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【発明の名称】 筐体一体型人体インピーダンス測定用電極
【発明者】 【氏名】井澤 良弘

【氏名】山崎 岩男

【要約】 【課題】簡単な操作で迅速に測定することができ、治まりが良く、スペースも取らない人体インピーダンス測定用電極を提供する【解決手段】コントロールボックス11の正面にタッチ式のカラー液晶パネルPを設け、左右に絶縁性の触手部HL、HRを配置し、上側に給電側電極HL1、HR1と下側に検出側電極HL2、HR2を筐体と一体に取り付け、給電側電極HL1、HR1と検出側電極HL2、HR2による4端子電極を構成する。

【解決手段】コントロールボックス11の正面にタッチ式のカラー液晶パネルPを設け、左右に絶縁性の触手部HL、HRを配置し、上側に給電側電極HL1、HR1と下側に検出側電極HL2、HR2を筐体と一体に取り付け、給電側電極HL1、HR1と検出側電極HL2、HR2による4端子電極を構成する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 筐体の両側にそれぞれ互いに電気的に絶縁する一対の電極対を設けて4端子電極を構成し、この4端子電極に両手を接触させて人体インピーダンスを測定することを特徴とする筐体一体型人体インピーダンス測定用電極。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、人体に導電接触して人体インピーダンスを測定する電極に関する。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】人体インピーダンスの測定は、一対の給電側電極と一対の検出側電極からなる4端子電極を人体に導電接触し、給電側電極に交流電圧を印加して検出側電極に生じる交流の電位差を検出して人体インピーダンスを測定する。
【0003】従来の電極は、給電側電極と検出側電極の一方を足の甲に、他方を手の甲に、それぞれ貼り付けて人体インピーダンスを測定していた。このため、靴下を脱いで電極を貼り付けたりする手間がかかり、取り付けが面倒で、電極のコードも長くなって邪魔であった。
【0004】そこで、本出願人は電極を身体に取り付ける手間がなく、人体インピーダンスの測定が簡単な操作で迅速にできるようにするため、ハンドル軸の左右両側に一対の把持部を設け、この把持部にそれぞれ互いに電気的に絶縁する電極対を設けて4端子電極を構成し、この把持部を両手で握って人体インピーダンスを測定するハンドル型人体インピーダンス測定用電極を開発して既に製品化している。
【0005】ところが、このハンドル型人体インピーダンス測定用電極は取り付けに問題があり、筐体に直接取り付けるとハンドル部が突出して治まりが悪くなり、コードで接続すると一体感がなくなり見栄えも悪くなる。また、ハンドルを折り畳み式にしたり、収納場所を設けたりすると、コスト高になったり、サイズが大きくなるという弊害が出てくる。
【0006】そこで本発明は、従来のハンドル型人体インピーダンス測定用電極に代って、同様の操作性を保ちながら簡単な操作で迅速に測定することができ、治まりが良く、スペースも取らない人体インピーダンス測定用電極を提供することを目的になされたものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するために、本発明は、以下のように構成した。
【0008】すなわち、筐体の両側にそれぞれ互いに電気的に絶縁する一対の電極対を設けて4端子電極を構成し、この4端子電極に両手を接触させて人体インピーダンスを測定することを特徴とする筐体一体型人体インピーダンス測定用電極である。
【0009】
【発明の実施の形態】以下に図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。
【0010】図1に、本発明を実施した筐体一体型人体インピーダンス測定用電極を取り付けたパルス美容器のコントロールボックスの正面図を示す。コントロールボックス11は、パルス電源を内蔵し、正面にタッチ式のカラー液晶パネルPを設け、左右に絶縁性の触手部HL、HRを配置する。また、下端部側面に電源スイッチSと、パルス美容トリートメントを行う電極に接続するケーブル12のコネクタCと、ACアダプタを接続する外部電源端子Tを取り付ける。カラー液晶パネルPはタッチ式のものに限定せず、通常のキースイッチ式のものでもよい。
【0011】触手部HL、HRは、上側に給電側電極HL1、HR1と下側に検出側電極HL2、HR2を筐体と一体に取り付け、給電側電極HL1、HR1と検出側電極HL2、HR2による4端子電極を構成する。
【0012】給電側電極HL1、HR1と検出側電極HL2、HR2は表面をハードクロムメッキなどで被覆し、図示しない内部において配線の始端を各電極にハンダ付けなどで接続し、終端を人体インピーダンス測定回路に接続する。
【0013】図2に、人体インピーダンス測定回路のブロック図を示す。人体インピーダンス測定回路2は、発振器21が生成する50kHzの正弦波交流電圧を駆動回路22、トランスT1、切換スイッチ23Aを介して給電側電極HL1、HR1に供給する。
【0014】人体インピーダンスの測定は、図3に示すように、コントロールボックス11の触手部HL、HRに左右の手を置き、それぞれの掌を給電側電極HL1、HR1と検出側電極HL2、HR2に同時に接触させて行う。触手部HL、HRは、図4に示すように、コントロールボックス11の両側面に配置し、左右の手で挟むようにして接触させてもよい。この状態で、給電側電極HL1、HR1に交流電圧を印加すると、両手を経由して検出側電極HL2、HR2に交流の電位差が生ずる。
【0015】検出側電極HL2、HR2に生じた交流の電位差を切換スイッチ23A、トランスT2、帯域フィルタ24、整流回路25、増幅器26を介して直流電圧に変換し、波形整形、レベル調整、オフセット調整した後、A/D変換器27、I/Oインタフェース6を介してCPU4に入力する。
【0016】人体インピーダンス測定器2を構成する要素の経時変化や温度特性による測定誤差を修正するため、人体インピーダンスを測定する前に、検出側回路の出力特性をあらかじめ校正する。すなわち、2つの変量である人体インピーダンスZと検出側回路が検出する交流電圧Vの関係を回帰直線Z=k・V+C0 にあてはめる。そして、抵抗値が既知の2つの抵抗R1とR2の両端に、人体インピーダンスZを測定するときと同じ所定の交流電圧を印加し、抵抗R1とR2の両端に発生する交流電圧Vを検出して回帰直線の比例定数kと固定定数C0 を求める。
【0017】このため、CPU4から制御信号を出力してI/Oインタフェース6、切換ユニット28、切換制御回路29Aを介して切換スイッチ23Aを切換え、トランスT1の二次側とトランスT2の一次側との間に2つの抵抗R1とR2を接続する。次に、CPU4から制御信号を出力してI/Oインタフェース6、切換ユニット28、切換制御回路29Bを介して切換スイッチ23Bを切換え、測定対象を抵抗R1あるいは抵抗R2に切換える。
【0018】図5に、パルス電源のブロック図を示す。パルス電源は、カラー液晶パネルPを操作して指定したトリートメントの種類と給電パターンをCPU4によってメモリ5から読み出し、これらの種類やパターンに基づいて基準クロック発生器31のクロックパルスを分周したデジタルトリガ信号をI/Oインタフェース6とD/A変換器32を介してパルス発生器33に入力し、所定の幅と周波数のパルスを生成してトランスT3の一次側に供給する。
【0019】トランスT3と並列にトランスT4を接続し、トランスT4に電流検出回路34を接続して電流値を測定し、過電流が流れていないかどうかを監視する。電流検出回路34が検出した検出電流は、A/D変換器35とI/0インタフェース6を介してCPU4に入力し、電流値が基準をオーバーしているときは、電流保護回路36によって遮断スイッチ37を作動して回路を遮断する。
【0020】トランスT4の二次側の一端と他端にそれぞれスイッチング回路38A、38Bの一端を接続し1、スイッチング回路38A、38Bの他端を共通にしてコネクタCを介して複数の電極E1〜Enを分岐接続する。スイッチング回路382A、38Bはフォトカプラ接続のスイッチング回路で、対応する切換ユニット39A、39Bの出力信号によって任意のフォトカプラを通電してスイッチングを行う。これにより、指定したトリートメントの種類と給電パターンに基づいて電極E1〜Enを任意に組合せて所定のパルス電流を流す。
【0021】トリートメントの種類には、5〜10Hzの低い周波数のパルスで身体の深部を刺激し、骨格筋を運動させて血液の循環を促し、身体を揉みほぐす効果のあるトーニングと、20〜100Hzの高い周波数のパルスで身体の表部を刺激し、上層部の筋肉を運動させてリンパ液の流れを助長し、浮腫などを取り除く効果のあるドレナージュがある。
【0022】ドレナージュとトーニングには、パルス電圧をサイクリックに上下して刺激を変化させるスペシャル・ドレナージュとスペシャル・トーニングがある。また、同時に複数の電極間にパルスを流す通常のドレナージュとトーニングの他に、時系列で時間を分けて複数の電極間にパルスを流す時系列ドレナージュと時系列トーニング、あるいは時分割で同時に複数の電極間にパルスを流す時分割ドレナージュと時分割トーニングがある。
【0023】
【発明の効果】以上のように本発明では、筐体の両側に一対の触手部を設け、この触手部にそれぞれ互いに電気的に絶縁する電極対を設けて4端子電極を構成し、この触手部に両手を接触させて人体インピーダンスを測定する。従って、本発明によれば、電極を両手で触るだけなので、電極を身体に取り付ける手間がなく、人体インピーダンスの測定が簡単な操作で迅速にできるようになる。また、筐体正面のパネルを操作するときなど、電極ハンドルのように持ち変えたり握る必要がなく、手が塞がれないので、操作が連続的でスムーズになる。さらに、電極の治まりが良くなり、折り畳む必要もないので、外観形状に優れた製品をコンパクトに安く作れるというメリットがある。
【出願人】 【識別番号】000114628
【氏名又は名称】ヤーマン株式会社
【出願日】 平成9年(1997)10月6日
【代理人】 【弁理士】
【氏名又は名称】牧 哲郎 (外3名)
【公開番号】 特開平11−104104
【公開日】 平成11年(1999)4月20日
【出願番号】 特願平9−289066