| 【発明の名称】 |
内視鏡撮像装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】松本 勘一
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| 【要約】 |
【課題】安価な構成で可視光と赤外光とを同時に観察でき、かつ、それぞれの観察を適正な色再現性で行なうことができる内視鏡撮像装置を提供する。
【解決手段】固体撮像素子8と、この固体撮像素子8により撮像された被写体像の電気信号を処理して観察用の映像信号を得る映像信号処理手段(原色信号変換回路19、ROM23)と、固体撮像素子8の前面に、赤外光を除去するための赤外カットフィルタ9が配設されているか否かを検知する検知回路25と、この検知回路25からの検知信号に応じて、ROM23に格納されている変換マトリックスの係数を切り替えるCPU27とを具備する。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 撮像素子と、この撮像素子により撮像された被写体像の電気信号を処理して観察用の映像信号を得る映像信号処理手段と、前記撮像素子の前面に、特定の波長の光線を除去するための特定波長カットフィルタが配設されているか否かを検知する検知手段と、この検知手段からの検知信号に応じて、前記映像信号処理手段の処理係数を切り替える切り替え手段と、を具備することを特徴とする内視鏡撮像装置。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は内視鏡撮像装置に関する。 【0002】 【従来の技術】腹腔鏡下外科手術において、赤外光による観察時には卵管等に赤外光を導く光ファイバーを挿通し、赤外カットフィルタを除いた内視鏡装置により赤外透過光を観察し、卵管を確認しながら処置を行なっている。一方、通常の可視光光源による観察を行なう場合は赤外カットフィルタが挿入された構成が一般に用いられる。このような状況において、赤外カットフィルタを除いた内視鏡装置を、赤外カットフィルタが挿入された構成に適合した処理装置に接続すると、適正な色再現性が得られないという問題が起こる。 【0003】このような問題を克服した構成として、特公平7−63444号公報は、可視光観察用の撮像素子と、赤外光観察用の撮像素子を別々に独立に設け、各々の撮像素子からの電気信号を別々の処理装置において処理し、別々のモニター上に表示することによって、可視領域と赤外領域の2つの波長領域の像を同時に観察できる内視鏡撮像装置を開示している。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記した特公平7−63444号公報に記載の内視鏡撮像装置においては、可視光、赤外光それぞれに対して専用の処理装置を設けているので構成が大型になるとともに、高価な装置になってしまうという問題がある。 【0005】また、上記した構成を用いた例えば腹腔鏡下外科手術時に、卵管等に赤外光を導くための光ファイバーを挿通し、透過した赤外光を観察して卵管の位置を確認しながら処置を行なう場合には2画面を確認しなくてはならないという煩雑さがあった。 【0006】本発明の内視鏡撮像装置はこのような課題に着目してなされたものであり、その目的とするところは、安価な構成で可視光と赤外光とを同時に観察でき、かつ、それぞれの観察を適正な色再現性で行なうことができる内視鏡撮像装置を提供することにある。 【0007】 【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するために、本発明の内視鏡撮像装置は、撮像素子と、この撮像素子により撮像された被写体像の電気信号を処理して観察用の映像信号を得る映像信号処理手段と、前記撮像素子の前面に、特定の波長の光線を除去するための特定波長カットフィルタが配設されているか否かを検知する検知手段と、この検知手段からの検知信号に応じて、前記映像信号処理手段の処理係数を切り替える切り替え手段とを具備する。 【0008】 【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の一実施形態を詳細に説明する。卵管や尿管付近の臓器に対して処置を行う場合は、卵管や尿管などに損傷を与えないように処置を行う必要がある。しかし、上記卵管や尿管の位置を術中に他の臓器から的確に区別することは困難である。そこで、赤外光光源により赤外光を発生させて体外より赤外光ファイバーを通じて卵管や尿管内部から観察対象物を照射し、透過赤外光を観察することによって卵管や尿菅の位置を確認しながら処置を行う手技が行われている。 【0009】図1は、上記したような腹腔鏡下手術における赤外光同時観察を実現するための概略構成図である。図1に示すように、患者の体腔100内には赤外光同時観察用内視鏡31が挿入されており、この内視鏡31にはカメラコントロールユニット(CCU)ケーブル11を介してカメラコントロールユニット(CCU)13が、ライトガイドケーブル7を介して光源装置6が接続されている。光源装置6とCCU13とは調光ケーブル29を介して接続されている。CCU13にはTVモニタ30が接続されている。さらに、赤外光光源33に接続された赤外光ファイバー34が患者の卵管あるいは尿管内部に挿入されている。 【0010】図2は、通常観察用の内視鏡を含む内視鏡撮像装置の構成を示す図であり、図3は、赤外光同時観察用の内視鏡の構成を示す図である。図2に示すように、通常観察用内視鏡1には細長の挿入部2の後端に太径の操作部3が連設されている。この操作部3の側方には体腔内の観察対象物を照射するための光を光源装置6からライトガイドケーブル7を通じて通常観察用内視鏡1内のライトガイド4に接続するためのライトガイドコネクタ5が配設されている。また、前記操作部3の後方からはCCUケーブル11が接続され、このCCUケーブル11はCCUコネクタ12によってCCU13に接続されている。 【0011】CCU13は、カメラを制御するためのユニットであり、挿入部2の内部に配設された固体撮像素子8を駆動する為の駆動信号の生成を内部のCCDドライブ回路24に指示したり、固体撮像素子8の撮像面上に結像光学系10を通じて結像された観察像が光電変換され前記駆動信号によって読み出された映像信号を、処理及び制御するためのものである。 【0012】また、固体撮像素子8の前面には通常観察には不要な赤外光をS/N比の向上のためにカットする赤外カットフィルタ9が配設されている。以下に、上記したCCU13内部での処理を説明する。固体撮像素子8からの映像信号は、ケーブル伝送での損失分を補うためにプリアンプ14により増幅された後、アイソレーション回路15を介してA/D変換回路16に入力されてデジタル信号に変換された後、色分離回路17においてY、R−Y、B−Yの色差信号に分離される。この状態ではR−Y、B−Y信号は線順次であるので、同時化回路18において同時化する。この同時化回路18から出力されるY、R−Y、B−Yの3系統のデジタル信号は原色信号変換回路19において以下の式(1)で示される変換により、R、G、Bの原色3信号に変換されてデジタル処理回路20に入力される。 【0013】 【数1】
【0014】上記の式(1)のマトリックス係数(処理係数)はROM23内に格納されており、電源投入時などにCPU27からの制御信号に従って読み出される。上記した原色信号変換回路19とROM23とは映像信号処理手段を構成している。上記デジタル処理回路20において原色3信号に対してホワイトバランスやAGCなどの処理を施した後、D/A変換回路21においてアナログ信号に変換し、ポストプロセス回路22でNTSCなどの標準的な映像信号に変換される。そして、SSG回路26において生成される同期信号とともにTVモニタ30に伝送される。 【0015】また、上記同時化回路18から出力されるY信号を光量制御回路28に入力して、映像信号に含まれる内視鏡特有の情報、具体的には天地表示用の切りかきの有無を検知し、切りかきがないことが検知されたとき、すなわち、内視鏡が接続されていないことが検知された場合には、調光ケーブル29を介して信号を光源装置6に伝送して光源装置6の光量を低下させる。これによって、内視鏡未接続時の光源のフル発光を防ぐことができる。 【0016】次に図1に示すような構成により赤外光を同時に観察する場合は、図3に示す赤外光同時観察用内視鏡31を用いる。上記赤外光同時観察用内視鏡31は図2に示す通常観察用内視鏡1から赤外カットフィルタ9を取り除いたものである。このような赤外カットフィルタ9が固体撮像素子8の前面に無い場合は、撮像面上に入射される光の帯域は赤外カットフィルタ9がある場合と異なるため、通常光観察時と色再現性が異なってしまう。 【0017】そこで、本実施形態においては、この相違を、式(1)で示す変換マトリックスの係数を通常光観察時と赤外光同時観察時とで切り替えることによって補正する。すなわち、まず、CCU13内部の検知回路25は、操作部3内に配設されたセットアップ回路32の情報により赤外カットフィルタ9の有無を検知する。赤外カットフィルタ9の有無についての情報はアイソレーション回路15を介してCPU27に伝送される。CPU27はこのときの情報に基づいて、変換マトリックスの係数が格納されているROM23から読み出す係数を切り替える。なお上記セットアップ回路32は挿入部2あるいはCCUコネクタ12の内部に配設してもよい。 【0018】また、上記実施形態において、観察波長領域は可視領域と赤外領域に限らず、紫外領域でも良く、その組合せは、観察対象物や観察目的に応じて任意に選択することができる。 【0019】なお、上記した具体的実施形態には以下のような構成の発明が含まれている。 (1) 撮像素子と、この撮像素子により撮像された被写体像の電気信号を処理して観察用の映像信号を得る映像信号処理手段と、前記撮像素子の前面に、特定の波長の光線を除去するための特定波長カットフィルタが配設されているか否かを検知する検知手段と、この検知手段からの検知信号に応じて、前記映像信号処理手段の処理係数を切り替える切り替え手段と、を具備することを特徴とする内視鏡撮像装置。 (2) 前記特定波長カットフィルタは、赤外光を除去する赤外カットフィルタであることを特徴とする構成(1)記載の内視鏡撮像装置。 (3) 前記映像信号処理手段の処理係数は、色差信号から原色信号への変換マトリックスであることを特徴とする構成(1)又は(2)記載の内視鏡撮像装置。 (4) 前記映像信号に含まれる内視鏡特有の情報(例えば天地表示用の切りかき)を検知して、この検知結果に応じて光源の光量を調整する調整手段をさらに具備することを特徴とする構成(1)〜(3)のいずれか1つに記載の内視鏡撮像装置。 【0020】 【発明の効果】本発明によれば、安価な構成で可視光と赤外光とを同時に観察でき、かつ、それぞれの観察を適正な色再現性で行なうことができる内視鏡撮像装置を提供することができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000000376 【氏名又は名称】オリンパス光学工業株式会社
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| 【出願日】 |
平成9年(1997)9月30日 |
| 【代理人】 |
【弁理士】 【氏名又は名称】鈴江 武彦 (外4名)
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| 【公開番号】 |
特開平11−104074 |
| 【公開日】 |
平成11年(1999)4月20日 |
| 【出願番号】 |
特願平9−266864 |
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