| 【発明の名称】 |
蛍光観察装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】上野 仁士
【氏名】古源 安一
【氏名】今泉 克一
【氏名】河内 昌宏
【氏名】金子 守
【氏名】小澤 剛志
【氏名】富岡 誠
【氏名】平田 唯史
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| 【要約】 |
【課題】蛍光観察中にランプが切れ、非常灯に切り替わっても、高感度カメラが破損することを防止する。
【解決手段】蛍光観察中、ランプ切れ検出部14より信号を受けたタイミングコントローラ9は、まず、カメラ4のドライバ39を介して可動ミラー31をイメージガイド23からの光がICCD36、37に導光せず、CCD38に導光される位置へ移動させる。次に、タイミングコントローラ9は、ドライバ16を介してモータ15を駆動させてターレット12上の開口面を非常灯8からの光がライトガイド22に導光される位置になるようにターレット12を回転させる。ターレット12の回転が終了すると、非常灯8が点灯する。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 通常光を生成する第1のランプと、前記通常光を生成する第2のランプと、前記通常光より励起光を生成する励起光生成手段と、前記通常光によって照明された被写体像を撮像する第1の撮像手段と、前記励起光によって照明された前記被写体像を撮像する第2の撮像手段と、前記第1の撮像手段による前記被写体像の撮像と前記第2の撮像手段による前記被写体像の撮像とを切り換える撮像切換手段と、前記第1のランプの点灯状態を検知するランプ検知手段と、前記第1のランプと前記第2のランプとを切り換えるランプ切換手段とを備え、前記ランプ検知手段より前記第1のランプの点灯状態が異常と検知された場合、前記ランプ切換手段を制御し前記第1のランプを前記第2のランプに切り換えると共に、前記撮像切換手段を制御し前記第1の撮像手段に光路を切り換える制御手段を具備することを特徴とする蛍光観察装置。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は蛍光観察装置、更に詳しくは蛍光観察と通常観察の切り換え制御部分に特徴のある蛍光観察装置に関する。 【0002】 【従来の技術】近年、生体組織の観察対象部位へ励起光を照射し、この励起光によって生体組織から直接発生する自家蛍光や、予め生体へ注入しておいた薬物の蛍光を2次元画像として検出し、その蛍光像から生体組織の変性、癌等の疾患状態(例えば、疾患の種類や浸潤範囲)を診断する技術が用いられつつあり、この蛍光観察を行うための蛍光観察装置が開発されている。 【0003】自家蛍光においては、生体組織に励起光を照射すると、その励起光より長い波長の蛍光が発生する。生体における蛍光物質としては、例えばコラーゲン、NADH(ニコチンアミドアデニンヌクレオチド)、FMN(フラビンモノヌクレオチド)、ビリジンヌクレオチド等がある。最近では、このような蛍光を発生する生体内因物質と疾患との相互関係が明確になりつつあり、これらの蛍光により癌等の診断が可能である。また、薬物の蛍光においては、生体内へ注入する蛍光物質としては、HpD(ヘマポルフィリン)、Photofrin、ALA(δ−amino levulinic acid)等が用いられる。これらの薬物は癌などへの集積性があり、これを生体内に注入し蛍光を観察することで疾患部位を診断できる。また、モノクローナル抗体に蛍光物質を付加させ、抗原抗体反応により病変部に蛍光物質を集積させる方法もある。 【0004】励起光としては例えばレーザ光、水銀ランプ、メタルハライドランプ等が用いられ、励起光を生体組織へ照射することによって観察対象部位の蛍光像を得る。この励起光による生体組織における微弱な蛍光を検出して2次元の蛍光画像を生成し、観察、診断を行う。 【0005】例えば特開平8−557号公報の蛍光観察装置では、蛍光観察を行うための励起光と、白色光観察を行うための白色光の両方を、フィルタを挿脱することにより1つのランプで得る蛍光観察用の光源が用いられている。また、一般的に内視鏡検査等に用いられる光源は、使用中にランプが不点灯となった場合に、光量の比較的小さい非常灯が点灯し、内視鏡等の術具を生体外に抜去できる構成となっている。 【0006】このような蛍光観察装置においては、一般に生体組織より発生する蛍光から特定波長帯域を抜き出して、演算処理を行い画像化して診断を行っている。 【0007】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、例えば上記特開平8−557号公報の蛍光観察装置においては、蛍光観察中にランプが不点灯となり、非常灯に切り替わったとしても、光量の不足により生体組織を十分に励起することができず蛍光を観察することが困難となるといった問題がある。また、励起光生成用のフィルタを不用意に非常灯の前から取り除いてしまうと、微弱な生体からの蛍光を検出するために使用する高感度のイメージインテンシファイアを焼き付かせてしまい、カメラの破損を招いてしまうという問題がある。 【0008】本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、蛍光観察中にランプが切れ、非常灯に切り替わっても、高感度カメラが破損することを防止することができる蛍光観察装置を提供することを目的としている。 【0009】 【課題を解決するための手段】本発明の蛍光観察装置は、通常光を生成する第1のランプと、前記通常光を生成する第2のランプと、前記通常光より励起光を生成する励起光生成手段と、前記通常光によって照明された被写体像を撮像する第1の撮像手段と、前記励起光によって照明された前記被写体像を撮像する第2の撮像手段と、前記第1の撮像手段による前記被写体像の撮像と前記第2の撮像手段による前記被写体像の撮像とを切り換える撮像切換手段と、前記第1のランプの点灯状態を検知するランプ検知手段と、前記第1のランプと前記第2のランプとを切り換えるランプ切換手段とを備え、前記ランプ検知手段より前記第1のランプの点灯状態が異常と検知された場合、前記ランプ切換手段を制御し前記第1のランプを前記第2のランプに切り換えると共に、前記撮像切換手段を制御し前記第1の撮像手段に光路を切り換える制御手段を具備して構成される。 【0010】本発明の蛍光観察装置では、前記ランプ検知手段より前記第1のランプの点灯状態が異常と検知された場合、前記制御手段が前記ランプ切換手段を制御し前記第1のランプを前記第2のランプに切り換えると共に、前記撮像切換手段を制御し前記第1の撮像手段に光路を切り換えることで、蛍光観察中にランプが切れ、非常灯に切り替わっても、高感度カメラが破損することを防止することを可能とする。 【0011】 【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながら本発明の実施の形態について述べる。 【0012】図1及び図2は本発明の第1の実施の形態に係わり、図1は蛍光観察装置の構成を示す構成図、図2は図1のターレットの構成を示す構成図である。 【0013】(構成)図1に示すように、本実施の形態の蛍光観察装置1は、励起光と白色光を発生させる光源2と、光源2からの励起光または白色光を生体内の観察部位に照射して励起光による蛍光像または白色光による白色光像を検出し生体外に伝達する内視鏡3と、内視鏡3で得られた蛍光像または白色光像を撮像し電気信号に変換するカメラ4と、カメラ4からの蛍光画像信号を処理し蛍光観察画像を生成する蛍光画像処理部5と、カメラ4からの白色光画像信号を処理し白色光観察画像を生成する白色光画像処理部6と、蛍光観察画像または白色光観察画像を表示するCRTモニタ等からなる表示部7と、光源2からの信号を受けハロゲンランプ等からなる光源2内の非常灯8の位置を移動させるタイミングを制御するタイミングコントローラ9とを備えて主要部が構成されている。 【0014】光源2は、蛍光を励起するための励起光および白色光を発生させるメタルハライドランプ等からなるランプ11と、ランプ11からの光の一部または全部を透過させる後述するフィルタと前記非常灯8を備えたターレット12と、ターレット12を透過した光を集光する集光レンズ13と、ランプ11が不点灯となったことを検出する(具体的には、ランプ11の入力電流を測定し、その値が既定値以下となることを検出する)ランプ切れ検出部14と、ランプ切れ検出部14からの信号を受けたタイミングコントローラ9の制御によりターレット12を駆動するモータ15と、モータ15の駆動量を制御するドライバ16と、ランプ切れ検出部14からの信号を受けランプ11が切れたことを操作者に知らせる警告部17とを備えて構成される。 【0015】ターレット12は、図2に示すように、蛍光を発生させるための青色領域の狭帯域に波長を持つ(特に400nm〜450nm)励起光λ0を発生させる青色光透過フィルタ12aと、ランプ11からの光をそのまま通過させる開口12bと、前記非常灯8とを備えて構成される。 【0016】図1に戻り、内視鏡3は、生体内へ挿入する細長の挿入部21を有し、光源2からの励起光または白色光を挿入部先端まで伝達するライトガイド22を含む照明光学系と、観察部位の蛍光像を手元側の接眼部まで伝達するイメージガイド23を含む観察光学系とを備えて構成される。 【0017】カメラ4は、内視鏡3の接眼部24に着脱自在に接続され、内視鏡3より入射する蛍光像または白色光像を選択的に導く可動ミラー31と、蛍光像を2つの光路に分割するダイクロイックミラー32及びミラー33と、蛍光を検出する波長帯域λ1を透過するバンドパスフィルタ34と、蛍光を検出する波長帯域λ2を透過するバンドパスフィルタ35と、バンドパスフィルタ34を透過した蛍光像を増幅し撮像するイメージインテンシファイアー付きCCD(以下、ICCDと略記する)36と、バンドパスフィルタ35を透過した蛍光像を増幅し撮像するICCD37と、白色光像を撮像するCCD38と、可動ミラー31の配置位置を制御するドライバ39とを備えて構成される。 【0018】(作用)次に、このように構成された本実施の形態の蛍光観察装置1の作用について説明する。 【0019】蛍光観察時は、光源2において、ランプ11からの光がターレット12の青色透過フィルタ12a面を透過する。青色光透過フィルタ12aを透過した、青色成分を持った励起光は集光レンズ13により集光されライトガイド22に入射する。ライトガイド22に入射した励起光は、内視鏡3内部を通って挿入部21の先端部まで伝達され、生体内の観察部位に照射される。そして、観察部位からの励起光による蛍光像は、内視鏡3のイメージガイド23を通じて手元側の接眼部24まで伝達され、カメラ4に入射される。 【0020】カメラ4において、イメージガイド23からの蛍光像がダイクロイックミラー32へ導かれるように、可動ミラー31は図1中の点線で示した位置に配置される。カメラ4に入射した蛍光像は、ダイクロイックミラー32、ミラー33により透過及び反射して2の光路に分割される。分割された2つの光は、それぞれバンドパスフィルタ34、35を透過する。 【0021】バンドパスフィルタ34を透過した蛍光像は、ICCD36で増幅、撮像されてビデオ信号に変換される。また、同様に、バンドパスフィルタ35を透過した蛍光像は、ICCD37で増幅、撮像されてビデオ信号に変換される。 【0022】ICCD36及び37で得られたビデオ信号は蛍光画像処理部5に入力され、蛍光画像処理部5では、2つの異なる波長帯域の蛍光像のビデオ信号を演算処理して蛍光観察画像を生成する。 【0023】青色の励起光による観察部位における可視領域の蛍光は、励起光より長い波長の帯域の強度分布となり、正常部位では特に緑色領域λ1付近(特に490nm〜560nm)で強く、病変部では弱くなる。よって、緑色領域λ1付近と、これよりも波長の長い赤領域λ2付近(特に620nm〜800nm)を演算処理すると蛍光画像から正常部位と病変部との判別が可能となる。 【0024】そして、蛍光画像処理部5で生成された蛍光観察画像は表示部7に送られ、蛍光観察が行われる。 【0025】この時、ランプ11が不点灯状態となると、これをランプ切れ検出部14が検知し、タイミングコントローラ9に信号を送ると共に、ブザー、警告灯等からなる警告部17に信号を送り操作者にランプ11が切れたことを知らせる。また、タイミングコントローラ9は、ドライバ16を介して、ターレット12の配置をフィードバックさせ、蛍光観察中であるか、白色光観察中であるか監視している。 【0026】そして、この場合は蛍光観察中であるので、ランプ切れ検出部14より信号を受けたタイミングコントローラ9は、まず、カメラ4のドライバ39を介して可動ミラー31を図1中実線で示したイメージガイド23からの光がICCD36、37に導光せず、CCD38に導光される位置へ移動させる。 【0027】次に、タイミングコントローラ9は、ドライバ16を介してモータ15を駆動させて、非常灯8からの光がライトガイド22に導光される位置になるようにターレット12を回転させる。ターレット12の回転が終了すると、非常灯8が点灯する。 【0028】あるいは、蛍光観察中ランプ11が切れた場合、ICCD36、37の感度を減少させると共に、非常灯8に切り換えてもよい。 【0029】一方、白色光観察時は、光源2において、ランプ11の光路上にターレット12の開口12b面が配置される。ランプ11からの白色光はそのままライトガイド22に入射し、内視鏡3によりイメージガイド23を通じて白色光像がカメラ4に入射する。可動ミラー31は図1中実線で示されたCCD38へ白色光像を導光する位置に配置され、白色光像はCCD38で撮像されてビデオ信号に変換される。 【0030】CCD38で得られたビデオ信号は白色光画像処理部6に入力され、白色光画像処理部6では、白色光観察画像を生成する。白色光画像処理部6で生成された白色光観察画像は表示部7に送られ、白色光観察が行われる。 【0031】この時、ランプ11が不点灯状態となると、これをランプ切れ検出部14が検知し、タイミングコントローラ9に信号を送ると共に、警告部17に信号を送り操作者にランプ11が切れたことを知らせる。 【0032】タイミングコントローラ9は、ドライバ16を介してターレット12の配置をフィードバックさせ、蛍光観察中であるか白色光観察中であるか監視しており、この場合は白色光観察中であるので、可動ミラー31の位置はそのままに、ドライバ16を介してモータ15を駆動させて非常灯8の光がライトガイド22に導光される位置にターレット12を回転させる。ターレット12の回転が終了すると、非常灯8が点灯する。 【0033】(効果)このように本実施の形態の蛍光観察装置1では、ランプ11が不点灯となったときに、タイミングコントローラ9が蛍光観察中であるか白色光観察中であるかを判別し、カメラ4を白色光観察状態に移動させてから非常灯8を点灯させることにより、非常灯8からの光により蛍光観察用のICCD36、37のイメージインテンシファイアを焼き付かせる等の装置の破損を防止することができる。 【0034】また、非常灯8の点灯時は、常にターレット12の青色光透過フィルタ12aが光路上より外れるため、内視鏡3の抜去に十分な照明光を得ることができる。 【0035】なお、本実施の形態においては、ランプ11が不点灯となったことを自動的に判別するように構成したが、ランプ11が不点灯となったことを術者が判別し、切り換えスイッチ等により非常灯8を点灯位置に移動させる構成としてもよい。 【0036】図3及び図4は本発明の第2の実施の形態に係わり、図3は蛍光観察装置の構成を示す構成図、図4は図3の扇状ターレットの構成を示す構成図である。 【0037】第2の実施の形態は、第1の実施の形態とほとんど同じであるので、異なる点のみ説明し、同一の構成には同じ符号をつけ説明は省略する。 【0038】(構成)図3に示すように、本実施の形態の蛍光観察装置1aの光源2aは、蛍光を励起するための励起光および白色光を発生されるメタルハライドランプ等からなるランプ11と、ランプ11からの光の一部または全部を透過させるフィルタを備えた扇状ターレット41と、扇状ターレット41を透過した光を集光する集光レンズ13と、ランプ11が不点灯となったことを検出するランプ切れ検出部14と、ランプ切れ検出部14からの信号を受けたタイミングコントローラ9の制御により扇状ターレット41を駆動するモータ15と、モータ15の駆動量を制御するドライバ16と、ランプ切れ検出部14からの信号を受けランプ11が切れたことを操作者に知らせる警告部17とを備えて構成される。 【0039】扇状ターレット41は、図4に示すように、蛍光を発生するため青色領域の狭帯域(特に400nm〜450nm)に波長を持つ励起光λ0を発生させる青色光透過フィルタ41aと、ランプ11からの光をそのまま通過させる開口41bと、発光ダイオード42とを備えて構成される。 【0040】その他の構成は第1の実施の形態と同じである。 【0041】(作用)次に、このように構成された本実施の形態の蛍光観察装置1aの作用について説明する。 【0042】蛍光観察時、光源2aにおいて、扇状ターレット41はランプ11の光路上に青色光透過フィルタ41a面が配置されるように移動する。そして、ランプ11からの光が扇状ターレット41の青色光透過フィルタ41a面を透過する。 【0043】青色光透過フィルタ41aを透過した青色成分を持った励起光は、集光レンズ13により集光され、第1の実施の形態で説明した内視鏡3内を挿通するライトガイド22(図1参照)に入射する。 【0044】その他の動作は第1の実施の形態と同様であり、図1に示したように、カメラ4内の可動ミラー31は、イメージガイド23からの蛍光像がダイクロイックミラー32へ導かれるように、図1中の点線で示した位置に配置される。この時、タイミングコントローラ9はドライバ16を介して、扇状ターレット41の配置をフィードバックさせ、蛍光観察中であるか白色光観察中であるかを監視している。 【0045】そして、ランプ11が不点灯状態となると、これをランプ切れ検出部14が検知し、タイミングコントローラ9に信号を送ると共に、ブザー、警告灯等からなる警告部17に信号を送り操作者にランプ11が切れたことを知らせる。ランプ切れ検出部14より信号を受けたタイミングコントローラ9は、ドライバ16を介してモータ15を駆動させて扇状ターレット41上の発光ダイオード42からの光が内視鏡3内を挿通するライトガイド22(図1参照)に導光される位置に扇状ターレット41を回転させる。扇状ターレット41の回転が終了すると、発光ダイオード42が点灯する。 【0046】なお、発光ダイオード42の発する光の波長は、第1の実施の形態で示したようにバンドパスフィルタ34を透過するλ1の波長、および/またはバンドパスフィルタ35を透過するλ2の波長である。 【0047】そして、微弱な発光ダイオード42からの照明光の反射光像をカメラ4内のICCD36および/またはICCD37(図1参照)で撮像する。 【0048】一方、白色光観察時、ランプ11の光路上に扇状ターレット41の開口41b面が配置される。ランプ11からの白色光はそのまま内視鏡3内を挿通するライトガイド22(図1参照)に入射し、内視鏡3により白色光像がカメラ4に入射する。そして、図1に示したように、カメラ4内の可動ミラー31は、CCD38へ白色光像を導光する図1中実線で示された位置に配置される。 【0049】この時、タイミングコントローラ9はドライバ16を介して、扇状ターレット41の配置をフィードバックさせ、蛍光観察中であるか、白色光観察中であるか監視している。 【0050】ランプ11が不点灯状態となると、これをランプ切れ検出部14が検知し、タイミングコントローラ9に信号を送ると共に、警告部17に信号を送り操作者にランプ11が切れたことを知らせる。 【0051】ランプ切れ検出部14より信号を受けたタイミングコントローラ9は、ドライバ16を介してモータ15を駆動させて、扇状ターレット41上の発光ダイオード42からの光が内視鏡3内を挿通するライトガイド22(図1参照)に導光される位置に扇状ターレット41を回転させる。扇状ターレット41の回転が終了すると、発光ダイオード42が点灯する。 【0052】さらに、カメラ4では、図1に示したように、ドライバ39を介して可動ミラー31を図1中点線で示したイメージガイド23からの光がICCD36、37に導光される位置へ移動させる。そして、蛍光観察時と同様にICCD36および/またはICCD37で撮像された観察画像を表示部7に表示して術具を抜去する。 【0053】その他の作用は第1の実施の形態と同じである。 【0054】(効果)このように本実施の形態の蛍光観察装置1aでは、第1の実施の形態の効果に加え、ランプ11の不点灯時の非常用の照明として発光ダイオード42を使用し、発光ダイオード42による観察部位の撮像をカメラ4の蛍光観察用のICCDを用いることで、発光ダイオード42の微弱な光でも術具を抜去できるだけの明るさを有した画像を得ることができ、非常用照明の小型化、小電力化及びコストの低減をはかることができる。 【0055】図5は本発明の第3の実施の形態に係る蛍光観察装置の構成を示す構成図である。 【0056】第3の実施の形態は、第2の実施の形態とほとんど同じであるので、異なる点のみ説明し、同一の構成には同じ符号をつけ説明は省略する。 【0057】(構成)図5に示すように、本実施の形態の光源2bは、蛍光を励起するための励起光および白色光を発生させるメタルハライドランプ等からなるランプ11と、ランプ11からの光の一部または全部を透過させるフィルタを備えた扇状ターレット41と、扇状ターレット41を透過した光を集光する集光レンズ13と、具体的にはスイッチ等からなる蛍光観察モードと白色光観察モードを切り換える切り換え部51と、切り換え部51からの信号を受け扇状ターレット41を駆動するモータ15と、切り換え部51の信号を受け集光レンズ13を光軸方向に移動させるモータ52と、集光レンズ13を支持してモータ52からの駆動力を伝達する支持部材53と、モータ15及び52の駆動量を制御するドライバ16aとを備えて構成される。 【0058】その他の構成は第2の実施の形態と同じである。 【0059】(作用)次に、このように構成された本実施の形態の作用について説明する。 【0060】光源2bにおいて、切り換え部51から蛍光観察状態が選択されると、ドライバ16aは、切り換え部51からの信号を受け、モータ15及び52を駆動させる。モータ15は、扇状ターレット41の青色光透過フィルタ41a面(図4参照)がランプ11の光路上に配置されるように駆動する。モータ52は、集光レンズ13が、図5中の点線で示した、ライトガイド22よりの、青色の励起光がライトガイド22の端面で集光するような位置に配置されるように支持部材53を駆動する。 【0061】ランプ11からの光は扇状ターレット41の青色光透過フィルタ41a面(図4参照)を透過する。青色光透過フィルタ41aを透過した、青色成分を持った励起光はレンズ11により集光されライトガイド22の端面で焦点を結び、ライトガイド22に入射する。 【0062】次に、切り換え部51から白色光観察状態が選択されると、ドライバ16aは、切り換え部51からの信号を受け、モータ15及び52を駆動させる。モータ15は、扇状ターレット41の開口41b面(図4参照)がランプ11の光路上に配置されるように駆動する。モータ52は、集光レンズ13が、図5中の実線で示した、ライトガイド22よりやや離れた、白色光がライトガイド22の端面で集光するような位置に配置されるように支持部材53を駆動する。 【0063】ランプ11からの光は扇状ターレット41の開口41b面(図4参照)を透過する。開口41bを透過した、白色成分を持った光は集光レンズ13により集光されライトガイド22の端面で焦点を結び、ライトガイド22に入射する。 【0064】その他の作用は第2の実施の形態と同じである。 【0065】(効果)このように本実施の形態の蛍光観察装置では、第2の実施の形態の効果に加え、蛍光観察時の青色の励起光と、白色光観察時の白色光のそれぞれで、ライトガイド22への最適な集光位置に集光レンズ13を配置することができることにより、生体に照明できる光の量が増加し、S/N比の良い良好な観察画像を得ることができる。 【0066】なお、本実施の形態のように集光レンズ13の位置をズラして焦点の位置調整をするのではなく、ライトガイド22の端面の位置を変化させるような構成としてもよい。 【0067】また、白色光に対して、白色光をフィルタすることにより生成する青色励起光は光量が低いため、青色光の焦点位置にライトガイドを配置することで、良好な蛍光観察画像を得ることができる。また、白色光観察のための白色光を大光量とすることで、焦点位置がズレていても観察画像を得るだけの照明光を得ることができる。 【0068】[付記] (付記項1) 通常光を生成する第1のランプと、前記通常光を生成する第2のランプと、前記通常光より励起光を生成する励起光生成手段と、前記通常光によって照明された被写体像を撮像する第1の撮像手段と、前記励起光によって照明された前記被写体像を撮像する第2の撮像手段と、前記第1の撮像手段による前記被写体像の撮像と前記第2の撮像手段による前記被写体像の撮像とを切り換える撮像切換手段と、前記第1のランプの点灯状態を検知するランプ検知手段と、前記第1のランプと前記第2のランプとを切り換えるランプ切換手段とを備え、前記ランプ検知手段より前記第1のランプの点灯状態が異常と検知された場合、前記ランプ切換手段を制御し前記第1のランプを前記第2のランプに切り換えると共に、前記撮像切換手段を制御し前記第1の撮像手段に光路を切り換える制御手段を具備することを特徴とする蛍光観察装置。 【0069】(付記項2) 通常光を生成する第1のランプと、前記通常光を生成する第2のランプと、前記通常光より励起光を生成する励起光生成手段と、前記通常光によって照明された被写体像を撮像する第1の撮像手段と、前記励起光によって照明された前記被写体像を撮像する第2の撮像手段と、前記第1の撮像手段による前記被写体像の撮像と前記第2の撮像手段による前記被写体像の撮像とを切り換える撮像切換手段と、前記第1のランプの点灯状態を検知するランプ検知手段と、前記第1のランプと前記第2のランプとを切り換えるランプ切換手段とを備え、前記ランプ検知手段より前記第1のランプの点灯状態が異常と検知された場合、前記ランプ切換手段を制御し前記第1のランプを前記第2のランプに切り換えると共に、前記第2の撮像手段の感度を下げることを特徴とする蛍光観察装置。 【0070】(付記項3) 体腔内組織を励起する励起光の波長帯域を含んだ光を発するランプと、前記励起光を生成するために、前記光のうち励起光の波長帯域の光を透過する励起フィルタと、前記励起フィルタにより生成された前記励起光により前記体腔内組織から発生する特定の蛍光を撮像する高感度撮像手段と、前記ランプからの前記光の前記体腔内組織からの反射光を撮像する撮像手段と、前記高感度撮像手段と前記撮像手段との使用可能な状態を切り換える切り換え手段とを有する蛍光観察装置において、前記ランプと切り換えて照明光を発する第2のランプと、前記第2のランプの点灯のタイミングと前記切り換え手段の切り換えのタイミングを制御する制御手段とを有することを特徴とする蛍光観察装置。 【0071】(付記項4) 前記制御手段は、前記切り換え手段により前記撮像手段を使用可能とした後に、前記第2のランプを点灯させることを特徴とする付記項3に記載の蛍光観察装置。 【0072】(付記項5) 前記ランプが不点灯状態であることを検知する検知手段を備え、前記検知手段は、検知結果に基づき、前記ランプと前記第2のランプとの切り換えを行うことを特徴とする付記項3に記載の蛍光観察装置。 【0073】(付記項6) 前記検知手段は、前記ランプの入力電流を測定することにより前記ランプが不点灯状態であることを検知することを特徴とする付記項5に記載の蛍光観察装置。 【0074】(付記項7) 体腔内組織を励起する励起光の波長帯域を含んだ光を発するランプと、前記体腔内組織から発生する特定の蛍光を撮像する高感度撮像手段と、を有する蛍光観察装置において、前記ランプが不点灯状態であることを検知する検知手段と、前記検知手段により前記ランプが不点灯状態であることを検知された場合、前記ランプの代わりに照明光を発する第2のランプと、を有することを特徴とする蛍光観察装置。 【0075】(付記項8) 前記第2のランプは、前記高感度撮像手段を破壊しない程度の照明光を生成することを特徴とする付記項7に記載の蛍光観察装置。 【0076】(付記項9) 前記第2のランプは、発光ダイオードであることを特徴とする付記項7に記載の蛍光観察装置。 【0077】(付記項10) 前記第2のランプは、前記体腔内組織から発する特定の波長帯域の光を発することを特徴とする付記項7に記載の蛍光観察装置。 【0078】(付記項11) 前記第2のランプの照明と同時に前記高感度撮像手段を使用可能とする制御手段を備えたことを特徴とする付記項7に記載の蛍光観察装置。 【0079】(付記項12) 体腔内組織を励起する励起光の波長帯域を含んだ光を発するランプと、励起光を生成するために、前記光のうち励起光の波長帯域の光を透過する励起フィルタと、前記体腔内へ前記ランプからの光を導くライトガイドと、前記ランプからの光を前記ライトガイドに集光する集光光学系とを有する蛍光観察装置において、前記集光光学系の集光位置を変化させる変化手段と、前記励起フィルタが前記ランプの前記ライトガイドからなる光軸上に挿入されているか否かを検知し、前記変化手段を制御する制御手段とを有することを特徴とする蛍光観察用光源。 【0080】(付記項13) 前記集光光学系は、レンズにより構成されていることを特徴とする付記項12に記載の蛍光観察装置。 【0081】(付記項14) 前記変化手段は、前記レンズを前記ランプと前記ライトガイドからなる光軸上を平行に移動させることを特徴とする付記項12に記載の蛍光観察装置。 【0082】 【発明の効果】以上説明したように本発明の蛍光観察装置によれば、ランプ検知手段より第1のランプの点灯状態が異常と検知された場合、制御手段がランプ切換手段を制御し第1のランプを第2のランプに切り換えると共に、撮像切換手段を制御し第1の撮像手段に光路を切り換えるので、蛍光観察中にランプが切れ、非常灯に切り替わっても、高感度カメラが破損することを防止することができるという効果がある。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000000376 【氏名又は名称】オリンパス光学工業株式会社
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| 【出願日】 |
平成9年(1997)10月3日 |
| 【代理人】 |
【弁理士】 【氏名又は名称】伊藤 進
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| 【公開番号】 |
特開平11−104060 |
| 【公開日】 |
平成11年(1999)4月20日 |
| 【出願番号】 |
特願平9−271580 |
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