| 【発明の名称】 |
X線映像装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】澤田 弘
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| 【要約】 |
【課題】被写体が変化してX線条件がそれに追従して変化した場合でも、X線画像に対してつねに最適な画像処理を施す。
【解決手段】イメージインテンシファイア12の出力輝度を光検出器17でとらえてX線制御装置18によりX線条件へのフィードバック制御を行ない、そのX線条件をデジタル画像処理装置15のCPU25に送り、その入力されたX線条件に応じて空間フィルタ処理装置23のパラメータを定める。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 X線発生手段と、被写体を透過したX線による画像を撮像する撮像手段と、該撮像手段からの画像信号をデジタル化して画像処理する画像処理手段と、被写体を透過したX線の強度を測定する手段と、該測定信号に応じて自動でX線条件を求めてX線発生手段を制御するX線制御手段と、上記の自動で求められたX線条件に応じて画像処理のためのパラメータを自動で定めて上記の画像処理手段を制御する手段とを有することを特徴とするX線映像装置。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】この発明は、X線を利用して透視や撮影を行なう、医療の分野などで用いるのに好適な、X線映像装置に関する。 【0002】 【従来の技術】従来より、X線テレビシステムなどを用いてX線画像信号を得、これをデジタル化して種々の空間フィルタ処理などの画像処理を施し、診断部位・診断目的に適した画像を作成・表示して、診断の役に立てることが行われている。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来では、画像処理を行なう場合、X線条件が変化するとノイズ強調されてしまうなどの問題がある。すなわち、通常、X線透視撮影システムでは透視時にX線条件が最適になるように、被写体(患者)の体格などに応じてX線条件を自動制御している。この場合、X線条件によっては、X線量子ノイズやビデオアンプノイズなどのノイズ成分が変化し、そのため、画像処理を施すとかえってノイズが強調されて見づらい画像となってしまう不都合が生じることがある。 【0004】この発明は、上記に鑑み、X線条件の変化に伴って自動的に最適な画像処理が施されるように改善した、X線映像装置を提供することを目的とする。 【0005】 【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するため、この発明によるX線映像装置においては、X線発生手段と、被写体を透過したX線による画像を撮像する撮像手段と、該撮像手段からの画像信号をデジタル化して画像処理する画像処理手段と、被写体を透過したX線の強度を測定する手段と、該測定信号に応じて自動でX線条件を求めてX線発生手段を制御するX線制御手段と、上記の自動で求められたX線条件に応じて画像処理のためのパラメータを自動で定めて上記の画像処理手段を制御する手段とが備えられることが特徴となっている。 【0006】被写体を透過したX線の強度が測定され、それに応じて自動でX線条件が求められてX線発生手段が制御されるので、被写体の厚さなどに応じた最適なX線条件が自動的に定められることになる。そして、このようにして定められたX線条件に応じて画像処理のパラメータが自動的に定められた上でX線画像についての画像処理が行なわれる。そのため、被写体が変化してX線条件がそれに追従して変化した場合でも、そのX線条件の変化に対応して画像処理のパラメータを変えることができるため、つねに自動的に最適な画像処理を施すことができる。 【0007】 【発明の実施の形態】つぎに、この発明の実施の形態について図面を参照しながら詳細に説明する。図1はこの発明を適用したX線透視システムを示す。このX線透視システムでは、被検者30の透過X線画像がTVモニター装置16で表示され、かつ被検者30の厚さ等に応じてその表示画像の輝度が変化しないようにX線条件へのフィードバック制御がなされている。すなわち、検診テーブル31に横たえられた被検者30に対してX線管11からX線が照射され、被検者30を透過したX線がイメージインテンシファイア(I.I.)12に入射するようになっている。 【0008】イメージインテンシファイア12は、入射した透過X線像を可視光のX線画像に変換して出力し、その出力画像が光学系13を介してテレビカメラ14に導かれて撮像され、ビデオ信号が得られる。このX線画像のビデオ信号は、デジタル画像処理装置15を経てTVモニター装置16に送られ、X線画像が表示される。 【0009】一方、光学系13には、フォトマルチプライアなどの光検出器17が備えられており、イメージインテンシファイア12の出力光学像のうちの中央部などの所定の領域の平均輝度が測定される。この測定信号はX線制御装置18に送られて、管電圧や管電流などのX線条件が自動的に求められ、それに応じた管電圧・管電流がX線管11に供給される。したがって、測定された輝度(イメージインテンシファイア12の出力輝度)によるX線管11のフィードバック制御が行なわれ、被検者30の変化などにかかわらず、出力輝度が一定に保たれる。 【0010】デジタル画像処理装置15には、ここでは、入力ビデオ信号をデジタルデータに変換するA/D変換器21と、コントラスト(画素値)の変換を行なうコントラスト変換装置22と、画像に対してスムージングやエッジ強調を行なう空間フィルタ処理装置23と、処理された画像データをアナログビデオ信号に変換するD/A変換器24と、空間フィルタ処理装置23等を制御するCPU25とが含まれる。 【0011】そして、このCPU25にはX線制御装置18において求められたX線条件を表す信号が送られており、CPU25はこのX線条件に応じて空間フィルタ処理装置23を制御する。つまり、空間フィルタの周波数特性などのパラメータを求めて、そのパラメータを空間フィルタ処理装置23に設定する。 【0012】上記のフィードバック制御によって被検者30の撮影部位などに応じてX線条件が変化することになるが、これによりイメージインテンシファイア12の出力画像の質が変化する。たとえば、管電圧が低くされると、高コントラスト・高S/Nの画像が得られ、逆に管電圧が高くされると、低コントラストでS/Nの悪い(量子ノイズが目立つ)画像となる。そこで、この管電圧等のX線条件によって空間フィルタのパラメータを定めることとすれば、たとえば管電圧が低い場合は、本来の観察対象部位である血管などの細部の画像を強調するようなエッジ強調を行なうパラメータを定め、管電圧が高い場合は細部の画像を強調するようなエッジ強調だけでなく量子ノイズを低減するような低周波分の強調をも行なうパラメータを定めることができる。その結果、どのようにX線条件が変化して画質が変化しても、それに対応して最適な空間フィルタ処理を施すことができる。 【0013】このパラメータの自動設定については、たとえば管電圧の高・低を数段階に分けて、その各々に応じて空間フィルタ処理のパラメータをあらかじめ用意し、これを、X線制御装置18からのX線条件に応じて切り換えるという構成をとることなどができる。 【0014】なお、ここでは、イメージインテンシファイア12の光学的な出力を光検出器17でとらえてX線条件へのフィードバック制御を行なうようにしているが、点線で示すようにテレビカメラ14からのビデオ信号をX線制御装置18に送り、出力X線画像の中央部等の所定領域の平均輝度によるX線条件へのフィードバック制御を行なうようにしてもよい。また、ビデオ信号はA/D変換器21でデジタル化したものを点線で示すようにX線制御装置18に送るようにしてもよい。さらに、これらは結局、被検者30を透過したX線の強度を測定し、これによりX線条件へのフィードバック制御を行なって、X線条件を被検者30の厚さ等に対応したものとするものであるから、別途、X線強度を直接検出する構成をとることも可能である。 【0015】また、ここではデジタル画像処理装置15において、自動調整されたX線条件に応じて空間フィルタ処理についての最適制御を行なっているが、CPU25から点線で示すようにコントラスト変換装置22に制御信号を送って、X線条件に応じた最適なコントラスト変換を行なうよう制御してもよいし、他の画像処理についてもX線条件に応じて最適化することができる。 【0016】その他、この発明は、実施形態に関する上の説明に限定される趣旨ではないことはもちろんである。具体的な構成なども種々に変更可能である。 【0017】 【発明の効果】以上説明したように、この発明のX線映像装置によれば、被写体に応じて最適なX線条件が自動的に定められ、こうして定められたX線条件に応じて画像処理のパラメータが定められて画像処理が行なわれるので、被写体が変化してX線条件がそれに追従して変化した場合でも、X線画像に対してつねに最適な画像処理を施すことができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000001993 【氏名又は名称】株式会社島津製作所
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| 【出願日】 |
平成9年(1997)10月3日 |
| 【代理人】 |
【弁理士】 【氏名又は名称】佐藤 祐介
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| 【公開番号】 |
特開平11−104116 |
| 【公開日】 |
平成11年(1999)4月20日 |
| 【出願番号】 |
特願平9−288044 |
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