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【発明の名称】 内視鏡案内具
【発明者】 【氏名】藤井 喜則

【氏名】桂田 弘之

【要約】 【課題】体腔内の状態を確認しながら安全に体腔内に押し込み操作することができる内視鏡案内具を提供すること。

【解決手段】筒状体1の先端面に観察窓2と照明窓3を配置すると共に、観察窓2を通して得られる観察像を伝達するためのイメージガイドファイバー4と照明窓3に照明光を伝達するためのライトガイドファイバー5とを筒状体1の可撓壁内に埋設して、イメージガイドファイバー4の像射出端とライトガイドファイバー5の照明光入射端とを筒状体1の手元側端部から引き出し、イメージガイドファイバー4によって伝達された像を手元側で観察するための観察手段8とライトガイドファイバー5に手元側から照明光を導入するための照明光導入手段9とを設けた。
【特許請求の範囲】
【請求項1】内視鏡の挿入部可撓管を挿通して案内するために可撓性のある筒状体によって形成された内視鏡案内具において、上記筒状体の先端面に観察窓と照明窓を配置すると共に、上記観察窓を通して得られる観察像を伝達するためのイメージガイドファイバーと上記照明窓に照明光を伝達するためのライトガイドファイバーとを上記筒状体の可撓壁内に埋設して、上記イメージガイドファイバーの像射出端と上記ライトガイドファイバーの照明光入射端とを上記筒状体の手元側端部から引き出し、上記イメージガイドファイバーによって伝達された像を手元側で観察するための観察手段と上記ライトガイドファイバーに手元側から照明光を導入するための照明光導入手段とを設けたことを特徴とする内視鏡案内具。
【請求項2】上記観察窓が複数設けられていて、その各々に対応して上記イメージガイドファイバーが設けられている請求項1記載の内視鏡案内具。
【請求項3】上記複数の観察窓が、上記筒状体の先端面に等間隔に配置されている請求項2記載の内視鏡案内具。
【請求項4】上記複数の観察窓が、上記筒状体の先端面の一部分に集中配置されている請求項1又は2記載の内視鏡案内具。
【請求項5】上記照明窓が、上記観察窓を挟んでその両隣に配置されている請求項1、2、3又は4記載の内視鏡案内具。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、内視鏡の挿入部可撓管を挿通して案内するために用いられる内視鏡案内具に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の内視鏡案内具は、例えば図5に示されるように、全体が可撓性のある単純な筒状体1によって形成されており、その先端部1aには、内視鏡の挿入部可撓管が通るガイド孔が開口しているだけである。手元側端部1bは、内視鏡案内具が体腔内にもぐり込んでしまうのを防止するためのストッパになるように、フランジ状に大径に形成されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】内視鏡案内具に挿通される内視鏡は、体腔内の状態を観察しながら挿入操作を行うことができる。
【0004】しかし、内視鏡案内具は上述のように単なる筒状体によって形成されているだけなので、これを例えば直腸や食道等に押し込む際には、その部分の体腔内の状態を視認することができず、いわゆるブラインド状態で体腔内に挿入操作される。そのため、誤って体腔内粘膜を傷つけてしまうおそれがあった。
【0005】そこで本発明は、体腔内の状態を確認しながら安全に体腔内に押し込み操作することができる内視鏡案内具を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するため、本発明の内視鏡案内具は、内視鏡の挿入部可撓管を挿通して案内するために可撓性のある筒状体によって形成された内視鏡案内具において、上記筒状体の先端面に観察窓と照明窓を配置すると共に、上記観察窓を通して得られる観察像を伝達するためのイメージガイドファイバーと上記照明窓に照明光を伝達するためのライトガイドファイバーとを上記筒状体の可撓壁内に埋設して、上記イメージガイドファイバーの像射出端と上記ライトガイドファイバーの照明光入射端とを上記筒状体の手元側端部から引き出し、上記イメージガイドファイバーによって伝達された像を手元側で観察するための観察手段と上記ライトガイドファイバーに手元側から照明光を導入するための照明光導入手段とを設けたことを特徴とする。
【0007】なお、上記観察窓が複数設けられていて、その各々に対応して上記イメージガイドファイバーが設けられていてもよく、その場合、上記複数の観察窓が、上記筒状体の先端面に等間隔に配置されていてもよい。
【0008】また、上記複数の観察窓が、上記筒状体の先端面の一部分に集中配置されていてもよく、上記照明窓が、上記観察窓を挟んでその両隣に配置されていてもよい。
【0009】
【発明の実施の形態】図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。図1は本発明の第1の実施の形態の内視鏡案内具を示しており、全体が可撓性のある円筒状の筒状体1によって形成されている。そして、円環状に形成されているその先端面1Aには、観察窓2と照明窓3が配置されている。
【0010】図2は、その筒状体1の先端面1Aの正面図である。観察窓2は90度間隔で4つ設けられていて、その各々の内部に、例えば簡単なセルフォックレンズ等からなる対物レンズが配置されている。照明窓3は、各観察窓2を挟んでその両隣に配置されている。
【0011】図1に戻って、筒状体1の手元側端部1Bは、内視鏡案内具が体腔内にもぐり込んでしまうのを防止するためのストッパになるように、フランジ状に大径に形成されている。
【0012】筒状体1の可撓壁内には、観察窓2を通して得られる観察像を伝達するための4本のイメージガイドファイバー4と、照明窓3に照明光を伝達するための8本のライトガイドファイバー5とが埋設されている。
【0013】筒状体1の基端部1Bには、2本の細い可撓管6,7が側方に分岐して連結されており、その一方の可撓管6には4本のイメージガイドファイバー4がまとめて通されて、その先端に接眼部8(観察手段)が取り付けられている。
【0014】また、他方の可撓管7には8本のライトガイドファイバー5がまとめて通されて、その先端にはライトガイドコネクター9(照明光導入手段)が取り付けられている。
【0015】ライトガイドコネクター9にはライトガイドファイバー5の照明光入射端が配置されていて、図示されていない光源装置にライトガイドコネクター9を接続することにより、ライトガイドファイバー5に照明光を通して、照明窓3からその前方を照明することができる。
【0016】接眼部8内にはイメージガイドファイバー4の像射出端が配置されていて、観察窓2からイメージガイドファイバー4を通って送られてきた内視鏡観察像を、接眼部8に内蔵された接眼レンズで拡大して観察することができる。
【0017】図3は、そのようにして接眼部8において観察される観察画面を例示しており、四つの観察窓2からの四つの観察像8A…が一つの観察画面の中に同時に観察され、内視鏡案内具に挿通された内視鏡の挿入部可撓管10とその周囲の粘膜の状態を観察することができる。したがって、内視鏡案内具の先端面1Aの前方を視認しながら、筒状体1を直腸や食道など体腔内に安全に押し込み操作することができる。
【0018】なお、本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、例えば図4に示されるように、観察窓2は少なくとも一つ設ければよく、また、複数の観察窓2を、筒状体1の先端面1Aの一部分に集中配置してもよい。
【0019】
【発明の効果】本発明によれば、内視鏡案内具の先端面の前方が、筒状体の可撓壁内に埋設されたライトガイドファイバーを通して照明され、その周辺をイメージガイドファイバーを通して手元側から観察することができるので、体腔内の状態を確認しながら内視鏡案内具を安全に体腔内に押し込み操作することができる。
【出願人】 【識別番号】000000527
【氏名又は名称】旭光学工業株式会社
【出願日】 平成9年(1997)10月20日
【代理人】 【弁理士】
【氏名又は名称】三井 和彦
【公開番号】 特開平11−113837
【公開日】 平成11年(1999)4月27日
【出願番号】 特願平9−286613