| 【発明の名称】 |
生体磁気計測装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】鈴木 博之
【氏名】塚田 啓二
【氏名】勅使河原 健二
【氏名】三代 一弘
【氏名】神鳥 明彦
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| 【要約】 |
【課題】同時に複数得られる磁気データの計測結果とその他様々な情報を効率良く表示することにより、生体磁気計測による診断の効率を向上させる。
【解決手段】所定の間隔を持って配置された複数の磁気センサによって生体の発する磁気を検出し、前記磁気センサによって検出された磁気信号を表示する表示手段を有する生体磁気計測装置において、前記表示手段に、前記磁気センサによって検出された複数の磁気信号を波形として表示する時間波形表示領域と、前記磁気センサの配置を示すセンサ配置領域を同時に表示し、且つ前記時間波形表示領域に前記センサ配置領域に記されたセンサとの対応関係を示す情報を同時に表示する。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】所定の間隔を持って配置された複数の磁気センサによって生体の発する磁気を検出し、前記磁気センサによって検出された磁気信号を表示する表示手段を有する生体磁気計測装置において、前記表示手段に、前記磁気センサによって検出された複数の磁気信号を波形として表示する時間波形表示領域と、前記磁気センサの配置を示すセンサ配置領域を同時に表示し、且つ前記時間波形表示領域に前記センサ配置領域に記されたセンサとの対応関係を示す情報を同時に表示することを特徴とする生体磁気計測装置。 【請求項2】請求項1の生体磁気計測装置において、前記センサ配置領域から任意の磁気センサを選択することにより、前記時間波形表示領域に選択した磁気センサの時間波形を表示することを特徴とする生体磁気計測装置。 【請求項3】請求項1の生体磁気計測装置において、表示する複数の磁気センサの時間波形の極性をすべて同時に変換する手段を備えたことを特徴とする生体磁気計測装置。 【請求項4】所定の間隔を持って配置された複数の磁気センサによって生体の発する磁気を検出し、前記磁気センサによって検出された磁気信号を表示する表示手段を有する生体磁気計測装置において、前記磁気センサによって検出された複数の磁気信号を等磁場線図として表示する等磁場線図表示領域と、任意の磁気センサの時間波形を表示する選択波形表示領域とを同時に表示することを特徴とする生体磁気計測装置。 【請求項5】請求項4の生体磁気計測装置において、前記選択波形表示領域に等磁場線図として表示すべき時間を指定する選択手段を設け、当該選択手段によって指定された時間における等磁場線図を前記等磁場線図表示領域に表示することを特徴とする生体磁気計測装置。 【請求項6】請求項5の生体磁気計測装置において、表示すべき等磁場線図の表示数を設定する表示数設定領域を備え、当該表示数設定領域で設定された数に基づき、前記選択波形表示領域の指定を行うことを特徴とする生体磁気計測装置。 【請求項7】請求項5において、前記選択波形表示領域の時間軸に垂直なラインカーソルを表示し、ラインカーソルの位置を指定することによって表示時間範囲を選択することを特徴とする生体磁気計測装置。 【請求項8】所定の間隔を持って配置された複数の磁気センサによって生体の発する磁気を検出する生体磁気計測装置において、前記磁気センサによって検出された複数の磁気信号を波形として表示する時間波形表示領域と、前記磁気センサの配置を示すセンサ配置領域と、前記時間波形表示領域に前記センサ配置領域に記されたセンサとの対応関係を示す情報とを同一の用紙に印刷して出力することを特徴とした生体磁気計測装置。 【請求項9】請求項8において、前記センサ配置領域に被検体図を重ね合わせて出力することを特徴とした生体磁気計測装置。 【請求項10】請求項9において、複数の被検者の体格ごとの被検体図を格納した被検体図格納手段と、複数の被検者の体格情報及び性別情報を格納する被検者情報格納手段と、前記被検者情報格納手段に格納された診断を行う被検者の情報を用いて、前記被検体図格納手段より被検体図を検索する手段とを備え、当該選択された被検体図を前記センサ配置領域に重ね合わせて出力することを特徴とする生体磁気計測装置。 【請求項11】請求項8の生体磁気計測装置において、前記時間波形表示領域に任意に選択した磁気センサの時間波形を掲載して出力を行うことを特徴とする生体磁気計測装置。 【請求項12】所定の間隔を持って配置された複数の磁気センサによって生体の発する磁気を検出する生体磁気計測装置において、前記磁気センサによって検出された複数の磁気信号を等磁場線図として表示する等磁場線図表示領域と、任意の磁気センサの時間波形を表示する選択波形表示領域とを同一の用紙に印刷して出力することを特徴とする生体磁気計測装置。 【請求項13】請求項12において、磁気センサの配置状態を示したセンサ配置領域と被検体図を重ね合わせて出力することを特徴とする生体磁気計測装置。 【請求項14】請求項13において、複数の被検者の体格ごとの被検体図を格納した被検体図格納手段と、複数の被検者の体格情報及び性別情報を格納する被検者情報格納手段と、前記被検者情報格納手段に格納された診断を行う被検者の情報を用いて、前記被検体図格納手段より被検体図を検索する手段とを備え、当該選択された被検体図を前記センサ配置領域に重ね合わせて出力することを特徴とする生体磁気計測装置。 【請求項15】請求項8及び12の生体磁気計測装置において、被検者の認識番号あるいは氏名あるいは生年月日あるいは年齢あるいは性別のいずれか、または前記項目のいくつかの組合わせの情報を掲載する個人データ領域を設けたことを特徴とする生体磁気計測装置。 【請求項16】請求項8及び12の生体磁気計測装置において、磁気信号データのサンプリング間隔若しくはサンプリング周波数、あるいはサンプリング時間、あるいは計測日時、あるいはアベレージング処理の加算回数、あるいはゲイン条件、あるいはフィルタ条件、あるいは前記項目のいくつかの組合わせの情報を掲載する測定データ表示領域を設けたことを特徴とする生体磁気計測装置。 【請求項17】所定の間隔を持って配置された複数の磁気センサによって生体の発する磁気を検出する生体磁気計測装置において、被検者毎の個人データ及び複数の形態で収集された計測データのリストを把握する個人情報リスト格納手段と、前記個人情報リスト格納手段から選択された計測データを一括して印刷出力を行う一括印刷手段を備えたことを特徴とする生体磁気計測装置。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は被検者から発生する微弱な磁気信号を磁気シールドルーム内で計測する生体磁気計測装置に係り、特に解析結果の表示または印刷等の出力に関する。 【0002】 【従来の技術】近年、複数の超伝導量子干渉素子(SQUID)からなる磁気センサを用いて人体から発生される微弱な磁気を検出し、検出した磁気信号の時間変化を見ることによって診断を行う生体磁気計測装置が考案されている。 【0003】生体磁気計測装置は、複数の磁気センサを適当な間隔で配置した検出部を設け、被検者の体の測定したい部位に検出部を近づけ、磁気信号を得ることができる。そして、それぞれの磁気センサにはチャネル番号が設定されており、このチャネル番号の出力を基に人体の各部の磁気信号の変化を読み取ることができるので、この変化を解析することによって、心臓疾患などの診断に利用されることが考えられる。 【0004】測定者が解析を行う場合は、磁気センサの出力である磁気信号は、CRT等のディスプレイにより出力表示されたものを見ながら行われるのが通常であるが、プリンタなどでハードコピーを取り、レポートとする場合もある。 【0005】従来の生体磁気計測装置は、このような複数の磁気センサによって収集された磁気信号の時間波形を診断結果として表示画面やプリンタ等のハードコピーの出力として表す際、各磁気センサのチャンネル番号とその時間波形を対にして出力表示するのみであった。 【0006】 【発明が解決しようとする課題】上記に示すように従来の生体磁気計測装置の計測結果の出力は、瞬時値的な磁気信号だけであれば等磁場線図など複数の検出結果を一度に表示していたが、磁気センサの時間波形となると、磁気センサのチャネル番号とその配置の関係まで一対のものとして出力されていたものはなかった。これは、近年の生体磁気計測装置の多チャンネル化によって磁気センサの数が多くなっているためであり、生体磁気信号の時間波形をすべてのチャンネルについて配置関係まで考慮して一度に1枚の画面として、また1枚のレポートとして出力できていなかった。 【0007】また、磁気センサと診断を受けている人の診断部位(以下、被検体)との位置関係が分かる配置図が出力されていなかった。診断を受ける者は大人から子供まで様々な体格の人がおり、このような様々な体格の人を同じ装置で測定しなければならない。診断を受ける者の体格が大きく異なると、測定結果としての等磁線図はまったく異なるパターンになるが、磁気センサと被検体との相関位置関係がないため、診断に不便であった。 【0008】また、心臓の磁気を計測する際、心臓磁気信号は心電図で得られる時間波形とほぼ同じ形になる。しかし心電図では予め心電波形の極性つまりQRS波のR波を正としてプロットしているが、心臓磁気信号は磁場発生源と磁気センサとの相対的な位置関係で正負が決定される。このような時間波形のランダムな極性反転は、時間波形を解析する者にとって誤解を生じる恐れがあった。 【0009】また更に、生体磁気信号を印刷する場合、従来はCRT等のディスプレイ上に表示されているデータ解析結果が出力の対象となっていた。多くの被検者について計測を行う場合、1件1件の計測データを表示し、同じ条件で解析を行い、印刷出力するといった手順を繰り返さなければならなかった。ほとんどの被検者が健常者であって、同じ目的で同じ計測および解析を行うのならば一括して印刷処理する方が効率的であった。 【0010】本発明の目的は、同時に複数得られる磁気データの計測結果とその他様々な情報を効率良く表示し、また印刷等により出力することにより、生体磁気計測による診断の効率を向上させることである。 【0011】 【課題を解決するための手段】上記目的を達成するための本発明の特徴は、所定の間隔を持って配置された複数の磁気センサによって生体の発する磁気を検出し、前記磁気センサによって検出された磁気信号を表示する表示手段を有する生体磁気計測装置において、前記表示手段に、前記磁気センサによって検出された複数の磁気信号を波形として表示する時間波形表示領域と、前記磁気センサの配置を示すセンサ配置領域を同時に表示し、且つ前記時間波形表示領域に前記センサ配置領域に記されたセンサとの対応関係を示す情報を同時に表示することである。 【0012】また本発明の更なる特徴は、所定の間隔を持って配置された複数の磁気センサによって生体の発する磁気を検出し、前記磁気センサによって検出された磁気信号を表示する表示手段を有する生体磁気計測装置において、前記磁気センサによって検出された複数の磁気信号を等磁場線図として表示する等磁場線図表示領域と、任意の磁気センサの時間波形を表示する選択波形表示領域とを同時に表示することである。 【0013】また本発明の更なる特徴は、所定の間隔を持って配置された複数の磁気センサによって生体の発する磁気を検出する生体磁気計測装置において、前記磁気センサによって検出された複数の磁気信号を波形として表示する時間波形表示領域と、前記磁気センサの配置を示すセンサ配置領域と、前記時間波形表示領域に前記センサ配置領域に記されたセンサとの対応関係を示す情報とを同一の用紙に印刷して出力することである。 【0014】また本発明の更なる特徴は、所定の間隔を持って配置された複数の磁気センサによって生体の発する磁気を検出する生体磁気計測装置において、前記磁気センサによって検出された複数の磁気信号を等磁場線図として表示する等磁場線図表示領域と、任意の磁気センサの時間波形を表示する選択波形表示領域とを同一の用紙に印刷して出力することである。 【0015】また本発明の更なる特徴は、所定の間隔を持って配置された複数の磁気センサによって生体の発する磁気を検出する生体磁気計測装置において、被検者毎の個人データ及び複数の形態で収集された計測データのリストを把握する個人情報リスト格納手段と、前記個人情報リスト格納手段から選択された計測データを一括して印刷出力を行う一括印刷手段を備えたことである。 【0016】 【発明の実施の形態】最初に本発明を適用する生体磁気計測システムについて、特に心臓の磁気を計測するシステムについて説明する。 【0017】図1にシステムの概略を示す。 【0018】生体磁気計測システムは、人体から発生される微弱な磁気を検出することにより測定が行われる。人体から発せられる磁気は、非常に微弱であるため、環境磁気雑音の影響を除去するために、磁気シールドルーム1の内部で行われる。そして、微弱な磁気を検出するために、超伝導量子干渉素子(SQUID)からなる複数の磁気センサが用いられる。 【0019】被検者2の計測を行う際には、ベッド3に横たわり計測される(図4に示すように、xy面がベッドの面となるように直交座標系(x,y,z)を設定する)。被検者2の胸部の上方に、検出部として機能するデュワ4が配置される。デュワ4内には、図2に示したようなSQUID12 とSQUID12 に接続した検出コイル10とが一体化された磁気センサが複数個収納され、更に液体へリウムにより満たされている。液体ヘリウムは磁気シールドルーム1の外部の自動補給装置5により、連続的に液体ヘリウムが補充されている。 【0020】磁気センサからの出力は、検出コイルが検出した磁場強度に比例する電圧を出力するFLL(Flux Locked Loop)回路6に入力される。このFLL回路6はSQUIDの出力を一定に保つようSQUIDに入力された生体磁気の変化を帰還コイルを介してキャンセルしている。この帰還コイルに流した電流を電圧に変換することにより、生体磁気信号の変化に比例した電圧出力が得られる。この電圧出力は、増幅器(図示せず)により増幅され、フィルタ回路7により周波数帯域が選択され、AD変換器で(図示せず)AD変換され、計算機8に取り込まれる。計算機8では、各種の演算処理が実行され、演算処理結果がディスプレイに表示され、さらにプリンタ9に出力される。 【0021】磁気センサのデュワ4内での配置図を図3に示す。磁気センサはデュワ内部の底部から垂直の方向に設置し、また各センサ間は磁気の距離変化量を正確に捕らえるようにx方向,y方向に等間隔になるようにした。ここでセンサ間距離は25mmとし、センサ数は8×8の64チャンネルとした。 【0022】図3の磁気センサは体表面に対して垂直な成分Bzを測定するセンサで、超伝導線(Nb−Ti線)で作成したコイルの面がz方向を向いている。このコイルは2つの逆向きのコイルを組合わせたもので生体に近いほうを検出コイル10とし、遠い方のコイルを外部磁場雑音を除去する参照コイル11とし、一時微分コイルを形成している。ここでコイル径を20mmΦ、コイル間の距離ベースラインを50mmとした。外部磁場雑音は生体より遠い信号源から生じており、これらは検出コイル10及び参照コイル11で同じように検出される。一方、人体からの信号はコイルに近いため検出コイル10でより強く検出される。このため検出コイル10では信号と雑音が検出され、参照コイル11では雑音のみが検出される。従って、両者のコイルで捕らえた磁気の差を取ることによりS/Nの高い計測が出来る。一時微分コイルはSQUID12 を実装した実装基板の超伝導配線を介してSQUID12のインプットコイルに接続し、コイルで検出した生体磁気成分をSQUID12に伝達する。 【0023】磁気センサを内蔵したデュワ4は、ベッド3に横たわった被検者2の胸部上方に配置し、心臓から発生する心臓磁気(以下、心磁)を計測する。ここで、体の横方向をx軸とし、体の上下方向をy軸とする。磁気センサ(20−1〜8,...,27−1〜27−8)の配置と胸部30との位置関係を図4に示す。 【0024】次に、本発明における実施例を説明する。 【0025】生体磁気計測装置は電源が投入されると図5に示すフローに従って処理を開始する。 【0026】最初に図6に示す被検者・データ選択画面が計算機のディスプレイ上に表示される。画面には装置に登録されている被検者のリスト46−1と選択された被検者の計測データのリスト47−1が表示される。被検者リスト46−1上でポインティングデバイスによって被検者を指定すると下の計測データのリスト47−1は即座にその被検者の計測データのリストに更新される。被検者および計測データの数が多い場合には垂直スクロールバー46−2,47−2によってリストをスクロールする事ができる。被検者の選択および計測データの選択は本画面からポインティングデバイスによって指定する。データ計測,アベレージング,時間波形表示,等磁線図再構成などの処理はそれぞれメニューバーのAcquisition(Q)41−4とAnalysis(A)41−5をポインティングデバイスで差し、プルダウンメニューから当該処理の項目を選択する。 【0027】所望する被検者が被検者リスト46−1にない場合、図6のList(L)メニューの中の“被検者登録”を選択すると、図7に示す被検者登録ダイアログが現れる。被検者の情報を入力してOKボタン44−1を押すと入力項目は装置に取り込まれ、当該被検者の情報はそれ以降被検者リスト46−1に表示される。Cancelボタン44−2を押すと入力中の情報はクリアされ、Close ボタン44−3を押すとダイアログがクローズされて図6の被検者リストに戻る。 【0028】図6のメニューバーにあるAcquisition(Q)メニューから“データ計測”を選択すると、図8の画面に画面遷移する。図8に示す画面は、各種計測条件を設定し、また検出したデータをモニタするための画面である。 【0029】図8の右上に表示されるチャンネルセレクタ52は、8×8個(合計64個)のプッシュボタンからなり、ディスプレイ上でモニタする磁気センサのチャンネルを指定するために用いられる。図8の例ではセンサ配列のうち左から2番目の列が選択されており、これによって1R−2Cと記されている1行2列目のセンサの時間波形を先頭に、8R−2Cのセンサ時間波形まで合計8本の時間波形が表示されている。 【0030】またその下には参照用のチャンネル58の時間波形が表示されている。この参照用のチャンネルは心磁信号と同期してサンプリングされた心電信号やその他の制御信号、あるいは64本ある心磁信号の1つを表示する事ができる。 【0031】チャンネルセレクタ52はポインティングデバイスでクリックすることにより、チャンネルを1チャンネルずつ選択する。またキーボードにあるコントロールキーを押しながらクリックすると次にクリックされたチャンネルを追加して選択する事が出来る。 【0032】モニタスイッチ53は、モニタの波形表示を更新するか否かを指定するものである。モニタONを指定すると一定時間ごとに心磁データを取り込んで画面の波形を更新する。モニタOFFボタンを押すとデータの取込および画面の更新は行わない。 【0033】サンプリング条件にはサンプリング時間とサンプリング間隔があり、それぞれテキストボックス55−1,55−2から入力する。時間波形のスケールを変えるためには時間スケールテキストボックス56−1とサンプルスケールテキストボックス56−2に値を入力する。これによって時間波形領域に表示される時間および信号の最大振幅が制御される。 【0034】AFAパラメータは図1のフィルタ回路に与えるパラメータで、入力ゲイン,出力ゲイン,ローパスフィルタLPF,帯域除去フィルタBEF,ハイパスフィルタHPFの各値をテキストボックス57−1〜57−5から指定する。 【0035】図8においての各種計測条件の設定が完了し、メニューバーのAcquisition(Q)メニューから“計測開始”が選択されるとサンプリングが開始され、サンプリングが終了すると計測データを計算機8内のファイルに保存する。そして画面は図6の画面に遷移し、計測されたデータは被検者の計測データリスト47−1に追加される。このデータ種類は“RawData”である。 【0036】メニューバーのAnalysis(A)メニューから“アベレージング処理”が選択されると、図9の画面に画面遷移する。アベレージング処理とは数10秒間計測した心臓磁気信号を図10に示す1心拍分の信号として取り出し、数心拍の平均を取ることによって信号のSN比を向上させるものである。 【0037】図9の画面では、前記の図8の計測モニタ画面と同様に、チャンネルセレクタ52および参照信号テキストボックス58で選択されたチャンネルの時間波形が表示される。 【0038】この画面においては、まず、チャンネルセレクタ52で表示するチャネル列を選択し、次いで表示された各波形のチャンネル位置の書かれた領域50の何れかをポインティングデバイスで指して、アベレージング条件を設定するための基準となるチャンネルを指定する。指定されると波形表示領域の右にしきい値設定ツマミ60−4が表示される。(但し、このしきい値設定ツマミ60−4は、始めから全ての波形表示領域毎に表示していても構わない。) 基準チャンネルの時間波形において、しきい値電圧をしきい値設定ツマミ60−4によって設定すると、時間波形の中でしきい値を越える時点にツマミ60−2が移動する。そこを基準にどの時点からアベレージング処理を行うかを指定するオフセット時間ツマミ60−1をポインティングデバイスで設定する。同様にサンプリング時間設定ツマミ60−3を指定する。前記の設定ツマミ60−1〜60−4はアベレージング条件設定テキストボックス61−1〜61−4と連動しており、テキストボックスに値を入れる事によってツマミの位置を変える事も出来る。時間軸に垂直なラインカーソル64−1〜64−3は設定ツマミ60−1〜60−3に対応した位置にある。 【0039】図9の下にある水平スクロールバーはその大きさで信号データ全体のうちで画面に表示されているデータの大きさ(全体量)を表わし、またその位置によって表示データが信号データ全体の内のどの時刻を表わしたものかを示している。 【0040】OKボタン59が押されると設定された条件によってアベレージング処理が実行される。アベレージングの結果はファイルに保存されて図6の画像リスト47−1に追加されるが、データ種類は“Averaging Data”となる。 【0041】また、図6のメニューバーのAnalysis(A)メニューから時間波形表示(“Single Vave Analysis”)が選択されると、図11の画面に画面遷移する。この図においても最初にチャンネルセレクタ52で表示するチャンネルを指定する。またスケールテキストボックス56−1,56−3によって表示スケールを調整する。極性調整チェックボックス68がチェックされると、印刷あるいはディスプレイ上に表示される時間波形の極性がすべて同じに成るように調整する。 【0042】極性判定のフローを図13に示す。選択された各チャンネルについて、図10に示すように時間波形の最大値Vmax,最小値Vmin,平均値VaveをとりVmaxとVminの平均がVaveよりも小さい時に、そのチャンネルの時間波形の極性を反転する。 【0043】Time Rangeボタン69−1が押されると時間軸に垂直なラインカーソル69−2が表示される。これをポインティングデバイスで制御してエンターキーを押して印刷する時間範囲の先頭を決める。続いてもう一本のラインカーソルが現れるので同様にして印刷する時間範囲の最後の時刻に合わせる。ここでFile(F)メニュー41−1の中から印刷を指定すると図12のような印刷出力が得られる。出力項目としては被検者情報74,計測データ情報75,センサ配置図76,選択チャンネルおよび参照チャンネル58の時間波形である。被検者情報74には被検者ID,被検者氏名,本装置への登録年月日,生年月日,年齢,身長,体重,性別が含まれている。計測データ情報75には信号ID,データ種類,サンプリング間隔およびサンプリング時間,計測日時,アベレージング回数,ゲイン・フィルタ条件が含まれている。センサ配置図76は被検者の体格を表わす図とセンサ配置が示されており、さらに被検者の左右を表わすR(右)とL(左)が記されている。 【0044】被検者とセンサ位置の関係は被検者の体格によって変わってくるため図14のようなセンサ配置描画情報テーブルによって、被検者の体格に合わせて出力内容を変える。たとえば5〜6才児が被検者の場合、その身長は100〜110[cm]、体重が15〜20[Kg]と考えられるが、その場合のセンサ配置図は被検者の胸部全域をカバーすることができる。一方身長170〜180[cm]体重70〜80[Kg]の成人の場合には配置図79−2のように心臓を中心とした胸部の一部しか計測する事ができない。本実施例では当センサ配置描画情報テーブルを被検者情報に格納されている身長・体重情報から検索する事とした。 【0045】図14の例では被検者情報として身長・体重のみを考慮したが、性別情報や年齢,計測の姿勢などによってテーブルの内容を変えることもできる。 【0046】図15は図12の代替案である。センサ配置図76′は被検体図として被検者胸部図ではなく、心臓断面図とセンサ位置とを合成したものである。センサ位置にはセンサ番号を表記し、選択された磁気センサ1,2,3,64番は数字の周りが網掛け表示となっている。また時間波形のセンサ位置情報50′もセンサの配列上の位置ではなくセンサ配置図76′上のセンサ番号となっている。 【0047】また、図6のメニューバーのAnalysis(A)メニュー41−5から時間波形表示(“Gridmap Analysis”)が選択されると、図16のグリッドマップ画面に遷移する。あるいは図11の画面からGridmap 時間波形表示ラジオボタン66−2を選択することによっても図16の画面に遷移する事ができる。尚、このラジオボタン66−1〜66−4は、4つの中から排他的に1つだけ選択され、SingleWave は図11、Gridmapは図16、Multiple Waveは図18、Magnetic Fluxは図20の画面にそれぞれ遷移するものである。 【0048】図16のグリッドマップ画面において、File(F)メニュー41−1から“印刷”を指定すると図17に示す印刷出力が得られる。 【0049】同様に図18の重ね合わせ波形表示画面からここでFile(F)メニュー41−1から“印刷”を指定すると図19に示す印刷出力が得られる。 【0050】図20の等磁線図再構成画面は参照信号58上で指定した時刻に対応した等磁線図が再構成されて表示される。再構成される等磁線図の数はMaps数テキストボックス86−1,もっとも磁場の大きい所の磁場強度を最大磁場強度テキストボックス86−2,等磁線図の線の間隔に相当する磁場強度を磁場間隔テキストボックス86−3で指定する。等磁線図を再構成する時刻の指定は、先頭時刻指定ツマミ84−1と最終時刻指定ツマミ84−2によって行われ、これらのツマミで指定された間をMapsテキストボックス86−1で指定された数で等間隔に分割するように決定されてラインカーソル84−3が表示される。ここでFile(F)メニュー41−1から“印刷”を指定すると図21に示す印刷出力が得られる。ここでは計測データ情報75′に等磁線図の数,最大磁場強度,磁場間隔の項目が追加されている。 【0051】図5に戻り、一括出力について説明する。最初にこれまで述べた手順で時間波形あるいは等磁線図をディスプレイ上に表示し、File(F)メニュー41−1から“一括出力設定”を選択する。画面は図6の被検者リストに切り替わるので被検者を指定して、その被検者について出力すべき信号データを指定する。信号データの指定はポインティングデバイスで信号リスト47−1の左にある選択チェックボックス42をポインティングデバイスでクリックしてマークをつける。所望するすべての信号データにマークを付け終えたらFile(F)メニュー41−1の“一括出力実行”を選択する。以下、図5の一括出力処理が実行される。選択された各信号データについて、ファイルからメモリに読込み、先に表示されていた信号データと同じ条件で時間波形表示あるいは等磁線図再構成を行い、File(F)メニュー41−1−出力選択と同じ処理によって出力する。出力が完了したら読み込んだ信号のメモリ領域を開放して次の信号データの出力を行う。 【0052】 【発明の効果】本発明によれば、検出した磁気信号の時間波形と当該磁気計測センサの位置関係,解析結果と被検者,解析結果と計測条件即座に対応づけて確認できるため、解析結果を基により効果的な疾病の診断が可能となる。 【0053】また、心臓磁気計測における時間波形表示には、極性を統一することができるので、診断時に誤解を生じることがない。 【0054】また更に、大人数の被検者を同じ目的で同じ条件で計測した場合に、一括して複数種類の印刷を行うことができるので、より少ない手順で印刷出力を得る事ができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000005108 【氏名又は名称】株式会社日立製作所 【識別番号】000233240 【氏名又は名称】日立計測エンジニアリング株式会社
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| 【出願日】 |
平成9年(1997)10月2日 |
| 【代理人】 |
【弁理士】 【氏名又は名称】小川 勝男
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| 【公開番号】 |
特開平11−104092 |
| 【公開日】 |
平成11年(1999)4月20日 |
| 【出願番号】 |
特願平9−269529 |
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