回転できる溝を形成すれば像は280度まで回転するので実用上はこの範囲で充分である。
【0023】
【発明の効果】本発明によれば、口腔内カメラにドーププリズムを回転可能に内蔵したことにより、カメラ本体を回転させることなく口腔内の観察像を回転してTVモニターに映し出すことが可能となる。
【出願人】 【識別番号】000141598
【氏名又は名称】株式会社吉田製作所
【出願日】 平成9年(1997)10月17日
【代理人】 【弁理士】
【氏名又は名称】奈良 武
【公開番号】 特開平11−113842
【公開日】 平成11年(1999)4月27日
【出願番号】 特願平9−285147