| 【発明の名称】 |
内視鏡の先端部 |
| 【発明者】 |
【氏名】藤井 喜則
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| 【要約】 |
【課題】先端キャップの外径を太くすることなく使用中に先端キャップが脱落するのを確実に防止することができる内視鏡の先端部を提供すること。
【解決手段】先端部本体1に先端キャップ2が取り付けられた状態において先端部本体1から先端キャップ2が外れるのを阻止するために互いに係合する凹凸部21,31、22,32、23,33を、先端部本体1と先端キャップ2とに複数対設けた。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】挿入部の先端に設けられた先端部本体に対して弾力性のある材料からなる先端キャップを弾性変形させて着脱できるようにした内視鏡の先端部において、上記先端部本体に上記先端キャップが取り付けられた状態において上記先端部本体から上記先端キャップが外れるのを阻止するために互いに係合する凹凸部を、上記先端部本体と上記先端キャップとに複数対設けたことを特徴とする内視鏡の先端部。 【請求項2】上記先端部本体と上記先端キャップとが、先細りのテーパ状に形成されている請求項1記載の内視鏡の先端部。 【請求項3】上記凹凸部が波状の断面形状で環状に形成されている請求項1又は2記載の内視鏡の先端部。 【請求項4】上記先端キャップに送気送水ノズルが一体に形成されている請求項1、2又は3記載の内視鏡の先端部。 【請求項5】上記凹凸部が、部分的に途切れた環状に形成されている請求項4記載の内視鏡の先端部。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】この発明は、先端部本体に対して先端キャップが着脱自在に設けられた内視鏡の先端部に関する。 【0002】 【従来の技術】図6は従来の内視鏡の先端部を示しており、挿入部の先端に設けられた先端部本体1に対して、弾力性のある材料からなる先端キャップ2が弾性変形させて着脱できるように取り付けられている。 【0003】そして、先端部本体1に取り付けられた先端キャップ2が外れるのを阻止するために互いに係合する一対の凹凸部21,31が、先端部本体1の外周面と先端キャップ2の内周面とに形成されている。 【0004】照明用ライトガイドファイババンドル3の先端部分は先端部本体1に通されて固着されており、その射出端面3aは、凹レンズが取り付けられた照明窓4の内側に配置されている。 【0005】また、処置具挿通チャンネル5の先端部分が先端部本体1に後方から固着されており、それに連通する処置具挿通孔6が、先端部本体1を軸線方向に貫通して穿設されている。 【0006】 【発明が解決しようとする課題】先端部本体1と先端キャップ2とに形成された凹凸部21,31の引っ掛かり高さhが低いと、内視鏡使用中に体腔内で先端キャップ2が先端部本体1から脱落してしまうおそれがある。 【0007】しかし、先端キャップ2にはそれ自体に最小限以上の肉厚eが必要であるし、凹部21の底と先端部本体1内の構成要素3や孔6との間にも最小限以上の間隔aをとる必要がある。 【0008】そのため、内視鏡使用中に体腔内で先端キャップ2が先端部本体1から脱落してしまうのを確実に防ぐために、凹凸部21,31の引っ掛かり高さhを充分にとると、先端キャップ2の外径が太くなって患者に与える苦痛が増大してしまう。 【0009】そこで本発明は、先端キャップの外径を太くすることなく使用中に先端キャップが脱落するのを確実に防止することができる内視鏡の先端部を提供することを目的とする。 【0010】 【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するため、本発明の内視鏡の先端部は、挿入部の先端に設けられた先端部本体に対して弾力性のある材料からなる先端キャップを弾性変形させて着脱できるようにした内視鏡の先端部において、上記先端部本体に上記先端キャップが取り付けられた状態において上記先端部本体から上記先端キャップが外れるのを阻止するために互いに係合する凹凸部を、上記先端部本体と上記先端キャップとに複数対設けたことを特徴とする。 【0011】なお、上記先端部本体と上記先端キャップとが、先細りのテーパ状に形成されていてもよく、上記凹凸部が波状の断面形状で環状に形成されていてもよい。また、上記先端キャップに送気送水ノズルが一体に形成されていてもよく、上記凹凸部が、部分的に途切れた環状に形成されていてもよい。 【0012】 【発明の実施の形態】図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。図2は前方視型内視鏡の先端部の正面図であり、先端キャップ2が先端部本体1に対して着脱自在に取り付けられている。 【0013】先端キャップ2で囲まれた先端部本体1の先端面の中央に近い位置には、観察窓7が配置されている。観察窓7の奥には、図示されていない対物光学系が先端部本体1に内蔵されている。 【0014】観察窓7の周りには二つの照明窓4と処置具挿通孔6の出口が配置され、さらに、観察窓7の表面に向かって空気と水を選択的に吹きつけるための送気送水ノズル8が配置されている。 【0015】図1は、照明窓4と処置具挿通孔6とを含む断面における内視鏡の先端部の側面断面図であり、先端部本体1は、挿入部の先端に遠隔操作によって屈曲自在に設けられた湾曲部10の先端に連結されている。 【0016】照明用ライトガイドファイババンドル3の先端部分は先端部本体1に通されて固着されており、その射出端面3aは凹レンズが取り付けられた照明窓4の内側に配置されている。 【0017】処置具挿通チャンネル5の先端は先端部本体1に後方から固着されており、それに連通する処置具挿通孔6が先端部本体1を軸線方向に貫通して穿設されている。 【0018】先端キャップ2は、弾力性のある材料によって先端部本体1の外周面に密接する略筒状に形成されており、後方から先端部本体1を押し込むようにして先端キャップ2を弾性変形させることにより、先端キャップ2を先端部本体1に取り付けることができ、その逆の動作により先端部本体1から取り外すことができる。 【0019】先端キャップ2の内周面は、丸く面取りされた先端部本体1の先端外縁部11と、先端部本体1の外周最大径部前側の段部12とに前方から当接して、先端部本体1に取り付けられた状態において隙間やガタツキが発生しない形状に形成されている。 【0020】そして、先端部本体1に先端キャップ2が取り付けられた状態において先端部本体1から先端キャップ2が外れるのを阻止するために互いに係合する三対の凹凸部21,31、22,32、23,33が、先端部本体1の外周面と先端キャップ2の内周面に形成されている。 【0021】凹部21,22,23は、各々が先端部本体1の外周面全周に形成された環状の円周溝であり、図1に示されるように三つの凹部21,22,23が波状(サインカーブ状)の断面形状に連なって形成されている。 【0022】凸部31,32,33は、各々先端キャップ2の内周面全周に内方に向けて突出形成された環状突起であり、先端部本体1側の三つの凹部21,22,23に密接する形状に形成されている。 【0023】その結果、先端キャップ2が先端部本体1に取り付けられた状態では、先端部本体1と先端キャップ2の三対の凹凸部21,31、22,32、23,33が各々係合するので、係合の深さがさほど大きくなくてもしっかりとした係合状態が得られ、内視鏡検査中に先端キャップ2が先端部本体1から脱落するおそれがない。 【0024】なお、本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、例えば図3に示されるように、先端部本体1と先端キャップ2とを先細りのテーパ状に形成してもよい。このような形状にすることにより、先端キャップ2が先端部本体1に対して取り付け易く且つ使用中に脱落し難くなる。 【0025】また、図4に示されるように、送気送水ノズル8を先端キャップ2に一体に成形してもよい。また、先端部本体1と先端キャップ2とに形成される凹凸部の数は三対に限らず複数対であれば幾つであってもよい。 【0026】また、図5に示されるように、凹部21,22は先端部本体1の外面全周に設けなくてもよく、凹部21,22が部分的に途切れていてもよい。このような形状にすることにより、先端部本体1に取り付けられた先端キャップ2の回転を規制して、取り付けの位置決め(先端キャップ2に形成された送気送水ノズル8の位置決め等)をすることができる。 【0027】 【発明の効果】本発明によれば、先端部本体に先端キャップが取り付けられた状態において先端部本体から先端キャップが外れるのを阻止するために互いに係合する凹凸部を先端部本体と先端キャップとに複数対設けたことにより、凹凸部の係合深さをさほど深くしなくてもしっかりした係合状態が得られるので、先端キャップの外径を太くすることなく使用中に先端キャップが脱落するのを確実に防止することができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000000527 【氏名又は名称】旭光学工業株式会社
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| 【出願日】 |
平成9年(1997)10月6日 |
| 【代理人】 |
【弁理士】 【氏名又は名称】三井 和彦
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| 【公開番号】 |
特開平11−104063 |
| 【公開日】 |
平成11年(1999)4月20日 |
| 【出願番号】 |
特願平9−272272 |
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