| 【発明の名称】 |
内視鏡管路の流量制御装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】高橋 一昭
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| 【要約】 |
【課題】管路における流体の流量を可変調節できるようにし、使い勝手のよい内視鏡を得る。
【解決手段】内視鏡に配置された、例えば送水管22、送気管23の流量を制御するために、上記送水管22については径の異なる3本の制御用管路Ta,Tb,Tcと電磁弁V11,V12,V13を設け、上記送気管23については制御用管路Td,Te,Tfと電磁弁V21,V22,V33を設け、これらの電磁弁Vを開閉制御することにより、各管路内の流量を可変調節する。上記構成では、開く管路Tを組み合わせて7段階の流量を制御できる。また、この流量調節の切替えは、電磁弁ユニット等の制御パネル上のスイッチ41Aで設定してもよいし、内視鏡操作部に設けられた操作スイッチの押圧力やストローク量により操作してもよい。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 内視鏡に配置された管路内の流量を制御する流量制御装置であって、上記管路に対し分岐状態で接続された管路径の異なる複数の制御用管路と、この複数の制御用管路のそれぞれを開閉するための開閉弁と、を備え、この複数の開閉弁の選択的な開閉制御により、管路内の流量を可変調節することを特徴とする内視鏡管路の流量制御装置。 【請求項2】 上記複数の開閉弁の制御に基づき、複数の制御用管路を組み合わせて用いることにより流量を可変調節することを特徴とする上記請求項1記載の内視鏡管路の流量制御装置。 【請求項3】 上記の流量調節のための操作スイッチを、内視鏡とは別体の流体制御ユニット側に配置したことを特徴とする上記請求項1記載の内視鏡管路の流量制御装置。 【請求項4】 上記の流量調節は、内視鏡操作部に設けられた操作スイッチにより行うことを特徴とする上記請求項1記載の内視鏡管路の流量制御装置。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は内視鏡管路の流量制御装置、特に内視鏡内に配設した送気管の送気、送水管の送水、吸引管の吸引等の際の流体の流量制御の構成に関する。 【0002】 【従来の技術】図5には、従来の内視鏡及び電磁弁ユニットに関する構成が示されている。図5において、内視鏡1内には先端部1Aから操作部1Bまで送水管2A,送気管3A,吸引管(処置具挿通チャンネルでもある)4Aが配設されており、この吸引管4Aは操作部1Bに配置された鉗子口5にも接続される。上記操作部1Bには、図示されるように、二段スイッチである送気/送水(A/W)スイッチ6、吸引(suc)スイッチ7や撮影釦8が設けられており、このスイッチ6,7の操作制御信号は、不図示の信号線により電磁弁ユニット10へ供給される。また、上記操作部1Bとこの電磁弁ユニット10を連結するように、送水管2B、送気管3B、吸引管4Bがケーブル内等に設けられる。 【0003】上記電磁弁ユニット10には、各管路の開閉制御をする5つの電磁弁V1 ,V2 ,V3 ,V4 ,V5 、ポンプ12、制御部13及び送水タンク14が設けられる。そして、この送水タンク14は送気管3Cを介して上記ポンプ12に接続されると共に、送水管2Cを介して上記電磁弁V1 に接続される。更に、上記吸引管4Cには吸引タンク15及びポンプが接続される。 【0004】上記の構成によれば、電磁弁のV1 ,V3 を閉じ、V2 を開けることにより送気管3による送気が行われ、電磁弁のV2 ,V3 を閉じ、V1 を開けることにより送水管2による送水が実行される。この送気/送水は、先端部1Aに配置された対物レンズ窓等に対して行われ、これによって対物レンズ窓の汚れ等を除去することができる。また、電磁弁のV5 を閉じ、V4 を開けることにより吸引が行われ、これによって吸引管4を介して被観察体内の内容物等が吸引・排出されることになる。なお、上記のような電磁弁を用いた流体の制御を行う内視鏡装置として、特開平1−297045号公報、特開平1−310638号公報等に示されるものがある。 【0005】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このような内視鏡管路の流体制御では、送気、送水或いは吸引を実行するかしないかの制御しか行われておらず、送気量、送水量或いは吸引量の可変調整ができないのが現状である。上記の対物レンズ窓に対する送気/送水においては、その量を可変調節できれば、被観察体内への影響等を考慮しながら、汚れの除去を効率よく実施できるし、内容物の吸引においても、その量の可変ができれば、状況に応じた内容物の排出が可能となり、使い勝手のよい内視鏡を得ることができる。 【0006】本発明は上記問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、管路における流体の流量を可変調節できるようにし、使い勝手のよい内視鏡が得られる内視鏡管路の流量制御装置を提供することにある。 【0007】 【課題を解決するための手段】上記目的を達成するために、請求項1の発明は、内視鏡に配置された管路内の流量を制御する流量制御装置であって、上記管路に対し分岐状態で接続された管路径の異なる複数の制御用管路と、この複数の制御用管路のそれぞれを開閉するための開閉弁とを備え、この複数の開閉弁の選択的な開閉制御により、管路内の流量を可変調節することを特徴とする。請求項2に係る発明は、上記複数の開閉弁の制御に基づき、複数の制御用管路を組み合わせて用いることにより流量を可変調節することを特徴とする。請求項3に係る発明は、上記の流量調節のための操作スイッチを内視鏡とは別体の流体制御ユニット側に配置したことを特徴とする。請求項4に係る発明は、上記の流量調節を内視鏡操作部に設けられた操作スイッチにより行うことを特徴とする。 【0008】上記の構成によれば、送気管、送水管等の一つの内視鏡管路に対し複数の径の異なる制御用管路を配置することになり、例えば3本の制御用管路が設けられている場合は、開閉弁によって3本のいずれを開くかによって流量が変ると共に、開く管路の組合せにより流量が変化することになる。 【0009】この流量調節の切替え操作、即ちどの開閉弁を開くかの設定は、流体制御ユニット側の操作パネル等に設けられた選択スイッチ等を用いて行われる。また、この流量調節の操作は、内視鏡操作部の操作スイッチによって実行することができ、この場合は、操作部の押す圧力やストローク量に応じて所定の開閉弁を開閉動作することにより、径の異なる制御用管路による流量調節が可能となる。 【0010】 【発明の実施の形態】図1乃至図3には、実施形態の一例に係る内視鏡管路の流量制御装置の構成が示されている。図1において、内視鏡(電子内視鏡)20には、先端部20Aから操作部20Bまで、送水管22A,送気管23A,吸引管24Aが配設される。この内視鏡先端部20Aの先端には、着脱自在となるキャップ25が取り付けられており、このキャップ25に観察窓(対物光学系のレンズ窓)へ送気/送水するためのノズル等が設けられる。 【0011】上記操作部20Bには、図示されるように、二段スイッチである送気/送水スイッチ26、吸引スイッチ27や撮影釦28が設けられており、このスイッチ26,27の操作制御信号は、電磁弁ユニット30へ供給される。また、上記操作部20Bとこの電磁弁ユニット30を連結するように、送水管22B,送気管23Bがケーブル内に設けられる。そして、上記操作部20Bの後側には、管路ユニット20Cが設けられ、この管路ユニット20Cの接続時に形成される折り返し部によって、上記の送水管22Aと22B、送気管23Aと23Bが連結される。 【0012】上記の管路ユニット20Cには、上記電磁弁ユニット30まで延びた吸引管24Bが取り付けられ、この吸引管24Bには、途中から分離して鉗子口31が設けられる。なお、上記の送水管22Aに接続された図示の部材32は、観察窓レンズ面の汚れ度合が高い場合にシリンジ等を装着して送気/送水をするためのレンズ面フラッシュ口である。 【0013】上記電磁弁ユニット30には、ポンプ34、制御部35、電源部36が設けられ、また送水タンク14及び吸引タンク15が接続されると共に、上記送水管22の流量制御をするために、制御用管路Ta,Tb,Tcと電磁弁V11,V12,V13が設けられる。即ち、図2にも示されるように、上記送水管22Bと送水タンク14側の送水管22Cの間を接続するように、一番大きい径(内径)cの管路Tcが取り付けられ、この管路Tcに開閉用の電磁弁V13が配置される。そして、この管路Tcに並列となるように、順に細くなる径bの管路Tbと径a(a<b<c)の管路Taが接続され、これらの管路Tb,Taのそれぞれにも電磁弁V12,V11が配置される。 【0014】なお、当該例では、内視鏡側の図示の管路Tg1の径g1 がタンク側の一番大きい管路Tc(22C)の径よりも大きくなるように形成される。即ち、上記径a,b,c,g1 の管の基準の流量(基準供給量での流量)をHa,Hb,Hc,Hg1とすると、Hg1≧Ha+Hb+Hcとなるように設定される。また、このような構成ではなく、上記各管路Ta,Tb,Tcを別々に個々のタンク14及びポンプ34へ接続するようにしてもよい。 【0015】一方、送気管23の流量制御をするために、図3にも示されるように、制御用管路Td,Te,Tfとこれら管路Td〜Tfの開閉をする電磁弁V21,V22,V23が設けられる。この場合は、管路Tfが逆流防止弁37を介して送気管23Bに接続され、逆流防止弁38を介して送水タンク14側の送気管23Cに接続されており、これらの逆流防止弁37,38は、電磁弁ユニット30内への水等の逆流を防止して、内部管路の汚れを防ぐようになっている。そして、上記の管路Td,Te,Tfは、その径d,e,fが順に大きくなる(d<e<f)管とされている。 【0016】また、内視鏡側の図示の管路Tg2の径g2 が供給側の管路23Cの径よりも大きくされ、上記径d,e,f,g2 の管の基準の流量(基準供給量での流量)をHd,He,Hf,Hg2とすると、Hg2≧Hd+He+Hfとなるように設定される。なお、これらの管路Td,Te,Tfを別個にポンプ34へ導く構成としてもよい。更に、図1に示されるように、上記管路Tfから分岐して大気開放管22D及び電磁弁V3 が設けられ、吸引管24については、従来と同様に、吸引管24Dに電磁弁V4 、V5 が配置される。 【0017】また、上記電磁弁ユニット30の操作パネル上に、送気及び送水の流量調節をするための流量調節スイッチ部40が設けられ、この流量調節スイッチ部40の送水量スイッチ40A及び送気量スイッチ40Bの各操作によって、各管路の流量を段階的にコントロールすることができる。 【0018】当該例は以上の構成からなり、送気/送水スイッチ26が操作されていないときは、上記電磁弁V3 のみが開となり、ポンプ34からの空気は大気開放管22Dから大気へ放出される。そして、送気/送水スイッチ26により送水操作(例えば一段目押し)をすると、電磁弁V21,V22,V23,V3 が閉じ、また上記流量調節スイッチ部40で設定された流量となるように、電磁弁V11,V12,V13の開閉制御が行われる。 【0019】当該例では、3種類の異なる径の制御用管路Ta〜Tcが用いられることから、各管路Ta,Tb,Tcの基準の流量をHa,Hb,Hcとすると、各管路の組合せを含めて、例えばHa<Hb<Hc<Ha+Hb<Ha+Hc<Hb+Hc<Ha+Hb+Hcの7段階(他の大小関係でもよい)となる流量が設定できることになる。従って、電磁弁V11のみを開とすれば最小流量に設定され、全ての電磁弁V11,V12,V13を開とすれば最大流量に設定されることになる。 【0020】また、上記送気/送水スイッチ26により送水操作(例えば二段目押し)をすると、電磁弁V11,V12,V13,V3 が閉じて、電磁弁V21,V22,V23の開閉制御が行われる。この場合も、上記と同様で、各管路Td,Te,Tfの基準の流量をHd,He,Hfとすると、各管路の組合せを含めて、例えばHd<He<Hf<Hd+He<Hd+Hf<He+Hf<Hd+He+Hfの7段階の流量が設定できることになる。 【0021】図4には、流量調節をするための上記内視鏡操作部20Bの操作スイッチの構成が示されている。上記の実施形態例では、送気又は送水の流量調節を電磁弁ユニット30に設けた流量調節スイッチ40で設定するようにしたが、この流量操作は図4に示す操作スイッチ41を送気スイッチ、送水スイッチ等として、内視鏡操作部20Bに配置して行うこともできる。 【0022】即ち、図4に示されるように、操作スイッチ41は、上下動する操作体(押し釦部)41Aで感圧センサ42を押す構成とされており、この感圧センサ42としては、感圧ダイオード、感圧トランジスタ、ピエゾ型マイクロマシンシリコン素子等を用いることができる。これによれば、上記操作体41Aの押圧力を段階的な値で検出し、この段階的な操作圧力に応じて上記の電磁弁V11,V12,V13,V21,V22,V23の開閉を制御すれば、段階的に流量を可変調節することができる。また、この操作スイッチ41は、圧力を検出するのではなく、操作ストローク量を段階的に検出するものとしてもよく、この段階的なストローク量によって流量を調節することもできる。 【0023】更に上記の例では、送水又は送気の流量調節について説明したが、もちろん吸引の流量調節において上記の構成を適用することも可能である。 【0024】 【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、管路径の異なる複数の制御用管路とこの複数の制御用管路のそれぞれを開閉するための開閉弁を設け、これらの開閉弁を選択的に開閉制御するようにしたので、管路内の流体流量を可変調節することができる。この結果、送気/送水動作の場合は被観察体内への影響等を考慮しながら汚れの除去を効率よく実施でき、また吸引動作により状況に応じた内容物の排出も可能となり、使い勝手のよい内視鏡が得られる。 【0025】請求項2の発明によれば、複数の制御用管路を組み合わせて流量調節することにより、流量調節が細かく設定できるという利点がある。また、請求項4の発明によれば、内視鏡操作部の操作スイッチで流量コントロールが容易に行えるという利点がある。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000005430 【氏名又は名称】富士写真光機株式会社
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| 【出願日】 |
平成9年(1997)9月30日 |
| 【代理人】 |
【弁理士】 【氏名又は名称】緒方 保人
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| 【公開番号】 |
特開平11−104068 |
| 【公開日】 |
平成11年(1999)4月20日 |
| 【出願番号】 |
特願平9−282541 |
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