トップ :: A 生活必需品 :: A61 医学または獣医学;衛生学




【発明の名称】 眼底検査装置
【発明者】 【氏名】伊藤 宏

【要約】 【課題】測定の際に右眼と左眼を取り違えて測定を行う失敗を防止する。

【解決手段】モニタ10上には、可動ステージ5のマイクロスイッチ7により検出た左右検知信号によって、左眼側と右眼側の内のアクティブになっている左眼側が実線表示され、一方、アクティブになっていない右眼側は点線で表示される。また、測定部位の欄には検者が入力した測定部位L1が表示され、左眼が選択された状態になっている。これにより、検者はマイクロスイッチ7による被検眼の左右と、検者自身が入力した測定部位の左右とが一致しているかどうかを知ることができる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 被検眼の眼底を検査する眼底検査装置において、左眼、右眼を検出する左右眼検知手段と、測定済みの被検眼の測定部位が左眼か右眼かを含む測定部位情報を記憶し表示する測定部位表示手段と、該測定部位表示手段に記憶した測定部位の中から次回測定する測定部位を選択する測定部位選択手段と、該測定部位選択手段により選択した部位と前記左右眼検知手段による検出結果の一致又は不一致を検者に伝達する伝達手段とを有することを特徴とする眼底検査装置。
【請求項2】 前記伝達手段は次回測定する測定部位の測定部位情報と前記左右眼検知手段による検出結果が不一致の場合に測定を禁止するようにした請求項1に記載の眼科測定装置。
【請求項3】 前記伝達手段は次回測定する測定部位の測定部位情報と前記左右眼検知手段による検出結果が不一致の場合に測定結果の保存を禁止するようにした請求項1に記載の眼科測定装置。
【請求項4】 前記伝達手段は次回測定する測定部位の測定部位情報と前記左右眼検知手段による検出結果が不一致の場合に検者に警告するようにした請求項1に記載の眼科測定装置。
【請求項5】 前記伝達手段は次回測定する測定部位の測定部位情報と前記左右眼検知手段による検出結果が不一致の場合に、前記左右眼検知手段により検出した被検眼側のみを前記測定部位選択手段により選択可能とした請求項1に記載の眼科測定装置。
【請求項6】 被検眼の眼底を検査する眼底検査装置において、左眼、右眼を検出する左右眼検知手段と、次回測定する測定部位を入力する測定部位入力手段と、該測定部位入力手段に入力した測定部位が左眼か右眼かを含む測定部位情報を記憶し表示する測定部位表示手段と、前記測定部位入力手段により入力した部位と前記左右眼検知手段による検出結果の一致又は不一致を検者に伝達する伝達手段とを有することを特徴とする眼底検査装置。
【請求項7】 前記伝達手段は次回測定する測定部位の測定部位情報と前記左右眼検知手段による検出結果が不一致の場合に測定を禁止するようにした請求項6に記載の眼科測定装置。
【請求項8】 前記伝達手段は次回測定する測定部位の測定部位情報と前記左右眼検知手段による検出結果が不一致の場合に測定結果の保存を禁止するようにした請求項6に記載の眼科測定装置。
【請求項9】 前記伝達手段は次回測定する測定部位の測定部位情報と前記左右眼検知手段による検出結果が不一致の場合に検者に警告するようにした請求項6に記載の眼科測定装置。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、眼科医院等において眼底血管の測定を行う眼底血流計等の眼底検査装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、被検眼の眼底血管の血流速度を測定する一般の眼底血流計としては、測定用レーザー光を被検眼の眼底に照射し、眼底上の所定領域をこの光束で走査してドップラ信号光を受光し、この信号を解析して血流速度を二次元上にマッピング表示したり、二次元表示した画像から任意にカーソルで指定して、局所領域の血流速度等を数字で表示したりする装置が知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上述の従来例においては、被検者の左右眼の眼底上において複数個所の測定が行われるのが一般的であるが、次回の測定を行う測定部位の選択又は入力を行うのは、一般的にパーソナルコンピュータ上で操作するために、眼底血流計の左右眼情報と次回測定を行う測定部位の左右眼情報とが一致しているか否かを確認する手段がなく、検者が左右眼を取り違えて測定してしまうという問題がある。
【0004】本発明の目的は、上述の問題点を解消し、測定の際に右眼と左眼を取り違えて測定を行う失敗を防止した眼底検査装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するための本発明に係る眼底検査装置は、左眼、右眼を検出する左右眼検知手段と、測定済みの被検眼の測定部位が左眼か右眼かを含む測定部位情報を記憶し表示する測定部位表示手段と、該測定部位表示手段に記憶した測定部位の中から次回測定する測定部位を選択する測定部位選択手段と、該測定部位選択手段により選択した部位と前記左右眼検知手段による検出結果の一致又は不一致を検者に伝達する伝達手段とを有することを特徴とする。
【0006】また、本発明に係る眼底検査装置は、被検眼の眼底を検査する眼底検査装置において、左眼、右眼を検出する左右眼検知手段と、次回測定する測定部位を入力する測定部位入力手段と、該測定部位入力手段に入力した測定部位が左眼か右眼かを含む測定部位情報を記憶し表示する測定部位表示手段と、前記測定部位入力手段により入力した部位と前記左右眼検知手段による検出結果の一致又は不一致を検者に伝達する伝達手段とを有することを特徴とする。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明を図示の実施例に基づいて詳細に説明する。図1は実施例の眼底検査装置の構成図を示し、眼底血流計1と制御装置2とから構成されている。眼底血流計1においては、固定台3の被検者側に被検者の顔を保持するための顎受け台4が固設され、固定台3上には可動ステージ5が載置されている。可動ステージ5上には測定部6が設けられており、可動ステージ5には左右検知手段としてマイクロスイッチ7が取り付けられており、可動ステージ5が右側に移動したときにマイクロスイッチ7が入るようにするために、固定台3上に突起部8が設けられている。
【0008】また、制御装置2においてはパーソナルコンピュータ9が設けられ、このパーソナルコンピュータ9の出力はモニタ10に接続され、パーソナルコンピュータ9には、キーボード11と測定部位選択手段12の出力がそれぞれ接続されている。
【0009】検者は眼底血流計1により、被検者の左右眼のそれぞれについて、眼底上の血管の複数個所において血流速度の変化を測定する。先ず、左眼を測定する場合に、検者はパーソナルコンピュータ9にキーボード11を使って例えば測定部位L1と入力する。次に、顎を顎受け台4に載せ、眼底血流計1を左眼に合わせるために、可動ステージ5を右側に移動する。マイクロスイッチ7は可動ステージ5が左右何れにあるかを検出し、眼底血流計1の固定台3の突起部8に当接したときにマイクロスイッチ7が入り、この検知信号がパーソナルコンピュータ9に入力される。
【0010】パーソナルコンピュータ9はこの検知信号と先に取り込まれた測定部位L1の入力信号をモニタ10に出力し表示する。図2はモニタ10上の測定部位ウィンドウの表示例を示し、モニタ10上には可動ステージ5のマイクロスイッチ7が検出した左右検知信号により、左眼側と右眼側の内、アクティブになっている左眼側が実線表示されている。一方、アクティブになっていない右眼側は点線で表示されている。また、測定部位の欄には、検者が入力した測定部位L1が表示され、左眼が選択された状態になっている。これにより、検者はマイクロスイッチ7による被検眼の左右と、検者自身が入力した測定部位の左右とが一致しているか否かを知ることができる。
【0011】検者はこれを確認した上で、眼底血流計1により被検眼の眼底の所望の血管にアライメント及びピントを合わせ測定を実施する。測定信号は眼底血流計1からパーソナルコンピュータ9に出力され、パーソナルコンピュータ9で解析され、その結果は図3に示すように、モニタ10上の測定データウィンドウ上に測定部位L1と共に血流速度値が表示される。
【0012】このように、検者が入力した情報と共に、眼底血流計1で検出した左右眼情報を表示することにより、得られた測定データが反対側の眼のデータとして誤記憶されることを防止することができる。
【0013】同様の手順により、左眼について眼底上の3個所の部位L1〜L3について測定を行い、その後に右眼に対しても眼底上の3個所の部位R1〜R3について測定を行う。次に、1回目の同じ測定部位L1に対して2回目の測定を行う場合は、検者は先ず、左眼の測定のために可動ステージ5を右に移動する。一方、モニタ10上には図4に示すように、既に測定された測定部位が加わった測定部位ウィンドウが表示されている。この中から1回目の測定で既に登録してある測定部位L1を測定部位選択手段12により選択すると、その出力信号がパーソナルコンピュータ9に入力され、パーソナルコンピュータ9は1回目の測定のときと同様に、モニタ10に選択した測定部位L1に例えば黒丸印の表示を行う。
【0014】このようにして、検者はこれから測定を行う眼と、選択した測定部位の左右が一致していることを確認することができ、誤りのない測定を行うことができる。
【0015】1回目の測定と同様に、眼底血流計1により被検眼の眼底の所望の血管にアライメント及びピントを合わせ、測定を実施する。測定信号は眼底血流計1からパーソナルコンピュータ9に出力され、パーソナルコンピュータ9で解析され、その結果は図5に示すように、モニタ10上の測定データウィンドウに測定部位L1と共に血流速度値が表示される。
【0016】検者が誤って、測定部位L1を選択したつもりで測定部位R1を選択してしまうと、図6に示すように点線表示されている測定部位R1に黒丸印が表示され、眼底血流計1が測定する眼L1と選択した測定部位R1が不一致であることを、検者は測定前にモニタ10上で知ることができる。
【0017】更に、測定間違いの可能性を減らすために、検者の選択した測定部位と眼底血流計1の位置が異なっている場合には、キーボード11に内蔵の音声出力機能を使って音を出したり、モニタ10上の一部を点滅するなどの警告を行い、検者に注意を促すようにしてもよいし、測定が行われてしまった場合には、測定部位と測定データとの整合性をとるために、データの保存ができないようにしてもよい。
【0018】また、キーボード11から眼底血流計1に測定禁止の信号を出力するようにして、選択された測定部位の左右眼と可動ステージ5の位置が異なる場合には、測定自体を禁止したり、測定部位選択手段12により選択された測定部位を無効にして、マイクロスイッチ7で検出した眼の方のみを選択することができるように構成すれば、被検者に余計な負担をさせることなく効果的に測定を行うことができる。
【0019】
【発明の効果】以上説明したように本発明に係る眼底検査装置は、既に測定された測定部位の中から、次回測定するために選択した測定部位と、左右眼検知手段による検出結果との整合性を検者に知らせることにより、測定の際に右眼、左眼の間違いによる測定の失敗がなくなり、被検者に余計な測定光を照射することがない。
【0020】また、本発明に係る眼底検査装置は、入力した次回測定する測定部位と、左右眼検知手段の検出結果との整合性を検者に知らせることにより、測定の際に左右眼の間違いによる測定の失敗がなくなり、被検者に余計な測定光を照射することがない。
【出願人】 【識別番号】000001007
【氏名又は名称】キヤノン株式会社
【出願日】 平成9年(1997)10月2日
【代理人】 【弁理士】
【氏名又は名称】日比谷 征彦
【公開番号】 特開平11−104083
【公開日】 平成11年(1999)4月20日
【出願番号】 特願平9−284262