| 【発明の名称】 |
内視鏡 |
| 【発明者】 |
【氏名】小倉 剛
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| 【要約】 |
【課題】本発明の目的とするところは挿入部における湾曲部と可撓部の接続部における硬質部の長さを従来のものに比して短くすることができる接続構造を採用した内視鏡を提供することにある【解決手段】本発明は内視鏡1の挿入部2における湾曲管部16と可撓管部17とを連結する連結部材31を設け、この連結部材31は一端が上記湾曲管部16の湾曲駒20に回動自在に連結されると共に、他端が上記可撓管部17の螺旋管24に取着するようにしたものである。これによって、湾曲管部16と可撓管部17との接続部の硬質長の長さが連結部材31の長さだけになり、その分、湾曲管部16と可撓管部17の接続部における硬質長が短縮する。
【解決手段】本発明は内視鏡1の挿入部2における湾曲管部16と可撓管部17とを連結する連結部材31を設け、この連結部材31は一端が上記湾曲管部16の湾曲駒20に回動自在に連結されると共に、他端が上記可撓管部17の螺旋管24に取着するようにしたものである。これによって、湾曲管部16と可撓管部17との接続部の硬質長の長さが連結部材31の長さだけになり、その分、湾曲管部16と可撓管部17の接続部における硬質長が短縮する。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】湾曲自在な湾曲部と、この湾曲部の基端に連結された可撓部とを有する挿入部を備えた内視鏡において、上記湾曲部と上記可撓部とを連結する連結部材を具備し、この連結部材は一端が上記湾曲部に回動自在に連結されると共に、他端を上記可撓部に取着したことを特徴とする内視鏡。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は挿入部の湾曲部と可撓部を接続する連結構造を改良した内視鏡に関する。 【0002】 【従来の技術】従来の内視鏡では実公昭4−31041号公報において知られるように、挿入部の湾曲管部と可撓管部との接続が筒状の接続管(口金)を用いて両接続端同志を固定的に接続する構造となっている。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】 (従来技術の問題点)従来の内視鏡では挿入部の湾曲管部と可撓管部との間に筒状の接続管が固定的に介在する構造であるために、その湾曲管部と可撓管部との接続部の硬質部長がそれだけ長くなる傾向になっていた。つまり、接続部における硬質部の長さは少なくとも湾曲管部を構成する湾曲駒の内で最も可撓管部よりの湾曲駒の長さと接続管自身の長さとを合わせた長さとなる。このように、筒状の接続管を用いた接続構造の場合には湾曲管部と可撓管部との接続部における硬質部の長さが必然的に長くなってしまう。しかし、内視鏡を体内ヘ挿入する際の挿入性を向上するためにはその接続部の硬質部の長さはできるだけ短い方が望ましい。 【0004】(目的)本発明は上記課題に着目してなされたものであり、その目的とするところは挿入部における湾曲部と可撓部の接続部における硬質部の長さを従来のものに比して短くすることができる接続構造を採用した内視鏡を提供することにある。 【0005】 【課題を解決するための手段および作用】 (手段)本発明は、湾曲自在な湾曲部と、この湾曲部の基端に連結された可撓部とを有する挿入部を備えた内視鏡において、上記湾曲部と上記可撓部とを連結する連結部材を具備し、この連結部材は一端が上記湾曲部に回動自在に連結されると共に、他端を上記可撓部に取着したものである。 【0006】(作用)連結部材の一端を湾曲部の、例えば最後端の湾曲駒に回動自在に接続し、連結部材のもう一方の端を可撓管の、例えば、可撓管を構成する螺旋管へ直接的に接続することによって、湾曲部と可撓部との接続部の硬質長の長さが連結部材の長さだけになり、湾曲部と可撓部の接続部における硬質長を短縮できる。 【0007】 【発明の実施の形態】 [第1実施形態]図1〜図3に基づいて本発明の第1実施形態を説明する。 (構成)図1は第1実施形態に係る内視鏡1を組み込んだ内視鏡装置の全体的構成の説明図である。図1において、内視鏡1は可撓性を有する細長い挿入部2と、この挿入部2の後端に接続された操作部3と、この操作部3より延出されたユニバーサルコード部4と、このユニバーサルコード部4の延出末端に設けられ、光源装置5に接続するためのコネクタ6とから成る。また、コネクタ6には内視鏡1の先端に取り付けられた図示しない撮像装置により撮像された画像情報を処理するためのビデオプロセッサ8にその内視鏡1を接続するためのスコープケーブル9が接続されている。 【0008】ビデオプロセッサ8により処理された画像情報はモニター10により映像として見ることが出来る。また、ビデオプロセッサ8には内視鏡画像をプリントするためのビデオプリンタ11や内視鏡1による体腔内の様子を録画するためのビデオディスク装置12及びVTRデッキ13等が接続可能である。 【0009】内視鏡1の挿入部2はその先端側に位置する硬質の先端部15と、この先端部15の後端に隣接して接続される湾曲変形自在な湾曲管部(湾曲部)16と、この湾曲管部16の後端に隣接して接続される可撓性を有する可撓管部(可撓部)17とから構成されている。そして、湾曲管部16は操作部3に設けられた湾曲操作ノブ18の回動操作により所望の方向へ湾曲できるように構成されている。湾曲操作ノブ18には湾曲管部16を内視鏡1の長手軸方向に垂直方向へ湾曲させるための垂直方向用湾曲操作ノブと、湾曲管部16を水平方向へ湾曲させるための水平方向用湾曲操作ノブとがある。 【0010】上記湾曲管部16は図2及び図3に示すように、挿入部2の長手軸方向へ並べて配置された複数の湾曲駒20を有してなり、各湾曲駒20の隣接端にはそれぞれ回動連結部としての枢着部21が形成されている。そして隣接する枢着部21が連結軸22を用いて枢着されることにより全体として湾曲可能となっている。また、湾曲駒20群の外周にはチューブ状の水密用湾曲ゴム23が被嵌されている。 【0011】上記可撓管部17は、薄いリボン状の金属材を挿入部2の長手軸方向に管状に巻いた螺旋管24を設け、この螺旋管24の外周には複数本の金属繊維を筒状に編み込んだブレード25を巻き付け、さらにブレード25の外表面にポリウレタン等の樹脂をコーティングして水密用外皮26を形成して構成されている。 【0012】上記湾曲管部16の湾曲ゴム23の可撓管部側端部は図2で示す如く、可撓管部17の領域まで延長され、ブレード25の外周に被嵌すると共にチューブ状の外皮26の先端に突き当てられている。そして、この湾曲ゴム23の可撓管部側端部の外周は極細の糸27で巻き締め固定され、その上に接着剤28を塗布することによって固められている。 【0013】上記湾曲管部16の湾曲ゴム23における先端部側端部も図示しないが同様にその先端部15の部材に被嵌され、その端部の外周を極細の糸で巻き締め固定し、その上を接着剤を塗布することによって固められている。つまり、湾曲ゴム23は先端部15と湾曲管部16と可撓管部17にわたって被せられている。 【0014】挿入部2における湾曲管部16と可撓管部17の接続部は図2及び図3で示すように構成されている。すなわち、湾曲管部16と可撓管部17は連結部材31により連結されている。連結部材31は挿入部2の長手中心軸を間にして上下または左右に2つのものが平行に配置されている。そして、連結部材31の、湾曲管部16側端部には湾曲管部16の最後端の湾曲駒20の後端部に形成された枢着部21に連結可能な連結部32を有し、この連結部32は連結軸33を用いて枢着部21に回動自在に連結されている。この連結部材31の、可撓管部17側端部は、その可撓管部17の螺旋管24の内面に当てられ、例えば半田付けなどにより螺旋管24に一体的に接続固定されている。 【0015】湾曲管部16における最後端の湾曲駒20の枢着部21と、可撓管部17の螺旋管24とが上記連結部材31で接続された後、湾曲管部16の外側には前記可撓管部17のブレード25と同様な構造の湾曲管部用ブレード(湾曲ブレード)が被せられ、その上に湾曲管部16及び可撓管部17の内部への水密を保つための湾曲ゴム23が被せられる。湾曲ゴム23は先端部15の後端、湾曲管部16、可撓部17の先端にわたって被せられ、前述したように湾曲ゴム23の両端はそれぞれ極細の糸27で縛り固定された後に接着剤28によって固められる。 【0016】(作用)図2及び図3に基づいて作用を説明する。挿入部2の湾曲管部16と可撓管部17は連結部材31によって連結される。この際、湾曲管部16を構成する湾曲駒20のうち最後端に位置する湾曲駒20の後側の枢着部21と連結部材31の一端の連結部32を枢着し、連結部材31の他端は湾曲管部16を構成する螺旋管24の先端部内面に半田付け等により直接一体的に接続して固定するものである。 【0017】(効果)連結部材31の一端を最後端の湾曲駒20の後側の枢着部21に枢着し、連結部材31の他端を可撓管部17の螺旋管の先端部に直接一体的に接続するので、湾曲管部16と連結部材31との連結部分が回動自在となるため、最後端の湾曲駒20の後側においても湾曲する。従って、湾曲管部16と可撓管部17との接続部での硬質長は実質的に解消され、少なくともその連結部材31の長さ以上にはならないため、従来のような筒状の接続管を用いないで、その従来の接続部の構造に比して、接続部の硬質長を大幅に短縮することができる。 【0018】[第1実施形態の変形例]前述した第1実施形態での連結部材31と湾曲駒20との連結はその湾曲駒20の内面側で連結部材31を連結したが、図4に示される如く、湾曲駒20の外面側で連結部材31を連結しても構わない。また、連結部材31と可撓管部17の接続部においても図4や図5で示されるように、可撓管部16の外面側でその可撓管部16に固定しても構わない。図4の場合ではブレード25の外面に連結部材31を接合して固定する例であり、図5の場合では螺旋管24の外面に連結部材31を接合すると共にブレード25の先端に突き当てて固定する例である。後者の場合にはブレード25の先端は螺旋管24よりも若干短くしておく必要がある。 【0019】図4または図5に示されるように、連結部材31を可撓管部16の外側に位置させて接続した場合には可撓管部16の内径を広くとることができ、また内蔵物と連結部材31が接触して内蔵物を傷付けるという問題も解消できる。さらに、可撓管部16の内径を大きくとることができるために、内蔵物を配置する際の自由度を大きくする事ができる。 【0020】また、湾曲管部16と可撓管部17とは別部材の連結部材31を使用せずに、図6に示される如く、可撓管部17の、例えば螺旋管24の先端の一部を延長してこの部分で連結部材31を形成し、その先端部を加工し、湾曲駒20の枢着部21へ連結可能とする連結部32を形成するものでもよい。この例のものでは螺旋管24の部材に連結部材31を一体に形成したものであるからシンプルな構造になる。 【0021】図7に示される例では湾曲管部16における最後端の湾曲駒20へ可撓管部17の先端部を直接に接続するようにしたものである。つまり、最後端の湾曲駒20の後端面に開口する接続用溝34を同軸的に形成し、この接続用溝34内には可撓管部17における螺旋管24とブレード25の先端部分を挿入して挟み込むと共に、例えば半田付け等により接続したものである。 【0022】この様な構成とした場合には可撓管部17へ接続される湾曲駒20を前記連結部材31として見なすことができる。この例では可撓管部17における螺旋管24は二重巻き(あるいは二重巻き以上)にしてあり、その外側の螺旋管部24aの先端を内側の螺旋管部24bより若干長めにし、その外側の螺旋管部24aとブレード25を一緒にして湾曲駒20の接続用溝34内に挟み込むことにより湾曲駒20と可撓管部17を接続する。 【0023】また、螺旋管24が一重巻きの場合は図8に示されるように、そのブレード25を螺旋管24より長めにし、ブレード25のみを湾曲駒20の接続用溝34内へ挟み込む構成でも構わない。 【0024】図7及び図8に示される例のように、湾曲管部16と可撓管部17との接続を行うことにより別部材の連結部材を用いずに、前述した第1実施形態に示されるものと同様の効果をもたらすことが出来る。 【0025】[第2実施形態]図9ないし図12を参照して本発明の第2実施形態を説明する。(構成)第2実施形態は、本発明を適用した内視鏡1の挿入部2における先端部15の一例についてのものである。図9はその先端部15の内部構造を示す断面図である。 【0026】上記先端部15は先端部本体41と先端カバー42により構成され、その先端部本体41の内部には体腔内を撮像するための撮像装置43、鉗子の挿通や体液の吸引に使用される鉗子孔44、体腔内を照明するための図示しない照明装置等が内蔵されている。撮像装置43は体腔内の様子を観察するための複数のレンズ群より構成される対物レンズユニット46と、この対物レンズユニット46より入射した体腔内の画像を電気信号へ変換するための撮像ユニット47により構成されている。 【0027】先端カバー42は先端部本体41と嵌合し固定される。先端部15と湾曲管部16とは図9に示されるように湾曲管部16を構成する湾曲駒20の内で最も先端に位置するもの(以下、第1の湾曲駒20と呼ぶ)が、先端部本体41の後端部外周に嵌合することにより接続されている。第1の湾曲駒20は内視鏡長手軸方向に垂直方向に締め付けられるネジ等(図示せず)により先端部本体41に固定されている。 【0028】湾曲管部16を湾曲させるための湾曲ワイヤー48は湾曲管部16内を通り先端部15でその先端部本体41の湾曲ワイヤー固定部49において例えば半田付け等により固定される。 【0029】次に、湾曲ワイヤー固定部49の構造について説明する。図10は先端部本体41から先端カバー42を取り外した際の概略的な説明図である。先端部本体41の外周には各湾曲ワイヤー48にそれぞれ対応位置してその先端部本体41の軸方向に沿うワイヤー固定用溝51が形成されている。湾曲ワイヤー48の先端部はそのワイヤー固定用溝51内に嵌め込まれた状態で例えば半田付け等により先端部本体41に固定される。この湾曲ワイヤー固定部49は先端カバー42を取り外した場合に露出する事となり、この湾曲ワイヤー固定部49を外部に露出させる手段により湾曲ワイヤー48の取り外し取り付け作業の他、その長さの調節が可能となる。 【0030】(作用)内視鏡1の挿入部2における湾曲管部16はその内視鏡の種類によってその使用目的のために、例えば、挿入部2の長手軸方向に垂直な上方向には大きく湾曲し、下方向へは上方向に比べ湾曲角が小さくなるように設定されているものがある。この様な機種では湾曲角の大きい方の湾曲ワイヤー48の方が小さい方の湾曲ワイヤー48よりも負荷が大きく伸びやすくなる。 【0031】湾曲ワイヤー48が伸び等により湾曲管部16が所望の角度に湾曲しなくなった場合には図10で示す如く、先端カバー42を取り外し、湾曲ワイヤー固定部49が見える状態にし、その伸びた湾曲ワイヤー48を固定している湾曲ワイヤー固定部49の半田を取り除き、湾曲ワイヤー48をフリーとし、その湾曲ワイヤー48の長さを調整した上で、再び湾曲ワイヤー48を湾曲ワイヤー固定部49へ半田付け等により固定する。そして、先端部本体41に先端カバー42を被せる。 【0032】これによれば、湾曲ワイヤー48の長さの調整を行う際に従来のように操作部の分解等を行うような複雑な修理をしないで済み、先端カバー42を取り外すだけで簡単に、湾曲ワイヤー48の長さを調整することが可能となり、その修理性の向上が見込まれる。また、修理が簡単になることにより、修理にかける手間を省略できるため、修理費用が節約される。 【0033】(第2実施形態の変形例)上述したような第2実施形態の場合、先端部本体41には内視鏡1が有する複数本の湾曲ワイヤー48の内、修理頻度の高い湾曲ワイヤー48の湾曲ワイヤー固定部49のみを設けてもかまわない。修理性の高い湾曲ワイヤー48のみを先端部本体41に接続することにより、先端部本体41において湾曲ワイヤー固定部49が有する割合を小さくでき、先端部15においての、その他の内臓物の配置の自由度を大きくすることができる。 【0034】また、湾曲ワイヤー固定部49としては図11に示されるように、先端部本体41に雌ネジ部53を設ける一方、湾曲ワイヤー48の先端部には図12に示されるように長さ調整用雄ネジ54を付与しておき、この長さ調整用雄ネジ54を先端部本体41に設けた雌ネジ部53にねじ込むことにより、先端部本体41に湾曲ワイヤー48の先端部を固定する。そして、湾曲ワイヤー48の長さを調整する場合には先端カバー42を外して長さ調整用雄ネジ54をドライバ等で回すことによりその湾曲ワイヤー48の長さ調整を行うものである。 【0035】このような湾曲ワイヤー長さ調整手段によれば、湾曲ワイヤー48の長さ調整の際、半田の取り外しや取付という作業を省略し、長さ調整用雄ネジ54を回すことにより螺合する割合を変えるだけで、簡単に湾曲ワイヤー48の長さを調整できる。湾曲ワイヤー48を先端部本体41へ半田付けする工程を省けるため、更に修理性が向上する。また、修理にかかる手間を省略することによりさらに修理費用の削減が見込まれる。 【0036】[第3実施形態]図13ないし図17を参照して本発明の第3実施形態を説明する。 (構成)図13は内視鏡1の挿入部2の概略的な構成を示す縦断面図である。この挿入部2の内部には先端部15に配された撮像装置61により得られた画像信号をビデオプロセッサ8へ伝達するための映像ケーブル62、体内の管腔内へ鉗子などを挿通するための鉗子チャンネルチューブ63、管腔内へ照明光を送るためのライトガイド(図示せず)が挿通されている。 【0037】さらに挿入部2内には湾曲管部16を湾曲させるための力を伝達するための複数本の湾曲ワイヤー64が配設されている。この湾曲ワイヤー64は一般的な内視鏡のものと同様、その先端が先端部15側で湾曲管部16の先端に固定され、反対側端は内視鏡1の操作部3内に導かれると共に操作部3に組み込んだ図示しない湾曲操作装置部に接続されている。そして、操作部3に設けられた湾曲操作ノブ18により湾曲操作装置部を操作し、湾曲ワイヤー64を牽引することによりその牽引する向きに応じて湾曲管部16を湾曲させることができるようになっている。 【0038】また、挿入部2の湾曲管部16の部分にはその湾曲管部16の湾曲形状を検知する湾曲形状検知装置部が設けられている。湾曲形状検知装置部としては例えば湾曲管部16の根元部に光などの電磁波や音波等の信号を発する発信器65を設け、一方、湾曲管部16の先端付近または先端部15にはその信号を受ける受信器66を設ける。さらに、発信器65から発信する電磁波や音波等の信号を受信器66で受け、その信号により発信器65の位置を判別する判別回路(図示せず)を設けたものである。尚、判別回路は挿入部2の他の部分や操作部3または内視鏡外部に設けてもよい。 【0039】内視鏡1の操作部3内には上記判別回路の判別結果に応じて上記湾曲操作装置部に湾曲角補正動作を行わせる湾曲角補正装置部が設けられている。この湾曲角補正装置部は前述した湾曲形状検知装置からの判別信号を受けて上記湾曲操作装置部の動作を制御する補正手段を構成している。 【0040】(作用)図14は挿入部2の湾曲管部16をその長手軸を含む垂直方向へ湾曲させた場合の湾曲形状を示す。また、図15は湾曲管部16をその長手軸を含む水平方向へ湾曲させた場合の湾曲形状を示す。 【0041】図14において、破線で示される形状が垂直方向に正確に湾曲がかかった状態であるが、実際には湾曲管部16を湾曲させるための湾曲ワイヤー64が正確に水平・垂直方向に配されていない場合や、内蔵物の偏り等のため、実際には同図14の実線で示される形状のように垂直方向より少し右寄り(あるいは左より)を向いた湾曲形状となる場合がある。 【0042】このような状態での、湾曲形状の補正状況を、図16を参照して説明する。 ■内視鏡1の湾曲操作部3に設けられた垂直方向用湾曲操作ノブ18を回転して湾曲管部16を湾曲させた場合の、湾曲管部16の湾曲形状を湾曲形状検知装置部により検知する。 ■その際、湾曲形状が操作者の望む垂直上方向(あるいは垂直下方向)を向いているかを確認する。 ■垂直上(あるいは垂直下)方向からずれている場合、次に水平方向用湾曲操作ノブ18が回転していないかを確認する。 ■水平方向用ノブ18が回転していない場合にはそのずれた量を補正するように湾曲角補正装置部により湾曲操作装置部を動かし、所望の垂直上(あるいは垂直下)方向へ先端部を向けるように制御する。 ■湾曲形状を決定する。 【0043】一方、水平方向へ湾曲をかけた場合において、図15に示すように破線で示された所望の水平方向に対し、垂直上又は下方向に先端方向がずれる場合がある。この場合には図15に示すような手順で補正を行えばよい。 【0044】■内視鏡1の操作部3に設けられた水平方向用湾曲操作ノブ18を回転して湾曲管部16を湾曲させた場合の、湾曲管部16の湾曲形状を湾曲形状検知装置部により検知する。 ■その際、湾曲形状が操作者の望む水平右方向(あるい水平左方向)を向いているかを確認する。 ■水平右(あるいは水平左)方向からずれている場合、次に垂直方向用湾曲操作ノブ18が回転していないかを確認する。 ■垂直方向用操作ノブ18が回転していない場合には、ずれた量を補正するように湾曲角補正装置部により湾曲操作装置部を動かし、所望の水平右(水平左)方向へ先端部を向けるように制御する。 ■湾曲形状を決定する。 【0045】(効果)以上示したように、この内視鏡によれば、長手軸方向に対し正確に垂直に上又は下方向に湾曲管部を湾曲させ、先端部をその方向へ向けることが可能である。また、同様に内視鏡の長手軸方向に対し正確に水平に右又は左方向へ湾曲させ先端部をその方向へ向けることが可能となる。 【0046】尚、湾曲角補正装置は垂直方向または水平方向のもので、使用頻度の高い一方のみを有する構成のものでもかまわない。このように垂直方向用または水平方向用で、使用頻度の高い方の補正機構のみを設けると、両方の機構を付ける場合に比べ、内視鏡の重量を軽減する事ができ、また、内視鏡の値段を安くする事ができる。 【0047】<付記>(1)湾曲自在な湾曲部と、この湾曲部の基端に連結された可撓部とを有する挿入部を備えた内視鏡において、上記湾曲部と上記可撓部とを連結する連結部材を具備し、この連結部材は一端を上記湾曲部に回動自在に連結すると共に、他端を上記可撓部に取着したことを特徴とする内視鏡。 (2)連結部材は異なる2カ所で上記湾曲部と上記可撓部とを連結する2つのものを有することを特徴とする(1)記載の内視鏡。 (3)連結部材はその一端が湾曲部に設けられた、互いに回動自在に連結された複数の湾曲駒の最後端のものに回動自在に連結されると共に、他端が可撓部を構成する螺旋管及びこの螺旋管の外側を覆う網状管の少なくとも一方に一体的に取着されていることを特徴とする(1)または(2)に記載の内視鏡。 【0048】(4)連結部材は可撓部を構成する螺旋管及びこの螺旋管の外側を覆う網状管の少なくとも一方の外側で取着されていることを特徴とする(1)、(2)または(3)に記載の内視鏡。 【0049】(5)先端部と湾曲部と可撓部を有した挿入部内に湾曲操作ワイヤを挿通し、この湾曲操作ワイヤーを押し引きすることにより上記湾曲部を湾曲するようにした内視鏡において、上記湾曲操作ワイヤーの先端部分を上記湾曲部の先端より前方に配置すると共に、その湾曲操作ワイヤーの先端部を覆うカバーを設け、このカバーを取り外すことにより上記湾曲操作ワイヤーの先端部を外部に露出させる露出手段を具備したことを特徴とする内視鏡。 (6)上記カバ−は挿入部の先端部の本体部材を覆う先端カバーであることを特徴とする(5)に記載の内視鏡。 (7)上記湾曲操作ワイヤーの先端部の位置を調節する調整手段を具備することを特徴とする(5)または(6)に記載の内視鏡。 (8)調節手段は上記湾曲操作ワイヤーの先端部に取り付けられた雄ネジと、この雄ネジに螺合する雌ネジ部を挿入部の先端部に設け、上記雄ネジが上記雌ネジ部に螺合する割合を変えることにより上記湾曲ワイヤーの先端部の位置を調節することを特徴とする(5)に記載の内視鏡。 (9)内視鏡の有する複数本の湾曲ワイヤーの内、少なくとも1本が先端部の本体部材に接続されることを特徴とする(5)に記載の内視鏡。 【0050】(10)湾曲自在な湾曲部を有する挿入部と、この挿入部の湾曲部を湾曲操作する湾曲操作装置と、上記湾曲部の湾曲形状の姿勢を検知する検知手段と、この検知手段の出力結果に応じて上記湾曲操作装置の動作を制御して上記湾曲部の湾曲形状を補正する補正手段とを備えた内視鏡装置。 (11)上記補正手段は操作部に内蔵されることを特徴とする(10)に記載の内視鏡装置。 (12)上記補正手段は挿入部の長手方向に対しての垂直方向のみの補正を行うことを特徴とする(10)または(11)に記載の内視鏡装置。 (13)上記補正手段は挿入部の長手方向に対しての水平方向のみの補正を行うことを特徴とする(10)または(11)に記載の内視鏡装置。 【0051】(5)〜(9)に対する従来技術として、実開平4−124103号公報がある。これには湾曲操作ワイヤーの調整機構が内視鏡の操作部内にある。このような場合には湾曲操作ワイヤーの長さ調整等の修理を行う際に操作部本体を分解して修理する必要があり、修理に時間や費用がかかるという問題がある。(5)〜(9)のものの目的は湾曲ワイヤーの長さ調整の修理にかかる時間や費用を少なくすることである。 【0052】(10)〜(13)に対する従来技術として、実開平3−66354号公報がある。これには湾曲操作ワイヤーが内視鏡の軸方向に対して垂直・水平方向からずれている場合、例えば6時方向のワイヤーを操作した場合、その角度が6時方向よりも若干7時の方向へ傾いているため、湾曲部の湾曲も6時方向よりも7時方向へずれて湾曲してしまうという問題がある。(10)〜(13)のものの目的は湾曲管を湾曲させる際に所望の方向へ湾曲させることを可能にすることである。 【0053】 【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、挿入部における湾曲部と可撓部との接続部の硬質長が短縮され、内視鏡挿入部の体内ヘの挿入性を向上すると共に患者への苦痛を軽減することができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000000376 【氏名又は名称】オリンパス光学工業株式会社
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| 【出願日】 |
平成9年(1997)10月2日 |
| 【代理人】 |
【弁理士】 【氏名又は名称】鈴江 武彦 (外4名)
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| 【公開番号】 |
特開平11−104065 |
| 【公開日】 |
平成11年(1999)4月20日 |
| 【出願番号】 |
特願平9−269796 |
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