| 【発明の名称】 |
磁場発生装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】宮田 浩二
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| 【要約】 |
【課題】装置を大型化することなく、患者の圧迫感や恐怖感を抑え、かつ広範囲から磁気回路内部へのアクセスが可能である磁場発生装置を提供する。
【解決手段】厚み方向に磁化され、C形継鉄枠内面に対向配置された一対の円板状或いはリング状の永久磁石10と、この永久磁石の対向面に設けられた環状突起15を有する磁極片14からなる磁場発生装置において、C形継鉄枠の柱部分の横幅Wが磁極片の半径Rより小さいことを特徴とする磁場発生装置。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 厚み方向に磁化され、C形継鉄枠内面に対向配置された一対の円板状或いはリング状の永久磁石と、この永久磁石の対向面に設けられた環状突起を有する磁極片からなる磁場発生装置において、C形継鉄枠の柱部分の横幅が磁極片の半径より小さいことを特徴とする磁場発生装置。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、磁場均一性の良好な磁場を発生させる装置に関するものである。本発明は核磁気共鳴を利用したコンピュータ断層撮影装置( MRI装置)に用いて最適である。 【0002】 【従来の技術】MRI装置の影像の鮮明度は装置の磁場の均一性に大きく影響を受けるため均一磁場を広範囲に発生させる必要がある。均一磁場を広範囲に得る装置として、厚み方向に磁化され、継鉄枠内面に対して対向配置された一対の円板状或いはリング状の永久磁石と、この永久磁石の対向面に設けられた環状突起を有する磁極片からなる磁場発生装置が知られている。図2は、従来の磁場発生装置を用いた MRI装置を示すもので、これは円板状磁石20と閉磁路を形成する4本柱構造の継鉄枠22及び均一磁場を広範囲に発生させる環状突起25を有する磁極片24で構成されている。26は患者、28は磁石の磁化方向を表わしている。装置内部の患者へのアクセスできる範囲は、装置の中心と装置の柱間の開き角度θ内にあるので、以下これをアクセス角度とする。従来の MRI装置では図2に示すように、患者は磁極片の間の狭い空間に置かれるため、圧迫感や恐怖感におそわれる。これを避けるために磁極間隔を広くとると、使用される磁石の量が増え、経済的な欠点や装置の大型化の問題が生じてくる。そこで、患者への圧迫感を少なくし、検査技師が装置内部の患者の様子を見やすくするために、柱の数を減らす工夫が進められてきた。例えば、図3に示すように継鉄枠32を2本柱構造としたり、図4(c)に示すように、継鉄枠42のヨーク形状をC形として柱の数を減らすことで、アクセス角度θを大きくとることが提案された。しかし、2本柱にしたところで、アクセス角度はたかだか 180度以下である。板状のC形継鉄枠にすればアクセス角度は 180度以上にできるが、継鉄枠の構造が片持ちになるために、C形のコーナー部分43に応力が集中して機械的な強度不足となってしまう。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、装置を大型化することなく、患者の圧迫感や恐怖感を抑えたMRI装置に最適な磁場発生装置を提供することである。 【0004】 【課題を解決するための手段】本発明者は上記問題点に鑑み、鋭意検討を重ねた結果、本発明を完成させるに至った。すなわち本発明の要旨は、厚み方向に磁化され、C形継鉄枠内面に対向配置された一対の円板状或いはリング状の永久磁石と、この永久磁石の対向面に設けられた環状突起を有する磁極片からなる磁場発生装置において、C形継鉄枠の柱部分の横幅が磁極片の半径より小さいことを特徴とする磁場発生装置にある。これにより、患者の圧迫感や恐怖感を抑え、かつ広範囲から磁気回路内部へのアクセスが可能となる。 【0005】 【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明を説明する。図1は本発明の磁場発生装置を用いた MRI装置の一例を示すもので、円板状磁石10と閉磁路を形成するC形の継鉄枠12及び磁極片14で構成されている。磁極片14の表面には、より広範囲に均一な磁場を発生させるように突起15が設けられている。この磁場発生装置において、継鉄枠の柱部分の幅Wを、磁極片14の半径R(=D/2)より小さくすることにより、アクセス角度θを従来より大きくすることができる。 【0006】本発明では、磁束を通すのに必要な柱の最小限の断面積Sを維持しつつ、磁石の磁束を十分通すために継鉄枠の柱部分の幅Wを小さくして、その分だけ厚みTを大きくとり、C形継鉄枠の断面比T/Wを大きくすることによって機械的強度を高めることができる。 【0007】 【実施例】次に、本発明の実施例について説明する。 (実施例)図1に示す磁場発生装置を用い、磁石材質を、Br(残留磁束密度)=13.2kG、BHmax(最大エネルギー積)=42MGOeの Nd-Fe-B磁石、継鉄枠及び磁極片は構造用炭素鋼 (SS41) として MRI装置を形成した。この場合、磁極片間の距離を 500mmとして、空隙の中央部のφ 300mmの球空間で 50ppm以下の均一な磁場を得るための条件は、磁石重量 1400kg 、磁場強度 2030G、アクセス角度θ= 320度であった。 【0008】(比較例1)比較のため、図2に示す従来の磁場発生装置を用いた以外は、磁石、継鉄枠、磁極片の材質を実施例と同様にして行った。なお、磁束を通すのに必要な柱の最小限の断面積Sは、継鉄枠の形状にかかわらず同じとした。φ 300mm球の空間で均一な磁場を得るための条件は、磁石重量 1400kg 、磁場強度 2080G、アクセス角度θ= 100度であった。 【0009】(比較例2)図3に示す従来の磁場発生装置を用いた以外は、磁石、継鉄枠、磁極片の材質を比較例1と同様にして行ったところ、磁石重量 1400kg 、磁場強度 2070G、アクセス角度θ= 130度であった。 【0010】(比較例3)図4に示す従来の磁場発生装置を用いた以外は、磁石、継鉄枠、磁極片の材質を比較例1と同様にして行ったところ、磁石重量 1400kg 、磁場強度 2050G、アクセス角度θ= 270度であった。以上から、本発明で磁場均一性を損なうことなく、磁石重量を増やすことなくアクセス角度を大きくとれることがわかる。また、患者から見える柱が小さくなったために狭い空間に置かれたときの圧迫感がなくなる。さらに継鉄枠の重量を増やすことなく機械的強度が高められる。 【0011】 【発明の効果】本発明によれば、装置を大型にすることなく、患者の圧迫感や恐怖感を抑えたMRI装置を提供できる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000002060 【氏名又は名称】信越化学工業株式会社
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| 【出願日】 |
平成9年(1997)10月7日 |
| 【代理人】 |
【弁理士】 【氏名又は名称】山本 亮一 (外1名)
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| 【公開番号】 |
特開平11−104109 |
| 【公開日】 |
平成11年(1999)4月20日 |
| 【出願番号】 |
特願平9−274029 |
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